JPH02168209A - コネクタ形光ファイバカプラ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、光フアイバセンサや光通信機器などにおい
て、光フアイバ内の光を複数本に分岐しあるいは結合さ
せる際に使用される光ファイバカプラに係わり、特に光
ファイバカプラをコネクタ内に設けたコネクタ形光ファ
イバカプラに関するものである。

「従来の技術」 従来、光の分岐・結合を行う光分岐結合器（光カプラ）
としては、光学式モジュール、基板形導波路構造の光カ
ブラあるいは光ファイバカプラなどが用いられている。

これらのうち、光学式モジュールでは、光の分岐あるい
は結合の際の損失が大きいために、低損失の光カプラを
得ようとする目的には使用し難いものであった。また、
上記基板形導波路構造の光カプラは製造上の工程数が多
いために、高価格となってしまう問題があった。

一方、上記光ファイバカプラにおいては、比較的簡単な
構造とすることができるために低価格化でき、また低損
失なものが得られることから、特に光伝送路に光ファイ
バを使用する際に、光の分岐・結合を行う光カプラとし
て多用されてきている。

そして、このような光フアイバカブラとしては、光ファ
イバの一部を研摩して研摩面を形成した２本の光ファイ
バを、各研摩面を接触させた状態で接合した構成の研摩
形光ファイバカプラや、２本の光ファイバの一部に、融
着延伸部を形成してなる融着延伸形光ファイバカプラが
知られている。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記光ファイバカプラを光通信装置や光
フアイバセンサなどに適用させる場合、光ファイバカプ
ラは、研摩された光ファイバを埋設固定するための基板
あるいは長い融着延伸部分を備えているために、光ファ
イバカプラ全体の収納スペースが大きくなってしまうば
かりでなく、光フアイバカブラのリード部分に、他の光
ファイバとの接続用にコネクタを取り付ける場合には、
更に大きな収納スペースが必要となり、これによって光
フアイバカブラを備えた光学装置の大型化を招いてしま
う問題があった。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、収納スペ
ースを小さくすることのできるコネクタ形の光ファイバ
カプラおよびその製造方法の提供を目的としている。

「課題を解決するための手段」 上記目的達成の手段として、請求項１に記載した発明は
、コネクタ内に、光ファイバカプラを備えてなるコネク
タ形光ファイバカプラであって、上記フェルールは、フ
ェルール基体内に、２本の光ファイバの各々の端部どう
しを融着延伸してなるカプラ体を該融着延伸部分の端部
がフェルール基体先端に位置するように固定してなるも
のである。

また、上記コネクタ形光ファイバカプラの製造方法とし
ては、請求項２に記載した発明のように、２本の光ファ
イバの一部を加熱融着し、さらに延伸して融着延伸部分
を形成し、次いで該融着延伸部分を長手方向と直交する
方向に沿って切断して接続端面を形成してカプラ体を作
製し、次いでこのカプラ体を、該接続端面が先端側に位
置するように７工ルール基体内に固定してフェルールを
形成し、次いで該フェルールをコネクタ内に配置する方
法が好ましい。

「作用　」 ２本の光ファイバの各々の端部どうしを融着延伸して構
成されたカプラ体の融着延伸部分の端部がフェルール基
体先端に位置するように固定してフェルールを構成した
ので、このフェルールは、カプラ体の融着延伸部分で光
の分岐・結合が行なわれ、このフェルールをコネクタ内
に設けたコネクタ形光ファイバカプラは、接続すべき光
ファイバにコネクタ接続して光ファイバカプラとして使
用することができる。

「実施例」 第１図ないし第４図は請求項１に記載した発明の一実施
例を示す図であって、符号１はコネクタ形光ファイバカ
プラである。

このコネクタ形光ファイバカプラｌは、コネクタ本体２
内に、光フアイバカブラの機能を有する円柱状のフェル
ール３を備えて構成されている。

このフェルール３は、フェルール基体４内に、２本の光
ファイバ５の各々の端部どうしを融着延伸して構成され
たカプラ体６を融着延伸部７の端部がフェルール基体４
の先端に位置するように固定して構成されている。

そして、上記フェルール３の後端から延び出た各々の光
ファイバ５は、コネクタ本体２の後端から所定の長さ延
び出て各々リード部分８を形成している。一方、フェル
ール３の先端面においては、第３図に示すように、カプ
ラ体６の融着延伸部７の先端面であるカプラ体６の接続
端面９がフェルール基体４の中心部に配設されている。

このカプラ体６の接続端面９は、カプラ体６を構成する
２本の光ファイバ５が融着延伸されることにより接近し
た各々のコア１０の端面とこれらを囲むクラブド部１１
の端面が、平滑に研摩されている。

上記光ファイバ５としては、石英系、ドープト石英のシ
ングルモードファイバ、°マルチモードファイバ、グレ
ーテッド形マルチモードファイバあるいは偏波保持光フ
ァイバなどの種々の光ファイバを使用することができる
。

上記のように構成されたコネクタ形光ファイバカプラｌ
は、コネクタ本体２および２本のリード部分８の端部を
、接続すべき他の光ファイバに接続することにより、例
えばコネクタ本体２と接続した光ファイバから光を入射
する場合には、入射光を分岐して各々のリード部分８か
ら取り出すことができ、また各リード部分８から光を入
射する場合には、これらの入射光が結合され、結合され
た光をフェルール３の先端部から取り出すことができる
。

この例によるコネクタ形光ファイバカプラ１は、フェル
ール３の先端部で光の分岐・結合を行うことができるの
で、コネクタ本体２およびリード部分８の各々に、接続
すべき光ファイバを接続して光ファイバカプラとして使
用することができ、光ファイバカプラと接続用コネクタ
を備えた光学装置の小型化を図ることができる。

次に、請求項２に記載したコネクタ形光ファイバカプラ
の製造方法の一例を説明する。

この例により第１図に示すコネクタ形光ファイバカプラ
１を作製するには、まず、第５図に示すように、２本の
光ファイバ５を並列して、その−部を酸水素バーナ１２
などの高温加熱源を用いて加熱融着し、更に第６図の図
中矢印で示す方向に延伸して融着延伸部７を形成する。

次いで融着延伸部７の中央を、長手方向に直交する方向
に沿って切断し、第７図に示すカプラ体６を作製する。

次いで、先のように作製されたカプラ体６を、第９図に
示すように、カプラ体６の先端部を挿入可能な穴１３が
形成された円筒状のフェルール基体４内に挿入し、更に
穴Ｉ３とカプラ体６との隙間に接着剤を注入、固化させ
ることによりフェルール基体３内にカプラ体６を固定し
、次いでフェルール基体３の先端面を平滑に研摩し、第
８図に示すように各々の光ファイバ５が融着延伸されて
接近した各コア１０の端面およびこれらを囲むクラッド
部１１の端面が平滑に研摩された接続端面９を形成し、
第２図に示すフェルール３を作製する。

そして、先のように作製されたフェルール３は、コネク
タ本体２内に配置され、第１図に示すコネクタ形光ファ
イバカプラｌが作製される。

この例による製造方法では、光ファイバカプラ゛を製造
する工程と、コネクタを製造する工程を同時に行うこと
により、少ない工程数でコネクタおよび光ファイバカプ
ラの両機能を有するコネクタ形光ファイバカプラ１を作
製することができる。

（製造例） コア径８μｍ１クラツド径１２５μｍの石英系シングル
モード光ファイバ２本を並べ、一部を酸水素バーナで加
熱融着し、更に延伸して融着延伸部を形成した。この融
着延伸部分の最小径は５０μｍであった。次いで融着延
伸部の最小径部分を長手方向と直交する方向に沿って切
断し、第７図に示す構成のカプラ体を作製した。次いで
、このカプラ体を、直径２．５ａ＋ｍＳ長さ８ｆｆ１１
ｍの円筒状のフェルール基体内に挿入し、更に接着剤で
カプラ体を固定し、フェルール基体の先端とともにカプ
ラ体の先端を平滑に研摩してフェルールを作製した。

次に、得られたフェルールをコネクタ本体内に配置し、
第１図に示すものと同等構成のコネクタ形光ファイバカ
プラを得た。

先のようにして得られたコネクタ形光ファイバカプラを
、第１０図に示すようにコネクタ先端を光源に接続する
とともに、各リード部分の端部に通常のコネクタ１４．
１４を接続し、これらの端部を光検出器に接続した。そ
して光源からコネクタ形光ファイバカプラに光を入射し
て、光分岐特性を測定した結果、入射光がｌ：ｌに分岐
されることが確認された。

「発明の効果」 本発明は、以上説明したように構成されているので、次
に記載する効果を奏する。

請求項１に記載したコネクタ形光ファイバカプラでは、
フェルール基体内に、２本の光ファイバの各々の端部ど
うしを融着延伸して構成されたカプラ体の融着延伸部分
の端部が°フェルール基体先端に位置するように固定し
てなるフェルールを、コネクタ内に配した構成とし、フ
ェルールの先端部で光の分岐・結合を行うことができる
ので、コネクタと光ファイバカプラを一体化することが
でき、光ファイバカプラと接続用コネクタとを備えた光
学装置の小型化を図ることができる。

また、請求項２に記載した発明では、光ファイバカプラ
を製造する工程と、コネクタを製造する工程を同時に行
うことにより、少ない工程数でコネクタおよび光ファイ
バカプラの両機能を有するコネクタ形光ファイバカプラ
を作製することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は請求項１に記載した発明の一実施
例を示す図であって、第１図はコネクタ形光ファイバカ
プラの斜視図、第２図はフェルールの側断面図、第３図
は同正面図、第４図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第５図
ないし第９図は請求項２に記載した発明の詳細な説明す
るための図であって、第５図および第６図は２本の光フ
ァイバの融着延伸操作を示す側面図、第７図はカプラ体
の側面図、第８図はカプラ体の接続端面の拡大図、第９
図はフェルール基体の側面図、第１０図はコネクタ形光
ファイバカプラの分岐特性測定方法を説明するための構
成図である。 ！・・・コネクタ形光ファイバカプラ、３・・・フェル
ール、４・・９フ工ルール基体、５・・・光ファイバ、
６・・・カプラ体、７・・・融着延伸部、９・・・接続
端面、１Ｇ・・・コア。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）コネクタ内に、光ファイバカプラを備えたフェル
   ールを設けてなるコネクタ形光ファイバカプラであって
   、上記フェルールは、フェルール基体内に、２本の光フ
   ァイバの各々の端部どうしを融着延伸してなるカプラ体
   を該融着延伸部分の端部がフェルール基体先端に位置す
   るように固定してなることを特徴とするコネクタ形光フ
   ァイバカプラ。
2. （２）２本の光ファイバの一部を加熱融着し、さらに延
   伸して融着延伸部分を形成し、次いで該融着延伸部分を
   長手方向と直交する方向に沿って切断して接続端面を形
   成してカプラ体を作製し、次いでこのカプラ体を、該接
   続端面が先端側に位置するようにフェルール基体内に固
   定してフェルールを形成し、次いで該フェルールをコネ
   クタ内に配置することを特徴とするコネクタ形光ファイ
   バの製造方法。