JPH02180973A - 湿熱感応性組成物及びそれを含有する高圧蒸気滅菌用インジケーター組成物 - Google Patents

湿熱感応性組成物及びそれを含有する高圧蒸気滅菌用インジケーター組成物

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JPH02180973A
JPH02180973A JP1220156A JP22015689A JPH02180973A JP H02180973 A JPH02180973 A JP H02180973A JP 1220156 A JP1220156 A JP 1220156A JP 22015689 A JP22015689 A JP 22015689A JP H02180973 A JPH02180973 A JP H02180973A
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acid
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Kyoko Sudo
恭子 須藤
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は湿熱滅菌処理によって舶著に変色する湿熱感応
性組成物及び滅菌用インジケーター組成物に閤する。さ
らに詳しくは、医療用器材もしくはレトルト食品等の包
装に使用される各種の湿熱感応性塗料又はインクその他
の湿熱変色性物品に使用される湿熱感応性組成物及び滅
菌用インジケーター組成物に関する。これらの各種の湿
熱感応性塗料又はインクは所定の温度、所定の時間の蒸
気滅菌処理によって変色する。
[従来の技術] 従来、この種の湿熱感応性組成物及び滅菌用インジケー
ターインク組成物としては、住友スリーエム社製オート
クレーブテープ#1222のインクに使用されているよ
うな金属化合物、たとえば炭酸鉛、と硫黄を主成分とす
るものが汎用されている。それは米国特許用2.889
.799@に開示されている。また、特に滅菌用インジ
ケーターインク組成物としては特公昭45−4690号
公報に開示されているものが知られている。さらに、金
属錯体の生成反応や分解反応時における変色性を利用し
た熱感応性組成物が特開昭51−3381号公報に開示
されている。湿熱感応性組成物をインクに応用した例は
、特公昭55−18464号公報及び特公昭59〜13
550号公報に開示されている。
[発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来の湿熱感応性組成物又は滅菌用イン
ジケーター組成物は以下の点から必ずしも満足できるも
のではなかった。
1)発色が黒色系統に限定される。
2)一定温度に達すると変色を開始してしまい、^圧蒸
気による処理が、滅菌が完了するのに必要な時間だけ行
われたか否かの確認ができない。
3)組成物の成分が昇華性をもつため、保存安定性が悪
くまた変色が均一に行われない。
4)  5RTに硫黄を含有Jる組成物については悪臭
を伴なう。
特に、金属錯体の生成反応を利用したものは、温度条件
のみにより変色を起こし易く、滅菌に必要な時間高圧蒸
気による処理が行われたか否かの確認は困難であった。
また金属錯体の生成反応や分解反応時における変色性を
利用したものは、いずれも保存安定性も十分なものとは
いい切れない場合があった。特に、分解反応を利用した
ものは、保存安定性、特に空気中の湿度等の水分に対す
る安定性が必ずしも十分とはいえなかった。
本発明は、このような問題点を解決し、以下の諸性能を
有する湿熱感応性組成物及び滅菌用インジケーター組成
物を得ることを目的としている。
1) 所定温度の熱、所定湿度を与える水蒸気及び所定
の経過時間という蒸気滅菌のすべての条件を満足したと
きにのみ顕著な変色を示すものであること。
2)保存安定性が良いこと。具体的には、低温(たとえ
ば、室温)で反応することなく、水に不溶であり、水に
反応性でなく、かつ昇華性がないこと。
3)高圧蒸気滅菌侵の色変化が均一でかつ鮮明であるこ
と。
4)無臭であること。
[問題点を解決するだめの手段] 本発明によれば、前記諸性能を全て備えた、蒸気滅菌処
理によって変色する実用的な湿熱感応性組成物及び滅菌
用インジケーター組成物が提供される。すなわち、 (1)金属錯体と交換配位子とを組合せて成る湿熱感応
性組成物であって、 金属錯体がビス(ジメチルグリオキシマト)ニッケル(
以下Nt(dmg)2と略す)、ビス(2−フリルジオ
キシマド〉ニッケル(以下Nl (fdo)2と略す)
、クロラニル酸ジルコニウム又はビス(ニオキシマト)
ニッケルであり(以F N i (n OX > 2と
略す)、交換配位rが1〜6個のカルボンflLNと1
〜4個の7ミノ基とを含むアミノポリカルボン酸もしく
はクエン酸もしくはその塩、もしくは酒石酸もしくはそ
の塩、又は、それらの混合物である、 ことを特徴とする前記湿熱感応性組成物、+21  前
記交換配位子がグリシン誘導体、アラニン誘導体又は前
記グリシン誘導体の塩である、前記(1)記載の湿熱感
応性組成物、及び (3)  前記(1)及び(δの湿熱感応性組成物、バ
インダー及び溶剤を主成分として含有すること、を特徴
とする滅菌用インジケーター組成物、 (4)  前記(1)及び(りの湿熱感応性組成物、バ
インダー溶剤及び変色速度調整剤を主成分として含有す
ることを特徴とする滅菌用インジク゛−ター組成物、(
5)  前記変色速度調整剤がチオシアン酸塩、シアン
酸塩、クエン酸、クエン酸塩、酒石酸又は酒石酸塩であ
ることを特徴とする前記(4)記載の滅菌用インジケー
ター組成物、 が提供される。
本発明は、−量大が MLo+Y  −+  MY+nL で表わされる、高圧蒸気条件下における配位子交換反応
を利用するものである。ここでMLoは金[1体を、Y
は交換配位子を、Mは金属を、Lは金属錯体を構成する
配位子を表わす。また、nは整数を表わし、上記の金属
錯体の場合には2である。MLoは、通常は、有色の金
属錯体であり、一方、Yは、通常は無色の交換配位子で
ある。高圧蒸気滅菌条件1讐において、MLoとYは反
応して他の金属錯体MYと配位子りを生成する。この金
属錯体MYと、′f1111iシた配位子しは、それぞ
れ無色か又は、MLnとは異なった色になる。
本発明の交換配位子は、1)1〜6個のカルボン酸基と
1〜4個のアミン基とを含むアミノポリカルボン酸、及
び、その塩であり、2)クエン酸又は酒石酸、及びそれ
らの塩である。これらの酸の望ましい塩は、ナトリウム
、カリウム、カルシウム及び、アンモニウム塩である。
具体的には例えばエチレンジアミン四酢酸(以下E D
 T Aと略す)もしくはその塩、グリコールエーテル
ジアミン四酢wi(以下G E D ’r Aと略す)
、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢al
l(以下CVDTAと略す)、ニトリロ玉酢酸(以];
NTAと略す)、もしくはその塩、イミノニ酢酸(以下
IOAと略す)もしくはその塩、ジヒドロキシエチルグ
リシン(以下D II E Gと略す)、N−ヒドロキ
シエチルエチレンジアミン三酢酸(以下EDTA−OH
と略す)、ヒドロキシエチルイミノニ酢M(以下ト11
DAと略す)、エチレンジアミンニブロビAン酸二塩*
塩<以下EDDPと略す)、ジエチレントリアミン五酢
酸(以下DTPAと略す)、トリエチレンテトラミン六
酢M (以下TTHAと略す)、1.3−−、’7ミ/
70パンー2−オールー四酢8!(以下DPTA−0H
と略す)及び1.2−ジアミノブDパン四酢酸(以下M
ethyl −E D ’r Aと略す)を挙げること
ができる。
クエン酸の塩の望ましい例としては、クエン酸ニアンモ
ニウムが挙げられる。望ましい酒石H塩としては、酒石
酸アンモニウムが挙げられる。
金属錯体と交換配位子との配合比は、変色の程度及び変
色速度の点から、金a鉗体に対し交換配位子は等モル以
上であることが必要であり、2〜20倍モルが好ましく
、2〜10倍モルであることが最も好ましい。
前記諸性能を全て備えた本発明の滅菌用インジケーター
組成物は、必須構成成分として本発明の湿熱感応性組成
物(MLo及びY)、バインダー及び溶剤を含む。
本発明の滅菌用インジケーター組成物中に含まれるバイ
ンダーとしては、汎用のインク組成物に使用されるセル
ロース樹脂、石油樹脂、フェノール樹脂、マレイン酸樹
脂、ビニル樹脂等の樹脂はいずれも使用することができ
、特にニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム
、塩素化ポリオレフィンを好適に使用しつる。このバイ
ンダーは滅菌用インジケーターインク組成物の塗膜形成
性および対象物への密着性、耐熱耐湿性のほか、乾燥性
溶剤特に速乾性溶剤への溶解性等の見地から使用するも
のである。
本発明に係る組成物における溶剤としては、油性インク
に使用される汎用の溶剤はいずれも使用することができ
る。有用な溶剤は、アルコール、エステル、芳香族炭化
水素及びケトンを包含する。
特に酢酸n−プロピル、n−プロパツール、メタノール
、2−エトキシエタノール、酢酸ブナル、n−ブタノー
ル、トルエン、シ)ロヘキサノン及びこれらの屁合溶剤
を好適に使用しつる。
発明1」に係る滅菌用インジケーター組成物の望ましい
具体例中には、変色速度調整剤が包含される。速度調整
剤としては、望ましくは、配位子交換反応速度を加速す
るチオシアン酸塩か、又は、配位子交換反応速度を減速
するシアン酸塩が挙げられる。望ましいシアン酸塩は、
シアン酸ナトリラム及びシアン酸カリウムを包含する。
特に、変色反応の速度を速める作用の点から、チオシア
ン酸塩が望ましく、たとえば、チオシアン酸アンモニウ
ム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム及
びチオシアン酸カルシウムを挙げることができる。さら
に、クエン酸又は酒石酸及びそれらの塩は、他のアミノ
カルボン酸型の交換配位子を含むインクの色形成能力を
加速するための速度調整剤として使用することができる
本発明の滅菌用インジケーター組成物には、ざらに乾性
油、半乾性油、可塑剤、顔料、分散剤、等の通常種々の
目的でインク組成物に添加される物質を添加することが
できる。体質顔料としては、例えば酸化ブタン、又はイ
ンクに通常使用される他の市販の着色顔料を挙げること
ができる。具体的には、“レジノブル− MD−556
AD”  ”レジノブルー Mtl−1132−AD”
及び“レジノブリーン MD−2811−AD”を挙げ
ることができる。これらは全てレジノカラー工業株式会
社から重々されている。これらの顔料は本発明の湿熱感
応性組成物の本来の色変化と異なる色変化を所望する場
合に顕著な効果を発揮′する。
たとえば、゛レジノブル−”が Nl (dmg)2及びEDTA ・2Naを含有する
滅菌インジケーター用組成物に添加された場合、当初は
赤色であった組成物は、蒸気滅菌処理された模には黄色
に変色する。゛°レジノグリーン″が、゛レジノブル−
″の代わりに同じ組成物に添加された場合には、当初茶
色であった組成物は、蒸気滅菌処理後tよ緑色に変色す
る。
本発明の滅菌用インジケーター組成物は、グラビアイン
ク、凸版インク、スクリーンインク、スタンプ用インク
等の各種のインクに適用できる。
このインク組成物を各種の基材に通常の塗布操作により
塗布して、テープ状、ラベル状又はカード状等の種々の
滅菌モニタリング用品を得ることができる。この用品に
は、被看体に被着するための粘(接)着剤を塗布して実
用に供することもてきる。
本発明の滅菌用インジケーター組成物の必須構成成分比
は、実用面からは、グラビア用インクの場合には本発明
の湿熱感応性組成物は30〜40重量%、バインダーは
30〜60重世%及び溶剤10〜40重量%の範囲が好
ましい。スクリーン用インクの場合には湿熱感応性組成
物は7〜33ffi[%、バインダー35〜65.5中
針%及び溶剤15〜35重量%の範囲が好ましい。すで
に説明した通り本発明の組成物の変色速度は、金kX鉗
体と交換配位子の配合割合を変化させることにより所望
のものを得ることができるが、変色速度調整剤を全組成
物に対し0.1〜15重量%添加することによってもそ
の変色速度を任意にかえることができる。体質顔料の場
合、それらを金n1を体ベースで10〜100IJI%
使用すると、また、それが二酸化チタンの場合は同様に
それを50〜300iTJ1%使用するとJA著な色変
化を得ることができる。
本発明の組成物のうち変色条件の異なるものを選択し同
一基材に複数種類塗布したちのは、蒸気滅菌用インジケ
ーターとして実用的である。
[作用] 本発明の組成物は、常態では石仏の金属錯体(MLo)
と無色の交換配位子(Y)を含んでいる。これらは滅菌
条件である湿熱状態下でのみ、次の反応 MLo−)−Y  −’)  MY+nLが進行して、
別の金B錯体(MY)と配位子(L)を生成する。これ
は、本発明の&属錯体(ML)の生成定数が、生成する
金属錯体(MY)の生成定数よりも小さいものを選択し
であるためである。
本発明の組成物は、反応前の強い色を有する金属錫体(
MLo)が湿熱条件下では別の色又は無色の金属錯体(
MY)及び配位子(1−)になるようにそしてその他の
諸条件をみたすように、金属錯体(MLo)と交換配位
子(Y)を選んであるので、その色の顕著な変化により
滅菌処理の完了を明瞭に感知することができる。
[実施例] 以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、
本発明がこれに限定されるしのではない。
実施例1 以下の組成の混合物をボールミルで均一に分散し、本発
明の組成物を調製した。
組成        使用量(重量部) モル比N i
 (dmQ ) 2       1.50   1ヒ
l0TA−2Na       15.46   8バ
インダーにトロセルロー 60 ス:エチルセルロース= 1:1) 溶剤(n−ブOビルアセテ−25 ト:n・−プロパツール= 6:4) この組成物をマイA7−棒<#20)を使用して興人株
式会社から゛クレープベーパー バッキングS −03
”として市販されているラテックス含浸紙上に塗15 
シ乾燥して試験片とした。この試験片のオートクレーブ
中り21℃/1分、132℃/3分及び132℃/15
分での変色の割合を第1表に示す。ここで変色の割合は
、日本重色工業製SZ−Σ80  C0LORHEAS
URING 5YSTEHヲ用い次式で定義される色差
(八E)を測定することによって求めた。
ここでLXa、bはそれぞれ変色前のインクの明度、色
相、彩度を表わし、L’   a’   b’ はそれ
ぞれオートクレーブ中で変色した模の明度、色相、彩度
を表わす。変色率(%)は変色前をO1完全な変色が終
了したときのΔFを100として試験片のΔEを百分率
で表わしたものである。
実施例2〜47 第2表から第5表までの金hti体と交換配位子との組
合せについて、金属錯体に対し交換配位子の配合モル比
が8倍モルである他は実施例1と同様のバインダー及び
溶剤をそれらと同じ比率で使用して実施例1と同様にし
て試験片を作製した。
実施例1に記載の方法によりその変色の割合を測定した
のでその結果を第2表から第5表までに示す。
なお、湿熱試験により、金属錯体が Nl (dma>2の場合(第1表及び第2表)には暗
赤色から無色に、Ni (fdo)2の場合(第3表)
には茶色から無色に、クロラニル酸ジルコニウムの場合
(第4表)には灰色から紫色に、Ni (nox)2の
場合(第5表)には淡紅色から無色に変色した。
132℃/15分で変色率が50%に満たないものは高
圧蒸気滅菌のための三条性を満たした場合にのみ反応を
開始するが、変色が完了するまでの経過時間が長すぎる
ため実用には適さない。また121℃/1分ですでに5
0%以上の変色率を示づものは、変色が速すぎるために
高圧蒸気滅菌に必要な一定の時間を経過したかどうかの
確認ができず本発明の目的には適さない。第1表から第
5表に示す如く、本発明の組成物はいずれも本発明の目
的を達成するのに充分な性能を示す。
実施例48 以下の組成の混合物をボールミルで均一に分散し、本発
明の滅菌用インジケーター組成物を調製した。
組成 使用壜 (重機部) N i  (6m121.50 ’rio2          3.75NH4SCN
         0.31バインダーとして ニトロセルロース    5.04 エチロヒルロース    5.88 ジブチルフタレート    2.52 メタノール       10.44 2−エトキシエタノール 18.12 n−プロピルアセテート 18.00 溶剤として n−70ビルアセテート 15.00 n−プロパツール    io、o。
この組成物をマイヤー棒(#20>を使用して実施例1
に述べたラテックス含浸紙上に塗布し乾燥して試験片と
した。
このようにして調製した試験片は桃赤色で、オ−トウレ
ープ中にて飽和水蒸気中120℃の条件では15〜20
分で完全に白色となった。オートクレーブ中にて飽和水
蒸気中135℃の条件では3〜5分で完全に白色となっ
た。
実施例49 チオシアン酸アンモニウムを使用しないこと以外は、実
施例48と同様の組成で同様の方法により試験片を作製
した。オートクレーブ中にて飽和水蒸気中120℃の蒸
気滅菌条件では20〜30分で桃赤色から完全な白色と
なった。オートクレーブ中にて飽和水蒸気中135℃の
条件では5〜8分で完全に白色となった。このことから
チオシアン酸アンモニウムの添加1よ配位子交換反応の
速度を増加させることがわかる。
実施例50 EDTA−2Naを3.87重1部 (N i (dmQ) 2に対し2倍モル)使用するこ
と以外は実施例49と同様の組成で同様の方法により試
験片を作製した。オートクレーブ中にて飽和水蒸気中1
35℃の蒸気滅菌条件では8〜10分で完全に白色とな
った。
実施例51 以下の組成の混合物をボールミルで均一に分散し滅菌用
インジケーター組成物を調製した。
組成            使用量(重量部)N i
 (fdo)21.5 ”rho2         0.75バインダーとし
て 塩化ゴム        24.00 溶剤として トルエン        36.00 この組成物を実施例1に述べたようにツイヤ−捧(#2
0)を使用してラテックス含浸紙上に塗布し乾燥して試
験片とした。このようにして調製した試験片は茶色で、
オートクレーブ中にて飽和水蒸気中120℃の蒸気滅菌
条件では20分で完全に白色となった。オートクレーブ
中にて飽和水蒸気中135℃の条件では5分で完全に白
色となった。
実施例52 以下の組成の混合物をボールミルで均一に分散し滅菌用
インジケーター組成物をm製した。
組成            使用ff1(重量部)り
Oラニル酸ジルコニウム 1.5 ニウムに対し8倍モル) TiO2o、ys バインダーとして 塩素化ポリエチレン   12.00 溶剤として トルエン        48.00 この組成物を実施例1に述べたようにマイヤー棒(#2
0)を使用してラテックス含浸紙上に塗布し乾燥して試
験片とした。この゛ようにして調製した試験片は灰色で
、オートクレーブ中にて飽和水蒸気中135℃の蒸気滅
菌条件では30分で完全に紫色となった。
施例53 以下の組成の混合物をボールミルで均一に分散し滅菌用
インジケーター組成物を調製した。
組成            使用量(重量部)N i
 (nox)21.50 T i 021.00 バインダーとして ニトロセルロース     5.04 エチルセルロース     5.88 ジブチルフタレート    2.52 メタノール       10.44 2−エトキシエタノール 18.12 n−ブチルアセテート  18.00 溶剤として n−ブチルアセテート  18.00 n−ブタノール     12.00 この組成物を実施例1に述べたようにマイヤー棒(#2
0>を使用してラテックス含浸紙上に塗布し乾燥して試
験片とした。このようにして調製した試験片は桃赤色で
オートクレーブ中にて飽和水蒸気中135℃の蒸気滅菌
条件では20分で完全に白色となった。
実施例54 以下の組成の混合物をボールミルで均一に分散して、本
発明に係る組成物を調整した。
組成            使用量(重徂部)N i
 (dma)23.o。
EDTA −2Na      30.86バインダー
        50.00溶剤          
 16.67バインダーは以下の組成から成っている。
組成            使用量(重機部)ニトロ
セルロース      4.20エチルセルロース  
    4.90トリアセチン        2.1
1メタノール         8.162−エトキシ
エタノール  15.07n−プロピルアセテート  
14.96溶剤は10111部のn−プロピルアセテー
ト及び6.67重量部のn−ブ[Iパノールから成って
いる。
この組成物を、マイヤー棒(#7)を使用して、興大株
式会社から°“クレープベーパーバッキングS −03
”として市販されているラテックス含浸紙上に塗布し、
乾燥して試験片とした。
実施例55−56   較 1−7 金属鉗体として Ni(dmo)2を使用し、かつ、E
DTA・2Naの代わりに他のいろいろな化合物を使用
して、実施例54と同じ方法で試験片を作製した。
バインダー及び溶剤の使用量は実施例54と同じ比率で
使用している。Nt(dmQ)2の使用量及び添加物は
第6表に示す。実施例54−56及び比較例1−7に従
って調整された試験片の色変化(ΔE)は、実施例1と
同じ方法で測定した。
すなわち、オートクレーブ中、121℃、1分、132
℃、1分、3分、5分、15分及び30分の条件での変
色である。その結果を第6表に示す。
第6表から、クエン酸ニアンモニウム及び酒石酸アンモ
ニウムは交換配位子として作用し、EDTA・2Naと
ほぼ等しい特性を示すことがわかる。他のシアン酸及び
チオシアン酸塩並びに酢酸アンモニウムは、本発明の実
施において交換配位子として金属錯体とは十分には反応
しない。
実施例57−60及び比較VA7 金属錯体としてNi  (dmg)2を使用し、かつ、
EDTA・2Naの代りに他のいろいろな化合物を使用
して、実施例54と同じ方法で試験片を作製した。その
急変化(ΔF)を比較例1−7及び実施例55ど同一方
法により測定した。その結果を第7表に示す。
第7表から、酒石酸及びクエン酸は交換配位子として作
用し、EDTA・2Naにほぼ等しい性能特性を有する
ことがわかる。
実施例61−75及び比較例’?−/ 実施例1に記載の方法と同様にして、いろいろな変色速
度調整剤を含む滅菌インジケーター用組成物の試験片を
作製した。色変化(ΔE)は実施@1と同じ方法で測定
した。すなわち、オートクレーブ中121℃、1分、1
32℃、1分、3分及び5分間の条件で変色した試験片
の初期の色との差である。第8表に、変色速度調整剤を
1重量%使用した場合の結果を、第9表に変色速度調整
剤を5重量%使用した場合の結果を示す。
実施例 比較例 No。
速度調整剤 (1重社%) コントロール註1) ΔEi註2) 第8表 121℃71分   132℃/1分 八E註3)    ユE註3) 5.50 5.57 う、35 6.94 実1)iVA62   KSCN ##/165 比較例10 0CN CH3COONH4 1,95 0,91 1,84 7,26 3,68 3,83 11,11 7,21 4,31 3,69 10,57 9,46 6,39 132℃73分 36、25 39.82 40.50 40.03 43.17 13.64 18.85 39.89 42.82 41.63 132℃15分 ΔE註3) 42.68 39.99 40.86 41.13 42.86 22.13 33.42 42.07 42.36 42.01 aを含み、速度調整剤を含まない。
備考註4) 速い コントロールと同様 速い 速い 遅い 遅い コントロールと同様 速い 速い 註4) 変色速度がコントロールよりも速いか遅いか第 実施例 比較例 NO3 速度調整剤 (51攪%) コントロール註1) △Ei註2) 121℃/1分 ΔE註3) 5.26 n n n 70   KSCN 2.00 16.06 II l/ ry 73 比較例11 0CN CH3COONH4 1,51 3,65 3,52 4,48 註3)蒸気滅菌後の変色の割合。
註4)変色速度がコントロールよりも速いか遅いか。
132℃71分 132℃73分 132℃75分 備考註4) 速い 速い 速い 速い 遅い 遅い コントロールと同様 41.78 38.34 40.76 36、65 41.12    速い 38.20    速い 2Naを含み、速度調整剤を含まない。
第8表及び第9表の結果からチオシアン酸塩、酒石酸塩
及びクエン酸塩の変色速度調整剤が変色反応の速度を加
速するのに対して、シアン酸塩の速度調整剤は本発明の
滅菌インジケーター用組成物の変色反応を遅くすること
がわかる。
実施例76 次の成分の滅菌インジケーター用組成物を、ボールミル
によって均一に分散して調整した。:成  分    
             吊 (重量部)N i (
d m O) 2       3.44EDTA−2
Na           26.58T102   
         1.72Ca(SCN)2    
  0.22緑色顔料註”         1.37
バインダー註”        50.00溶 剤註3
’          16.67註1)「レジノブリ
ーンMD−2811−ADJ(レジノカラー工業株式会
社製) 註2)バインダーは以下の組成からなっている。
成  分                帛 (重量
部)ニトロセルロース      4.20エチルセル
ロース      4.90トリアセチン      
   211メタノール         8.162
−エトキシエタノール   15.07n−プロピルア
セテート   14.96註3)溶剤はn−ブOビルア
セテート10重量部とn−10パノール6.67重覆部
からなっている。
実施例1に記載の方法と同様にして、このインク組成物
をラテックス含浸紙上に塗布、乾燥して試験片を作製し
た。このようにして調製した試験片は茶色で、132℃
で蒸気滅菌条件では5分で完全に緑色となった。
[発明の効果1 以上説明したように、本発明の湿WA@応性組成物及び
それを含有する滅菌用インジケーターインク組成物は、
高圧蒸気滅菌のための三条性、寸なわち所定温度の熱、
所定湿度を与える水蒸気及び所定の経過時間のすべての
条件を満足したときにのみ、均一で顕著な変色を実現し
、滅菌の確認が極めて容易となった。
しかも出発物質としてすでに金MI 14体を構成して
いる化合物を使用しているため保存安定性が良く、低温
で変色を開始することも空気中の湿度で変色を開始する
こともない。また、本発明の組成物の構成成分から明ら
かなように昇華性がなく、変色後も安定であり、悪臭も
伴わない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属錯体と交換配位子とを組合せて成る湿熱感応
    性組成物であつて、 前記金属錯体がビス(ジメチルグリオキシマト)ニッケ
    ル、ビス(2−フリルジオキシマト)ニッケル、クロラ
    ニル酸ジルコニウム又はビス(ニオキシマト)ニッケル
    であり、前記交換配位子が1〜6個のカルボン酸基と1
    〜4個のアミノ基とを含むアミノポリカルボン酸もしく
    はクエン酸もしくはその塩、もしくは酒石酸もしくはそ
    の塩又は、それらの混合物である、 ことを特徴とする前記湿熱感応性組成物。
  2. (2)前記交換配位子がグリシン誘導体、アラニン誘導
    体又は前記グリシン誘導体の塩の多座配位子である、請
    求項第1項記載の湿熱感応性組成物。
  3. (3)請求項第1項又は第2項記載の湿熱感応性組成物
    、バインダー及び溶剤を主成分として含有する、ことを
    特徴とする滅菌用インジケーター組成物。
  4. (4)請求項第1項又は第2項記載の湿熱感応性組成物
    、バインダー溶剤及び変色速度調整剤を主成分として含
    有することを特徴とする滅菌用インジケーター組成物。
  5. (5)前記変色速度調整剤がチオシアン酸塩、シアン酸
    塩、クエン酸、クエン酸塩、酒石酸又は酒石酸塩である
    ことを特徴とする請求項(4)記載の滅菌用インジケー
    ター組成物。
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