JPH02169623A - 芳香族ポリエステルの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルの製造方法

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JPH02169623A
JPH02169623A JP32458388A JP32458388A JPH02169623A JP H02169623 A JPH02169623 A JP H02169623A JP 32458388 A JP32458388 A JP 32458388A JP 32458388 A JP32458388 A JP 32458388A JP H02169623 A JPH02169623 A JP H02169623A
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JP
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aromatic polyester
aromatic
reaction
group
dicarboxylic acid
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JP32458388A
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English (en)
Inventor
Tadao Tanitsu
忠男 谷津
Akio Ikeda
秋夫 池田
Hiromi Ueki
上木 弘美
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルと
2価フェノールとから芳香族ポリエステルを製造する方
法に関する。
発明の技術的背景 芳香族ポリエステル、特に全芳香族ポリエステルは、耐
熱性、高強度、耐薬品性、電気的性質、低吸湿性などの
特徴に優れており、工業材料としては極めて有用が高い
従来、このような芳香族ポリエステルの製造方法として
は、2価フェノールのアルカリ水溶液と、水と相溶しな
い有機溶剤に溶解した芳香族ジカルボン酸ハライドとを
反応させる界面重合法(例えばW、M、Carekso
n、 J、Po1yI1.Sc1..40.399(1
959)参照)、芳香族ジカルボン酸と2価フェノール
のカルボン酸エステルとを溶融重合させる方法(例えば
米国特許第4130545号公報参照)、あるいは芳香
族ジカルボン酸のジアリールエステルと2価のフェノー
ルとを溶融重合させる方法(例えば、特公昭38−15
247公報参照)などが知られている。
しかしながら、例えば、上記の界面重合法においては、
反応の際に大量の溶媒を使用しなければならず、しかも
反応終了後には使用した大量の溶媒を回収しなければな
らない。さらに、反応により析出した芳香族ポリエステ
ルを、分離、洗浄、および乾燥等の工程にかけて処理し
なければならず、溶融重合に比較してプロセス的に複雑
で設備費も高価になる。また、この界面重合法では、モ
ノマーとしてジカルボン酸のハライドを使用するのが一
般的であり、このジカルボン酸のハライドは高価である
ので、得られる芳香族ポリエステル自体も高価になり、
この方法はコスト的に不利である。
殊にこの方法で使用するジカルボン酸のハライドは、不
安定であり着色しやすいという性質をもつために、生成
した芳香族ポリエステルの分離、洗浄が不充分で芳香族
ポリエステル中にこのジカルボン酸のハライドが残存す
ると、得られる芳香族ポリエステルが着色する。従って
、この方法を採用した場合には、透明性の高い芳香族ポ
リエステルを製造することが困難である。
また、芳香族ジカルボン酸と2価のフェノールのカルボ
ン酸エステルとを溶融重合させることにより芳香族ポリ
エステルを得る方法は、重合に長時間を要する場合があ
り、さらに、得られる芳香族ポリエステルの重合度が充
分に高くならないことがある。また、この方法では、カ
ルボン酸が副生じ、重合時にこの副生じたカルボン酸を
重合系外に除去する必要がある。ところが、この副生じ
たカルボン酸を分解させずに完全に系外に除去すること
は難かしく、カルボン酸の分解物あるいは残存するカル
、ボン酸によって得られる芳香族ポリエステルが着色す
ることがある。
さらに、芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルと2
価フェノールとを溶融重合することにより芳香族ポリエ
ステルを製造する方法においても、上記の方法と同様に
重合に長時間を要する場合があり、また色相が優れた芳
香族ポリエステルは得られ難かった。
すなオ)ち、例えば、特公昭38−15247公報に開
示された実施例によると、触媒として水素化リチウムを
使用して、テレフタル酸ジフェニルと2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパンとを溶融
重縮合させた場合には、固有粘度が0.53の芳香族ポ
リエステルを製造するのに6時間15分を要し、しかも
得られた芳香族ポリエステルは褐色に着色していること
が記載されている。また同公報の別の実施例によると、
触媒としてカリウム硼水素化物を使用して、テレフタル
酸ジフェニルおよびイソフタル酸ジフェニルの等量混合
物と、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(ビスフェノールA)とを溶融重縮合させた場合、固
有粘度が0.65の芳香族ポリエステルを得るのに6時
間20分を要し、しかも得られた芳香族ポリエステルは
黄褐色に着色していることが記載されている。
このように芳香族ポリエステルを製造するための従来の
方法を採用して、着色の少ない芳香族ポリエステルを製
造することは非常に困難であり、しかも反応速度が低い
ため、反応に長時間を要し、このような点で改善が望ま
れていた。
発明の目的 本発明は、芳香族ポリエステルを製造する新規な方法を
提供することを目的としている。
さらに詳しくは、本発明は、特定の触媒を用いることに
より、色相が優れた高重合度の芳香族ポリエステルを短
時間で製造することができる新規な方法を提供すること
を目的としている。
発明の概要 本発明に係る芳香族ポリエステルの製造方法は、水酸化
第4級アンモニウム化合物の存在下に、次式[I]で表
わされる少なくとも一種類の芳香族ジカルボン酸のジア
リールエステル; 0         0      ・・・ L I 
」(ここで、Arn1は、炭素原子数が6〜20のアリ
ーレン基であり、A r lは、炭素原子数が6〜10
のアリール基である。)と、 次式[11]で表わされる少なくとも一種類の2価フェ
f−ル; HO−Arn2−OH−・・[I!] (ここで、Arn2は、炭素原子数が6〜20のアリー
レン基である。)とを反応させることを特徴としている
本発明の方法によれば、触媒として水酸化第4級アンモ
ニウム化合物を使用して、芳香族ジカルボン酸のジアリ
ールエステルと2価フェノールとの溶融重縮合反応を行
なっているので、重縮合の反応時間が短縮され、かつ色
相が優れた高重合度の芳香族ポリエステルを製造するこ
とができる。
特に本発明に係る製造方法は、全芳香族ポリエステルの
製造に適している。
発明の詳細な説明 次に本発明に係る芳香族ポリエステルの製造方法につい
て具体的に説明する。
本発明に係る芳香族ポリエステルの製造方法は、ること
を特徴としている。
本発明で用いられる芳香族ジカルボン酸のジアリールエ
ステルは、次式[I]で表わすことができる。
ただし、上記式[11において、Arn、は炭素原子数
が6〜20のアリーレン基であり、A r rは炭素原
子数が6〜10のアリール基である。
ここで、Arn1で表わされる炭素原子数が6〜20の
アリーレン基の例としては、以下に(1)、(2)およ
び(3)として記載する基を挙げることができる。
(1)次式、[■]あるいは[IV]によってそれぞれ
表わされるような置換基を有するバラまたはメタのフェ
ニレン基、あるいは置換基を有しないバラ若しくはメタ
のフェニレン基。
ただし、上記式CI[[]および[IV]において、X
tはF、C9,Brのようなハロゲン原子、炭素原子数
が1〜8のアルキル基および炭素原子数が6〜18のア
リール基の中から選択される原子若しくは基であり、0
は0〜4である。また上記式[mlおよび[IV]にお
いて、Xlが複数あるときには、これらのXlは同一で
あっても異なっていてもよい。
(2)次式[V]   [VI]あるいは[■コによっ
てそれぞれ表わされる置換を存するバラまたはメタのビ
スフェノール残基、あるいは置換基を有しただし、上記
式[V] おいて、Yは、 [VI]および[■]に のような二価の基(式中 R1およびRはそれぞれ独立
に、水素、炭素原子数1〜8のアルキル基またはハロア
ルキル基のいずれかの基または原子である。)を表わし
、X2はF、C9%Br等のハロゲン原子、炭素原子数
が1〜8のアルキル基、および炭素原子数が6〜8のア
リール基のうちのいずれかの原子若しくは基であり、m
およびnはO〜4である。また、上記式[V]   [
VI]および[■]において、Yを介さずに芳香族環が
直接結合していてもよい。
なお、上記式[V]   [V[]および[■]におい
て、X2が複数あるときには、これらのX2は同一であ
っても異なっていてもよい。
(3)次式・[■]によって表わされる置換を有するナ
フチレン基、または置換基を有しないナフチレン基。
ただし、上記式[■]において、X3は、FlCg、B
rのようなハロゲン原子、炭素原子数が1〜8のアルキ
ル基および炭素原子数が6〜8のアリール基のうちから
選択されるいずれかの原子若しくは基であり、またg及
びnは0〜4である。
なお、上記式[■〕において、X3が複数ある場合には
、これらのX3は同一であっても異なっていてもよい。
上記式[11におけるA rn、は、例えば芳香族ジカ
ルボン酸から誘導することができ、このような芳香族ジ
カルボン酸の具体的な例としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、4,4−ジカルボキシジフェニル、3,4−
ジカルボキシジフェニル、ビス(4−カルボキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4−カルボキシフェニル)メタン
、2.2−ビス(4−カルボキシフェニル)プロパン、
ビス(4−カルボキシフェニル)ケトン、ビス(4−カ
ルボキシフェニル)スルホン、■、4〜ナフタリンジカ
ルボン酸、■、5−ナフタリンジカルボン酸、■、6−
ナフタリンジカルボン酸、1.7−ナフタリンジカルボ
ン酸、2.6−ナフタリンジカルボン酸、2.7−ナフ
タリンジカルボン酸を挙げることができる。さらにこれ
らの芳香族ジカルボン酸の芳香族環の水素原子は、前述
のようにハロゲン原子、アルキル基、アリール基等で置
換されていてもよい。
これらの芳香族ジカルボン酸の中で上記式[1]におけ
るArntを誘導するために用いられる芳香族ジカルボ
ン酸としては、入手の容易性および6i格を考慮すると
テレフタル酸およびイソフタル酸がとくに有用である。
さらにテレフタル酸とイソフタル酸との混合物を使用す
ることが特に好ましい。
次に上記式[11においてA r 1で表わされる炭素
原子数が6〜10のアリール基について説明する。
このA r tは、次式[IX]によって表わされる置
換基を有するフェニル基あるいは置換基を有しないフェ
ニル基である。
ただし、上記式[IX]において、X4は、F、CM 
s B rのようなハロゲン原子、炭素原子数が1〜4
のアルキル基、炭素原子数が1〜4のアルコキシル基お
よび炭素原子数が2〜4のケトアルキル基のうちから選
択される原子若しくは基であり、kはO〜5である。な
お、X4が複数ある場合には、これらX4は同一であっ
ても異なっていてもよい。
従って、上記式[I]で表わされる芳香族ジカルボン酸
のエステルにおけるアリールM (A r l)の具体
的な例としては、フェニル基、霞−トリル基、り−)リ
ル基、l−エチルフェニル基、p−エチルフェニル基、
−プロピルフェニル基、p−プロピルフェニル基、−一
イソブロビルフェニル基、p−イソプロピルフェニル基
、−ブチルフェニル基、p−ブチルフェニル基、国−イ
ソブチルフェニル基、p−イソブチルフェニル基、■−
ターシャリブチルフェニル基、p−ターシャリブチルフ
ェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3.5−ジメ
チルフェニル基、−メトキシフェニル基、p−メトキシ
フェニル基、m−エトキンフェニル基、p−エトキシフ
ェニル基、慣−クロロフェニル基、p−クロロフェニル
基、−ブロモフェニル基、p−ブロモフェニル基などを
挙げることができる。
なお、上記式[11で表わされる芳香族ジカルボン酸の
アリールエステルにおいて、このエステルの両末端を構
成するA r 1は同一の基であっても異なる基であっ
てもよい。
これらの芳香族ジカルボン酸のエステルを形成するアリ
ール基は、重縮合の際に、相当する1価フェノールにな
る。そ(7てこの1価フェノールは、通常反応系から除
去する必要がある。このためにアリール基としては、低
沸点の1 filliフェノールを生成し得る基である
ことが好ましい。したがって、好ましいアリール基とし
ては、フェノールを生成するフェニル基、田−あるいは
p−トロールをそれぞれ生成するm−トリル基、p−ト
リル基を挙げることができ、さらにこれらの中ではフェ
ノールを生成するフェニル基がもっとも好ましい。
したがって、以上のことから本発明で用いられる式[I
]で表わされる芳香族ジカルボン酸のジアリールエステ
ルの具体的な例としては、テレフタル酸、イソフタル酸
、4,4°−ジカルボキシジフェニル、3,4°−ジカ
ルボキシジフェニル、ビス(4−カルボキシフェニル)
エーテル、ビス(4−カルボキシフェニル)メタン、2
.z−ビス(4−カルボキシフェニル)プロパン、ビス
(4−カルボキシフェニル)ケトン、ビス(4−カルボ
キシフェニル)スルホン、1.4−ナフタリンジカルボ
ン酸、■、5−ナフタリンジカルボン酸、■、6−ナフ
タリンジカルボン酸、■、7−ナフタリンジカルボン酸
、2.6−ナフタリンジカルボン酸、2,7−ナフタリ
ンジカルボン酸およびこれらの該置換誘導体の、フェニ
ルエステル、トリルエステル、エチルフェニルエステル
、プロピルフェニルエステル、イソプロピルフェニルエ
ステル、ブチルフェニルエステル、イソブチルフェニル
エステル、ターシャリ−ブチルフェニルエステル、ジメ
チルフェニルエステル、メトキシフェニルエステル、エ
トキシフェニルエステル、アセチルフェニルエステル、
クロロフェニルエステル、ブロモフェニルエステルなど
を挙げることができる。
これらの芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルは単
独で使用することもできるし、また組み合わせて使用す
ることもできる。
これらの芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルの中
では、テレフタル酸ジフェニルおよびイソフタル酸ジフ
ェニルが好適に用いられる。そして、テレフタル酸ジフ
ェニルまたはイソフタル酸ジフェニルを単独で使用する
よりも、テレフタル酸ジフェニルとイソフタル酸ジフェ
ニルとを混合して用いることが好ましい。
このように2種類のアリールエステルを用いる場合、両
者の混合組成は適宜設定することができるが、生成する
芳香族ポリエステル中におけるテレフタル酸から誘導さ
れる単位とイソフタル酸から誘導される単位がモル比5
:95〜95:5の範囲内になるようにテレフタル酸単
位を含む原料およびイソフタル酸を含む原料を混合して
使用することが好ましく、例えばテレフタル酸ジフェニ
ルとイソフタル酸ジフェニルとを混合して用いる場合、
両者の合計ff!量に対してテレフタル酸ジフェニルが
5〜95モル%の範囲であり、対応してイソフタル酸ジ
フェニルが95〜5モル%の範囲にある混合物を用いる
ことが好ましい。
上述したような本発明で用いられる芳香族ジカルボン酸
のジアリールエステルは一般によく知られているいくつ
かのエステル化反応によって得ることができる。
すなわち、対応する芳香族ジカルボン酸のシバライドと
対応する1価フェノールとを反応させる方法、対応する
芳香族ジカルボン酸と対応する1価フェノールの炭酸エ
ステルとを反応させる方法、対応する芳香族ジカルボン
酸と対応する1(fIフェノールとを触媒の存在下で反
応させる方法、対応する芳香族ジカルボン酸のジアルキ
ルエステルと対応する1価フェノールとを触媒の存在下
で反応させる・方法などを挙げることができる。
このような方法によって得られる芳香族ジカルボン酸の
ジアリールエステルは、そのまま使用することもできる
が、再結晶あるいは真空蒸留などの方法を利用して精製
することが好ましい。特に芳香族ジカルボン酸のジアリ
ールエステルの71−ゼン値が50以下、好ましくは4
0以下、特に好ましくは30以下になるように精製する
ことが好ましい。すなわち、芳香族ジカルボン酸のジア
リールエステルを精製して混在する不純物を除去するこ
とにより、芳香族ジカルボン酸のジアリールエステル自
体の着色がなくなり、このような芳香族ジカルボン酸の
ジアリールエステルを使用することにより、優れた色相
を有し、しかも高い重合度をHする芳香族ポリエステル
を製造することが容品になる。
本発明において用いられる2価フェノールは次式[[1
]で表わされる化合物である。
HO−Arn2−OH−[11] ただし、上記式[n]において、Arn2は炭素原子数
が6〜20のアリレーン基である。
ここで、Arn2で表わされる炭素原子数が6〜20の
アリーレン基の例としては、上述の芳香族ジカルボン酸
のジアリールエステルにおけるA rnlの説明の際に
(1) 、(2)および(3)として説明した基を挙げ
ることができる。ただし、本発明においては、Anr 
 とArn2とは同一であっても異なっていてもよい。
したがって、本発明において用いられる2価フェノール
の具体的な例としては、ハイドロキノン、レゾルシン、
4,4−ジヒドロキシジフェニル、3.4°−ジヒドロ
キシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エー
テル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2.2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、2.2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)へキサフルオロプロパン、l、4−ナフタリン
ジオール、■、5−ナフタリンジオール、1.B−ナフ
タリンジオール、1.7−ナフタリンジオール、2,6
−ナフタリンジオール、2.7−ナフタリンジオールお
よびこれらの核置換誘導体を挙げることができる。
これらの2価フェノールの中で、入手の容易性を考慮す
ると、本発明において式[n]で表わされる2価フェノ
ールとしては、ハイドロキノン、レゾルシン、4.4’
−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、2.2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)へキサフルオロプロパン、2.6−
ナフタリンジオール、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタンおよび2,2−ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ま
しい。これらの2価フェノールは単独で、あるいは組み
合わせて使用することができる。
さらにこれらの中では、2.2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンは、工業的に製造されており安価に
大量に容易に入手できるので、とくに有用である。
なお、このような2価フェノールは、公知の方法を利用
して精製して使用することが好ましい。
特にハーゼン値が50以下、特に好ましくは40以下、
さらに好ましくは30以下になるように精製して使用す
ることが望ましい。
本発明の芳香族ポリエステルの製造方法は、上記のよう
な芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルと2洒フエ
ノールとを以下に記載するような特定の水酸化第4級ア
ンモニウム化合物の存在下に反応させる。
本発明において触媒として使用される水酸化第4級アン
モニウム化合物は次式[X]で表わすことができる。
ただし、上記式[X]において、RI R2H3R4は
、それぞれ独立に、炭素原子数が1〜10のアルキル基
、シクロアルキル基、アリール基のうちのいずれかの基
である。上記のアルキル基は、直鎖状であっても、分岐
を有していてもよい。さらにシクロアルキル基およびア
リール基は、シクロアルキル環あるいは芳香族環の水素
原子が他の原子、あるいは置換基で置換されていてもよ
い。また、上記式[■]おけるR1 R2R3R4は、
同一の基であっても、異なる基であってもよい。
したがって、これらの水酸化第4級アンモニウム化合物
の具体的な例としては、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn
−プロピルアンモニウム、水酸化テトライソプロピルア
ンモニウム、水酸化テトラn−ブチルアンモニウム、水
酸化テトライソブチルアンモニウム、水酸化トリメチル
ベンジルアンモニウム、水酸化トリエチルベンジルアン
モニウム、水酸化トリn−プロピルベンジルアンモニウ
ム、水酸化トリn−ブチルベンジルアンモニウムなどを
挙げることができる。
特に本発明においては、上記式[XlにおけるR I 
 R2R3R4が共に炭素原子数1〜10のアルキル基
である水酸化テトラアルキルアンモニウム化合物である
ことが好ましい。
このような式[Xlで表わされる水酸化第4級アンモニ
ウム化合物は、単独で使用することもできるし、さらに
組み合わせて使用することもできる。
本発明の製造方法において、上記式[I]で表わされる
芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルと上記式[■
]で表わされる2価フェノールとは、化学量論的に両者
の使用割合が、等モル上5モル%の範囲内になるような
量で使用することができ、等モル上3モル%の範囲内の
量で使用することが好ましく、さらに等モル上1モル%
以内の範囲内の量で使用することが特に好ましい。すな
わち芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルを基準に
すれば、芳香族ジカルボン酸のジアリールエステル1モ
ルに対して、2価フェノールは通常0.95〜1.05
モル、好ましくは0.97〜1.03モル、さらに好ま
しくは0.99〜1.01モルの範囲内の量で使用され
る。
本発明において、芳香族ジカルボン酸のジアリールエス
テル[1Fと2価フェノール[1]との使用割合が上記
範囲を逸脱すると、還元比粘度[η  ]が0.6以上
の芳香族ポリエステsp/c ルを製造しにくくなる。このような還元比粘度[η  
]が0.6より大きい芳香族ポリエステsp/c ルは、分子量が高いため機械強度などの物性に優れてい
る。
また、上記重合反応において触媒として使用される水酸
化第4級アンモニウム化合物は、上記式[1]で表わさ
れる芳香族ジカルボン酸のジアリールエステルに対して
、通常は、0.0001〜10モル%、好ましくは0.
0005〜5モル%、とくに好ましくは0.001〜1
モル%の範囲内の量で使用される。
水酸化4級アンモニウム化合物の使用量を上記範囲内に
することにより、反応が円滑に進行すると共に、触媒を
使用したことに伴なう芳香族ポリエステル樹脂の色相の
低下もみられない。
なお、本発明において、上記の芳香族ジカルボン酸のジ
アリールエステルと2価フェノールとを特定の触媒の存
在下で反応させることにより、重合度が高く、しかも色
相の優れた芳香族ポリエステルを製造することができる
が、反応系に、例えば、ジフェニルカーボネート、ジト
リルカーボネートなどのジアリールカーボネート、ある
いはp−ヒドロキシ安息香酸のフェニルエステル、1−
ヒドロキシ安息香酸のフェニルエステル、6−ヒトロキ
ジナフタレンー2−カルボン酸のフェニルエステルなど
ヒドロキシ芳香族カルボン酸のアリールエステル等の他
の成分が少量存在していても重合反応の反応性が低下す
ることはない。
また、上記重合反応の際には、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどポリエステルの
製造の際に熱分解による若色を防止するために通常使用
されている安定剤を添加して、このような安定剤の共存
下で重合反応を行なうこともできる。このような安定剤
の例としては、リン酸、亜リン酸、リン酸エステル、亜
リン酸エステル(例えばトリフェニルホスフェート)な
どのリン化合物を挙げることができる。
上記重合反応は、通常は、溶媒を用いずに、芳香族エス
テルが溶融状態になるように加熱して行われる。ただし
、反応系における原料混合物あるいは生成する芳香族ポ
リエステルの粘度を調整し反応を円滑に進行させるため
等の目的で、反応溶媒を用いることもできる。
本発明の製造方法において、反応溶媒を使用する場合に
は、反応溶媒としては上記のような反応に対する反応性
を有しておらず、しかも比較的高い沸点(例えば180
℃以上、好ましくは200℃以上)の溶媒が好ましく使
用される。このような反応溶媒の具体的な例としては、
ジクロルベンゼン、ジクロルエチルベンゼン、ベンゾフ
ェノン、ジフェニルエーテル、ジフェニルスルホン、ト
リフェニルエーテル、テトラフェニルエーテル、ターフ
ェニル、メタターフェニル、塩素化ビフェニル、臭素化
ビフェニル、塩素化ナフタレン、臭素化ナフタレンなど
を挙げることができる。これらの反応溶媒は、単独で使
用することもできるし、組み合わせて使用することもで
きる。本発明において反応溶媒を使用する場合には、反
応溶媒の使用量は、生成する芳香族ポリエステル1重量
部に対して、通常は3重量部以下、好ましくは2重量部
以下、さらに好ましくは1重量部以下である。
反応溶媒を使用した場合、反応溶媒は、所望の段階で除
去することができる。例えば、反応溶媒は、重合重合の
終期の段階で系外に留去される。
あるいは重合終了後に抽出などの方法によって生成した
芳香族ポリエステル中から分離することもできる。
また、本発明の製造方法における反応温度、反応時間、
反応圧力などの製造条件は、得ようとする芳香族ポリエ
ステルの重合度等を考慮して適宜設定することができる
特に本発明の芳香族ポリエステルの製造方法は、還元比
粘度[η  ]が0.6以上の芳香族ポリsp/c エステルの製造方法として特に適している。このような
芳香族ポリエステルを製造する際には、初期の反応温度
を通常は180℃〜320℃、好ましくは200℃〜3
00℃の範囲内にし、初期の反応圧力を常圧あるいはわ
ずかに減圧に設定することが望ましい。このような温度
および圧力条件で重合反応を行なうことにより、反応の
際に副生ずるフェノールのような1価アルコールを反応
系外に除去しながら初期反応を円滑に行なうことができ
る。このようにして初期の反応を行なった後、反応の進
行とともに生成するポリエステルの重合度が向上し、反
応速度が遅くなるので、次第に反応温度を上昇させると
共に、真空度を上げ、撹拌下に反応を進行させる。この
場合、反応圧力を、例えばlmmHg以下になるように
高真空条件にし、反応温度は、通常270℃〜390℃
、好ましくは280℃〜380℃、さらに好ましくは3
00℃〜360℃の範囲内に設定される。
上記のような温度範囲に反応温度を設定して重合反応を
行なうことにより、原料あるいは生成する芳香族ポリエ
ステルの熱分解反応を伴なわずに重合反応を進行させる
ことができ、さらに、反応速度も充分に高いので、還元
比粘度[η  ]がsp/c 0.6以上の芳香族ポリエステルを製造し易くなる。な
お本発明において、還元比粘度[η  ]sp/c は、溶媒として0−クロルフェノールを用いて1%の溶
液を調製し、25℃で11F1定した値である。
上記のような条件で反応を行なった場合の反応時間は、
通常1〜6時間、好ましくは1.5〜5.5時間、さら
に好ましくは2〜5時間の範囲である。
上記のようにして生成した芳香族ポリエステルは、常法
によって反応系から取り出され、溶媒を使用したような
場合には必要があればそれを除去したのち、チップ化な
どの通常の後処理が施される。
さらに上記のように溶融または溶液重合反応によって得
られた芳香族ポリエステルは、場合によっては、粉末状
、チップ状あるいは糸状にして、150℃以上の温度で
、しかも芳香族ポリエステルが固体状態を保持する温度
に加熱して、窒素などの不活性ガス気流中あるいは減圧
下に固相重合することも有効である。
また、本発明の製造方法は、多量の溶媒を使用して溶液
中で行なうこともできる。
上記のようにして得られた芳香族ポリエステルは、還元
比粘度[η  ]が0.6以上であり、sp/c さらにこの芳香族ポリエステルを用いて製造された厚さ
2順のシートのL値(明度)は、通常85以上、多くの
場合88以上であり、またb値(黄着色度)は通常0〜
5.0、多くの場合0.5〜4.0の範囲内にあり、重
合度が高いと共に、色相に優れている。特に本発明の製
造方法は、上記のような特性を有する全芳香族ポリエス
テルを製造する方法として特に適している。
発明の効果 本発明の製造方法によれば、重合度の高い芳香族ポリエ
ステルを短時間で製造することができる。
しかもこのようにして得られた芳香族ポリエステルは色
相が優れている。このような芳香族ポリエステルを用い
て、糸、フィルム、その他の形状の成形品を得ることが
できる。そして、このようにして色相が優れた芳香族ポ
リエステルを使用することにより、優れた色相の成形品
を得ることが可能になる。
さらにこのようにして製造された芳香族ポリエステルは
、耐薬品性、耐熱性、電気的性質にも優れ、さらに吸湿
性も低く、産業資材として広範囲の用途に使用すること
ができる。
実施例 以下実施例によって本発明を具体的に説明する。
ただし、本発明は、これらの実施例によって限定される
ものではない。
実施例中、原料である芳香族ジカルボン酸のジアリール
エステルおよび21i[[iフェノールの色相はJIS
K4101に準じて、内径23龍、全長的1801Im
の共栓付きガラス管に溶融後の試料の量が50m1にな
るように試料を採取し、窒素置換後それぞれの試料の融
点より約20℃高い温度に加熱して試料を溶融し、その
ハーゼン値を求めた。
また回収した芳香族ポリエステルの還元比粘度は、芳香
族ポリエステルの0−クロルフェノール1重Il/容量
%溶液を調製し、この溶液を用いて25℃におけるこの
溶液の落下速度を71p1定し、次の式に従って求めた
(T/To)−1 〔η   ] − sp/c ただし、上記式における記号の意味は次の通りである。
T・・・ポリマー溶液の落下秒数 TO・・・0−クロロフェノールの落下秒数C・・・濃
度(Ig/100m1) また芳香族ポリエステルの色相は、厚さ2鰭のシートを
作製し、日本電色工業棟製、ND−1001DP型色差
計を用いてL値(明度)およびb値(横着色度)をa?
J定した。
なお、以下に記載する実施例および比較例において、1
部」との表現は、特に限定しないかぎり「重量部jを表
わす。
実施例1 ハーゼン@35の2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン228.3部およびハーゼン値15のイソ
フタル酸ジフェニル318.3部を、窒素導入管、触媒
導入管、攪拌機および留出管を装備したガラス製重合器
に装填し、重合器内を充分に窒素ガスで置換した後、反
応混合物の温度を約200℃に上げ、攪拌下約10分間
かけて反応原料を溶融した。その状態で約20分間保持
した。
次にテトラエチルアンモニウムヒドロキサイドの20重
量%水溶液0.18部を上記の窒素雰囲気の重合器に導
入した。
ついでこの状態で撹拌下に約10分間保持させた。
次に反応温度を約290℃まで昇温し、かつ反応系を約
10分間かけて約15mmHgまで減圧した。この状態
で約10分間保持した。さらに約10分間をかけて反応
温度を約320℃まで昇温し、減圧度を約0.5mmH
gまで高めた。この状態で約3時間30分攪拌を続けた
このようにして反応させることにより、反応中に装置に
装備した留出管より反応生成物であるフェノールが留去
された。
反応終了後、系内に窒素ガスを導入して系の圧力を常圧
にもどし反応物を反応槽からストランド状に抜き出し、
水中に浸漬して冷却した後裁断してベレット化した。
得られたベレットを約100℃で減圧下に乾燥させた。
このようにして得られたベレットを分析した結果、還元
比粘度[η  ]が0.78でsp/c あった。またこのようにして、得られた芳香族ポリエス
テルのベレットをブレス成形機によって約270℃、1
00kg/c−の条件で圧縮成形して厚みが約2mlの
シートを作製した。このシートの色相を調べた結果り値
(明度)は92であり、またb値(黄着色度)は0.9
であった。
実施例2〜6 実施例1においてイソフタル酸ジフェニルのかわりに表
1に記載したハーゼン値の芳香族ジカルボン酸ジアリー
ルエステルおよびそれらの混合物を表1に記載の量で用
いた以外は実施例1と同様にして、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンと表1記載の芳香族ジカ
ルボン酸ジアリールエステルとの芳香族ポリエステルの
ベレットを製造した。
得られた芳香族ポリエステルのベレットを実施例1と同
様に乾燥して、そのベレットの分析を行なった結果、芳
香族ポリエステルの還元比粘度[η  ]はそれぞれ表
1記載の通りであった。
sp/c また、このようにして得られた芳香族ポリエステルのベ
レットをプレス成形機によって約280℃、100kg
/cdの条件で圧縮成形して厚みが約2關のプレスシー
トを作製した。このプレスシートの色相をΔ11定した
結果、L値(明度)およびb値(黄着色度)はそれぞれ
表1記載の通りであった。
比較例1 実施例3における芳香族ポリエステルの製造において、
テトラメチルアンモニウムヒドロキサイドの20重ユニ
水溶液を用いずに反応を行なった以外は同様にして芳香
族ポリエステルのペレットを製造した。
このようにして得られたペレットを実施例1と同様にし
て乾燥した。そのペレットを分析した結果、芳香族ポリ
エステルの還元比粘度[η  コsp/c は0.50であった。
また、そのペレットを実施例2と同様にプレス成形して
作製した厚みが約211+1のプレスシートの色相をΔ
−1定した結果り値(明度)は88であり、またb値(
黄着色度)は8であった。
比較例2 ハーゼン値30の2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)グロノメン228.3部、ハーゼン値20のイソフ
タル酸ジフェニル159.2部、ハーゼン値20のテレ
フタル酸ジフェニル159.2部および水素化リチウム
2部を実施例3における芳香族ポリエステルを製造した
ときに用いたと同じ装置に装填し、重合器内を充分に窒
素ガスで置換した後、反応混合物の温度を約200℃に
上げ攪拌下約10分間かけて溶融した。その状態で約1
0分間保持させた。
次に反応温度を約290℃まで昇温し、かつ反応系を約
10分間かけて約15mmHgまで減圧した。この状態
で約10分間保持した。さらに約10分間かけて反応温
度を約320℃まで昇温し、減圧度を約0.5mmHg
まで高めた。この状態で約4時間攪拌を続けた。これら
の反応中、装置に装備した留出管より反応生成物である
フェノールが留去された。
反応終了後、系内に窒素ガスを導入して系の圧力を常圧
にもどし、反応物を反応槽からストランド状に抜き出し
、水中に浸漬して冷却した後裁断してペレット化した。
得られたペレットを実施例1と同様に乾燥させた。
このようにして得られた芳香族ポリエステルのペレット
を分析した結果、芳香族ポリエステルの還元比粘度[η
  ]は0.82であった。また、sp/c その芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレス成形
して作製した厚みが約2 assのプレスシートの色相
を測定した結果、L値(明度)は88であり、またb値
(黄着色度)は13であった。
実施例7 実施例3における芳香族ポリエステルの製造において、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのか
わりにハーゼン値30の2.2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン182.61’15とハーゼン値3
0の4.4°−ジヒドロキシジフェニル37.2部との
混合物を用い、さらにテトラエチルアンモニウムヒドロ
キサイドの20%Lliffi%水溶液のかわりにテト
ラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキサイドの40重量
%水溶液0.163部を用いた以外は同様にして反応を
行ない、芳香族ポリエステルのペレットを製造した。
得られたペレットを実施例1と同様に乾燥して分析を行
なった結果、還元比粘度[η  ]はSp/c 0.95であった。
また、その芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレ
ス成形して作製した厚みが約21111のプレスシート
の色相を調べた結果、L値(明度)は91であり、また
b値(黄着色度)は1.2であった。
実施例8 実施例3における芳香族ポリエステルの製造において、
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのか
わりに、ハーゼン値30の2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン114.2部とハーゼン値35の
ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン128.2部とを用いた以外は同様にしてテレフタ
ル酸、イソフタル酸、2.2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンおよびビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)メタンから誘導される成分単位を
有する芳香族ポリエステルのペレットを製造した。
得られたペレットの分析を行なった結果、還元比粘度[
η  ]は0.90であった。
sp/c また、その芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレ
ス成形して作製した厚みが約2 m+*のプレスシート
の色相はL値(明度)が91であり、またb値(黄芒色
度)が1.5であった。
実施例9〜10 実施例3における芳香族ポリエステルの製造において、
2,2−ビ°ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの
かわりに表2に記載したハーゼン値の2価フェノールを
表2記載の通りに用いた以外は同様にして芳香族ポリエ
ステルのベレットを製造した。
得られたベレットを実施例1と同様に乾燥して分析を行
なった結果、還元比粘度[η  ]は表sp/c 2記載の通りであった。
また、これらの芳香族ポリエステルを実施例2と同様に
プレス成形して厚みが約2龍のプレスシートを作製した
。このプレスシートの色相を測定した結果、L値(明度
)およびb値(黄着色度)は表2記載の通りであった。
実施例11 実施例3の芳香族ポリエステルの製造において、2.2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのかわりに
、ハーゼン値25のハイドロキノン55.1部とハーゼ
ン値30のレゾルシン55.1部とを用い、さらにテト
エチルアンモニウムテトラヒドロキサイドの20重量%
水溶液のかわりにテトラメチルアンモニウムヒドロキサ
イドの10重量%水溶液を0.23部使用した以外は同
様にして反応しハイドロキノン、レゾルシン、イソフタ
ル酸およびテレフタル酸から誘導される成分単位を有す
る芳香族ポリエステルのペレットを製造した。
得られたペレットを実施例1と同様にして乾燥し、分析
した結果、芳香族ポリエステルの還元比粘度[η  ]
は0.85であった。
sp/c また、その芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレ
ス成形して作製した厚みが約2關のプレスシートの色相
を7111定した結果、L値(明度)は91であり、ま
たb値(黄着色度)は1.9であった。
実施例12 実施例1の芳香族ポリエステルの製造において、2.2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのかわりに
ハーゼン値30のレゾルシン110.1部を用い、また
イソフタル酸ジフェニルのかわりにハーゼン値20のテ
レフタル酸ジフェニル318.2部を用いた以外は同様
にしてレゾルシンおよびテレフタル酸から誘導される成
分単位を有する芳香族ポリエステルのペレットを製造し
た。
そのペレットを実施例1と同様に乾燥して分析した結果
、芳香族ポリエステルの還元比粘度[η  ]は0.9
0であった。
sp/c また、その芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレ
ス成形して作製した厚みが約21111のプレスシート
の色相を測定した結果、L値(明度)は91であり、ま
たb値(黄着色度)は2.0であった。
実施例13 実施例3の芳香族ポリエステルの製造において2.2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのかわりにハ
ーゼン値35の2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル
)プロパン114.1部とハーゼン値30の2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)へキサフルオロプロパン
168.1部とを用い、さらにテトラエチルアンモニウ
ムヒドロキサイドの20fftfft%水溶液のかわり
に、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイドの10重
量%水溶液を0.23部を用いた以外は同様にして芳香
族ポリエステルのペレットを製造した。そのペレットを
実施例1と同様にして乾燥した。
得られたペレットを分析した結果、芳香族ポリエステル
の還元比粘度[η  ]は0.85でsp/e あった。
また、その芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレ
ス成形して作製した厚みが約2m11のプレスシートの
色相を817定した結果、L値(明度)は90であり、
b値(黄着色度)は2.0であった。
実施例14 実施例1の芳香族ポリエステルの製造において、イソフ
タル酸ジフェニルのかわりにI\−イン1直20のイソ
フタル酸ジフェニル159.2部とハーゼン値15のテ
レフタル酸ジフェニル159.2部とを用い、さらにテ
トラエチルアンモニウムヒドロキサイドの20重量%水
溶液のかわりにテトラn−プロピルアンモニウムヒドロ
キサイドの10重量%水溶液0.51部を用いた以外は
同様にして芳香族ポリエステルのペレットを製造した。
そのペレットを実施例1と同を玉に乾燥した。
得られたペレットを分析した結果、芳香族ポリエステル
の還元比粘度[η  ]は1.0であつsp/e た。
また、その芳香族ポリエステルのペレットを実施例2と
同様にプレス成形して作製した厚みが約’、2 tar
sのプレスシートの色相を測定した結果、L値は92で
あり、またb値は1.6であった。
実施例15 実施例3の芳香族ポリエステルの製造において、安定剤
としてトリフェニルホスフェート0.14部を用い、原
料である2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、イソフタル酸ジフェニルおよびテレフタル酸ジフ
ェニルと上記の安定剤とを同時に反応器に装填した以外
は同様にして反応を行ない、芳香族ポリエステルのベレ
ットを製造した。
そのベレットを実施例1と同様にして乾燥した。
得られたベレットを分析した結果、芳香族ポリエステル
の還元比粘度[η  ]は0.93であsp/c った。
また、そのベレットを実施例2と同様にプレス成形して
作製した厚みが約2 amのプレスシートの色相を測定
した結果、L値(明度)は92であり、またb値(黄着
色度)は1.3であった。
比較例3 ハーゼン値35の2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンジアセテート312部とハーゼン値20の
イソフタル酸83.0部とハーゼン値20のテレフタル
酸83.0部、およびチタニウムテトラブトキシド0.
8部を実施例1における芳香族ポリエステルを製造した
ときに用いたと同じ装置に装填し、重合器内を充分に窒
素ガスで置換した後、反応混合物の温度を約200℃に
上げ攪拌下、約10分間かけて溶融した。その状態で約
10分間保持させた。
次に反応温度を約290℃まで昇温し、かつ反応系を約
10分間かけて約15mmHgまで減圧した。この状態
で約10分間保持した。さらに10分間かけて反応温度
を約320℃まで昇温し、減圧度を約0.5mmHzま
で高めた。この状態で約4時間攪拌を続けた。これらの
反応中、装置に装備した留出管より反応生成物である酢
酸が留去された。
反応終了後、系内に窒素ガスを導入して系の圧力を常圧
にもどし、反応物を反応槽からストランド状に抜き出し
、水中に浸漬して冷却した後裁断してベレット化した。
得られたベレットを実施例1と同様にして乾燥した。
このようにして得られた芳香族ポリエステルのベレット
を分析した結果、芳香族ポリエステルの還元比粘度[η
8./。]は0.76であった。また、その芳香族ポリ
エステルを実施例2と同様にプレス成形して作製した厚
みが約2mlのプレスシートの色相を測定した結果、L
値(明度)は86であり、またb値(黄着色度)は12
であった。
比較例4 攪拌機を装備した30フラスコにメチレンクロライド3
50部、テレフタロイルジクロライド10.2部および
イソフタロイルジクロライド10.2部の混合物を装填
する。水450部中に2.2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン22.8部とトリメチルベンジルクロ
ライド1部および水酸化ナトリウム8.5部を含む溶液
を激しく攪拌しながら1部分間にわたって添加する。
反応温度を約20℃に保ちつつ約90分間攪拌を続ける
。反応後、塩化メチレン相と水槽を分離して、水槽を除
去した後、ポリマー層に水2500部、濃塩酸2部を加
え、攪拌し、ポリマー槽を洗浄する。再び水槽を除去し
洗液が中性になるまで数回ポリマー槽を水洗する。その
後ポリマー槽にアセトンを加え、芳香族ポリエステルを
析出させた。
得られた芳香族ポリエステルを約100℃で減圧下に乾
7燥させる。
このようにして得られる芳香族ポリエステルの還元比粘
度[η  ]は0.88である。また、sp/c この芳香族ポリエステルを実施例2と同様にプレス成形
して作製した厚みが約2II11のプレスシートのL値
(明度)は91であり、またblip!(黄若色度)は
6である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水酸化第4級アンモニウム化合物の存在下に、次
    式[ I ]で表わされる少なくとも一種類の芳香族ジカ
    ルボン酸のジアリールエステル;▲数式、化学式、表等
    があります▼ ・・・[ I ] (ここで、Arn_1は、炭素原子数が6〜20のアリ
    ーレン基であり、Ar_1は、炭素原子数が6〜10の
    アリール基である。)と、 次式[II]で表わされる少なくとも一種類の2価フェノ
    ール; HO−Arn_2−OH・・・[II] (ここで、Arn_2は、炭素原子数が6〜20のアリ
    ーレン基である。)とを反応させることを特徴とする芳
    香族ポリエステルの製造方法。
  2. (2)水酸化第4級アンモニウム化合物が水酸化テトラ
    アルキルアンモニウム化合物であることを特徴とする請
    求項第1項記載の芳香族ポリエステルの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6538065B1 (en) 2001-07-26 2003-03-25 General Electric Company Method for preparing copolyestercarbonates and articles therefrom

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