JPH02208121A - 車両のドア開閉構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両のドア開閉構造に係り、詳しくは、メイン
ドアと、その下側に設けられるサブドアとよりなるドア
の開閉構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、自動車に設けられる開き１式のドアは、−枚のド
アがヒンジを介して車体に取り付けられていた。このよ
うなドアでは、狭い場所などで、ドアを充分に開くこと
ができないときには、乗員の足元がドアの下部に引っ掛
かり、乗り降りに不便を感じることがあった。そこで、
このような不便を解消するために、ドアを、メインドア
とその下側にヒンジを介して連結されるサブドアとに分
割し、メインドアを開いたときに、作動手段により、サ
ブドアがヒンジを介して外方に開くように構成した自動
車のドア装置が、実開昭６１−１０４２２５号公報に記
載されている。

また、キャブオーバ−タイプの車両では、前席の下部側
方にステップ部が設けられているため、乗降時の足元ス
ペースを確保するうえで、上記のようなサブドアが設け
られることが好ましい場合がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記した従来のドア装置では、サブドアが、
メインドアの下部に吊持された構造となっているため、
その支持剛性が不充分になりやすく、かつ両ドアの開閉
方向が異なるため、ドア開閉時に全体としてアンバラン
スな開閉域を受けることもある。また、メインドアにヒ
ンジや作動手段などを設けるための収納スペースが必要
とされるが、メインドア内には、ウィンドガラスの昇降
・収納装置や、ドア開閉手段等が配置されるため、ドア
内配置の自由度が制約されるという難点もある。

本発明は、このような事情を考慮してなされ、ドア開ス
ペースが小さいときでも、充分な足元スペースを確保で
きるようにした車両のドア開閉構造にあって、ドアの支
持剛性を向上させ、かつバランスのよいドア開閉域を得
られるようにするとともに、ドア内配置の自由度を向上
させることを課題としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の車両のドア開閉構造は、メインドアと、そのメ
インドアの下側に設けられるサブドアとよりなる車両の
ドアの開閉構造にあって、前記課題を解決するために、
上記両ドアを、ともに車体側に枢支させ、かつ上記メイ
ンドアを開いたときに、サブドアをそのメインドアより
も大きく開かせる連動機構を介して上記両ドアを連結さ
せている。

〔作　　用〕

メインドアを開いたときに、連動機構によって、サブド
アがより大きく開くので、足元に充分なスペースが確保
される。そのサブドアが車体側に枢支されているので、
その支持剛性が向上し、かつサブドアがメインドアと同
方向に開閉されるので、ドア全体としてバランスのよい
ドア開閉域が得られる。また、メインドア内にサブドア
を取付けるためのヒンジを設ける必要がなく、ドア内配
置の自由度が向上する。

〔発明の効果〕

本発明の車両のドア開閉構造は、メインドアと、そのメ
インドアの下側に設けられるサブドアとが、ともに車体
側に枢支されており、かつ上記メインドアを開いたとき
に、サブドアを、そのメインドアよりも大きく開かせる
連動機構を介して上記両ドアを連結しているので、足元
に充分なスペースを確保することができ、ドアの支持剛
性が向上し、かつバランスのよいドア開閉域が得られる
とともに、ドア内配置の自由度が向上する。

〔実　施　例〕

以下に、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明する
。

本実施例に示す車両のドア開閉構造は、キャブオーバタ
イプの車両に採用され、充分な足元スペースを確保でき
るように、メインドアの下側に設けたサブドアがメイン
ドアよりも大きく開くように構成したものである。

第１図および第２図に示すように、車両ｌのフロントサ
イドドア２が、メインドア３と、その下側に配置される
サブドア４とにより構成され、両ドア３．４の前端が車
体に枢支され、かつメインドア３を開いたときに、サブ
ドア４をメインドア３より大きく開かせる連動機構５に
よって両ドア３．４が連結されている。

さらに詳しく説明すると、メインドア３には、上下にス
ライド自在なウィンドガラス６と、開閉手段としてのド
アハンドル７が設けられ、それらの装置類がドア内スペ
ースに収納されている。そのメインドア３の前端は、メ
インヒンジ８．９を介して、車体側のヒンジピラー１０
に上下三箇所で枢支される。すなわち、第４図に示すよ
うに、メインドア３は、メインドアインナ３ａの外側に
メインドアアウタ３ｂがヘミング成形により一体化され
てなり、そのメインドアインナ３ａの前端部にメインヒ
ンジ９，８のドア取付部９ａ、８ａが取付けられる一方
、ヒンジピラーアウタ１０ｂにメインヒンジ９．８のピ
ラー取付部９ｂ、８ｂが取付けられる。そのメインドナ
インナ３ａの内周部には、シール部材１６が貼着されて
ヒンジピラーアウタ１０ｂと当接し、車室１７が外部に
対してシールされる（第１図参照）。なお、第４図中、
１０ａはヒンジピラーインナである。

一方、サブドア４は、第２図に示すように、車室内のス
テップ部１１を覆うように設けられ、その前端が、第５
図に示すように、サブヒンジ１２を介して、ヒンジピラ
ー１０に一箇所で枢支されている。すなわち、サブドア
４は、サブドアインす４ａの外側にサブドアアウタ４ｂ
がヘミング成形により一体化されてなり、そのサブドア
インナ４ａの前端部の略中間高さ位置にサブヒンジ１２
のドア取付部１２ａが取付けられる一方（第３図参照）
、ヒンジピラーアウタｌＯｂにサブヒンジ１２のピラー
取付部１２ｂが取付けられる。そのサブドアインナ４ａ
の上端位置に、ブラケット１４が固定して設けられ（第
３図参照）、そのブラケット１４のガイド孔１３内に、
メインドア３の下部に突設固定されたガイドピン１５（
第２図参照）が遊嵌されている。このブラケット１４と
ガイドピン１５とにより、連動機構５が構成され、両ド
ア３．４が連動連結される。

ブラケット１４のガイド孔１３は、第３図に示すように
、サブドア４の長手方向に沿うように形成され、ガイド
ピン１５は、常にこのガイド孔１３と嵌合状態にあり、
メインドア３が閉じた状態では、第５図に示すように、
ガイドピン１５はガイド孔１３の前端に位置し、第１図
および第２図に示すように、サブドア４をメインドア３
と面一状となるように閉じている。そして、メインドア
３を開くと、第６図に示すように、ガイドピン１５がガ
イド孔１３内を後退しつつ、サブドア４をメインドア３
よりも外方に大きく開かせる。これは、メインドア３を
枢支しているメインヒンジ８゜９のセンタ位置ＣＩに対
して、サブドア４を枢支しているサブヒンジ１２のセン
タ位置Ｃ２が、やや後方にオフセットしていることによ
り、ガイドピン１５により決定されるサブドア４の開度
θ。

が、メインドア３の開度θ２より大となるためである。

なお、ドア２が全体としてバランスよく開閉動作するよ
うに、メインヒンジ８，９およびサブヒンジ１２の各軸
芯線は、第２図に示すように、前後方向の同一垂直面内
に設定されている。

以上のように構成されるドア開閉構造にあっては、サブ
ドア４を車体側のヒンジピラーＩＯに枢支させているた
め、充分な支持剛性が得られ、かつそのサブドア４がメ
インドア３と同方向に開閉されるため、バランスのよい
ドア開閉感を得ることができる。また、前述した従来例
のように、メインドア３内にサブドア４を取付けるため
のヒンジを設ける必要がなく、かつ、連動機構５をメイ
ンドア３に突設されるガイドピン１５と、サブドア４の
内側に取付けられるガイド孔１３付きブラケット１４と
で構成したため、メインドア３のドア内配置の自由度が
著しく向上する。

なお、本実施例では、キャブオーバ−タイプの車両に設
けられるフロントサイドドアに適用した例を示している
が、本発明は、車種やドアの種類を特定するものではな
く、如何なる車両におけるドアにも適用でき、例えば乗
用車のフロントサイドドアやりャサイドドア等にも適用
できることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はキャブオーバタ
イプの車両に採用されたドア開閉構造の側面図、第２図
は第１図における■−■線矢視断面図、第３図はサブド
アを内側から見た斜視図、第４図は第１図におけるＩＶ
−ＩＶ線矢視断面図、第５図は第１図における■−Ｖ線
矢視断面図、第６図はドアを開いた場合の第１図におけ
るＩＶ−ＩＶ線矢視断面相当図である。 １〜車両、２・−ドア（フロントサイドドア）、３−・
・メインドア、４・−・サブドア、５・一連動機構。 特許出願人　　　　　　マツダ株式会社代理人　弁理士
　吉相　勝俊（ほか１名）第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両に設けられるドアが、メインドアと、そのメ
   インドアの下側に設けられるサブドアとよりなり、 上記両ドアが、ともに車体側に枢支され、かつ上記メイ
   ンドアを開いたときに、上記サブドアをそのメインドア
   よりも大きく開かせる連動機構を介して、上記両ドアが
   連結されていることを特徴とする車両のドア開閉構造。