JPH02184641A - 高パラ/オルソ比のジクロロベンゼンの製造方法 - Google Patents

高パラ/オルソ比のジクロロベンゼンの製造方法

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JPH02184641A
JPH02184641A JP1235843A JP23584389A JPH02184641A JP H02184641 A JPH02184641 A JP H02184641A JP 1235843 A JP1235843 A JP 1235843A JP 23584389 A JP23584389 A JP 23584389A JP H02184641 A JPH02184641 A JP H02184641A
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chlorobenzene
pulse
dichlorobenzene
benzene
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JP1235843A
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Ii Deii Hiruman Merubiru
メルビル イー・ディー.ヒルマン
Deii Burauningu Jieemuzu
ジェームズ ディー.ブラウニング
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C25/02Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は改良された気相法によるP−ジクロロベンゼン
の製造に関するものであり、この方法によるとパラ/オ
ルソ(Plo)比が20/1〜30/1又はP/P+0
が95〜97%バラの混合生成物が高効率で得られる。
キャリヤーガスを用いるか又は用いることなしに塩素ガ
ス、不活性ガス及びクロロベンゼン(又はベンゼン)蒸
気の順次に交代してパルスを塩素化剤組成物上に連続的
に通す。新規な塩素化剤組成物を改良されたP−ジクロ
ロベンゼンの製造用に調製する。
(従来の技術、発明が解決しようとする課題)P−ジク
ロロベンゼンはボリフヱニレンサルファイドの製造の重
要な原料である。P−ジクロロベンゼンの製造のために
種々の方法が開発されている。しかし低コスト及び高収
率のより簡単な方法が依然として望まれている。ベンゼ
ン又はモノクロロベンゼンを塩素化してジクロロベンゼ
ンとする従来法は約3/2のパラ/オルソ(Plo)異
性体比をもたらす、従って望ましくない0−ジクロロベ
ンゼンが多量に生成するためこの方法には効率に限界が
ある。パラ/オルソ(Plo)異性体比が9z1以上で
ある高い効率の改良された方法が有用である。
小西他はrRegioselectine Para−
Chlorinationof Alkylbenze
nes on Chemically Modifie
d 5iltca 5urfaces J 、Chem
istry Letters+  1980 。
ρp1423−1426において化学的に変性したシリ
カ触媒の存在下四塩化炭素中でアルキルベンゼンを塩素
で塩素化することを開示している。このシリカ触媒はF
eCj!3よりも高い選択性を示している。
Peter Kovacic et atはrchlo
rination of Aromatic Comp
ounds with Metal  Chlorid
es  J +Journal  of  the A
merican Chemical  5osiety
+vo1.76、November5. 1954.p
p、  5491−5494において芳香族化合物をハ
ロゲン化するのに金属塩化物を使用することを教示して
いる。
触媒として塩化第二鉄を用いてクロロベンゼンを塩素ガ
スで塩素化するとP2O比は約54%となる。FeCf
、単独の場合、約88%である。
Herbert f、Wiegandt et alは
rlmproved Yieldsof p−Die旧
orobenzene J 、Industrial 
and Engineering Chemistry
、 September 1951 * 9G1゜21
67−2172においてジクロロベンゼンのバッチ式及
び連続式製造について教示している。
AICII 、FeC1z 、Zz、5bCIS 、鉄
粉、5nC1aが有効な触媒であることが発見され、ま
た、最適反応温度を決定した。液相でのバッチ式塩素化
及び炭化水素/触媒の均一懸濁液を用いての連続式塩素
化が述べられている。
Waiter Prahl et alは米国特許1,
963.761号においてベンゼンからクロロベンゼン
を製造する方法を教示しており、この場合ジクロロベン
ゼンも生成している。キャリヤーガスを用いるか、又は
用いることなく気化ベンゼン、塩イし水素及び酸素を銅
、金属又はその化合物(たとえばFeCl3、CuC1
)の触媒物質上を通している。
G、A、II/ebbは米国特許2,527,606号
においてベンゼンからP−ジクロロベンゼンを製造する
ことを教示している。この方法は塩化アルミニウム、塩
化亜鉛、塩化鉄、あるいは金属弗化物の如き触媒を用い
ている。はり環部のベンゼンとモノクロロベンゼンとを
添加している。反応器中でベンゼンと触媒とは塩素に対
して向流的に流されている。
W、A、White et alは米国特許3.029
.296号において試薬としてFeC1zを用いる方法
を開示している。しかし使用済みのFeC13(又はF
eCl、 、塩化第一鉄)は反応器から塩素化器へ移さ
れ、ここで塩素で処理されFeCl3が再生し、これは
次に塩素化剤として再使用するために反応器に戻される
この方法は92−96%のP/P十〇比をもたらす。し
かし固体物質を取り扱うためコストが高くなる。また、
反応器と塩素化器との間をFeC1+ /PeC1gを
往復移動させるためこれらが細かくなりFeC15とF
eC1gとの間の循環によって生ずる分子容(又は密度
)の差により反応器がつまるという問題がある。
Adolf Wissnar et alは米国特許4
,300.004号において異性体混合物からオルソ−
、メタ−1及びパラ−ジクロロベンゼンを分離すること
を教示している。
特開昭49−76828号はモノクロロトルエンのバッ
チ式及び連続的製造を教示している。この反応は気相で
行なわれる。バッチ系においては、気化したトルエンが
塩化第二鉄と接触しクロロトルエンを生成する。すべて
のFeelsが使い徴されたとき塩素ガスを導入して塩
化第二鉄を再生する。
塩化第二鉄が再生するとトルエンを再び導入する。
連続法においては、塩素ガスとトルエンとを塩化第二鉄
上で同時に反応させる。この方法はクロロベンゼンに適
用できると述べている。
(課題を解決するための手段) 本発明はP−ジクロロベンゼンの製造法に関するもので
あり、この方法は次ぎの工程からなっている。即ち、ク
ロロベンゼン(又はベンゼン)をP−ジクロロベンゼン
に転化するための塩素化剤を含み、反応体を供給し生成
物を取り出すための入口及び出口を有する反応器を用意
すること;気化したクロロベンゼン(又はベンゼン)の
パルスを反応器中に導入しクロロベンゼン(又はベンゼ
ン)と塩素化剤とを反応せしめてP−ジクロロベンゼン
を生成すること;不活性ガスのパルスを反応器中に導入
すること;反応器中に塩素ガスのパルスを導入しこの塩
素と塩素化剤とを反応せしめること;不活性ガスのパル
スを反応器中に導入すること;これらのパルス化工程を
順次繰り返すこと;そして反応器の出口からP−ジクロ
ロベンゼンを含有する生成物を連続的に取り出すことで
ある。反応器は約100℃−約190℃、好ましくは約
140℃−約175℃に保持する。
本発明の更に別の態様はP−ジクロロベンゼンを製造す
るのに有用な組成物の製造方法に関するものであり、こ
の方法はFeC1z又はFeC15とAlCl3との混
合物をアセトン中に溶解し溶液を形成し、この溶液を多
孔質不活性支持体と接触せしめ、アセトンを除去して支
持体上にFeCl3又はFeCl3とAIChとの混合
物を担持させることから成っている。更に別の態様は支
持体上に担持されたFeCl。
又はPeC15とAlCl3とを塩素ガスで処理するこ
とにより活性化する工程を含む。最後の態様はP−ジク
ロロベンゼンを製造するための塩素化剤組成物に関する
ものであり、これはその上にクロロベンゼン(又はベン
ゼン)をP−ジクロロベンゼンに転化するための塩素化
剤を担持した多孔質不活性支持体よりなる。多孔質不活
性支持体はバーミキュライトのような弾性材料であるこ
とが好ましい。塩素化剤はFeC1zとAlCl3との
混合物が好ましいが、FeCl3単独でも用い得る。
本発明の特定の態様は改良された塩素化剤を製造する方
法に関するものであり、この方法は無水塩化第二鉄又は
無水塩化第二鉄と無水塩化アルミニウムとの混合物から
選んだ塩素化剤をアセトン中に溶解して溶液を形成する
こと、粉末状多孔質不活性支持体とアセトンとのスラリ
ーを調製すること、このスラリーと前記溶液とを混合す
ること、及びこの混合物からアセトンを蒸発せしめるこ
とから成る。
別の態様はクロロベンゼンからP−ジクロロベンゼンを
製造するための装置を包含し、この装置は気体状塩素、
不活性ガス及びクロロベンゼンのガス源を提供するため
のガス供給手段;気体状塩素、不活性ガス及びクロロベ
ンゼンの各ガス源の間を切り替えて各ガスのパルスを反
応器カラムの入口に供給するためガス供給手段からガス
を受は取るための制御及びパルスメーター;入口及び出
ロヲ有シ、クロロベンゼンをP−ジクロロベンゼンに転
化するための塩素化剤組成物を含有し、かつ、入口にお
いて制御及びパルスメーターからガスのパルスを受ける
一つ以上の反応器カラム;及び反応器の出口から生成ガ
スを分離するための分離器を含む。
本発明はP2O比が9/1よりも大きいジクロロベンゼ
ンを製造するためにクロロベンゼンを塩素化する方法に
関するものである。この方法によるとP/P+O比95
−97%が常に得られる。
これはP2O比で19/1乃至32/1の範囲のことで
ある。この方法は実験室における卓上規模の反応器で十
分に説明されている。一つの新しい塩素化剤組成物(バ
ーミキュライト上のFeC1z ”AlCl3 )を4
0回以上循環したがまた活性を有しており95%より高
いP/P+O比でPDCBを生成した。
限定となるべきではないが、本発明から得られる文献及
び実験上の情報を十分に利用してのベンゼン又はクロロ
ベンゼンの塩素化反応の機構を研究したところ2つの全
く別個の機構があるものと現在のところ信じられている
。その一つはルイス酸又は金属塩化物触媒(たとえばF
eC15)を用いて塩素ガスでクロロベンゼンを塩素化
することである。第二は金属塩化物(たとえばFeC1
+)でのクロロベンゼンの直接塩素化である。
これらの2つの反応の簡易化した式は次の通りでΔ CB +2FeC1z−→DCB  +HC1+2Fe
CIg   (2A)2FeCl3+  C@t=−→
2 FeCl3         (2B)式(2B)
はFeC15はCI !で再生することができ、したが
って両反応について全化学理論量は同じであることを示
している。
この機構の双対性を示す最良の根拠はFeCl3がクロ
ロベンゼンに溶解することができ約125℃以上に加熱
する迄反応しないということである。
シカし、もしクロロベンゼン(cB)溶液に溶解したF
eC1xに塩素を加えると室温以下で直ちに反応が起っ
てしまう。
我々はこの機構と遷移状態は下記の式で簡単に示される
ものと信じる。
CI CB+FeCl3−m−→CB=CI−FeCI これらの式の右側の式から式(4)におけるよりも式(
3)における方がかさ高の鉄基がクロロベンゼン分子に
より近く存在していることがわかる。また、式(3)の
鉄原子は、ここでは示されていない少くとも一つの他の
鉄原子と更に錯化しており、したがって立体障害は図示
されているよりも更に大きい。
FeCl:+及びAlCl3とは実際、他のFeCl3
及AlCl5分子と錯化しているけれども塩素化剤(触
媒/試薬)の錯体は本明細書での説明のためにはFeC
l3及びFeCl+とAIChとの混合物であると呼ぶ
この相違を説明する他の方法はFeCl3で触媒する式
(4)においてはかさ高の鉄基はFeCl3剤の式(3
)におけるよりもクロロベンゼン分子から一原子だけ離
れているということである。このことは塩化第二鉄則の
反応においてはオルソ置換に対する立体障害がより重要
であることを意味する。触媒系と均等量の立体障害をつ
くり出しそして同様な高いP/P+O比を得ることはで
きないものと考えられる。いかにして試薬の反応を触媒
の如く挙動せしめるかが問題となる。
ガスクロマトグラフィーによる   法クロロベンゼン
の塩素化により生成する反応液の分析にガスクロマトグ
ラフィー法を用いた。これに用いた装置は水素炎イオン
化検出器を有するVarian2100であった。80
 / 100 ChromosorbW−AW上に10
%のCarbowax 20 M −T PAを充填し
たシラン処理したガラスカラム(6フイー)x4mml
D(内径))を異った反応化合物の分離に用いHewl
ett Pachard  (339Q A)積分器を
ピーク領域の測定に用いた。
一般に、キャリヤガス(N2)の流速(30mJ/分)
及びカラム温度(30分間130℃恒温)を最も適化し
てクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、P−ジクロ
ロベンゼン、0−ジクロロベンゼン及びトリクロロベン
ゼンを同時に分析するための基線の分解を行なう。
クロマトグラフィー条件の最適化を行なった後、連続的
希釈によって直線領域以上に濃度の変化した一連の標準
を作成し二回分析した。
標準曲線をピーク面積に対する濃度(g/mjりをプロ
ットすることにより決定し、得られた直線のスロープを
測定した。更に、内部標準に含まれていないので反応混
合物と同時に標準を分析した。
これにより炎イオン化検出器の応答の経時的変化を補正
することができた。
典型的には、反応を通じて反応混合物のアリコートを約
30分の間隔で取りクロマトグラフィーで分析した。
積分器から得られた化合物に対するそれぞれの面積を2
0メガバイトのハードディスクを有するIBM−PCへ
入れた。Lotusl−23を用いてプログラムをつく
り積分器から得られたピーク面積を反応体及び塩化反応
の間に生成した生成物のモル%に転換した。各化合物に
対する標準曲線からの勾配及び各試料の希釈係数もコン
ピュータープログラムに入れ後で行なう計算に用いた。
第1図について説明する。本発明の効果を証明するため
に用いる実験室規模の気相反応器100は導入手段11
0、油浴120、気化器130、反応器140及び生成
物分離器150を含む。操作に際しては導入ガスである
クロロベンゼン、不活性キャリヤーガス及び塩素をそれ
ぞれパイプ111.113及び115によって導入する
。これらのガスの流れは弁112.114及び116で
調節する。栓117はパイプを支持しこの装置をシール
する。油浴120はシリコーン油122を満たした大ビ
ーカー121より成り、気化器130に熱を供給してす
べての液体が気化しガスのみが反応器140に導入され
るようにする。油浴のもう一つの機能は反応器140中
の反応温度を調節することである。反応器140に好ま
しくはバーミキュライト等の不活性支持体に担持したF
eC1□及びAlC1gから成る塩素化剤を充填して触
媒床142を形成する。
エルボ144は反応器140の出口143とT継手とを
連結し、このTm手は生成物捕集器150と連結する。
生成物捕集器150は氷浴152を含むビーカー151
及びT継手146の底部とつながる丸底フラスコ160
を含む。フラスコ160で捕集されない不活性ガス及び
■C1のようなガスは出口170から出る。
本発明の代表例においては試薬量(25−80g)の塩
素化剤(触媒)(即ち、FeC15)を気相反応器14
0(0,1り中に充填する。反応器140を熱油浴12
0中に浸漬し所望の反応温度(160℃、公称)に保つ
。反応帯に入る前にクロロベンゼンをアルゴン流の下で
蒸気管中で圧搾(シリンジポンプ)してクロロベンゼン
の気化を高める。このアルゴン流は反応生成物を触媒床
142中から氷浴冷却費は器160中に運ぶ作用も行な
う。(第1図参照)。
クロロベンゼンの添加後触媒床142をアルボクララッ
シュ洗浄し、ガスを目盛をつけたロータメータを経て特
定の時間触媒床中に通すことにより再塩素化する。
即ち、気相実験における工程の順序は通常次の通りであ
る。
1、  CI□の供給(必要に応じ最初の塩素化)。
2、 アルゴン洗浄。
3、CBの供給。
4、 アルゴン洗浄。
5.01□の供給。
6、 アルゴン洗浄。
各実験の最後に受は器をとりかえその内容物を気相クロ
マトグラフィーにより分析する。その後火の実験を直ち
に開始するか、あるいは反応器を20−40℃に冷却し
アルゴンをゆっくりと流しながら(10−20mA’/
分)、−晩装置する。
パルス化した流れの気相条件を用いる実験工程は実験l
、2.3及び4を含む。これらの実験をそれぞれ表IA
−B、表2A−B、表3A−E及び表4A−Bにまとめ
る。
パルス化した流れの概念を示すためのもっとも重要な研
究は実験3及び4である。これらの2つの実験において
は、すべての試料は同じ触媒床と反応させた。
実m−二1 表、実験例及び説明において用いた略語は次の意味を有
する。
CB−クロロベンゼン MDBC−メタ−ジクロロベンゼン(m−ジクロロベン
ゼン) PDBC−パラ−ジクロロベンゼン(P−ジクロロベン
ゼン) ODBC−オルソ−ジクロロベンゼン(O−ジクロロベ
ンゼン) TCB−トリクロロベンゼン 実験1は連続した初期気相実験より成る。触媒床は無水
のFeC1x微結晶98%(Aldrich caeh
?740)(71,,2g、0.439モル)単品であ
る。この反応器中においてガスの流れを触媒床中を流下
せしめた。クロロベンゼンは反応器の頂部(触媒床の上
)のガラスピーズの厚さ2cmの層上に滴下せしめるこ
とによって気化した。
実験1の結果は表IA及びIBにまとめて示す。
実験例1及び2においては塩素ガス及びクロロベンゼン
蒸気は同時に触媒床中に供給した。実験例1においては
、触媒床を反応前に完全に塩素化しpeclsの形とし
た。転化率は約76%であり、PZP+0比は約82%
であった。
実験例2については触媒床は再生せず、主にFeC1!
の形であった。この場合、転化率は約36%に過ぎずP
/P+O比は67%であった。このように転化率及びP
/P+Oの両方において低下したことは実験例1におい
ては接触(c1tガス)反応及び試薬(FeC1s )
反応が同時に起こることを意味している。
次の6つの実験例(3−8)においては塩素とクロロベ
ンゼンとは異なった時間(同時ではない)に供給してお
り、もっとも重要な注目すべきことはP/P+O比が9
2.3−97%の範囲に増大したということである。事
実、最初の反応(実験例3)後、その次の5つの実験例
では平均P/P 十〇値は96.3%であった。これは
P2O比で2671である。
この系列の8つの実験例(1−8)のすべてを比較した
場合に注目すべきことは塩素及びクロロベンゼンを同時
に供給した場合P/P+O比が非常に小さいのみならず
、生成するトリクロロベンゼンの量も著しく多い(2,
1−6,2%)ということである。塩素とクロロベンゼ
ンとを別々に供給する場合は痕跡量のトリクロロベンゼ
ンが形成されるだけであった。
この系列の8つの実験例が終りに近づ(につれて反応器
の閉塞あるいは流れの制限という問題が生じた。更に、
表IA及びIBかられかるようにいくつかの実験例にお
いて試験装置からのもれが生じた。このもれは閉塞によ
って生じる高圧によるものと思われる。閉塞はサイクル
が進むにつれてFeCl3/FeC1g反応器床が膨脹
と収縮を繰り返すことによる詰まりによって生ずるもの
と思われる。この問題を解決するために触媒担体をバー
ミキュライトのような多孔質不活性支持体で調製した。
多孔質不活性支持体は大きな表面積を形成し、かつ閉塞
を阻止するのに十分であるが、多孔質不活性でかつ弾性
を有する支持体が好ましい。触媒支持体が弾性を有する
ということは担持したFeCl。
/FeC1z塩素化剤の膨脹及び収縮による閉塞を阻止
するのに更に有効である。
表IA これらのもれは触媒床の豚腸及び収縮によって生じる流
れの抑制による圧力の発生によるものであった。
9:()の FeCl3及びAIChのアセトン溶液をバーミキュラ
イト上に担持せしめることにより新しい塩素化剤(触媒
)を調製した。塩素化剤は50gの無水塩化第二鉄(F
eC1s )の98%微結晶(AldrichCat、
N1115.7740)及び無水塩化アルミニウム(5
g)を400mj!のアセトン中に溶解することによっ
て調製した。規則型バーミキュライト〔充填材用、粒子
寸法1−4 mm、(50g))とアセトン300 m
 lのスラリーを調製した@ FeC15/AlCl+
溶液をすりガラス接合部を有する2リツトルの丸底フラ
スコ中でバーミキュライトスラリーに加えた。このフラ
スコを回転式蒸発器(Rot。
VaC@)に取り付は水アスピレータ−によってアセト
ンをストリッピングした。はとんどすべてのアセトンを
除去したときフラスコを熱水浴中で約85℃に加熱して
126.3gの触媒(塩素化剤)を得た。この触媒の一
部(26,2gのFeCl3を含有する66.2g)を
約160℃に加熱したシリコーン油浴中に浸漬した反応
器中に入れた。アルゴン(20ccs/分)をこの熱反
応器中に約24時間通した。実験例9の触媒を残りの全
実験例で使用した。
小量(約5%)のAlCl3をFeCl3に添加すると
反応温度が下がり、またP/P+O比が増大することを
Kovacicが主張し我々が立証した。たとえば、反
応温度が約155℃から約125℃に下がり、P/P+
O比が約92%から約96%に増大した。
これらの利点は両方ともFeC15とAlCl:+とを
適当な触媒担体上に一緒に担持することによって実現し
た。約160℃の反応温度においてクロロベンゼンとF
eC1z /AlCl3 との反応は非常に速く、塩素
が反応器の反応帯に到着する前にクロロベンゼンはすべ
て小量のO−ジクロロベンゼン、mジクロロベンゼン及
びトリクロロベンゼンとともにP−ジクロロベンゼンに
転化する。もし塩素とクロロベンゼン蒸気とを同時に反
応器中に導入したらP/P+O比は約95%から約70
%に低下することは上で示した。C1g +FeC1*
触媒の接触反応は室温で生起し160℃において非常に
速い。
(FeCl3触媒を変性しない場合、P/P+O比は5
9%である)。上で示したように、クロロベンゼンとF
eCl3との反応は155℃で起り、P/P+O比は約
92%であり、クロロベンゼンとFeCl3/AlCl
3との反応は125℃で生じP/P+O比は約96%で
ある。このことは160℃でクロロベンゼンとFeCl
:+ /AlCl5との反応は本質的に瞬間的であり、
クロロベンゼンと塩素分子とが非常に短かい不活性ガス
の流れる時間においてもパルス化した流れの系の中に一
緒に入る可能性が非常に小さいことを意味する。Chと
FeCl3との反応も160℃において非常に速い。温
度を下げるためには不活性ガスのパルス時間を増加する
必要があろう。適正な長さは当業者にとって容易に決定
できる。即ち、不活性ガスのパルスが短い場合は塩素と
ベンゼン又はクロロベンゼンとを効果的に分けることが
でき本発明の利点が得られる。
実験例1−8は多孔質不活性又は多孔質不活性から弾性
(たとえば圧縮及び膨張可能)を有する塩素他剤支持体
の必要性を示している。この支持体はバーミキュライト
のような多孔質で大表面積を有し、使用する反応体に不
活性であり塩素化剤を受理し保持する物質ならどんなも
のでもよい。
この物質は圧力を上げたり下げたりすると圧縮したり膨
張するものであるのが好ましい。支持体は充填容量が大
きいことが好ましい。この充填容量はその多孔度又は粗
い表面組織によって増大する。
好ましい支持体はバーミキュライトである。更にこのバ
ーミキュライトは約1鶴−約6鶴の平均粒子寸法を有す
る粉末であることが好ましい。平均粒子寸法約3mmの
ものがもっとも好ましい。バーミキュライト等の有する
利点は塩素化剤の高度の充填が可能であるということで
ある。た℃えば、バーミキュライトを用いた場合、塩素
化剤組成物の約50重量%が塩素化剤であった。これは
バーミキュライトの高い多孔度によるものである。
ここではアセトン溶剤を用いたが、他の同様な溶剤も使
用できる。たはえば、エチルアルコール、メチルアルコ
ール、プロピルアルコール及びブチルアルコールのよう
な低級アルコール及びジエチルエーテルのようなエーテ
ルも使用できる。
ここではバーミキュライト上に担持したFeCl3とA
lCl3との混合物を示したがFeCl3単独でも満足
できる結果が得られる。即ち、当業者なら処理条件を変
更することによりバーミキュライト上に担持したFeC
l3を用いて高収率を得ることができる。AlCl3を
添加すると触媒活性剤として作用し反応速度を増大する
ものと考えられる。
」例10−1に れら7つの実験例の実験2の結果を表2A及び2Bにま
とめた。実験例10及び11を行なう前には塩素化刑法
は塩素で処理しなかった。そして生成物は生じなかった
。このことは金属塩化物が加水分解したか、あるいは安
定で非反応性の水和物が触媒調製中に形成されたことを
意味する。
過剰の塩素で塩素化すると活性触媒床となり95.8%
のP/P+O比及びl Qm#のクロロベンゼンの33
%の転化を生じた。
実験例13は塩素による再活性化を行なわなかったが、
1%以下の転化が得られた。このことは利用し得るFe
C15のすべてが実験例12で消費されたことを示す。
表2A及び2Bに示すように残りの3つの実験例におい
ても同様な順序を行なった。
表2A FeC1z +AlC1z /バーミキュライトによる
クロロベンゼンの塩素化イJ灸A11うj茎もro:o
、34 mis 7分。
* クロロベンゼン装入量10m1s、0.098モル
、11.7g。
林 クロロベンゼン装入fit5mls、0.049モ
ル、5.54g。
表3A−E (実験3)にまとめた実験例17−39に
おいて、各表の上半分は分析結果を示し、下半分は各実
験例についての種々の反応結果と条件を示す。最初の1
0の実験例(17−26)においてはクロロベンゼンの
添加完了後アルゴンにより約30分以上洗浄した。何故
ならば、これらの実験例においては全サイクル時間を最
小にすることは試みなかったから。
ス刃LfLLL二」」− これらの実験例は添加速度の反応転化率への影響を示す
、実験例17−19において、クロロベンゼンの添加時
間を段階的に28分から4分に減らしたが、それに応じ
て転化率が80%から70%に低下した。転化率は10
%低下したが、これらの実験におけるP/P+O比は9
5.2と95.7%の間で一定であった。
表3A 転化率に対する添加率の影響(塩素) 実験例11&117    18 モル% CB           19,9    28.0
M D CB         O,00,3P D 
CB         76゜4    68.30D
CB         3.7    3.5%転化率 P/(P+0) (%) 回収生成物(重量%) CI□(ミリモル) アルゴン洗浄(分) CB(ミリモル) CB(分) アルゴン洗浄(分) 転化率(重量%) 温度 80.1      ?2.0 95.3     95.2 B5.2    101.4 68.8     68.8 >30      >30 84.0     77.1 29.6 0.2 67.1 3.0 70.4 95.7 113.7 68.8 >30 75.6 スW二影l 実験例20.21及び22においてはアルゴン洗浄時間
はそれぞれ60.30及び16分間であり、対応するモ
ル%転化率は83.81及び75%であった。これらの
実験例は洗浄剤の添加時間を増やすと転化率が増大する
ことを示している。
表3B 洗浄時間の転化率への影響(アルゴン)実験例−202
1 モル% CB           17.0    19.3
MDCB         O,20,2P D CB
         79.4    76.90DCB
         3.3    3.5TCB   
       O,00,0%転化率 P/(P+0) (%) 回収生成物(重量%) Ch(ミリモル) アルゴン洗浄(分) CB(ミリモル) CB(分) アルゴン洗浄(分) 転化率(重量%) 温度 83.0     80.7 96.0     95.6 94.0    12B、4 49.1     49.1 >30      >30 86.4     84.5 ■4.0 0.3 81.3 4.4 0.0 75.4 94.9 112.1 49.1 〉30 80.0 ス111じL二2に れらの実験例(実験例22を含めて)は最適化した触媒
床の再生を例示する。実験例22−26は触媒床を再生
するのに必要な塩素の最適(最小)量を決定するための
実験である。約6ミリモル/分での塩素流量を段階的に
362から45ミリモルに減らした。対応する塩素流通
時間は60.45.30.15及び7.5分であった。
クロロベンゼンの転化率(モル%)はこれらの実験にお
いては80−81%と比較的一定であったが、塩素を4
5ミリモル(7,5分)に減らしたところ67%に減少
した。この実験の間P/P+011J95.3%乃至9
6.4%の高いレベルのままであった。この結果はクロ
ロベンゼンパルスが49.1ミリモルの場合触媒床を再
生するには45乃至90ミリモルの塩素が必要であるこ
とを示している。これは理論的な計算量とよく一致して
いる。
実験例磁 CB DCB DCB DCB CB 表30 触媒床の再生 モル% 19.2   17.5   18.80.5   0
.2   0.2 76.5   78,3   75.13.7   3
.8   3.3 0.0   0.2   2.6 %転化率      80.8 P/(P+0) (%’)    95.3回収生成物
(重量%)112.I Ch(ミリモル)271 アルゴン洗浄(分)30 CB(ミリモル)    49.1 CB(分)       4 アルゴン洗浄(分)230 転化率(重量%)   84.6 温度   165 82.5     B1.2 95.4   95.8 103.1   121.2 30+      25 49.1    49.1 >30     >30 86.0    85.0 32.9 0.0 63.1 2.4 1.6 67.1 96.4 104.9 49.1 >30 72.8 ス澹111し二よ1 次の実験例はパルス流供給のための時間を最小にするた
めに用いる。実験例27−29は全サイクル時間が29
分であるパルス−流通実験を行った場合の結果を示す。
前記時間は塩素供給(135mj!/分)の10分間、
アルゴン洗浄の5分間、クロロベンゼン(5m l )
f)供給時間の4分間及びアルゴン洗浄の10分間より
成る。この−組の実験において転化率は約75−約83
%であり、PZP+0比は約95.9乃至約96.3%
(平均値=約96.1、これはP2O比で約25)の間
で非常に安定であった。
この時点で全サイクル時間を29分から17分に減らし
た。これはアルゴン洗浄時間(塩素の後)を5分から2
分間に減らし、かつアルゴン洗浄時間(クロロベンゼン
後)を10分から1分に減らすことによって行った。こ
の効果を実験例30−33において示す、P/P+O比
は96.4−95.3%の間で比較的一定であったが、
転化率は84%(実験例30)からはソ°50%(実験
例33)に減少した。
ス基m138 これらの実験例はCI、濃度の効果を例示する。
この減少の原因を解明するために、触媒床を過剰の塩素
(実験例34)で再生し、次に一連の反応(実験例35
−38)を実験例30=33におけるよりも約50%多
い塩素(89ミリモル)を用いて行なった。この塩素含
量の増大は流通時間ではなく流速を増大せしめることに
よって行なった。
この一連の反応においてクロロベンゼンの生成物への転
化率は71乃至77%の間で比較的一定であり、P/P
+Q比は95.4乃至96%の間で比較的一定であった
。このことは実験例30−33における転化率の減少は
主として不十分な塩素によるものであり、熱の発生によ
るものではないことを示している。これらの実験におい
て各実験の間で時間をおかなかった。即ち、実験例34
−38において各実験は17分間行ない、直ちに次の実
験に入った。したがって、5つの実験の全工程は85分
間(5X 17)かかり、この後、実験を止め、試料を
分析した。
スm 回収する生成物の重量が変化するため及び試料受は器の
取り替え中に生成物のいく分かが失われることを懸念し
て、実験例39では反応器の5つの別々のサイクルを全
ての試料を同一の受は器に集めることによって実施した
。表3Eで実験例39の値は5つの別々のサイクル試料
の累積値である。この系において転化率は88.5モル
%又は91、IN−重量%という高い値であり、生成物
回収率(重量)は良好(107,1%)であったが、P
/P+O比は92.9%に低下した。この低下の原因は
不明である。
天川10」し二(を 実験4からのこれらの実験例はこのパルス流通系に対す
るキャリヤーガス流量の効果を示す。アルゴン洗浄を別
々に行なう代りに、全反応を通じてアルゴンをキャリヤ
ーガスとして用いた。同じ反応器及び触媒、即ちFeC
1z +AlC1z  (バーミキュライト上)を用い
たという点において実験4は実験3の続きである。実験
4において、実験例40−44はそれぞれ3つの別々の
反応又はパルスから成り、これらはすべて同一の受は器
1:集められた。これは実験3の実験例39と非常に似
ている。
実験例40−44の各々において、実験の間アルゴンは
連続的に流した。塩素添加の最後及びクロロベンゼン添
加の最後においてアルゴンだけを30秒間流した(キャ
リヤーガス)。各サイクルについての工程順序は次の通
りであった。
1、  t、hを200m11分で10分間流通及び同
時にアルゴンを流通する。
2、 アルゴンだけを30秒間流通する。
3、 クロロベンゼン(5mjりを4分間流通及び同時
にアルゴンを流通スル。
4、 アルゴンだけを30秒間流通する。
5、工程1その他を3回完全に繰り返す。
これらの実験の完全なサイクルの時間は15分間であっ
た。
実験例40の終りに試料受は器を取り替え実施例41を
開始した。実験例4oの間のアルゴン流量は100m1
/分であった。実験例41−44においてキャリヤーガ
ス(アルゴン)流量はそれぞれ50.25.10及び0
m17分であった。
表4Aから、使用した実験条件の下において最適アルゴ
ン流量は25mA’/分であると考えられる。キャリヤ
ーガスの島流1(100ml/分)を用いると驚くべき
ことに転化率が増大した(93.4’Ejlz%)が、
多1(7)ODCB及びTCBも生成した。キャリヤー
ガスを用いなかった場合(実験例44)、転化率は10
0%であったがTCBの生成量が非常に多かった(36
.3%)。これらの結果は滞留時間が長かったことによ
るものである。
実験例45において、クロロベンゼンと塩素ガスとは同
時に供給したが、その結果は不良であった。(表4B参
照)、非常に小量の生成物しか回収されず、これは約7
5%がTCBであった。はとんどのクロロベンゼンがテ
トラクロロベンゼンと高級ポリ塩素化芳香族炭化水素に
転化し、これらはカラム上に残存した。触媒床が汚染し
、高級塩素化芳香族炭化水素を除去するために浴を3時
間100mf/分のアルゴン洗浄を行ないながら180
℃に加熱した。浴温度を正常レベルに下げ、実施例46
を行なった。この結果、良好なP/P +0比、即ち9
568%が得られたが、転化率は低く(4’1%)かつ
生成物の回収率も低かった。(47%)。
実験例47は更に照合のためのものであったが同様な挙
動を示した。
尖鋏燃↓↓二↓ユ 実験例48−49はHCIガスをキャリヤーガス又は洗
浄ガスとして用いることができ、表4Bに示すようにP
/P+0比の低下が生じないこと(約95%)を示す。
本発明において有用な不活性ガスはアルゴン、ヘリウム
、ネオン、窒素及びこれらの混合物である。更に、反応
において生じるHCI は反応に関与しないから前記不
活性ガスの一部として用いることして定義し取り扱う。
他の不活性ガスの全部と置き換えることができる。11
C1を用いると総合せてコストが低減する。
第2図は本発明の改良方法に有用な装置をフローシート
の形で示す。ガス供給手段は不活性ガスmz 12、塩
素源214、クロロベンゼン源210及び気化器216
を含む。この装置はライン211により液体として気化
器216に流れるクロロベンゼン源210を有する。気
化器216からのガス状クロロベンゼンはライン217
により計量ユニット218に行き次にライン219によ
り反応カラム220の入口に到達する。
計量制御装置280及びパルスメーター218から成る
制御手段は反応器へのガスの流れを制御する。計量制御
装置280は他のガス源からライン213.215.2
17.273及び275で供給されるガスの間、即ち不
活性ガス212、塩素214、気化器216及びスクラ
バー270の間を切り替えるために適切な信号をパルス
メーター218に送る。ガスはカラム220中に通すた
めに次のような順序で供給することができる:クロロベ
ンゼン222、不活性ガス224、塩素226及び不活
性ガス224、その後この順序を繰り返す。所望に応じ
て、不活性ガス及び/又は1(cutキャリヤーガスと
してクロロベンゼン及び/又は塩素計量ガスに添加し適
当な濃度の混合物としてもよい。必要ならば、最初に塩
素の長いパルスを供給し反応器中220中の塩素化剤組
成物を活性化する。続いて不活性ガスのパルスを供給し
次に上記の順序を行なう。
反応器カラム220で示される反応器手段は平行な1つ
以上のカラムから成る。反応器カラム220は複数パル
スのガスの流通を促進し、かつ反応器の中にガスが導入
されたときガスの配送を促進し各ガスの波光がその前の
ガスを押し流すような形状を有することが好ましい、こ
のような反応器は長さが幅よりも著しく長いものである
ことが好ましい。流通を促進し、かつ反応温度を制御8
cI11が好ましい。第1図の油浴120に類似の温度
制御手段(図示せず)を用いてもよい。温度を所望の範
囲に保つためのシリコーン油等の如き循環液が好ましい
蒸留塔、230,240、ストリッパー250、冷却器
260及びスクラバー270から成る分離手段はライン
221からの生成物の流れを構成成分に分離する。この
分離手段にはその目的を達成するための公知のどのよう
な装置も使用することができる。第一の蒸留塔230は
主としてジクロロベンゼンを含有する出口ガスをトリク
ロロベンゼン及び高級ポリ塩素化ベンゼンから分離する
トリクロロベンゼンとポリ塩素化ベンゼンとは残渣とし
てライン233で除去する。留出物はライン231を経
て第二の蒸留塔240に導入されここでジクロロベンゼ
ンが不活性ガス、llCl及び未反応のクロロベンゼン
から分離される。ジクロロベンゼンは残渣としてライン
243で除去される。
残渣はライン245で取り出してもよいし、更に分離器
/結晶化器250によりライン247から分離したO−
ジクロロベンゼンとP−ジクロロベンゼンとを生成して
もよく、これらはそれぞれライン251及び253を経
て取り出すことができる。
クロロベンゼン、ガス状HCI及び不活性ガスを含有す
る蒸留塔240からの留出物はうイン241で除去され
冷却器260に送られ、ここでクロロベンゼンを分離す
る0分離したクロロベンゼンは再使用のためライン26
1により気化器216に戻すことができる。不活性ガス
及びHCIはライン263によりスクラバー270に送
る。スクラバー270は不活性ガスからHCIを分離す
る。不活性ガスはライン275によりパルスメーター2
18に送り系中に再循環することができる。HCIの少
くとも一部は同様にライン271及び273を経てパル
スメーター218に戻し、ここで不活性ガスの一部の代
りをすることができる。過剰のHCIはライン277か
ら除去することができる。
クロロベンゼンが好ましいが、ジクロロベンゼンを直接
製造するために本発明の方法においてクロロベンゼンの
代りにベンゼンを用いてもよい。
しかし、転化率及びパラ/オルソ比が影響を受けるであ
ろう。当業者ならば本発明の教示するところを知ればベ
ンゼンを用いる場合に工程を通じて必要な調整を理解す
るであろう。即ち、ベンゼンを用いる場合は、本発明方
法がクロロベンゼンを要求する場合ならいつでもこのク
ロロベンゼンの代りにベンゼンを用いることができる。
当業者ならば更に処理条件を最適化すれば最高の転化率
及び効率を得ることができるであろうことがわかるであ
ろう。この最適化は本発明の教示を読めば容易に行なう
ができる。たとえば、反応体濃度;ガス流量;パルス時
間の長さ;温度;圧力;塩素化剤組成物の種類;充填率
及び粒子寸法はすべて最大の転化率及び最高のパラ/オ
ルソ比を得るために変えることができる。
ここで述べた本発明の形態は好ましい態様を構成するも
のであり、その他の形態も可能である。
本明細書では本発明の可能な均等物又は改変物までをす
べて記載するものではない。ここで用いた用語は説明の
ためのものに過ぎず、これらに限定するものではない。
又、本発明の精神又は範囲を逸脱することがない限り種
々の改変が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はここで行った実験に用いた装置を示す。 第2図は本発明1実施するのに有用な装置を示す。 100・・・気相反応器、110・・・導入手段、12
0・・・油浴、130・・・気化器、140・・・反応
器、150・・・生成物分離器、111.113.11
5・・・パイプ、112.114.116・・・弁、1
17・・・栓、121・・・ビー−t;”、  122
・・・シリコーン油、150・・・生成物捕集器、16
0・・・丸底フラスコ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)ベンゼン又はクロロベンゼンをP−ジクロロ
    ベンゼンに転化し得る条件下で、ベンゼン又はクロロベ
    ンゼン蒸気のパルスをFeCl_3並びにFeCl_3
    及びAlCl_3の混合物から成る群から選ばれた塩素
    化剤と反応せしめること、(b)上記工程(a)におけ
    る蒸気のパルスをその後に供給するガスのパルスから分
    離するように不活性ガスのパルスを供給すること、 (c)塩素ガスのパルスと塩素化剤とを反応せしめて塩
    素化剤を再活性化すること、 (d)工程(c)におけるガスのパルスをその後に供給
    するガスのパルスから分離するように不活性ガスのパル
    スを供給すること、 を順次繰り返すこと; (f)P−ジクロロベンゼンを回収すること;からなる
    P−ジクロロベンゼンの製造方法。 2、多孔質不活性支持体上に担持されたベンゼン又はク
    ロロベンゼンをP−ジクロロベンゼンに転化するための
    塩素化剤よりなり、かつ該塩素化剤がFeCl_3並び
    にFeCl_3及びAlCl_3の混合物から成る群か
    ら選ばれる塩素化剤組成物。 3、バーミキュライト粒子上に担持されたFeCl_3
    並びにFeCl_3及びAlCl_3の混合物よりなる
    群から選ばれた塩素化剤よりなる塩素化剤組成物。 4、(a)気体状塩素、不活性ガス並びにベンゼン及び
    クロロベンゼンからなる群から選ば れた反応性ガスのガス源を供給するガス供給手段、 (b)ガス供給手段からガスを受取り、気体状塩素のパ
    ルスとベンゼン又はクロロベンゼンのパルスを不活性ガ
    スのパルスにより分離して、各ガスのパルスを一つ以上
    の反応器カラムの入口に導くための制御手段、 (c)入口と出口を有し、ベンゼン又はクロロベンゼン
    をP−ジクロロベンゼンに転化するための塩素化剤を含
    有し、かつ入口において制御手段からのガスのパルスを
    受けとる一つ以上の反応器カラム、 および (d)生成ガスを反応器の出口から分離するための分離
    手段、 からなるP−ジクロロベンゼンの製造装置。
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