JPH0217123A - ウイルス感染治療剤製造用のチアゾール誘導体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒトおよび動物のウィルス感染を抑制する製剤
を製造するためのチアゾール誘導体であるチプロチモド
（ｔｉｐｒｏｔｉｍｏｄ、’１の使用に関する。

チプロチモドの製造方法およびその免疫調整作用はドイ
ツ国出願公開公報第ＤＥ３．５０８．６６５Ａｌおよび
その名称２−（３−カルボキシ−１−プロピルチオ）−
４−メチル−１，３−チアゾール−５−イル酢酸がチプ
ロチモドに対して示されている。

免疫学的調査結果によれば、自然に発生するかまたは外
的要因によって誘発される免疫活性の減少と感染もしく
は腫瘍の危険率の増加との間には関連のあることが分か
った。体液免疫および細胞免疫からなる免疫系の全成分
間の機能的協同作用が生物の防衛機序にとって、すなわ
ち異物および病原体重として微生物または新生細胞の除
去にとって非常に重要である。

本発明によれば予想外なことに、物質チプロチモドは最
適には体重１ｋｇ当たり０．５〜１０凋９であるが、１
回またはそれ以上非経口的に投与される投与量において
温血哺乳動物の免疫刺激剤として作用する以外に、毒性
副作用を同時に示さずにウィルス感染に対して治療効果
を有するということが見出された。従ってチプロチモド
はこのような疾患の治療に適当である。動物実験におい
ては、例えばマウスにおいて致命的になる単純庖疹に対
するチプロチモドの治療投与量によって観察期間（２５
日間）の終わりに４０％の生存率が得られるように有利
に作用させることができる。対照群の動物は同一の観察
期間において全く生存しない。

従って、本発明は好ましくは単純庖疹まｊ：はＥＭＣ（
エンセ７ア口ミオ力ルジチス）ウィルスによって惹起さ
れるようなウィルス感染症を治療する製剤の製造におけ
るチプロチモドの使用に関する。

を効治簾量は、非経口投与の場合体重ｌａｇ当た９０．
５〜ｌ１０ｌ１の範囲にあるのが好ましいが、これに限
定される訳ではない。

活性物質は単独で投与されうるか、あるいは感染に有利
な効果を有するその他の製剤と一緒にして投与されうる
。活性物質は本発明によれば経口および非経口の両方で
投与することができる。非経口、具体的には静脈内投与
には、既知の製薬的に許容しうるビヒクル中における活
性物質の溶液または懸濁液が適当である。

水溶液を調製するには、活性物質は水に可溶性の生理学
的に許容しうる塩の形態で用いるのが好ましい。該製剤
は慣用の補助剤Ｂよび賦形剤を含有することができる。

それらの例としては充填剤、乳化剤、潤滑剤および緩衝
物質並びに風味調整剤を挙げることができる。

本発明によって使用される化合物は、その有効な濃度範
囲において全く毒性を示さないしさらに局所肉芽腫形成
も生じない。

該物質の作用を以下に、標準的な試験法での実施例によ
って説明する。使用される種々の試験モデルは、ヒトお
よび動物のウィルス感染に対する治療薬の作用の質を評
価するのに特に良く適しているということが知られてい
る。

実施例　１ 単純庖疹ＨＳＶ−１ウィルス感染の治療処置単純庖疹Ｈ
５Ｉｌウィルス感染の治療処置において、ヌードマウス
（１０匹／群）の皮肉に０日目に１匹のマウス当たりウ
ィルス懸濁液（菌株“Ｗａｌ”　；　１０００　ＬＤｉ
ｏ）　０．１ｍｆｆテ感染さセタ。試験物質を各動物の
腹腔内（ｉ、ｐ、）に体重１ｋｇ当たり０．８．２．４
および７．２１９の濃度で連日１回または２回のいずれ
かの投与で施した（後記第１表参照）。これらの動物を
２５日間毎日生き残りについて調べそしてその生存比率
を測定した。後記第２表から明らかなように、未処置対
照群の動物は全て死亡した。感染後１日目および２日目
における試験物質（７，２ｍａ／　ｋｇ）の２回の注射
ではウィルス感染からの保Ｔ！１（４０％）が得られた
。

試験物質は感染後２日目の一回の投与でさえもその死亡
率を明らかに減少させた（４０％）。従って該物質は該
疾患に対して治療効果を有する。

実施例　２ ＮＭＲｌマウスにおけるＥＭＣウィルス心筋炎に対する
効果 この場合には６週令のＮＭＲｌマウスの腹腔内に最初に
向心臓性（ｃａｒｄｉｏｔｒｏｐｉｃ）　ＥＭＣウィル
ス（，５，５ＰＦＵ−プラーク形成細胞）を感染させ、
次に感染後の１日目から該疾患の急性相においてＩＯ０
日目で１日おきに１ｍｇ／　ｋｇを腹腔内処置しＩ；。

このウィルス性心臓疾患の初期相に及ぼす効果を調べる
ために、マウスの致死率、体重変化、血液動力学および
組織学の各パラメーターを記録した。入手しうる結果よ
り、チプロチモドの投与（１１ｇ／　ｂｙ、１日おきに
腹腔的投与）がＥＭＣウィルス感染後１０日目トラウス
の組織学上パラメーターに改善をもたらすことは明らか
である。該疾患の急性相における致死率、血液動力学上
パラメーターに対する効果および麻痺の症候に対する宵
利な効果は前記初期相の場合と一致する。

従って、抗ウィルス活性を有する治療薬を評価するのに
用いることができる生体内試験モデルにおいて、チグロ
チモドは感染された動物の生存率を顕著に増加させかつ
その症状を軽減させることができる。すなわち、チプロ
チモドはウィルス感染治療薬として使用されうる。

駄二昌あ尋 第 表 第 表 チプロチモドによるヌードマウスのＨ５Ｖ−１感染の治
療−結果チプロチモドによる予防／治療 生き残っている動物 疾患のｌＯ日１までの急性相におけるＮＭＲＩマウスの
ウィルス（ＥＭＣウィルス）惹起による心筋炎に対する
治療効果重量： ０／１０ １日日 ２４．９±２．４ｇ ０／１０ １／１０ １／１０ １Ｏ日目 ２７．７±６．５ｇ ３／１０ ２／１０ ４／１０ １／１０ ３／１０ ４／１０ 心臓の組織学： リンパ球浸潤物：　１１／１４（７８，６％）繊維症二
　　　　　〇 病巣壊死：　　　　１０／１４（７１，４％）石灰化：
　　　　　　２／１４（１４，３％）麻痺：　　　　　
８匹 死亡：　　　　　　６匹 ２６．１±１．８ｇ ３２．０±３．４９ ２／２０（１０％） ３／２０（１５％）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ウィルス感染疾患の治療製剤の製造法におけるチプ
   ロチモドの使用。 ２）ウィルスが単純庖疹またはＥＭＣウィルスである請
   求項１記載の使用。 ３）製剤が体重１ｋｇ当たり０．１〜１００ｍｇ好まし
   くは０．５〜１０ｍｇの量でチプロチモドを含有する請
   求項１記載のチプロチモドの使用。