JPH02209250A - 低速蓄熱補償装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［概要］ サーマルヘッドを用いて熱転写を行う熱転写プリンタに
おける低速蓄熱補償装置に関し、簡単な構成でコストが
かからない低速蓄熱補償装置を提供することを目的とし
、 サーマルヘッドをインクシートを介してプラテンにおし
つけて受像紙に熱転写を行う熱転写プリンタにおいて、
前記サーマルヘッドの一端と一方の支持台との間に設け
られ前記サーマルヘッドを前記プラテンに押し当てる弾
性部材と、前記サーマルヘッドの他端と他方の支持台と
の間に設けられサーマルヘッドによる熱で変形して前記
サーマルヘッドを前記プラテンに押し当てる強さを調整
する感温変形部材と、で構成した。

［産業上の利用分野］ 本発明は、サーマルヘッドを用いて熱転写を行う熱転写
プリンタにおける低速蓄熱補償装置に関する。

サーマルヘッドを使用する熱転写プリンタにおいては、
出力データに対応する印加パルス幅を制御することによ
り階調記録を行う。この場合、サーマルヘッドの蓄熱の
影響により印字品質が劣化する場合がある。したがって
、サーマルヘッド内の蓄熱量を補償することが必要であ
る。

［従来の技術］ 熱転写プリンタにおけるサーマルヘッドの蓄熱応答現象
は、熱記録における印字品質に大きな影響を与えるもの
であり、その物理的な構造に対応づけて、主に３つのレ
ベルに分類される。以下、これを第１０図に示すサーマ
ルヘッドの断面図に基づいて説明する。

第１０図において、１は発熱抵抗体、２は発熱抵抗体１
に接続されたリード線、３は発熱抵抗体１による熱を蓄
えるブレース層、４は発熱抵抗体１を保護する保護層、
５は基板、６は放熱板である。

まず、第ルベルは、発熱抵抗体１が発する熱を蓄えるブ
レース層３の熱応答に依存し、これを高速蓄熱と呼ぶ。

次に、第２レベルはブレース層３と基板５との熱応答に
依存し、これを中速蓄熱と呼ぶ。最後に、第３レベルは
、ブレース層３と基板５および放熱板６との熱応答に依
存し、これを低速蓄熱と呼ぶ。これらの３つのレベルの
蓄熱現象の影響を把握し、補償することにより良好な印
字を行うことができる。

ここで、ページ間の印字品質に影響する前記低速蓄熱は
放熱板６の予熱、放熱板温度の検出、または複雑な演算
による放熱板温度の予測などによって補償されていた。

この場合、サーマルヘッドはステンレスやアルミニウム
により支持台に固定されるようになっていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来の熱転写プリンタにおい
ては、サーマルヘッドをステンレスやアルミニウムなど
の部材で保持するようになっていたため、ページ間の印
字品質に影響する低速蓄熱の補償には予熱用のヒータや
複雑な放熱板の温度検出回路または予測演算回路が必要
となり、構成が複雑でコストがかかるという問題点があ
った。

本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、簡単な構成でコストがかからない低速蓄熱
補償装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 第１図は本発明の基本構成図である。

第１図において、１１はサーマルヘッド、１５はインク
シート、１４はプラテン、１６は受像紙、２６は前記サ
ーマルヘッド１１の一端と一方の支持台２５との間に設
けられ前記サーマルヘッド１１を前記プラテン１４に押
し当てる弾性部材、２８は前記サーマルヘッド１１の他
端と他方の支持台２７との間に設けられサーマルヘッド
１１による熱で変形して前記サーマルヘッド１１を前記
プラテン１４に押し当てる強さを調整する感温変形部材
である。

［作用］ 本発明においては、サーマルヘッドをプラテンにおしつ
けるために、弾性部材と感温変形部材を用い、サーマル
ヘッドによる熱で感温変形部材を変形させることにより
、サーマルヘッドの圧接力を変えることにより印刷濃度
を調整するようにした。

したがって、簡単な構成でかつ低コストで低速蓄熱補償
を行うことが可能となる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図〜第７図は本発明の第１実施例を示す図である。

まず、構成を説明すると、第２図において、１１はライ
ン状の発熱抵抗体などを内蔵したサーマルヘッド、１２
はサーマルヘッド１１上に設けられサーマルヘッド１１
を冷却するための放熱フィン、１３は放熱フィン１２に
冷却風を送る冷却用ファンである。１４はサーマルヘッ
ド１１が押し当てられるプラテンであり、プラテン１４
とサーマルヘッド１１との間にはインクシート１５およ
び受像紙１６が介在されている。サーマルへラド１１の
発熱抵抗体に対する印加パルスを制御することによりイ
ンクシート１５を介して受像紙１６に所定の階調記録が
行われる。インクシート１５は一方のロール１７から供
給され、他方のロール１８に巻き取られる。また、受像
紙１６はロール１９から供給され、熱転写後、ボックス
２０内のカッタ２１により切断される。なお、２２〜２
４はローラである。

ここで、サーマルヘッド１１の一端と一方の支持台２５
との間にばばね（弾性部材）２６が設けられ、このばね
２６はサーマルヘッド１１をプラテン１４に押しつける
。また、サーマルヘッド１１の他端と他方の支持台２７
との間には感温変形部材であるバイメタル２８が設けら
れ、このバイメタル２８はサーマルヘッド１１をプラテ
ン１４に押し当てる強さを調整する。

すなわち、バイメタル２８はサーマルヘッド１１から熱
が加えられると、変形してサーマルヘッド１１のプラテ
ン１４に対する圧接力が弱まるように作動する。

次に、作用を説明する。

サーマルヘッド１１をプラテン１４に押しつける力、す
なわち圧接力Ｆは次式■で与えられる。

Ｆ＝Ｆｓ＋Ｆｂ＋ｗ　　　　　・・・■ここで、Ｆｓは
ばね２６によるプラテン方向に作用する力、Ｆｂはバイ
メタル２８によるプラテン方向に作用する力、Ｗはサー
マルヘッド１１および放熱フィン１２の自重による力で
ある。

サーマルヘッド１１の蓄熱により、サーマルヘッド１１
、放熱フィン１２が加熱される。また、バイメタル２８
も同時に加熱される。バイメタル２８はサーマルヘッド
１１による加熱で、第３図の破線で示すように変形し、
Ｆｂは減少する。このため、第３図の破線で示すように
、サーマルヘッド１１が上側へ移動するので、圧接力Ｆ
は減少し、印字濃度は減少する。すなわち、低速蓄熱補
償が行われる。また、加熱されたサーマルヘッド１１が
冷えるに従って、バイメタル２８は元の状態に戻り、サ
ーマルヘッド１１の圧接力Ｆは増加する。このような動
作の繰り返しにより低速蓄熱補償が行われる。

ここで、第４図に温度と濃度の関係、第５図に圧接力Ｆ
と濃度との関係、第６図に温度とバイメタル２８の変化
による圧接力Ｆの関係、第７図に補償後の温度と濃度と
の関係を、それぞれ示す。

圧接力Ｆと濃度は第５図に示すような関係にあることか
ら、圧接力Ｆを変化させることにより濃度を調整するこ
とができる。本発明ではＦｂを変えることにより圧接力
Ｆを変えている。

補償しない場合には、第４図に示すように、１５℃から
３５℃の温度変化の範囲で濃度は約０゜８から１．２　
（ＯＤ＞まで変化するが、圧接力Ｆを変えることで、第
７図に示すように、１５°Ｃ〜３０℃の温度変化の範囲
で濃度変化は、約０．８から約０．９と１／４程度に低
減している。このように、予熱用ヒータや複雑な放熱板
の温度検出回路または予測演算回路を必要とすることな
く、簡単な構成でかつ低コストで低速蓄熱補償を行うこ
とができる。

次に、第８図は本発明の第２実施例を示す図である。

この実施例はサーマルヘッドの形状を変えたものである
。

第８図において、１１Ａはサーマルヘッド１１の他端側
よりバイメタル２８に近接するように突出した突出部で
あり、突出部１１Ａからの加熱によりバイメタル２８は
変形するようになっている。

したがって、この実施例にあっては、バイメタル２８に
伝えられる熱が大きくなり、バイメタル２８は容易に変
形するので、サーマルヘッド１１の圧接力Ｆを容易に変
えることができる。なお、その他の構成および作用は前
記実施例と同様でおる。

第９図は本発明の第３実施例を示す図である。

この実施例は、感温変形部材を弾性部材に代えて弾性部
材とサーマルヘッドとの間に感温変形部材を設けた例で
ある。

第９図において、２９は前記バイメタル２８に代えて支
持台２７に取り付けられ、サーマルへラド１１をプラテ
ン１４に押し当てるばねであり、このばね２９とサーマ
ルヘッド１１との間にはバイメタル（感温変形部材）３
０が設けられている。

バイメタル３０はサーマルヘッド１１上に設けられてい
るので、サーマルヘッド１１による熱はバイメタル３０
によく伝達される。したがって、バイメタル３０は容易
に変形し、サーマルヘッド１１の圧接力Ｆを容易に変化
させることができる。

なお、その他の構成および作用は前記実施例と同様でお
る。

［発明の効果］ 以上説明してきたように、本発明によれば、サーマルヘ
ッドをプラテンに押し当てるために、弾性部材と感温変
形部材を用いるようにしたため、サーマルヘッドの圧接
力を変化させることができ、簡単な構成でかつ低コスト
で低速蓄熱補償を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の基本構成図、 第２図は本発明の第１実施例を示す図、第３図は作用説
明図、 第４図は温度と濃度の関係を示すグラフ、第５図は圧接
力と濃度の関係を示すグラフ、第６図は濃度と圧接力の
関係を示すグラフ、第７図は温度と濃度（補償後）の関
係を示すグラフ、 第８図は本発明の第２実施例を示す図、第９図は本発明
の第３実施例を示す図、第１０図は従来例の説明図であ
る。 図中、 １１：サーマルヘッド、 １２：放熱フィン、 １３：冷却用ファン、 １４ニブラテン、 １５：インクシート、 ′１６：受像紙、 １７．１８，１９：ローラ、 ２０：ボックス、 ２１：カッタ、 ２２〜２４：ロール、 ２５．２７：支持台、 ２６．２９：ばね（弾性部材）、 ２８．３０：バイメタル（感温変形部材）、＋！ｆ！明
の養４−惰ｆｘ胆 第１図 １贋と慧の関１糸と小りワ゛ラフ 第４図 ５昌贋とＦＬＬ１２閘１小とネすブラフ第６図 斤Ｊ安力と１贋の関１暴と牟ず７ラフ 第５図 己１屓こ違／！（ネ粕慣ヂ幻の聞停とホげ７゛ラフ第７
図 ＋手６日？帽の害５２うξ乃１シナク″」とシトずＥ３
第８図 杢子色日月の４３　タＴ！Ｒｊり′Ｉａｆｒ・丁巳第９
図 袋釆１列の菩光日石巧 第１０図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）サーマルヘッド（１１）をインクシート（１５）
   を介してプラテン（１４）におしつけて受像紙（１６）
   に熱転写を行う熱転写プリンタにおいて、前記サーマル
   ヘッド（１１）の一端と一方の支持台（２５）との間に
   設けられ前記サーマルヘッド（１１）を前記プラテン（
   １４）に押し当てる弾性部材（２６）と、前記サーマル
   ヘッド（１１）の他端と他方の支持台（２７）との間に
   設けられサーマルヘッド（１１）による熱で変形して前
   記サーマルヘッド（１１）を前記プラテン（１４）に押
   し当てる強さを調整する感温変形部材（２８）と、を備
   えたことを特徴とする低速蓄熱補償装置。
2. （２）前記感温変形部材に代えて弾性部材を用い、該弾
   性部材と前記サーマルヘッドとの間に感温変形部材を設
   けたことを特徴とする前記請求項１記載の低速蓄熱補償
   装置。