JPH02189459A - 微量ヨウ化物の測定装置 - Google Patents

微量ヨウ化物の測定装置

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JPH02189459A
JPH02189459A JP1013589A JP1013589A JPH02189459A JP H02189459 A JPH02189459 A JP H02189459A JP 1013589 A JP1013589 A JP 1013589A JP 1013589 A JP1013589 A JP 1013589A JP H02189459 A JPH02189459 A JP H02189459A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は試料中の微量のヨウ化物を定量する上で有用な
微量ヨウ化物の測定装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課2n]ヨウ素
やヨウ化物は、ヨードチンキ、ヨードホルム等の医薬、
写真薬品、分析用試薬や、有機化合物の合成用触媒、例
えばメタノールと一酸化炭素とを出発原料とする酢酸製
造時のロジウム−ヨウ素系触媒や助触媒としてのヨウ化
メチル等として広く使用されている。このようなヨウ素
やヨウ化物を定量することは、排水処理上や反応の工程
管理上有用である。特に合成用触媒は、一般に使用量が
少量であるため製品中に存在する微量のヨウ化物を定量
することは品質管理上も重要である。
このヨウ化物の定量は、一般にヨウ素イオン(1−)が
四価のセリウムイオン(Ce(fV))と三価のヒ素イ
オン(AsOI))に対して触媒的に作用し、三価のセ
リウムイオン(CeQID)と三価のヒ素イオン(As
(V))とを生成することを利用している。この反応を
利用したヨウ化物の定量方法として比色法が知られてい
る。該比色法では、Ce潤ビイオンAsl[]イオンと
が硫酸で安定化された所定量の試薬に、ヨウ化物を含む
試料を所定量添加し、上記酸化還元反応の後、残存する
Ce[[!/]イオンを二価の鉄(Fe(1))イオン
により還元してFel[)イオンを生成させ、チオシア
ン酸イオン(SCN−)を含む試薬を加えると赤色に発
色する鉄錯体[F e (SCN) s ] ’が生成
することを利用している。より具体的には、この比色法
では、例えば、0.02NのCe(IV)試薬0.5m
l、  0.INのAs[]試薬5 ml及び試料5 
mlを25m1のメスフラスコ中で混合した後、温度5
0℃でlθ分間程度加熱し、酸化還元反応を行なう。次
いで0.08NのFe(I[]試薬1 mlを添加し、
冷却して室温で約15分間程度放置し、1.ONの5C
N−試薬1 mlを添加し、水で所定量にメスアップし
た後、光路長1cmのセルに収容し、波長488n■の
光線で比色することによりヨウ素イオン濃度を定量でき
る。しかしながら、この比色法は、秤量、混合、加熱等
の多数の工程をマニュアル操作で行なう必要がある。し
かも4種類の反応試薬を必要とする。従−つで、分析操
作が煩雑化すると共にヨウ化物の分析に1時間以上の長
時間を要し、分析精度も必然的に低下する。このように
従来の比色法では微量のヨウ化物を含有する試料を迅速
かつ精度よく測定できず、工程管理及び品質管理上支障
を来す。
一方、微量のヨウ化物を迅速に定量する方法として、下
記レドックス反応 ■ 2Ce”  +  As3+ 2SO4 2Ce3+ +  As5+ により生成したCe(I)が蛍光検出可能であることを
利用したフローインジェクション分析法(Plowln
Jectlon Analysls、 F I A)が
提案されている[アナリティカル・サイエンス(Ana
lytlcal 5clences)、 2.197−
198 (198B)]。
第3図は従来のFIAを利用した装置を示す概略図であ
る。この装置は、Ce(M試薬を定常的に送液する第1
の試薬送液ライン(31)と、As1Q試薬を定常的に
送液し、かつ第1の試薬送液ライン(31)と合流する
第2の試薬送液ライン(82)と、合流したCe(IV
)試薬とAsl[)試薬とを混合する混合部(33)と
、脱ガス水を定常的に送液し、かつ上記混合部(83)
で混合された混合試薬と合流する水送液ライン(34)
と、水送液ライン(34)の途中部で試料を注入する試
料注入部(35)とを有している。ここでいう脱ガス水
は、酸化還元反応を妨害する不純物を含まない水を脱気
したものである。なお、各ライン(31) <82> 
(34)及び混合部(33)はチューブ又はコイル状チ
ューブで構成されている。また各試薬と合流して混合さ
れた試料は、反応部(38)に送液され、該反応部(3
B)で温度90℃程度に加熱されてCe1l)とAs(
V)とを生成し、冷却部(37)で冷却される。反応部
(36)および冷却部(37)は混合液及び反応液を送
液するチューブ又はコイル状チューブと加熱浴及び冷却
浴とでそれぞれ構成されている。そして、試料中のヨウ
素イオン1−a度が生成したCeIDa度に比例し、か
っCe(1)を波長254 nmの光線で励起すると、
波長365rvの蛍光を発することを利用して、蛍光検
出部(38)で蛍光を検出し、予め求められた検量線に
基づいてヨウ素イオン濃度を測定している。なお、図中
、符号(P)は各試薬等を定常的に供給する嬬動ポンプ
である。またこの報文では、試料としてヨウ素溶液を用
いた場合、検出限界0.4ppb程度のヨウ化物を定量
できることが報告されている。
このFIA法は、前記マニュアル法に比べて、熟練を必
要とせず、再現性がよく、個人差がないだけでなく、分
析時間も短く、多数の試料の処理及び自動化が可能であ
るという利点を有している。
しかしながら、このFIA法による検出限界が0.49
pb程度であるため、極微量のヨウ化物を精度よく定量
することが困難である。また工業的に製造されたヨウ化
物を含有する有機化合物、例えば酢酸等に適用すると、
水送液ライン(34)の途中部に試料が注入されるため
か、検出精度が著しく低下し、工業的に製造された製品
の工程管理や品質管理に適用することが困難である。
従って、本発明の目的は、微量のヨウ化物を精度よく、
しかも迅速に測定することができる信頼性の高い微量ヨ
ウ化物の測定装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、多数の試料を連続的かつ自動
的に処理できる微量ヨウ化物の1111定装置を提1共
することにある。
さらに本発明の目的は、FIA法を利用しつつも、工業
的に製造された製品に対しても適用できる微量ヨウ化物
の測定装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、四価のセリウムと三価のヒ素とを含有する試
薬を安定化状態で定常的に送液する試薬送液ラインと、
この試薬送液ラインと合流し、かつ脱ガス水を定常的に
送液する水送液ラインと、この水送液ラインの途中部で
、ヨウ化物を含有する試料を注入する試料注入部と、合
流した試薬と試料との酸化還元反応を行なう反応部と、
生成した三価のセリウムを検出する検出部とを少なくと
も有する装置であって、上記試料注入部が、定常的に水
溶性溶媒が送液され、がっ水送液ラインと合流する水溶
性溶媒送液ラインの途中部に設けられている微量ヨウ化
物の?!P1定装置により、上記課題を解決するもので
ある。
[作 用] 上記構成の本発明によれば、試料注入部が、水溶性溶媒
送液ラインの途中部に設けられているので、試料が、定
常的に供給される水溶性溶媒送液ライン及び水送液ライ
ンに順次合流する。また反応部では、ヨウ素イオン!−
が触媒的に作用して前記のレドックス反応によりCe[
l]とAs(V)とが生成し、生成したCe([の濃度
は試料中のヨウ素イオンI−濃度に比例する。その際、
水溶性溶媒送液ラインで送液される水溶性溶媒が緩衝作
用を有するためか、工業的に製造された製品等であって
も試料中の極微量のヨウ化物を検出部で精度よく検出す
ることができる。
[実施例] 以下に、添付図面に基づいて、本発明の実施例を詳細に
説明する。
第1図は本発明の微量ヨウ化物の測定装置の一実施例を
示す概略図であり、四価のセリウムCe盾試薬と三価の
ヒ素As1O試薬とは、定流量ポンプ(Pl)と第1の
試薬送液チューブ(tl)とで構成された第1の試薬送
液ライン(la)と、定流量ポンプ(P2)と第2の試
薬送液チューブ(t2)とで構成された第2の試薬送液
ライン(1b)とでそれぞれ定常的に送液される。また
第1の試薬送液ライン(la)と第2の試薬送液ライン
(lb)とは、互いに合流しており、試薬送液ライン(
1)を構成している。なお、各試薬は、安定化のため、
硫酸溶液、例えば0゜1〜2M、好ましくは0.5〜1
.5M程度の硫酸水溶液として用いられる。CeQV)
試薬とAs[lQ試薬は、それぞれ検出精度に悪影響を
及ぼさない範囲の濃度で使用できるが、通常CeQV]
試薬の濃度0.1〜10mM、好ましくは0.5〜5m
M程度、As1Q試薬の濃度1〜100 m M 、好
ましくは5〜50mM程度である。
第1の試薬送液チューブ(1a)と第2の試薬送液チュ
ーブ(tb)の内径は、所望する試薬の送液量に応じて
適宜設定することができるが、通常0. 5〜5鵬程度
、好ましくは約1 mm程度である。上記Ce(IVI
試薬とAs1Q試薬とはそれぞれ同−又は異なる適宜の
速度で送液できるが、第1の試薬送液チューブ(1a)
と第2の試薬送液チューブ(tb)の内径が1 mm程
度である場合、通常0.1〜1m1/分程度、好ましく
は0.3〜0.7ml/分程度の速度でそれぞれ送液で
きる。
またこの装置は、定流量ポンプ(P3)と水送液チュー
ブ(2a)とで構成された水送液ライン(りを有してお
り、この水送液ライン(2)は、蒸留水等の脱ガス水を
定常的に送液し、前記試薬送液ライン(1)の途中部で
合流している。この脱ガス水は、適宜の速度で送液でき
る。例えば、水送液チューブ(2a)の内径が1 mm
程度である場合、通常、0.1〜1ml/分程度、好ま
しくは0 、 2〜0 、6 ml /分程度の速度で
送液することができる。
そして、工業製品中に微量含有されているヨウ化物であ
っても安定して精度よくヨウ化物を検出するため、定流
量ポンプ(P4)と水溶性溶媒送液チューブ(3a)と
で構成された水溶性溶媒送液ライン(3)が設けられて
おり、この水溶性溶媒送液ライン(3)は、水溶性溶媒
を定常的に送液し、前記水通液ライン(2)と合流して
いる。またヨウ化物を含む所定量の試料は、水溶性溶媒
送液ライン(3)の途中部に設けられた試料注入部(4
)から注入される。試料注入部(4)は、従来慣用の注
入バルブ等で構成することができる。従って、試料注入
部(4)から注入された試料は、水溶性溶媒送液ライン
(3)及び水通液ライン(2)と順次合流し、さらに前
記試薬送液ライン(1)と合流する。
上記水溶性溶媒は、水溶性であれば特に制限されない。
このような水溶性溶媒としては、例えば、メタノール、
エタノール、プロパツール、イソプロパツール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、
グリセリン等のアルコール類;アセトン等のケトン類;
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類;ギ酸、酢酸、モノ
クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、チオ
グリコール酸、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド
、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトア
ミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の有機酸とその
誘導体;ピリジン、モルホリン等のアミン類等やこれら
の混合溶媒が例示される。これらの水溶性溶媒は試料中
の溶媒と同じ系統の溶媒、特に同一の溶媒であるのが好
ましい。
水溶性溶媒は適宜の速度で送液できるが、水溶性溶媒送
液チューブ(3a)の内径が11TllT+程度である
場合、通常0.2〜4ml/分、好ましくは0.5〜2
 ml /分程度の速度で送液される。
合流した各試薬と試料との混合液は、反応部(5)に送
液され、酸化還元反応が行なわれる。この反応部(5)
は、検出感度を高めるため、送液しながら上記反応を行
なう反応コイル(5a)と加熱浴(5b)とで構成され
ている。上記反応コイル(5a)の内径及び長さは、反
応時間を確保する上で支障のない範囲であれば特に制限
されない。反応コイル(5a)の内径は、前記試薬送液
チューブ(la)(lb)と同様に設定することができ
る。なお、反応コイル(5a)の長さ及び反応温度に略
比例して検出感度が大きくなるので、反応コイル(5a
)の長さ及び反応温度は、所望するヨウ化物の検出限界
値に応じて適宜設定することができる。反応コイル(5
a)の長さは通常0.5〜10m1好ましくは1〜5m
程度で十分である。また前記加熱浴(5b)による反応
部(5)の反応温度は、30〜110℃程度、好ましく
は40〜100℃程度、更に好ましくは50〜90℃程
度である。反応コイル(5a)の長さ及び反応温度を上
記のように設定するとO,1ppb程度のヨウ化物を精
度よく検出できる。また反応温度が80℃程度である場
合、反応時間は1〜2分程度で十分である。
また上記反応部(5)で反応した反応液は、冷却コイル
(8a)と冷却浴(6b)で構成された冷却部0で冷却
される。この冷却部(6)の温度は特に制限されないが
、通常−10℃〜30℃程度、好ましくは0℃程度で十
分である。また冷却コイル(6a)の内径及び長さは、
反応液を冷却しうる範囲で設定される。冷却コイル(6
a)の内径は前記試薬送液チューブ(la)(lb)と
同様に設定でき、長さは通常0. 1〜4m程度、好ま
しくは0.3〜3m程度で十分である。
そして、反応部(5)での還元反応により生成したCe
1Qを検出部(7)で検出する。この検出部(7)では
前記CeQV)試薬とAs1Q試薬の酸化還元電位に対
する反応後の酸化還元電位等を検出してもよいが、検出
感度を高めるため、生成したCe[[]の蛍光強度を検
出するのが好ましい。Cella度は、所定の波長の光
線を照射して励起させ、発せられる蛍光を検出すること
により測定できる。従って、検出部q)は蛍光検出器で
構成されているのが好ましい。なお、Ce1lの励起、
蛍光の同波長は、水溶性溶媒によって異なるため、予め
最適波長を測定する必要がある。水溶性溶媒が酢酸の場
合は、励起波長260 nm、蛍光波長352nmであ
る。
検出部(7)での検出データはレコーダ等の記録部(8
)で記録される。また検出部(7)でCe[)濃度を検
出した反応液は、排出される。
上記の測定装置によると、従来の比色法では4種類の反
応試薬が必要であるのに対して、2種類の反応試薬を用
いればよい。また従来の比色法では測定に1時間以上要
していたのに対して、1試料当り2分程度の短時間で測
定できる。従って、測定時間を短縮化でき、多数の試料
を連続的に処理できる。しかも、従来のF1a法に比べ
て、微量のヨウ化物を精度よく測定することができ、信
頼性が高い。すなわち、上記測定装置では0.1ppb
程度のヨウ化物も精度よく測定でき、しかも、分析の変
動係数(CV値)が試料数n−3で3%程度であり、信
頼性が高い。さらには、工業的に製造された有機化合物
に対しても適用できる。
なお、上記各試薬、水や水溶性溶媒の流量は電磁弁等の
流量調整手段で調整することができる。
またCeQV)試薬とAs1)試薬は、必要に応じて混
合した状態で送液してもよい。また各試薬や、脱ガス水
と水溶性溶媒との合流点を経た送液ラインの適宜箇所に
は、混合効率を高めるため、混合コイルを設けてもよい
。またチューブ、コイルやこれらを接続するコネクタは
、非腐蝕性材料、例えば、ステンレス、ポリテトラフル
オロエチレンやセラミック等で形成することができる。
またポンプの接液部の材質は、非腐蝕性材料、例えばル
ビ、サファイア、セラミック等を使用することが好まし
い。
更には、検出部(7)におけるCe1)a度CCe[)
は、試薬中のCe IM la度CCe([V]、A 
s (l[a度CAs(1)、試料中のヨウ化物濃度C
I、反応温度T、反応時間RT、換言すれば流量により
影響を受ける。すなわち、試料中のヨウ化物濃度CIは
検出部(7)のCe(l[)濃度CCe([lQに比例
し、このCe0Il)a度CCc圓と上記各因子との関
係は、下記の関係式で表わされる。
CCe1) −f  (CCeQV)、 CAs(DI
)、 CI   T、 RT)従って、精度よくヨウ化
物の濃度CIを検出するには、試薬の濃度補償、反応温
度の温度補償、反応時間、換言すれば流量補償するのが
好ましい。
このような補償は、各要因の変動に伴う検出値の変化を
求めることにより行なうことができる。
また多数の試料を迅速に71−1定するため、自動化し
てもよい。第2図は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。この装置では、前記と同様にしてCe ([
9度を検出する検出部(17)と、検出部(17)で検
出された検出データをA/D変換するA/Dコンバータ
(18)と、変換されたデータを格納するメモリ(19
)と、下記関係式 %式%) で示されるプログラムを格納するROM等の記憶部(2
0)と、メモリ(19)に格納された検出データと記憶
部(20)に格納されたプログラムとに基づいてCel
[l濃度を演算する演算部(21)と、演算結果を表示
する表示部(22)とを有している。なお、試薬送液ラ
イン(11)、水送液ライン(12)、水溶性溶媒送液
ライン(13)、試料注入部(14)、反応部(15)
及び冷却部(1B)は、前記と同様に構成されている。
なお、各送液ライン(11) (12) (1!l)に
は試薬等の流量を検出する流量センサ(図示せず)が設
けられ、反応部(15)及び冷却部(16)には温度セ
ンサ(図示せず)が設けられている。またメモリ(■9
)には試薬濃度データを入力するデータ入力部(図示せ
ず)が設けられている。上記流量センサ、温度センサ及
び試薬濃度データは、それぞれA/DコンバータでA/
D変換され、前記メモリ(19)にそれぞれ格納され、
上記関係式に基づく演算に供されると共に、フィードバ
ック制御部(図示せず)で流量や温度が制御される。
上記の装置によれば、検出部(17)での検出データに
基づいて演算部(21)で迅速がっ連続的に多数の試料
中のヨウ化物濃度を算出し、表示し、必要に応じてプリ
ントアウトすることができる。
なお、試薬濃度や反応温度などが一定の条件下で試料中
のヨウ化物濃度を測定する場合、上記記憶部(20)に
記憶された関係式はCCe(110−f (CI )に
単純化される。
また工程管理を精度よく行なうため、上記のようにして
測定されたヨウ素イオン濃度に基づき、製造プラントに
おける原料や触媒の供給量を自動的に制御してもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、試料注入部が、定常的
に水溶性溶媒が送液され、かつ水送液ラインと合流する
水溶性溶媒送液ラインの途中部に設けられているので、
従来のFIA法によりも、微量のヨウ化物を精度よく測
定することができる。
また2種類の反応試薬を用いればよく、1試料の測定に
要する時間が2分程度であるため、迅速に測定すること
ができ、しかも信頼性が高い。さらには、多数の試料を
連続的かつ自動的に処理できると共に、工業的に製造さ
れた有機化合物に対しても適用できる。
[実験例] 以下に、実験例に基づき本発明をより詳細に説明する。
実験例1 第1図に示す装置において、試薬送液チューブ(1a)
、水送液チューブ(2a)、水溶性溶媒送液チューブ(
3a)、反応コイル(5a)および冷却コイル(6a)
が内径1 mmのテフロンチューブで形成されていると
共に、検出部(7)が、励起波長2BOnm s検出波
長352nmの蛍光検出器を有する装置を用いた。また
Cefft/]濃度/LM硫酸溶液を変えて、下記の条
件で、ヨウ化物濃度1ppb 、 2ppb 、 4p
pb及び10ppbの試料の蛍光強度を測定したところ
、第4図に示す結果を得た。
Ce(I!/)濃度: 0.325 mM、 0.65
mM、 1.3 mM。
2.8mM、流速0.5ml/分 As[[]濃度: 25mM/ I M硫酸溶液、流速
0.5ml/分 水  :流速0.4ml/分 水溶性溶媒:酢酸、流速1.2ml/分反応コイル(5
a)の長さ=3m1反応温度80℃冷却コイル(6a)
の長さ:0.6m。
冷却温度0℃(氷水) 第4図から、Ce’f試薬の濃度が大きくなるにつれて
検出強度が大きくなる。
実験例2 実験例1に示す装置において、下記の条件で行なう以外
、実験例1と同様にして、ヨウ化物濃度11)I)b 
、 2ppb 、4ppb及び1Oppbの試料の蛍光
強度を測定したところ、第5図に示す結果を得た。
Ce[V]濃度: 1.3 mM/ l pJi硫酸溶
液、流速0.5ml/分 As圓濃度: 6.25mM512.5mPd、 25
mM。
50m M / I M硫酸溶液、 流速0.5ml/分 実験例3 実験例1に示す装置において、下記の条件で行なう以外
、実験例1と同様にして、ヨウ化物濃度1 ppb 、
2 ppb及び4 ppbの酢酸溶液試料の蛍光強度を
測定したところ、第6図に示す結果を得た。
Ce(V)濃度: 1B m M/ I M硫酸溶液、
流速0.5ml/分 反応温度二80℃(空気浴)、60℃(湯浴)、70℃
(湯浴)、80℃(湯浴) 第6図から、反応温度が高くなるにつれて検出強度が大
きくなる。
実験例4 実験例1に示す装置において、下記の条件で行なう以外
、実験例1と同様にして、ヨウ化物濃度1 ppb 、
 2 ppb及び4 ppbの試料の蛍光強度を測定し
たところ、第7図に示す結果を得た。
Ce(IV)濃度: 1.3 mM/ I M硫酸溶液
、流速0.5ml/分 反応コイル(5a)の長さ:・2m、3m及び4m第7
図から、反応コイルの長さが長い程、換言すれば、反応
時間が長い程検出強度が大きくなる。
実験例5 実験例1に示す装置において、下記の条件で行なう以外
、実験例1と同様にして、ヨウ化物濃度o、1ppb、
 0.2ppb、 0.4ppb及び1 ppbの試料
の蛍光強度を測定し、検量線に基づきヨウ化物濃度を算
出した。なお、同一試料について3回(n−3)測定を
繰返し、変動係数を求めた。
Ce(Vl濃度: 1.3 mM/ I M硫酸溶液、
流速0.5ml/分 反応温度:80℃(湯浴) この条件での検量線を第8図に示した。
また上記試料中のヨウ化物の濃度を、従来の比色法で測
定した。
結果を表に示す。
(以下、余白) 比較実験例 第3図に示す従来の装置において、上記実験例1と同様
の条件で、試料として、ヨウ化物濃度1ppbの酢酸溶
液を用い、ヨウ化物濃度を測定したところ、酢酸溶液で
あるためか、ヨウ化物を検出できなかった。なお、ヨウ
化物濃度1 pI)bの水溶液を用いたところ、1 p
pbのヨウ化物を検出することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の微量ヨウ化物の測定装置の一実施例を
示す概略図、 第2図は本発明の他の実施例を示すブロック図、第3図
は従来のF[Aを利用した装置を示す概略図、 第4図(A)〜第8図はそれぞれ実験例における結果を
示す図である。 (4)(14)・・・試料注入部、(5)(15)・・
・反応部、(5a)(15a)−・・反応コイル、(6
)(1B)−・・冷却部、(7)(17)・・・検出部 特許出願人  ダイセル化学工業株式会社代  理  
人   弁理士  鍬  1) 充  生(1)(11
)・・・試薬送液ライン、(2)(12)・・・水送液
ライン、 C3)(13)・・・水溶性溶媒送液ライン、0.32
5mM Ce(IV) 0.65mM Ce(IV) 1.3mM  CeQV) 2.6mM Cp(IV) 第 図 (A) (B) (C) ■) 25mM As(III) 0mM As(III) 第 図 (A) (B) ppb (C) (D) (オーバースケール) 70″C(湯浴) 80’C(湯浴) 第 図 (A) (B) (オーパースケ ル) (C) (オ バースケーノリ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、四価のセリウムと三価のヒ素とを含有する試薬を安
    定化状態で定常的に送液する試薬送液ラインと、この試
    薬送液ラインと合流し、かつ脱ガス水を定常的に送液す
    る水送液ラインと、この水送液ラインの途中部で、ヨウ
    化物を含有する試料を注入する試料注入部と、合流した
    試薬と試料との酸化還元反応を行なう反応部と、生成し
    た三価のセリウムを検出する検出部とを少なくとも有す
    る装置であって、上記試料注入部が、定常的に水溶性溶
    媒が送液され、かつ水送液ラインと合流する水溶性溶媒
    送液ラインの途中部に設けられていることを特徴とする
    微量ヨウ化物の測定装置。 2、反応部の温度が30〜110℃である請求項1記載
    の微量ヨウ化物の測定装置。 3、反応部が長さ0.5〜10mの反応コイルを有する
    請求項1記載の微量ヨウ化物の測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015104794A1 (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社日立製作所 試料前処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60501673A (ja) * 1983-06-10 1985-10-03 ネ−デルランドセ・セントラレ・オルガニザテイエ・フ−ル・テゲパスト−ナトウ−ルベテンシヤツペリ−ク・オンデルツエク 有機物試料中のハロゲン濃度の決定法

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