JPH0217824Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 本考案の目的 （産業上の利用分野） パン類を包装するための軟質合成樹脂フイルム
製袋に替えて同質の管状体を開切し包装紙を形成
するための開切装置に関するものである。

（従来の技術分野） 従来のパン類を販売する小売店舗に於いては店
頭に積重ねた軟質合成樹脂製袋を一枚一枚取出
し、これを開口してパン類を収納して客へ渡すと
いう手順で販売するのが通例である。

ところが軟質の薄いこの種の袋は上下密着し易
く一枚のところを数枚一緒に取出すこともあり、
また密着している口縁部を開口するのに時間を要
するなど時間的無駄が非常に多い。

次にこの種の袋は規格製品であるためにパンの
形状の大小に抱わらず一定の袋を使用するため無
駄な資材を浪費することになるなどの欠点があ
る。

（本考案で解決せんとする問題点） 本考案では、軟質合成樹脂フイルム製管状体の
長尺物を順次開切してパンを包装し、包装を終え
たものは次の切断装置で切断することにより上記
欠点を改良するものである。

(ロ) 本考案の構成 （問題点を解決するための手段） 枠状台板１の後端を上方へ弯曲し、該弯曲部２
の先端で軟質透明合成樹脂フイルム製管状体３の
長尺物を巻取つたローラー４を回転自在に支承
し、該台板の中央両側に対向立設する一対の支持
杆５，５の上端を内方へそれぞれ弯曲しその端部
で開切刃７を縦長水平方向に設けた刃取付軸部６
を支持し、該取付軸の後端に球状の案内部８を設
け、台板の前側に前記管状体を熔解切断するため
加熱切断装置９（公知）を設けるものである。

（作用） 本考案は上記構成から成るので、管状体３の一
端を取出して球状案内部８を介し引出すと管状体
は案内部の直径幅が広がるので次の開切刃７で管
状体上側壁が簡単に開切される。この開切箇所よ
りパン類を挿入して包み込み、開切縁を引張して
両側縁を重合密接３′させ、次の加熱切断装置９
で両端を切断溶着すれば第４図に示すように包装
は完了する。

（実施例） 図面について実施例を述べると、１は枠状台板
で、後端両側辺を上方へ弯曲延長して弯曲部２と
しその先端部で軟質透明合成樹脂フイルム製管状
体３を巻取つたローラー４を回転自在に支承し、
台板の中央両側に対向立設する一対の支持杆５，
５の上端を内方へそれぞれ弯曲しその端部で開切
刃７を縦長水平方向に設けた刃取付軸６を支持
し、該取付軸の後端に球状案内部８を設け、台板
の前側に公知の加熱切断装置９を設けたものであ
る。

図面中１０はパンを示す。

(ハ) 効果 本考案は上記構成と作用を有するのでパンの包
装作業が非常に能率的に行なえる。即ち一方の手
で管状体３を引出して開切し、他方の手でパンを
挿入した後パンの後方の関状体を加熱切断装置で
切断すると包装は完了するので、客の立て込む時
間帯でも楽に捌くことができる。

またパンを包装した管状体の両端は必要な限度
内で切断熔着するので資材に従来の袋のような無
駄が生じない等の勝れた利点があるだけでなく包
装したフイルムの開切縁は重合密接しているの
で、従来の開口したままの袋に収納するより衛生
的でもある。

【図面の簡単な説明】

本考案の実施例を示すもので、第１図は本装置
の一部切欠正面図、第２図は一部切欠側面図、第
３図は使用説明図、第４図Ａは包装した時の拡大
側面図でＢはＡの中央縦断面図である。 １……台板、２……弯曲部、３……管状体、５
……支持杆、６……刃取付軸、７……刃、４……
ローラー、８……案内部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠状台板の後端両側辺を上方へ弯曲しその先端
   で軟質透明合成樹脂フイルム製管状体を巻取つた
   ローラーを支承し、台板の中央両側に対向立設す
   る一対の支持杆の上端を内方へ弯曲してその端部
   で縦長水平方向の刃を設けた刃取付軸を支持し、
   該取付軸の後端に球状案内部を設けたことを特徴
   とする軟質合成樹脂フイルム製管状体の開切装
   置。