JPH02171047A - 秘話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 比較的筒車な構成により秘話性を向上した秘話装置に関
し、 秘話鍵の種類を増加して、秘話性を向上させることを目
的とし、 入力音声信号の振幅を一定化して周波数情報の信号とす
る定包絡化部と、前記入力音声信号の包絡線から振幅情
報の信号を求める包絡線検出部と、秘話鍵情報に従った
周波数の搬送波信号を前記振幅情報の信号により変調す
る変調部と、前記定包絡化部からの前記周波数情報の信
号を前記秘話鍵情報に従って空き帯域が形成されるよう
に帯域分割を行う帯域分割部と、該帯域分割部により形
成された前記空き帯域に前記変調部からの変調出力信号
を挿入して秘話信号とする加算部とにより送信部を構成
し、秘話信号を受信して秘話鍵情報に従って振幅情報の
信号の変調信号と帯域分割された周波数情報の信号とを
分離する帯域分離部と、該帯域分離部により分離された
前記変調信号を復調する復調部と、前記帯域分離部によ
り分離された前記帯域分割された周波数情報の信号を前
記秘話鍵情報に従って復号する復号部と、該復号部から
の復号出力信号に前記復調部からの復調出力信号を乗算
して音声信号を復元する包絡線復元部とにより受信部を
構成した。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、比較的簡単な構成により秘話性を向上した秘
話装置に関するものである。

自動車電話やコードレスホン等の無線による音声通信が
盛んに行われるようになり、それに伴って第三者による
傍受、盗聴の問題が生じている。

このような問題を解決する為に各種の秘話装置が提案さ
れており、帯域制限された音声回線に於ける秘話装置は
、音声信号を秘話信号に変換することによる帯域の広が
りが少ない条件で、高い秘話性、良好な復号音声品質、
低いコストであることが要望されている。

秘話技術としては、音声信号の振幅方向の操作時間軸方
向の操作２周波数軸上の操作があり、一般には、帯域の
広がりと遅延時間と回線特性の影響とがそれぞれ少ない
周波数軸上の操作による構成が多いもので、周波数反転
１回転２推移、帯域分割置換等の各種の方式が用いられ
ている。しかし、周波数軸上のみの操作では、秘話性は
充分でなく、時間軸方向の操作と振幅方向の操作等を組
合せて、秘話性を向上させることが要望されている。

〔従来の技術〕

従来例の周波数軸上の操作による秘話装置として、帯域
分割置換方式を用いた場合、入力音声信号の０．３〜３
．２　Ｋ　Ｈｚの周波数帯域を、例えば、第８図の（ａ
ｌに示すように、Ｂ１−Ｂ５の帯域に分割し、各分割帯
域８１〜Ｂ５を秘話鍵に従って山）に示すように、周波
数ｆ軸上に、Ｂ３．Ｂ５．Ｂ２、Ｂ１．Ｂ４の順序に配
列して秘話信号とするものである。この秘話信号をその
まま受信再生しても不明瞭な音声となるから、通話内容
が第三者に漏れることはなくなる。

受信側に於いては、この秘話信号を秘話鍵に従って、ｆ
ｂｌから（Ｃ１に示すように変換し、分割帯域Ｂ１〜Ｂ
５を元の順序に復元するものである。

又分割帯域８１〜Ｂ５の中の所定の分割帯域のスペクト
ル反転処理を追加する方式も知られている。

又無線回線のフェージング対策として開発されたリンコ
ンベックス（Ｌ　Ｉ　Ｎｋｅｄ　ＣＯＭ　Ｐ　ｒｅｓｓ
ｏｒａｎｄ　　Ｅ　Ｘ　ｐａｎｄｅｒの略語；　Ｌ　Ｉ
ＮＣＯＭＰＥＸ）変調方式はミ音声信号を、周波数情報
と振幅情報とに分けて処理するものであり、伝送信号は
秘話信号となる。第９図はこのリンコンベックス変調方
式の説明図であり、送信側では、入力された音声信号は
、コンプレッサ８１により包絡線が一定となるように４
Ｉｉ幅が圧縮され、定包絡化された信号は低域フィルタ
８２を介して音声信号の周波数情報となる。又コンプレ
フサ８１に於ける定色縮化の為の制御信号は、音声信号
の包絡線振幅情報であり、音節や抑揚は、通常の会話で
は１秒間では５〜１０程度であるから、この振幅情報の
帯域は１０Ｈｚ程度である。この振幅情報は、変調部８
５に於いて周波数変調され、変調信号は帯域フィルタ８
６を介して加算器８４に加えられ、遅延回路８３を介し
た周波数情報と加算されて回線に送出される。なお、遅
延回路８３は周波数情報と振幅情報との時間関係を合わ
せる為のものであり、又振幅情報は音声帯域外に付加さ
れる。

受信側では、低域フィルタ８７により周波数情報のみが
取り出され、又帯域フィルタ８８により振幅情報のみが
取り出される。そして、振幅情報は、リミッタ９２によ
り一定振幅に制限され、復調部９３に於いて復調される
。又周波数情報は、遅延回路８９を介してコンプレッサ
９０に加えられ、振幅成分が除去されてエキスパンダ９
１に加えられる。このエキスパンダ９１に於いて周波数
情報は振幅情報に従って振幅が伸張され、音声信号が復
元されることになる。

従って、フェージングにより受信信号レベルが大きく変
化しても、コンプレッサ９０により受信周波数情報の振
幅が一定化された後、エキスパンダ９１により振幅情報
に従って振幅が伸張されるから、フェージングの影響を
除くことができる。

このようなリンコンベックス変調方式と、ＦＦＴスクラ
ンブラとを組合せた従来例の秘話装置も知られている。

（例えば、「電子情報通信学会論文誌　Ｖｏｌ、　　Ｊ
　７０−　Ｂ　　Ｎｏ、　７　　第８９４頁〜第８９６
頁の“リンコンベックススクランブラ”（１９８７年７
月号）」参照）。

第１０図は前述のリンコンベックススクランブラの説明
図であり、送信側では、音声信号は帯域フィルタ１０１
により帯域制限され、ＡＤ変換部（Ａ／Ｄ）１０２によ
りディジタル信号に変換されて、振幅圧縮部１０３と振
幅検出部１１０とに加えられ、振幅検出部１１０により
音声信号の振幅情報が検出され、その振幅情報を基に振
幅圧縮部１０３に於ける定包絡化が行われる。又振幅情
報は暗号化部１１１に於いて暗号化され、変調部１１２
に於いてＡＳＫ変調され、加算器１０９に加えられる。

又振幅圧縮部１０３により音声信号は定包絡化されて周
波数情報となり、フーリエ変換部（ＦＦＴ）１０４に於
いて周波数軸信号に変換され、係数入替部１０５に於い
てＦＦＴ係数の入替えが行われ、逆フーリエ変換部（Ｉ
ＦＦＴ）１０６に於いて時間軸信号に変換された後、Ｄ
Ａ変換部（Ｄ／Ａ）１０７に於いてアナログ信号に変換
され、帯域フィルタ１０８を介して加算器１０９に加え
られる。又発振器１１３からのクロック信号が変調部１
１４により変調されて加算器１０９に加えられる。

この加算器１０９に於いて、スクランブルされた周波数
情報の帯域外に、暗号化された振幅情報と、送受信間の
同期の為のクロック信号とがそれぞれ変調されて付加さ
れ【回線に送出される。従って、振幅情報の暗号化の鍵
及びＦＦＴ係数の入替えの鍵を用いないと、元の音声信
号に復元することができない秘話信号となる。

又受信側では、送信側と逆の処理を行うものであり、帯
域フィルタ１２１により周波数情報、帯域フィルタ１２
９により振幅情報、帯域フィルタ１３２によりクロック
信号成分がそれぞれ抽出される。そして、ＡＤ変換部（
Ａ／Ｄ）１２２により周波数情報はディジタル信号に変
換され、フーリエ変換部（ＦＦＴ）１２３に於いて周波
数軸信号に変換され、係数入替部１２４により送信側と
逆０ＦＦＴ係数の入替えが行われ、逆フーリエ変換部（
ＩＦＦＴ）１０６に於いて時間軸信号に変換されて振幅
伸張部１２６に加えられる。

又帯域フィルタ１２９により抽出された振幅情報は、復
調部１３０に於いて復調され、復号化部１３１に於いて
復号されて振幅伸張部１２６に加えられる。この振幅伸
張部１２６に於いて周波数情報は振幅情報に従った振幅
に伸張され、ＤＡ変換部（Ｄ／Ａ）１２７に於いてアナ
ログ信号に変換され、低域フィルタ１２８を介して音声
信号が復元されることになる。

又帯域フィルタ１３２により抽出されたクロック信号成
分は、復調部１３３に於いて復調され、フーリエ変換等
の同期の為に用いられる。

このような秘話装置は、例えば、帯域分割数を８５とし
、帯域分割置換と、振幅情報の暗号化とにより、秘話環
の数を増加させ、且つ定包絡化により秘話信号の了解性
を著しく低下させることができるものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

帯域分割置換方式を用いた従来例の秘話装置に於いては
、音声帯域を分割するにも限度があるから、秘話鍵の数
を余り増加することができない欠点がある。又音声信号
の帯域を分割して置換した時に、それぞれの分割帯域の
振幅情報を保持しているから、時間軸方向に於ける振幅
の変化が生じることから、秘話信号の了解性が残存する
欠点がある。

又前述の第１０図に示すリンコンペックススクランブラ
による従来例の秘話装置に於いては、秘話鍵の数を増加
することができると共に、秘話信号の了解性を低下させ
ることができるが、高速フーリエ変換を行う為に、送受
信間で同期をとる為のクロック信号を伝送する必要があ
る。それによって、構成が複雑化することになる。又一
部にディジタル回路を用いており、ハードウェアが大き
くなる欠点がある。従って、コードレスホン等の通話装
置には、回路規模及び価格的な点から適用することが困
難となる欠点がある。

本発明は、秘話鍵の種類を増加して、秘話性を向上させ
ることを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の秘話装置は、音声信号を、周波数情報と振幅情
報とに分けると共に、振幅情報の周波数軸上の配置位置
を、秘話鍵に従って変更するものであり、第１図を参照
して説明する。

送信部６と受信部１１とを備え、送信部６ば、入力音声
信号を一定振幅の周波数情報の信号とする定包絡化部１
と、入力音声信号の包絡線から振幅を示す振幅情報の信
号を求める包絡線検出部２と、秘話鍵情報に従った周波
数の搬送波信号を振幅情報の信号により変調する変調部
３と、定包絡化部１からの周波数情報信号を秘話鍵情報
に従って空き帯域が形成されるように帯域分割を行う帯
域分割部４と、この帯域分割部４により形成された空き
帯域に変調部３からの変調出力信号を挿入して秘話信号
とする加算部５とから構成されている。

又受信部工１は、秘話信号を受信して秘話鍵情報に従っ
て振幅情報信号の変調信号と帯域分割置換された周波数
情報信号とを分離するフィルタ等からなる帯域分離部７
と、この帯域分離部７により分離された変調信号を復調
する復調部８と、帯域分離部７により分離された帯域分
割周波数情報信号を秘話鍵情報に従って復号する復号部
９と、この復号部９からの復号出力信号に復調部８から
の復調出力信号を乗算して音声信号を復元する包絡線復
元部１０とから構成されている。

又送信部６に、入力音声信号の振幅を圧縮する振幅圧縮
部を設け、又受信部１１に振幅伸張部を設けることがで
きる。

〔作用〕

入力音声信号は、送信部６の定包絡化部１に於いて定包
絡化されて周波数情報の信号となると共に、包絡線検出
部２に於いて振幅包絡線の検出により振幅情報の信号と
なり、周波数情報の信号は帯域分割部４に於いて秘話鍵
情報に従って空き帯域が形成されるように帯域分割され
、又振幅情報の信号は変調部３に於いて秘話鍵情報に従
った空き帯域に挿入できるように変調され、加算部５に
於いて加算されるから、周波数情報と振幅情報とのスペ
クトル位置を秘話鍵によって変更することが可能となり
、秘話鍵が判らないと、正しい振幅情報と周波数情報と
を得ることができないから、秘話鍵の数を増加すること
ができると共に、秘話性を向上することができる。

又受信部１１に於いては、秘話信号を受信して帯域分離
部７により分離した帯域を、復調部８に於いて秘話鍵情
報に従って振幅情報の信号の帯域を復調し、復号部９に
於いて秘話鍵情報に従って分割された周波数情報の信号
を復号し、包絡線復元部１０に於いて周波数情報の信号
と振幅情報の信号とを乗算することにより、音声信号を
復元することができる。この場合、前述のように、送信
部６に於ける秘話鍵が判らないと、復調部８に於いて正
しい振幅情報を復調することができないことになる。又
帯域分割置換を行った場合は、復号部９に於いて正しい
帯域の配列に戻すことができないことになり、秘話性を
向上することができる。

〔実施例〕 以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。

第２図は本発明の第１の実施例のブロック図であり、１
５．１７は発振器、１６．１８は帯域フィルタ、１９は
受信部、２１は定包絡化部、２２は包絡線検出部、２３
はＦＭ変調部、２４は帯域分割部、２５は加算器、２６
は送信部、２７ａは帯域阻止フィルタ、２７ｂは帯域フ
ィルタ、２８はＦＭ復調部、２９は復号部、３０は包絡
線復元部である。

入力音声信号は、送信部２６の定包絡化部２１により振
幅包絡線が一定となるように定包絡化され、周波数情報
の信号となって帯域分割部２４に加えられる。又その入
力音声信号は包絡線検出部２２により振幅包絡線から或
いは定包絡化部２１に於ける定包絡化の制御信号から振
幅情報の信号が求められてＦＭ変調部２３に加えられる
。

又秘話鍵情報が帯域分割部２４と発振器１５とに加えら
れ、この秘話鍵情報に従って帯域分割部２４では、周波
数情報の信号の帯域が公害され、且つ振幅情報の信号を
挿入する為の空き帯域が形成される。この場合、秘話鍵
情報に従って帯域分割置換処理を行うこともできる。又
秘話鍵情報に従って発振器１５がら空き帯域に挿入する
為の周波数の信号が発生されて、ＦＭ変調部２３に搬送
波信号として加えられ、振幅情報の信号により周波数変
調されて加算器２５に加えられる。この加算器２５に於
いて周波数情報の信号の空き帯域に周波数変調された振
幅情報の信号が挿入され、帯域フィルタ１６により帯域
制限されて秘話信号となり、回線に送出される。

受信部１９に於いては、帯域阻止フィルタ２７ａにより
周波数変調された振幅情報の信号の帯域を阻止し、周波
数情報の信号のみが復号部２９に加えられ、帯域分割置
換されている秘話信号の場合には、秘話鍵情報に従って
分割帯域が元に戻るように復号される。又帯域フィルタ
２７ｂにより周波数変調された振幅情報の信号が抽出さ
れてＦＭ復調部２８に加えられ、秘話鍵情報に従って発
振器Ｉ７から発生された周波数の信号により復調され、
復調された振幅情報の信号は包絡線復元部３０に加えら
れ、又復号部２９で復号された周波数情報の信号も包絡
線復元部３０に加えられ、定包絡線の周波数情報の信号
が、振幅情報の信号に従って振幅が伸張され、帯域フィ
ルタ１８を介して音声信号が出力れれる。

第３図は秘話信号スペクトルと鍵との説明図であり、Ａ
は振幅情報、Ｂは周波数情報の信号を示し、（ａｌ〜（
ｄ）に示すようにくそれぞれ秘話鍵情報に１〜Ｋｎに従
って周波数情１４Ｂの帯域分割により形成された空き帯
域に振幅情報Ａが挿入される。

音声帯域を０．３〜３．２　Ｋ　Ｈｚとし、周波数変調
された振幅情報Ａの帯域Ｗ１を２００Ｈｚとすると、約
１４個の秘話鍵を用いることができる。この振幅情報の
信号のスペクトル位置を決める秘話鍵と、帯域分割置換
を行う秘話鍵とを組合せることにより、容易に秘話鍵の
数を増加することができる。

第４図は本発明の第２の実施例のブロック図であり、入
力音声信号はＡＧＣ増幅器３１に於いて自動利得制御に
より一定振幅の信号、即ち、定包絡化された周波数情報
の信号となり、帯域分割置換部３２に加えられる。この
帯域分割置換部３２に於いては、秘話鍵情報に従った空
き帯域の形成及び帯域分割置換が行われる。

又ＡＧＣ増幅器３１の利得制御信号は、入力音声信号の
包絡線検波により得られたものであり、入力音声信号の
振幅情報となる。この振幅情報の信号と、秘話鍵情報に
従ってバイアス回路３９から出力されたバイアス電圧と
が加算器３８に於いて加算され、電圧周波数変換器（Ｖ
／Ｆ、）４０に加えられ、秘話鍵情報に従った振幅情報
の周波数変調信号が出力される。

又発振器３５の出力信号は秘話鍵情報に従って分周比が
切替えられる分周回路３６により分周され、この分周回
路３６の出力信号をクロック信号として帯域フィルタ３
７の中心周波数が設定される。例えば、スイッチト・キ
ャパシタ・フィルタ構成を用いた場合、スイッチング周
波数によりフィルタ特性が制御されるから、帯域フィル
タ３７の中心周波数を分周回路３６の分周比を切替える
ことにより、変更することができる。

加算器３３に於いては、帯域分割置換及び空き帯域形成
が行われた周波数情報の信号の空き帯域に、帯域フィル
タ３７を介して加えられる周波数変調された振幅情報の
信号が挿入され、帯域フィルタ３４を介して秘話信号と
なり、回線に送出される。

従って、振幅情報の挿入位置と、周波数情報の帯域分割
置換との組合せにより、秘話性を向上することができる
。

受信部では、送信部に於ける秘話鍵情報と同一の秘話鍵
情報を用い、それに従って発振器４５の出力信号が分周
回路４６により分周され、帯域阻止フィルタ４１の阻止
帯域及び帯域フィルタ４７の通過中心帯域が、前述の送
信側の帯域フィルタ３７のように制御され、又復号部４
２に於いて分割帯域置換された周波数情報の信号の帯域
の配置が元に戻される。又帯域フィルタ４７により抽出
された周波数変調振幅情報信号は、リミッタ４８により
振幅が一定となるように制御され、周波数電圧変換器（
Ｆ／Ｖ）に加えられて、周波数に対応した電圧が出力さ
れ、この電圧から、秘話鍵情報に従ってバイアス回路４
９から出力されたバイアス電圧が減算器５工により減算
され、減算出力信号は整流回路５２を介して乗算器４３
に加えられ、復号部４２で復号された周波数情報の信号
と乗算され、帯域フィルタ４４を介して復元された音声
信号が出力される。

この場合に、減算出力信号が正の場合のみ整流回路５２
を介して乗算器４３に振幅情報の信号が加えられ、負の
場合は受信秘話信号がない場合に相当するから整流回路
５２により阻止して、乗算器４３には０を入力し、乗算
出力を零、即ち、音声信号を零として雑音発生を防止し
ている。

第５図は本発明の第３の実施例の受信部のブロック図で
あり、第４図に於ける受信部と同一符号は同一部分を示
し、５３はレベル検出部、５４はスイッチ回路である。

各部の動作は第４図に於ける受信部とほぼ同様であるが
、この実施例は、整流回路５２の代わりに、レベル検出
部５３とスイッチ回路５４とを設けたものであり、帯域
フィルタ４７の出力信号のレベルをレベル検出部５３に
より検出し、所定レベル以上の場合は、レベル検出部５
３によりスイッチ回路５４が制御されて減算器５１の出
力信号が乗算器４３に加えられ、乗算器４３に於いて周
波数情報の信号に振幅情報の信号が乗算されて、音声信
号が復元される。

又帯域フィルタ４７の出力信号が所定レベル以下の場合
は秘話信号を受信していないか或いは振幅情報を正しく
受信できない場合であるから、スイッチ回路５４を制御
して、乗算器４３へ加える信号を零とし、雑音発生を防
止するものである。

第６図は本発明の第４の実施例の受信部のブロック図で
あり、第４図の受信部及び第５図と同一符号は同一部分
を示し、帯域フィルタ４７の出力信号レベルをレベル検
出部５５で検出し、スイッチ回路５６を制御するもので
あり、このスイッチ回路５６は、帯域フィルタ４４を介
した復元音声信号を出力するか否かを切替えるものであ
る。即ち、帯域フィルタ４７の出力信号レベルが所定レ
ベル以上であれば、正しい振幅情報の信号が受信できた
場合であるから、帯域フィルタ４４を介した復元音声信
号をスイッチ回路５６から出力するように、レベル検出
部５５により制御し、帯域フィルタ４７の出力信号レベ
ルが所定レベル以下であると、秘話信号を受信していな
いか或いは振幅情報の信号を正しく受信できない場合で
あるから、復元音声信号を出力しないように、レベル検
出部５５によりスイッチ回路５６を制御し、雑音発生を
防止するものである。

第７図は本発明の第５の実施例のブロック図であり、送
信部６９にコンプレフサ６８を設け、受ｉ言部７８にエ
キスパンダ７６を設けて、振幅情報の帯域を狭くした実
施例を示す。同図に於いて、６１は定包絡化部、６２は
包絡線検出部、６３はＦＭ変調部、６４は帯域分割部、
６５は加算器、６６は発振器、６７は帯域フィルタ、７
０は帯域阻止フィルタ、７１．７７は帯域フィルタ、７
２は復号部、７３は包絡線復元部、７４はＦＭ復調部、
７５は発振器である。

送信部６９及び受信部７８に於ける動作は、第２図に示
す第１の実施例と略同様であり、重複した説明を省略す
る。この実施例の送信部６９に於いては、コンプレッサ
６８により入力信号の振幅が圧縮され、包絡線検出部６
２により得られる振幅情報をＦＭ変調部６３で周波数変
調した場合の帯域を、例えば、第３図の（ｅ）に示すＷ
２のように、振幅圧縮しない場合の帯域Ｗ１より狭くす
ることができる。例えば、帯域Ｗ１を２００Ｈｚとする
と、帯域Ｗ２を数１０Ｈｚ　〜１００Ｈｚ程度に狭くす
ることができる。

それに対応して、帯域分割部６４に於ける周波数情報の
信号の帯域分割により形成する空き帯域を狭くすること
ができるから、振幅情報のスペクトル位置を決める秘話
鍵の数を更に多くすることができる。

又受信部７８に於いては、帯域フィルタ７１の通過帯域
を振幅情報の帯域Ｗ２に対応して狭く設定・し、同様に
、帯域阻止フィルタ７０の阻止帯域も狭く設定すること
になり、又包絡線復元部７３で復元された音声信号の振
幅は、送信部に於ける振幅圧縮に対応して圧縮されたも
のとなるから、エキスパンダ７６により元の振幅になる
ように伸張し、帯域フィルタ７７を介して音声信号を出
力するものである。

従って、秘話鍵の数を増加すると共に、秘話性を更に向
上することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、送信部６に於いて、入
力音声信号を定包絡化により周波数情報の信号とし、こ
れを秘話鍵情報に従って帯域分割による空き帯域を形成
し、又入力音声信号の包絡線検出により得られた振幅情
報の信号を、空き帯域に挿入することができるように変
調し、周波数情報信号と振幅情報信号とを合成して秘話
信号とするものであり、振幅情報の信号の挿入位置を秘
話鍵に従って設定することにより、秘話鍵の数を増加す
ることができる。

又空き帯域を形成する時に、帯域分割置換を行うことに
より、更に秘話鍵の数を増加し、且つ秘話性を向上する
ことができる。その場合に、高速フーリエ変換（ＦＦＴ
）等を行うものではないから、送信°側と受信側との同
期をとる為のクロック信号を送信する必要がなく、装置
の構成が簡単化される利点がある。

又受信部１１では、送信部６と逆の処理により秘話鍵情
報に従って秘話信号を音声信号に復元することができる
。その場合に、前述のように、秘話鍵が異なると、振幅
情報を得ることができないので、了解性のある音声信号
を復元できないことになる。

又本発明は、送信部６に於ける入力音声信号を第７図の
コンプレフサ６８のような振幅圧縮部により圧縮するこ
とにより、振幅情報の帯域を狭くして周波数情報の空き
帯域を狭くし、周波数情報の一部欠落を少なくすること
により、復元音声信号の品質を向上させると共に、振幅
情報の信号の挿入位置の設定数、即ち、秘話鍵の数を増
加することができる。又受信部１１に於いては、送信部
６に於ける振幅圧縮部に対応して逆処理を行うエキスパ
ンダ７６等の振幅伸張部により、品質劣化が少ない音声
信号を復元することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明の第１の
実施例のブロック図、第３図は秘話信号スペクトルと鍵
との説明図、第４図は本発明の第２の実施例のブロック
図、第５図及び第６図は本発明の第３及び第４の実施例
の受信部のブロック図、第７図は本発明の第５の実施例
のブロック図、第８図は帯域分割置換秘話信号の説明図
、第９図はリンコンペックス変調方式の説明図、第１０
図はリンコンベックススクランブラの説明図である。 ｌは定包絡化部、２は包絡線検出部、３は変調部、４は
帯域分割部、５は加算部、６は送信部、７は帯域分離部
、８は復調部、９は復号部、１０は包絡線復元部、１１
は受信部である。 本完明の原理説明図 Ａ ０．３ ３．２ 周波数 〔にＨｚ） ＠活信号スペクトルと鍵との説明図 第３図 ５１！ｉ１８謀 ｒ　　−−− −Ｊ 第７図 銅５図 本究明の第４の実施例の受信部のブロック図帯域分割置
換秘詔信号の説明図 第８図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、入力音声信号の振幅を一定化して周波数情報の
   信号とする定包絡化部（１）と、 前記入力音声信号の包絡線から振幅情報の信号を求める
   包絡線検出部（２）と、 秘話鍵情報に従った周波数の搬送波信号を前記振幅情報
   の信号により変調する変調部（３）と、前記定包絡化部
   （１）からの前記周波数情報の信号を前記秘話鍵情報に
   従って空き帯域が形成されるように帯域分割を行う帯域
   分割部（４）と、該帯域分割部（４）により形成された
   前記空き帯域に前記変調部（３）からの変調出力信号を
   挿入して秘話信号とする加算部（５）とにより送信部（
   ６）を構成し、 秘話信号を受信して秘話鍵情報に従って振幅情報の信号
   の変調信号と帯域分割された周波数情報の信号とを分離
   する帯域分離部（７）と、 該帯域分離部（７）により分離された前記変調信号を復
   調する復調部（８）と、 前記帯域分離部（７）により分離された前記帯域分割さ
   れた周波数情報の信号を前記秘話鍵情報に従って復号す
   る復号部（９）と、 該復号部（９）からの復号出力信号に前記復調部（８）
   からの復調出力信号を乗算して音声信号を復元する包絡
   線復元部（１０）とにより受信部（１１）を構成した ことを特徴とする秘話装置。
2. （２）、前記送信部（６）の前記定包絡化部（１）と前
   記包絡線検出部（２）との前段に前記入力音声信号の振
   幅を圧縮する振幅圧縮部を設け、且つ、前記受信部（１
   １）の前記包絡線復元部（１０）の出力信号の振幅を伸
   張する振幅伸張部を設けた ことを特徴とする請求項１記載の秘話装置。