JPH0218626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、リモコン回路の電源として負電源を
必要とするテレビジヨン受像機に適用して好適な
テレビジヨン受像機の電源回路に関する。

背景技術とその問題点 リモコン回路に負電源を必要とするテレビジヨ
ン受像機がある。このようなテレビジヨン受像機
の電源回路として、従来第１図に示すものが提案
されている。

同図において、１は交流電源V_Eが供給される
電源プラグである。この電源プラグ１の一端は抵
抗器２を介して整流回路を構成するダイオードブ
リツジ３の入力側の一端４ａに接続される。ま
た、電源プラグ１の他端は電源スイツチ６を介し
てブリツジ３の入力側の他端４ｂに接続される。

また、ブリツジ３の出力側の一端５ａは接地さ
れ、その他端５ｂは平滑用のコンデンサ７を介し
て接地される。そして、このコンデンサ７の両端
に得られる電圧がテレビジヨン受像機の本体回路
８に電源として供給される。

また、電源プラグ１の一端及び他端は電源トラ
ンス９の１次側巻線９ａの一端及び他端に接続さ
れる。そして、その２次側巻線９ｂの一端は接地
され、他端は抵抗器１０、負整流回路を構成する
ダイオード１１のカソード・アノード及びコンデ
ンサ１２の直列回路を介して接地される。そし
て、ダイオード１１及びコンデンサ１２の接続点
よりテレビジヨン受像機のリモコン回路１３に負
電源が供給される。

この第１図例によれば、リモコン回路１３に供
給される負電源を得るのに電源トランス９を必要
としているので比較的高価となる欠点があつた。

考案の目的 本考案は斯る点に鑑みてなされたもので、安価
に構成できるようにしたものである。

考案の概要 本考案は上記目的を達成するため、整流回路を
構成するダイオードブリツジの入力側に電源スイ
ツチを介して交流電源が供給され、その出力側よ
りテレビジヨン受像機の本体回路に電源が供給さ
れ、上記ダイオードブリツジの入力側の一端は第
１のダイオードのカソード・アノード及びコンデ
ンサの直列回路を介して接地され、上記本体回路
の高圧発生回路からの信号が第２のダイオードの
カソード・アノードを介して上記第１のダイオー
ド及びコンデンサの接続点に接続され、この接続
点より上記テレビジヨン受像機のリモコン回路に
負電源が供給されるものである。

実施例 以下、第２図を参照しながら本考案の一実施例
について説明しよう。この第２図において第１図
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。

同図において、電源プラグ１の一端は抵抗器１
４、整流用のダイオード１５のカソード・アノー
ド及び平滑用のコンデンサ１６の直列回路を介し
て接地される。

また、第２図において、１７は水平発振回路、
１８は水平ドライブ回路、１９は水平出力用の
npn形トランジスタ、２０は共振用コンデンサ、
２１はダンパーダイオード、２２は水平偏向コイ
ル、２３はＳ字補正用コンデンサ、そして、２４
は高圧出力HVを得るためのフライバツクトラン
スである。これらの回路はテレビジヨン受像機の
本体回路８に含められるものであるが、本例の説
明の都合上図示したものである。

本例においては、フライバツクトランス２４に
新たに巻線２５が巻装される。そして、この巻線
２５の一端は接地され、その他端は抵抗器２６、
整流用のダイオード２７のカソード・アノードを
介してダイオード１５及びコンデンサ１６の接続
点Ｐに接続される。

また、この接続点Ｐに得られる電圧がリモコン
回路１３に供給される。

また、ダイオード１５及び２７は、入力交流電
源V_E及びフライバツクトランス２４の巻線２５
に得られるパルス信号V_FBTに対して充分な逆耐電
圧のものが使用される。またコンデンサ１６は、
入力交流電源V_E及びパルス信号V_FBTを整流でき
る充分な耐電圧のものが使用される。

その他は第１図例とは同様に構成される。

本例において、まず電源プラグ１に与えられる
交流電源V_Eの正の半サイクルについて考えてみ
る。

電源スイツチ６がオフとされている場合、回路
には実線矢印で示すように電流I_Sが流れる。即
ち、電流I_Sは、電源プラグ１→抵抗器２→ブリツ
ジ３を構成するダイオードD₁→コンデンサ７と
本体回路８→コンデンサ１６とリモコン回路１３
→ダイオード１５→抵抗器１４→電源プラグ１の
径路で流れる。従つてこの場合、コンデンサ７と
本体回路８の合成インピーダンスをZ_M、コンデ
ンサ１６とリモコン回路１３の合成インピーダン
スをZ_S、ダイオードD₁及び１５の順方向降下電
圧をV_Fとするとき、接続点Ｐには、 V_S＝−Z_S／Z_M＋Z_S（V_E−V_F×２） …(1) の負電圧が得られ、これがリモコン回路１３に供
給される。尚この場合、コンデンサ７の両端にも
所定の電圧が得られることになるが、その電圧は
通常動作時（電源スイツチ６のオン時）に比べ小
さいものである。第２図において、水平発振回路
１７、水平ドライブ回路１８はこの電圧では動作
しないようになされている。

一方、電源スイツチ６がオンとされている場
合、回路には破線矢印で示すように電流I_S′が流れ
る。即ち、ダイオードD₄及び１５の順方向降下
電圧V_Fが略等しいとすると、電流I_S′は、電源プ
ラグ１→抵抗器２→コンデンサ７と本体回路８→
ブリツジ３を構成するダイオードD₄→電源スイ
ツチ６→電源プラグ１の径路で流れる。従つて、
この電流I_S′によつては接続点Ｐには何等電圧が得
られない。

しかしこの場合には、本体回路８（高圧発生回
路も含む）に充分な電源が供給されて動作してい
るので、フライバツクトランス２４に設けられた
巻線２５には所定のパルス信号V_FBTが発生する。
このパルス信号V_FBTはダイオード２７によつて負
整流され、接続点Ｐには所定の負電圧V_S′が得ら
れる。そして、これがリモコン回路１３に供給さ
れる。

次に、電源プラグ１に与えられる交流電源V_E
の負の半サイクルにおいては、電源スイツチ６の
オンオフに拘らず、リモコン回路１３には、この
交流電源V_Eによる電流は流れない。しかしこの
場合においても、電源スイツチ６がオンとされて
いる場合には、フライバツクトランス２４の巻線
２５に発生するパルス信号V_FBTがダイオード２７
によつて負整流され、接続点Ｐには所定の負電圧
V_S′が得られ、これがリモコン回路１３に供給さ
れる。

このように、本例においては、電源スイツチ６
のオンオフに拘らず、リモコン回路１３に所定の
負電圧を供給することができる。

斯る本例によれば、高価な電源トランスを用い
るものでなく、フライバツクトランス２４の巻線
２５、ダイオード１５，２７、コンデンサ１６等
を設けるだけの簡単な構成で実現でき、安価に構
成することができる。

考案の効果 以上述べた本考案によれば、高価な電源トラン
スを用いるものでなく、しかも簡単な構成で実現
でき、従来のものに比べ安価に構成することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す接続図、第２図は本考案
の一実施例を示す接続図である。 １は電源プラグ、３はダイオードブリツジ、６
は電源スイツチ、８は本体回路、１３はリモコン
回路、１５及び２７は夫々整流用ダイオード、１
６は平滑用コンデンサ、２４はフライバツクトラ
ンス、２５は巻線である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 整流回路を構成するダイオードブリツジの入力
   側に電源スイツチを介して交流電源が供給され、
   上記ダイオードブリツジの出力側よりテレビジヨ
   ン受像機の本体回路に電源が供給され、上記ダイ
   オードブリツジの入力側の一端は上記電源スイツ
   チを介して負整流回路を構成する第１のダイオー
   ドのカソード・アノード及びコンデンサの直列回
   路に接続されると共に該直列回路を介して接地さ
   れ、上記本体回路の高圧発生回路からの信号が第
   ２のダイオードのカソード・アノードを介して上
   記第１のダイオード及びコンデンサの接続点に接
   続され、上記電源スイツチがオフの時は上記交流
   電源の正電圧を上記第１のダイオードに基いて負
   整流した電圧が、上記電源スイツチがオンの時は
   上記高圧発生回路からの信号を上記第２のダイオ
   ードに基いて負整流した電圧が、上記接続点より
   上記テレビジヨン受像機のリモコン回路に供給さ
   れるようになすことを特徴とするテレビジヨン受
   像機の電源回路。