JPH02205250A - 摺動ノズル用プレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は溶融金属容器に設けられている溶融金属の流
出用ノズル孔の開閉を制御する摺動ノズル用プレートに
関し、さらに詳しくは摺動面保護機能を充分果たして円
滑な操業が作業性良くできると共に耐用寿命及び製造面
のコスト同士が計れる摺動ノズル用プレートに関する。

（従来の技術） 摺動ノズルは溶融金属の鋳造を安全かつ正確に行うため
の優れた手段であるが、ここに用いられるノズル用プレ
ート材は極めて過酷な条件下で使用される。この過酷な
使用条件に耐えるため摺動ノズル用プレートに求められ
る特性は、ω　高耐熱性であること。

（ロ）高耐熱スポーリング性であること。

Ｑ９　　溶融金属及びスラグに対する耐食性が高いこと
。

（→　機能的に最も重要視される摺動抵抗性が小さく、
かつ機械的耐摩耗性が高いこと。

が必須性能として要求される。（即ち、へらない。

われない、良くすべることが目的を果す上では絶対必要
特性として求められる。） このような使用条件を満たすために、ここに用いられる
摺動ノズル用プレート材は、高アルミナ質材、及びまた
はジルコン、ジルコニア質材の酸。

中性材料や塩基性材料またはこれらの素材に黒鉛または
炭素材を加え、さらに必要ならば炭化物。

窒化物、硼化物や各種金属粉末（ＡΩ、Ｍｇ、Ｓｉ。

Ｃ，ＮｉやＡＩＢ　、　Ｃｒ　Ｂ　、　Ｓ　ｉ　Ｂ等の
ボロン合金やそれらの合金）と−者若しくは二者以上が
添加され、混練、成形、焼成の工程を経て造られたプレ
ートも充分な耐用が得られず、さらに耐食性を高め、摺
動抵抗性を小さくするためにタールピッチなどの熱溶解
・揮発性材料を含浸または含浸ベーキングまたはコーキ
ングを行い、使用時の摺動性及び摺動面の保護効果を付
与させて操業性及び耐用度（寿命）の延長を計っている
のが現状である。

（発明が解決しようとする問題点） しかし次のような問題点が提起されている。

ｉ）製造上の問題点としては。

製造されたプレートにタールや、ピッチなどを加熱溶融
して（１８０℃〜２７０℃）低粘性化させ、減圧、常圧
下で浸漬させた上、常圧または加圧して含浸させたま＼
或いは一部低揮発成分を除去させるためにベーキング成
いはコーキングを行った後、表面への付着物を取除く作
業をしなければならず、製造コスト面及び悪い作業環境
下での処理を余儀なくされている。

→　使用時においては、 使用される場合、高温の溶湯と接するなどプレート自体
が加熱されるため、気孔内に含浸されたタール・ピッチ
などが容易に一時的に流出するため、長期使用に対して
の改善された効果特性の持続性が小さく、また−時的に
流出したタール・ピッチなどが摺動機構内に流れ込み、
円滑な操業に支障が生ずる。このため摺動機構の清掃保
全作業が必要となる。

またこの時にタール・ピッチの揮発（ガス化）により作
業環境の悪化を招き、操業上２作業上の問題をかかえな
がらに充分な耐用が得られていないのが現状であり、こ
れらの改善が強く求められている。

（問題点を解決するための手段） 上述のような現状に鑑み、これらの諸問題を解決するた
め、この発明者らは種々複合効果を兼ね備えたプレート
材の研究を重ねた結果、プレートの製造時に加熱するこ
とにより溶融または溶融して流動性が出、かつ一部が揮
発、ガス化を起こす特性を有する融点７０℃以上のピッ
チ及びこれらの加工物を材料の一部としてあらかじめ配
合し。

混練、成形し、１８０℃〜５００℃で乾燥硬化され製品
化することにより従来の製品としたプレート材に含浸処
理をほどこしたのと同様な効果を具備させると共に含浸
をほどこしたプレートの製造面及び使用時の諸欠点をも
改善し得たものである。

即ちこの発明は、中性、酸性若しくは塩基性耐火材を用
いて摺動ノズル用プレートを製造する際に、原料中に受
熱により軟化或いは軟化溶融して一部が揮発しガス化す
る成分を含有する融点７０℃以上ピッチなどの有機質物
を１〜１０％添加し。

有機或いは無機質の適宜なバインダーを用い混練成形し
、１８０’Ｃ〜５００℃で硬化させることを特徴とする
受熱による軟化溶融揮発成分を含有する摺動ノズル用プ
レートである。

限定理由 ■　先ず融点７０℃以上のピッチの添加量を１〜１０％
としたのは、１％以下では効果が小さく、また１０％以
上となるとプレート材の構成材料の一部として用いてい
るので成形物の強度不足と使用中の軟化揮発による組織
の脆化を生ずる危険性が出るからである。

■　ピッチの融点を７０℃以上としたのは、７０℃以下
の低融点材であると、製造時の０）歩留り（キレツ発生
）（＠揮散が大きく効果が小さくなるためである。

（発明の効果） 従来のプレートがプレート自体の組織内に形成されてい
る主に連続気孔内への含浸であるのに対して５本発明品
はプレート構成上の一素材として含有されているため、
前者が使用時の受熱により容易に軟化流出を来たし、し
かも−時的に流出するため含浸の効果の持続性が短かく
寿命の延長もま１ならず、コスト面９作業面にも諸々の
欠点を有しているが、本発明品は組織構成上の一素材と
して含有させているため、受熱による軟化、溶融ガス化
流出が生ずるが徐々に進行して摺動抵抗性も小さくし、
しかも摺動面保護効果を充分果たし得るものである。こ
のように組織構造物の一部として存在するため、徐々に
かつ長期に亘り持続されるので使用時の効果を長期に亘
り保たれることにより円滑な操業ができると共に寿命の
延長がはかれるなど製造面のコスト及び作業性、使用時
の作業性及び耐用寿命の延長がはかれるなど従来のプレ
ートに比べ大きな効果を生じることができる。

〔実施例〕

以下本発明品の実施例を表１の 実施態様■高アルミナ質プレート 実施態様■高アルミナー黒鉛質プレートについて述べる
。

プレート材の試作条件 配合物にそれぞれのバインダー適量を用い、原料混練を
行った後、５００トンのフリクションプレスによりφ４
００ｎａＸＭ４０ｍ＋の円盤状のプレートを成形し、比
較量・実施態様■の１は１６００℃で、実施態様■−１
は１３００℃の温度でトンネル窯で焼成を行う（但し、
実施態様■−１は黒鉛ケース内に入れブリーズに埋め込
む） その他の品は３５０’Ｃの乾燥炉で２４時間乾燥硬化さ
せて造る。

以上の基礎試験結果より実施態様■、■共に１゜２．４
．５の口材質を選び転炉用の２５０Ｔ取鍋のスライディ
ングノズル用プレートとして実使用を行った。その結果
は、 表　　　２ 比較品、実施態様■−１，２及び実施態様■−１，２は
２５０℃で溶解したピッチを用いて真空脱気、加圧含浸
を行い、他は含浸処理はしていない。

以上の表２の如き結果を得た。即ち、 ■　耐用寿命の延長が可能となる。

■　ピッチの一時的な溶浸量がない、そしてピッチ含有
効果の持続性が大、環境（作業）が良２機械の保全手間
が小となる。

■　製品コスト（プレート）の引下げ可能となる。

以上のことによりプレートのコスト及び使用時で作業上
の環境衛生面、耐用面９機械の保全などに大きな改善効
果を見ることができた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 中性、酸性若しくは塩基性耐火材を用いて摺動ノズル用
   プレートを製造する際に、原料中に受熱により軟化或い
   は軟化溶融して一部が揮発しガス化する成分を含有する
   融点７０℃以上ピッチなどの有機質物を１〜１０％添加
   し、有機或いは無機質の適宜なバインダーを用い混練、
   成形し、１８０℃〜５００℃で硬化させることを特徴と
   する受熱による軟化溶融揮発成分を含有する摺動ノズル
   用プレート。