JPH02204888A

JPH02204888A - レーザ光線用マーキング材料

Info

Publication number: JPH02204888A
Application number: JP1024474A
Authority: JP
Inventors: Fumio Takizawa; 滝沢　文男
Original assignee: KIMURA KOGYO KK; MURAGASHI SEKKAI KOGYO KK
Current assignee: KIMURA KOGYO KK; MURAGASHI SEKKAI KOGYO KK
Priority date: 1989-02-02
Filing date: 1989-02-02
Publication date: 1990-08-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、樹脂により成形された電子部品のケーシング
等の表面にレーザ光線を照射した場合鮮明なマーキング
を施すことができるレーザ光線用マーキング材料に関す
る。

（従来の技術およびその課題）従来、コンデンサー、抵抗、ダイオード、　　ＩＣ等の
電子部品若しくはその他の部品のケーシングの表面に文
字や記号をマーキングする場合、これらの部品の表面に
マーキングインキを用いてスクリーン印刷法等にて印刷
している。しかし、このようにマーキングインキを用い
ると、インキが印刷から乾燥するまでに長時間を要し、
又マーキングインキが高価であることから不経済である
。

最近では電子部品等の成形品にレーザ光線を照射して成
形品の表面を触刻してマーキングを施すことが行なわれ
ている。しかし、単にレーザ光線によって触刻するだけ
では鮮明なマーキングが得られない欠点があった。

この欠点を解決するために、レーザ光線用マーキング材
を用いる方法が提案されている。即ち、成形材料に染料
と珪素含有無機化合物又は珪素を含有する染料を添加す
る方法（特開昭５６−１４９９５号）、金属珪酸塩等の
放射吸収性物質を添加する方法（特開昭５９−１１１８
９２号）、黒色有機染料を添加する方法（特開昭６０−
４７０６５号）、黄色の酸化鉄を含有させる方法（特開
昭６０−１５５４９３号）、金属水酸化物又は／及び金
属含水化合物と着色剤を含有させる方法（特開昭６０−
１６６４８８号）等が提案されている。

本発明は、レーザ光線の照射で成形品に鮮明にマーキン
グを行なうことができるマーキング材料を提供すること
を目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明者は、鮮明なマーキングを得べく研究を行なった
結果、リン酸塩を含む顔料、例えば、マンガンバイオレ
ット＜ＮＨ４＞Ｍ、０２＜Ｐ２Ｏ７＞２若しくはコバル
トバイオレットＣＯ３＜ＰＯ４＞２を含有した成形品又
はその塗布面にレーザ光線を照射することにより、照射
部分が白色に変色すことを見いだした。

そして、これにより鮮明なマーキングを付すことに成功
した。

本発明のリン酸塩を含む顔料としては、マンガンバイオ
レット＜ＮＨ，＞Ｍ、Ｏ□＜Ｐ２（ｈ＞ｚ、コバルトバ
イオレットＣＯ３＜ＰＯ４＞２　、その他があり、要は
リン酸塩を含む顔料であればよい。この顔料は変色温度
が高く、プラスチック等の合成樹脂に混入して加熱して
も変色することがない。例えば、マンガンバイオレット
＜Ｎ）ｌａ＞ＭｎＯ２＜Ｐａ０ｔ＞ｚ及びコバルトバイ
オレットＣ０３＜ＰＯ４＞２は変色温度が４００℃と高
く、殆どの合成樹脂の成型温度及び塗布の乾燥温度で変
色や劣化することがない。そして、マンガンバイオレッ
ト及びコバルトバイオレットはレーザ光線の照射により
エネルギーを受け、化学的にＮＨ４とＰ２０□が分解し
、紫色から、鮮明な白色へと変色する。本発明で使用さ
れる、マンガンバイオレットは、主成分が＜ＮＨ４＞Ｍ
、０＊＜ＰｇＯｔ＞ｚで示される化合物であればよく、
製法等は問わない。また、コバルトバイオレットも主成
分がＣＯ３＜ＰＯ４＞２で示される化合物であればよい
。

本発明のマンガンバイオレット及びコバルトバイオレッ
ト等のリン酸塩を含む顔料は、電子部品等の成形品を形
成する合成樹脂等の成形材料に混入され、又は成形品の
表面に塗布される。そして、成形品又はその塗布表面に
レーザ光線をマスクを介して照射し、蝕刻すると同時に
、マンガンバイオレット若しくはコバルトバイオレット
等のリン酸塩を化学的に分解し、照射位置を紫色より鮮
明な白色に変色して、マーキングを施す。

上記リン酸塩を含む顔料は成形材料に１％以上の割合で
混入されていればよく、１〜２％程度が適量であり、１
％以下の場合鮮明な白色が得られず、２％以上の場合に
は白色の鮮明度が殆ど変化しない。

上記合成樹脂としては、ＡＢＳ樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リスチロール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン
樹脂、フェノール樹脂等を用いることができ、これら合
成樹脂は成形温度が４００℃以下である。また、必要に
応じて、これら合成樹脂に、離型剤、難燃剤等を添加す
ることも可能である。

また、本発明のマーキング材料を塗布する際に用いる塗
料としてはアクリル樹脂塗料等の合成樹脂塗料であれば
何でもよい。

更に、本発明で使用できるレーザとしては、波長が１．
０６μｍのＹＡＧレーザや１０．６μｍのＣＯ。

レーザが適当であり、エネルギー密度も通常５　Ｊｕｌ
ｅ／ａｍ”であれば十分であり、照射時間は、通常ｌＯ
万分の１秒程度で十分である。蝕刻の深さを大きくした
い場合には、適宜、照射時間を増加すればよい。

尚、ＣＯ□レーザ、ＹＡＧレーザ等は市販のものでよく
、特に型式は問わない。

（実施例）実施例１スチロール樹脂［昭和電工（株）製５００ＨＭ］５ｋｇ
とマンガンバイオレット５０ｇを混線機に入れ、２４０
℃に加熱して１０分間混練した後、射出成形機（日本製
網新製Ｎ−３００）で厚さ２ｍｍ、巾４　ｃｍ、長さ６
ｃｍの紫色の成形品を作成した。この成形品の表面に、
レーザ（ＬＡＳＥＲＡＰＰＬＩＣＡＴＩＯＮＳ（社）製
Ｌ−３００）により、出力４．５Ｊｕｌｅ　、波長１０
．６μｍのレーザ光線をｌＯ万分の１秒照射したところ
、白色に蝕刻された鮮明なマーキングが得られた。

実施例２スチロール樹脂５ｋｇとコバルトバイオレット５０ｇを
混線機に入れ、２５０℃に加熱して１０分間混練した後
、実施例１の射出成形機で厚さ２ｍｍ、巾３ｃｍ、長さ
５ｃｍの紫色の成形品を作成した。この成形品の表面に
、実施例１のレーザにより、同一出力でレーザ光線を１
０万分の１秒照射したところ、白色に蝕刻された鮮明な
マーキングが得られた。

比較例他の顔料であるメタバナジン酸アンモニウム（ＮＨ４Ｖ
Ｏ３）を用いて上記実施例と同様なマーキングを行なっ
たが、混線時の加熱で成形品が黒色に変色してしまい、
レーザ照射による鮮明なマーキングは得られなかった。

その他、顔料として使用されている水酸化カドミ（Ｃｄ
　（ＯＨ）　ｚ）　、塩化コバルトアンモニウム（ＣＨ
ｓＣｏＣＨＣｏ　（Ｈ５）　、ｃｏ２）等は成形加工時
に変色するため、同様にレーザ着色顔料として使用でき
なかった。

また、　２８５℃で白色より黄色に変化する鉛白（２Ｐ
ｂＣｏ　（Ｐｂ）　０Ｈ２）をプラスチック成形材料に
混入してレーザ光を照射したところ、変色することがな
かった。

更に、プラスチックの着色顔料である鉄の酸化化合物（
ｆＰ３ｚ０３）　、銅の酸化化合物（ＣｕｚＯ）、クロ
ム酸化化合物（Ｃｒ２０３）等について同様の実験を行
なったところ、変色することがなかった。

（発明の効果）以上説明したように、本発明によれば、マンガンバイオ
レット若しくはコバルトバイオレットの如きリン酸塩を
含む顔料をマーキング材料として用いると、レーザ光線
の照射で紫色等の成形品に鮮明な白色、その他のマーキ
ングを行なうことができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）リン酸塩を含む顔料から成ることを特徴とするレ
ーザ光線用マーキング材料。
（２）前記顔料がマンガンバイオレットである請求項１
記載のレーザ光線用マーキング材料。
（３）前記顔料がコバルトバイオレットである請求項１
記載のレーザ光線用マーキング材料。
（４）成形材料に混入され若しくは成形品に塗布される
ことを特徴とする請求項１記載のレーザ光線用マーキン
グ材料。