JPH02192996A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH02192996A
JPH02192996A JP1011672A JP1167289A JPH02192996A JP H02192996 A JPH02192996 A JP H02192996A JP 1011672 A JP1011672 A JP 1011672A JP 1167289 A JP1167289 A JP 1167289A JP H02192996 A JPH02192996 A JP H02192996A
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JP
Japan
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heat
layer
thermal transfer
transfer sheet
resistant
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JP1011672A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Arita
均 有田
Hideichiro Takeda
竹田 秀一郎
Takeo Suzuki
健夫 鈴木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは非常に厳し
い使用条件下においても十分な耐熱性とスリップ性を有
する新規な熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出カブリ
ントを熱転写方式によって印字する場合には、基材フィ
ルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シー
トが使用されている。
上記従来の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ1
0乃至20μmのコンデンサ紙やパラフィン紙の様な紙
或いは厚さ3乃至20μmのボリエステルやセロファン
の様なプラスチックのフィルムを用い、ワックスに顔料
や染料等の着色剤を混合した熱溶融性インキ層をコーテ
ィングにより設けて製造したものである。
又、基材フィルムとしてプラスチックフィルムの様に熱
に弱い材料を用いる場合には、印字時にサーマルヘッド
が粘着してサーマルヘッドの剥離及びスリップ性が損な
われたり、基材フィルムが破れたりする等の問題が発生
する。
この様な問題点を解決する為に耐熱性に優れた樹脂によ
って背面層を形成する方法が提案されているが、背面層
を耐熱性の高い樹脂即ちサーマルヘッドの熱で軟化しな
い樹脂から形成する場合には、サーマルヘッドの粘着の
問題は少ないが、サーマルヘッドの良好なスリップ性は
得られない。
この為耐熱性の高い樹脂からなる背面層にシリコーンオ
イルからなるスリップ層を形成する方法も提案されてい
るが、この方法では、塗布時にシリコーンオイルがハジ
キ現象により均一なスリップ層が形成出来ず、又、熱転
写シートのブロッキングの問題や塵の付着によるサーマ
ルヘッドの故障や印字不良という問題が発生している。
更に商品名「写楽」の如きハンディタイプのプリンター
の場合には、サーマルヘッドの印圧が高く、又、使用者
によっては著しく厳しい条件で使用されることがある為
、従来の一般的熱転写シートの場合には、サーマルヘッ
ドに粘着や熱転写シートの開孔破断が発生し、満足出来
る印字が得られないという問題がある。
従って、本発明の目的は以上の如き欠点を解決した、厳
しい使用条件下でも満足出来る印字が得られる熱転写シ
ートを提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、基材フィルムの一方の面に加熱により
溶融する転写インキ層を有し、サーマルヘッドが接する
基材フィルムの他方の面に背面層を設けてなる熱転写シ
ートにおいて、該背面層が耐熱層とスリップ層との2層
からなり、上記耐熱層は耐熱性粒子とバインダーとから
なり、且つスリップ層は常温で固体でサーマルヘッドの
熱で溶融する低融点化合物からなることを特徴とする熱
転写シートである。
(作  用) 熱転写シートの背面層を耐熱層とスリップ層との2層か
ら形成し、上記耐熱層を比較的多量の耐熱性粒子とバイ
ンダーとから形成り、且つスリップ層を常温で固体でサ
ーマルヘッドの熱で溶融する低融点化合物から形成する
ことによって、スリップ層を均一な薄膜として容易に形
成出来、非印字時にはブロッキングや塵の付着の問題が
発生せず印字時のみサーマルヘッドの熱により低融点化
合物が溶融し、非常に厳しい使用条件下でも優れたスリ
ップ性及び耐熱性を発揮する熱転写シートが提供される
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明す
る。
第1図は本発明の熱転写シートの1例の断面を図解的に
説明する図であり、本発明の熱転写シートは、基材フィ
ルム1の一方の面に加熱により溶融する転写インキ層2
を有し、サーマルヘッドが接する基材フィルムの他方の
面に背面層3を設けてなる熱転写シートにおいて、該背
面層3が耐熱層3aとスリップ層3bとの2層からなり
、上記耐熱層3aは耐熱性粒子4とバインダー5とから
なり、且つスリップ層3bは常温で固体でサーマルヘッ
ドの熱で溶融する低融点化合物からなることを特徴とし
ている。
本発明で用いる基材フィルムとしては、従来の熱転写シ
ートに使用されていると同じ基材フィルムがそのまま用
いることが出来ると共に、その他のものも使用すること
が出来、特に制限されない。
好ましい基材フィルムの具体例としては、例えば、ポリ
エステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パラ
フィン紙等の紙類、不織布等かあり、又、これらを複合
した基材フィルムであってもよい。
この基材フィルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が適
切になる様に材料に応じて適宜変更することが出来るが
、その厚さは、好ましくは、例えば、2乃至25μmで
ある。
本発明を主として特徴づける背面層は耐熱層とスリップ
層との2層からなり、上記耐熱層は耐熱性粒子とバイン
ダーとからなり、且つスリップ層は常温で固体でサーマ
ルヘッドの熱で溶融する低融点化合物からなる 本発明で使用するバインダーとしては、例えば、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロ
ース、硝化綿等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、ポリビニルとロリドン、ポリアクリル
アミド等のビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコ
ーン又は弗素変性ポリウレタン樹脂等のポリウレタン系
樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セルロース系
、アセタール系、ブチラール系、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系等の如くそのなかに若干の反応性基、例えば
、水酸基を有しているものが好ましい。
本発明では上記バインダーは単独でも使用出来るが、ポ
リイソシアネートと併用して形成される被膜を架橋構造
とするのが好ましい。この様な架橋によって耐熱層は非
常に薄い層であってもサーマルヘッドによって軟化しな
い層となり優れた熱感度が得られる。
本発明で使用するポリイソシアネートとしては、一般の
ポリイソシアネートも使用出来るが、好ましいものはポ
リイソシアネートの二m体、三量体或いはポリオール化
合物と反応させた比較的分子量の高いポリウレタンポリ
イソシアネートである。
これらのポリイソシアネートは、例えば、タケネート(
武田薬品製)、パーノック(大日本インキ化学製)、コ
ロネート(日本ポリウレタン製)、ヂュラネート(旭化
成工業製)、ディスモジュール(バイエル製)、ポリイ
ソシアネートXD[、TDI (諸星インキ製)、クロ
スネート(大日精化工業製)等の商品名で人手して本発
明で使用することが出来る。
上記のバインダーとポリイソシアネートの重量比は、ポ
リイソシアネートか両者の合計の20重量%以上、好ま
しくは50乃至95重量%になる割合で使用する。ポリ
イソシアネートの使用量が20重量%未満であると耐熱
層の耐熱性が不十分となり、耐熱層を1μm以下の薄い
層とするのが困難で感度を向上させる事が困難となり、
一方、バインダーが少ないと形成される被膜が脆くなり
好ましくない。
−F記の如くポリイソシアネートで架橋された被膜は、
基材フィルムより高い軟化点(300℃以上)を存する
様になり、サーマルヘッドの熱によって軟化せず基材フ
ィルムに損傷を与えることがない。又、本発明では上記
ポリイソシアネート架橋樹脂の外に基材フィルムよりも
高い軟化温度を有する樹脂、例えば、ポリイミド、ポリ
アミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、紫外線硬
化性又は電子線硬化性樹脂等の300℃以上の軟化点を
存する耐熱性樹脂も使用出来る。
又、本発明では耐熱層の耐熱性を更に向上させる為に、
耐熱性粒子としてハイドロタルサイトDHT−4A (
協和化学工業製)、タルクミクロエースし−1(日本タ
ルク製)、テフロンルブロンし−2(ダイキン工業製)
、弗化グラファイト5CF−10(王室化学工業製)、
黒鉛AT40S(オリエンタル産業製)或いはシリカ、
炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、メラミン樹脂粒
子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、尿素樹脂架橋粉、アク
リル樹脂架橋粉、シリコーン樹脂粉、木粉、二硫化モリ
ブデン、窒化硼素等の微粒子を包含させる。これらの微
粒子の中で特に好ましいものはメラミン樹脂粒子、ベン
ゾグアナミン樹脂粒子、弗素樹脂粒子等の如き滑性にも
優れた有機樹脂粒子である。
本発明においては、上記耐熱性粒子は形成される耐熱層
の50重量%以上、特に60乃至95重量%を占める割
合で使用するのが好ましい。耐熱性粒子の使用量が少な
すぎると本発明の効果が損なわれ、一方、多すぎると耐
熱層の強度が低下するので好ましくない。
この様に多量の耐熱性粒子を使用することによって、耐
熱層の耐熱性が一層向上するばかりでなく、第1図示に
様に耐熱層の表面は微細な凹凸形状が無数に形成されて
表面積が著しく大となる。その結果、その表面にシリコ
ーンワックス等の低融点化合物の層を形成する時に均一
な薄膜の形成が容易になる。これに対して耐熱性粒子が
少ないとシリコーンワックスのハジキ現象が発生して均
一な薄膜の形成が困難である。又、耐熱性粒子を上記の
如く多量に使用することによる耐熱層の表面の微細な凹
凸形状によつて、その表面でサーマルヘッドがこすられ
てヘッドの表面に付着したカス等が除去され、優れた解
像度の印字が得られる。
以上の様に使用する耐熱性粒子はあまり大きな粒径を有
するべきではなく、好ましい平均粒径は約5μm以下、
好ましくは0.01乃至0.5μmの範囲である。
耐熱層は上記の如き材料をアセトン、メチルエチルケト
ン、トルエン、キシレン等の適当な溶剤中に溶解又は分
散させて塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコータ
ー、ロールコータ−、ワイヤーバー等の慣用の塗工手段
により塗工し乾燥することによって形成される。
その塗工量即ち耐熱層の厚みも重要であって、本発明で
は固形分基準で1.0g/rn”以下、好ましくは0.
1乃至0.5g/rn”の厚みで充分な性能を有する耐
熱層を形成することが出来る。
又、上記の耐熱層を形成するに先立って、基材フィルム
上にポリウレタン樹脂等からなるプライマー層を形成す
ることも有効である。
又、本発明では上記の材料から耐熱層を形成し、更にそ
の表面に耐熱層のスリップ性を向上させる目的で低融点
化合物からなるスリップ層を形成する。
上記低融点化合物の最も好ましい材料としては、シリコ
ーンワックスが挙げられ、該シリコーンワックスとは、
従来公知の液状のシリコーンオイルのシロキサンセグメ
ントのメチル基の一部をポリエーテル基、カルボキシル
基、アミノ基、エポキシ基、メルカプト基、芳香族基、
弗化炭素基等を有してもよいアルキル基等で変性したも
のである。
その−例の構造式は以下の如く表される。
上記式においてmは1乃至100の数値であり、nは1
乃至50の数値であり、Rは前記の変性基であり、分子
量は300乃至io、ooo程度が好ましい範囲である
上記構造式は本発明で使用するシリコーンワックスの1
例を表すものであり、変性は末端のメチル基になされて
いるものであってもよい。
本発明で使用する上記の如きシリコーンワックス自体は
公知であり、例えば、信越化学■から商品名KF−90
7(ポリエーテル変性、m=13.4、n=1.8.m
p=52.5℃)、X−22−5050B (ポリエー
テル変性、m=63.5、n=2、mp=50.2℃)
、x−22−2809(ポリエーテル変性、m p =
60.0℃)、X−22−800(高級脂肪酸変性、m
=10、n=20、mp=ss、7℃)、X−22−8
01B (アルコール変性、m=5、n=19、mp=
64.4℃)、KF−910(高級脂肪酸変性、m=5
、n=13、m p =65.2℃)等で人手して使用
することが出来る。
その他の低融点化合物としては前述したワックスの他に
、 1.7ニオン界面活性剤 アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸及びその塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキ
ル(フェニル)エーテル、硫酸エステル塩、メチルタウ
リン酸塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、
リン酸エステル及びその塩、 2、ノニオン界面活性剤 ノニルフェノール系、その他アルキルフェノール系、高
級アルコール系合成アルコール、天然アルコール、ポリ
アルキレングリコール系(EO/PO系)ランダムタイ
プ、モノオール系ブロックタイプ、ジオール系ブロック
タイプ、アルキロールアミド系、脂肪酸エステル系、多
価アルコールエステル系、EG/PEGエステル系、脂
肪酸EO付加系、アルキルアミンEO付加体、アルキル
アミンタイプ、アルキルジアミンタイプ、アルキルアミ
ドEO付加体、アルキルアミノオキサイド、3、カチオ
ン界面活性剤 第四級アンモニウム塩 1)モノアルキルアンモニウムクロライド2)ジアルキ
ルアンモニウムクロライド3)EO付加型アンモニウム
クロライドアミン塩類 1)酢酸塩 2)塩酸塩 4、両性界面活性剤 5、高分子界面活性剤 6、天然油詣誘導体 アルキルアミン1級アミン、2級アミン、3級アミン、
アルキルジアミン 7、脂肪酸アミド 1)モノアミド 2)ビスアミド 8、グリコール類 ポリエチレングリコール、レオソルブ 9、工業油 アルファオレフィンオリゴマー等が挙げられる。
上記の如き低融点化合物は、常温で固体で且つ150℃
以下の温度で加熱溶融するものである。
融点が常温未満であると、ブロッキング等の従来技術の
問題点が解決されず、一方、150℃を越える融点では
高速記録の場合に極短時間のサーマルヘッドの熱では溶
融することが困難で良好なスリップ性が得られない。特
に好ましい融点の範囲は60乃至100℃である。
上記低融点化合物からなるスリップ層は、好ましくは下
記の方法で形成することが出来る。
(1)耐熱層を形成後に耐熱層と同様な方法で低融点化
合物を含む塗工液を塗工及び乾燥してスリップ層とする
方法及び (2)耐熱層を形成する際に耐熱層形成材料中に上記の
低融点化合物を適当量配合して耐熱層を形成し、耐熱層
を低融点化合物の融点以上の温度に加熱して耐熱層の表
面に低融点化合物をブリードアウトさせてスリップ層と
する方法。
上記方法で形成されるスリップ層の厚みは特に限定され
ないが、好ましい厚さは約0.01乃至0.1μmの範
囲である。
本発明では更に上記基材フィルムの他の面に熱溶融性イ
ンキ層を必要な材料を配合したインキから形成する。
本発明で用いられる熱溶融性インキ層形成用のインキは
、着色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて種々
の添加剤を加えたものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若しくは染料
のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例え
ば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変褪
色しないものが好ましい。
又、非加熱時には無色であるが加熱時に発色するものや
、被転写体に塗布されているものと接触することにより
発色する様な物質でもよい。シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックを形成する着色剤の外に、他の種々の色の
着色剤をも用いることが出来る。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワッ
クスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導
体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある
。更に、フィッシャートロブシュワックス、各種低分子
量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロ
ウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワック
ス、ペトロラタム、−都度性ワックス、脂肪酸エステル
、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
又、熱溶融性インキ層に良好な熱伝導性及び溶融転写性
を与える為に、熱伝導性物質を熱溶融性インキに配合す
ることが出来る。この物質としては、カーボンブラック
等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化スズ、二硫化
モリブデン等がある。
基材フィルム上へ直接若しくは間接的に熱溶融性インキ
層を形成する方法としては、ホットメルトコートの外、
ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバ
ースコート、ロールコートその他多くの手段で上記イン
キを塗布する方法等か挙げられる。形成されるインキ層
の厚さは、必要な濃度と熱感度との調和がとれる様に決
定すべきであって、0.1乃至30μmの範囲、好まし
くは1乃至20μmの範囲である。
本発明においては上記インキ層上に更に表面層を形成す
ることが出来る。該表面層は、転写膜の部をなし、被転
写紙に接する側の表面を形成して転写時に被転写紙の印
字部を目止めし、又、地汚れ防止をするとともにインキ
層の被転写紙に対する接着性を向上させる働きを有する
表面層の形成に用いられるワックスは、前述の熱溶融性
インキ層で用いられるワックスと同様の物質である。
上記ワックスからなる表面層は、ワックス融解液の塗布
及び冷却、上記ワックスを含む有機溶剤溶液の塗布及び
乾燥、更には」二記ワックスの粒子を含む水性分散液の
塗布及び乾燥等により形成される。
表面層のコートも、又、インキ層の形成と同様に種々の
技術によって行える。高速タイプのプリンターの様に印
字エネルギーが低くなる場合も感度不足とならない様に
、この層の厚さは本発明において、好ましくは0.1μ
m以上5μm未満である。
上記表面層には、iutの体質顔料を加えることか推奨
される。それにより、印字の滲みや尾引きか更に良好に
防止出来るからである。
熱転写画像は一般に印字に光沢があり、美麗である反面
、文書が読みにくくなることもあるので、艶消し印字が
望ましいことがある。その様な場合は、例えば、出願人
の提案したく特願昭58−208305号)様に、基材
フィルム上に無機顔料、例えば、シリカ、炭酸カルシウ
ム等を適宜の溶剤に分散させたものをコーティングして
マット層を設けた上に、熱溶融性インキ層をコーティン
グして熱転写シートを構成するとよい。或いは基材フィ
ルム自体をマット加工して使用してもよい(やはり出願
人の提案にかかる特願昭58−208307号の技術)
本発明をカラー印字用の熱転写シートに通用出来ること
はいう迄もないから、多色の熱転写シートも又本発明の
範囲に含まれる。
(効 果) 以」二の如き本発明によりば、熱転写シートの背面層を
耐熱層とスリップ層との2層から形成し、上記耐熱層を
比較的多量の耐熱性粒子とバインダーとから形成り、且
つスリップ層を常温で固体でサーマルヘッドの熱で溶融
する低融点化合物から形成することによフて、スリップ
層を均一な薄膜として容易に形成出来、非印字時にはブ
ロッキングや塵の付着の問題が発生せず印字時のみサー
マルヘッドの熱により低融点化合物か溶融し、非常に厳
しい使用条件下でも優れたスリップ性及び耐熱性を発揮
する熱転写シートが提供される。
(実施例) 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1 イン ポリビニルブチラール樹脂(エスレックロ×=1、活水
化学■製)         22.6部メラミン樹脂
微粒子(エポスターS、日本触媒化学工業■製)   
     67.8部ポリイソシアネート(タケネート
D−204、武田薬品工業■製)         2
2.6部ポリイソシアネート(タケネートA−10、武
田薬品工業■製)          22.6部トル
エン/メチルエチルケトン(1/I)固形分が12.0
%になる量 上記組成物を充分混練して耐熱層用インキ組成物を調製
し、厚さ6.0μm及び4.5μmのポリエステルフィ
ルム(商品名「ルミラー」束し■製)の一方の表面に、
ミャバー#4を用いて塗布ff10.5g/rn”(固
形分)となる様に塗布後、温風乾燥した。
次に上記耐熱層の表面に下記組成物をバーコーターで0
.2g/rn”の割合で塗工及び乾燥してスリップ層を
形成した。
ス1ツブ  インキ 変性シリコーンワックス(X−22−5050B、信越
化学■製)             5.0部トルエ
ン/メチルエチルケトン(1/1)95.0部 別に下記の組成の転写インキ組成物をブレードニーダ−
を用い、90℃に加温しつつ6時間混線して作成した。
ン          ン バラフィンワックス        10部カルナバワ
ックス         10部ポリブテン(VH−1
00、日本石油■製) 1部カーボンブラック(ジース
ト 3、東海電極■製)              
 2部上記インキ組成物を温度100℃で加熱し、ホッ
トメルトによるロールコート法にて上記の基材フィルム
の他の表面に塗布量が約5.0g/rn”になる様に塗
布して熱転写インキ層を形成し、本発明の熱転写シート
を得た。
実施例2 実施例1の耐熱層に代えて下記組成物を用いて耐熱層を
形成したことを除き他は実施例1と同様にして本発明の
熱転写シートを得た。
−1−ン ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積木
化学■製)        19.3部タルり(ミクロ
エースL−1、日本タルり■製)          
   29.0部メラミン樹脂微粒子(エポスターS、
日本触媒化学工業■製)        29.0部ポ
リイソシアネート(タケネート^−3、武田薬品工業■
製)           38.7部トルエン/メチ
ルエチルケトン(1/I)固形分が12.0%になる量 実施例3 実施例1のシリコーンワックスに代えてシリコーンワッ
クス(にF−907、信越化学工業■製)を使用し他は
実施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得た。
実施例4 実施例1のシリコーンワックスに代えてシリコーンワッ
クス(X−22−800、信越化学工業■製)を使用し
他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得た
実施例5 実施例1のシリコーンワックスに代えてシリコーンワッ
クス(X−22−8018,[越化学工業■製)を使用
し他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得
た。
実施例6 実施例1のシリコーンワックスに代えてシリコーンワッ
クス(KF−901、信越化学工業■製)を使用し他は
実施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得た。
実施例7 実施例1のシリコーンワックスに代えてシリコーンワッ
クス(X−22−2809、信越化学工業■製)を使用
し他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得
た。
実施例8 実施例1の耐熱層用インキ組成物にかえて下記組成物を
使用し他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シート
を得た。
−イン 高分子メタクリレートポリマー(サーモラツりM−11
6A、綜研化学■製)    90.0部樹脂徽粒子(
5−yooo、ステアリン酸リチウム、堺化学■製) 
        90.0部トルエン/メチルエチルケ
トン(1/1.)固形分が12.0%になる量 実施例9 実施例1の耐熱層に代えて下記組成物を用いて耐熱層を
形成したことを除き他は実施例1と同様にして本発明の
熱転写シートを得た。
4     ンキ 高分子メタクリレートポリマー(サーモラックトl16
A、綜研化学■製)    90.0部訂機フィラー樹
脂粒子(ユリア粉、尿素樹脂、日本化成■製)    
   90.0部トルエン/メチルエチルケトン(+/
I)固形分が12.0%になる量 実16例10 実施例8におけるサーモラックト116Aに代えて耐熱
絶縁フェス(ツルラック、東燃石油化学■製)を使用し
他は実施例8と同様にして本発明の熱転写シートを得た
実施例11 実施例1の変性シリコーンワックスに代えて脂肪酸アミ
ド(脂肪酸アマイドS、花王■製)を使用し他は実施例
1と同様にして本発明の熱転写シートを得た。
実施例12 実施例1の変性シリコーンワックスに代えてポリエチレ
ンワックス(花王ワックス220、花王■製)を使用し
他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シートを得な
比較例1 実施例1において背面層を形成しなかったこと以外は実
施例1と同様にして比較例の熱転写シートを得た。
比較例2 実施例1においてスリップ層を形成しなかったこと以外
は実施例1と同様にして比較例の熱転写シートを得た。
比較例3 実施例1において耐熱性粒子を使用しなかったこと以外
は実施例1と同様にして比較例の熱転写シートを得た。
上記実施例及び比較例の熱転写シートを用いて下記の印
字条件で印字を実施し、ヘッドの走行性及び印字後の熱
転写シートの状態を比較して下記第1表の結果を得た。
用主条作 使用器具:商品名「写楽」 印字エネルギー: 1.70mJ/ドツト(1ドツト当
りの面積は4X10”’crn’)ベタ印字(実施例7
は2.2mJ/ドツ ト) 被転写体=(1)上質紙(山陽国策バルブ■製、にYP
四六版135KG) (2)OHPフィルム(日本電気製及 びゼロックス製) 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7 実施例8 実施例9 実施例10 実施例11 実施例12 比較例1 比較例2 比較例3 ◎:伸び、 γ、  1 3 ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎     ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ◎      ◎ ×        × O。
OO しわの発生なし、スリップ性良好 X〜Ox〜○ X〜O×〜O ○:伸び、しわの発生あり、スリップ性良好X:スティ
ッキングし開孔、破断した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱転写シートに1例の断面を図解的に
説明する図である。 特許出願人  大日本印刷株式会社 代理人  弁理士 吉 1)勝 広、)・、S゛〜lr
δ−4 第1t〆1 イー(−ニー11]−5,ζ、 JJ分広、−・;・

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材フィルムの一方の面に加熱により溶融する転
    写インキ層を有し、サーマルヘッドが接する基材フィル
    ムの他方の面に背面層を設けてなる熱転写シートにおい
    て、該背面層が耐熱層とスリップ層との2層からなり、
    上記耐熱層は耐熱性粒子とバインダーとからなり、且つ
    スリップ層は常温で固体でサーマルヘッドの熱で溶融す
    る低融点化合物からなることを特徴とする熱転写シート
  2. (2)耐熱性粒子が耐熱層の50重量%以上を占める請
    求項1に記載の熱転写シート。
  3. (3)バインダーがポリイソシアネートで架橋された樹
    脂からなる請求項1に記載の熱転写シート。
  4. (4)低融点化合物の融点が50乃至100℃の範囲で
    ある請求項1に記載の熱転写シート。
  5. (5)低融点化合物が融点が60乃至100℃の範囲の
    シリコーンワックスである請求項1に記載の熱転写シー
    ト。
  6. (6)スリップ層が0.01乃至0.1μmの範囲の厚
    みである請求項1に記載の熱転写シート。
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