JPH02187793A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH02187793A
JPH02187793A JP1008232A JP823289A JPH02187793A JP H02187793 A JPH02187793 A JP H02187793A JP 1008232 A JP1008232 A JP 1008232A JP 823289 A JP823289 A JP 823289A JP H02187793 A JPH02187793 A JP H02187793A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電子楽器に関し、特に擦弦楽器音を発生し得
るようにした電子楽器に適用して好適なものである。
〔発明の概要〕
この発明は、電子楽器において、ボーイング操作子の操
作方向に基づいて発生すべき楽音の波形を切り換えるよ
うにしたことにより、演奏者のボーイング操作によって
微妙に音色が変化する擦弦楽器音を容易に発生させるこ
とができる。
〔従来の技術〕
例えばバイオリン、チエ口などの擦弦楽器の楽音すなわ
ち擦弦楽器音を発生し得る電子楽器として、擦弦楽器音
波形を予め波形メモリに記憶し、この擦弦楽器音波形を
繰り返し読み出すようにしたものが提案されている(実
開昭59−166296号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで演奏時演奏者の擦弦操作の個人的な差異に応じ
て擦弦楽器音に音色の変化をつけることができるように
すれば、電子楽器として一段と機能を向上し得ると考え
られる。
因に、バイオリン等の自然楽器において発生される擦弦
楽器音は、1回の擦弦操作(すなわちボーイング操作)
を繰り返すごとに微妙に音色が変化するが、特に弓を弓
矢から弓元の方向へボーイング操作をする場合(これを
押し弓操作と呼ぶ)と、弓元から弓矢の方向へボーイン
グ操作する場合(これを引き弓操作と呼ぶ)とで発生す
る擦弦楽器音の音色が微妙に異なる特徴がある。実際上
この特徴は擦弦楽器をソロ演奏に用いるとき効果を発揮
し、押し弓及び引き弓の音色の差異によって曲想上豊か
な感情表現ができる。
この発明は以上の点を考慮してなされたもので、演奏者
が自然楽器の場合と同じように、押し弓操作及び引き弓
操作を繰り返したとき微妙に変化する音色の擦弦楽器音
を発生し得るようにした電子楽器を提案しようとするも
のである。
〔問題点を解決するための手段] かかる問題点を解決するため第1の発明においては、ボ
ーイング操作情報を入力するボーイング操作子11と、
ボーイング操作情報に基づいてボーイング操作方向を検
出するボーイング操作方向検出手段12と、楽音波形デ
ータWA〜WNを記憶し、音高情報発生手段2.3.4
によって発生された音高情報N0TEに対応する速度で
楽音波形データWA−WNを読み出して楽音信号DWI
を発生する楽音信号発生手段6と、ボーイング操作方向
検出手段12によって検出されたボーイング操作方向に
応じて楽音信号発生手段6における楽音波形データWA
−WNの読出アドレスを制御することにより楽音信号発
生手段6において発生される楽音信号DWIの音色をボ
ーイング操作子11のボーイング操作方向に応じて制御
するボーイング制御手段21.22とを設けるようにす
る。
また第2の発明においては、ボーイング操作情報を入力
するボーイング操作子11と、ボーイング操作情報に基
づいてボーイング操作方向を検出するボーイング操作方
向検出手段12と、ボーイング操作方向に対応する複数
の楽音形成用データ(WATF 、 WLPF )、(
Warm 、 WLPI )を記憶し、音高情報発生手
段2.3.41によって発生された音高情報に対応する
速度で楽音形成用データ(WATF 、 WLPF )
、(WATB 、 WL□)を読み出して楽音信号DW
Iを発生する楽音信号発生手段6と、 複数の楽音形成
用データ(W A T F、WLPF )、(WATI
I 、 Wtrll)のうち、 ボーイング操作方向検
出手段12によって検出されたボーイング操作方向に対
応する楽音形成用データ(WATF % WLPF )
、(WATII 、WLPB )を指定することにより
楽音信号発生手段6において発生される楽音信号DWI
の音色をボーイング操作子11のボーイング操作方向に
応じて制御するボーイング制御手段21X、22Xとを
設けるようにする。
〔作用〕
楽音信号発生手段6に記憶されている楽音波形データ、
楽音形成用データWA−WNをボーイング操作子11の
操作に応じて選択的に読み出すようにしたことにより、
演奏者は自然楽器の場合と同じように、ボーイング操作
子11をボーイング操作しながらこれに応じて音色が微
妙に変化する擦弦楽器音を発生させることができる。
〔実施例〕
以下図面について、この発明の一実施例を詳述する。
〔1〕第1実施例 第1図において、1は全体として電子楽器を示し、鍵盤
回路2において押鍵されたキーがあるとこれを押鍵検出
回路3において検出して押鍵されたキーコードを表すキ
ーコード信号KCと、キーオン動作のタイミングを表す
キーオンパルス信号KONPと、キーオン操作されてい
る状態を表すキーオン信号KONとを発生する。
キーコード信号KCはノートクロック発生回路4に与え
られ、キーコード信号KCに対応する音高の周波数を有
するノートクロック信号N0TEをアドレスカウンタ5
のクロック入力端CLKに入力する。
アドレスカウンタ5はプリセットカウンタで構成され、
そのカウント内容を波形メモリ6にアドレス信号ADR
として与える。
波形メモリ6は、第2図(A)、(B)・・・・・・(
N)に示すように、複数の音色すなわち音色A、音色B
・・・・・・音色Nの擦弦楽器音を表すサンプル値波形
データWA、WB・・・・・・WNを格納している。
ここで波形データWA、WB・・・・・・WNの先頭ア
ドレスAa、Bo・・・・・・No及び繰返し開始アド
レスAs 、B、・・・・・・N8間のメモリエリアに
は、対応する音色の擦弦楽器音の発音開始時の波形部す
なわちアタック部の楽音を表すアタック波形データD1
がそれぞれ記憶されているのに対して、繰返し開始アド
レスAs、Bs・・・・・・NS及び終端アドレスA、
、BE・・・・・・NE間には、擦弦操作が安定したと
きの楽音を表す繰返し波形データD2が記憶されている
波形メモリ6から読み出された楽音波形信号DW1はデ
ィジタルフィルタ構成の音色制御回路7において音色が
制御された後、楽音波形信号DW2としてエンベロープ
付与回路8に送出され、ここでエンベロープを付与され
た楽音信号MSDとして楽音形成部9に送出され、楽音
形成部9に設けられているディジタルアナログ変換回路
及びサウンドシステムによって擦弦楽器音に変換される
押し弓ボーイング操作及び引き弓ボーイング操作時の音
色の変化は、ボーイング操作子11の操作に応じて操作
方向検出回路12及び操作速度検出回路13においてそ
れぞれ得られる操作方向検出信号FWD及び操作速度検
出信号spによって制御される。
ボーイング操作子11はホイールIIAによって可変動
作をするポテンショメータで構成され、第3図に示すよ
うに、鍵盤回路2を構成する鍵盤14が配設されている
操作パネル面上に、鍵盤14の左側に並ぶような位置に
おいてホイール11Aがパネル面より突出するように配
設され、例えばいわゆるモジュレーシコンホイールを適
用し得る。
ホイールIIAは矢印aに示すように、操作パネル面の
手前側から奥行きの方向、又はこれとは逆に奥行きの方
向から手前側の方向に回動し得るようになされ、かくし
てオペレータが例えば左手の指で矢印aの方向にホイー
ルIIAを回動操作したとき、その操作方向によって擦
弦楽器を押し弓操作している状態と同様のボーイング操
作モードを選択していることを表すボーイング操作情報
を入力し得るようになされ、これとは逆にホイールII
Aが矢印aとは逆に手前方向に回動操作されたとき、擦
弦楽器を引き弓操作したと同様のボーイング操作モード
を選定していることを表すボーイング操作情報を入力し
得るようになされている。
ここで操作方向検出回路12は、ポテンショメータから
得られる操作子位置データを所定の周期で繰返しスキャ
ンしてスキャン前の操作子位置データと比較し、その結
果押し弓操作方向に変化したか、又は引き弓操作方向に
変化したかを検出するように構成されている。
この実施例の場合当該検出結果を過去複数回(例えば1
0回)分だけ記憶しておき、押し弓操作回数及び引き弓
操作回数のうちの多い方を当該時点のボーイング操作モ
ードとして決定するようにし、これによりボーイング操
作モードの判別精度を高めるようになされている。
また、ボーイング操作子11が操作されていない状態の
ときは、操作方向検出回路12は予め設定されている押
し弓又は引き弓のどちらかの状態信号を出力するように
なされている。
この押し弓ボーイング操作モード又は引き弓ボーイング
操作モードにおいて、ホイールIIAO回動速度は、擦
弦楽器において押し弓操作又は引き弓操作したときの操
作速度を表すようになされ、この情報が操作速度検出回
路13によって操作速度検出信号SPに変換される。
また操作速度検出回路13は、周期的にスキャンした操
作子位置、データに基づいて前回の位置データと今回の
位置データとの差を演算し、当該演算結果を操作速度と
して求めるように構成されている。
操作方向検出信号FWDはスタートアドレスメモリ21
及びエンドアドレスメモリ22にアドレス選択情報とし
て与えられる。
スタートアドレスメモリ21及びエンドアドレスメモリ
22は、波形メモリ6に格納されている波形データのう
ち演奏者が指定した演奏情報に適合した波形データ部分
を読み出すために用いられる情報を発生ずるもので、第
4図に示すように、音色A、音色B・・・・・・音色N
についてそれぞれ波形データWA、WB・・・・・・W
Nの読出開始点を表すスタートアドレスと、読出終了点
を表すエンドアドレスとを指定できるようになされてい
る。
第4図において各音色のスタートアドレス及びエンドア
ドレスは、後述する波形データ読出状態検出回路23か
ら得られる波形データ読出状態検出信号STが論理「l
」レベルにあるか(このことは擦弦楽器音のうち発音開
始時の楽音に対応する波形データを1回だけ読み出す動
作モードにあることを意味する)、又は論理「0」レベ
ルにあるか(このことは擦弦楽器音のうち安定発音時の
楽音に対応する波形データを繰返し読み出す動作モード
にあることを意味する)によって、押し弓操作又は引き
弓操作におけるスタートアドレス及びエンドアドレスを
格別に選択するようになされている。
すなわち波形データ読出状態検出信号STが5T−rl
Jになったとき、音色A、音色B・・・・・・音色Nの
スタートアドレス及びエンドアドレスとして、押し弓操
作時(すなわち操作方向検出信号FWl)が論理「1」
のとき)及び引き弓操作時(すなわち操作方向検出信号
FWDが論理「0」のとき)共に、先頭アドレスA。、
Bo・・・・・・N、及び終端アドレスAE、B、・・
・・・・NEを指定することにより、波形メモリ6に格
納されている波形データWA、WB・・・・・・WNの
うち先頭アドレスA。、Bo・・・・・・N、から終端
アドレスAE、BE・・・・・・NEまでのアドレス範
囲の波形データを1回だけ読み出す(従ってアタック波
形データD1及び繰返し波形データD2(第2図)を1
回だけ読み出す)ようになされている。
これに対して波形データ読出状態検出信号STがST=
 rQ、になったときには、引き弓操作時(すなわちF
WD−rlJのとき)、音色A、音色B・・・・・・音
色Nについてのスタートアドレス及びエンドアドレスと
して繰返し開始アドレスAS%B、・・・・・・N3及
び終端アドレスA、 、BE・・・・・・NEを指定す
ることにより、波形データWA、WB・・・・・・WN
のうち繰返し開始アドレスA、 、B。
・・・・・・NSから終端アドレスAE、BE・・・・
・・NEまでのアドレス範囲の波形データを繰り返し読
み出す(従って繰返し波形データD2(第2図)を繰返
し読み出す)ようになされている。
これに対して引き弓操作時(すなわちFWD−「0」の
とき)、音色A、音色B・・・・・・音色Nのスタート
アドレス及びエンドアドレスとして終端アドレスAE、
BE・・・・・・NE及び繰返し開始アドレスAs 、
Bs・・・・・・N、を指定することにより、波形デー
タWA、WB・・・・・・WNのうち終端アドレスAE
、BE・・・・・・NEから繰返し開始アドレスAS、
B、・・・・・・N、までのアドレス範囲の波形データ
を繰返し読み出す(従って繰返し波形データD2(第2
図)を逆方向に繰返し読み出す)ようになされている。
実際上スタートアドレスメモリ21及びエンドアドレス
メモリ22は第4図に示すように音色ごとにそれぞれス
タートアドレスの欄及びエンドアドレスの欄に示されて
いるアドレスデータを格納し、演奏者の選択操作によっ
て音色選択回路24から与えられる音色選択信号TCに
よって音色A、音色B・・・・・・音色Nの1つが指定
されたとき、波形データ読出状態検出信号ST及び操作
方向検出信号FWDによって指定されたスター−ドアド
レスをスタートアドレスメモリ21からスタートアドレ
スデータDATA、TRとしてアドレスカウンタ5のプ
リセットデータ入力端DATAに供給すると共に、エン
ドアドレスをエンドアドレスメモリ22からエンドアド
レスデータD A T A END としてエンドアド
レス−数構出回路25の一方の比較入力端Bに供給する
エンドアドレス−数構出回路25の他方の比較入力端A
にはアドレスカウンタ5のアドレス信号ADRが与えら
れ、このアドレス信号ADHがエンドアドレスデータD
 A T A ENDと一致したとき一致検出信号EQ
を波形データ読出状態検出回路23に反転トリガ信号と
して与える。
波形データ読出状態検出回路23は例えばRSフリップ
フロップ回路でなり、そのセット入力端にキーオンパル
ス信号KONPを受けてセット動作することにより、論
理「1」レベルの波形データ読出状態検出信号STを送
出し、この状態において一致検出信号EQが発生したと
きこれをリセット入力端に受けて反転動作することによ
り波形データ読出状態検出信号STを論理「1」レベル
から論理[0]レベルに反転させるようになされている
かくして波形データ読出状態検出回路23は、鍵盤回路
2においていずれかのキーが押鍵操作されたとき、論理
「1」レベルの波形データ読出状態検出信号STをスタ
ートアドレスメモリ21及びエンドアドレスメモリ22
に与えることより一致検出信号EQが得られるまで第4
図の5T−rl」の欄に示す発音開始時の波形データを
読み出す動作モードを指定する。
その後−数構出信号EQが得られることにより波形デー
タ読出状態検出信号STが論理「0」レベルに切り換わ
ったとき、これにより波形データ読出状態検出回路23
は、スタートアドレスメモリ21及びエンドアドレスメ
モリ22に対して第4図の5T−rO,の欄に示す繰返
し発音時の波形データを読み出す動作モードを指定する
操作方向検出回路12から得られる操作方向検出信号F
WDは、アップダウン指定回路26を介してアドレスカ
ウンタ5のアップダウン入力端U/Dに与えられる。
アップダウン指定回路26は波形データ読出状態検出信
号STを選択信号として受けるセレクタ26Aを有し、
波形データ読出状態検出信号STが論理「0」状態にな
ったときこれをA入力選択信号端SAに受けると共にイ
ンバータ26Bによって論理レベルを反転してB入力選
択信号端SBに受け、かくして波形データ読出状態検出
信号STが論理「1」状態にあるときB入力端に与えら
れる操作方向検出信号FWDをアップダウン指定信号U
Dとしてアドレスカウンタ5のアップダウン入力端U/
Dに与える。
か(して波形データ読出状態検出信号STが論理「0」
レベルの状態にあるとき(第4図の5T−rQjの条件
のとき)、操作方向検出信号FWDが論理「1ルベル(
又は論理「0」レベル)にあるときアドレスカウンタ5
をアップカウント動作(又はダウンカウント動作)させ
るようにカウントモードを指定する。
これに対して波形データ読出状態検出信号STが論理「
1」レベルの状態にあるとき(第4図の5T=rlJの
条件のとき)、セレクタ26AはA入力端の論理「1」
入力をアップダウン指定信号UDとして送出し、これに
より操作方向検出信号FWDが論理r1.又は論理「0
」のいずれの状態においてもアドレスカウンタ5をアッ
プカウント動作させるようにカウントモードを指定する
アドレスカウンタ5のプリセット入力端PRにはキーオ
ンパルス信号KONP及び−数構出信号EQがオア回路
27を介してプリセット信号として与えられ、かくして
鍵盤回路2のいずれかのキーが押鍵操作されたときキー
オンパルス信号KONPによってプリセット動作させる
ことによりアドレスカウンタ5にスタートアドレスデー
タDATASTRをプリセットさせ、これにより、発音
開始時の楽音についてのアドレスカウント動作を開始さ
せる。これと共に、その後−数構出信号EQが得られた
ときこの一数構出信号EQによって再度プリセット動作
させることによりアドレスカウンタ5の内容を強制的に
スタートアドレスデータD A T A s r Rに
置き換えさせ、これにより、繰返し発音時のアドレスカ
ウント動作を開始させるようになされている。
音色制御回路7には、フィルタ係数発生回路31におい
て音色選択信号TC1波形データ読出状態検出信号ST
及び操作速度検出信号SPに基づいて発生されるフィル
タ係数データF I L Tが与えられ、かくして波形
メモリ6から読み出された楽音波形信号DWIの音色を
音色選択信号TC1波形データ読出状態検出信号ST及
び操作速度検出信号SPの組合わせ条件によって指定さ
れた音色に制御する。
またエンベロープ付与回路8には、エンベロープ信号発
生回路32においてキーオン信号KON、音色選択信号
TC及び操作速度検出信号SPに基づいて発生されるエ
ンベロープ信号ENVが与えられ、かくして音色制御回
路7から得られる波形データDW2に対してエンベロー
プ信号ENVによって指定されたエンベロープが付与さ
れるようになされている。
以上の構成において、演奏者が例えば鍵盤14(第3図
)を右手で押鍵操作しながら左手でボーイング操作子1
1のホイールIIAを矢印aで示す押し弓操作方向、又
は矢印aとは逆方向の引き弓操作方向に操作する。
このとき鍵盤回路2においてキーオン操作がされるとそ
の都度押鍵検出回路3から発生されるキーオンパルス信
号KONPによって波形データ読出状態検出回路23が
セット動作して波形データ読出状態検出信号STを論理
「1」レベルに切り換える。
これと同時にボーイング操作子11のホイール11Aが
矢印aの方向に押し弓操作されたとき操作方向検出回路
12から論理「1」レベルの操作方向検出信号FWDが
送出されると共に、当該ボーイング操作子11のホイー
ルIIAの操作速度に対応した操作速度検出信号SPが
操作速度検出回路13から送出される。
この状態においては、波形データ読出状態検出信号ST
が5T=rlJであることによってアップダウン指定回
路26は論理「1」信号を選択してこれをアップダウン
指定信号UDとしてアドレスカウンタ5に与えることに
よりアドレスカウンタ5をアップカウント動作状態に設
定する。
これと共に、アドレスカウンタ5のプリセット入力端に
キーオンパルス信号KONPが与えられることにより、
 スタートアドレスデータDATASTRをプリセット
する。このときスタートアドレスメモリ21は、波形デ
ータ読出状態検出信号STが5T−rlJであることに
より第4図のS’1’−rl、の欄に示す発音開始部の
アドレスデータを選択し、当該選択されたアドレスデー
タのうち、音色選択信号TCによって演奏者によって指
定された音色、例えば音色Aのデータを選択し、さらに
操作方向検出信号FWDに基づいてこれがFWD=rl
Jであることによって押し弓操作のスタートアドレスA
0を選択する。かくしてアドレスカウンタ5にはスター
トアドレスデータDAT A S T Rとしてスター
トアドレスA、がプリセラトされる。
アドレスカウンタ5にはノードクロツタ発生回路4から
演奏者によって押鍵操作されたキーに対応する周波数の
ノートクロック信号N0TEが与えられ、かくしてアド
レスカウンタ5は演奏者が押鍵操作したキーの音高に対
応する速度でプリセットされたスタートアドレスA。か
らアップカウント動作を開始し、その結果アドレスA0
からインクリメントして1〒くアドレス信号ADRが波
形メモリ6に与えられ、これにより第5図に示すように
、キーオン時点t。において音色Aの波形データWA(
第2図(A))が先頭アドレス八〇から終端アドレスA
Fの方向に読み出されて行き、その結果発音開始波形部
WATTK(第5図)の楽音波形信号DW1が波形メモ
リ6から送出される。
この状態においてエンlζアドレスメモリ22は、スタ
ートアドレスメモリ21に対して与え・られた選択条件
と同じ選択条件が与えられることにより、第4図のエン
ドアドレスAF:がエンドアドレスデータDATAE、
、として読み出されており、かくしてエンドアドレス−
数構出回路25がアドレスカウンタ5から読み出される
アドレス信号ADRをエンドアドレスデータD A T
 A ENDと比較して当該アドレス信号ADRがエン
ドアドレスデータD A T A E Nnと一致する
か否かを監視する状態になる。
やがてエンドアドレス−数構出回路25において一数構
出信号EQが得られると、このことは波形メモリ6の波
形データWAを先頭アドレスA0から終端アドレスAE
まで1回だけ読み出し終わったことを意味しており、こ
のとき波形データ読出状態検出回路23が一数構出信号
EQによってリセット動作することにより、波形データ
読出状態検出信号STを論理r1.レベルから論理「0
」レベルに切り換える。
このときアドレスカウンタ5のスタートアドレスデータ
及びエンドアドレスデータは、第4図の5T−rlJの
欄のアドレスデータからST= rO」の欄のアドレス
データに切り換わる。
すなわちスタートアドレスメモリ21及びエンドアドレ
スメモリ22は波形データ読出状態検出信号STが5T
−rO,に切り換わったことにより、第4図の5T−r
o」、FWD −rIJの欄に示すように、繰返し開始
アドレスA、及びエンドアドレスAEがそれぞれスター
トアドレスデータD A T A STR及びエンドア
ドレスデータDATA E N Dとして読み出される
このときアドレスカウンタ5のプリセット入力端PRに
は一数構出信号EQが与えられていることによりアドレ
スカウンタ5はスタートアドレスデータD A T A
 STR(−A s )をプリセットデータとしてプリ
セット動作した後ノードクロツタ信号N0TEによって
アドレスA、からアップカウント動作を続ける。
かくしてアドレスカウンタ5は第5図に示すように、−
数構出信号EQが発生した時点t、から波形メモリ6の
繰返し開始アドレスA、に戻って終端アドレスAEの方
向に向かって波形データWAを読み出して行く。
やがて時点t2においてアドレスカウンタ5のカウント
内容従ってアドレス信号ADRがエンドアドレスデータ
D A T A END  (−A E )と一致する
状態になると、エンドアドレス−数構出回路25が再度
−数構出信号EQを出力することによりアドレスカウン
タ5をプリセット動作させると共に波形データ読出状態
検出回路23にリセット信号を与える。
ところが波形データ読出状態検出回路23はこのときす
でにリセット状態にあるので、さらにリセット信号が到
来しても反転動作をすることができないので波形データ
読出状態検出信号STの論理レベルは変化することなく
5T=rOjの状態を維持する。
従ってスタートアドレスメモリ21から読み出されるス
タートアドレスデータD A T A STRは、時点
t2において変化が生ずることなく、DATA STR
= A 3の状態のままになることにより、アドレスカ
ウンタ5は当該繰返し開始アドレスA。
から再度アップカウント動作を繰り返す。
かくして波形メモリ6は、第5図の時点t2〜t3で示
すように繰返し開始アドレスA3から終端アドレスAE
まで波形データWAを繰り返し読み出すことになる。
以下時点t3、t、・・・・・・においてエンドアドレ
ス−数構出回路25が一致検出動作をすると、アドレス
カウンタ5及びスタートアドレスメモリ21、エンドア
ドレスメモリ22は時点t2について上述したと同様の
動作を繰り返し、かくして波形メモリ6は波形データW
Aのうち繰返し開始アドレスA、から終端アドレスA1
までのアドレス範囲の波形データを繰り返し読み出し、
その結果波形メモリ6から繰返し波形部WLOOP (
第5図)の楽音波形信号DWIが読み出されて行く。
このようにして電子楽器1はボーイング操作子11が押
し弓操作方向に操作されているとき波形メモリ6の波形
データWAを1度光頭アドレス八〇から終端アドレスA
Eまで読み出した後以後繰返し開始アドレスA、から終
端アドレスAEまで繰返し読み出すことになり、これに
より押し弓操作時の擦弦楽器音を発生できる。
かくして波形メモリ6から読み出された楽音波形信号D
WIは音色制御回路7においてフィルタ係数発生回路3
1のフィルタ係数データFILTによって制御される。
すなわち現在音色選択信号TCは音色Aを選択している
のでフィルタ係数発生回路31は音色Aのフィルタ係数
データ群を選択し、波形データ読出状態検出信号STが
5T−rlJのときさらに対応するデータ群を選択する
。当該選択されたフィルタ係数は、操作速度検出信号S
Pによって変換制御された後フィルタ係数データFIL
Tとして音色制御回路7に送出される。
か(して音色制御回路7から送出される楽音波形信号D
W2は第5図の発音開始波形部W A T T K及び
これに続く繰返し波形部W L OOPにおいて微妙に
音色が変化すると同時にボーイング操作子11の操作速
度に対応した音色をもつようになる。
この実施例の場合音色制御回路7は、操作速度が速いと
きカットオフ周波数が高くなるように制御され、これに
対して操作速度が遅くなればその分カットオフ周波数が
低くなるように制御されるように構成されている。
これに加えて音色制御回路7から送出される楽音波形信
号DW2はエンベロープ付与回路8においてエンベロー
プが付与される。ここでエンベロープ信号発生回路32
はキーオン信号KOHに基づいて押鍵操作された後、離
鍵操作されるまでの間エンベロープ制御信号ENVを発
生するようになされ、そのアタック波形からデイケイ波
形に至るまでのエンベロープを音色選択信号TC及び操
作速度検出信号SPによって、選択された音色や押し弓
操作又は引き弓操作の操作速度に応じて切り換えるよう
になされている。
以上はボーイング操作子11を押し弓操作した場合の動
作を述べたが、演奏者が鍵盤回路2のキーを右手で操作
しながら左手でボーイング操作子11を矢印aとは逆方
向に引き弓操作したときにはこれに応じて操作方向検出
回路12が論理「0」レベルの操作方向検出信号FWD
を送出する。
ここで演奏者がキーオン操作をした時点でキーオンパル
ス信号KONPによってアドレスカウンタ5がプリセッ
ト動作すると同時に波形データ読出状態検出回路23が
セット動作をすることにより波形データ読出状態検出信
号STが5T−rl」の状態になり、この結果第4図の
5T−rlJの欄に示すように押し弓操作の場合と同様
にして第6図の時点t0においてスタートアドレスメモ
リ2I及びエンドアドレスメモリ22からスタートアド
レスデータD A T A sr*及びエンドアドレス
データD A T A E N nとして先頭アドレス
A。及び終端アドレスAEが読み出される。
かくしてアドレスカウンタ5は、先頭アドレスA0がプ
リセットされた状態から終端アドレスAEになるまでの
間1回だけアップカウント動作をすることにより波形メ
モリ6の波形データWAを1回だけ読み出す。
やがてアドレスカウンタ5のアドレス信号ADRが終端
アドレスA、になってエンドアドレス−数構出回路25
の一数構出信号EQによって波形データ読出状態検出回
路23が反転動作すると、スタートアドレスメモリ21
及びエンドアドレスメモリ22は第4図の5T=rO,
の欄のうちFWD=rOJの欄に示すように、スタート
アドレスメモリ21からスタートアドレスデータDAT
ASTRとして終端アドレス八〇を読み出してアドレス
カウンタ5にプリセットすると共に、エンドアドレスメ
モリ22のエンドアドレスデータDATAENDとして
繰返し開始アドレスA3を読み出す状態になる。
このときアドレスカウンタ5のアップダウン指定入力端
U/Dには、論理「0」レベルの操作方向検出信号FW
Dがアップダウン指定回路26において選択されて与え
られることにより、アドレスカウンタ5はダウンカウン
ト動作する。
かくして波形メモリ6は、−数構出信号EQが得られた
時点t、1(第6図)において波形データWAを終端ア
ドレスA、から繰返し開始アドレスA、に向かうように
逆方向に読み出して行く。
やがて時点t1gにおいてアドレスカウンタ5のアドレ
ス信号ADRの内容がエンドアドレスデータDATAE
ND  (−AS )に一致してエンドアドレス−数構
出回路25から一数構出信号EQが得られると、 アド
レスカウンタ5が再度スタートアドレスデータDATA
sTRとして終端アドレスA、をプリセットすることに
より以後波形データWAを終端アドレスAEから開始ア
ドレスAsまで繰返し読み出して行く。
このようにして演奏者がボーイング操作子11を引き弓
操作したときには、波形メモリ6は第6図に承すように
時点も。−tllにおいて波形データWAを先頭アドレ
スA。から終端アドレスAEまで順方向に一度読み出し
た後、以後終端アドレスA、から繰返し開始アドレスA
、まで逆方向に波形データWAを繰り返し読み出すこと
になる。
ところで押し弓操作、又は引き弓操作時にそれぞれ発生
される楽音は、繰返し波形部WLOOFとして同じよう
に繰返し開始アドレスAs及び終端アドレス信号間の波
形データを読み出すことにより、楽音波形に含まれる周
波数スペクトラムは順方向に読み出した場合と逆方向に
読み出した場合との間に差異が生じないのに対して、波
形データの読み出し方向が押し弓操作及び引き弓操作に
おいて異なることにより音色が微妙に変化することにな
り、その結果自然楽器における擦弦楽器音に近位した楽
音を発生させることができる。
さらに第5図及び第6図の場合には、演奏者が1回のキ
ーオン操作におけるボーイング操作子11の操作として
、押し弓操作又は引き弓操作のいずれか一方だけを操作
した場合の動作を述べたが、第7図に示すように、時点
t0においてキーオン操作をすると同時にまず押し弓操
作期間BOWFの間押し弓操作をした後、時点tg+に
おいて引き弓操作に切り換え、この引き弓操作期間BO
WBだけ経過した時点t2□において再度押し弓操作に
切り換え、以下同様にして押し弓操作及び引き弓操作を
交互に切り換えて行くような演奏をした場合には、ボー
イング操作子11に対する操作方向が切り換わるごとに
操作方向検出信号FWDの論理レベルが「1」又は「0
」に切り換わることにより、繰返し波形部W 100 
Fの波形だけを切り換えるように動作する。
すなわち時点t。において演奏者がボーイング操作子1
1を押し弓操作方向に操作したときアドレスカウンタ5
は第5図について上述したと同様にしてアドレスA。か
ら終端アドレスAtまで発音開始波形部W A T T
 Kの読み出し動作をした後、繰返し開始アドレスAs
から終端アドレスAEまでを繰り返し読み出して繰返し
波形部W L OOFを形成する状態になる。
かくして第7図の時点t。−tz+における押し弓操作
期間BOWFの動作をした後、時点txtにおいて演奏
者がボーイング操作子11を引き弓操作に切り換えると
、これに応じて操作方向検出信号FWDが論理「l」レ
ベルから論理「0」レベルに切り換わることによりスタ
ートアドレスメモリ21から読み出されていたスタート
アドレスデータD A T A STRが繰返し開始ア
ドレスASから終端アドレスAEに切り換わると同時に
エンドアドレスメモリ22から読み出されるエンドアド
レスデータD A T A ENDが終端アドレスA、
から繰返し開始アドレスA3に切り換えられる。
これと同時に操作モード検出信号FWDの変化に応じて
アップダウン指定信号UDの論理レベルが論理「1」か
ら論理「0」に切り換わることによりアドレスカウンタ
5がダウンカウント動作に切り換わる。
か(して波形メモリ6は第7図の時点t21から引き弓
操作期間BOWBに入って波形データWAを、エンドア
ドレスAEから繰返し開始アドレスA、まで逆方向に読
み出すような動作を実行する。
かかる引き弓操作期間BOWBの動作の後に、再度ボー
イング操作子11の操作が押し弓操作に切り換わると、
これに応じて操作方向検出信号FWDが論理「0」レベ
ルから論理「1」レベルに戻ることにより、アドレスカ
ウンタ5がダウンカウント動作からアップカウント動作
に切り換えられると共に、 スタートアドレスメモリ2
1のスタートアドレスデータDATAsTRが終端アド
レスAEから繰返し開始アドレスAsに切り換わると同
時に、エンドアドレスメモリ22のエンドアドレスデー
タD A T A +: N nが繰返し開始アドレス
A、から終端アドレスA1に切り換えられる。
かくして波形メモリ6は時点t2□以後押し弓操作期間
BOWFに戻る。
以下同様にして演奏者がボーイング操作子11を交互に
引き弓操作又は押し弓操作をするごとにこれに応じて波
形メモリ6が引き弓操作期間BOWB及び押し弓操作期
間BOWFの動作を繰り返す。
なお以上の動作は、他の音色、すなわち音色B・・・・
・・音色Nが選択された場合も同様である。
かくして演奏者があたかも擦弦楽器例えばバイオリンの
弦を弓で上げ弓操作(すなわち押し弓操作)又は下げ弓
操作(すなわち引き弓操作)することにより擦弦楽器音
を発生する場合と同様にして、ボーイング操作子11を
ボーイング操作することにより音色が微妙に変化する擦
弦楽器音を発生することができる。
かくするにつき、ボーイング操作子11の操作速度を必
要に応じて変化させれば、これに応じて音色制御回路7
におけるフィルタ特性が制御されることにより、例えば
バイオリンにおいて弓のボーイング速度を変えたときバ
イオリンの音に生ずる微妙な音色変化に近催した微妙な
音色変化を生じさせることができる。
〔2〕第2実施例 第1図との対応部分に同一符号を付して示す第8図は本
発明の第2の実施例を示すもので、この場合押鍵検出回
路3から得られるキーコード信号KCは周波数情報メモ
リ41に与えられ、キーコード信号KCによって表され
る音名に対応する周波数情報(いわゆるFナンバでなる
)FNOをアキュムレータ42に供給する。
アキュムレータ42はこの周波数情報FNOを単位デー
タとして所定の周期で累積加算をして行き、当該累積加
算結果を歩進アドレス信号ADRXとして加算回路43
に与える。なおアキュムレータ42はオア回路42Aを
介してキーオンパルス信号KONP及び−数構出信号E
Qによってリセットされる。
加算回路43はスタートアドレスメモリ21Xの出力端
に得られるスタートアドレスデータDATASTRXが
アドレス開始点を表すデータとして与えられ、これによ
りスタートアドレスデータDATAst*x及び歩進ア
ドレス信号ADRXの加算結果を波形メモリ6に対する
アドレス信号ADRとして発生する。
この実施例の場合操作方向検出回路12は、ボーイング
操作子11の操作方向を検出して得た操作方向検出信号
FWDを、キーオンパルス信号KONP及び−数構出信
号EQをオア回路44を介してラッチ信号として受ける
ラッチ回路45にラッチさせ、そのラッチ出力をスター
トアドレスメモリ21X及びエンドアドレスメモリ22
Xに対するアドレスデータ指定情報となる操作方向検出
信号FWD 1として供給する。
スタートアドレスメモリ21X及びエンドアドレスメモ
リ22Xには、第4図に対応させて第9図に示すような
アドレスデータが選択情報とじて予め格納されている。
この実施例の場合波形メモリ6には、音色A、音色B・
・・・・・音色Nの波形データWA、WB・・・・・・
WNとして、第10図に示すように、各音色ごとに引き
弓発音開始波形データ部WATB 、押し弓繰返し波形
データ部WLPF 、引き弓繰返し波形データ部WLp
H、押し弓発音開始波形データ部WATFをそれぞれ有
する。
音色A、音色B・・・・・・音色Nの引き弓発音開始波
形データ部WATIの波形データは、先頭アドレスA、
、B、・・・・・・N、から繰返し開始アドレスA。S
、BOS・・・・・・Nosを通って終端アドレスAO
E% BOE・・・・・・NOl:のアドレス範囲に格
納されている。
また音色A、音色B・・・・・・音色Nの押し弓繰返し
波形データ部WLFFは、先頭アドレスA、 、B。
・・・・・・N1から繰返し開始アドレスA、s、 B
、s・・・・・・NIsを通って終端アドレスA(!、
 BIE・・・・・・N1Eまでのアドレス範囲に格納
されている。
さらに音色A、音色B・・・・・・音色Nの引き弓繰返
し波形データ部WLPBの波形データは、先頭アドレス
Az 、Bz・・・・・・N2から繰返し開始アドレス
Azs−,Bus・・・・・・N2Sを通って終端アド
レスA 2 E %B、・・・・・・N2Eまでのアド
レス範囲に格納されている。
さらに音色A、音色B・・・・・・音色Nの押し弓発音
開始波形データ部WATFの波形データは、先頭アドレ
スA3、B、・・・・・・N3から繰返し開始アドレス
A、、l、 B3.・・・・・・N3Sを通って終端ア
ドレスA3E、B、。・・・・・・N3Eまでのアドレ
ス範囲に格納されている。
かくして音色A、音色B・・・・・・音色Nのうちの1
つの音色、例えば音色Aが選択されている状態において
、押し弓発音開始波形(又は引き弓発音開始波形)を読
み出すためには、押し弓発音開始波形データ部WATF
  (又は引き弓発音開始波形データ部WATI )の
先頭アドレスA、(又はA、)を指定した後、歩進アド
レス信号ADRXの歩進に従って繰返し開始アドレスA
35(又はA。S)を通って終端アドレスA3E(又は
八〇、)まで波形データを1回読み出した後、続いて繰
返し開始アドレスA35(又はA。s)を指定して以後
終端アドレスA3.(又はA。E)までの波形データを
繰り返し読み出すようにすれば良いことになる。
これに加えて押し弓発音開始波形(又は引き弓発音開始
波形)に続いて引き弓繰返し波形(又は押し弓繰返し波
形)を形成する場合には、 引き弓繰返し波形データ部
WLPI  (又は押し弓繰返し波形データ部WLTF
 )の先頭アドレスA2(又はA、)を指定した後歩進
アドレス信号ADRXによって繰返しアドレスA2.(
又はAl5)を通って終端アドレスA2、(又はA I
 E )までの範囲の波形データを1回読み出した後、
以後続いて繰返し開始アドレスA2.(又はA3.)に
戻って終端アドレスAXE(又はA I E )までの
波形データを繰り返し読み出すようにすれば、押し弓操
作時の繰返し波形を形成することができることになる。
このような読出処理は、波形データ読出状態検出回路4
6の動作によって実現できる。波形データ読出状態検出
回路46は、キーオンパルス信号KONPを優先的にセ
ット入力端に受けるR−Sフリップフロップ回路46A
を有し、キーオンパルス信号KONPによってセット動
作したとき論理「1」レベルになる波形データ読出状態
検出信号STを発生する。
これに加えて波形データ読出状態検出回路46は操作方
向検出信号FWDを縦続接続された2段のラッチ回路4
6B及び46Cに受け、各段のラッチ回路46B及び4
6Cのラッチ出力をイクスクルーシブオア回路46Dを
介してフリップフロップ回路46Aのリセット入力端に
与えるように構成されている。
ラッチ回路46Bはキーオンパルス信号KONP及び−
数構出信号EQをオア回路46Eを介してラッチ入力と
して受けると共に、ラッチ回路46Cは一数構出信号E
Qをラッチ入力として受ける。
かくして前段のラッチ回路46Bは鍵盤回路2において
いずれかのキーが押鍵操作されたとき、当該押鍵操作時
の操作方向検出信号FWDの論理レベル(従ってボーイ
ング操作子11の操作方向)をラッチし、その後−数構
出信号EQが得られるごとに操作方向検出信号FWDを
繰り返しラッチするようになされている。
かくしてラッチ回路46Bには、演奏者がキーオン操作
することによりボーイング操作子11の演奏操作に応じ
て押し弓発音開始波形データ部WATF  (又は引き
弓発音開始波形データ部WATB)(第10図)を形成
する状態にあるとき演奏者のボーイング操作方向を表す
ラッチ出力FWD 2を送出し、この状態においてやが
て押し弓発音開始波形データ部WATF(又は引き弓発
音開始波形データ部WAT11 )の終端アドレスが読
み出されて一数構出信号EQが発生したタイミングでラ
ッチ回路46Bをラッチ動作させることにより、当該タ
イミングにおける操作方向検出信号FWDの状態をラッ
チ出力FWD2として送出するようになされている。
これに対してラッチ回路46Cは終端アドレスが読み出
されたとき発生する一数構出信号EQによって前段のラ
ッチ回路46Bのラッチ出力FWD2をラッチしてラッ
チ出力FWD3を発生し、これをイクスクルーシブオア
回路46Dにおいて比較することにより、繰り返し発生
する一数構出信号EQのタイミングで操作方向検出信号
FWDの論理レベルが変化しないとき(すなわち演奏者
がボーイング操作子11のボーイング操作方向を変更し
なかったとき)、イクスクルーシブオア回路46Dから
論理「L」レベルのリセット信号R3Tを発生する。こ
のリセット信号R3Tはフリップフロップ回路46Aの
リセット入力端に与えるが、その論理レベルが「L」で
あることにより反転動作をさせないようになされている
これに対して一数構出信号EQが発生したタイミングに
おいて操作方向検出信号FWDの論理レベルが切り換わ
ったとき(すなわち演奏者がボーイング操作子11のボ
ーイング操作方向を切り換えたとき)、ラッチ出力FW
D2及びFWD3の論理レベルが一致しなくなることに
より、イクスクルーシブオア回路46Dから論理rl−
1」レベルのリセット信号R3Tを送出し、その立上り
によってフリップフロップ回路46Aをリセット動作さ
せることにより波形データ読出状態検出信号STの論理
レベルを論理「1」から論理「0」に切り換えるように
なされている。
このようにして波形データ読出状態検出回路46はボー
イング方向が押し弓方向から引き弓方向に切り換わった
とき、又は引き弓方向から押し弓方向に切り換わったと
きこれに対応するように波形データ読出状態検出信号S
Tの論理レベルを反転させることにより、スタートアド
レスメモリ21X及びエンドアドレスメモリ22Xから
読み出すスタートアドレスデータD A T A 5T
RX及びエンドアドレスデータD A T A END
Xを第9図に示すような制御条件の下に切り換えて行く
まず演奏者が複数の音色すなわち音色A、音色B・・・
・・・音色Nのうちの1つの音色、例えば音色Aを選択
すると共に、ボーイング操作子11を押し弓方向に操作
しながら鍵盤回路2のキーを押鍵操作すると、キーオン
パルス信号KONPが発生したタイミングで波形データ
読出状態検出回路46のR−Sフリップフロップ回路4
6Aがセット動作することにより波形データ読出状態検
出信号STが論理「1」レベルになると共に、ラッチ回
路45に論理「H」レベルの操作方向検出信号FWDが
ラッチされることにより、その出力端に得られる操作方
向検出信号FWD1が論理「1」レベルになる。
このような条件においては波形データWA(第10図)
のうち押し弓発音開始波形データ部WATFが選択され
る状態になり、かつ、キーオンパルス信号KONPがオ
ア回路47を介して与えられるR−Sフリップフロップ
48がセットされることにより、第9図の5T=rlJ
、かつFWDl−’IJの欄に示すように、まずスター
トアドレスメモリ21XからスタートアドレスデータD
 A T A 5TRXとして先頭アドレスA3が読み
出されると共に、エンドアドレスメモリ22Xからエン
ドアドレスデータD A T A ):NDXとして終
端アドレスA、Eが読み出される。
かくして押し弓発音開始波形データ部WATFの波形デ
ータが1回だけ読み出されてエンドアドレス−数構出回
路25から一数構出信号EQが得られると、R−Sフリ
ップフロップ48がリセットされることにより、 スタ
ートアドレスメモリ21XはスタートアドレスデータD
 A T A 5rnxとして先端アドレスA3に代え
て繰返し開始アドレスA33を読み出す状態になり、か
くして波形メモリ6は押し弓発音開始波形データ部W 
ATFのうち繰返し開始アドレスA 35から終端アド
レスA3Eの間の波形データを読み出す状態になる。
その後再度エンドアドレス一致検出回路25に一数構出
信号EQが得られると、 スタートアドレスメモリ21
X及びエンドアドレスメモリ22Xは引き続きスタート
アドレスデータ  DATASTRX及びエンドアドレ
スデータD A T A vsoにとして繰返し開始ア
ドレスA3.及び終端アドレスA3Eを読み出す状態を
維持することにより、波形メモリ6はその後繰返し開始
アドレスA 3 gから終端アドレスA3Eのアドレス
範囲の波形データを繰り返し読み出すことになる。
この状態は演奏者がボーイング操作子11のボーイング
操作方向を押し弓方向から引き弓方向に切り換えたとき
変更される。
すなわちボーイング操作が切り換わることにより操作方
向検出信号FWDが論理「l」レベルから論理「Ojレ
ベルに切り換わると、波形データ読出状態検出回路46
のラッチ回路46Bのラッチ出力FWD2が論理「0」
レベルに切り換わってラッチ出力FWD3と不一致の状
態になることにより、リセット信号R3Tが論理「0」
レベルから論理「1」レベルに立ち上がってR−Sフリ
ップフロップ回路4.6 Aをセット動作させると共に
、オア回路47を介してR−Sフリップフロップ48も
セットされる。
その結果波形データ読出状態検出信号STが論理「0」
レベルに切り換わると、アドレス選択条件は第9図にお
いて5T−rQJ 、かつFWD 1=「0」になる。
このときスタートアドレスメモI721 Xはスタート
アドレスデータDATAsTRXとして引き弓繰返し波
形データ部WLPI  (第10図)の先頭アドレスA
2を読み出す状態に制御されると共に、エンドアドレス
メモリ22XはエンドアドレスデータD A T A 
ENDXとして終端アドレスA2Eを読み出す状態に制
御される。
かくして波形メモリ6は先頭アドレスA2から終端アド
レスA2ゆまでのアドレス範囲の波形データを読み出し
て行く。
やがて−数構出信号EQが得られると、R−Sフリップ
フロップ48がリセットされることによりスタートアド
レスメモリ21XはスタートアドレスデータD A T
 A 5TRXとして繰返し開始アドレスA Z Sを
読み出す状態に制御され、 これによりアドレス信号A
DRは引き弓繰返し波形データ部WLPBのうち繰返し
開始アドレスA 2 gから終端アドレスAGEまでの
アドレス範囲を読み出す状態になる。
その後再び一数構出信号EQが得られてR−Sフリップ
フロップ48はリセット動作をするが、操作方向検出信
号FWDが反転動作しない限りラッチ回路45から得ら
れる操作方向検出信号FWD1は変化しないので、 以
後スタートアドレスメモリ21X及びエンドアドレスメ
モリ22Xから読み出されるスタートアドレスデータ 
DATAstax及びエンドアドレスデータD A T
 A ENDXは繰返し開始アドレスA 2 S及び終
端アドレスA、の状態を維持する。
かくして波形メモリ6は演奏者がボーイング操作子11
を引き弓操作方向に操作している間、以後引き続き繰返
し開始アドレスA2.から終端アドレスA Z Eまで
の波形データを読み出す動作を繰り返す。
ところで波形データ読出状態検出回路46はキーオンパ
ルス信号KONPによってR−Sフリップフロップ回路
46Aがセット動作した後、1度すセット信号R3Tに
よってリセットされると、以後次のキーオンパルス信号
KONPが到来しない限り(演奏者が新たなキーを押鍵
操作しない限り)、たとえリセット信号R5Tの論理レ
ベルが切り換えられてもこれに応じて波形データ読出状
態検出信号STの論理レベルを反転させるような動作を
し得ない状態になり、かくしてスタートアドレスメモリ
21X及びエンドアドレスメモリ22Xのアドレス選択
条件は第9図のs’r−ro」の欄に示す状態に切り換
わり、以後ボーイング操作子11の操作方向を変更する
ことによって操作方向検出信号FWDIが切り換わると
これに応じて引き弓繰返し波形データ部WL□又は押し
弓繰返し波形データ部WLPFを交互に読み出す状態に
なる。
やがて演奏者がボーイング操作子11の引き弓操作を終
了して押し弓操作に入ると、これに応じて操作方向検出
信号FWDの論理レベルが「0」からrl、に切り換わ
り、その後発生する一数構出信号EQによってこれがラ
ッチ回路45にラッチされて操作方向検出信号FWD1
が論理「1」レベルになる。
このときスタートアドレスメモリ21X及びエンドアド
レスメモリ22XはスタートアドレスデータD A T
 A 5TRX及びエンドアドレスデータDATAEN
DXとして第9図の5T−rOJ 、FWDl−rl、
の欄に示すように先頭アドレスA1及び終端アドレスA
1Eを読み出す状態になる。
かくして波形メモリ6は押し弓繰返し波形データ部WL
PF  (第10図)のうち先頭アドレスA1から終端
アドレスAIEまでの波形データを1回読み出す。
やがて−数構出信号EQが得られると、R−Sフリップ
フロップ48がリセットされることによりスタートアド
レスメモリ21XがスタートアドレスデータD A T
 A 5TIIXとして繰返し開始アドレスA1sをス
タートアドレスデータDATA、T−として読み出すよ
うな状態に制御され、これによりアドレス信号ADRが
押し弓繰返し波形データ部WL、、のうち繰返し開始ア
ドレスA H3から終端アドレスA 1y、までの波形
データを読み出す状態になる。
その後再び一数構出信号EQが得られると、RSフリッ
プフロップ48はリセットされるが、操作方向検出信号
FWDIが変化しない限り、スタートアドレスメモリ2
1Xはその後引き続き繰返し開始アドレスA I Sを
スタートアドレスデータD A T A 5TRXとし
て送出する状態を維持し、これにより波形メモリ6は押
し弓繰返し波形データ部WLFFのうち繰返し開始アド
レスA1.から終端アドレスA1Eまでの波形データを
繰り返し読み出すような状態に制御される。
以上の構成は演奏者が鍵盤回路2のキーを押鍵操作した
ときボーイング操作子11を押し弓方向からボーイング
操作を開始した場合の構成を述べたが、引き弓方向にボ
ーイング操作している場合には、波形データ読出状態検
出信号STが論理「IJのときの状態においてスタート
アドレスメモリ21X及びエンドアドレスメモリ22X
のアドレス選択条件は第9図の5T−rlJ、FWDI
−「0」の欄に示すように、キーオンパルス(8号KO
NPが発生した直後においてスタートアドレスデータD
 A T A 5TRX及びエンドアドレスデータD 
A T A Euoつとして先頭アドレスA。及び終端
アドレスA。l:を読み出す状態になり、 その後−数
構出信号EQが得られるごとにスタートアドレスメモリ
21XからスタートアドレスデータDATASTIXと
して繰返し開始アドレス八〇、を読み出す状態になる。
以上の構成において、第11図の時点t0において演奏
者がボーイング操作子11を引き弓方向にボーイング操
作しながら鍵盤回路2のキーを押鍵操作すると、キーオ
ンパルス信号KONPによって波形データ読出状態検出
回路460波形データ読出状態検出信号STがST−「
1」になると共に、操作方向検出信号FWD従ってFW
DIがFWD1=’OJになる。
その結果スタートアドレスメモリ21X及びエンドアド
レスメモリ22Xは引き弓発音開始波形データ部W、A
TB  (第10図)を選択することにより、 スター
トアドレスデータD A T A 5TRXとして順次
アドレスデータA0及びA(I3を読み出す状態になる
と共に、 エンドアドレスデータDATAENJ)Xと
してアドレスデータA。Eを読み出す状態になる。
このとき波形メモリ6は第11図において時点to””
t31の引き弓操作期間BOWBに示すように、波形デ
ータWAのうち引き弓発音開始波形データ部WATBの
先頭アドレスA。ないし終端アドレスA。Eの波形デー
タを読み出した後以後繰返し開始アドレスA。Sないし
終端アドレスA0.のアドレス範囲の波形データを読み
出す。
その結果楽音形成部9は自然楽器における引き弓ボーイ
ング操作時の楽音立上がり音色に近似した音色の楽音を
発生する。
このようにして楽音を発生開始した後演奏者がボーイン
グ操作子11のボーイング操作を押し弓ボーイング操作
に切り換えると、操作方向検出信号FWD従ってFWD
lが論理「1」レベルに切り換わることにより、波形デ
ータ読出状態検出信号STの論理レベルがSF−「0」
に切り換わる。
このときスタートアドレスメモリ21X及びエンドアド
レスメモリ22Xは、押し弓繰返し波形データ部WLF
Fを順次読み出す制御状態に切り換えられ、スタートア
ドレスデータD A T A 5TRXとしてアドレス
データA1及びA + sを順次読み出すと共に、エン
ドアドレスデータD A T A ENDXとしてアド
レスデータA I Eを読み出す状態になる。
その結果波形メモリ6は第11図の時点t31から時点
t3□までの押し弓操作期間BOWFに示すように、押
し弓繰返し波形データ部WLFFの先頭アドレスA、な
いし終端アドレスAIEの波形データを読み出した後、
繰返し開始アドレスA 15ないし終端アドレスAIE
を繰り返し読み出す状態になる。
かくして楽音形成部9は押し弓ボーイング操作時に安定
なボーイング状態になったときの音色の楽音を発生する
続いて第11図の時点t3□において演奏者がボーイン
グ操作子11を引き弓ボーイング操作に切り換えると、
このとき波形データ読出状態検出信号STはST= r
Q」の状態を維持しながら操作方向検出信号FWD従っ
てFWDIがFWD I =「0」の状態に切り換わる
このときスタートアドレスメモリ21X及びエンドアド
レスメモリ22Xのアドレス制御状態は、引き弓繰返し
波形データ部WLPB  (第10図)を読み出す状態
に切り換わり、先頭アドレスA、ないし終端アドレスA
2Eまでのアドレス範囲の波形データを読み出した後、
繰返し開始アドレスA2Sないし終端アドレスA2.の
波形データを繰り返し読み出す状態になる。
その結果第11図の時点L3□〜t31間の引き弓操作
期間BOWBにおいて、安定な引き弓ボーイング操作を
したときに発生する音色の楽音を楽音形成部9において
発生することができる。
さらに第11図の時点t33において演奏者がボーイン
グ操作子11のボーイング操作を押し弓操作に切り換え
ると、このとき波形データ読出状態検出信号STは5T
=rOJの状態を維持するのに対して、操作方向検出信
号FWD従ってFWDlがFWDl−rlJに切り換わ
る。
このときスタートアドレスメモリ21X及びエンドアド
レスメモリ22Xのアドレス制御状態は、第11図の時
点t31〜t32の押し弓操作期間BOWFについて上
述したと同様の状態に戻り、かくして安定な押し弓ボー
イング操作時の音色の楽音を楽音形成部9から発生する
ことができる。
第11図の動作は、鍵盤回路2のキーをキーオン操作し
たとき、ボーイング操作子11を引き弓ボーイング操作
から順次交互に押し弓ボーイング操作、引き弓ボーイン
グ操作、押し弓ボーイング操作・・・・・・のように切
り換えた場合について述べたが、 キーオン操作によっ
て楽音が立ち上がるとき押し弓ボーイング操作からボー
イング操作を開始したときには、 押し弓発音開始波形
データ部WATF 、引き弓繰返し波形データ部WLP
Il、押し弓繰返し波形データ部WL□、引き弓繰返し
波形データ部WLFB・・・・・・のような波形データ
の読出制御状態になる。
第8図の構成によれば、ボーイング操作子11を押し弓
ボーイング操作又は引き弓ボーイング操作することによ
り、自然楽器のボーイング操作時に生ずる微妙な音色の
変化に近(以した音色の変化を呈する楽音を楽音形成部
9において発生し得る。
〔3〕他の実施例 (1)上述の実施例においては、ボーイング操作子11
としてモジュレーションホイールを適用した場合の実施
例を述べたが、ボーイング操作子としてはこれに限らず
、例えばジョイスティック、リボンコントローラ等種々
の構成のものを適用し得る。
(2)上述の実施例においては、押し弓ボーイング操作
及び引き弓ボーイング操作にそれぞれ対応する2種類の
波形データを用意し、これをボーイング操作子11のボ
ーイング操作に対応するように読み出しながら波形デー
タを切り換えるように構成したが、当該読み出した2種
類の波形データを切り換えるにつき、2系列の波形デー
タを同時に読み出して補間演算しながら一方の波形デー
タに対応する音色から他方の波形データに対応する音色
に滑らかにクロスフェードさせるように変化させるよう
にしても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(3)上述の実施例においては、この発明を単音電子楽
器に適用した場合について述べたが、複音電子楽器にお
いて時分割処理しながら複数の楽音を同時発音させるよ
うな構成の電子楽器に適用しても、上述の場合と同様の
効果を得ることができる。
(4)上述の実施例においては、楽音の発生処理をハー
ド的回路構成によって実現するように構成した場合につ
いて述べたが、これに代え、楽音信号の処理をソフト的
にデータ処理をすることにより実現するようにしても良
い。
(5)上述の実施例においては、楽音波形のサンプル値
データを波形メモリ6に格納しておき、これを読み出す
ことにより楽音波形を形成するようにした電子楽器にこ
の発明を適用した場合について述べたが、楽音の発生方
式はこれに限らず例えばFM楽音パラメータ、高調波係
数データ等を用いて楽音を形成するようにした構成の電
子楽器など、他の楽音形成方式の電子楽器に適用しても
、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(6)上述の実施例においては、音色ごとに異なる楽音
波形を有する場合について述べたが、これに加えて同じ
音色の波形データとして例えば音域の差異、タッチ出力
の変化などに対応させて波形データを選択して読み出す
ことができるように構成しても良い。
(7)上述の実施例においては、この発明を鍵盤楽器に
適用した場合について述べたが、この発明はこれに限ら
ず音源ユニット、リズムマシーン等にも広く適用し得る
(8)第1図、第8図の実施例においては、スタートア
ドレスメモリ21.21X及びエンドアドレスメモリ2
2.22Xのアドレス選択条件として、操作方向検出信
号FWD、F’WDI、音色選択信号1゛C1波形デ一
タ読出状態検出信号STを用いたが、これに加えて、第
1図、第8図において破線で示すように、キーコード信
号KCを用いることによって音域の差によって読み出す
べき波形データの範囲を指定できるようにしても良い。
(9)第1図及び第8図の実施例においては、フィルタ
係数発生回路31及びエンベロープ信号発生回路32の
制御条件として、音色選択信号TC1波形データ読出状
態検出信号ST、操作速度検出信号SPを用いるように
したが、これに加えて破線で示すように、キーコード信
号KCを用いることによって音域の変化に応じて音色、
又はエンベロープを制御するようにしても良い。
0ω 第8図の実施例の場合、発音開始時の立上がり楽
音波形として、押し弓ボーイング操作及び引き弓ボーイ
ング操作についてそれぞれ別個の波形データを用意する
ようにした場合について述べたが、当該発音開始時の立
上がり波形を共通に用いるようにしても良い。
(11)上述の実施例においては、操作速度検出回路1
3によって検出した操作速度検出信号に基づいて音色制
御回路7における音色を制御するようにした場合につい
て述べたが、これに代え、加速度を検出するようにして
も上述の場合と同様の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
上述のようにこの発明によれば、ボーイング操電子を押
し弓ボーイング操作及び引き弓ボーイング操作すること
により、自然楽器の演奏操作と同様のボーイング操作を
しながら擦弦楽器音に近似した楽音を必要に応じて発生
することができる電子楽器を容易に実現し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を示すブロ
ック図、第2図は第1図の波形メモリ6に格納される波
形データを示す信号波形図、第3図は第1図のボーイン
グ操作子11の構成を示す概略構成図、第4図は第1図
のスタートアドレスメモリ21及びエンドアドレスメモ
リ22のアドレス制御条件を示す図表、第5図〜第7図
は第1図のアドレス制御動作の説明に供する曲線図、第
8図はこの発明による電子楽器の第2の実施例を示すブ
ロック図、第9図は第8図のスタートアドレスメモリ2
1X及びエンドアドレスメモリ22Xのアドレス制御条
件を示す図表、第10図は第8図の波形メモリ6に格納
されている波形データの説明に供する信号波形図、第1
1図は第8図のボーイング操作子11の動作の説明に供
する曲線図である。 1・・・・・・電子楽器、2・・・・・・鍵盤回路、6
・・・・・・波形メモリ、7・・・・・・音色制御回路
、9・・・・・・楽音形成部、11・・・・・・ボーイ
ング操作子、12・・・・・・操作方向検出回路、13
・・・・・・操作速度検出回路、21.21X・・・・
・・スタートアドレスメモリ、22.22X・・・・・
・エンドアドレスメモリ、23.46・・・・・・波形
データ読出状態検出回路、25・・・・・・エンドアド
レス−数構出回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ボーイング操作情報を入力するボーイング操作子
    と、 上記ボーイング操作情報に基づいてボーイング操作方向
    を検出するボーイング操作方向検出手段と、 楽音波形データを記憶し、音高情報発生手段によつて発
    生された音高情報に対応する速度で上記楽音波形データ
    を読み出して楽音信号を発生する楽音信号発生手段と、 上記ボーイング操作方向検出手段によつて検出されたボ
    ーイング操作方向に応じて上記楽音信号発生手段におけ
    る上記楽音波形データの読出アドレスを制御することに
    より上記楽音信号発生手段において発生される上記楽音
    信号の音色を上記ボーイング操作子のボーイング操作方
    向に応じて制御するボーイング制御手段と を具えることを特徴とする電子楽器。
  2. (2)ボーイング操作情報を入力するボーイング操作子
    と、 上記ボーイング操作情報に基づいてボーイング操作方向
    を検出するボーイング操作方向検出手段と、 上記ボーイング操作方向に対応する複数の楽音形成用デ
    ータを記憶し、音高情報発生手段によつて発生された音
    高情報に対応する速度で上記楽音形成用データを読み出
    して楽音信号を発生する楽音信号発生手段と、 上記複数の楽音形成用データのうち、上記ボーイング操
    作方向検出手段によつて検出されたボーイング操作方向
    に対応する楽音形成用データを指定することにより上記
    楽音信号発生手段において発生される上記楽音信号の音
    色を上記ボーイング操作子のボーイング操作方向に応じ
    て制御するボーイング制御手段と を具えることを特徴とする電子楽器。
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JPH052393A (ja) * 1991-06-26 1993-01-08 Yamaha Corp 電子楽器および楽音信号形成方法

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