JP2993009B2 - レーザーマーキング方法およびレーザーマーキング用樹脂組成物 - Google Patents

レーザーマーキング方法およびレーザーマーキング用樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザー光を利用して白色のマーキングを
行うレーザーマーキング方法およびこの方法によるマー
キングに好適なレーザーマーキング用樹脂組成物に関す
る。
〔従来の技術〕
レーザーマーキング法とは、金属、セラミック及び高
分子有機材料等の表面にレーザー光を利用してマーク、
バーコードあるいは画像等をマーキングする方法であ
り、非接触で且つマーキング速度が速く、自動化・工程
管理が容易な事から、最近多く工業的に利用されてい
る。
レーザーマーキングは、対象表面にレーザー光を照射
し、照射部分の蝕刻による表面の状態変化(粗画化・
凹み)、照射部分の着色剤の脱色・変色による変化
(例えば特開昭56−144995号公報、特開昭60−155493号
公報)などを利用し、マーキングを行なっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、の表面の状態変化ではレーザー光の照射部
分と未照射部分でのコントラストが弱く、マーク表示を
するためには高エネルギーのレーザー光の照射が必要で
ある、の着色剤の脱色・変色による方法では、脱色・
変色できる着色剤により基材の色が限定されたり耐熱性
が低く、脱色・変色しやすい着色剤を用いるために未照
射部分が変色しやすくなる等の欠点がある。
また、チタンブラックを用いて暗色の地に明瞭な白発
色のレーザーマーキングを行う方法も、特開昭62−1368
61号公報に記載されているが、該チタンブラックが精密
化学品たる顔料であって高価なため、工業的な実施が困
難である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、この様な状況に鑑み鋭意研究した結
果、非白色のチタン酸カリウムと樹脂とを含有する樹脂
組成物からなる物は、その表面にレーザー光を照射する
だけで、容易に鮮明で視認性が高い白色のマーキングを
行うことができることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明は、非白色のチタン酸カリウムと樹
脂とを含有する樹脂組成物からなる物の表面にレーザー
光を照射してマーキングすることを特徴とするレーザー
マーキング方法、および非白色のチタン酸カリウムと樹
脂とを含有することを特徴とするレーザーマーキング用
樹脂組成物を提供するものである。
本発明で用いる非白色のチタン酸カリウムは、工業的
に量産されており、卑近な無機工業材料として安価に入
手可能であり、その様な材料が効果的に利用可能である
ことは驚くべきことであって、この種の技術の工業的利
用可能性を著しく高め、技術の普遍化をもたらすことが
できる。
本発明で用いるレーザーとしては特に限定はないが炭
酸ガスレーザー、一酸化炭素レーザー、半導体レーザ
ー、イットリウム・ネオジウム・ガラスレーザー(YAG
レーザー)等が挙げられ、なかでも炭酸ガスレーザーが
好ましい。
炭酸ガスレーザー(波長10.6μm)としては、例えば
Transversely Excited Atomospheric Pressure(TEA)
型炭酸ガスレーザー、走査型(連続発振又はパルス発
振)炭酸ガスレーザー等がある。装置としては、例え
ば、TEA型の炭酸ガスレーザーでは、出力0.5〜20ジュー
ル/パルス、パルス持続時間0.1μ〜10μ秒で1〜200回
/min.レーザー光を照射できる装置、走査型(連続発振
またはパルス発振)の炭酸ガスレーザーでは出力0.5〜2
0000W、パルス発振の場合パルス間隔2〜10kHzの装置等
がある。
本発明で用いる非白色のチタン酸カリウムとしては、
化学組成K2O・nTiOx(式中、nは正整数、Xは1≦X<
1.9を意味する)のチタン酸カリウムの少なくとも1種
で、それらは安定性の高い黒色の化合物であって、暗色
の地に鮮明で視認性の高い白色のマーキングをもたらす
ので効果的である。
上記の化学組成K2O・nTiOxのチタン酸カリウムは、n
やxの値の異なるものを2種以上を混合して用いること
が出来る。更にその粒子形状は特に限定されるものでは
ない。これらの化合物は結晶水を含んでいてもよい。
また、化学組成K2O・nTiOXのチタン酸カリウムはxの
値が小さくなるに従い抵抗値が小さくなるため絶縁性を
必要とする場合には含有量を減らすかまたはxの大きな
値の化学組成のチタン酸カリウムを用いると好ましい。
尚、非白色のチタン酸金属塩は、樹脂酸金属塩やシリ
コン系、チタン系、あるいはアルミニウム系のカップリ
ング剤等で表面処理して用いることもできる。
本発明のレーザーマーキング用樹脂組成物としては、
例えば非白色のチタン酸金属塩を樹脂等に含有させてな
る成形材料、および塗料等のコーティング用組成物など
が挙げられる。またこの樹脂組成物からなる物として
は、例えば該成形材料を成形してなる成形物、該コーテ
ィング用組成物をコーティング、乾燥又は硬化させた被
膜等が挙げられる。
非白色のチタン酸金属塩の含有量は、上記樹脂組成物
の種類や用途により異なり、一定ではないが、通常上記
樹脂組成物よりなる物、例えばレーザーマーキングを行
う成形物や被膜中での含有率が、0.1〜80重量%となる
範囲を必須とする。この範囲より少ないと明瞭なマーキ
ングが得られず、多過ぎると組成物全体の物性が実用的
でなくなる。なかでも鮮明で視認性の高い白色のマーキ
ングが得られ、成形物、被膜等としての物性の低下が少
ない点で含有率が0.5〜50重量%となる範囲が好まし
い。
成形材料に用いる樹脂としては、特に限定されるもの
ではないが、押出成形、トランスファー成形、射出成
形、ブロー成形、注型成形、プレス成形、テープ成形等
が可能な熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、
ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエーテル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、弗素系樹脂
等;熱硬化性樹脂、例えばエポキシ系樹脂、フェノール
系樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ジアリルフタレート系樹
脂、ウレタン系樹脂、アニリン系樹脂、フラン系樹脂、
ポリイミド系樹脂、シリコン系樹脂、弗素系樹脂等が挙
げられ、これらは単独あるいは2種以上を混合して用い
ることができる。
また、コーティング用組成物に用いる樹脂としては、
特にその種類を限定されるものではないが、刷毛塗り、
スプレー塗装、浸漬塗装、グラビア塗装、ドクター塗
装、ロール塗装、静電塗装、粉体塗装、転写、印刷等が
可能な常温乾燥・硬化型塗料用樹脂、湿気硬化型塗料用
樹脂、熱硬化性塗料用樹脂、例えば油ワニス、ボイル
油、セラック、セルロース系樹脂、フェノール系樹脂、
アルキッド系樹脂、アミノ樹脂、キシレン樹脂、トルエ
ン樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニルブチラー
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ジアリルフタレート系樹
脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリエーテル系樹脂、アニリン系樹脂、フラン系
樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコン系樹脂、弗素系樹脂
等;光あるいは電子線硬化型樹脂、例えばポリビニルケ
イ皮酸エステル系樹脂、ポリビニルベンザルアセトフェ
ノン系樹脂、ポリビニルスチリルピリジン系樹脂、ポリ
ビニルアンスラール系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、アクリル化油、アクリル化アルキッド系樹脂、アク
リル化ポリエステル系樹脂、アクリル化ポリエーテル系
樹脂、アクリル化エポキシ系樹脂、アクリル化ポリウレ
タン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル化スピラン系樹
脂、アクリル化シリコン系樹脂、アクリル化弗素系樹
脂、ポリチオール系樹脂、カチオン重合型エポキシ系樹
脂のマクロモノマー、オリゴマー、モノマー等が挙げら
れ、これらは単独あるいは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
尚、成形材料及びコーティング用組成物に用いられる
樹脂には必要に応じて添加剤あるいは溶剤等を加えるこ
とができる。添加剤として、使用する樹脂に適した硬化
剤(アミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤、ペルオキシド
系硬化剤等)、乾燥剤(ナフテン酸コバルト、ナフテン
酸カルシウム等)、架橋剤、光開始剤(アセトフェノン
系、ベンゾフェノン系、ミヒラーケトン系、ベンジル
系、ベンゾイン系、チオキサントン系等)、光増感剤
(ブチルアミン系、トリエチルアミン、ジエチルアミノ
エチルメタアクリレート等)、重合禁止剤(ハイドロキ
ノン、ベンゾキノン、カルバミン酸ナトリウム系化合物
等)、分散剤(金属石鹸、界面活性剤等)、流動性調整
剤(金属石鹸、ベントナイト、重合油、アルギン酸ソー
ダ、カゼイン、アエロジル、有機系・無機系微粒子
等)、沈降防止剤(レシチン等)、難燃剤(三酸化アン
チモン、燐酸エステル、塩素系・臭素系難燃剤等)、滑
剤・離型剤(パラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワ
ックス、モンタンワックス、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂
肪酸エステル、脂肪アルコール、脂肪酸と多価アルコー
ルの部分エステル、界面活性剤、シリコン系化合物、弗
素系化合物等)、可塑性(フタル酸誘導体、アジピン酸
誘導体、セバチン酸誘導体、トリメリット酸誘導体、エ
ポキシ誘導体、脂肪酸誘導体、有機燐酸誘導体等)、安
定剤(金属石鹸、有機錫系、亜燐酸エステル系化合物
等)、酸化防止剤(ナフチルアミン系、ジフェニルアミ
ン系、キノリン系、フェノール系、亜燐酸エステル系化
合物等)、紫外線吸収剤(サリチル酸誘導体、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダード・アミン
系化合物等)、補強剤(ガラス繊維、カーボン繊維、セ
ラミック繊維あるいはウイスカー等)、着色剤(無機顔
料、有機顔料、染料等)等、通常の成形材料や塗料で用
いられる添加剤がいずれも挙げられ、通常添加される適
当量を加えることができる。
非白色のチタン酸金属塩と樹脂、更に必要に応じて添
加剤、溶剤等を含有する樹脂組成物を得るには、これら
を任意の方法で均一に混合するだけでよく、特に方法は
限定されない。
レーザーマーキングする方法としては、例えばレーザ
ー光を適当な大きさのスポットにして物品の表面を走査
する方法、TEA型炭酸ガスレーザーの様に矩形のレーザ
ー光をマスクで希望するマーク形状に切取り、物品の表
面に照射する方法等が挙げられる。
本発明のレーザーマーキング方法ではマーキングする
例としては、コンデンサー、チップ抵抗、インダクタ
ー、IC等の電子部品;コネクター、ケース、印刷回路板
等の電気部品;電線、キートップ、シート、機械部品、
電気製品のハウジング、金券、カード等、通常マーキン
グしている製品;非常に小さく、転写等のマーキングで
きない物品;非常に小さく精度の高いマーキングを行な
う必要のある物品、例えばバーコードが挙げられる。
本発明のレーザーマーキング方法を行うには、物の有
機材料部分のすべて又は一部として非白色のチタン酸金
属塩と樹脂とを含有する樹脂組成物を用いる、物の表面
を該樹脂組成物で被覆する、物の表面の一部を該樹脂組
成物で印刷、塗布または多層成形する、あるいは該樹脂
組成物をテープ化して物品の表面に張り付ける等の方法
によりマーキングを希望する部分の表面を該樹脂組成物
で形成させ、これにレーザー光を照射してマーキングす
ればよく、このレーザー光の照射のみで感度よく視認性
の高い白色のマーキングが可能である。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的
に説明する。尚、例中の部はいずれも重量部である。
実施例1 ビスフェノールF型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学
工業(株)製エピクロン830,エポキシ当量180〕 100部 酸無水物系硬化剤〔同上社製エピクロンB−570、酸
無水物当量166〕 88部 硬化促進剤(ベンジルジメチルアミン) 2部 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4) 4部 シリカ 10部 上記配合のエポキシ樹脂組成物を3本ロールで均一に
混合して成形材料を得、これを2枚のガラス板の間に5m
m厚に注型した後、80℃で5時間及び160℃で5時間の条
件で硬化させ黒色の試験片を得た。次いで、この試験片
にパルス型炭酸ガスレーザー装置を用い、マスクを介し
て約3μ秒間レーザー光を照射した。その時のレーザー
の照射エネルギーは9ジュール/cm2であった。試験片表
面には白色の特に鮮明で視認性の高いマーキングが得ら
れた。
実施例2 PEG600ジアクリレート〔新中村化学(株)製NKエステ
ルA−600〕 95部 光開始剤(α−ヒドロキシイソブチルフェノン)5部 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4) 30部 上記配合の組成物をラボミキサーで均一に混合してコ
ーティング用組成物を得、これをガラス板上にバーコー
ターで70μm厚にコーティングした後、高圧水銀灯で紫
外線照射して硬化させ、黒色の試験片を得た。次いで、
レーザーの照射エネルギーを7ジュール/cm2に変更した
以外は実施例1と同様にして炭酸ガスレーザー光を照射
したところ、鮮明な白色のマーキングが得られた。
実施例3 PEG600ジアクリレート〔新中村化学(株)製NKエステ
ルA−600〕 95部 光開始剤(α−ヒドロキシイソブチルフェノン)5部 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4) 100部 上記配合の組成物を実施例2と同様の方法で黒色の試
験片を作成し、7ジュール/cm2炭酸ガスレーザー光を照
射したところ、特に鮮明で視認性の高い白色のマーキン
グが得られた。
実施例4 PEG600ジアクリレート〔新中村化学(株)製NKエステ
ルA−600〕 95部 光開始剤(α−ヒドロキシイソブチルフェノン)5部 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.1) 40部 上記配合の組成物を実施例2と同様の方法で黒色の試
験片を作成し、7ジュール/cm2レーザー光を照射したと
ころ、特に鮮明で視認性の高い白色のマーキングが得ら
れた。
実施例5 PEG600ジアクリレート〔新中村化学(株)製NKエステ
ルA−600〕 95部 光開始剤(α−ヒドロキシイソブチルフェノン)5部 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.7) 40部 上記配合の組成物を実施例2と同様の方法で黒色の試
験片を作成し、7ジュール/cm2レーザー光を照射したと
ころ、特に鮮明で視認性の高い白色のマーキングが得ら
れた。
実施例6 ポリエチレン樹脂〔住友化学工業(株)製スミカセン
G808、MI=200g/10min〕 100部 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4) 40部 分散剤(ステアリン酸亜鉛) 2部 上記配合の組成物を東洋精機(株)製ラボプラストミ
ルを用い140℃で十分混練して成形材料を得、これを加
熱プレス機を用いて1mm厚のシートに成形し、冷却し黒
色の試験片を得た。ついで、実施例1と同様にして7ジ
ュール/cm2レーザー光を照射したところ、特に鮮明で視
認性の高い白色のマーキングが得られた。
比較例1 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4)の代わりにカーボン
ブラックを配合した以外実施例1と同様にして試験片を
作成し、試験片表面に同様の方法で同じ強さのレーザー
光を照射したが、白に発色せず、マーキングは得られな
かった。
比較例2 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4)の代わりに黒色有機
含金染料(チバガイギー製 ORASOL BLACK RL)を配合
した以外は実施例2と同様にして試験片を作成し、試験
片表面に同様の方法で同じ強さのレーザー光を照射した
が、白に発色せず、マーキングは得られなかった。
比較例3 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4)の代わりにカーボン
ブラックを配合した以外は実施例2と同様にして試験片
を作成し、試験片表面に同様の方法で同じ強さのレーザ
ー光を照射したが、白に発色せず、マーキングは得られ
なかった。
比較例4 K2O・nTiOx(n=6、x≒1.4)の代わりに無機黒色
顔料の四三酸化鉄を配合した以外は実施例6と同様にし
て試験片を作成し、試験片表面に同様の方法で同じ強さ
のレーザー光を照射したが、白に発色せず、マーキング
は得られなかった。
これら実施例1〜6および比較例1〜4のレーザー照
射結果を表−1にまとめる。
〔発明の効果〕 本発明のレーザーマーキング用樹脂組成物からなる物
品の表面にレーザー光を照射すると高感度で容易に視認
性の高い白色のマーク表示ができるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−146935(JP,A) 特開 昭62−136861(JP,A) 特開 昭63−81117(JP,A) 特開 平2−302464(JP,A) 特開 平2−212530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学組成 K2O・nTiOX (式中、nは正整数、Xは1≦X<1.9を意味する) で表される非白色のチタン酸カリウムの1種以上を0.1
    〜80重量%と樹脂とを含有する樹脂組成物からなる物の
    表面にレーザー光を照射して暗色の地に白発色させてマ
    ーキングすることを特徴とするレーザーマーキング方
    法。
  2. 【請求項2】樹脂組成物がコーティング用組成物である
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】化学組成 K2O・nTiOX (式中、nは正整数、Xは1≦X<1.9を意味する) で表される非白色のチタン酸カリウムの1種以上を0.1
    〜80重量%と樹脂とを含有する白発色性レーザーマーキ
    ング用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】コーティング用組成物である請求項3記載
    の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】成形材料用組成物である請求項3記載の樹
    脂組成物。
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