JPH0218046Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0218046Y2 JPH0218046Y2 JP1985121356U JP12135685U JPH0218046Y2 JP H0218046 Y2 JPH0218046 Y2 JP H0218046Y2 JP 1985121356 U JP1985121356 U JP 1985121356U JP 12135685 U JP12135685 U JP 12135685U JP H0218046 Y2 JPH0218046 Y2 JP H0218046Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- segment
- center hole
- mandrel
- curvature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 6
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はコイル状に巻き取られた鋼板コイルを
巻きもどすマンドレルに関するもので、詳しくは
セグメントの改良に関するものである。
巻きもどすマンドレルに関するもので、詳しくは
セグメントの改良に関するものである。
(従来の技術)
従来のマンドレルにおいては、コイル中心孔の
内面と接するセグメントの表面曲率をコイル中心
孔の半径に一致させてあり、セグメントをコイル
内で拡大した時、コイル中心孔とセグメント間に
発生する面圧が均等に分布し、コイルを保持する
機構となつていた。このようなマンドレルは実開
昭58−9217号公報等ですでに知られている。
内面と接するセグメントの表面曲率をコイル中心
孔の半径に一致させてあり、セグメントをコイル
内で拡大した時、コイル中心孔とセグメント間に
発生する面圧が均等に分布し、コイルを保持する
機構となつていた。このようなマンドレルは実開
昭58−9217号公報等ですでに知られている。
第2図は、一般的なマンドレルのコイル保持部
の構造を示す断面側面図であり、1はセグメン
ト、3は主軸、4はセグメントにボルトにて固定
された摺動ライナー、6はセグメント脱落防止用
ボルトである。
の構造を示す断面側面図であり、1はセグメン
ト、3は主軸、4はセグメントにボルトにて固定
された摺動ライナー、6はセグメント脱落防止用
ボルトである。
主軸3の後部には油圧シリンダーが連結されて
おり、油圧シリンダーの動作に従い主軸3が押・
引する。セグメント1は主軸3のテーパー面にそ
つて、主軸押しで拡大、主軸引きで縮小(型式に
よつてはこの逆)の動作を行なう。
おり、油圧シリンダーの動作に従い主軸3が押・
引する。セグメント1は主軸3のテーパー面にそ
つて、主軸押しで拡大、主軸引きで縮小(型式に
よつてはこの逆)の動作を行なう。
(従来技術の問題点)
従来のマンドレルにおいて、巻きのゆるいコイ
ルを巻き戻す際、コイル内部において、スリツプ
が発生、鋼板にスリツプ疵がつき、品質の低下を
来たすという問題点があつた。
ルを巻き戻す際、コイル内部において、スリツプ
が発生、鋼板にスリツプ疵がつき、品質の低下を
来たすという問題点があつた。
このスリツプ発生の原因は以下の通りである。
第5図に示すようなコイル中心孔付近に多重ル
ーズリング層を有するようなコイルをマンドレル
にて保持すると、第6図に示すごとく、自重によ
り下方に微小空隙を生じる。コイル巻き戻し時
に、この微小空隙がズレを起こし、第7図に示す
ごとくスリツプが発生するものである。
ーズリング層を有するようなコイルをマンドレル
にて保持すると、第6図に示すごとく、自重によ
り下方に微小空隙を生じる。コイル巻き戻し時
に、この微小空隙がズレを起こし、第7図に示す
ごとくスリツプが発生するものである。
(目的)
本考案は上記の問題点を解消するためになされ
たもので、セグメント拡大時に予め円形に形成さ
れたコイル中心孔を多角形に変形、拡大し、コイ
ル内部の微小空隙を押しつぶすことによつて、ス
リツプの発生を防止することを目的とする。
たもので、セグメント拡大時に予め円形に形成さ
れたコイル中心孔を多角形に変形、拡大し、コイ
ル内部の微小空隙を押しつぶすことによつて、ス
リツプの発生を防止することを目的とする。
(問題点を解消するための手段)
本考案に係るマンドレルは、コイル中心孔と接
するセグメント表面の表面曲率が0.6R〜0.9Rの
範囲(但しR=コイル中心孔の半径)で成形され
た複数のセグメントを有し、セグメント拡大時に
コイル中心孔が多角形に変形するように構成した
ものである。
するセグメント表面の表面曲率が0.6R〜0.9Rの
範囲(但しR=コイル中心孔の半径)で成形され
た複数のセグメントを有し、セグメント拡大時に
コイル中心孔が多角形に変形するように構成した
ものである。
(作用)
本考案におけるマンドレルはコイル中心孔と接
する部分のセグメントの表面曲率がコイル中心孔
の半径よりも小さく成形されているため、第3図
に示すようなほぼ均等な従来の面圧分布状態とは
異なり、第4図に示すような面圧の分布状態を示
す。又局部的に発生する最大面圧は、従来の面圧
に比して大きい値を示す。この局部的に大きな面
圧により、コイル中心孔を多角形に変形、コイル
内の微小空隙を押しつぶし、スリツプの発生を防
止するものである。
する部分のセグメントの表面曲率がコイル中心孔
の半径よりも小さく成形されているため、第3図
に示すようなほぼ均等な従来の面圧分布状態とは
異なり、第4図に示すような面圧の分布状態を示
す。又局部的に発生する最大面圧は、従来の面圧
に比して大きい値を示す。この局部的に大きな面
圧により、コイル中心孔を多角形に変形、コイル
内の微小空隙を押しつぶし、スリツプの発生を防
止するものである。
なお、コイル中心孔と接する部分のセグメント
の表面曲率が0.6Rよりも小さいと過大な面圧が
発生し、鋼板に押し疵をつけるし、0.9Rよりも
大きいとコイル中心孔の変形が不十分であり、ス
リツプの発生を防止することができない。
の表面曲率が0.6Rよりも小さいと過大な面圧が
発生し、鋼板に押し疵をつけるし、0.9Rよりも
大きいとコイル中心孔の変形が不十分であり、ス
リツプの発生を防止することができない。
(実施例)
第1図に本考案の一実施例の断面正面図を示
す。本図の場合は4枚セグメント型マンドレルで
ある。
す。本図の場合は4枚セグメント型マンドレルで
ある。
第1図において、1はセグメント、2はアタツ
チメント、3は主軸、4はセグメントにボルトに
て固定された摺重ライナー、5はアタツチメント
取付用ボルトである。
チメント、3は主軸、4はセグメントにボルトに
て固定された摺重ライナー、5はアタツチメント
取付用ボルトである。
セグメント1の表面曲率はコイル中心孔の半径
Rと一致させているが、アタツチメント2の表面
曲率を0.7R〜0.9Rに成形してあり、アタツチメ
ントを取付けることにより、コイル中心孔と接触
する部分の曲率をコイル中心孔の半径よりも小さ
くすることができ、セグメント拡大時には、前述
した通りの作用により、コイル中心孔を多角形、
微小空隙を押しつぶし、スリツプの発生を防止す
ることができる。
Rと一致させているが、アタツチメント2の表面
曲率を0.7R〜0.9Rに成形してあり、アタツチメ
ントを取付けることにより、コイル中心孔と接触
する部分の曲率をコイル中心孔の半径よりも小さ
くすることができ、セグメント拡大時には、前述
した通りの作用により、コイル中心孔を多角形、
微小空隙を押しつぶし、スリツプの発生を防止す
ることができる。
なお上記実施例では、セグメントをアタツチメ
ント取付方式とすることで、そのコイル中心孔と
接触する部分の表面曲率をコイル中心孔の半径よ
りも小さくしたが、セグメントとアタツチメント
を一体物で製作しても良いし、マンドレルの内部
構成部品との取合いが良ければセグメント全体の
曲率を小さくしても良い。
ント取付方式とすることで、そのコイル中心孔と
接触する部分の表面曲率をコイル中心孔の半径よ
りも小さくしたが、セグメントとアタツチメント
を一体物で製作しても良いし、マンドレルの内部
構成部品との取合いが良ければセグメント全体の
曲率を小さくしても良い。
なお、具体的な実施例として、コイル中心孔の
半径355mmに適応する4分割セグメントについて、
コイル重量10〜50トンに適応した場合、 (a) 各セグメントの全面表面を第4図に示すよう
にして曲率を310mmとした時、従来のすり傷発
生率が11%であつたものが5%に低下した。
半径355mmに適応する4分割セグメントについて、
コイル重量10〜50トンに適応した場合、 (a) 各セグメントの全面表面を第4図に示すよう
にして曲率を310mmとした時、従来のすり傷発
生率が11%であつたものが5%に低下した。
(b) 各セグメント表面をを第1図に示すようにセ
グメント全幅の中央1/4の部分の曲率を310mmと
した時、 従来のすり傷発生率が11%であつたものが6%に
低下した。
グメント全幅の中央1/4の部分の曲率を310mmと
した時、 従来のすり傷発生率が11%であつたものが6%に
低下した。
(考案の効果)
以上のように本考案によれば、セグメントの形
状の変更のみでスリツプ防止効果が得られる他、
従来の操業条件(シリンダーの油圧力等)を変更
することがなく、又既存の設備を改造する場合に
も安価でできる等の効果がある。
状の変更のみでスリツプ防止効果が得られる他、
従来の操業条件(シリンダーの油圧力等)を変更
することがなく、又既存の設備を改造する場合に
も安価でできる等の効果がある。
第1図は本考案の一実施例を示す断面正面図、
第2図は一般的マンドレルのコイル保持部の構造
を示す断面側面図、第3図は従来のマンドレルに
おけるコイル、セグメント間の面圧分布状態を示
す図、第4図は本考案のマンドレルにおけるコイ
ル、セグメント間の面圧分布状態を示す図、第5
図は中心孔付近に多重ルーズリング層を有するコ
イルの状態を示す図、第6図はそのコイルをマン
ドレルにて保持した際、自重にて下方に微小空隙
を生じた状態を示す図、第7図はコイル巻き戻し
時にコイル内部でスリツプを発生した状態を示す
図である。 1……セグメント、2……アタツチメント、3
……主軸、4……セグメントにボルトにて固定さ
れた摺動ライナー、5……アタツチメント取付ボ
ルト、6……セグメント脱落防止用ボルト、7…
…コイル。
第2図は一般的マンドレルのコイル保持部の構造
を示す断面側面図、第3図は従来のマンドレルに
おけるコイル、セグメント間の面圧分布状態を示
す図、第4図は本考案のマンドレルにおけるコイ
ル、セグメント間の面圧分布状態を示す図、第5
図は中心孔付近に多重ルーズリング層を有するコ
イルの状態を示す図、第6図はそのコイルをマン
ドレルにて保持した際、自重にて下方に微小空隙
を生じた状態を示す図、第7図はコイル巻き戻し
時にコイル内部でスリツプを発生した状態を示す
図である。 1……セグメント、2……アタツチメント、3
……主軸、4……セグメントにボルトにて固定さ
れた摺動ライナー、5……アタツチメント取付ボ
ルト、6……セグメント脱落防止用ボルト、7…
…コイル。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 コイル状に巻き取られた鋼板コイルの中心孔に
挿入して拡縮する複数のセグメントを有する鋼板
コイル巻戻し用マンドレルにおいて、 コイル中心孔の内面と接するセグメント表面の
表面曲率を0.6R〜0.9Rの範囲(但しR=コイル
中心孔の半径)、 に成形して、該セグメントをコイル内で拡大した
時、予め円形に形成されたコイル中心孔を多角形
に変形するように構成したことを特徴とする鋼板
コイル巻戻し用マンドレル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985121356U JPH0218046Y2 (ja) | 1985-08-07 | 1985-08-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985121356U JPH0218046Y2 (ja) | 1985-08-07 | 1985-08-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6229368U JPS6229368U (ja) | 1987-02-21 |
JPH0218046Y2 true JPH0218046Y2 (ja) | 1990-05-21 |
Family
ID=31010549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985121356U Expired JPH0218046Y2 (ja) | 1985-08-07 | 1985-08-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0218046Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5519693A (en) * | 1978-07-27 | 1980-02-12 | Fiat Spa | Suspension strut for automobile |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS517664U (ja) * | 1974-07-03 | 1976-01-20 |
-
1985
- 1985-08-07 JP JP1985121356U patent/JPH0218046Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5519693A (en) * | 1978-07-27 | 1980-02-12 | Fiat Spa | Suspension strut for automobile |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6229368U (ja) | 1987-02-21 |
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