JPH02196846A - イオン架橋塩化ビニル系樹脂 - Google Patents

イオン架橋塩化ビニル系樹脂

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JPH02196846A
JPH02196846A JP1552789A JP1552789A JPH02196846A JP H02196846 A JPH02196846 A JP H02196846A JP 1552789 A JP1552789 A JP 1552789A JP 1552789 A JP1552789 A JP 1552789A JP H02196846 A JPH02196846 A JP H02196846A
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JP
Japan
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vinyl chloride
ionic
copolymer
metal compound
acid
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Pending
Application number
JP1552789A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Kato
雅治 加藤
Noriki Fujii
藤井 紀希
Yukio Shibazaki
柴崎 行雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、イオン架橋塩化ビニル系樹脂に関する。
(従来の技術) ポリ塩化ビニル樹脂は、機械的強度、自己消炎性、耐候
性、耐薬品性等に優れ、パイプ、板、シート、フィルム
などに広く用いられている。
しかし、ポリ塩化ビニル樹脂は鋼板や硝子などに対する
接着性が悪い。
ポリ塩化ビニル樹脂の接着性を改善する方法として、塩
化ビニルに無水マレイン酸やメタクリル酸などのカルボ
キシル基を有するモノマーを共重合させる方法があるが
、接着性の改善は充分でない。しかも、かかる塩化ビニ
ル系共重合体は、重合度の高いものが得られず、機械的
強度を充分に高めることができないという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記の問題を解決するものであり、その目的
とするところは、機械的強度や接着性などの性能が改善
されたイオン架橋塩化ビニル系樹脂を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明のイオン架橋塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル5
0〜99重量%とα、β−エチレン型不飽和カルボン酸
又はその酸無水物1〜50重量%とからなる塩化ビニル
系共重合体に、イオン性金属化合物を作用させて得られ
る。
本発明に用いる塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニルと
α、β−エチレン型不飽和カルボン酸又はその酸無水物
とを溶液重合法、懸濁重合法、沈澱重合法など従来の塩
化ビニル系共重合体の製法と同様な方法で得ることがで
きる。
α、β−エチレン型不型用飽和カルボン酸その酸無水物
としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、又はこれらのうちジカルボン酸の
モノエステル、例えばマレイン酸水素メチル、フマル酸
水素メチル、フマル酸水素エチル、又は無水マレイン酸
など炭素数3〜8のα、β−エチレン型不型用飽和カル
ボン酸その酸無水物が好適に用いられる。
本発明において、ベース共重合体となる塩化ビニル系共
重合体は、塩化ビニル50〜99重量%とα、β、β−
エチレン飽和カルボン酸1〜50重量%とからなるが、
塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーが30重量%以
下の範囲で共重合されていてもよい。かかるモノマーと
しては、エチレン、プロピレンのようなα−オレフィン
、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルエステル、ア
ルキルビニルエステル等力する。
本発明においては、上記のベース共重合体にイオン性金
属化合物を作用させる。かかるイオン性金属化合物とし
ては、1〜3価の原子価を有する金属イオンの酢酸塩、
蟻酸塩、水酸化物、メトキシド、エトキシドが好適に用
いられる。
金属イオンとしては、Na 、に、Li 、Ag。
Hg、Cu、Mg、Ca5Sn、Pb、Ni。
Zn、A1などの金属イオンが挙げられる。
上記のベース共重合体にイオン性金属化合物を作用させ
る具体的な方法としては、例えばベース共重合体を適当
な有機溶媒に溶解し、70〜100℃程度に加熱し、こ
れにイオン性金属化合物を添加し混合して反応させる方
法、或いはベース共重合体にイオン性金属化合物をその
まま又は溶液として添加し、これを130〜170°C
程度で溶融混練して反応させる方法等が採用される。こ
の場合、反応によって生じる残滓は留出等により共重合
体から除去される。
このようにしてイオン架橋塩化ビニル系樹脂が得られる
。イオン架橋塩化ビニル系樹脂の物性は、後述するよう
なイオン化度により異なり、−iにイオン化度は40%
以上が好ましく、60%以上がさらに好ましい。このイ
オン化度は、イオン性金属化合物の種類及び使用量によ
り調節される。
(作用) 上述のように、塩化ビニル50〜99重量%とα。
β−エチレン型不飽和カルボン酸又はその酸無水物1〜
50重量%とからなる塩化ビニル系共重合体に、イオン
性金属化合物を作用させることにより、上記の共重合体
の分子間に金属イオンによるイオン結合が生じ、イオン
架橋塩化ビニル系樹脂が得られる。
このことは、ベース共重合体にイオン性金属化合物を作
用させる前と作用させた後の共重合体の赤外線スペクト
ルを比較すると、作用させるイオン性金属化合物の量に
応じて、イオン化しないカルボキシル基の吸光度(17
10cm−’)が減少し、イオン化したカルボキシル基
の吸光度(1590cm−’)が増加していることによ
り確認できる。
(実施例) 以下に、本発明の実施例及び比較例を示す。
ス差■工 (1)塩化ビニル−メタクリル酸共重合体の製造。
251攪拌機付き耐圧重合器に、塩化ビニル5kg、重
合開始剤(t−ブチルパーオキシネオデカノエート)5
0g、イオン交換水3.5gを仕込み、器内を窒素で置
換した後、メタクリル酸316gとメタノール1kgと
の混合液を徐々に添加して、50℃で3.5時間重合反
応を行った。反応後、沈澱した反応物をテトラヒドロフ
ラン↓こ溶解しメタノールで析出させて精製を行い乾燥
して、白色粉末の反応物を得た。
この反応物は、赤外スペクトル分析(C−C1の吸収?
 690cm−’、カルボキシル基の吸収;1710c
m−’)から塩化とニル−メタクリル酸共重合体である
と確認された。この共重合体の平均重合度は約4001
メタクリル酸含有量は約13重量%であった。
(2)イオン架橋塩化とニル−メタクリル酸共重合樹脂
の製造。
500 mのセパラブルフラスコに、上記共重合体6.
96g、シクロヘキサノン100 gを入れて溶解し、
これに予め水50gに溶解した酢酸亜鉛2水和物20g
を添加し、130℃で3時間反応させた0反応残滓の酢
酸を留出後、冷却しメタノールに分散し、さらに熱水で
洗浄してイオン架橋樹脂を得た。
(3)イオン架橋塩化とニル−メタクリル酸共重合樹脂
の物性。
上記のイオン架橋樹脂について、次の方法で物性を測定
した。その結果を第1表に示す。
(a)イオン化度(%) 赤外吸収スペクトル分析により、イオン化しないカルボ
キシル基の吸光度(1710cm−’) 、オよびイオ
ン化したカルボキシル基の吸光度(1590CII−’
)を測定し、イオン化度(%) −(1590cm−’
の吸光度) /(1710cm−’の吸光度 +159
0e1m−’の吸光度)×lOOで算出した。
(ハ)引張り強度(kg/cd) イオン架橋樹脂をテトラヒドロフランに溶解し、この溶
液から流延法で厚さ100μmのフィルムを作成し、3
号ダンベルで打ち抜いて試験片とし、引張り速度10I
IIIII/分での破断時の強度を測定した。
(C)透明性 上記のフィルムを目視により、透明をO1半透明をΔ、
不透明を×として評価した。
(d)接着性 イオン架橋樹脂を樹脂分が15重量%となるようにテト
ラヒドロフランに溶解し、2の溶液を鋼板及び硝子板に
流延し、これを板から引き剥がして、良く接着している
ものを○、やや接着しているものをΔ、接着していない
ものを×として評価した。
夾胤涯l 実施例1の(2)において、予め水50gに溶解した酢
酸亜鉛2水和物20gに替えて、予め水50gに溶解し
た酢酸マグネシウム4水和物19.5 gを添加するこ
と以外は、実施例1と同様に行った。
その結果を第1表に示す。
丈施皿l 実施例1の(2)において、予め水50gに溶解した酢
酸亜鉛2永和物20gに替えて、予め水50gに溶解し
た酢酸カルシウム1水和物16gを添加すること以外は
、実施例1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
スm 251攪拌機付き耐圧重合器に、塩化ビニル4000g
1重合開始剤(t−ブチルパーオキシネオデカノエート
)25gSn−ヘキサン101.無水マレイン酸930
gを仕込み、器内を窒素で置換した後、50℃で4時間
重合反応を行った0反応溶液をメタノールで析出させて
精製を行い乾燥して白色粉末の反応物を得た。
この反応物は、赤外スペクトル分析(C−CIの吸収;
 690cm−’、環状無水物の吸収;1760cm−
’)の結果、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体であ
ると確認された。共重合体の平均重合度は400、メタ
クリル酸含有量は16重量%であった。
上記の塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体を用い、実
施例1の(2)において、予め水50gに溶解した酢酸
亜鉛2水和物20gに替えて、予め水50gに溶解した
酢酸亜鉛2水和物29.5gを添加すること以外は、実
施例1と同様に行った。
その結果を第1表に示す。
且較lユ 実施例1の(1)で得られた塩化ビニル−メタクリル酸
共重合体について、実施例1と同様にして物性を測定し
た。その結果を第1表に示す。
且較皇l 実施例4ので得られた塩化ビニル−無水マレイン酸共重
合体について、実施例1と同様にして物性を測定した。
その結果を第1表に示す。
上玉1ユ 平均重合度約800のポリ塩化ビニル樹脂について、実
施例1と同様にして物性を測定した。
その結果を第1表に示す。
第1表 (発明の効果) 上述の通り、本発明のイオン架橋塩化ビニル系樹脂は、
塩化ビニル50〜99重量%とα、β−エチレン型不飽
和カルボン酸又はその酸無水物1〜50重景%景気らな
る塩化ビニル系共重合体に、イオン性金属化合物を作用
させて得られるもので、共重合体の分子間に金属イオン
によるイオン結合が生じている。それゆえ、イオン性金
属化合物を作用させない上記塩化ビニル系樹脂に比べ、
透明にして機械的強度や接着性等が改善される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、塩化ビニル50〜99重量%とα,β−エチレン型
    不飽和カルボン酸又はその酸無水物1〜50重量%とか
    らなる塩化ビニル系共重合体に、イオン性金属化合物を
    作用させて得られるイオン架橋塩化ビニル系樹脂。
JP1552789A 1989-01-25 1989-01-25 イオン架橋塩化ビニル系樹脂 Pending JPH02196846A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5227390A (en) * 1990-07-16 1993-07-13 The B. F. Goodrich Company Polyvinyl halide ionomers

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5328937A (en) * 1976-08-30 1978-03-17 Otake Toushirou Toilet
JPS62169866A (ja) * 1985-12-28 1987-07-27 Mitsui Toatsu Chem Inc 水性エマルジヨン塗装用塩化ビニル樹脂組成物
JPH02151669A (ja) * 1988-12-02 1990-06-11 Daicel Chem Ind Ltd 塗料組成物

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