JPH0217408B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は容器包装紙頭部のひだ絞り装置、詳し
くは一般に見られる酒びんに施された包装紙頭部
のひだ絞り状の包装態様とされる容器包装紙にし
て、筒型の容器に巻き付けられた包装紙の筒状体
の頭部、即ち該容器頭部に覆いかぶさつている未
ひだ絞り処理の帯域を容易に前記包装態様ならし
め得るよう、ひだ絞り処理する容器包装紙頭部の
ひだ絞り装置に関する。

従来の技術とその問題点 従来、容器包装紙頭部をこのような包装態様に
するのに先立つて、該容器包装紙頭部のひだ絞り
処理をするには、手作業に依存されているため次
の問題があつた。

容器包装紙頭部のかかる態様での包装は、その
包装紙頭部ができるだけ均等なひだ状に絞られた
形でなされることを要求され、これを達成するに
は前示均等なひだ絞りが得られるよう、該包装紙
頭部に予め縦ひだの折りぐせを付ける必要があ
り、これを手作業で行うことは困難である。

本発明は、容器包装紙頭部のひだ絞り処理を機
械力の利用の下に施し、しかもこれをひだ絞り以
外のしわや破損の発生なしに行い得る容器包装紙
頭部のひだ絞り装置を提供することを目的として
いる。

更にまた本発明は、頭部ひだ絞り処理ずみ容器
包装紙筒状体に施される端折り或いはその他の後
処理に便ならしめるよう、容器包装紙筒状体の所
要帯域に施した縦ひだ折りぐせの保持の長期化を
図り得ると共に、これを効果的ならしめ得る容器
包装紙頭部のひだ絞り装置を提供することを目的
としている。

問題点を解決するための手段 上記本発明の目的は下記構成の装置によつて達
成される。

筒型の容器に巻き付けられた包装紙の筒状体
の、該容器頭部に覆いかぶさつている帯域に縦ひ
だの折りぐせを付ける縦ひだ折りぐせ附与器と、
該縦ひだ折りぐせ附与器で縦ひだの折りぐせを付
けられた包装紙筒状体における縦ひだ折りぐせ付
き帯域の首部に絞り込みぐせを付ける絞り込みぐ
せ附与器を具備する容器包装紙頭部のひだ絞り装
置であつて、上記縦ひだ折りぐせ附与器は、上記
包装紙筒状体の被縦ひだ折りぐせ付け帯域と当該
帯域が覆いかぶさつている容器頭部との間の空間
に入り込み得る胴周面を有し該胴周面が横断面管
状の波形をした、当該空間の縦中心軸線の方向へ
延び該軸線方向へ前後動可能な筒状の中子、及び
上記包装紙筒状体の被縦ひだ折りぐせ付け帯域に
対応する部位の前記中子胴周面の谷部に対向して
円形に配列され、当該被縦ひだ折りぐせ付け帯域
の外側方に臨む位置から当該配列円形の中心側へ
収斂状に移動及び収斂状移動前の位置への復帰が
可能にして、その収斂状移動で該中子胴周面の谷
部に少なくとも先端部或いは中間部が入り込む、
また該中子と一体的に前後動される複数の押えロ
ツドを構成要素として包含し、上記中子に該中子
の内空を負圧にする吸引管が備えられており、上
記絞り込みぐせ附与器は、上記包装紙筒状体の縦
ひだ折りぐせ付き帯域の首部の外側方に臨む位置
から当該首部の側へ収斂状に移動及び収斂状移動
前の位置への復帰が可能にして、その収斂状移動
で当該首部を狭搾する第１の絞り、及び定位置に
配設され該絞りと同様な収斂状移動及び元の個所
への復帰が可能にして、その収斂状移動で上記縦
ひだ折りぐせ付き帯域の容器頭端のやや前方対応
部位を上下或いは左右両側から側面視、前後食い
違いに絞る第２の絞りを構成要素として包含して
いることを特徴とする容器包装紙頭部のひだ絞り
装置。

実施例 次に本発明の実施例を添付図面を参照して説明
する。

筒型の容器ａに巻き付けられた包装紙の筒状体
ｂの、該容器頭部a′に覆いかぶさつている帯域ｃ
に縦ひだの折りぐせを付ける縦ひだ折りぐせ附与
器は包括的に符号１を付して示され、該縦ひだ折
りぐせ附与器１で縦ひだ折りぐせを付けられた包
装紙筒状体における縦ひだ折りぐせ付き帯域c′の
首部に絞り込みぐせを付ける絞り込みぐせ附与器
は包括的に符号２を付して示されている。縦ひだ
折りぐせ附与器１及び絞り込みぐせ附与器２はそ
れ等の縦軸線が相互に横断する向きとなるよう、
実質的に同じ個所に配設する。

縦ひだ折りぐせ附与器１は、中子３及び複数の
押えロツド４を構成要素として包含している。押
えロツド４は可撓性（ばね様弾性）を有するもの
の方が好ましい。

上記中子３は、上記包装紙筒状体ｂの帯域ｃで
ある被縦ひだ折りぐせ付け帯域と当該帯域が覆い
かぶさつている容器頭部a′との間の空間に進入し
得る胴周面を有し、該胴周面が横断面環状の波形
をしている。また中子３は当該空間の縦中心軸線
の方向へ延びる筒状になつている。中子３は、例
えばエアシリンダ・プランジヤ装置５によりガイ
ドロツド６上を所定の方向へ往復動される台車型
の可動フレーム７に装備する等の適宜の手段によ
り、当該空間の縦中心軸線方向へ前後動し得るよ
うにする。

上記押えロツド４は、包装紙筒状体ｂの被縦ひ
だ折りぐせ付け帯域に対応する部位の中子３胴周
面の各谷部８に対向させて円形に配列し、適宜の
手段、例えば上記可動フレーム７上のエアシリン
ダ・プランジヤ装置９により前後駆動されるスラ
イトブロツク１０の前後動につれ可動フレーム７
上の支点１１を中心として第１図の時計回り方
向、反時計回り方向へ回動される定位置配置のレ
バー１２の先端に装着することにより、包装紙筒
状体ｂの被縦ひだ折りぐせ付け帯域の外側方に臨
む位置から押えロツド４……配列円形の中心側へ
収斂状に移動及び収斂状移動前の位置に復帰する
ようにすると共に、可動フレーム７の前後動で中
子３と一体的に前後動するようになる。押えロツ
ド４は上記収斂状移動で中子３の谷部８に入り込
む先端部を有する。押えロツド４は、先端部が中
子谷部８に入り込む図示の形式に代え、中子谷部
８側へ円弧状或いはＵ字状またはＶ字状に湾曲乃
至屈曲する中間部が中子谷部８に入り込む形式で
もよい。押えロツド４は理解し易くする便宜上、
第１図には１つのみを示し、これに応じて先端に
押えロツド４を備えたレバー１２も同様に１つだ
けを示したが、該レバー１２は押えロツド４と同
数が配備される。

上記中子３にこれの内空を負圧にする吸引管１
４を備える。該吸引管１４は一端が中子３の内空
に開通じ、他端が負圧源、例えば真空ポンプ（図
示せず）に連通している。

絞り込みぐせ附与器２は、第１の絞り１３−１
と第２の絞り１３−２を構成要素として包含して
いる。

上記第１の絞り１３−１は、包装紙筒状体ｂの
縦ひだ折りぐせ付け処理の個所、即ち縦ひだ折り
ぐせ附与器１の配列個所に対応する個所にある包
装紙筒状体ｂの後述する縦ひだ折りぐせ付き帯域
c′の首部の外側方に対応する個所にて該帯域c′の
縦中心軸線と向合う位置を占めるよう配置し、適
宜の手段、例えば上記包装紙筒状体ｂの縦ひだ折
りぐせ付き帯域c′の縦中心軸線を中心として相対
向する所定位置配置のエアシリンダ・プランジヤ
装置１５におけるプランジヤ１５ａ先端に絞り１
３−１を取付けることにより、帯域c′の縦中心軸
線と向合う位置から当該帯域c′の首部の側へ収斂
状に移動及び収斂状移動前の位置に復帰するよう
にする。第１の絞り１３−１は、第３図に示すよ
うな形の正面二股状のプレート乃至棒体を適用す
ることができる。図示の場合、第１の絞り１３−
１は上下に向合つた一対になる形式であり、その
下側の絞りが側面視枠状になつており、該一対の
絞りが収斂状に移動したとき、当該枠状下側絞り
１３−１の窓１３０に上側絞り１３−１の二股先
端部が入り込むようになつている。第１の絞り１
３−１は三つ或いはそれ以上の複数タイプのもの
でもよい。

上記第２の絞り１３−２は、包装紙筒状体ｂの
縦ひだ折りぐせ付き帯域c′の容器頭部（より詳し
くは、容器の口に施された栓、蓋類の頭部）のや
や前方に対応する個所の外側方に配置する。第２
の絞り１３−２は、例えば上記エアシリンダ・プ
ランジヤ装置１５，１５のプランジヤ１５ａ，１
５ａ先端に固定することにより、第１の絞り１３
−１と同様な収斂状移動及び元の個所への復帰を
行うようにする。第２の絞り１３−２は、第３図
に示すような形の正面二股状のプレート乃至棒体
を適用することができる。図示の場合、第２の絞
り１３−２は上下一対の形式である。該一対の第
２の絞り１３−２，１３−２は、収斂状に移動し
たとき、相互に前後（第１図において左右）に隣
接する状態下で上記収斂がなされる配置とする。
第２の絞り１３−２，１３−２は左右一対のタイ
プでもよい。

必要に応じ、定位置に包装紙筒状体ｂの縦ひだ
折りぐせ付き帯域c′の先端部c″を挟圧して扁平化
する挟圧器１６及び／または包装紙筒状体ｂの底
部ｄを絞り込む絞り込み器１７を配置してもよ
い。前記挟圧器１６は、第４図に示すような形の
正面二股状側面第１図のような形状の相向合つた
一対のフオーク体を適用できる。該挟圧器１６，
１６は定位置のエアシリンダ・プランジヤ装置１
８，１８のプランジヤ１８ａ，１８ａ先端に取付
けられている。挟圧器１６，１６は、相合して上
記縦ひだ折りぐせ付き帯域c′の先端部c″を第５図
のように挟圧、扁平化する底板１６ａ，１６ａ、
及びこの挟圧扁平化に先立ち、当該先端部c″を周
囲から次第に狭搾するフオーク部１６ｂ，１６ｂ
を有する。前記絞り込み器１７は、第６図に示す
ような正面二股状、側面第１図のような形状の一
対のフオーク体を適用できる。該絞り込み器１
７，７は定位置のエアシリンダ・プランジヤ装置
１９，１９のプランジヤ１９ａ，１９ａ先端に取
付けられている。絞り込み器１７，１７は、相互
に前後に隣接する状態下で包装紙筒状体ｂの底部
ｄを絞り込むような位置の配置になつている。

図示態様例の本発明装置の容器包装紙頭部のひ
だ絞り処理は次の如くである。

被処理包装紙は前もつて、筒型の容器ａに第１
０図に示すような状態に巻きつけられ、かつその
巻き付け重なり合い部の少なくとも一部を接着し
た態様とされる。その巻き付け及び接着処理はそ
れ自体公知の適当な方法により行なえばよい。

この包装紙を巻き付けられた容器ａは、容器ａ
頭側が縦ひだ折りぐせ附与器１の側の向きとなる
ようにして、適当な方法、例えばそれ自体公知の
コンベアシステムにより縦ひだ折りぐせ附与器１
の定位置の受台２０の個所に持ち込まれて、該受
台２０の上に載せられ、押え２１により上方から
押えられる。この容器ａの持ち込みに際し、縦ひ
だ折りぐせ附与器１は、中子３が持ち込み容器に
当らない、容器頭部a′に対し第１図の右方へ離れ
た個所を占めるのに相当する位置に後退されてい
る。受台２０に載せられた容器ａは、エアシリン
ダ・プランジヤ装置２２のプランジヤ２２ａ先端
に取付けられ該プランジヤにより駆動される押え
２１により上方から押えられ、該押え２１と受台
２０の間に挟持される。該受台２０及び押え２１
の間に挟持された容器ａは、予め設計されたとこ
ろに従い、縦ひだ折りぐせ附与器１の中子３と同
一線上に並ぶ。

次いで、当該容器ａの側へ縦ひだ折りぐせ附与
器１がエアシリンダ・プランジヤ装置５により駆
動され、この駆動に伴う前進動で縦ひだ折りぐせ
附与器１における中子３が、該容器ａに巻き付け
られている包装紙の筒状体ｂの、容器頭部a′に覆
いかぶさつている帯域ｃと当該容器頭部a′との間
の空間に進入する。この進入が適当な度合いに達
した時点で、縦ひだ折りぐせ附与器１が停止され
る。縦ひだ折りぐせ附与器１の駆動開始の制御
は、適当な手段、例えば上記受台２０の個所へ容
器ａを持ち込んだのを光センサーにより探知し、
該探知に基づき行えばよい。

上記空間への中子３の進入時には、押えロツド
４は包装紙筒状体ｂの帯域ｃの外側方に臨み位置
に対応する個所を占めている。中子３の進入後、
吸引管１４を通じ中子３の内空３は負圧を負荷さ
れる。中子３の進入の停止で、押えロツド４は包
装紙筒状体ｂの帯域ｃの外側方に臨む位置を占め
る。

中子３の進入が終ると、エアシリンダ・プラン
ジヤ装置９によりスライドブロツク１０を作動媒
体として、レバー１２が所定の方向へ回動され、
それにつれ押えロツド４が上記帯域ｃの外側方に
臨む個所から該中子３の側、即ち押えロツド４の
配列円形の中心側へ収斂状に移動する。この収斂
状移動で押えロツド４の先端部が中子谷部８に入
り込み、該押えロツド４により該帯域ｃの中子谷
部８に対応する部分を該中子谷部８に押え付け
る。

以上の動作が終ると、押えロツド４が中子３に
対し収斂状に移動した、即ち閉鎖した状態のま
ま、縦ひだ折りぐせ附与器１は上述したと逆方向
に移動され、これにつれ当該押えロツド４が中子
３と共に後退される。

かくして、包装紙筒状体ｂの帯域ｃは、中子谷
部８に対する押えロツド４での押えつけの下、こ
れ等押えロツド４及び中子３の後退動により、縦
ひだ折りぐせ付け処理、即ちひだ絞りが施され、
縦ひだ折りぐせ付き帯域c′となる。

このように帯域ｃのひだ絞り処理は、上記所定
構造をした所要作動を行う中子３及び押えロツド
４の併用の下に行われるから、帯域ｃにひだ絞り
以外のしわや破損の発生を伴わずに、ひだ絞りが
なされる。またこのひだ絞り時、中子３の内空に
負圧が負荷され、該中子３内空を通じ帯域ｃの内
部も負圧とされるので、帯域ｃに縦ひだの折りぐ
せが付き易く、帯域ｃのひだ絞り処理の成果をよ
り良好ならしめる。

中子３の前端（第１図で左端）が第１、２の絞
り１３−１，１３−１，１３−２，１３−２対応
個所より第１図の右方へ後退するまで上記ひだ絞
り処理が進むと、次いで受台２０上に上記ひだ絞
り処理ずみ包装紙付きの容器ａを支持したまま、
エアシリンダ・プランジヤ装置１５により第１、
２の絞り１３−１，１３−１，１３−２，１３−
２が包装紙筒状体ｂの縦ひだ折りぐせ付き帯域
c′の首部の外側方に対応する個所から該帯域c′の
縦中心軸線に向つて移動される。かくて、受台２
０上に支持されている、換言すれば縦ひだ折りぐ
せ付け処理の個所にある包装紙筒状体ｂの縦ひだ
折りぐせ付き帯域c′の首部へ第１の絞り１３−
１，１３−１が収斂状に移動され、該絞り１３−
１，１３−１に臨む部位の縦ひだ折りぐせ付き帯
域c′が該絞り１３−１，１３−１により周囲から
絞り込まれて、該帯域首部に絞り込みぐせｅが付
けられる。また第２の絞り１３−２，１３−２も
同様な収斂状移動がなされ、該絞り１３−２，１
３−２に臨む部位の縦ひだ折りぐせ付き帯域c′、
つまり該帯域c′の容器頭部のやや前方対応部位が
該絞り１３−２，１３−２により上下（或いは左
右）両側から側面視前後食い違いに絞られて、該
部に第５図に示すような折曲げ状態にて絞り込み
ぐせｆが付けられる。この絞り込みぐせｆの附与
は、第１の絞り１３−１，１３−１が絞り込みぐ
せｅを付けている状態下、即ち当該部位ｅを容器
口部a″に押し付けている状態下でなされる。絞り
込みぐせｆの附与は、第２の絞り１３−２，１３
−２が第３図に例示するようなＶ字状の二股状で
あると、絞り込まれる部位が先ず全体として周囲
から狭搾されていくという予備的絞りがなされ、
それが或る階段まで進んだとき、当該第２の絞り
のＶ字状の底部で仕上げ的に、前示折曲げ状態の
絞り込みぐせｆに絞り込まれることになり、絞り
込みぐせ付けが効果的である。

第１、２の絞り１３−１，１３−１，１３−
２，１３−２による絞り込みぐせ付け処理時に
は、予め設計的に定められたところに従い、中子
３の前端部が未だ帯域c′より抜け切らない状態に
あるようにされ、該帯域c′中が中子３内空を通じ
負圧の下におかれる。このため上記の絞り込みぐ
せ付けは、効果的に行われる。

絞り込み器１７，１７が備えられている場合、
上記ひだ絞り処理を終えるまでの適当な時点で、
該絞り込み器１７，１７がエアシリンダ・プラン
ジヤ装置１９，１９により駆動され、包装紙筒状
体ｂの底部ｄを絞り込む。その絞り込んだ底部
d′には、必要に応じ、その絞り込みが戻らないよ
う、粘着シールＳを貼着してもよい。粘着シール
Ｓはエアシリンダ・プランジヤ装置２３のプラン
ジヤ２３ａ先端の吸盤２４に吸着させ、該エアシ
リンダ・プランジヤ装置２３により所要部位に押
しつけて貼着すればよい。このシール貼着時、絞
り込み器１７，１７はその二股部１７ａ，１７
ａ，１７ａ，１７ａが上記絞り込まれた底部d′の
周辺に対応する個所に後退され（第７図）、その
位置に停止している。シール貼着後、絞り込み器
１７，１７は元位置にリセツトされる。シールＳ
はラベルとすることができる。

挟圧器１６，１６が備えられているときは、中
子３が後退した後、該挟圧器１６，１６がエアシ
リンダ・プランジヤ装置１８，１８により、縦ひ
だ折りぐせ付き帯域c′の側へ駆動される。この駆
動で先ず、挟圧器１６，１６のフオーク部１６
ｂ，１６ｂが該帯域c′の先端部c″を周囲から次第
に狭搾して行き、この狭搾の終期に至つて、挟圧
器１６，１６の底板１６ａ，１６ａが当該狭搾先
端部c″を挟圧し、扁平化する（第５図）。縦ひだ
折りぐせ付き帯域先端部c″が扁平化されると、そ
の後の端折り処理が容易で好都合である。

ひだ絞り処理後、押えロツド４は収斂状移動前
の状態、つまり中子３に対し開いた状態に復帰さ
れる。吸引管１４の負圧の負荷はひだ絞り処理
後、適当な時点で解放すればよい。

上記の絞り込みぐせ付け処理後、第１、２の絞
り１３−１，１３−１，１３−２，１３−２は収
斂状移動前の元の個所に復帰され、また他の上記
附加的処理を行つた各部分も適当な時点でリセツ
トされ、受台２０からひだ絞り処理及び絞り込み
ぐせ付き処理ずみ包装紙付きの容器が、次の新た
な容器包装紙頭部のひだ絞り処理に備えて、系外
に排出される。

この処理ずみ品は、必要ならば、処理ずみ包装
紙の絞り込みぐせｆ部より前方部位ｇを系外配置
の端折り器２５により端折り処理してもよい。該
端折り器２５は、第２の絞り１３−２，１３−２
が対向する方向（図示の場合、上下）と同じ方向
に対向する一対をなすものにして、第９図に示す
ような形の二股状のものを適用できる。その二股
状部材２５ａ，２５ａは、エアシリンダ・プラン
ジヤ装置２６，２６のプランジヤ２６ａ，２６ａ
先端に取付けた容器グリツパー２７，２７に固定
されている。端折り器２５により端折り処理され
た部位は、符号g′を付して第８図に示されてい
る。前記端折り処理時、所要の処理ずみ包装紙付
き容器ｈは、上述したひだ絞り処理におけると同
様な手段（図示せず）により定位置に保持され
る。

発明の効果 上記の如く本発明によれば、容器包装紙頭部の
ひだ絞り処理を機械力の利用の下に施し、しかも
これをひだ絞り以外のしわや破損の発生になしに
行い得る容器包装紙頭部のひだ絞り装置を提供し
得るのである。

また本発明では容器包装紙頭部のひだ絞り処理
処理に次いで、該包装紙の縦ひだ折りぐせ付き帯
域の首部に絞り込みぐせを付け、更に当該首部絞
り込みぐせ付きの縦ひだ折りぐせ付き帯域の容器
頭端やや前方対応部位を上下或いは左右両側から
側面視前後食い違いに絞り込みぐせを付けるの
で、頭部ひだ絞り処理ずみ容器包装紙筒状体に施
される端折り或いはその他の後処理に便ならしめ
るよう、前記絞り込みぐせ付け処理により、容器
包装紙筒状体の所要帯域に施した縦ひだ折りぐせ
の保持の長期化を図ることができると共に、これ
を効果的ならしめる。上記の後者部位に施した絞
り込みぐせは前示態様であるため極めて戻り難
く、前者部位（首部）に施した絞り込みぐせが戻
ろうとするを効果的に防止するのに寄与する。

更にまた本発明では、縦ひだ折りぐせ附与器で
所定帯域に縦ひだの折りぐせを付けられ、その折
りぐせ付け処理の個所にある容器包装紙筒状体の
縦ひだ折りぐせ付き帯域の上記二部位に対する絞
り込みぐせ付け処理を、当該個所に容器包装紙筒
状体をおいたままで行い得るから、前者処理の終
期にまたは終了後、直ちに後者処理を施すことが
でき、従つてその後者処理を効果的ならしめ、後
者処理による前示縦ひだ折りぐせの保持の長期化
を合目的の下に達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を一部を縦断して示
す側面図、第２図から第４図は順次、第１図〜
線視図、第１図〜線視図、第１図〜線
視図、第５図は絞り込みぐせ附与器の収斂状態を
示す立面図、第６図は第１図〜線視図、第７
図は第６図の絞り込み器のリセツトやや手前の状
態の立面図、第８図は端折り器の側面図、第９図
はその正面図である。第１０図は被処理包装紙を
巻き付けられた容器の斜視図、第１１図は該容器
における包装紙筒状体の頭部ひだ絞り処理後の斜
視図、第１２図は頭部ひだ絞り処理及び首部絞り
込みぐせ付け処理を施した状態の斜視図である。 ａ……筒状の容器、a′……容器頭部、ｂ……包
装紙の筒状体、ｃ……包装紙筒状体の容器頭部に
覆いかかぶさつている帯域、c′……縦ひだ折りぐ
せ付き帯域、ｅ……首部絞り込みぐせ、ｆ……容
器頭端やや前方対応部位絞り込みぐせ、１……縦
ひだ折りぐせ附与器、２……絞り込みぐせ附与
器、３……中子、４……押えロツド、８……中子
の谷部、１３−１……第１の絞り、１３−２……
第２の絞り、１４……吸引管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 筒型の容器に巻き付けられた包装紙の筒状体
   の、該容器頭部に覆いかぶさつている帯域に縦ひ
   だの折りぐせを付ける縦ひだ折りぐせ附与器と、
   該縦ひだ折りぐせ附与器で縦ひだの折りぐせを付
   けられた包装紙筒状体における縦ひだ折りぐせ付
   き帯域の首部に絞り込みぐせを付ける絞り込みぐ
   せ附与器を具備する容器包装紙頭部のひだ絞り装
   置であつて、上記縦ひだ折りぐせ附与器は、上記
   包装紙筒状体の被縦ひだ折りぐせ付け帯域と当該
   帯域が覆いかぶさつている容器頭部との間の空間
   に入り込み得る胴周面を有し該胴周面が横断面管
   状の波形をした、当該空間の縦中心軸線の方向へ
   延び該軸線方向へ前後動可能な筒状の中子、及び
   上記包装紙筒状体の被縦ひだ折りぐせ付け帯域に
   対応する部位の前記中子胴周面の谷部に対向して
   円形に配列され、当該被縦ひだ折りぐせ付け帯域
   の外側方に臨む位置から当該配列円形の中心側へ
   収斂状に移動及び収斂状移動前の位置への復帰が
   可能にして、その収斂状移動で該中子胴周面の谷
   部に少なくとも先端部或いは中間部が入り込む、
   また該中子と一体的に前後動される複数の押えロ
   ツドを構成要素として包含し、上記中子に該中子
   の内空を負圧にする吸引管が備えられており、上
   記絞り込みぐせ附与器は、上記包装紙筒状体の縦
   ひだ折りぐせ付き帯域の首部の外側方に臨む位置
   から当該首部の側へ収斂状に移動及び収斂状移動
   前の位置への復帰が可能にして、その収斂状移動
   で当該首部を狭搾する第１の絞り、及び定位置に
   配設され該絞りと同様な収斂状移動及び元の個所
   への復帰が可能にして、その収斂状移動で上記縦
   ひだ折りぐせ付き帯域の容器頭端のやや前方対応
   部位を上下或いは左右両側から側面視、前後食い
   違いに絞る第２の絞りを構成要素として包含して
   いることを特徴とする容器包装紙頭部のひだ絞り
   装置。