JPH02209646A - 流体入りマウント - Google Patents

流体入りマウント

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Publication number
JPH02209646A
JPH02209646A JP32680889A JP32680889A JPH02209646A JP H02209646 A JPH02209646 A JP H02209646A JP 32680889 A JP32680889 A JP 32680889A JP 32680889 A JP32680889 A JP 32680889A JP H02209646 A JPH02209646 A JP H02209646A
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JP
Japan
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fluid
communication hole
fluid chambers
flow
movable body
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Pending
Application number
JP32680889A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Konishi
敬三 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP32680889A priority Critical patent/JPH02209646A/ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、内部に封入された流体の流動に基づいて所定
の防振効果を得るようにした流体入りマウント装置に係
り、特に高周波数域の入力振動に対する防振性能の向上
が、簡略な構造をもって有利に達成され得る流体入りマ
ウントに関するものである。
(背景技術) 従来から、自動車におけるサスペンションブツシュやエ
ンジンマウント等の如く、振動伝達系を構成する二つの
部材間に介装されて、かかる両部材を防振連結せしめ、
或いは一方の部材を他方の部材に対して防振支持せしめ
るマウント装置の一種として、特公昭48−36151
号公報や特公昭52−16554号公報、或いは特開昭
55−107142号公報等に示されている如き、所謂
流体入りマウントが知られている。
かかる流体入りマウントにあっては、互いに所定距離を
隔てて配された、防振連結されるべき部材に対してそれ
ぞれ取り付けられる第一の取付部材と第二の取付部材と
を、ゴム弾性体にて連結すると共に、それら第一及び第
二の取付部材間に入力される振動によって、それぞれの
内部に封入された所定の非圧縮性流体が相互に流動せし
められる一対の流体室を、仕切り部材を挟んだ両側に形
成し、更にそれら流体室を相互に連通ずるオリフィス通
路を設けてなる構造とされており、そして、振動の入力
によって生ぜしめられる、オリフィス通路を通じての流
体の流動作用乃至は液柱共振作用に基づいて、所定の防
振効果が発揮され得ることとなるのである。
ところが、このような構造の流体入りマウントにあって
は、高周波数域の振動入力時、具体的にはオリフィス通
路内を流動せしめられる流体が共振する周波数よりも更
に高周波数域の振動入力時に、オリフィス通路を通じて
の流体の流動抵抗が著しく増大し、実質的に閉塞状態と
なるところから、マウントばね特性の硬化が避けられず
、そのために高周波数域の振動に対する防振効果が充分
に得られ難かったのである。
そこで、そのような高周波数域の振動人力時における動
ばね定数の増大を解消せしめるべく、特開昭57−93
40号公報等において、前記流体室を仕切る仕切り部材
の内部に、両流体室内にそれぞれ連通せしめられた所定
容積の収容空所を形成すると共に、該収容空所内に、流
体室の対向方向に所定距離だけ変位可能な可動板を収容
配置せしめて、高周波数域の振動入力時における一方の
流体室(受圧室)内の液圧上昇を、該可動板の変位に基
づく、他方の流体室(平衡室)の容積変化によって吸収
するようにした、所謂液圧吸収機構を備えた流体入りマ
ウントが提案されている。
しかしながら、このような従来の液圧吸収機構にあって
は、仕切り部材の内部に収容空所を形成し、そこに可動
板を収容配置する必要があるために、該仕切り部材を複
数の部品にて構成しなければならず、しかもかかる収容
空所を両側の流体室にそれぞれ連通せしめる複数の連通
孔を形成しなければならず、その構造が極めて複雑で製
作が面倒であると共に、コストが高くなるといった問題
を有していたのである。
また、かかる従来の液圧吸収機構は、その構造が複雑で
あるために、前記特公昭4B−36151号公報に示さ
れている如き、所謂ブツシュタイプのマウントに対する
適用は、技術上およびコスト上、極めて困難であったの
であり、それ故、そのようなブツシュタイプのマウント
においては、高周波数域の振動入力時における高動ばね
化を回避する手段が、未だ実現されていないのが現状で
あった。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
オリフィス通路内を流動せしめられる流体による防振効
果を阻害することなく、高周波数域の振動入力時におけ
るマウント防振性能の向上が、より簡単な構造をもって
且つ低コストにて実現され得る、流体入りマウントを提
供するそして、かかる課題を解決するために、本発明に
あっては、互いに所定距離を隔てて配された、防振連結
されるべき部材に対してそれぞれ取り付けられる第一の
取付部材と第二の取付部材とを、ゴム弾性体にて連結す
ると共に、それら第一及び第二の取付部材間に入力され
る振動によって、それぞれの内部に封入された所定の非
圧縮性流体が相互に流動せしめられる一対の流体室を、
仕切り部材を挟んだ両側に形成し、更にそれら流体室を
相互に連通ずるオリフィス通路を設けてなる流体入りマ
ウントにおいて、前記仕切り部材に対して、前記一対の
流体室を相互に連通せしめ、それら流体室間での流体の
流通に対して前記オリフィス通路よりも小さな流通抵抗
を与える連通孔を形成する一方、該連通孔内に配されて
、該連通孔内における前記流体室の対向方向への変位に
基づき、それら流体室間での実質的な流体の流動を許容
する可動部材を設け、更にかかる可動部材の前記連通孔
の両端開口部からそれぞれ突出する部位に、該連通孔が
開口する前記仕切り部材の表面に対する当接によって、
かかる連通孔内における変位量を自己規制する当接部を
、それぞれ、一体的に設けたことを、その特徴とするも
のである。
(作用・効果) すなわち、このような本発明に従って構成された流体入
りマウントにあっては、低周波数域の振動入力時には、
その振動振幅が大きいので、連通孔内に配された可動部
材の変位が、その両端部に設けられた当接部の連通孔開
口周縁部(仕切り部材表面)への当接によって規制され
ることにより、該連通孔を通じての流体の流動が阻止さ
れて、オリフィス通路を通じての流体の流動が有利に生
ぜしめられることとなり、以て該オリフィス通路内を流
動せしめられる流体による防振効果が有効に発揮され得
るのであり、一方、高周波数域の振動入力時には、その
振動振幅が小さいところから、連通孔内に配された可動
部材の変位に基づいて、該連通孔を通じての流体の流動
が実質的に許容されて、オリフィス通路の閉塞化に伴う
流体室内の液圧上昇が吸収されることとなり、以て動ば
ね定数の増大が効果的に軽減乃至は防止され得るのであ
る。
そして、特に、本発明に係るマウントにあっては、可動
部材の変位量が、それ自体に一体的に設けられた当接部
の仕切り部材表面に対する当接によって規制され得ると
ころから、かかる仕切り部材に対して収容空所等を形成
する必要がなく、単に二つの流体室を連通せしめる連通
孔だけを設ければ良いのであって、その構造が極めて簡
略化され得ることとなるのである。
また、そのように仕切り部材の構造が著しく簡略化され
得ることによって、従来では極めて困難であった、ブツ
シュタイプの流体入りマウントに対しても、上述の如き
液圧吸収機構が有利に適用され得ることとなったのであ
って、そこにも本発明の顕著な技術的意義が存するので
ある。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図及び第2図には、本発明に従う構造とされ
た自動車用サスペンションブツシュの一具体例が示され
ている。かかるブツシュ1oは、その最内側に比較的厚
肉の円筒形状を呈する第一の取付部材としての内筒金具
12を備え、その外側には大径の薄肉円筒形状を呈する
第二の取付部材としての外筒金具14が、所定路離隔て
て同心的に配置され、且つ、これら内筒金具12と外筒
金具工4との間にゴム弾性体として機能する円環状のゴ
ムスリーブ16が同心的に組み込まれている。このゴム
スリーブエ6は、その内周面が内筒金具12に加硫接着
される一方、外周面には円筒状の金属リング18が加硫
接着されている。さらに、このゴムスリーブ16には、
内筒金具12を挟んで互いに対称な位置に、周方向に延
びる二つの凹所20が外周面にそれぞれ開口するように
形成されており、これら凹所20の開口部に対応して上
記金属リング18には、窓部22がそれぞれ形成されて
いる。
一方、この金属リング18の外側に位置する外筒金具1
4は、その内周面に薄いゴム層24を一体的に備え、こ
のゴム層24を介して金属リング18の外周面に密着さ
せられるとともに、両端の周縁部が金属リング18に対
してカシメられており、その結果、各凹所20の開口部
が液密に塞がれて互いに対称的な1組の流体室26.2
6が画成されている。そして、こうして画成された流体
室26.26内には、例えばアルキレングリコール、ポ
リアルキレングリコール、シリコーン油。
あるいは水等の所定の非圧縮性流体(以下、単に流体と
いう)が、それぞれ、封入されているのである。
また、内筒金具12の軸方向の中間部には、金属製のブ
ロック体28が中心孔において圧入され、内筒金具12
と一体化されている。このブロック体28は、内筒金具
12の半径方向の両側にそれぞれ突出する一対のストッ
パ部30.30と、それらストッパ部30.30とは内
筒金具12を挟んで直角な方向にそれぞれ延びる突出部
32,32とを備えて、はぼ十字形の断面形状を有して
いる。各ストッパ部30は、前記1組の流体室26内に
それぞれ位置せしめられ、内筒金具12の外周面から外
筒金具14の内壁面に延びる所定の高さを有し、その先
端面ば外筒金具14の内壁面にほぼ対応する円筒面状に
形成され、且つ、その表面にゴム層34が固着されてス
トッパ面を構成している。そして、これらストッパ部3
0のストッパ面が、内筒金具12と外筒金具14とが同
心的な状態において、外筒金具14の内壁面にそれぞれ
略等しい距離を隔てて対向させられ、双方の金具12お
よび14間に半径方向の大きな相対変位が生じた時に、
外筒金具14を当接せしめるストッパ手段を構成してい
るのである。
一方、ブロック体28の各突出部32は、ストッパ部3
0の高さ方向とは直角な両側方向に延びており、ゴムス
リーブ16によって取り囲まれ、それに加硫接着されて
いる。即ち、前記1組の流体室26.26は、この突出
部32.32を挟んで、その両側に位置せしめられてい
るのであり、図面から明らかなように、本実施例におい
ては、これらの突出部32.32と、各突出部32の外
周面に固着されて、流体室26.26の底壁部を構成す
るゴムスリーブ16とによって、かかる1組の流体室2
6.26を仕切る仕切り部材が構成されているのである
また、各々の突出部32には、内筒金具12の外周面に
またがる矩形断面の連通孔36,36が形成されている
。これらの連通孔36は、ストッパ部30の高さ方向と
平行な方向に各突出部32を貫通して設けられ、前記双
方の流体室26,26を相互に連通せしめる連通路の役
割を果たしている。
そして、各連通孔36には、可動部材として機能するゴ
ム類の可動体38.38がそれぞれ配設されている。こ
の可動体38は、第3図および第4図から明らかなよう
に、四角柱状の胴部の両端部に環状のフランジ40.4
0を備え、第2図に示されるように、その四角柱状の胴
部が連通孔36内にその四つの孔壁面との間に径方向の
隙間を隔てた状態で位置せしめられると共に、両端のフ
ランジ40.40が突出部32を両側から挟む状態で、
且つ、連通孔36の開口周縁部との間に軸方向の隙間が
生じ得る状態で組み込まれている。
従って、これら可動体38はその軸方向隙間の範囲内で
連通孔36の中心線方向に移動することができ、何れか
のフランジ40がその開口周縁部に着座した状態では、
当該連通孔36を遮断するようになっている。また、か
かる可動体3日にあっては、連通孔36内における変位
に伴い、該連通孔36を通じて、両流体室26.26間
での実質的な流体の流動を許容し得るようになっている
のである。
なお、連通孔36の両側の開口周縁部は、フランジ40
の内面を密着状態で着座させるべく、平面状に形成され
ており、また、かかる連通孔38が金属製のブロック体
28に形成されているため、ゴムスリーブ16の弾性変
形にかかわらず、その断面寸法が常に一定に保たれ、可
動体38の円滑な移動が保証される。
さらに、これらの可動体38には、第3図からも明らか
なように、一方のフランジ40から胴部の側面を経て他
方のフランジ40に至るオリフィス溝42が軸方向に形
成されている。このオリフィス溝42は、可動体38が
連通孔36を遮断した状態においても、前記双方の流体
室26.26同士を相互に連通せしめるオリフィス手段
として機能するものであって、その遮断状態においても
双方の流体室26間で前記流体の流通を許容する役割を
果たす。
ここにおいて、可動体38のフランジ40が連通孔36
の開口周縁部に着座していない状態においては、該可動
体38の連通孔36内における変位に基づいて、実質的
に双方の流体室26の流体が相互に流動することが許容
されるが、その際に流体に与えられる流通抵抗は比較的
小さい。これに対して、可動体38のフランジ40が連
通孔36の開口周縁部に着座せしめられることにより、
連通孔36が遮断せしめられた状態でオリフィス溝42
を流体が流動せしめられる際には、その流体に与えられ
る流通抵抗が、上記可動体38の変位に基づく流体の流
動状態下よりも大きくなるように、オリフィス溝42の
断面積や長さ等が定められている。
なお、本実施例では、可動体38の胴部と連通孔36の
内周面との間に所定大きさの隙間が設けられていること
から、該可動体38のフランジ40が突出部32におけ
る連通孔36の開口周縁部に当接していない状態下では
、両流体室間で、かかる隙間を通じての直接的な流体の
流動も生ぜしめられることとなる。また、可動体38の
フランジ40が突出部32に対して当接せしめられてな
る遮断状態において、オリフィス溝42を流通せしめら
れる流体は、連通孔36の壁面と可動体38の壁面との
間の隙間を流通することも許容されるため、厳宙に言え
ば、オリフィス溝42のフランジ40に形成された部分
が、実質的なオリフィスとしての役割を果たすこととな
る。
ところで、このようなサスペンションブツシュ10は、
例えば次のような工程を経て製作することができる。
まず、内筒金具12にブロック体28を圧入して一体化
したものを用意しく連通孔36はその圧入前もしくは圧
入後に形成し、また、ゴム1i34は予め加硫接着して
おく)、そして、そのように一体化されたものと前記金
属リング18とを所定の金型内に同心的にセットして、
それらの間にゴムスリーブ16を加硫成形し、併せて一
対の凹所20を形成する。次いで、そのようにして得ら
れた加硫成形品の連通孔36の各々に、ゴム製の可動体
38を強制的に弾性変形させつつ組み込む。
その際、可動体3日のオリフィス溝42がそれの弾性変
形を容易にする上で有効となる。一方、外筒金具14の
内周面には薄いゴム層24を予め加硫接着しておく。
そして、前述のような流体が収容された液槽内において
、可動体38がそれぞれ組み込まれた加硫成形品(ブツ
シュアッセンブリ)の外側に、外筒金具14を嵌合する
とともに、その外筒金具14を外側から絞り加工し、ゴ
ム層24を介して外筒金具14の内壁面と金属リング1
8の外周面とを液密に密着させることにより、各流体室
26を画成すると同時に、その内部に前記流体を封入せ
しめる。その後、外筒金具14の両端部の周縁をカシメ
加工し、さらに必要に応じて製品の外径を整える絞り加
工を施して、第1図および第2図に示されるようなサス
ペンションブツシュ10が完成するのである。
このようなサスペンションブツシュ10は、内筒金具1
2の内側に、例えば車体やアクセルハウジング側の枢軸
が嵌挿せしめられる一方、外筒金具14が、例えば車体
に対して差動装置や車輪等を懸架するアーム、ロッドあ
るいはリンクのボス部に嵌合された状態で使用されるこ
ととなる。
そして、高周波で小変位の振動が入力した時には、内筒
金具12と外筒金具14との相対変位に伴う両流体室2
6.26の相対的な容積変化(内圧変化)によって、可
動体38.38の各々がその軸方向に流体の押圧作用を
受けるが、高周波振動時には振動振幅も小さいため、各
可動体38に許容される可動寸法内での変位によって、
実質的に、双方の流体室26.26間で流体の流通が容
易に許容される状態にあり、その流通の際に大きな流動
抵抗は生じない。従って、流体室26内における液圧上
昇が有効に回避され得て、当該ブツシュ10の動ばね定
数が低く保たれて、柔かいばね特性が維持されるため、
高周波域での振動遮断特性が高く、言い換えれば、振動
伝達力が低く抑えられて、こもり音等を効果的に低減さ
せることができるのである。
一方、低周波で大変位をもたらす振動入力時には、流体
室26.26の容積の変化が大きく、各可動体38が流
体から受ける押圧力も大きくなるため、可動体38に許
容される可動寸法内での変位によっては、流体室26内
に生ぜしめられる液圧が吸収しきれず、その両端のフラ
ンジ40が交互に連通孔36の開口周縁部に着座して、
そこを遮断する状態となる。その結果、両流体室26゜
26の流体は、実質的に可動体38に形成されたオリフ
ィス溝42のみを介して相互に流通せしめられることと
なり、その際に生ずる液柱共振作用乃至は流通抵抗等に
よって低周波振動に対する有効な減衰力が発生し、発進
時や急停車時等に生ずる振幅の大きな振動を速やかに低
減させる効果が得られるのである。
しかも、衝撃的な大荷重が作用した場合には、上述のよ
うにオリフィス溝42を流体が流通せしめられることに
より大きな振動減衰力が生ずる上に、最終的に外筒金具
14の内壁面がストッパ部30に当接せしめられること
により、そのような大荷重に基づくゴムスリーブ16の
過大変形が確実に防止され得て、ゴムスリーブ16の耐
久性を高めることができる。特に、大変位の振動が十分
に減衰せしめられた後に、ストッパ部3oに対して外筒
金具14が当接せしめられるため、当接の衝撃が小さく
、非常に滑らかなストッパ作用が得られるのである。ま
た、ストッパ部30のストッパ面には、ゴム層34が固
着され、このゴム層34に外筒金具14のゴム層24が
当接せしめられるため、より一層緩衝効果が高められ、
且つ、金属同士の当接が回避される利点がある。
また、特に、上述の如きサスペンションブツシュにあっ
ては、液圧吸収機構を構成する可動体3日それ自体が、
その両端部に、突出部32の表面に対する当接によって
、連通孔36内における変位量を規制するフランジ40
を一体的に有する構造とされており、かかる連通孔36
内における変位量を自己規制し得るようになっていると
ころから、仕切り部材の内部に配設空間等を設ける必要
が全くないのであり、それ故、かかる仕切り部材として
の突出部32が、極めて簡略な構造をもって形成され得
るのである。
そして、それによって、特に、本実施例の如く、ブツシ
ュタイプのマウントに対しても、液圧吸収機構が有利に
付与され得ることとなったのであり、以て、その高周波
数域の入力振動に対する防振性能が飛躍的に高められ得
たのである。
なお、上記の如く、可動体38をゴム製のものとする他
、それに換えて、第5図および第6図に示されるように
、二つの金属製や樹脂製等の硬質材料にて形成されたブ
ロック片44.46を、連通孔36の両側から挿入し、
突き合わせ部において圧入や接着等を施すことにより一
体化せしめてなる構造の可動体38を採用することも可
能である。なお、金属製の可動体38を採用する場合に
は、連通孔36の開口周縁部にゴム層を固着して密着性
を高めることが、防振性能だけでなく、防音の点からも
望ましい。
また、ゴム製あるいは硬質材料製の何れにしても、可動
体38の側部にオリフィス溝42を形成するのに代えて
、その中心部に軸方向に貫通するオリフィス孔を形成し
て、それをオリフィス手段として機能させることも可能
である。
一方、前記オリフィス溝42やオリフィス孔等のオリフ
ィス手段は、可動体38自体に設けられるばかりでなく
、別の部位に設けることも可能である。その具体例が、
第7図および第8図に示されている。
この第7図及び第8図に示される実施例では、内筒金具
12の外壁面とブロック体28の各突出部32との合わ
せ面に、バイパス通路54.54が設けられて、双方の
流体室26.26を、連通孔36.36とは並列に連通
せしめており、これらバイパス通854.54がオリフ
ィス手段として機能するようにされている。即ち、第9
図および第10図から明らかなように、可動体38には
、前記実施例のようなオリフィス溝42が設けられてお
らず、そのフランジ40が連通孔36の開口周縁部に着
座せしめられて、変位が規制された状態にお、いては、
双方の流体室26の流体が、かかるバイパス通路54.
54のみを経て相互に流通せしめられることにより、実
質的には、前記実施例と同様に、低周波で大変位の振動
に対する有効な減衰効果が発揮せしめられるのである。
なお、第8図において、各バイパス通路54が可動体3
8のフランジ40によって塞がれるかの如く示されてい
るが、それらバイパス通路54は各可動体3日を挟んで
、その両側に2本ずつ、都合4本形成されており、常時
両流体室26を連通させた状態となっている。
そして、この例においても、ゴム製の可動体38に代え
て、第11図および第12図に示されるような金属等の
硬質材料製の可動体38を採用し得ることを始めとして
、その他の部分については、第1図および第2図に示さ
れる実施例と同様であるため、対応した符号を附して説
明は省略する。
また、前記実施例に係るサスペンションブツシュ10に
あっては、可動体38の胴部と連通孔36の内周面との
間に、所定大きさの隙間が形成されていたが、振動入力
時における流体室間での流体の流動は、かかる隙間を通
じての直接的な流体の流動だけでなく、可動体38が連
通孔36内を往復変位せしめられることに基づ(間接的
な流体の流動によっても為され得るところから、該可動
体38の連通孔36内における滑らかな移動性さえ確保
されれば、そのような隙間は、必ずしも形成する必要は
ない。
さらに、前記実施例においては、特に、本発明をブツシ
ュタイプのマウントに対して適用したものの具体例を示
したが、前記した特開昭57−9340号公報等に開示
されている如き構造のマウントに対しても、本発明が有
利に適用され得ることは、勿論であり、それによって、
マウント構造が極めて有利に簡略化され得ることとなる
のである。
その他、本発明をエンジンマウント等、他の防振支持体
に適用することを始めとして、本発明には、当業者の知
識に基づいて種々の変更、改良等を施した態様が存在し
得ることは、改めて言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であるサスペンションブツ
シュの縦断面図であって、且つ第2図におけるI−I断
面に相当する図である。第2図は、第1図における■−
■断面図であり、第3図および第4図は、そこにおける
可動体をそれぞれ示す平面図および正面図である。また
、第5図および第6図は、可動体の別の態様を示す平面
図および正面図である。第7図は、本発明の別の実施例
であるサスペンションブツシュの縦断面図であって、且
つ第8図における■−■断面に相当する図である。第8
図は、第7図における■−■断面図であり、第9図およ
び第10図は、そこにおける可動体を示すそれぞれ平面
図および正面図である。また、第11図および第12図
は、そのような可動体の別の態様をそれぞれ示す平面図
および正面図である。 10:サスペンションプッシュ (流体入りブツシュ) 12:内筒金具   14:外筒金具 16:ゴムスリーブ(ゴム弾性体) 26:流体室    28ニブロック体30:ストツバ
部(ストツバ手段) 32:突出部    36:連通孔(連通路)38:可
動体(可動部材) 40:フランジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに所定距離を隔てて配された、防振連結され
    るべき部材に対してそれぞれ取り付けられる第一の取付
    部材と第二の取付部材とを、ゴム弾性体にて連結すると
    共に、それら第一及び第二の取付部材間に入力される振
    動によって、それぞれの内部に封入された所定の非圧縮
    性流体が相互に流動せしめられる一対の流体室を、仕切
    り部材を挟んだ両側に形成し、更にそれら流体室を相互
    に連通するオリフィス通路を設けてなる流体入りマウン
    トにおいて、 前記仕切り部材に対して、前記一対の流体室を相互に連
    通せしめ、それら流体室間での流体の流通に対して前記
    オリフィス通路よりも小さな流通抵抗を与える連通孔を
    形成する一方、該連通孔内に配されて、該連通孔内にお
    ける前記流体室の対向方向への変位に基づき、それら流
    体室間での実質的な流体の流動を許容する可動部材を設
    け、更にかかる可動部材の前記連通孔の両端開口部から
    それぞれ突出する部位に、該連通孔が開口する前記仕切
    り部材の表面に対する当接によって、かかる連通孔内に
    おける変位量を自己規制する当接部を、それぞれ、一体
    的に設けたことを特徴とする流体入りマウント。
  2. (2)前記オリフィス通路が、前記可動部材に設けられ
    ている特許請求の範囲第1項記載の流体入りマウント。
  3. (3)前記オリフィス通路が、前記連通孔に対して並列
    に形成されたバイパス通路によって構成されている特許
    請求の範囲第1項記載の流体入りマウント。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2747167A1 (fr) * 1996-04-06 1997-10-10 Boge Gmbh Support en caoutchouc a amortissement hydraulique
US7159855B2 (en) * 2002-11-07 2007-01-09 Delphi Technologies, Inc. Hydraulic mount with reciprocating secondary orifice track-mass

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57138423A (en) * 1981-02-17 1982-08-26 Nissan Motor Co Ltd Engine mount device filled with fluid

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