JPH02182677A

JPH02182677A - ホームエレベータの制御装置

Info

Publication number: JPH02182677A
Application number: JP1002445A
Authority: JP
Inventors: Toshio Tamura; 利夫田村
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-01-09
Filing date: 1989-01-09
Publication date: 1990-07-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は低騒音運転を可能にしたホームエレベータの制
御装置に関する。

（従来の技術）最近、土地の有効利用などの理由から３階程度の住宅が
多く建てられるようになっているが、これら住宅には保
守点検が簡単で、しかも価格的にも安価なホームエレベ
ータが設置される傾向にある。

しかして、従来、この種のホームエレベータとして、ロ
ーブ駆動式、油圧駆動式、ボールネジ駆動式、パンタグ
ラフ式など各種の駆動方式のものが考えられている。

これら各種の駆動方式のものは、油圧駆動式のものを除
いて、電動機を使用し、この電動機による駆動力を減速
機を介してエレベータ乗りかごの駆動手段に伝えるよう
にしている。この場合、電動機の駆動を制御するための
可変速駆動装置には、最近になって可変速駆動装置、例
えばインバータ方式のモータドライブ装置が多く用いら
れており、速度制御が比較的自由になり、乗り心地が飛
躍的に改善されている。また、電動機からの駆動力を減
速する減速機として゛は、はすば歯車や平歯車が用いら
れ、高効率化を図るようにもしている。

（発明が解決しようとする課題）このように従来のホームエレベータは、快適な乗り心地
を実現し、しかも高効率の手段の採用により省エネルギ
ー化も可能にするようになっているが、この反面、減速
機に使用される、はすば歯車や平歯車などは騒音の点で
問題があり、このため歯車構成の改良、減速機の防霧支
持、防音カバーなどの騒音対策が考えられており、一方
、インバータ方式のモータドライブ装置についても、電
動機より、かなりの騒音が発生するため、低騒音化用交
流フィルターを電動機回路に挿入したり、あるいはＭＯ
Ｓ　　ＦＥＴ素子を用いた高周波変調方式を採用するな
どして騒音対策を実現するようにしている。このように
ホームエレベータに関する騒音対策は、かなりの成果を
上げており、通常のエレベータの運転では、はとんど問
題ないレベルにまで達している。

しかし、ホームエレベータは、夜間、特に深夜において
運転されることが多々あり、このような場合、暗騒音が
低いため昼間より騒音問題が大きくなることがあった。

これは、建屋の構造、間取り、エレベータの駆動方式な
どにより騒音レベルは大きく異なるが、深夜における電
動機や減速機の駆動音、あるいはエレベータ乗りかごと
案内レールとの摺動音などが家族を始め近隣住宅でも気
になることがあり迷惑になるケースがあった。特に、一
般の住宅では、寝室とエレベータの昇降路や機械室とが
近接していることが多く、運転に伴う震動が建屋の柱や
梁を伝播することがあり、余、計に騒音として感じられ
る。このことは、老人や病人の居る家庭では、深刻な問
題になっている。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、夜間、特に
深夜における静粛なエレベータ運転を可能にしたホーム
エレベータの制御装置を提供することを目的とする。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段）本発明は、速度切換手段の切換操作によりエレベータの
運転速度を、必要に応じて定格速度または定格速度より
低い所定速度との間で切換えられるようになっている。

（作　用）この結果、夜間、特に深夜においては、エレベータの運
転速度を定格速度より低い所定速度に切換え、静粛なエ
レベータ運転可能になるので、家族を始め近隣住宅への
騒音による迷惑を軽減することができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面にしたがい説明する。

第１図は同実施例の概略的構成を示すものである。図に
おいて、１はエレベータ乗りかごで、この乗りかご１は
巻上機２に巻掛けられたローブ３により昇降されるよう
になっている。この巻上機２は巻胴、電磁ブレーキおよ
び減速機からなるもので、電動機４により駆動される。

そして、電動機４は可変速駆動装置５により制御される
ようになっている。可変速駆動装置５には、速度指令装
置６が接続されている。この速度指令装置６は、エレベ
ータ乗りかご１の操作盤に設けた速度切換えスッチ７の
高（Ｈ）、低（Ｌ）の切換えにより出力レベルを切換え
るもので、この出力レベルにより可変速駆動装置５によ
る電動機４の速度が切換えられるようになっている。こ
の場合、速度切換えスッチ７が高（Ｈ）に切換えられる
と、エレベータ運転は定格速度に設定され、低（Ｌ）に
切換えられると、エレベータ運転は定格速度より低い、
例えば定格速度の１／２の所定速度に設定される。

次に、第２図は同実施例の具体的な回路構成を示すもの
である。この場合、可変速駆動装置５はインバータより
構成されており、整流器５１と平滑コンデンサ５２を通
して直流変換された直流電力が与えられると、インバー
タ出力を電動機４に与えるようにしている。可変速駆動
装置５に速度指令を与える速度指令装置６は、速度基準
電圧発生回路６１を有し、この速度基準電圧発生回路６
１の出力に応じて可変速駆動装置５を構成するインバー
タの点弧を制御し、電動機４の速度を制御するようにし
ている。この場合、速度基準電圧発生回路６１は、電圧
設定用ポテンショメータ６２．６３により低速側または
高速側の速度基準電圧が設定されるようになっている。

一方、速度切換えスッチ７は、高（Ｈ）側に切換えた状
態で低速運転リレー１２の常閉接点１２１、高速運転リ
レー１１に直列接続され、この直列回路を直流母線Ｐ、
Ｎの間に接続し、低（Ｌ）側に切換えた状態で高速運転
リレー１１の常閉接点１１１、低速運転リレー１２に直
列接続され、この直列回路を直流母線Ｐ、Ｎの間に接続
している。また、エレベータが始動してから停止するま
での期間、動作を保持される走行リレー（図示せず）の
常開接点１３１と高速運転リレー１１の常開接点１１２
の直列回路を上記速度切換えスッチ７と低速運転リレー
１２の常閉接点１２１の直列回路に並列に接続し、同様
に上記常開接点１３１と低速運転リレー１２の常開接点
１２２の直列回路を上記速度切換えスッチ７と高速運転
リレー］１の常閉接点１１１の直列回路に並列に接続し
ている。そして、上記高速運転リレ１１の常開接点１１
３を上記速度指令装置６の電圧設定用ポテンショメータ
６２に直列接続し、上記低速運転リレー１２の常開接点
１２３を、上記速度指令装置６の電圧設定用ポテンショ
メータ６２に直列接続している。

次に、このように構成した実施例の動作を説明する。

まず、通常のエレベータ運転時は、速度切換えスイッチ
７を（Ｈ）側に切換えておく。すると、高速運転リレー
１１が動作するので、常開接点１１３が閉じ、速度基準
電圧発生回路６１は電圧設定用ポテンショメータ６２を
介して付勢され、高速側の速度基準電圧を設定している
。これにより、可変速駆動装置５には、高速走行用の基
準電圧が与えられるので、電動機４は定格速度に見合う
回転速度で駆動され、エレベータは通常の高速運転され
るようになる。この場合のエレベータの所定階床までの
走行パターンは第３図（ａ）にボすように、最高速度Ｖ
Ｈ，所要時間Ｔ）Ｉで表わされる。

次に、夜間、特に深夜のエレベータ運転時は、速度切換
えスイッチ７を（Ｌ）側に切換える。すると、今度は低
速運転リレー１２が動作するので、常開接点１２３が閉
じ、速度基準電圧発生回路６１は電圧設定用ポテンショ
メータ６３を介して付勢されるようになり、低速側の速
度基準電圧を設定する。これにより、可変速駆動装置５
には、低速走行用の基準電圧が与えられるので、電動機
４は定格速度より低い、例えば定格速度の１／２程度の
速度に見合う回転速度で駆動され、エレベータは低速運
転されるようになる。この場合、エレベータの所定階床
までの走行パターンは第３図（ｂ）に示すように、最高
速度ＶＬ、所要時間ＴＬで表わされる。

なお、エレベータの走行中に速度切換えスイッチ７が誤
って切換えられた場合、高速運転リレー１１または低速
運転リレー１２は速度切換えスイッチ７を開した付勢回
路を解かれるが、この時点では走行リレーの常開接点１
３１が閉じ動作し自己保持回路が形成されているので、
エレベータは当初設定された速度で安全に運転されるこ
とになる。

このようにすれば、エレベータを低速運転可能にしたこ
とにより、電動機４の回転数が速度に比例して低下する
ので、電動機４を始め巻上げ機３の減速機から発生する
騒音が低下するだけでなく、頂部シーブ騒音、カードレ
ールと乗りかご１の摺動摩擦による騒音、可変駆動装置
５の交流フィルターの騒音など全て低下させることがで
き、エレベータ全体の騒音および震動を大幅に低減でき
ることになる。このことは、深夜のように特に静粛を要
する場合にも、家族あるいは近隣の住宅への迷惑を無く
すことができるようになる。

なお、本発明は上記実施例にのみ限定されず、要しを変
更しない範囲で適宜変形して実施できる。

例えば、上述の実施例では、速度切換えスイッチ７をエ
レベータ乗りかごの操作盤に設けたが、乗り場操作盤、
住宅内の便利な場所に設けるようにしてもよい。また、
速度切換えスイッチ７は、予め希望した時刻になると、
自動的に切換え動作を行なうタイムスイッチにしてもよ
いし、切換えスイッチ７とタイムスイッチを併用しても
よい。さらに、可変駆動装置５としてインバータを用い
たが、−吹型圧制御方式のものでもよいし、２巻交流電
動機であれば極数変換装置を用いてもよい。

また、電動機が直流電動機であればサイリスタ、トラン
ジスタレオナード装置、あるいは抵抗式速度制御装置で
もよい。さらに、上述の実施例では速度切換えを低速、
高速の２段切換えにしたが、２段以上の切換えであって
もよい。さらにまた、本発明は上述した従来の各種ホー
ムエレベータにも適用できることも勿論である。

［発明の効果］本発明は、速度切換手段の切換操作によりエレベータの
運転速度を、必要に応じて定格速度または定格速度より
低い所定速度との間で切換えられるようにしたので、夜
間、特に深夜においては、エレベータの運転速度を定格
速度より低い所定速度により静粛な運転が可能になり、
家族を始め近隣住宅への騒音による迷惑を大幅に軽減す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略的構成図、第２図
は同実施例の具体的な回路構成図、第３図は同実施例の
動作を説明するための特性図である。１・・・エレベータ乗りかご、３・・・巻上げ機、４・
・・電動機、５・・・可変速駆動装置、６・・・速度指
令装置、７・・・速度切換えスイッチ、１１・・・高速
運転リレー　１２・・・低速運転リレー出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第１図第３図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

エレベータの乗りかごと、この乗りかごの昇降を駆動す
る駆動手段と、必要に応じて指定速度を切換える速度切
換え手段と、この速度切換え手段の切換え操作に応じて
上記駆動手段による上記エレベータ乗りかごの速度を制
御する速度制御手段とを具備したことを特徴とするホー
ムエレベータの制御装置。