JPH02196653A - セル状再帰反射シート - Google Patents

セル状再帰反射シート

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JPH02196653A
JPH02196653A JP1017072A JP1707289A JPH02196653A JP H02196653 A JPH02196653 A JP H02196653A JP 1017072 A JP1017072 A JP 1017072A JP 1707289 A JP1707289 A JP 1707289A JP H02196653 A JPH02196653 A JP H02196653A
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binder
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Sadao Kobayashi
貞夫 小林
Nobuyoshi Miyata
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SEIBU RAITO INTERNATL KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面にセル状に密封区画された独立小空隙室
が隣接している再帰反射シートの改良に関する。
〔従来の技術〕
シート表面への入射光を入射方向に再帰反射させる反射
シートは、道路11mや自動車のナンバープレート等に
広く用いられている。
反射シートには再帰反射性能の良好性が望まれるが、そ
の一つに角度特性がある。すなわち、反射シートは光の
シート表面への入射角度が大きくなると、入射光に対す
る再帰反射光の量が減する傾向があるが、この減衰率が
小さいこと換言すれば角度特性の良好性が要求されるの
である。
このような角度特性に優れた反射シートとして、従来た
とえば特開昭40−78’70号公報(米国特許第31
90178号明細書)および特公昭61−13561号
公報(米国特許第4025159号明細書)に示される
ようなカプセル型と呼ばれる反射シートが使用されてい
る。
カプセル型反射シートの構造は、透明な保護フィルムか
ら各独立の密封小区画空室を隔てて配置したガラスビー
ズの下半球面上に直接に金属蒸着膜を設け、その下部に
あって上面にガラスビーズ下半球部を埋設したバインダ
ー層とガラスビーズの上部の保護フィルムとを平面網目
状に連続する連結壁で上下に連結し、反射シートの表面
を小面積の独立の密封小区画空室に分断区画してなるも
のである。
しかし、このような従来のカプセル型反射シートは、バ
インダー層と保護フィルムとを連絡する連結壁部分の強
度が必ずしも充分でなく、この反射シートに剥離力を加
えると、シートはバインダー層と保護フィルムとの界面
よりはむしろ連結壁部分において凝集破壊を生じ破断を
生じるという欠点がある。
そこで、本出願人は、先に、特願昭59−48201号
(特開昭60−194405号、米国特許第46538
54号明細書)をもって、上記従来のカプセル型反射シ
ートの欠点を除去することを目的とした反射シート(以
下「改良カプセル型反射シート」という)を提案した。
この反射シートは、合成樹脂からなる支持フィルム上に
一層に並ぶガラスビーズの金属蒸着膜で被覆されたほぼ
下半球面を埋設して支持し、露呈したガラスビーズ表面
側に設けた透明な合成樹脂からなる保護フィルムと上記
支持フィルムとの間には支持フィルムの部分的加熱成形
により形成した連続線状の連結壁によって隔離された多
数の密封小区画空室を構成してなる再帰反射シートにお
いて、上記支持フィルムは少くともガラスビーズに接す
る上層側と反対側の下層側とを含み、下層側は上層側よ
りも凝集力およびゴム状弾性が大きい組成からなり、保
護フィルムは未延伸フィルムであることを特徴とするも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記改良カプセル型反射シートは、支持フィルムを相互
に組成および物性の異る上層と下層からなる2層構造と
し、下層側を上層側よりも凝集力およびゴム状弾性が大
きい組成として、かつ保護フィルムは未延伸フィルムを
使用することにより、人為的な力または経時変化による
劣化に由来する連続壁部分の凝集破壊に対する抵抗力を
増大し、加熱による収縮変形を防止することができる点
で優れた効果を奏するものであるが、その製造工程にお
いて次のような問題点を有する。
すなわち、上記改良カプセル型反射シートにおいて支持
フィルムを上層と下層という2層構造にする理由は、支
持フィルムが単一層からなる従来のカプセル型反射シー
トにおいては、保護フィルムとの接着性を良くするため
に支持フィルムの溶融成形時に支持フィルムの溶融粘度
を充分に低下させると、エンボス加工により連結壁を形
成する際に、特願昭59−48201号添付図面第2図
にc−c’線で示す連結壁の脚部が伸びすぎて薄くなり
、製品として使用中にこの部分において凝集破壊を生じ
易くなる一方、このような連結壁の脚部の伸びすぎを防
ぐために支持フィルムの溶融粘度を高くすると、保護フ
ィルムとの接着性が悪化し充分な接着力が得られないと
いう矛盾があるので、この矛盾を克服するために、溶融
成形時において、上層は十分な接着性を確保しうるよう
に溶融粘度の低い組成とし、下層は連結壁脚部が伸びす
ぎて薄くならないように溶融粘度が比較的に高い組成と
する点にある。
上記改良カプセル型反射シートの好ましい実施態様にお
いては、上記目的を達成するために、上層と下層のいず
れもポリイソシアネートによって架橋される常温硬化性
樹脂で形成し、上層と下層とで硬化速度を異らしめるよ
うにしている。すなわち、イソシアネートと反応する活
性基を上層では少くし、下層では多くするように各層の
組成を選ぶことにより、上層における硬化の進行を下層
よりも遅くするようにしている。そしてこのような硬化
性樹脂の硬化の段階をr未架橋」、「半架橋」、「架橋
」の3段階に分けて説明すると、上層は未架橋状態にお
いて、また下層は半架橋状態において支持フィルムの溶
融成形、保護フィルムとの接着を行う、したがって上記
改良カプセル型反射シートの目的を達成するためには、
上層が未架橋状態でかつ下層がすでに半架橋状態に入っ
ているタイミングを見計らって支持フィルムのエンボス
加工を行わねばならず、このような両者の状態が共存す
る期間は各層の硬化開始から完成までの全期間の中で極
めて短い期間にしかすぎないので、硬化進行のコントロ
ールおよびエンボス加工時の設定に細心の注意が必要と
なり、上記目的を達成する製品を失敗なく製造するには
工程管理上高度の熟練を必要とする。
また、支持フィルムの溶融成形時に連結壁の脚部が伸び
すぎて薄くなることを防止するためには、溶融成形時に
おいて、下層は上記半架橋状態の中でも後期すなわち架
橋状態に近い半架橋状態にあることがもっとも好ましい
、この状態でエンボス加工を行えば下層は連結壁形成の
ために必要な変形性を有しながら伸びすぎることはなく
、しかも成形後に復原力に帰因する内部応力のために連
結壁内部に破壊が生じることもないからである。しかる
に上記改良カプセル型反射シートにおいては、下層が半
架橋状態の後期に入る時点では上層の未架橋状態がすで
に終了していることが多く、2つの状態が共存する期間
が存在しないことが多い。
したがって下層にとって最適のエンボス加工タイミング
である半架橋状態後期においてエンボス加工を行えない
ことが多い。
本発明は、上記改良カプセル型反射シートにおける間u
点を解決することを目的としてなされたものであって、
上記改良カプセル型反射シートの長所すなわち連結壁部
における凝集破壊に対する充分な抵抗力を有しながら、
製造方法がより簡単で工程管理に高度の熟練を必要とせ
ず、かつ最適のエンボス加工条件下で連結壁を形成する
ことができるカプセル型反射シートを提供しようとする
ものである。
〔課題を解決するための手段およびその作用〕上記目的
を達成するため、本発明者らは鋭意研究と実験を重ねた
結果、ガラスビーズの下半球面が埋設されるバインダー
層(上記改良カプセル型反射シートの支持フィルムの上
層に相当する)をガラス転移点が35℃以下で保護フィ
ルムとの接着力が大きい樹脂と常温において伸び50%
以上で70℃における抗張力が120ksr/−以上の
エラストマーを含有する熱可塑性樹脂で形成し、このバ
インダー層に接するサポート層(上記改良カプセル型反
射シートの支持フィルムの下層に相当する)を硬化性樹
脂で形成することにより、上記問題点を一挙に解決し、
しかも製品としての諸性能においても従来のカプセル型
各反射シートに優るとも劣ることがないカプセル型反射
シートを実現することに成功した。
また、このバインダー層を形成する熱可塑性樹脂にさら
に繊維系樹脂を含有させることによりバインダー層の耐
熱性を一層向上させることに成功した。
すなわち、上記本発明の目的を達成する再帰反射シート
は、一層に並ぶガラスビーズの金属蒸着膜で被覆された
ほぼ下半球面が埋設されたバインダー層と、このバイン
ダー層に接してガラスビーズの反対側に設けられたサポ
ート層とを含み、露呈したガラスビーズ表面側に設けた
透明な合成樹脂からなる保護フィルムと該バインダー層
との間には支持フィルムの部分的加熱成形により形成し
た連続線状の連結壁によって隔離された多数の密封小区
画空室を構成してなる再帰反射シートにおいて、該バイ
ンダー層はガラス転移点が35℃以下で保護フィルムと
の接着力が大きい樹脂と常温において伸び50%以上で
70℃における抗張力が120kg/m以上のエラスト
マーを含有する熱可塑性樹脂を主成分として形成され、
該サポート層は硬化性樹脂を主成分として形成されるこ
とを特徴とするものである。
また上記本発明の目的を達成する再帰反射シートは、上
記熱可塑性樹脂がさらに繊維系樹脂を含有することを特
徴とするものである。
上記改良カプセル型反射シートと対比すると、本発明の
反射シートはバインダー層とサポート層の2N構造であ
る点で前者と共通であるが、前者がその好ましい実施態
様において上層、下層とも硬化性樹脂を用いるのに対し
、後者はバインダー層には熱可塑性樹脂を用い、サポー
ト層には硬化性樹脂を用いる点で相違する1本発明にお
いては、熱可塑性樹脂からなるバインダー層と硬化性樹
脂からなるサポート層というユニークな組合せによる2
層構造により、2層構造に由来する連結壁部の凝集破壊
に対する充分な抵抗力という効果を維持しながら、上記
改良カプセル型反射シートの問題点であった上層と下層
の架橋状態が所定の条件を充す短い期間内にエンボス加
工を行わねばならないという必要性をなくすことができ
る。すなわち、バインダー層として架橋をしない熱可塑
側樹脂を用いることにより、バインダー層の架橋状態を
問題とする必要はなくなり、エンボス加工のタイミング
としては単にサポート層の架橋状態のみを見ればよいこ
とになる。換言すれば、サポート層を形成する硬化性樹
脂が半架橋状態にある間にいつでもエンボス加工を行え
ばよいのである。また、これによって、サポート層のエ
ンボス加工タイミングとして、前記のとおり、最適のタ
イミングである半架橋状態の後期を自由に選択すること
が可能となる。
しかしながら、バインダー層として単に熱可塑性樹脂を
選ぶだけでは、エンボス加工のタイミングに関する上記
問題点は解決できたとしても実用に充分に供しうる諸性
能を備えた反射シートを実現することはできない。
反射シートが酷暑地や酷寒地において使用される場合で
もバインダー層の破壊やひび割れを生じないためには、
バインダー層を熱可塑性樹脂で形成する場合には、この
熱可塑性樹脂は耐熱性すなわち充分に高いガラス転移温
度(Tg)を有する一方耐寒性すなわち反射シートが使
用される最低温度でもひび割れ等を生じない充分な強度
を有することが必要である。しかしながら従来の熱可塑
性樹脂は、ガラス転移温度の高いものは低温においても
ろくひび割れを生じ易く、一方低温において充分な強度
を有するものはガラス転移温度が低く酷暑地において軟
化して保護フィルムの破壊を生じ易いという矛盾する性
質があり、両方の条件を同時に充足する熱可塑性樹脂は
従来公知のものでは見当らない。
本発明者らは、研究の結果、ガラス転移点が35℃以下
で保護フィルムとの接着力が大きいアクリル系樹脂等の
樹脂と常温において伸び50%以上で70℃における抗
張力が120kg/ai以上のエラストマーを主成分と
して熱可塑性樹脂を構成することにより、従来の熱可塑
性樹脂において得られなかった充分に高いガラス転移温
度と低温における充分な強度を併せ持つ新規な熱可塑性
樹脂が得られることを見出し、この新規な熱可塑性樹脂
を使用することにより、酷暑地においても充分な耐熱性
を有し、酷寒地においても充分な耐寒性を有するバイン
ダー層を達成することに成功した。すなわち、本発明の
重要な一つの特徴は2層構造中のバインダー層として耐
熱性、耐寒性とも優れた新規な組成の熱可塑性樹脂を採
用した点にある。
本発明においては、ガラス転移点が35℃以下という比
較的に低い溶融温度を有し、保護フィルムとの接着力が
大きい樹脂と常温における伸びが50%以上で70℃に
おける抗張力が120kg/i以上という比較的に温度
依存性の少い物性値を有するエラストマーをブレンドし
て熱可塑性樹脂の主成分とするものであって、このよう
にまったく物性の異る上記2種類の物質をブレンドする
ことにより、成形加工上充分な溶融性および保護フィル
ムへの接着性を有し、しかも反射シー1〜としての使用
目的上充分な耐熱性、耐寒性を有する熱可塑性樹脂が得
られる。
ガラス転移点が35℃以下で保護フィルムとの接着力が
大きい樹脂としてはアクリル系樹脂またはポリエステル
系樹脂が好適であり、たとえばメチルメタクリレート、
エチルアクリレート、2−しドロキシエチルメタクリレ
ートの混合物等を使用することができる。
これらの樹脂はガラス転移点が35℃以下であることが
必要である。ガラス転移点が35℃を超えると熱可塑性
樹脂は成形加工上充分な溶融性を得るためには、高い温
度が必要となり好ましくなく、また耐寒性が極度に低下
する。
バインダー層を形成する熱可塑性樹脂に使用するエラス
トマーは常温における伸びが50%以上でなければなら
ない、伸びが50%未満だと熱可塑性樹脂は充分な耐寒
性が得られず、酷寒地においてバインダー層にひび割れ
を生じるおそれがある。またこのエラストマーは70℃
において120str/−以上の抗張力を有しなければ
ならない、抗張力が120kg/−未満だと熱可塑性樹
脂は充分な耐熱性が得られず、酷暑地においてバインダ
ー層の破壊を生じるおそれがある。
このような特性を有するエラストマーとしては、たとえ
ば、特公昭59−36645号(対応米国特許第4 、
052 、525号)記載の多FaI構造重合体アクリ
ル樹脂が好適であり、その他ウレタン樹脂、塩化ビニル
・ウレタン共重合体等も使用することができる。
これらのエラストマーのうち、アクリル系樹脂やポリエ
ステル系樹脂との相溶性が比較的に低いものを使用する
場合は、両者間の相溶性を高めるために、重合可能な官
能基を末端に有する高分子量のモノマーであるマクロモ
ノマーをアクリル系樹脂やポリエステル系樹脂に導入し
て共重合体として使°用してもよい。
上記構成の熱可塑性樹脂にさらに適当量の繊維系樹脂を
添加すると、熱可塑性樹脂の耐熱性を一層向上させるこ
とができる一方耐寒性を悪化させることはないことが判
った。ただし繊維系樹脂の添加量は熱可塑性樹脂の20
%以下が適当であり、これを超えると樹脂の溶融性が悪
化し好ましくない、このような繊維系樹脂としてはCA
B (セルロースアセテートブチレート)またはCAP
 (セルロースアセテートプロピオネート)が好ましく
、その他ニトロセルロース、アセチルセルロース等も使
用することができる。
第1図は、出荷のため剥離紙を貼付する以前の本発明の
反射シートの完成品の一例の構造を示す。
すなわち、保護フィルム1と支持フィルム3が当該支持
フィルム3の溶融成形によって作られた連結壁8で部分
的に連結しており、Ju8に囲まれた内部は密封された
独立の小区画空室7を形成し、その内部表面にはバイン
ダー層5に半ば埋設されたガラスビーズ2の上半球面が
空室7内に露出し、ビーズ2の下半球面は金属蒸着膜に
覆われた反射面となっている。
バインダー層5は保護フィルム1への接着性が良好でな
ければならない、この接着力はバインダー層5の主要成
分の組成だけから一方的に決まるのではなく、保護フィ
ルムlの組成如何との対応関係によって定まる。
最も良好な組合わせの一つは、アクリル共重合体を主成
分とする保護フィルムと主要成分が多層#!造重重合体
アクリル樹脂含有するアクリル系の熱可塑性樹脂である
バインダー層の組合わせである。
しかし、本発明は上記の組合わせに限定されるものでは
なく、要するに適宜のポリマからなる保護フィルムと特
許請求の範囲に記載の熱可塑性樹脂からなるバインダー
層との組合わせであればよい。
サポート層6は、硬化性樹脂で形成される。硬化性樹脂
としては、熱硬化性樹脂のほか、常温硬化性樹脂たとえ
ば常温固体で熱可塑性であり加熱によって連結壁の成形
が可能な流動状態となるが成形後に常温で架橋されて硬
化する性質の材料を使用することができる。
とくに、本発明では常温で架橋反応が進行するポリイソ
シアネートを含有させ、これと結合して架橋を可能とす
るOH基等の活性基を有する熱可塑性の共重合体をサポ
ート層6の主成分とするのが好適である。
常温硬化型のホットメルト接着材料を用いることによっ
て硬化のための長時間の加熱手段、電子線照射手段等の
一切を省略し得るならば本発明の反射シートを作る上で
極めて有利である。
サポートNi6はバインダー層5よりも凝集力およびゴ
ム状弾性が大きい組成からなることが望ましい。
本発明ではバインダー層5およびサポート層6からなる
支持フィルム3と保護フィルム1を連結する細線状の連
結壁の内部強度を十分なものとし、内部の凝集破壊によ
る破断を防ぐため、バインダー層5とサポート層6を相
互に物性の異なる2層の組合わせ構造としている。
バインダー層5の組成は保護フィルム1との接着性が良
好であるとともにサポート層6との親和性も良好で両者
一体化し得るものであることを要する。またバインダー
層5は保護フィルム1との密着性をよくし第1図B−B
’の強度を維持するために、溶融成形特保護フィルム1
とガラスビーズとを十分に濡らす必要がある。一方サポ
ート層6は伸びすぎて第1図c−c’部が薄くなり、こ
の部分から破壊することがないように、低すぎない適度
の溶融粘度を持たねばならない、サポート層6として常
温で硬化するポリイソシアネート等を含有させることに
よって、このような適度の溶融粘度を得ることができる
上に、凝集破壊に対する抵抗およびゴム状弾性を大きく
することにより、外力に対して応力が大となり急速に弾
性復帰しやすくでき、そのゴム状弾性によりバインダー
層5の伸縮を最小のものに押える役割を果して連結壁の
破壊を防止でき、またサポート層6の硬化により大きな
強度を得ることができる。
保護フィルム1は、未延伸アクリル系共重合体を主成分
とするフィルム、たとえばアクリル共重合体にたとえば
合成ゴム質、セロソルブアセテートブチレート及びスチ
レン等を共重合したもの又はそれらの全部又は一部等の
混合物を主成分とするフィルムが使用できる。また、ポ
リカーボネートフィルム、塩化ビニルフィルム等を主成
分とするフィルムも使用することができる。
バインダー層5とサポート層6を上述のとおり構成する
ための方法としては、まずバインダー層5となるべき材
料フィルムを金属蒸着されたガラスビーズ2の下半球表
面に押し当ててビーズ2のほぼ下半球面を完全に埋設さ
せてからサポート層6を積層してもよい。
また、バインダー層5とサポート層6とを予め積層して
おいて、これをガラスビーズ2に押し当てることが許さ
れる。
上記いずれの場合においても、バインダー層5はガラス
ビーズ2のほぼ下半球面を完全に埋設する十分な厚さと
することが必要である。
また、いずれの場合も、両層5.6は、これと強く接着
しない基体ポリマフィルム上に適宜剥離剤層を介し又は
介さずに塗布して形成したものを用いるのが便利である
ガラスビーズ下半球表面とビーズ間の間隙に露呈してい
るバインダー層5の表面を隙間なく金属蒸着膜で被覆し
ている反射シートにおいて、バインダー層5の溶融によ
り支持フィルム3と保護フィルム1との間を連ねる細線
状の連結壁を設けるときは、この細線状の連結壁内に相
当数の金属蒸着されたガラスビーズのほかバインダー層
5表面から遊離した金属膜が混在することになる。
このような異物が連結壁中に存すると、反射シートに加
わる温度変化と吸湿に伴う内部歪みが細線状壁の内部の
弱化をもたらしやすい。
したがって、隣接するガラスビーズ間隙間のバインダー
層5表面に金属膜が全く残っていないことが望ましい。
ガラスビーズ間隙間のバインダー層5の表面に金属蒸着
膜を残さないようにするため、公知の方法により最初ビ
ーズを仮支持体に支持させて金属蒸着工程を経た後に仮
支持体及び蒸着膜に対する接着力が比較的良好で支持フ
ィルムに対する接着力が比較的弱いポリマを薄層に被着
させてからバインダー層5を被着させ、次いで仮支持体
及びこれに被着した上記ポリマ層を一体的に剥離するな
どの方法を用いることができる。要するに仮支持体及び
その上の金属蒸着物とバインダー層5とを直接に接触さ
せない方法を用いればよい。
〔実施例〕
実施例1 ガラスビーズは屈折率1.92で直径50〜60μのも
のをキャリアペーパーのうえに積層された約30μのポ
リエチンの膜にガラスビーズの直径の約30%を埋設す
る。その後、ガラスビーズの下半球をアルミニウムで真
空蒸着する。
所定のバインダー層形成用配合物をシリコーン処理した
剥離紙のうえに塗布し、オーブンで大部分の溶剤を乾燥
し、約80μのバインダー層を形成した後このバインダ
ー層を上記アルミニウム蒸着されたガラスビーズのうえ
にラミネートする。
次に20μのポリエチレンテレフタレートのフィルム上
にサポート層形成用配合物を塗布し、オーブンで溶剤を
乾燥して約40μのサポート層を形成し、上記バインダ
ー層にラミネートする。
適宜の養生期間をおいな上記積層物からキャリアベーパ
ーを剥離し、公知の方法により、170℃の温度の下で
保護フィルムに対しエンボス加工し、連結壁を形成する
。保護フィルムとしては厚さ約80μの未延伸アクリル
系共重合体を主成分とするフィルムを使用する。
さらに、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し
た後、通常の方法でサポート層に接着剤を塗布し、剥離
フィルムで保護することにより目的の反射シートが得ら
れる。
実施例のバインダー層形成用配合物としては、下記のと
おり、固形分40%のアクリル組成物100部に対し酸
化チタンを40部分散させ、さらに、固形分20%の多
層構造重合体アクリル樹脂のメチルエチルケトン溶液を
50部加えて調合したや バインダー層  用 人 の組成 メチルメタアクリレート40%、エチ ルアクリレート55%、及び2−ヒド ロキシエチルメタアクリレート5%の アクリルモノマーをトルエン及びメチ ルイソブチルゲトンの混合溶剤中で重 合し、40%固型物溶液となるように 調整したアクリル組成物       100部多層構
造重合体アクリル樹脂溶液    50部酸化チタン 
              40部尚、サポート層と
しては、下記の配合物が使用された。
メチルメタアクリレート21%、エチ ルアクリレート65%及び2−ヒドロ キシエチルメタアクリレート14%の アクリルモノマーをトルエン及びメチ ルイソブチルゲトンの混合溶剤中で重 合し、40%固型物溶液となるように 調整したアクリル組成物       100部へキサ
メチレンジイソシアネート14部(住友バイエル社製ス
ミジュールドア5)上記のバインダー材を使用して作成
された反射層は、バインダー材塗布後、常温で2週間放
置してもまだエンボスが可能であり保護フィルムへのバ
インダー層の接着は充分であった。
これに反し、特願昭59−48201号の実施例1のバ
インダー材で作成された積層物は、バインダー材を塗布
後、常温で放置したとき2日後にはバインダー層のエン
ボス時の流動性は悪くなり、保護フィルムへのバインダ
ー層の接着性は低下した。さらに3日以上経過すると保
護フィルムに対する接着不良を生じた。
実施例2 バインダー層形成用配合物として下記のものを使用する
以外は実施例1と同様な方法で反射シートを作成した。
バインダー     人 の 実施例1と同じアクリル組成物    100部多層構
造重合体アクリル樹脂溶液    40部酸化チタン 
             40部セルローズアセテー
トブチレート溶液※ 8部※(メチルエチルケトンに固
形分20%になるように溶解した溶液) なお、サポート層としては実施例1と同一の組成の配合
物を使用した。エンボステストによれば、常温で1日放
置後でも14日放置後でもバインダー層のエンボスは可
能であり、保護フィルムへの接着力も充分であった。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、ガラスビーズを支
持する支持フィルムをバインダー層とサポート層の2層
′JflJ造としたカプセル型再帰反射シートにおいて
、バインダー層はガラス転移点が35℃以下で保護フィ
ルムとの接着力が大きい樹脂と常温において伸び50%
以上で70℃における抗張力が120kg/aa以上の
エラストマーを含有する熱可塑性樹脂で形成し、サポー
ト層は硬化性樹脂で形成したので、2層構造による長所
すなわち連結壁部における凝集破壊に対する抵抗力を充
分に維持しながら製造方法が簡単で工程管理に高度の熟
練を必要とせず、かつ最適のエンポンス加工条件下で連
結壁を形成することができ、しかも耐熱性、耐寒性を充
分に有する反射シートが得られる。
本発明のバインダー組成物が耐熱性および耐寒性におい
てともに優れていることを示すため、各温度での物性を
調べた。シリコーン処理した剥離紙のうえにバインダー
材をドクターブレードで塗布しオープンで溶剤を完全に
蒸発させ約60〜65μの塗膜を作成した。このときの
バインダー材の塗膜は残留溶剤が1%以下になるように
調整した。バインダー材の塗膜は幅2,5■X長さ20
(2)の寸法にカットされ引張り試@機により抗張力及
び伸び率が測定された。測定時の温度は0℃、25℃、
70℃の3温度であった。測定結果を次表1に示す。
バインダー材は次の5点のものが測定されたA、特願昭
59−48201号の実施例1のバインダー材(支持フ
ィルム)上層 B1本発明の実施例1のバインダー材 C0本発明の実施例2のバインダー材 り、メチルメタクリレート40%、エチルアクリレート
55%及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート5%か
ら成る7g19.4℃のアクリル組成物 E、メチルメタクリレート50%、エチルアクリレート
45%及び2−しドロキシエチルメタクリレート5%か
ら成る7g31.6℃のアクリル組成物 F、特開昭40−7870号公報に開示されているバイ
ンダー組成物 表1 単なるアクリル組成物り及びFはfi硬化性型のバイン
ダーであるAと比べ耐寒性はほぼ同等であるが70℃の
抗張力が弱い、すなわち耐熱性が悪い、アクリル組成物
Eは、同様に70℃の抗張力はAとほぼ同等であるが、
耐寒性が悪い。
これに対し、本発明のバインダー材は高温及び低温での
性能はAとほぼ同等であり、耐熱性、耐寒性においてと
もに優れている。
またバインダー層と保護フィルムとの間の接着力を上記
各バインダー材についてビール力を測定することにより
比較した結果を次表2に示す。
ビール力の測定は、実施例1で使用した保護フィルム2
枚中に各バインダー材をはさんでラミネート温度130
℃で相互にラミネートしくバインダー材の厚みは80〜
85μ)、こうして形成した積層体を温度25℃におい
て100m/分の速度で剥離した時の力を測定すること
により行われた。
なお、ビール力は、すべての積層物をラミネート後30
℃で10日間養生した後測定された。
表  2 バインダー材A       3950g/インチB 
      5150   n C5200zt D       4250  77 E       5050   n F             3250     ツノ
この結果から、本発明にかかる再帰反射シートは、バイ
ンダー層の保護フィルムに対する接着力は、従来の熱可
塑性樹脂を用いる再帰反射シートに比戟して著るしく大
きく、上記2層構造の改良カプセル型反射シートに比べ
て#J優るとも劣らないことが判る。
【図面の簡単な説明】
添付図面において、第1図は本発明の反射シートの1例
の一部拡大断面図、第2図は本発明の反射シートの連結
壁による表面模様の一例を示す図である。 出願人  西武ライト・インターナショナル株式会社 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一層に並ぶガラスビーズの金属蒸着膜で被覆され
    たほぼ下半球面が埋設されたバインダー層と、このバイ
    ンダー層に接してガラスビーズの反対側に設けられたサ
    ポート層とを含み、露呈したガラスピース表面側に設け
    た透明な合成樹脂からなる保護フィルムと該バインダー
    層との間には支持フィルムの部分的加熱成形により形成
    した連続線状の連結壁によって隔離された多数の密封小
    区画空室を構成してなる再帰反射シートにおいて、該バ
    インダー層はガラス転移点が35℃以下で保護フィルム
    との接着力が大きい樹脂と常温において伸び50%以上
    で70℃における抗張力が120kg/cm^2以上の
    エラストマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分として形
    成され、該サポート層は硬化性樹脂を主成分として形成
    されることを特徴とする再帰反射シート。
  2. (2)該熱可塑性樹脂はさらに繊維系樹脂を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の再帰反射シート。
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