JP2000146942A - 水中の窒素濃度測定装置 - Google Patents

水中の窒素濃度測定装置

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JP2000146942A
JP2000146942A JP10317074A JP31707498A JP2000146942A JP 2000146942 A JP2000146942 A JP 2000146942A JP 10317074 A JP10317074 A JP 10317074A JP 31707498 A JP31707498 A JP 31707498A JP 2000146942 A JP2000146942 A JP 2000146942A
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measurement
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water
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JP10317074A
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Masao Fujio
昌男 藤生
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニア性窒素の測定濃度範囲を測定精度
を低下させないで広範囲なものとすることができるよう
にした。 【解決手段】 試料溶液中のアンモニア濃度を試料溶液
希釈装置31により、直線近似可能範囲となる検量線上
で濃度測定が行えるように蒸留水などにより希釈機能を
付加させる。予想される試料溶液中のアンモニア性窒素
濃度の最大値が、直線近似可能な検量線内になるように
予め希釈水と試料溶液の混合比率を希釈水定量ポンプP
aと試料溶液定量ポンプPbとにより決定する。試料希
釈部32における余剰液はオーバーフロー部33から排
出され、測定に必要な量のみ採水される。この試料希釈
部32は、試料溶液と希釈水を強制的に混合させる装置
がなく、希釈水と試料溶液との流入の流速により試料希
釈部32内にて均一に混合される。測定結果の濃度と希
釈倍率との積により試料溶液中のアンモニア性窒素濃度
を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上水とか下水等
の水中に含有されている三態窒素であるアンモニウムイ
オン(NH4 +)、亜硝酸イオン(NO2 -)、硝酸イオン
(NO3 -)の濃度をフローインジェクション分析法の原
理と化学発光法を用いて高感度,短時間で測定する水中
の窒素濃度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に河川とか湖沼の水中に存在する前
記3態窒素を低濃度まで測定分析する方法としては、イ
オンクロマトグラフ法,比色法,中和滴定法,イオン電
極法が従来から用いられている。
【0003】この中で機器分析に分類されるイオンクロ
マトグラフ法は、イオン交換カラムを用いた高速液体ク
ロマトグラフの一種であり、無機陰イオンや陽イオンの
系統分析用として開発されたものであって、従来から分
析に難点のあったF-,Cl-,Br-,NO2 -,N
3 -,SO3 2-,SO4 2-,PO4 3-等の無機陰イオンを
定量することができる。分析は、陰イオン交換樹脂粒子
を充填した分離カラムの上端に試料溶液を注入すると、
陰イオンは、イオン結合によってカラムに吸着する。次
に、導電率検出器にほとんど検出されない競合陰イオン
を含む溶離液を流すと、各陰イオンは、競合イオンと競
合して夫々特有の移動度でカラムから溶出するので、溶
離液中の陰イオン濃度を定量することができる。
【0004】イオンクロマトグラフ法は、導電率検出器
を用いて前記アンモニウムイオンを数ppmから数十ppmレ
ベルの濃度まで測定可能であり、測定時間は試料の導入
後、数分から10分程度を必要とする。定量範囲は0.
1〜30(mg/L)である。
【0005】このイオンクロマトグラフ法の場合は,定
量範囲が比較的低濃度まで可能であるが、前処理とか検
量線作成時間を除く測定時間が数分から10分程度とか
なり長時間を必要とする上、検水中に懸濁物質(水中の
濁質成分等)とか有機成分等が存在すると測定の妨害と
なるため、プレフィルタ等を用いて前処理する必要があ
る。更に水道水を除く河川水とか湖沼水、下水処理水な
どの検水は、汚れに対する対応が十分とれないことに起
因して連続測定は困難である。
【0006】比色法は、アンモニウムイオンが次亜塩素
酸イオンの共存のもとでフェノールと反応して生じるイ
ンドフェノール青の630nmでの吸光度を測定してア
ンモニウムイオン濃度を定量するインドフェノール青吸
光光度法が代表的方法であり、定量範囲は1.6〜33
(mg/l)と比較的高濃度である。
【0007】この比色法は、試料としての検水に試薬を
投入して測定対象物質と等量の化学反応式から特定波長
の吸光度を測定してアンモニウムイオンを連続測定する
方法であるため、前処理、発色操作、吸光度測定と多く
の手分析操作を必要とするとともに検水用の試料が10
0ml程度という多量を必要とし、しかも測定時間は全
工程で30分〜1時間以上もかかるため、測定装置の自
動化は難しい現状にある。特に比色を測定原理としてい
るためにppmレベルでの測定は可能であるが、ppb
レベルでの測定の場合には、測定誤差が大きくなってし
まうために実用化は難しいという問題がある。
【0008】中和滴定法は蒸留による前処理を行って抽
出したアンモニアを一定量の硫酸(25mmol/l)
中に吸収させた溶液について、50(mmol/l)水
酸化ナトリウム溶液で滴定してアンモニウムイオンを定
量する方法であり、定量範囲は0.3〜40(mg/
l)と比較的高濃度である。
【0009】イオン電極法は前処理を行った試料に水酸
化ナトリウム溶液を加えてpHを11〜13に調節して
アンモニウムイオンをアンモニアに変え、指示電極(ア
ンモニア電極)を用いて電位を測定してアンモニウムイ
オンを定量する方法であり、定量範囲は0.1〜100
(mg/l)とかなり高濃度である。
【0010】これらの中和滴定法とか陰イオン電極法
は、何れも操作が煩瑣であって測定に長時間を要し、し
かも定量範囲がかなり高濃度であるため、ppbレベル
の低濃度測定に関しては測定装置の自動化を検討する以
前の問題として測定精度が条件を満たさないという難点
が存在する。
【0011】このような従来の測定装置が有している課
題を解消し、煩瑣な手分析操作を必要とせず、しかも応
答性を高めて測定精度と分析能率の向上をはかった手段
がフローインジェクション(FIA)分析法と化学発光
法による三態窒素測定装置である。この装置は河川等の
上水原水に溶存する各種窒素形態の濃度を硝酸性、亜硝
酸性、アンモニア性の三つの形態に分離して測定する装
置であり、応答速度が極めて速く、測定時間の大幅な短
縮をはかれる上、検量線の直線性の範囲が大きいことか
ら測定レンジが広いという点で注目されている。
【0012】フローインジェクション分析法の測定原理
は、化学発光式の一酸化窒素検出器とヨウ化カリウム溶
液、三塩化チタン溶液、次亜塩素酸溶液を試薬として、
この試薬を試料水中に順次添加して亜硝酸,硝酸,アン
モニアの量に比例した一酸化窒素濃度のピークとして化
学発光量を検出することにより分離測定を行うものであ
る。
【0013】図13によりフローインジェクション分析
法と化学発光法による測定原理を説明する。「アンモニ
ア測定用前処理装置ユニット」では、先ずアンモニウム
イオン、亜硝酸イオン、硝酸イオンを含有する試料溶液
を試料溶液注入口1から注入して定流量ポンプP2の駆
動により流路用細管2内を流下させながら、試薬溶液注
入口3からアンモニア測定用の反応試薬を薬液注入ポン
プP3の駆動とインジェクションポート4の流路切換に
よって流路用細管2に注入する。
【0014】そして、エアポンプP1の駆動によりクリ
ーンエア注入口5から注入したクリーンエアをC点で流
路用細管2中に導入すると、試料溶液とアンモニア測定
用反応試薬とが混合器6内で充分に混合されて反応が促
進され、反応溶液の液相に溶け込んでいる気体は気相側
に分離して気化分離器7に入る。この気化分離器7には
クリーンエア注入口5aからクリーンエアが注入されて
いる。気化分離器7で分離されたガス成分は加熱酸化炉
8に入って加熱されることによって一酸化窒素(NO)
に転換され、液体成分は気化分離器7から廃液ポンプP
6の駆動により廃液7aとして強制排出される。
【0015】加熱酸化炉8のガス成分は、乾燥器9で乾
燥された後に排気ポンプP7の駆動により減圧された化
学発光検出器10に吸引される。この化学発光検出器1
0にはオゾン発生器11で得られたオゾンガスが導入さ
れており、気相中の一酸化窒素(NO)とオゾンガスO
3の反応によって生じる化学発光強度を減圧タイプの化
学発光検出器10により検出し、そのときの化学発光強
度との関係からアンモニア濃度を分別定量する。
【0016】ただし、気化分離器7により分離される気
相中に存在する水分は、化学発光測定の妨害となるた
め、あらかじめ乾燥器9で除湿しておく。気化分離器7
で反応液は廃液ポンプP6によりドレンから廃液7aと
して強制排出させる。また、化学発光検出器10からの
ガスの引抜きと化学発光検出器10内を減圧する目的で
排気ポンプP7でガスの排気を行う。
【0017】化学発光検出器10による計測信号は演算
制御部12で演算処理されて濃度換算され、表示・記録
部13で濃度の表示およびプリンターや記録計などによ
り記録される。また、演算制御部12の機能は、加熱酸
化炉8の温調制御、オゾン発生器11の運転/停止制御
信号、試薬注入時のインジェクションポート4の流路切
換制御およびポンプP1からP7の運転/停止制御信号で
ある。FIAの液系の配管経路は各測定項目毎にユニッ
ト化して装置構成したものである。
【0018】この例では、試料溶液注入口1、試薬溶液
注入口3、流路用細管2、クリーンエア注入口5、混合
器6、気化分離器7及び各ポンプP1、P6を主要な構成
要素とする「アンモニア測定用前処理装置ユニット2
0」が形成されている。30は「亜硝酸測定用前処理装
置ユニット」であり、40は「硝酸測定用前処理装置ユ
ニット」である。この「亜硝酸測定用前処理装置ユニッ
ト30」と「硝酸測定用前処理装置ユニット40」の基
本的構成は同図中の「アンモニア測定用前処理装置ユニ
ット20」と一致している。
【0019】そして「アンモニア測定用前処理装置ユニ
ット20」と加熱酸化炉8との間に切換弁21が配備さ
れていて、この切換弁21により「アンモニア測定用前
処理装置ユニット20」と「亜硝酸測定用前処理装置ユ
ニット30」及び「硝酸測定用前処理装置ユニット4
0」の何れか1つのユニットと加熱酸化炉8間の流通状
態が切換えられるようになっている。
【0020】使用する反応試薬は、アンモニア測定には
次亜塩素酸もしくは次亜塩素酸ソーダ、亜硝酸測定には
ヨウ化カリウム、硝酸測定には三塩化チタンの各溶液を
使用する。
【0021】上記ユニット化により各試薬の注入経路を
完全分離し、測定モードの変更時に試薬の混合が無く試
薬注入を完全に行うことができる。図13の三態窒素計
において、アンモニア、硝酸、亜硝酸の3種の形態の窒
素を順次測定を繰り返し実施する場合の手順を図14に
おいて説明する。測定手順は、「アンモニア測定」→
「亜硝酸測定」→「硝酸測定」で繰り返し実施する場合
について説明する。ただし、この他の組合せの測定でも
同様である。
【0022】各形態の窒素濃度を測定する場合に使用す
る試薬は、アンモニア濃度・亜硝酸濃度・硝酸濃度に対
して、各々、次亜塩素酸ナトリウム溶液、ヨウ化カリウ
ム溶液、三塩化チタン溶液を使用する。各試薬ともパル
ス的に試料水中に1回注入し、これに対する検出器出力
を演算制御部12に取込み、演算濃度操作として、予め
演算制御部12内に設定してある検量線により測定対象
の出力値として濃度出力を行う。アンモニア濃度、亜硝
酸濃度とも検出器出力から検量線により濃度演算出力が
可能である、ただし、試薬として三塩化チタン溶液を使
用する場合には、反応対象が硝酸だけではなく亜硝酸も
関与するため、「亜硝酸測定」モードで測定された亜硝
酸濃度に相当する出力分を三塩化チタン溶液による検出
器出力から差し引き補正する。その後、他の測定項目と
同様な濃度演算操作を実施し、硝酸濃度を出力する。
【0023】以下各測定モードにおける測定操作と動作
態様について述べる。 〔アンモニア測定モード〕切換弁21を操作して「アン
モニア測定用前処理装置ユニット20」と加熱酸化炉8
間を流通状態とし、他のユニット30,40は測定系か
ら切り離した状態とする。そして試料溶液を試料溶液注
入口1から注入して定流量ポンプP2の駆動により流路
用細管2内を流下させながら、試薬溶液注入口3aから
薬液注入ポンプP3の駆動により反応試薬としての次亜
塩素酸ナトリウム(NaClO)溶液をインジェクションポ
ート4を介して流路用細管2にパルス的に1回注入す
る。
【0024】次に、エアポンプP1の駆動によりクリー
ンエア注入口5から注入したクリーンエアをC点で流路
用細管2中に導入し、試料溶液と反応試薬とともに混合
器6内に入れて充分に混合することにより反応が促進さ
れ、反応溶液の液相に溶け込んでいる気体は気相側に分
離して気化分離器7に入る。この気化分離器7にはクリ
ーンエア注入口5aからクリーンエアが注入されてい
る。
【0025】気化分離器7で分離されたガス成分は、次
段の加熱酸化炉8に入って加熱されることによって一酸
化窒素(NO)に転換され、液体成分は気化分離器7か
ら排液ポンプP6の駆動により廃液7aとして排出され
る。
【0026】加熱酸化炉8のガス成分は、乾燥器9で乾
燥された後に排気ポンプP7の駆動により減圧された化
学発光検出器10に吸引され、この化学発光検出器10
にオゾン発生器11から導入されたオゾンガスと気相中
の一酸化窒素(NO)の反応によって生じる化学発光強
度を減圧された化学発光検出器10により検出し、その
ときの化学発光強度とアンモニア標準液とで事前に設定
した検量線の関係から試料溶液中のアンモニア濃度を測
定する。
【0027】化学発光検出器10による計測信号は、演
算制御部12で演算処理されて濃度換算され、表示・記
録部13で濃度の表示およびプリンターや記録計などに
より記録される。また、演算制御部12の機能は、加熱
酸化炉8の温調制御、オゾン発生器11の運転/停止制
御信号、試薬注入時のインジェクションポート4の流路
切換制御およびポンプP1からP7の運転/停止制御信号
である。
【0028】上記試薬注入回数は、1回注入で十分であ
るが、複数回注入することも可能である。〔アンモニア
測定モード〕終了後、〔亜硝酸測定モード〕を行う。
【0029】〔亜硝酸測定モード〕切換弁21を操作し
て「亜硝酸測定用前処理装置ユニット30」と加熱酸化
炉8間を流通状態とし、他のユニット20,40は測定
系から切り離した状態とする。この「亜硝酸測定用前処
理装置ユニット30」の構成は「アンモニア測定用前処
理装置ユニット20」と一致しているため、このユニッ
ト20を援用して動作の説明を行う。
【0030】試料溶液を試料溶液注入口1から注入して
定流量ポンプP2の駆動により流路用細管2内を流下さ
せながら、試薬溶液注入口3から薬液注入ポンプP3
駆動により反応試薬としてのヨウ化カリウム(KI)を
インジェクションポート4を介して流路用細管2にパル
ス的に1回注入する。
【0031】そしてエアポンプP1の駆動によりクリー
ンエア注入口5から注入したクリーンエアをC点で流路
用細管2中に導入して混合器6に流入させ、以下アンモ
ニア測定モードで説明した同一の操作により化学発光検
出器10で化学発光強度を検出し、そのときの化学発光
強度と亜硝酸標準液とで事前に設定した検量線の関係か
ら試料溶液中の亜硝酸濃度を測定する。
【0032】以下同様に、化学発光検出器10による計
測信号は、演算制御部12で演算処理されて濃度換算さ
れ、表示・記録部13で濃度の表示およびプリンターや
記録計などにより記録される。また、試薬注入回数も同
様に行うことができる。
【0033】〔亜硝酸測定モード〕終了後、〔硝酸測定
モード〕を行う。
【0034】〔硝酸測定モード〕切換弁21を操作して
「硝酸測定用前処理装置ユニット40」と加熱酸化炉8
間を流通状態とし、他のユニット20,30は、測定系
から切り離した状態とする。「硝酸測定用前処理装置ユ
ニット40」の構成も「アンモニア測定用前処理装置ユ
ニット20」と一致しているため、このユニット20を
援用して動作の説明を行うと、前記各モードと同様に試
料溶液を試料溶液注入口1から注入して定流量ポンプP
2の駆動により流路用細管2内を流下させながら、試薬
溶液注入口3から薬液注入ポンプP3の駆動により反応
試薬としての三塩化チタン(TiCl3)をインジェク
ションポート4を介して流路用細管2にパルス的に1回
注入する。
【0035】そしてエアポンプP1の駆動によりクリー
ンエア注入口5から注入したクリーンエアをC点で流路
用細管2中に導入して混合器6に流入させ、以下アンモ
ニア測定モードで説明した同一の操作により化学発光検
出器10で化学発光強度を検出し、そのときの化学発光
強度と亜硝酸標準液とで事前に設定した検量線の関係か
ら試料溶液中の硝酸濃度を測定する。
【0036】以下同様に、化学発光検出器10による計
測信号は、演算制御部12で演算処理されて濃度換算さ
れ、表示・記録部13で濃度の表示およびプリンターや
記録計などにより記録される。また、試薬注入回数も同
様に行うことができる。
【0037】試薬として三塩化チタンを使用する場合に
は、反応対象が硝酸イオンだけでなく、亜硝酸も関与す
るため、〔亜硝酸測定モード〕で測定した亜硝酸濃度に
相当する出力分を三塩化チタン溶液による化学発光検出
器10の出力から差し引く補正を行う必要がある。
【0038】演算制御部12からは、前記各ポンプP1
〜P7の駆動とインジェクションポート4の流路切換状
態、加熱酸化炉8の温度調節、オゾン発生器11の運転
/停止切換えを制御する制御信号12a,12bが出力
されている。また、排気ポンプP7は化学発光検出器1
0内の減圧機能と、測定後のガス成分の引抜機能とを兼
ねている。
【0039】このようにして化学発光検出器10による
測定信号が演算制御部12で演算処理されて窒素濃度に
換算され、表示・記録部13での表示とプリンタ等によ
る記録が行われて、短時間で前記三態窒素を測定するこ
とができる。〔硝酸測定モード〕の終了後は再び〔アン
モニア測定モード〕に戻り、3種の測定モードを繰り返
して実施する。
【0040】図14は上記フローインジェクション分析
法と化学発光法による三態窒素の計測手順を示すフロー
図であり、同図中に示したように測定モードは「アンモ
ニア測定」「亜硝酸測定」「硝酸測定」の手順を繰り返
して実施する。
【0041】これを具体的に述べると、試薬注入動作
は、図14中に□で示した7回のタイミングで「次亜塩
素酸ナトリウム溶液」「ヨウ化カリウム溶液」「三塩化
チタン溶液」の試薬をパルス状に注入する方法により行
う。検出器測定波形はタイミングに合わせて7個となる
が、演算採用波形は後段の3個だけである。濃度演算操
作は、上記の演算採用波形出力から検量線(標準液によ
るアンモニア濃度と検出器出力から作成)を用いてアン
モニア濃度を求め、以下同様に検量線法により亜硝酸濃
度,硝酸濃度の順に求める。
【0042】化学発光検出器とは窒素酸化物を測定する
NOX計の検出器としても用いられている。化学発光は
化学反応により分子が励起されてから基底状態に戻る際
に光を放つ現象であり、この発光スペクトルの解析から
定性分析を行うとともに光量の測定によって定量分析を
行うことができる。本例の化学発光検出器は、一酸化窒
素(NO)ガスがオゾンガス(O3)ガスと反応して二
酸化窒素(NO2)ガスを生成する際の化学発光を利用
する方法であり、その化学発光強度が一酸化窒素の濃度
と比例関係にあることから、発光強度を光電子増倍管で
測定してNO濃度を測定することができる。 NO + O3 → NO2 + O2 + hν(光)・・・・・・・・・・(1) この反応の化学発光の波長域である590〜2500n
mのうち、光電子増倍管の光電面特性並びに使用する短
波長域カットフィルタ特性から610〜875nmの光
を測定する。
【0043】上記フローインジェクション分析装置によ
る三態窒素濃度測定装置は、河川等の上水原水に溶存す
る各種窒素形態の濃度を硝酸性、亜硝酸性、アンモニア
性の三つの形態に分離して測定する装置であって、応答
速度が極めて速く、測定時間の大幅な短縮をはかれる
上、検量線の直線性の範囲が大きいことから測定レンジ
が広く繰り返し再現性が高いという点で注目されてい
る。
【0044】又、液相から分離した気相系での測定であ
るため、試料水中に懸濁物質等の不純物が含まれていて
も、検出器に汚れ等の悪影響が及ぼされることがなく、
単に濾過などの前処理を実施することによって気化分離
機前段での配管系の汚れを防止することができるという
特徴があり、下水処理や河川水、湖沼水等の外、これら
よりも汚れの多い試料水でも検出器本体に影響を及ぼさ
ずに迅速に三態窒素濃度を自動的,連続的に測定するこ
とができる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】化学発光式の一酸化窒
素検出器とブローインジェクション分析法を利用した上
記三態窒素計において、アンモニア、硝酸、亜硝酸を選
択的、連続的に測定するためには、実際の試料溶液の測
定の前に各窒素形態の濃度と検出器出力とを、あらかじ
め測定して演算制御部12に設定記憶させておくことが
必要である。
【0046】測定項目の硝酸性窒素および亜硝酸性窒素
については、各濃度と検出器出力との間に直線近似でき
る関係式(検量線)が存在する。一方、アンモニア性窒
素に関しては、広範囲にわたる直線関係がないため、2
次曲線による近似式の検量線が必要となる。このため、
アンモニア性窒素濃度測定のための検量線作成に関して
は、複雑な操作が必要となるという問題点がある。これ
を図15(イ)〜(ハ)において説明する。
【0047】硝酸性窒素濃度および亜硝酸性窒素濃度の
検量線は、図15(イ)、(ロ)に示すように各々検量
線(y=A・X+B,y=C・X+D)なる関係が存在する。したが
って、装置の校正操作である検量線作成にあたっては、
測定範囲の最下限(ゼロ点)と最上点(スパン点)の2
種類の標準となる濃度溶液,すなわち標準液を準備し測
定を行い、装置の演算制御部12にて検量線の係数
(A,B,C,D)を設定すれば良い。
【0048】しかしながら、アンモニア性窒素濃度の検
量線は、濃度が低い範囲での直線近似可能範囲と高い濃
度で曲線になる範囲とが存在するため、測定範囲全体を
一つの検量線で表わすためには、図15(ハ)に示す2
次式で近似した検量線(y=E・X2+F・X+G)を求める必要
がある。そこで、アンモニア性窒素濃度測定に関して、
装置の校正操作である検量線を作成する際には、測定範
囲の最下限(ゼロ点)と最上点(スパン点)の2種類以
外に直線部分ならびに曲線となる範囲の部分も含めて最
低5点以上必要となる。
【0049】したがって、アンモニア性窒素標準液を5
種類以上調製する必要があり、かつ、その濃度の種類も
適切な濃度を設定しないと曲線近似の場合の実測点との
誤差が大きくなる。このため、結果として誤差が大きく
なり、測定精度の低下につながる問題がある。また、ア
ンモニア性窒素濃度が高濃度のときには、濃度変化に対
する検出器出力変化がなくなるため測定できなくなる問
題がある。
【0050】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、試料溶液中のアンモニア、硝酸、亜硝酸の各窒素
濃度を選択的、連続的に測定する際に、測定範囲に制限
のあったアンモニア性窒素の測定濃度範囲を測定精度を
低下させないで広範囲なものとすることができるととも
に、試料溶液中のアンモニア性窒素濃度の制限を受けな
いでアンモニア測定ができるようにした水中の窒素濃度
測定装置を提供することを課題とするものである。
【0051】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、第1発明は、アンモニウムイオンと
硝酸イオン及び亜硝酸イオンを含有する試料溶液を流体
ポンプの駆動によって流路用細管中を流下させながら、
試薬溶液注入口から試料溶液中に反応試薬を注入混合
し、気化分離器によって液相から分離したガス成分を加
熱酸化炉で一酸化窒素に転換して、化学発光検出器に供
給し、この検出器により化学発光強度を検出して気相中
のアンモニウムイオンと硝酸イオン及び亜硝酸イオン濃
度をフローインジェクション分析法と化学発光法を用い
て測定する水中の窒素濃度測定装置において、前記試料
溶液を流体ポンプの駆動によって流路用細管中に流下さ
せる際に、試料溶液を試料溶液希釈装置で希釈水により
希釈させてから流体ポンプの駆動によって流路用細管に
流下させるようにしたことを特徴とするものである。
【0052】第2発明は、前記試料溶液希釈装置は、希
釈水と試料溶液の混合比率を決定する希釈水と試料溶液
定量ポンプと、両ポンプから供給される希釈水と試料溶
液を混合するとともに、測定に必要な量のみを採水する
試料希釈部と、この試料希釈部で混合された反応測定用
溶液を流路用細管に流下させる流体ポンプとを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0053】第3発明は、前記希釈水と試料溶液の混合
は、希釈水と試料溶液定量ポンプと試料希釈部とを接続
する管路にて行うようにしたことを特徴とするものであ
る。第4発明は、前記希釈水と試料溶液定量ポンプによ
る希釈水と試料溶液の混合比率は、窒素濃度の最大値が
直線近似可能な検量線内になるようにしたことを特徴と
するものである。第5発明は、前記希釈水定量ポンプ
は、前記化学発光検出器により検出された計測信号を演
算制御部で演算処理して得られた制御信号により制御さ
れて希釈水流量を可変し、反応測定用溶液中の窒素濃度
を直線近似可能範囲内にするようにしたことを特徴とす
るものである。
【0054】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明するに、図13の構成部分と同一の構成
部分には同一の符号を付して詳述する。図1はこの発明
の実施の第1形態を示す水中のアンモニア、亜硝酸、硝
酸の各濃度を測定する三態窒素計装置の概略構成説明図
であり、同図において、1は試料溶液注入口、2は流路
用細管、3は試薬溶液注入口、4はインジェクションポ
ート、5はクリーンエア注入口、31は詳細を図2に示
す試料溶液希釈装置である。この試料溶液希釈装置31
は、図2に示すように、希釈水定量ポンプPaと試料溶
液定量ポンプPbから希釈水と試料溶液が注入される容
器状の試料希釈部32およびこの試料希釈部32で希釈
された試料溶液を流路用細管2に、一定流量送液する希
釈試料溶液定量ポンプP2から構成される。試料希釈部
32には、余剰液を排出するオーバーフロー部33が設
けられている。なお、P1はエアポンプ、P3は試薬溶液
注入ポンプである。
【0055】6は混合器、7は気化分離器であり、該気
化分離器7にはクリーンエア注入口5aと排液ポンプP
6及び廃液7aの排出口とが設けられている。
【0056】本実施の形態では、上記試料溶液注入口
1、試薬溶液注入口3、流路用細管2、クリーンエア注
入口5、混合器6、気化分離器7、各ポンプP1、P2
3、P6、Pa、Pbおよび希釈装置31を主要な構成
要素とする「アンモニア測定用前処理装置ユニット2
0」が形成されている。
【0057】8は加熱酸化炉、9は乾燥器、10は化学
発光検出器、P7は化学発光検出器10に付設された排
気ポンプ、11はオゾン発生器、12は演算制御部、1
3は表示・記録部である。
【0058】前記混合器6は、コイル状のテフロン管内
で流れが乱流状態になることにより、試料溶液と反応試
薬の混合及び反応が、スムーズに行われることを狙いと
している。コイル状のテフロン管内の長さに関しては、
感度の良い最適な長さを実験的に調べる必要がある。試
薬溶液注入口3は、試薬溶液注入ポンプP3を介して流
路用細管2のインジェクションポート4に連結されてい
る。
【0059】上述した図1に示す三態窒素計装置は、試
料溶液中のアンモニア濃度を「試料溶液希釈装置31」
により、直線近似可能範囲となる検量線上で濃度測定が
行えるように蒸留水などにより希釈機能を付加させたも
のである。また、測定操作については、図13と同様で
ある。
【0060】次に「試料溶液希釈装置31」を図2にて
説明する。予想される試料溶液中のアンモニア性窒素濃
度の最大値が、直線近似可能な検量線内になるように予
め希釈水と試料溶液の混合比率を希釈水定量ポンプPa
と試料溶液定量ポンプPbとにより決定し、かつ、これ
らの合量が反応測定用の試料溶液を一定流量送液する希
釈試料溶液定量ポンプP2の必要流量以上に設定する。
これにより、試料希釈部32における余剰液はオーバー
フロー部33から排出され、測定に必要な量のみ採水さ
れる。この試料希釈部32は、試料溶液と希釈水を強制
的に混合させる装置がなく、希釈水と試料溶液との流入
の流速により試料希釈部32内にて均一に混合される。
この場合の試料溶液希釈装置31は、各定量ポンプ(P
a,Pb)の流量が過大の場合に混合効果が高いため有
効である。測定結果の濃度と希釈倍率との積により試料
溶液中のアンモニア性窒素濃度を求めることができる。
【0061】図3(イ)は図2に示した「試料溶液希釈
装置31」の変形例で、この試料溶液希釈装置31の試
料希釈部32は、図2と同様に試料溶液と希釈水の混合
装置がなく、混合は希釈水管路34内に挿入した試料溶
液管路35により行われる。すなわち、希釈水と試料溶
液管路34、35は、図3(イ)に示すA部の詳細拡大
図(図3(ロ))のように、試料溶液管路35の先端を
希釈水管路34内部に挿入し、2液が乱流効果により均
一に混合されるように構成したものである。
【0062】図3(ハ)は、希釈水と試料溶液管路の別
の変形例で、上記変形例と同様に、試料希釈部32には
試料溶液と希釈水の混合装置がなく、混合は、単に2種
類の管路34、35を連結し、連結後の液の乱流効果に
より均一混合されるように構成したものである。なお、
図3(ロ)、(ハ)の場合においても、図2と同様にア
ンモニア性窒素濃度を求めることができる。
【0063】図4はこの発明の実施の第2形態を示す水
中のアンモニア、亜硝酸、硝酸の各濃度を測定する三態
窒素計装置の概略構成説明図で、この図4に示す第2形
態は、「試料溶液希釈装置31」を演算制御部12から
の希釈水定量ポンプ制御信号12cにより希釈水流量を
増加させて希釈試料溶液中のアンモニア性窒素濃度を直
線近似可能測定範囲内にするものである。図4に示す
「試料溶液希釈装置31」の構成および動作は図1と同
様である。測定結果の濃度と演算制御部12で演算設定
した希釈倍率との積により試料溶液中のアンモニア性窒
素濃度を求めることができる。その他の測定操作につい
ては、第1形態と同様である。
【0064】図5は、図2に示した「試料溶液希釈装置
31」の希釈水定量ポンプPaに、演算制御部12から
の希釈水定量ポンプ制御信号12cを与えたときの試料
溶液希釈装置の詳細構成図で、ポンプPaにより希釈水
流量を増加させて希釈試料溶液中のアンモニア性窒素濃
度を直線近似可能測定範囲内にするものである。
【0065】図6(イ)、(ロ)は、図3に示す「試料
溶液希釈装置31」に図5と同様に演算制御部12から
の希釈水定量ポンプ制御信号12cをポンプPaに与え
て、ポンプPaを制御するようにしたものである。な
お、図6(ハ)は前記図3(ハ)と同一構成であるの
で、その説明は省略する。
【0066】上記第1、第2形態は三態窒素計装置に関
するものであるが、水中のアンモニアの濃度を測定する
アンモニア計を使用してアンモニア性窒素濃度測定専用
とした、この発明の実施の第3、第4形態を図7、図8
に示す。図7、図8に示す第3、第4形態は、第1、第
2形態で示した「亜硝酸測定用前処理装置ユニット3
0」及び「硝酸測定用前処理装置ユニット40」を省略
してアンモニア性窒素濃度を測定するようにしたもので
ある。なお、図7に示す第3形態における試料溶液希釈
装置31の構成及び動作は図2、図3と同一であり、図
8に示す第4形態は図5、図6と同一であるので、その
詳細な説明は省略する。
【0067】図9、図10はこの発明の実施の第5、第
6形態を示すもので、この第5、第6形態は水中のアン
モニアと亜硝酸の濃度を測定するものである。図9、図
10に示す第5、第6形態は、第1、第2形態で示した
「亜硝酸測定用前処理装置ユニット30」を使用し、
「硝酸測定用前処理装置ユニット40」を省略するよう
にしたものである。なお、図9に示す第5形態における
試料溶液希釈装置31の構成及び動作は図2、図3と同
一であり、図10に示す第6形態は図5、図6と同一で
あるので、その詳細な説明は省略する。
【0068】図11、図12はこの発明の実施の第7、
第8形態を示すもので、この第7、第8形態は水中のア
ンモニアと硝酸の濃度を測定するものである。図11、
図12に示す第7、第8形態は、第1、第2形態で示し
た「硝酸測定用前処理装置ユニット40」を使用し、
「亜硝酸測定用前処理装置ユニット30」を省略するよ
うにしたものである。なお、図11に示す第7形態にお
ける試料溶液希釈装置31の構成及び動作は図2、図3
と同一であり、図12に示す第8形態は図5、図6と同
一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
従来の三態窒素計の装置構成において、問題となって
いたアンモニア性窒素濃度測定のための検量線作成に関
する複雑な操作を解決し、広範囲にわたってアンモニア
性窒素濃度測定を可能にしたもので、その効果を以下に
示す。
【0070】(1)水中のアンモニア、硝酸、亜硝酸の
各窒素濃度を選択的、連続的に測定する際に、測定範囲
に制限のあったアンモニア性窒素の測定濃度範囲を測定
精度を低下させないで広範囲なものとすることができ
る。
【0071】(2)(1)により、試料溶液中のアンモ
ニア性窒素濃度の制限を受けないアンモニア測定が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の第1形態を示す三態窒素計装置の
概略構成説明図。
【図2】試料溶液希釈装置の詳細な構成図。
【図3】(イ)〜(ハ)は試料溶液希釈装置の変形例を
示す構成図。
【図4】発明の実施の第2形態を示す三態窒素計装置の
概略構成説明図。
【図5】試料溶液希釈装置の詳細な構成図。
【図6】(イ)〜(ハ)は試料溶液希釈装置の変形例を
示す構成図。
【図7】発明の実施の第3形態を示す三態窒素計装置の
概略構成説明図。
【図8】発明の実施の第4形態を示す三態窒素計装置の
概略構成説明図。
【図9】発明の実施の第5形態を示す三態窒素計装置の
概略構成説明図。
【図10】発明の実施の第6形態を示す三態窒素計装置
の概略構成説明図。
【図11】発明の実施の第7形態を示す三態窒素計装置
の概略構成説明図。
【図12】発明の実施の第8形態を示す三態窒素計装置
の概略構成説明図。
【図13】フローインジェクション分析法と化学発光法
による測定原理を説明するための説明図。
【図14】フローインジェクション分析法と化学発光法
による三態窒素の計測手順を示すフロー図。
【図15】三態窒素濃度検量線を示す特性図。
【符号の説明】
1…試料溶液流入口 2…流路用細管 3…試薬溶液注入口 4…インジェクションポート 5,5a…クリーンエア注入口 6…混合器 7…気化分離器 8…加熱酸化炉 9…乾燥器 10…化学発光検出器 11…オゾン発生器 12…演算制御部 13…表示・記録部 20…アンモニア測定用前処理装置ユニット 21…切換弁 30…亜硝酸測定用前処理装置ユニット 31…試料溶液希釈装置 32…試料希釈部 33…オーバーフロー部 34、35…試料溶液管路 40…硝酸測定用前処理装置ユニット Pa…希釈水定量ポンプ Pb…試料溶液定量ポンプ P2…希釈試料溶液定量ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/77 G01N 21/77 B // G01N 33/18 33/18 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニウムイオンと硝酸イオン及び亜
    硝酸イオンを含有する試料溶液を流体ポンプの駆動によ
    って流路用細管中を流下させながら、試薬溶液注入口か
    ら試料溶液中に反応試薬を注入混合し、気化分離器によ
    って液相から分離したガス成分を加熱酸化炉で一酸化窒
    素に転換して、化学発光検出器に供給し、この検出器に
    より化学発光強度を検出して気相中のアンモニウムイオ
    ンと硝酸イオン及び亜硝酸イオン濃度をフローインジェ
    クション分析法と化学発光法を用いて測定する水中の窒
    素濃度測定装置において、 前記試料溶液を流体ポンプの駆動によって流路用細管中
    に流下させる際に、試料溶液を試料溶液希釈装置で希釈
    水により希釈させてから流体ポンプの駆動によって流路
    用細管に流下させるようにしたことを特徴とする水中の
    窒素濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記試料溶液希釈装置は、希釈水と試料
    溶液の混合比率を決定する希釈水と試料溶液定量ポンプ
    と、両ポンプから供給される希釈水と試料溶液を混合す
    るとともに、測定に必要な量のみを採水する試料希釈部
    と、この試料希釈部で混合された反応測定用溶液を流路
    用細管に流下させる流体ポンプとを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の水中の窒素濃度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記希釈水と試料溶液の混合は、希釈水
    と試料溶液定量ポンプと試料希釈部とを接続する管路に
    て行うようにしたことを特徴とする請求項2記載の水中
    の窒素濃度計測装置。
  4. 【請求項4】 前記希釈水と試料溶液定量ポンプによる
    希釈水と試料溶液の混合比率は、窒素濃度の最大値が直
    線近似可能な検量線内になるようにしたことを特徴とす
    る請求項2、3記載の水中の窒素濃度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記希釈水定量ポンプは、前記化学発光
    検出器により検出された計測信号を演算制御部で演算処
    理して得られた制御信号により制御されて希釈水流量を
    可変し、反応測定用溶液中の窒素濃度を直線近似可能範
    囲内にするようにしたことを特徴とする請求項2、3記
    載の水中の窒素濃度測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097510A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Univ Waseda マイクロ反応装置
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