JPH02202821A - 肝細胞増殖促進剤 - Google Patents

肝細胞増殖促進剤

Info

Publication number
JPH02202821A
JPH02202821A JP2244089A JP2244089A JPH02202821A JP H02202821 A JPH02202821 A JP H02202821A JP 2244089 A JP2244089 A JP 2244089A JP 2244089 A JP2244089 A JP 2244089A JP H02202821 A JPH02202821 A JP H02202821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glucose
agent
hepatocyte
promoting
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2244089A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuatsu Tabuse
克惇 田伏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2244089A priority Critical patent/JPH02202821A/ja
Publication of JPH02202821A publication Critical patent/JPH02202821A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、肝細胞増殖促進剤に関し、より詳しくは、グ
ルコース−1−リン酸、グルコース6−リン酸及びこれ
らの薬理学的に許容される塩からなる群より選ばれる少
なくとも1種を有効成分として含有する肝細胞増殖促進
剤に関する。
〔従来の技術およびその課題〕
肝は胆汁の分泌、吸収栄養分のt濾過と解毒、糖分の貯
蔵と血糖の調節等の生仁内中間代謝の中心的役割を果た
す高度に分化の進んだ原性器官であると共に、フィブリ
ノーゲン、ヘパリン、貧血阻止物質等の生成器官でもあ
る。該肝はまた他の臓器とは異なって、その一部の切除
等によって残存肝に核分裂が生じ、盛んな増殖再生の起
こることが知られている。このため、肝障害患者の肝の
再生促進には、一般に例えばグルカゴン、インスリンな
どの肝再生促進作用を有する薬剤、またはプロスタグラ
ンデインE1などの肝細胞保護作用を有する薬剤を投与
する方法が図られている。しかしながら、グルカゴン、
インスリンなどの投与は動物実験においては有効である
ものの、臨床ではその効果は充分には認められず、満足
できる薬剤とは言い難い。またプロスタグランデインE
、は血圧降下などの副作用があり、その投与量及び方法
には多くの制限があるなどの問題点を有している。
このような現状から、これらに代わる新しい肝細胞増殖
促進物質の開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は解糖系の中間体であり、安全性に優れたエネ
ルギー供給剤(USP3931402)などの用途が知
られているグルコース−1−リン酸(以下rG−1−P
Jという)及びグルコース−6−リン酸(以下rG−6
−PJという)に着目し、これら化合物について鋭意研
究を重ねた結果、驚くべきことにこれらの化合物を注射
剤の形態で生体内に投与すれば、肝細胞の増殖が促進さ
れることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はG−1−P、G−6−P及びこれら
の薬理的に許容される塩からなる群より遍−よく。 な
くとも1種を有効成分として含有することを特徴とする
肝細胞増殖促進剤を提供するものである。
本発明の肝細胞増殖促進剤の有効成分であるG−1−P
及びG−6−Pはいずれも公知化合物である。これらの
薬理学的に許容される塩としては、アルカリ金属などで
あり、例えば、ナトリウム、カリウム等が挙げられ、好
ましくはG−1−P及びG−6−Pのナトリウム塩であ
る。これらの化合物は、本発明肝細胞増殖促進剤の有効
成分として1種単独で用いることも、2種以上を組み合
わせて用いることもできる。
本発明肝細胞増殖促進剤は、通常−船釣な医薬製剤形態
に調製することができる。該製剤形態としては、経静脈
内投与に適した注射剤形態が最も一般的であるが、用時
溶解用の粉末剤等に調製することも可能である。上記注
射剤の調製方法としては、特に限定されず、従来公知の
注射剤と実質的に同様の方法によることができる。例え
ば代表的には、注射用蒸留水、生理食塩水、リンゲル液
等の希釈剤中に有効成分化合物を混合溶解し、必要に応
じて例えばサリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、マ
ンニトール等の溶解補助剤;クエン酸ナトリウム、リン
酸ナトリウム等の緩衝剤;ブドウ糖、ショ糖、塩化ナト
リウム等の等張剤;メチルパラベン、塩化ベンザルコニ
ウム、フェノール等の保存剤;亜硫酸塩、システィン、
アスコルビン酸等の安定化剤:塩酸、酢酸、乳酸、リン
ゴ酸、クエン酸、水酸化ナトリウム等のpH調節剤;ブ
ドウ糖、グルコン酸カルシウム、塩酸プロカイン等の無
痛化剤;その他の添加剤等を加え、得られた水溶液を加
熱滅菌又は無菌濾過等により無菌化する方法により調製
できる。
また、用時溶解粉末斉lIQノ調製は、例えば有効成分
化合物の有効量を、注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ
糖水溶液等の希釈剤に溶解した後、必要に応じてカルボ
キシメチルセルロース(CMC) 、アルギン酸ナトリ
ウム等の賦形剤;ベンジルアルコール、塩化ベンザルコ
ニウム、フェノール等の保存剤;ブドウ糖、グルコン酸
カルシウム、塩酸プロカイン等の無痛化剤−更に上記例
示の安定化剤、pH調節剤等を加え、常法に従い、混合
物を凍結乾燥することにより調製することができる。か
くして得られた用時溶解粉末剤形態の本発明肝細胞増殖
促進剤は、通常の用時溶解粉末剤と同様にして、これを
注射用蒸留水等に溶解して投与することがで籾る。
上記各方法により調製される本発明の肝細胞増殖促進剤
は、通常そのpl+(用時溶解粉末剤の場合はこれを注
射用蒸留水等に溶解した後の溶液のpH)が約3.0〜
8.01特に約5.0〜7.5の範囲にあるのが好まし
く、また製剤中の有効成分化合物の濃度は通常約1〜3
0%(W/V%、以下同じ)、好ましくは約5〜15%
である。
かくして得られる本発明製剤の投与量は、日成人−人当
り有効成分化合物量が約10m8〜30gの範囲、好ま
しくは約100mg〜15gの範囲となる量を目安とす
るのがよく、これは該製剤を投与すべき患者の病理状態
等、年齢、体重、併用薬剤の種類及び量等に応じて、適
宜増減させることができる。また本発明製剤は、肝切除
等の手術を施すべき患者に対してこれを適用する場合は
、その手術前(即ち肝再生前)及び手術後の肝再生時期
のいずれの時期に投与することもてき、いずれの場合も
略々間等の所期の効果を奏し得る。
本発明肝細胞増殖促進剤は、更に肝再生促進効果を有す
る他の薬剤等と併用することもでき、かかる併用によれ
ば、これら薬剤の肝再生促進効果が更に一層助長される
傾向にある。
〔発明の効果〕
本発明の肝細胞増殖促進剤は、優れた肝細胞増殖促進効
果を示し、特に肝切除術を施した肝細胞において、肝の
再生を促進させるのに有用である。
(実施例〕 以下、本発明をさらに詳しく説明する。尚、以下の実施
例において用いたG  I  Pすl・リウム塩は、常
法に従いデンプンとリン酸塩をホスホリラーゼの存在化
で反応させた後、精製したものである。
実施例1 注射剤の調製: 静脈内投与に適する殺菌した水溶液形態の本発明薬剤を
、下記処方に従い調製した。
G−1−Pジナトリウム塩     3.18g(G−
1−Pとして        2.72g )塩化ナト
リウム          027g全      量 0mJIL 即ち、上記注射用蒸留水に、G−1−Pジナトリウム塩
及び塩化ナトリウムを溶解させた後、無菌ろ過し、50
mftのバイアル瓶に注入して空気部を窒素置換した後
、溶封して注射剤を得た。
実施例2 用時溶解粉末剤の調製; 実施例1と同様の方法により、下記組成の静脈内投与用
注射剤を調製し、これを50mftのバイアル瓶に分注
した後、−40℃で凍結乾燥し、バイアル瓶の空間部を
窒素ガスで置換し、施栓巻締して用時溶解粉末剤を得た
このものは、用時注射用蒸留水50muに溶解して用い
られる。
G−1−Pジナトリウム塩     52.6 g(G
−1−Pとして        45.0g )マンニ
トール           2.0g全      
量 500n+Q 薬理試験例1 体重250〜350gのウィスター(Wistar)系
雄性ラットの尾静脈よりG−1−Pジナトリウム塩0.
8mmo℃/kgを投与(薬剤投与実験群)し、また対
照群として生理食塩水の同量を投与した群を設け、これ
らを投与した後、直ちに各群ラットの左外側葉を基部で
切除し、中間葉を鎌状間膜の部で左外側を切除して、4
0%肝切除術を施した。尚、上記肝切除には、平和電子
工業株式会社製マイクロ波凝固装置「マイクロトロンM
T−7PJを用いた。
上記肝切除45時間後に肝を摘出し、水冷ノ\ンクス液
に浸した後、0.5mm巾にスライスして、下記■〜■
のスライス片標本(巾0.5mm、複数個)を作成した
■・・・壊死又は凝固辺縁部 ■・・・上記辺縁部より3mm内部 ■・・・上記辺縁部より5mm内部 ■・・・右葉 25muエーレンマイヤーフラスコ中でダグラスら(D
ouglas R,et al、)の方法(J。
Physiol、 248,273(1975))に準
じて、上記各スライス片標本を3H−チミジン20μC
を含むハンクスi5.omiに浸し、95%02+5%
CO7の条件で60秒間前培養し、その後フラスコに栓
をして、37℃で3時間振盪培養を続けた。
肝切除後48時間目における3H−チミジン取り込み量
(DNA合成活性)について測定を行った。DNA合成
活性は肝細胞の増殖を反映する指標である。
本発明の薬剤投与実験群について得られた結果を表1に
、生理食塩水投与の対照群について得られた結果を表2
に示す。
表1 表2 3H−チミジン取り込み量 3H−チミジン取り込み量 (DPM/μgDNA) (DPM/μ gDNA) 上記表1と表2との対比から明らかなように、本発明の
肝細胞増殖促進剤を用いると、肝切除術を施された肝細
胞において特に顕著な増殖促進効果が認められた。また
、肝切除術による影響を受けていない正常肝細胞におい
ても、促進の傾向が認められた。
また、上記においてG−1−Pジナトリウム塩に代えて
G−6−Pジナトリウム塩を用いた実験群を作成し、こ
の実験群について同一試験を行った結果、表1とおおよ
そ同様の結果が得られた。
これらのことより、本発明肝細胞増殖促進剤は、優れた
肝細胞増殖促進効果を示すことが明らかである。
以  上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、グルコース−1−リン酸、グルコース−6−リン酸
    及びこれらの薬理学的に許容される塩からなる群より選
    ばれる少なくとも1種を有効成分として含有することを
    特徴とする肝細胞増殖促進剤。
JP2244089A 1989-01-31 1989-01-31 肝細胞増殖促進剤 Pending JPH02202821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2244089A JPH02202821A (ja) 1989-01-31 1989-01-31 肝細胞増殖促進剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2244089A JPH02202821A (ja) 1989-01-31 1989-01-31 肝細胞増殖促進剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02202821A true JPH02202821A (ja) 1990-08-10

Family

ID=12082765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2244089A Pending JPH02202821A (ja) 1989-01-31 1989-01-31 肝細胞増殖促進剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02202821A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4447640B2 (ja) 組織癒着防止液及び組織癒着防止方法
AU2003238862B9 (en) Formulations for amylin agonist peptides
JP3148284B2 (ja) テトラサイクリン含有医薬組成物
KR910004571B1 (ko) 경구용 당뇨병치료 제제를 제조하는 방법
JPH02101022A (ja) 糖尿病治療用医薬組成物
JP4123309B2 (ja) 鼻内投与のための薬学的非無機塩類液剤
EA002174B1 (ru) Фармацевтические композиции, содержащие гемисульфат элетриптана и кофеин
KR20190127651A (ko) 데옥시콜릭산을 포함하는 약학 조성물
JP5680412B2 (ja) レオヌリンの使用およびその組成物
RU2432948C2 (ru) Применение активаторов растворимой гуанилатциклазы для лечения нарушений кровоснабжения
US6623732B1 (en) Pharmaceutical formulation for nasal administration
RU2272623C2 (ru) РАСТВОР ТЕТРАГИДРАТА МОНОНАТРИЕВОЙ СОЛИ N-[O-(п-ПИВАЛОИЛОКСИБЕНЗОЛСУЛЬФОНИЛАМИНО)БЕНЗОИЛ]ГЛИЦИНА И ГОТОВАЯ ЛЕКАРСТВЕННАЯ ФОРМА НА ЕГО ОСНОВЕ
KR20050016935A (ko) 혈당콘트롤용 의약조성물
JPS58131962A (ja) 新規アミノ酸誘導体の製法
Salleh et al. Effects of epidermal growth factor and glutamine-supplemented parenteral nutrition on the small bowel of septic rats
WO2004098614A1 (ja) メチルコバラミン含有凍結乾燥製剤及びその製造方法
JPH08503968A (ja) 増殖因子と代謝拮抗物質を含有する組成物
JPH02202821A (ja) 肝細胞増殖促進剤
CN114796241A (zh) 一种吡啶磺酰胺磷酸酯类化合物在制备抗脑水肿药物中的用途
JP2654518B2 (ja) 肝細胞増殖促進剤
KR0156929B1 (ko) 안정화된수용성펜타미딘염수용액
JPH02229119A (ja) 動脈硬化予防および治療剤
JPH0242027A (ja) 経粘膜吸収促進剤及びこれを用いた経鼻投与剤
CN111195247B (zh) 一种α-葡萄糖苷酶抑制剂及其在降血糖药物中的应用
WO2002080934A1 (en) A composition comprising glucosamine for treating angiogenesis-dependent diseases