JPH02175481A - 倒立型フロントフォーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は二輪車の前輪を懸架する倒立型フロントフォー
クに関する。

（従来の技術） 通常、二輪車の前輪を懸架するフロントフォークは、一
対のアウタパイプと、該アウタパイプのそれぞれにスプ
リングを介して摺動自在に内挿された一対のインナパイ
プとを備え、インナパイプは、その先端部の外周に設け
られたスライドブツシュを介してアウタパイプの内周面
に摺接されている。そして、これらの内部には、インナ
パイプが摺動する際の振動を減衰させるための作動油が
封入されている。

この種のフロントフォークには、インチバイブが車体側
に、アウタパイプが前輪の車軸に取り付けられる王立型
と、これとは逆にアウタパイプが車体側に、インナパイ
プが前輪の車軸に取り付けられる倒立型とがあるが、近
年、フロントフォークの剛性の向上やその軽量化におい
て王立型に較べて有利である等の点から倒立型フロント
フォークが多く使用されるようになってきた。

かかる倒立型フロントフォークでは、通常、−対のアウ
タパイプの上端部と胴部とがそれぞれ結合手段であるト
ップブリッジ及びボトムブリッジにより車幅方向に間隔
を存して一体に結合され、これらのブリッジを介してア
ウタパイプが車体側に取り付けられる。この時、フロン
トフォークは車体側から前輪の両側方をその車軸に向か
って延び、一対のインナパイプの下端部が該車軸に連結
される。ここで、上記トップブリッジ及びボトムブリッ
ジは、通常、アウタパイプの外周を挾むように締付けら
れ、これによってアウタパイプに固定される。

ところが、上記の締付けによって、特に、ボトムブリッ
ジによるアウタパイプの締付は部分が内側に向かって歪
んで、その内径が他の部分に較べて僅かに小さくなるこ
とがある。このため、アウタパイプの内周面に前記スラ
イドブツシュを介して摺接されたインナパイプの先端部
がこの締付は部分の内側を摺動する際に圧迫され、イン
ナパイプの滑らかな摺動が阻害される。そこで、従来は
この締付は部分におけるアウタパイプの歪を考慮して、
該締付は部分の内径を他の部分よりも大きくし、上記の
締付は状態でその締付は部分がインナパイプを圧迫する
ことのないようにしていた。

しかしながら、上記のようにアウタパイプの締付は部分
の内径を他の部分よりも大径とするためには、該締付は
部分の内周面に特別な切削加工等の加工を施さなければ
ならず、このような内周面の加工は困難であると共に、
加工工数を減らしてフロントフォークの製造コストを低
減させる妨げとなっていた。

また、該締付は部分の内径は、その締付は状態で確実に
インナパイプを圧迫することのないように比較的余裕の
ある大径とされるので、該締付は部分におけるアウタパ
イプとインナパイプとの間の間隙が大きくなって、咳両
バイブの間でガタが生しる虞れがあった。

（解決しようとする諜Ｈ） 本発明はかかる不都合を解消し、インナパイプがその先
端部の外周に設けられたスライドブツシュを介してアウ
タパイプの内周面に摺接されて摺動自在とされ、アウタ
パイプがその胴部の外周面を内周面側に締め付けて該胴
部に固定される結合手段を介して二輪車の車体側に取り
付けられる倒立型フロントフォークにおいて、アウタパ
イプの内径を一定としてその内周面に特別な加工をせず
に該インナパイプを支障なく滑らかに摺動させることが
でき、且つインナパイプとアウタパイプとの間のガタを
防止することのできる倒立型フロントフォークを提供す
ることを目的とする。

（課題を解決する手段） 本発明の倒立型フロントフォークは、かかる目的を達成
するために、アウタパイプの内径より小さい外径を有す
るインナパイプがその先端部の外周に設けられたスライ
ドブツシュを介して該アウタパイプの内周面に摺接され
て摺動自在に該アウタパイプに内挿され、該アウタパイ
プがその外周面を内周面側に締め付けて該アウタパイプ
に固定される結合手段を介して二輪車の車体側に取り付
けられ、該インナパイプのアウタパイプ内から突出して
いる端部が二輪車の前輪の車軸に連結される倒立型フロ
ントフォークにおいて、前記結合手段は、前記スライド
ブツシュを備えた前記インナパイプの先端部が内側を摺
動する前記アウタパイプの摺動部と異なる部分でアウタ
パイプに固定されることを特徴とする。

（作用） かかる手段によれば、前記結合手段は、前記スライドブ
ツシュを備えた前記インナパイプの先端部が内側を摺動
する前記アウタパイプの摺動部と異なる部分でアウタパ
イプに固定されるので、アウタパイプの該結合手段によ
り締付けられる部分が該締付けにより歪んでも、摺動部
に影響を与えることはなく、従って、インナパイプはそ
の先端部が圧迫されずに摺動部の内周面にスライドブツ
シュを介して摺接しながら摺動する。

（実施例） 本発明の倒立型フロントフォークの一例を第１図及び第
２図に従って説明する。第１図は倒立型フロントフォー
クを備えた自動二輪車の前部の側面図、第２図は該倒立
型フロントフォークの説明的断面図である。

第１図及び第２図で、■は自動二輪車の前輪２を車体フ
レーム３に懸架する倒立型フロントフォークＡのアウタ
パイプ、４は該アウタパイプ１に上部が内挿されて摺動
自在とされたインナパイプである。アウタパイプ１は第
１図示のように、その上端部及び胴部にそれぞれ結合手
段であるトップブリッジ５ａ及びボトムブリッジ５ｂが
外挿され、該両ブリッジ５ａ、５ｂはそれぞれボルト６
ａ。

６ｂによりアウタパイプ１を挟み込むように締付けられ
、これによってアウタパイプ１に固定される。そして、
アウタパイプｌはこれらのブリッジ５ａ、５ｂを介して
車体フレーム３の前端部のヘッドバイブ３ａに取り付け
られ、ハンドル７と共に該ヘッドパイプ３ａの軸心回り
に回動自在とされる。また、アウタパイプ１は第２図示
のようにほぼ全長にわたって一定の内外径とされている
。

インナパイプ４は第１図示のように、そのアウタパイプ
１内から下方に向かって突出している下端部に嵌合され
たアクスルホルダ８を介して前輪２の車軸２ａに連結さ
れ、第２図示のように、その上端部がアウタパイプ１内
においてアウタパイプ１の上端部にスプリング９を介し
て連結されて下方に付勢されている。

そして、インナパイプ４は、第２図示のようにほぼ全長
にわたって一定の外径とされ、その先端部の外周面に設
けられたスライドブツシュｌＯａとアウタパイプｌの下
端部の内周面に設けられたスライドブツシュ１０ｂとを
介してアウタパイプ１の内周面に常時摺接されている。

このインナパイプ４のスライドブツシュ１０ａを備えた
先端部は、第２図示のようにアウタパイプｌの摺動部１
ａの内側でその内周面に沿って摺動自在とされ、上記ト
ップブリッジ５ａ及びボトムブリッジ５ｂはそれぞれこ
の摺動部１ａの上側及び下側の位置でアウタパイプ１に
固定されて該アウタパイプｌを締付ける。従って、イン
ナパイプ４の先端部は、アウタパイプ１のトップブリッ
ジ５ａ及びボトムブリッジ５ｂによりそれぞれ締付けら
れる部分の間の摺動部１ａにおいてその内側を摺動する
。尚、インナパイプ４の外径は、前記ボトムブリッジ５
ｂによりアウタパイプ１が締付けられて歪んでもその内
周面がインナパイプの外周面に当接しないようにアウタ
パイプ１の内径よりも小径とされている。

また、スライドブツシュ１０ａの外径は、インナパイプ
４が摺動自在となる範囲で可能な限り大径とされ、また
、スライドブツシュ１０ｂの内径も可能な限り小径とさ
れている。

上記インナパイプ４内には作動油（図示しない）が封入
され、インナパイプ４の摺動時にスプリング９によって
生じるインナパイプ４の振動をアウタパイプ１内に設け
られた油圧制動機構ＩＩにより減衰するようにしている
。この油圧制動機構１１は−ｇのフロントフォークと同
様にインナパイプ４の摺動時の作動油の流動抵抗を利用
してその振動を減衰させるものである。

かかる構成のフロントフォークＡのインナパイプ４は、
走行時に路面状況等に応じて前輪２が上下動するに伴っ
て摺動し、咳摺動は油圧制動機構１１によって減衰され
、これによって前輪２の上下動等による衝撃が吸収され
る。

そして、上記のようにトップブリッジ５ａ及びボトムブ
リッジ５ｂをアウタパイプ１に固定して締付けると、該
締付は部分が内側に向かって歪んで縮径することがある
が、スライドブツシュ１０ａを介してアウタパイプ１の
内周面に摺接するインナパイプ４の先端部が前記したよ
うに該締付は部分の間の摺動部１ａで摺動するので、こ
れらの締付は部分が上記のように歪んでもインナパイプ
４の先端部を圧迫することはなく、従って、インナパイ
プ４は支障無く滑らかに摺動することができる。

また、このようにインナパイプ４の先端部が上記締付は
部分の間の摺動部１ａで摺動するので、本実施例のよう
にアウタパイプｌの内径を一定としてもインナパイプ４
を支障無く摺動させることができ、従ってアウタパイプ
１の内周面を加工する必要がなく、フロントフォークＡ
の製造における加工工数を減少させることができる。

そして、上記のようにインナパイプ４の先端部が一定の
内径であるアウタパイプ１の内周面にスライドブ・ンシ
ュ１０ａを介して摺接することによって、該摺接状態が
同し状態に維持され、インナパイプ４とアウタパイプ１
との間のガタが防止される。本実施例では、前記したよ
うにスライドブツシュｌｏａの外径を可能な限り大径と
し、さらに、スライドブツシュ１０ｂの内径も可能な限
り小径とすることによって、より確実に上記のガタを防
止している。

尚、本実施例では、アウタパイプ１の摺動部１ａの上下
の位置でトップブリッジ５ａ及びボトムブリッジ５ｂを
アウタパイプ１に固定したが、例えば、該摺動部１ａよ
りも下側にインナパイプ４の先端部が内側を摺動する摺
動部がある場合には、両ブリッジ５ａ、５ｂを共に該摺
動部の上側の位置でアウタパイプ１に固定してインナパ
イプ４を支障無く摺動させることもできることはもちろ
んである。

（効果） 上記の説明から明らかなように、本発明の倒立型フロン
トフォークによれば、スライドブツシュを介してアウタ
パイプの内周面に摺接するインチパイプの先端部が、ア
ウタパイプの結合手段により締付けられる部分と異なる
摺動部においてその内側を摺動することによって、該結
合手段による締付けを考慮してアウタパイプの内径を一
定としてその内周面を加工せずにインナパイプを支障な
く滑らかに摺動させることができる。

そして、アウタパイプの内径を一定としてその内周面に
インナパイプの先端部をスライドブツシュを介して摺接
させることによって、インナパイプとアウタパイプとの
間のガタを防止することができ、インナパイプを確実に
滑らかに摺動させることのできる倒立型フロントフォー
クを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の倒立型フロントフォークの一例を備え
た自動二輪車の前部の側面図、第２図は該フロントフォ
ークの説明的断面図である。 Ａ・・・倒立型フロントフォーク ト・・アウタパイプ　　１ａ・・・摺動部２・・・前輪
　　　　　　２ａ・・・車軸３・・・車体フレーム　　
４・・・インナパイプ５ａ、５ｂ・・・結合手段 ＦｔＧ、１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、アウタパイプの内径より小さい外径を有するインナ
   パイプがその先端部の外周に設けられたスライドブッシ
   ュを介して該アウタパイプの内周面に摺接されて摺動自
   在に該アウタパイプに内挿され、該アウタパイプがその
   外周面を内周面側に締め付けて該アウタパイプに固定さ
   れる結合手段を介して二輪車の車体側に取り付けられ、
   該インナパイプのアウタパイプ内から突出している端部
   が二輪車の前輪の車軸に連結される倒立型フロントフォ
   ークにおいて、前記結合手段は、前記スライドブッシュ
   を備えた前記インナパイプの先端部が内側を摺動する前
   記アウタパイプの摺動部と異なる部分でアウタパイプに
   固定されることを特徴とする倒立型フロントフォーク。