JPH08503968A - 増殖因子と代謝拮抗物質を含有する組成物 - Google Patents

増殖因子と代謝拮抗物質を含有する組成物

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JPH08503968A JP7510466A JP51046695A JPH08503968A JP H08503968 A JPH08503968 A JP H08503968A JP 7510466 A JP7510466 A JP 7510466A JP 51046695 A JP51046695 A JP 51046695A JP H08503968 A JPH08503968 A JP H08503968A
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Abstract

(57)【要約】 緑内障濾過手術と関連して、間質細胞増殖刺激物質(例えば、TGF−β)と代謝拮抗物質(例えば、マイトマイシンC)の組合せの眼内使用が記載される。この組合せは、誘引し、細胞分裂促進的に活性化し、そして間質細胞による瘢痕形成に導く細胞外マトリックス合成の可能性を無効にするために、手術部位に投与される。このような治療なしには、瘢痕組織の形成が、手術部位、特にフィステルでの眼房水の流出の障害を引き起こす。間質細胞の細胞分裂促進的活性化により、これらの細胞は代謝拮抗物質に感受性になる。これにより、代謝拮抗物質は、代謝物質単独で使用するときに見られる増殖に比べてはるかに大きく、繊維芽細胞と他の関連する間質細胞の増殖を抑制する。これらの細胞の増殖と代謝の抑制の増加は、瘢痕組織の形成を防止または遅延する能力を著しく改良し、それにより緑内障濾過手術後のフィステル閉塞の発生を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】 増殖因子と代謝拮抗物質を含有する組成物発明の背景 : 本発明は眼科学の分野に関する。さらに詳しくは、本発明は緑内障濾過手術( glaucoma filtration surgery)に関する。 緑内障の根源的な原因は十分に理解されていない。しかし、この疾患の主要な 徴候は眼内圧の上昇であることが知られている。眼内圧の上昇は、最終的には、 視神経への損傷の結果として、正常な視力の障害または喪失をもたらす。眼内圧 の上昇は、眼内の分泌液(すなわち、眼房水)の過剰により引き起こされること も知られている。眼内液の過剰は、網状梁(trabecular meshwork)を経由する 正常な分泌液の眼からの排液の妨害または障害から生じると考えられている。 緑内障の現在の薬剤治療法は、眼からの眼房水の排液または「流出」を増加さ せるか、あるいは、眼の毛様突起(ciliary process)による眼房水の産生また は「流入」を減少させることにより、眼内圧を調節しようとしている。残念なが ら、ある患者には、特に眼房水の流出のための正常な経路の重度の妨害のある場 合には、薬剤治療のみでは、適切な眼内圧の制御に十分ではない。このような患 者は、眼房水の正常な流出を回復させ、それにより眼内圧を正常化または少なく とも調節するための外科的処置が必要である。眼房水の流出は、当業者に公知の 種々の眼内手術方法(例えば、梁切除(trabeculectomy)、後部唇の鞏膜切開術 (posterior lip sclectomy)、穿孔(trephine)および熱鞏膜造孔術(thermal sclerostomy))により改善できる。これらの外科的方法を、本明細書中では集 合的に「緑内障濾過手術」と呼ぶ。 緑内障濾過手術に利用される方法は、一般に眼房水の排水を促進するフィステ ルの創製を含む。種々の方法が実用化しているが、これらの方法は典型的には手 術部位の結膜の隆起の創製を含む。この隆起は普通「濾過水泡(filtering bleb )」と呼ばれる。多くは眼内圧の良好な調節に関連しているこの濾過水庖は、非 血管性(avascular)であり、低濃度で拡散しているかまたは多数の嚢胞性空隙 (cystic space)とともに増加している。この濾過水庖中の分泌液は、通常結膜 を濾過して、涙膜(tear film)と混合するか、または血管または血管周囲の結 膜組織により吸着されることが、研究により示唆されている。 緑内障濾過手術は、一般に最初は成功するが、最後には手術中に創製されたフ ィステルを妨害する瘢痕組織(scar tissue)の形成により、しばしば悩まされ る。以下の文献は、この問題に関する背景となる情報についてさらに言及してい る: 1)エム・エム・タヘリー(Tahery,M.M.)ら、「緑内障濾過手術における 創傷治療の薬理学的調節(Pharmacologic Control of Wound Healing in Glauco ma Filtrarion Surgery)」、Journal of Ocular Pharmacology、5巻、2号、 155−179ページ(1989); 2)アール・シー・トリパチ(Tripathi,R.C.)、「眼房水中の増殖因子と 、緑内障およびヒト眼の前部疾患におけるその治療的な意味(Growth Factors i n the Aqueous Humor and Their Therapeutic Implications in Glaucoma and A terior Segment Disorders of Human Eye)」、Drug Development Research、2 2巻、1−23ページ(1991);および 3)緑内障の教科書(Textbook of Glaucoma)(第2版)、エム・ブルース・ シールズ(M.Bruce Shields)、医学博士(M.D.)、「緑内障濾過方法(Glau coma Filtering Procedures)」、第34章、461−487ページ、ボルチモ ア、メリーランド州:ウィリアムズ&ウィルキンズ(Williams & Wilkins)(19 87)。緑内障濾過手術の失敗の最もよくある原因は、瘢痕組織形成と正常な創傷 治癒過程の他の症状の結果としてのフィステルの閉塞である。機能不全のフィス テル中のコラーゲン量の増加は、繊維芽細胞の増殖と、それに関連した細胞外マ トリックス物質、特にコラーゲン、フィブロネクチンおよびグリコサミノグリカ ンの産生により、フィステルの機能不全に至ることを示唆する。 タヘリーらの上記に引用した文献に示されるように、創傷治癒過程を阻害また は調節し、それにより緑内障濾過手術で瘢痕組織の形成を制限する薬剤の使用が すでに提案されている。この文献では、抗炎症剤や抗増殖剤を含めて、創傷治癒 過程の強力な阻害剤として、種々の型の薬剤が記載されている。しかし、緑内障 濾過手術に関連した瘢痕形成を防止するためのこのような薬剤の使用は、あまり 成功していない。この成功していない理由の1つは、創傷治癒過程が即座には起 きないことである。従って、手術時に薬剤の単回投与により瘢痕形成を容易に防 止することは不可能である。さらに、瘢痕形成を防止するために高濃度で使用さ れると、多くの薬剤は、手術により誘導される創傷治癒過程に直接関与しない他 の眼の組織に対して、本質的に毒性を有する。この強力な毒性により、他の点で は、緑内障濾過手術後の創傷閉塞に関連した細胞外マトリックスと瘢痕組織の形 成を調節または少なくとも抑制するのに有用と考えられる高濃度の薬剤の使用は 不可能である。さらに、5’−フルオロウラシルのような抗増殖剤を使用しても 、ハイ・リスク群(例えば、以前に濾過手術を失敗した患者、以前に白内障摘出 した患者、無水晶体症の患者、または新血管新生性緑内障の患者)での失敗率( すなわち、フィステルの完全な遮断)は、まだ高い。さらに、使用される多くの 抗増殖剤は、角膜または結膜の表皮欠損、角膜白濁(corneal opacification) 、および薬剤治療に伴って生じる極めて薄い水庖と関係がある長期の創傷の漏出 と眼内炎(endophthalmitis)の可能性のような合併症に関連している。マイト マイシンCのような抗増殖剤の、単回用量で手術中の暴露による使用によりこれ らの問題の幾つかを減少させられるが、薄い水庖と低張性による問題はなお存在 する。 このような状況を考慮すると、手術により増強された眼房水の流出が、手術で 作ったフィステルの瘢痕組織による閉塞の結果、最終的に消失することにならな いように、緑内障濾過手術を補助する改良された薬剤治療法が必要である。本発 明は、この必要を満たすことに関する。発明の要約 : 本発明は、緑内障濾過手術に関連した瘢痕形成を防止または遅延させて、それ によりフィステルの閉塞の発生を低下させる方法を与える。この方法は、手術時 に、1つ以上の間質細胞増殖剌激物質と代謝拮抗物質の組合せを含有する組成物 を手術部位へ投与することに基づく。種々の間質細胞増殖刺激物質またはその組 合せが、この目的に使用されてよいが、最も好ましいアプローチはトランスフォ ーミング・グロース・ファクター−ベータ(「TGF−β」)を含む組合せを使 用することである。 本出願人は、どのような理論にも拘束されるつもりはないが、本発明の間質細 胞増殖剌激物質成分は、繊維芽細胞を細胞分裂促進的に活性化し、かつ繊維芽細 胞を手術部位に引き寄せると考えられる。繊維芽細胞の細胞分裂促進的活性化に より、これらの細胞は、本発明の代謝拮抗物質成分による増殖抑制を受けやすく なっている。同様に、本発明の間質細胞増殖剌激物質/代謝拮抗物質の組合せは また、手術部位に存在する単球の数を減少させる。手術部位でのマクロファージ を上昇させる単球の存在は、自然の創傷清拭と手術の創傷の細胞外マトリックス 再構築におけるその機能のために、一般に望ましいものである。しかしこれらの 細胞はまた、細胞外マトリックス物質の急速な合成と瘢痕形成を導く細胞刺激の カスケードに寄与する増殖因子を放出する。従って、創傷部位へのこれらの細胞 の侵入を抑制することは望ましい。 代謝拮抗物質単独での低下に比較して、上述の方法は、細胞外マトリックス合 成と瘢痕形成を大幅に低下させる。本方法はまた、低濃度の代謝拮抗物質の使用 を可能にする。その結果、本方法は、瘢痕組織の形成を防止または遅延させ、緑 内障濾過手術でのフィステルの閉塞の発生を低下させる能力において、著しい改 良を提供する。好適な実施態様の説明 : 本発明に使用される間質細胞増殖剌激物質は、鞏膜、間質およびテノンのカプ セル(Tenon's capsule)内の細胞を細胞分裂促進的に活性化し、それによりこ れらの細胞内でDNA合成を開始させる、全ての物質を含む。このような活性化 の標的になる細胞は、圧倒的に繊維芽細胞であるが、他の細胞も間質の創傷治癒 過程に関与するかもしれない。繊維芽細胞、創傷中に遊走する単球、および創傷 治癒過程に関連する他の細胞を、本明細書中では集合的に「間質細胞」と呼ぶ。 増殖因子、または間質細胞を細胞分裂促進的に活性化する他の物質を、本明細書 中では「間質細胞増殖剌激物質」と呼ぶ。好ましい間質細胞増殖剌激物質は、T GF−βの種々のアイソフォームを含む増殖因子の混合物である。 TGF−βには、5つの公知のアイソフォームがある。これらの型は、TGF −β1、TGF−β2、TGF−β3、TGF−β4およびTGF−β5と呼ばれ、 最初の3つはヒトに共通である。これらの増殖因子の物理的特性、その起源、お よび精製方法は、公知である。例えば、合衆国特許5,108,989号(ア メント(Amento)ら;ジェネンテク社(Genentech,Inc.))およびその第1段落 の21−45行目に引用された参照文献を参照されたし。TGF−βの種々の型 に関するこの特許の全内容は、参考のため本明細書中に取り込まれる。本明細書 で使用される「TGF−β」という用語は、繊維芽細胞と単球を手術部位に引き 寄せ、これらの細胞を細胞分裂促進的に活性化する能力を有する、1つ以上のポ リペプチド(例えば、完全なおよび前駆体型のTGF−β1、TGF−β2、TG F=β3、TGF−β4およびTGF−β5;ハイブリッドTGF−β;潜伏性の TGF−β複合体;TGF−β類似体(例えば、欠失変異体);および合衆国特 許5,061,786号(バーニアー(Burnier)ら、ジェネンテク社)のよう なトランスフォーミング・グロース・ファクター−ベータの配列に基づく生理活 性ポリペプチド)を包含する。 本発明で使用される間質細胞増殖剌激物質はまた、トランスフォーミング・グ ロース・ファクター−アルファ(TGF−α)、ケラチン生成細胞増殖因子(「 KGF」)、上皮増殖因子(「EGF」)、血小板由来増殖因子(「PDGF」 )、塩基性繊維芽細胞増殖因子(「b−FGF」)、酸性繊維芽細胞増殖因子( 「a−FGF」)、アンギオゲニン、神経増殖因子(「NGF」)、インシュリ ン様増殖因子IとII(「IGF−I」と「IGF−II」)、および間質細胞に関 して化学誘引性および細胞分裂促進的剌激活性を有する他のタンパクまたはポリ ペプチドを含む。本明細書では「ポリペプチド」という用語は、全長の天然ポリ ペプチドまたは生理活性のあるその断片に比較して、欠失、置換または改変した アミノ酸配列を有するポリペプチドを含む、天然、合成および組み換えポリペプ チドを包含する。 本発明で使用される間質細胞増殖剌激物質は、好ましくはヒト由来である。本 明細書では「ヒト由来」という用語は、ヒト組織から回収した物質と、組み換え DNA技術によりヒト細胞株から産生した物質の両方を包含する。 本発明で使用される組成物は、繊維芽細胞、単球および他の間質細胞を手術部 位に引き寄せ、これらの細胞を細胞分裂促進的に活性化するのに十分な量の、1 つ以上の上述の間質細胞増殖剌激物質を含有する。一般に、この目的を達成する のに要する濃度は、間質細胞の増殖を刺激するのに要する濃度よりも約10から 100倍少ない。この目的に要する間質細胞剌激物質の量は、使用される特定の 物質に依存して変化するが、一般に約10ピコグラム/ミリリットル(「pcg /ml」)から約50マイクログラム/ミリリットル(「mcg/ml」)であ る。 本発明に使用される組成物はまた、緑内障濾過手術、特にフィステルにより創 られる創傷内の間質細胞の増殖を抑制する1つ以上の代謝拮抗物質を含む。この 目的のために種々の代謝拮抗物質が使用される。使用される代謝拮抗物質は一般 に、プリン、ピリミジンおよび葉酸のような代謝活性分子の構造類似体として特 徴付けられる。これらの化合物は、正常なDNA/RNA合成を妨害して、それ により細胞機能を崩壊させる。この作用の正味の効果は、細胞分裂活性を低下さ せて、最後には細胞増殖を減少させることである。本発明で使用される代謝拮抗 物質の例は、マイトマイシンC、5’−フルオロウラシル、アラビノシトシン、 タキソール、アクチノマイシンC、およびメトトレキサートを含む。他の代謝拮 抗物質(例えば5’−フルオロウラシル)に比べて角膜上皮細胞に対する毒性が 比較的弱いため、本発明の代謝拮抗物質成分としてマイトマイシンCの使用が好 ましい。 本発明で使用される組成物は、創傷環境、特にフィステル中の間質細胞の増殖 を抑制するのに十分な量の、1つ以上の上述の代謝拮抗物質を含有する。この目 的に要する代謝拮抗物質の量は、選択される特定の代謝拮抗物質に依存して変化 するが、一般に約0.01から約500マイクログラム/ミリミットル(「mc g/ml」)である。 間質細胞増殖剌激物質と代謝拮抗物質の上述の組合せは、眼内投与に適切な種 種の型の薬剤担体に含まれてよい。担体は、好ましくは水性であり、そして眼組 織と化学的および物理的に融和性を有するように処方される。例えば、間質細胞 増殖剌激物質/代謝拮抗物質組合せは、潅注用水溶液、生物分解性のゲルまたは コラーゲン挿入物に含まれていてよい。このようなゲルまたは挿入物の使用は、 手術部位で活性成分の徐放を与えるという利点を有する。しかし、分解性ゲル、 または他の固体または半固体の挿入物によって濾過水庖が妨害される可能性があ るため、ある場合には、間質細胞増殖刺激物質/代謝拮抗物質組合せのための担 体として水溶液の使用が好ましい。使用される水溶液は、眼内組織と融和性でな ければならず、好ましくは手術過程で眼内組織の形態と機能を維持する助けとな るべきである。上述の目的に使用される水溶液は、平衡化生理食塩水(例えば、 BSS(登録商標)平衡化塩溶液(Balanced Salt Solution)、重炭酸、デキス トロースおよびグルタチオンで強化したBSSプラス(BSS Plus)(登録商標) 平衡化塩溶液(Balanced Salt Solution Enriched with Bicarbonate,Dextrose and Glutathione)、この両者ともテキサス州、フォート・ワース、アルコン・ サージカル社(Alcon Surgical,Inc.)から人手できる)を含む。 当業者には認識されるように、上述の組成物は無菌でなければならず、敏感な 眼内組織、特に角膜上皮細胞に毒性を有するいかなる物質(例えば、抗菌性の保 存剤)も含むべきでない。上述の組成物は、当業者に公知の技術により処方され る。 上述の組成物は、種々の技術により手術部位に投与される。例えば、この組成 物は、手術の間または直後にシリンジにより投与される。この組成物の投与につ いての唯一決定的な条件は、この組成物が、手術部位、特にフィステルの全体に 分布され、間質細胞(特に繊維芽細胞と単球)の増殖と走化性を抑制するのに十 分な長さの時間、手術部位と接触を保つことである。この目的を達成するために 要する時間は、使用される特定の間質細胞増殖刺激物質と代謝拮抗物質や、この 間質細胞増殖剌激物質/代謝拮抗物質組合せが手術部位に投与される方法のよう な情況に依存して多少変化する。しかし、一般にこの組成物は、少なくとも5か ら10分間、手術で創製したフィステル中の細胞と接触を保つ必要がある。上述 の組成物は、濯注と吸引により除去されてよい。ある場合には、緑内障濾過手術 の間とその後の多数回投与が望ましいかまたは必要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/535 9454−4C

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.緑内障濾過手術後の瘢痕組織の形成を低下させるのに使用するための眼用 薬剤組成物であって、手術部位で間質細胞を誘引しかつ細胞分裂促進的に活性化 するのに十分な量の間質細胞増殖剌激物質;間質細胞の増殖を抑制するのに十分 な量の代謝拮抗物質;および薬剤として許容されるその担体よりなる、上記組成 物。 2.間質細胞増殖剌激物質はヒト由来である、請求項1に記載の組成物。 3.間質細胞増殖剌激物質は増殖因子よりなる、請求項1に記載の組成物。 4.増殖因子はTGF−βよりなる、請求項3に記載の組成物。 5.代謝拮抗物質は、マイトマイシンC、5’−フルオロウラシル、アラビノ シトシン、タキソール、アクチノマイシンCおよびメトトレキサートよりなる群 から選択される、請求項1に記載の組成物。 6.代謝拮抗物質はマイトマイシンCよりなる、請求項5に記載の組成物。 7.組成物は、10pcg/mlから50mcg/mlの量の間質細胞増殖刺 激物質と、0.01から500mcg/mlの量の代謝拮抗物質よりなる、請求 項1に記載の組成物。 8.治療的に有効量の組成物を手術時に手術部位に投与することにより、緑内 障濾過手術後の瘢痕組織の形成を低下させるための、眼用薬剤組成物の使用であ って、この組成物が、手術部位で間質細胞を誘引しかつ細胞分裂促進的に活性化 するのに十分な量の間質細胞増殖剌激物質;間質細胞の増殖を抑制するのに十分 な量の代謝拮抗物質;および薬剤として許容されるその担体よりなる、上記使用 。
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