JPH0217085Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンクリートポンプ車の先端部吐出装
置に関する。

ブーム付コンクリートポンプ車の先端部に於け
るコンクリート排出装置は、第２図に示す如く、
ブームｅに取付けられた先端ホースガイドｄに支
られたゴム製先端ホースｃと、接続継手金物ｂに
よつて接続された鋼管製の輸送管ａとで構成され
るか、または第３図に示す如く、鋼管製のコンク
リート輸送管ａ、鋼管製コンクリート輸送管
（90゜曲管）ｆおよびｈ、ゴム製先端ホースｃ、お
よびこれらを接続する為の接続継手金物ｂおよび
ｇによつて構成されている。尚、接続継手金物ｇ
はブームｅに支持固定されている。（先端ホース
ｃの先に更にホースの接続の場合も有る。）コン
クリートの打設（圧送）作業時には、上記のいづ
れの場合に於いても第１図に示す如くゴム製先端
ホースｃを２条程度のロープ等で固縛し、このロ
ープＡおよびＢを１〜３名の先端作業者がゴム製
先端ホースｃの吐出口がコンクリートの圧送に適
する対地角度θになる様にゴム製先端ホースｃの
上に片足を乗せて折り曲げる様にして引張つてお
り、また打設（吐出）位置の微少移動を行う時に
も、このロープを引張つており、先端作業者は非
常な重労働になつている。

そこで本考案は上記の如き、先端作業者（１〜
３名）の完全省人化を計るコンクリートポンプ車
の先端部吐出装置を提供することを目的としたも
のである。

本考案の特徴とする処は、ブーム及びコンクリ
ートポンプを車体上に塔載し、コンクリートポン
プに接続したコンクリート輸送管をブームに沿つ
て配設したコンクリートポンプ車において、コン
クリート輸送管の端部をブーム先端部で支持し、
曲管を前記コンクリート輸送管の端部に管継手を
介して接続し、曲管に連結した曲管回転駆動手段
をブーム先端部に対地面にほぼ平行に設けたこと
にあり、ゴム製先端ホースを鋼管製コンクリート
輸送管である曲管に置き換え、ブーム（鋼管製コ
ンクリート輸送管付き）の傾斜角度に対応させる
べく、これを（油または空気の圧力またはウオー
ムギヤー等使用のメカニカル方式を使用した）回
転駆動手段を介して遠隔操作することにより、曲
管の吐出口を打設（吐出）に適する対地角度θに
操作出来るため、１〜３名の先端作業者を完全に
省人化して、コンクリートポンプ車のオペレータ
のみにより、コンクリートの打設（吐出）が可能
となる。

本考案の実施例を以下図面に従つて詳細に説明
する。

第４図は本考案を採用したブーム付きコンクリ
ートポンプ車の全体を示す側面図、第５図は本考
案の実施例を示す斜視図、第６図は第５図−
における断面図である。第４図、第５図および第
６図に於いて、７および９は鋼管製コンクリート
輸送管である90゜曲管、８は90゜曲管７と９を接続
する回転継手、２は旋回及び起伏可能なブーム５
に沿つて配設したコンクリート輸送管１と90゜曲
管７を接続する通常型の接続継手、１０および１
１は90゜曲管（鋼管製コンクリート輸送管）９を
90゜曲管７に対して回転させる。90゜曲管９に連結
した曲管回転駆動手段（細部省略）である。曲管
回転駆動手段１０（駆動部１１）は、液圧、電気
その他により駆動され、遠隔操作が可能なものと
しており、遠隔操作制御手段１３に接続する。ま
た、前記曲管回転駆動手段１０は、第６図に示す
ように、双方の曲管７，９の接続部における曲管
７，９の軸線が対地面とほぼ平行になるように設
けられる。鋼管製コンクリート輸送管７および９
は各々、固定金物１２および曲管回転駆動手段１
０，１１を介してブーム５に固定され、輸送管９
は、曲管回転駆動手段１０の駆動部１１によつて
輸送管７に対して回転させられる。回転駆動手段
として、コンクリート輸送管９に直かに取付ける
油または、空気の圧力を利用したモータ方式であ
つても良いし、コンクリート輸送管９の円周上に
歯車等を取付けて、これをウオームギヤー等にて
回転させるメカニカル方式で有つても良い。なお
６はコンクリートポンプ車であつて、車体４上に
コンクリートポンプ３、ブーム５を塔載し、コン
クリートポンプ３はコンクリート輸送管１を接続
する。

鋼管製コンクリート輸送管９は曲管回転駆動手
段１０（駆動部１１）により先端部ブーム５の傾
斜角度に対応して、前方または後方に回転させる
事により、コンクリート打設（吐出）に最適な対
地角度θにコンクリート輸送管９の吐出口９ａを
セツトする事が簡単に可能となる。故ち、第４図
の如く曲管回転駆動手段１０（駆動部１１）を遠
隔操作する事により、先端作業者の手をわずらわ
せる事なく、１名のコンクリートポンプ車のオペ
レータのみにより、ブーム５の傾斜角度の遠隔操
作による調整との併用によつてコンクリートの打
設（吐出）作業が可能となり人力の削減が出来
る。なお第７図および第８図は、高所および平地
での打設（吐出）姿勢を示す側面図である。

従つて、先端作業者が不要となり、１〜３名の
省人化がはかれる。要するに本考案によれば、ブ
ーム及びコンクリートポンプを車体上に塔載し、
コンクリートポンプに接続したコンクリート輸送
管をブームに沿つて配設したコンクリートポンプ
車において、コンクリート輸送管の端部をブーム
先端部で支持し、曲管を前記コンクリート輸送管
の端部に管継手を介して接続し、曲管に連結した
曲管回転駆動手段をブーム先端部に設け、遠隔制
御手段を曲管回転駆動手段に接続したことによ
り、曲管回転駆動手段を遠隔操作して曲管の吐出
口をコンクリート打設に最適な対地角度にセツト
することができ、省人化が計られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコンクリートポンプ車の打設状
況を示す側面図、第２図はその要部の第１例を示
す斜視図、第３図は第２例を示す斜視図、第４図
は本考案を装備したコンクリートポンプ車の打設
状況を示す側面図、第５図は本考案の実施例を示
す側面図、第６図は第５図−の断面図、第
７，８図は高所、平所の打設状況を示す側面図で
ある。 １……コンクリート輸送管、３……コンクリー
トポンプ、４……車体、５……ブーム、６……コ
ンクリートポンプ車、７，９……曲管、８……回
転継手、１０，１１……曲管回転駆動手段、１３
……遠隔制御手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブーム及びコンクリートポンプを車体上に搭載
   し、コンクリートポンプに接続したコンクリート
   輸送管をブームに沿つて配設したコンクリートポ
   ンプ車において、コンクリート輸送管の端部をブ
   ーム先端部で支持し、曲管を前記コンクリート輸
   送管の端部に管継手を介して接続し、前記曲管と
   端部曲管とを相対回転自在に接続するとともに端
   部曲管を回転せしめる曲管回転駆動手段を前記双
   方の曲管の接続部における曲管の軸線が対地面と
   ほぼ平行になるようにブーム先端部に設けたこと
   を特徴とするコンクリートポンプ車の先端部吐出
   装置。