JPH0216956Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0216956Y2 JPH0216956Y2 JP1984076733U JP7673384U JPH0216956Y2 JP H0216956 Y2 JPH0216956 Y2 JP H0216956Y2 JP 1984076733 U JP1984076733 U JP 1984076733U JP 7673384 U JP7673384 U JP 7673384U JP H0216956 Y2 JPH0216956 Y2 JP H0216956Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guard plate
- tensioner
- bulge
- inner guard
- spokes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 230000001846 repelling effect Effects 0.000 description 2
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
この考案は、自転車の後車輪に取付けられた多
段フリーホイールの選択した1のスプロケツトに
チエンを掛け換えるための自転車用リヤデイレー
ラに関する。
段フリーホイールの選択した1のスプロケツトに
チエンを掛け換えるための自転車用リヤデイレー
ラに関する。
自転車用リヤデイレーラは、パンタグラフリン
ク機構などの制御機構の可動部材に、所定の間隔
をあけて対向させた内外一対のガード板の間に上
方に位置するガイドプーリと下方に位置するテン
シヨンプーリとをそれぞれ回転可能に支持したい
わゆるテンシヨナーを、車軸と平行な支軸に対し
て一方向に弾力付勢しながら回転可能に支持して
構成される。上記ガイドプーリおよびテンシヨン
プーリにチエンが掛け廻されたテンシヨナーを、
多段フリーホイールの近くを車軸方向に移動させ
ることにより、チエンは、所望のスプロケツトに
掛け換えられる。ところで、上記制御機構には、
可動部材の移動範囲を規制するためのストツパ機
構が備えられ、このストツパ機構を調節すること
により、テンシヨナーが左右方向に過移動しない
ようになつている。多段フリーホイールには、2
枚ないし7枚の異径スプロケツトが並設されるの
であるが、その異径スプロケツトの合計幅に応じ
て、上記ストツパ機構のより、テンシヨナーの左
右方向の移動範囲を規制するようになつているの
である。もし、こうしたテンシヨナーの移動範囲
の調整を誤ると、たとえば、テンシヨナーが、多
段フリーホイールの大径スプロケツト側に移動し
過ぎ、テンシヨナーが回転する車輪のスポークに
引つ掛かり、またはスポーク間に飛び込むことが
あり、非常に危険である。また、右側転倒時に
は、リヤデイレーラ自体が地面に接触し、その車
体に対する取付け部から車輪側に曲げられ、これ
によつてテンシヨナーの一部が車輪のスポークに
引つ掛ることがある。通常プーリとそれを支持す
るガード板との間に隙間あるいは段部があるた
め、この隙間または段部にスポークが入り込み、
または引つ掛り易いのである。スポークがテンシ
ヨナーに引つ掛ると、テンシヨナー自体は張設さ
れたチエンに引つ張られて後方への逃げ動をする
ことができないので、スポークが折れるか、テン
シヨナーが破壊されることになる。とくにスポー
クが折れたような場合、乗者にとつて非常に危険
であることは想像に難くない。 上述したようなテンシヨナーの車輪のスポーク
への引つ掛かりまたは飛び込みを防止するための
手段を講じたものとしては、すでにいくつか提案
されており、たとえば、実開昭56−135390号公報
または実開昭56−139694号公報に示されているよ
うに、テンシヨンプーリの車輪側の側面と、ガー
ド板とを、互いにあいだに隙間が開かないように
連続させるようにしたものがある。 しかしながら、上記の公報に示されたものは、
リヤデイレーラにおいて最も下位に位置するテン
シヨンプーリとその内側のガード板との間に車輪
のスポークが引つ掛るのを防止しうるようにした
だけであるため、次のような問題がある。すなわ
ち、テンシヨナーの内側に位置するスポークは、
本願の第2図にも表れているように、垂直方向に
対して若干傾いて延びており、テンシヨナーに関
しては、その上部、すなわち、ガイドプーリ付近
の方がテンシヨンプーリ付近よりスポークに近い
のである。したがつて、テンシヨナーが車輪側へ
過移動すると、またテンシヨナーの上部すなわち
ガイドプーリ付近がスポークに接触する。このよ
うなことから、上記公報に示されたようなテンシ
ヨナーのスポークへの飛び込み防止手段は、有効
な解決手段とはいえないのである。 また、内ガード板の外側面は、上記ガイドプー
リおよびテンシヨンプーリを支持するための軸端
部等の必要的突起が、やむおえず形成されること
が多い。このため、転倒した場合等に、スポーク
が上記突起にほんの少しでも引つ掛かると、スポ
ークが折れてしまい、走行が不可能になるという
問題があつた。
ク機構などの制御機構の可動部材に、所定の間隔
をあけて対向させた内外一対のガード板の間に上
方に位置するガイドプーリと下方に位置するテン
シヨンプーリとをそれぞれ回転可能に支持したい
わゆるテンシヨナーを、車軸と平行な支軸に対し
て一方向に弾力付勢しながら回転可能に支持して
構成される。上記ガイドプーリおよびテンシヨン
プーリにチエンが掛け廻されたテンシヨナーを、
多段フリーホイールの近くを車軸方向に移動させ
ることにより、チエンは、所望のスプロケツトに
掛け換えられる。ところで、上記制御機構には、
可動部材の移動範囲を規制するためのストツパ機
構が備えられ、このストツパ機構を調節すること
により、テンシヨナーが左右方向に過移動しない
ようになつている。多段フリーホイールには、2
枚ないし7枚の異径スプロケツトが並設されるの
であるが、その異径スプロケツトの合計幅に応じ
て、上記ストツパ機構のより、テンシヨナーの左
右方向の移動範囲を規制するようになつているの
である。もし、こうしたテンシヨナーの移動範囲
の調整を誤ると、たとえば、テンシヨナーが、多
段フリーホイールの大径スプロケツト側に移動し
過ぎ、テンシヨナーが回転する車輪のスポークに
引つ掛かり、またはスポーク間に飛び込むことが
あり、非常に危険である。また、右側転倒時に
は、リヤデイレーラ自体が地面に接触し、その車
体に対する取付け部から車輪側に曲げられ、これ
によつてテンシヨナーの一部が車輪のスポークに
引つ掛ることがある。通常プーリとそれを支持す
るガード板との間に隙間あるいは段部があるた
め、この隙間または段部にスポークが入り込み、
または引つ掛り易いのである。スポークがテンシ
ヨナーに引つ掛ると、テンシヨナー自体は張設さ
れたチエンに引つ張られて後方への逃げ動をする
ことができないので、スポークが折れるか、テン
シヨナーが破壊されることになる。とくにスポー
クが折れたような場合、乗者にとつて非常に危険
であることは想像に難くない。 上述したようなテンシヨナーの車輪のスポーク
への引つ掛かりまたは飛び込みを防止するための
手段を講じたものとしては、すでにいくつか提案
されており、たとえば、実開昭56−135390号公報
または実開昭56−139694号公報に示されているよ
うに、テンシヨンプーリの車輪側の側面と、ガー
ド板とを、互いにあいだに隙間が開かないように
連続させるようにしたものがある。 しかしながら、上記の公報に示されたものは、
リヤデイレーラにおいて最も下位に位置するテン
シヨンプーリとその内側のガード板との間に車輪
のスポークが引つ掛るのを防止しうるようにした
だけであるため、次のような問題がある。すなわ
ち、テンシヨナーの内側に位置するスポークは、
本願の第2図にも表れているように、垂直方向に
対して若干傾いて延びており、テンシヨナーに関
しては、その上部、すなわち、ガイドプーリ付近
の方がテンシヨンプーリ付近よりスポークに近い
のである。したがつて、テンシヨナーが車輪側へ
過移動すると、またテンシヨナーの上部すなわち
ガイドプーリ付近がスポークに接触する。このよ
うなことから、上記公報に示されたようなテンシ
ヨナーのスポークへの飛び込み防止手段は、有効
な解決手段とはいえないのである。 また、内ガード板の外側面は、上記ガイドプー
リおよびテンシヨンプーリを支持するための軸端
部等の必要的突起が、やむおえず形成されること
が多い。このため、転倒した場合等に、スポーク
が上記突起にほんの少しでも引つ掛かると、スポ
ークが折れてしまい、走行が不可能になるという
問題があつた。
本考案は、上記のような事情のもとで考え出ら
れたもので、その目的は、テンシヨナーが車輪側
へ過移動した場合などに、テンシヨナーの一部が
車輪のスポークへ引つ掛り、またはスポークの間
に飛び込むのを確実に防止しうるように構成した
自転車用リヤデイレーラを提供することである。
れたもので、その目的は、テンシヨナーが車輪側
へ過移動した場合などに、テンシヨナーの一部が
車輪のスポークへ引つ掛り、またはスポークの間
に飛び込むのを確実に防止しうるように構成した
自転車用リヤデイレーラを提供することである。
上記の目的を達成するため、本考案では次の技
術的手段を講じている。 すなわち、本願考案は、外ガード板と内ガード
板とを所定間隔を開けて対向させ、その間にガイ
ドプーリとテンシヨンプーリとを回転可能に支持
してなるテンシヨナーを備え、このテンシヨナー
を所定方向に移動させてチエンを多段フリーホイ
ールの所望のスプロケツトに掛け換えるように構
成された自転車用リヤデイレーラにおいて、 上記内ガード板の外側面前方部に、そのほぼ上
下全長にわたり、下方に向かうにつれ次第に膨出
量が増大する膨出部を設けるとともに、上記膨出
部の陵部を、上記内ガード板の一般外側面および
その上に突出する必要的突起よりも高く形成した
ことを特徴とする。
術的手段を講じている。 すなわち、本願考案は、外ガード板と内ガード
板とを所定間隔を開けて対向させ、その間にガイ
ドプーリとテンシヨンプーリとを回転可能に支持
してなるテンシヨナーを備え、このテンシヨナー
を所定方向に移動させてチエンを多段フリーホイ
ールの所望のスプロケツトに掛け換えるように構
成された自転車用リヤデイレーラにおいて、 上記内ガード板の外側面前方部に、そのほぼ上
下全長にわたり、下方に向かうにつれ次第に膨出
量が増大する膨出部を設けるとともに、上記膨出
部の陵部を、上記内ガード板の一般外側面および
その上に突出する必要的突起よりも高く形成した
ことを特徴とする。
本考案は、上記の手段を講じる結果、次の作
用・効果を奏する。 上記各公報に示された自転車用リヤデイレーラ
をはじめ、通常のリヤデイレーラは、そのテンシ
ヨナーの内ガード板の外側面は、ほぼ垂直方向に
延びているのに対し、本考案のリヤデイレーラで
は、その内ガード板の外側面の最外端は、下方に
向かうにつれ外方に脹らんだ傾斜状となる。かり
にこの傾斜の程度を、上下方向に上記膨出部の最
大膨出部位を連ねた膨出部の陵部がスポークの延
びる方向と平行となるようにすると、テンシヨナ
ーが車輪側に過移動した場合、この膨出部の頂部
のいずれかの部位にスポークが当たり、テンシヨ
ナーがそれ以上スポーク側に移動するのが確実に
防止される。また、横転時にデイレーラ自体が曲
がつたような場合においても、スポークは、内ガ
ード板とテンシヨンプーリとの間にまで至る前
に、膨出部によつて跳ね返され、テンシヨナーが
スポークとスポークとの間に飛び込むといつたこ
とは確実に防止される。また、膨出部にスポーク
が当たつた場合、回転するスポークがこの膨出部
の頂部を擦るようになるが、膨出部は連続的にそ
の膨出量が増加するようにしてあるので、スポー
クが内ガード板の外面を擦る際に引つ掛かりが起
こるといつたこともない。しかも、上記膨出部
は、ガード板の外側面前方部において、その陵部
が、上記内ガード板の一般外側面およびその上に
突出する必要的突起よりも高く形成されている。
このため、上述のように、スポークが上記膨出部
の陵部の上を擦つても、プーリ等を支持するため
に設けられる軸端部等の必要的突起に引つ掛かる
ことがなく、スポークが折れる恐れもない。 また、テンシヨナーがスポーク側に曲がつた状
態で最大径スプロケツト側へ移動すると、内ガー
ドの膨出部がスポークに接触して接触音が発生す
る。この接触音は、テンシヨナーが曲がつている
ということを乗員に告げる警告となり、この音を
聞いて乗員がテンシヨナーを正規の状態に戻すこ
とにより、テンシヨナーのスポークへの飛び込み
あるいは変速不良などの不都合を未然に防止でき
る。
用・効果を奏する。 上記各公報に示された自転車用リヤデイレーラ
をはじめ、通常のリヤデイレーラは、そのテンシ
ヨナーの内ガード板の外側面は、ほぼ垂直方向に
延びているのに対し、本考案のリヤデイレーラで
は、その内ガード板の外側面の最外端は、下方に
向かうにつれ外方に脹らんだ傾斜状となる。かり
にこの傾斜の程度を、上下方向に上記膨出部の最
大膨出部位を連ねた膨出部の陵部がスポークの延
びる方向と平行となるようにすると、テンシヨナ
ーが車輪側に過移動した場合、この膨出部の頂部
のいずれかの部位にスポークが当たり、テンシヨ
ナーがそれ以上スポーク側に移動するのが確実に
防止される。また、横転時にデイレーラ自体が曲
がつたような場合においても、スポークは、内ガ
ード板とテンシヨンプーリとの間にまで至る前
に、膨出部によつて跳ね返され、テンシヨナーが
スポークとスポークとの間に飛び込むといつたこ
とは確実に防止される。また、膨出部にスポーク
が当たつた場合、回転するスポークがこの膨出部
の頂部を擦るようになるが、膨出部は連続的にそ
の膨出量が増加するようにしてあるので、スポー
クが内ガード板の外面を擦る際に引つ掛かりが起
こるといつたこともない。しかも、上記膨出部
は、ガード板の外側面前方部において、その陵部
が、上記内ガード板の一般外側面およびその上に
突出する必要的突起よりも高く形成されている。
このため、上述のように、スポークが上記膨出部
の陵部の上を擦つても、プーリ等を支持するため
に設けられる軸端部等の必要的突起に引つ掛かる
ことがなく、スポークが折れる恐れもない。 また、テンシヨナーがスポーク側に曲がつた状
態で最大径スプロケツト側へ移動すると、内ガー
ドの膨出部がスポークに接触して接触音が発生す
る。この接触音は、テンシヨナーが曲がつている
ということを乗員に告げる警告となり、この音を
聞いて乗員がテンシヨナーを正規の状態に戻すこ
とにより、テンシヨナーのスポークへの飛び込み
あるいは変速不良などの不都合を未然に防止でき
る。
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ具体
的に説明する。 第1図は本考案を適用した自転車用リヤデイレ
ーラ1を、内方側、すなわち、車輪側から見た
図、第2図は第1図の方向矢視図、第3図は第
1図の−線に沿う断面図、第4図、第5図お
よび第6図は、それぞれ内ガード板の第1図の
−線、−線および−線に沿う断面図で
ある。 ボルト2によつて直接的に、または、ブラケツ
ト(図示略)によつて間接的に、自転車フレーム
のリヤエンドプレートPに取付けられるベース部
材3には、横方向に揺動可能に一対のリンク部材
4の基部が連結されるとともに、そのリンク部材
4に対し、可動部材5が揺動可能に連結されて平
行四辺形パンタグラフリンク機構6が構成され
る。このパンタグラフリンク機構6を変形させる
ことにより、可動部材5は、一定の方向性をもつ
て、自転車の後車軸Xの方向に移動可能となる。
このように可動部材5が移動すると、この可動部
材5に取付けられる、後記するテンシヨナー8に
掛け廻されたチエンが、多段フリーホイールの選
択した一つのスプロケツに掛け換えられる。可動
部材5を移動させることによる変速操作は、一端
を上記パンタグラフリンク機構につなげられたコ
ントロールケーブル(図示略)の他端部が連結さ
れ、かつ自転車フレームの適部に取付けられた操
作レバーを回動するなどして行なわれる。 上記可動部材5には、この可動部材の内方に車
軸Xと平行に突設した軸7回りに、テンシヨナー
8が揺動可能かつ第1図の矢印A方向に回転する
傾向を与えながら支持される。 テンシヨナー8は、外ガード板9と、これと一
定の間隔をあけて対向する内ガード板10と、こ
れら内外ガード板9,10の間の上下部に回転可
能に支持されるガイドプーリ11およびテンシン
プーリ12とを有し、外ガード板9が上記軸7に
支持されている。 上記内ガード板10には、第2図および第3図
ないし第6図によく表れているように、その外面
における前方部に、そのほぼ上下全長にわたり、
下方に向かうにつれ膨出量が次第に増大する膨出
部13が設けられる。第1図において網線を付し
た部分がこの膨出部13である。図示例において
この膨出部13は、第2図に示すように、その傾
斜方向が車輪のスポークSの延びる方向とほぼ平
行となるようにしており、かつ、内ガード板10
を内側から叩き出すことにより、膨出させてい
る。また、スポークS側へ最も膨出した部分を上
下方向に連ねた上記膨出部13の陵部が、上記内
ガード板10の一般外側面およびその上に突出す
る必要的突起よりも高く形成されている。このた
め、上記膨出部13にスポークが擦れても、スポ
ークSが突起等に引つ掛かつて折れるということ
はない。さらに、図示例では、この内ガード板1
0の前縁部10aを内側に巻き込むように曲げ、
スポークSを跳ね除ける効果を高めている。 なお、図示例では、外ガード板9、内ガード板
10およびプーリ11,12は、とくに次のよう
に組付けられている。 第3図に示すように、外ガード板9には、座付
き透孔14が開けられるとともに、この外ガード
板9と対向する内ガード板10には、たとえば、
バーリング加工により内向きボス部15が形成さ
れ、このボス部15の内周に形成したねじ穴16
に上記座付き透孔14から通したボルト17の先
端雄ねじ部17cが螺合されている。ボルト17
は、上記座付き透孔14の座部14aにはまり込
みうる偏平な頭部17aと、中間軸部17bと、
この中間軸部17bより小径の先端雄ねじ部17
cとを有している。また、上記ボス部15の外径
は、ボルト17の中間軸部17bと同等の外径と
なつており、上記中間軸部17bと協働してブシ
ユ18を支持する。ブシユ18の外周には、プー
リ11,12の中心孔19が回転摺動可能にはめ
込まれ、かつ、周縁がこのプーリ11,12の側
面に形成された環状溝20に入り込む円板状のダ
ストカバー21が介装される。上記ブシユ18の
長さは、プーリ11,12の厚みより僅かに長く
なつており、したがつて、上記ボルト17の雄ね
じ部17cを上記ボス部15のねじ穴16にねじ
付けられた組付け状態において、固定状態となつ
たブシユ18ないしダストカバー21に対してプ
ーリ11,12が回転自由となる。 このようにして、プーリ11,12を支持し、
かつ、外ガード板9と内ガード板10とを連結す
る役割を果たすボルト17とガード板9,10と
の結合構造として、ガード板に、内向きに形成し
たボス部15のねじ穴16にボルト17の雄ねじ
部17cを螺合するという構造を採用すると、ガ
ード板9,10の板厚を増大させることなくボル
ト17とガード板との結合を強固なものとするこ
とができるようになる。 さて、上述のように、本考案の自転車用リヤデ
イレーラにおいては、そのテンシヨナー8の内ガ
ード板10の外側面前部に、そのほぼ上下全長に
わたつて、下方に向かうにつれ次第に膨出量が増
大する膨出部13を形成したから、第2図におい
て、テンシヨナー8が車輪方向に過移動しても、
その膨出部13のどこかに回転するスポークSが
触れ、すなわち、スポークSが上記内ガード板1
0の膨出部13によつて跳ね返されることにな
り、したがつてテンシヨナー8がそれ以上車輪側
に移動するといつたことは確実に防止される。 また、上記スポークSは、第1図に示すよう
に、ハブから車輪の半径方向に延びるのではな
く、半径の方向に対して車輪の回転方向後方に傾
斜するものと前方に傾斜するものがあり、また、
テンシヨナー8は、とくにフロントデイレーラに
おいてチエンがどのスプロケツトにかかつている
かによつて、軸7を中心として様々の揺動位置を
とる。したがつて、第1図にも見られるように、
テンシヨナー8の内ガード板10に対して、スポ
ークSは様々な傾斜をもつて接近するのである。
このようなことから、テンシヨナー8が車輪側に
過移動した場合、スポークSは、テンシヨナー8
の内ガード板10の上部から下部にかけて接触す
る場合や下部から上部にかけて接触する場合があ
るのである。本考案では、内ガード板10の外側
面の上下方向ほぼ全長にわたり、膨出部13を設
けているので、スポークSが内ガード板10の上
方部から接触する場合においても、下部から接触
する場合においても、同様にそのスポークSを跳
ね除ける作用をする。また、転倒の際の衝撃によ
りテンシヨナーの取付け状態が変化し、スポーク
Sが上記膨出部13の上を擦るような状態となつ
ても、上記膨出部13の陵部が、上記内ガード板
の一般外側面およびその上に突出する必要的突起
よりも高くなるように形成されているため、スポ
ークが上記突起等に衝突しあるいは引つ掛かつて
折れてしまうということもない。 上述のように、本考案によつて、テンシヨナー
8が車輪方向に過移動したような場合に、上記テ
ンシヨナー8がスポークSの回転面に飛び込んだ
り、スポークSがテンシヨナー8に引つ掛かつて
折れるといつたことを有効に防止することができ
る。 なお、本考案の範囲は、上述した実施例に限定
されない。たとえば、図示例では、内ガード板に
形成すべき膨出部を、この内ガード板を内側から
叩き出すことによつて形成しているが、これに限
らず、内ガード板の所定部位を厚肉状として膨出
部を形成してもよいことはもちろんである。
的に説明する。 第1図は本考案を適用した自転車用リヤデイレ
ーラ1を、内方側、すなわち、車輪側から見た
図、第2図は第1図の方向矢視図、第3図は第
1図の−線に沿う断面図、第4図、第5図お
よび第6図は、それぞれ内ガード板の第1図の
−線、−線および−線に沿う断面図で
ある。 ボルト2によつて直接的に、または、ブラケツ
ト(図示略)によつて間接的に、自転車フレーム
のリヤエンドプレートPに取付けられるベース部
材3には、横方向に揺動可能に一対のリンク部材
4の基部が連結されるとともに、そのリンク部材
4に対し、可動部材5が揺動可能に連結されて平
行四辺形パンタグラフリンク機構6が構成され
る。このパンタグラフリンク機構6を変形させる
ことにより、可動部材5は、一定の方向性をもつ
て、自転車の後車軸Xの方向に移動可能となる。
このように可動部材5が移動すると、この可動部
材5に取付けられる、後記するテンシヨナー8に
掛け廻されたチエンが、多段フリーホイールの選
択した一つのスプロケツに掛け換えられる。可動
部材5を移動させることによる変速操作は、一端
を上記パンタグラフリンク機構につなげられたコ
ントロールケーブル(図示略)の他端部が連結さ
れ、かつ自転車フレームの適部に取付けられた操
作レバーを回動するなどして行なわれる。 上記可動部材5には、この可動部材の内方に車
軸Xと平行に突設した軸7回りに、テンシヨナー
8が揺動可能かつ第1図の矢印A方向に回転する
傾向を与えながら支持される。 テンシヨナー8は、外ガード板9と、これと一
定の間隔をあけて対向する内ガード板10と、こ
れら内外ガード板9,10の間の上下部に回転可
能に支持されるガイドプーリ11およびテンシン
プーリ12とを有し、外ガード板9が上記軸7に
支持されている。 上記内ガード板10には、第2図および第3図
ないし第6図によく表れているように、その外面
における前方部に、そのほぼ上下全長にわたり、
下方に向かうにつれ膨出量が次第に増大する膨出
部13が設けられる。第1図において網線を付し
た部分がこの膨出部13である。図示例において
この膨出部13は、第2図に示すように、その傾
斜方向が車輪のスポークSの延びる方向とほぼ平
行となるようにしており、かつ、内ガード板10
を内側から叩き出すことにより、膨出させてい
る。また、スポークS側へ最も膨出した部分を上
下方向に連ねた上記膨出部13の陵部が、上記内
ガード板10の一般外側面およびその上に突出す
る必要的突起よりも高く形成されている。このた
め、上記膨出部13にスポークが擦れても、スポ
ークSが突起等に引つ掛かつて折れるということ
はない。さらに、図示例では、この内ガード板1
0の前縁部10aを内側に巻き込むように曲げ、
スポークSを跳ね除ける効果を高めている。 なお、図示例では、外ガード板9、内ガード板
10およびプーリ11,12は、とくに次のよう
に組付けられている。 第3図に示すように、外ガード板9には、座付
き透孔14が開けられるとともに、この外ガード
板9と対向する内ガード板10には、たとえば、
バーリング加工により内向きボス部15が形成さ
れ、このボス部15の内周に形成したねじ穴16
に上記座付き透孔14から通したボルト17の先
端雄ねじ部17cが螺合されている。ボルト17
は、上記座付き透孔14の座部14aにはまり込
みうる偏平な頭部17aと、中間軸部17bと、
この中間軸部17bより小径の先端雄ねじ部17
cとを有している。また、上記ボス部15の外径
は、ボルト17の中間軸部17bと同等の外径と
なつており、上記中間軸部17bと協働してブシ
ユ18を支持する。ブシユ18の外周には、プー
リ11,12の中心孔19が回転摺動可能にはめ
込まれ、かつ、周縁がこのプーリ11,12の側
面に形成された環状溝20に入り込む円板状のダ
ストカバー21が介装される。上記ブシユ18の
長さは、プーリ11,12の厚みより僅かに長く
なつており、したがつて、上記ボルト17の雄ね
じ部17cを上記ボス部15のねじ穴16にねじ
付けられた組付け状態において、固定状態となつ
たブシユ18ないしダストカバー21に対してプ
ーリ11,12が回転自由となる。 このようにして、プーリ11,12を支持し、
かつ、外ガード板9と内ガード板10とを連結す
る役割を果たすボルト17とガード板9,10と
の結合構造として、ガード板に、内向きに形成し
たボス部15のねじ穴16にボルト17の雄ねじ
部17cを螺合するという構造を採用すると、ガ
ード板9,10の板厚を増大させることなくボル
ト17とガード板との結合を強固なものとするこ
とができるようになる。 さて、上述のように、本考案の自転車用リヤデ
イレーラにおいては、そのテンシヨナー8の内ガ
ード板10の外側面前部に、そのほぼ上下全長に
わたつて、下方に向かうにつれ次第に膨出量が増
大する膨出部13を形成したから、第2図におい
て、テンシヨナー8が車輪方向に過移動しても、
その膨出部13のどこかに回転するスポークSが
触れ、すなわち、スポークSが上記内ガード板1
0の膨出部13によつて跳ね返されることにな
り、したがつてテンシヨナー8がそれ以上車輪側
に移動するといつたことは確実に防止される。 また、上記スポークSは、第1図に示すよう
に、ハブから車輪の半径方向に延びるのではな
く、半径の方向に対して車輪の回転方向後方に傾
斜するものと前方に傾斜するものがあり、また、
テンシヨナー8は、とくにフロントデイレーラに
おいてチエンがどのスプロケツトにかかつている
かによつて、軸7を中心として様々の揺動位置を
とる。したがつて、第1図にも見られるように、
テンシヨナー8の内ガード板10に対して、スポ
ークSは様々な傾斜をもつて接近するのである。
このようなことから、テンシヨナー8が車輪側に
過移動した場合、スポークSは、テンシヨナー8
の内ガード板10の上部から下部にかけて接触す
る場合や下部から上部にかけて接触する場合があ
るのである。本考案では、内ガード板10の外側
面の上下方向ほぼ全長にわたり、膨出部13を設
けているので、スポークSが内ガード板10の上
方部から接触する場合においても、下部から接触
する場合においても、同様にそのスポークSを跳
ね除ける作用をする。また、転倒の際の衝撃によ
りテンシヨナーの取付け状態が変化し、スポーク
Sが上記膨出部13の上を擦るような状態となつ
ても、上記膨出部13の陵部が、上記内ガード板
の一般外側面およびその上に突出する必要的突起
よりも高くなるように形成されているため、スポ
ークが上記突起等に衝突しあるいは引つ掛かつて
折れてしまうということもない。 上述のように、本考案によつて、テンシヨナー
8が車輪方向に過移動したような場合に、上記テ
ンシヨナー8がスポークSの回転面に飛び込んだ
り、スポークSがテンシヨナー8に引つ掛かつて
折れるといつたことを有効に防止することができ
る。 なお、本考案の範囲は、上述した実施例に限定
されない。たとえば、図示例では、内ガード板に
形成すべき膨出部を、この内ガード板を内側から
叩き出すことによつて形成しているが、これに限
らず、内ガード板の所定部位を厚肉状として膨出
部を形成してもよいことはもちろんである。
第1図は本考案を適用したリヤデイレーラを車
輪側から見た図、第2図は第1図の方向矢視
図、第3図は第1図の−線に沿う断面図、第
4図、第5図および第6図は、それぞれ、内ガー
ド板の第1図の−線、−線および−
線に沿う断面図である。 1……リヤデイレーラ、8……テンシヨナー、
9……外ガード板、10……内ガード板、11…
…ガイドプーリ、12……テンシヨンプーリ、1
3……膨出部。
輪側から見た図、第2図は第1図の方向矢視
図、第3図は第1図の−線に沿う断面図、第
4図、第5図および第6図は、それぞれ、内ガー
ド板の第1図の−線、−線および−
線に沿う断面図である。 1……リヤデイレーラ、8……テンシヨナー、
9……外ガード板、10……内ガード板、11…
…ガイドプーリ、12……テンシヨンプーリ、1
3……膨出部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 外ガード板と内ガード板とを所定間隔を開けて
対向させ、その間にガイドプーリとテンシヨンプ
ーリとを回転可能に支持してなるテンシヨナーを
備え、このテンシヨナーを所定方向に移動させて
チエンを多段フリーホイールの所望のスプロケツ
トに掛け換えるように構成された自転車用リヤデ
イレーラにおいて、 上記内ガード板の外側面前方部に、そのほぼ上
下全長にわたり、下方に向かうにつれ次第に膨出
量が増大する膨出部を設けるとともに、上記膨出
部の陵部を、上記内ガード板の一般外側面および
その上に突出する必要的突起よりも高く形成した
ことを特徴とする、自転車用リヤデイレーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984076733U JPS60188087U (ja) | 1984-05-24 | 1984-05-24 | 自転車用リヤデイレ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984076733U JPS60188087U (ja) | 1984-05-24 | 1984-05-24 | 自転車用リヤデイレ−ラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60188087U JPS60188087U (ja) | 1985-12-13 |
JPH0216956Y2 true JPH0216956Y2 (ja) | 1990-05-10 |
Family
ID=30619138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984076733U Granted JPS60188087U (ja) | 1984-05-24 | 1984-05-24 | 自転車用リヤデイレ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60188087U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7244203B2 (en) * | 2004-02-26 | 2007-07-17 | Shimano (Singapore) Pte., Ltd. | Bicycle derailleur |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2225327B1 (ja) * | 1973-04-16 | 1976-09-10 | Juy Lucien |
-
1984
- 1984-05-24 JP JP1984076733U patent/JPS60188087U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60188087U (ja) | 1985-12-13 |
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