JPH02167634A - 部品等のつかみ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、基体にエアー等の流体の注入により膨張可
能な両端開口の筒状のチューブ両端を密封して取付け、
チューブと基体との密封された空間へ流体を注入してチ
ューブの膨張面で部品等をつかむようにした部品等のつ
かみ装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種のつかみ装置としては、特開昭６２−２９
７０８３号公報に記載のものが知られている。これは、
エアー等の流体の注入により膨張可能な両端開口の筒状
のチューブの一端を基体の先端部に取付け、チューブの
他端を折り返して基体の基端部に取付け、基体内から両
端が密封されたチューブ内にエアー等を注入してチュー
ブを膨張させ部品等をつかむようになっている。

この公報記載のものは、チューブが外側に膨張するよう
になっているが、中空の基体の内側にチューブを取付け
、チューブを内側に膨張させることもできる。例えば、
第２５図に示すように、つかんだ部品１００の内部に種
々の目的で流体Ｂを流入させる場合、チューブ１０１と
部品１００の外周面との間がシールされていることを要
求される場合もある。この場合、チューブ１０１内へ注
入するエアー等の流体Ａの圧力をＰＡ％流体流体圧力を
Ｐ、としたとき、ＰＡ＞Ｐ！ｌに圧力調整することによ
り容器１０２内の流体Ｂは外に漏れなくなる。

また、第３０図ないし第３３図に示すようにチューブ１
０１を外方に膨張させその膨張面の一部で部品３００を
押え、検査用プルーブ３０１で部品３００を検査すると
いう使用もなされていた。

〔解決しようとする課題］ 第２５図に示す部品１００ではチューブｌｏｔによる把
持部分が十分に長いが、このような把持可能な部分が短
い部品の場合、例えば第２６図及び第２７図に示すよう
に人工透析用血液フィルター２００を乾燥装置２０１内
でつかんでおく場合、エアー注入管１１２０ＯＡの部分
が短く、フィルター２００内へ乾燥空気（流体Ｂ）を注
入させる場合にチューブ１０１の大きさによっては空気
が外に漏れてしまうことがあった。漏れを防ぐため及び
部品をしっかりつかむためにチューブ１０１内へ注入す
る流体への圧力を高めると、第２８図に示すように部品
１０３内への通路を塞いで流体Ｂを部品１０３へ流入さ
せることができなくなってしまう。流体Ａの圧力を低く
すると、第２９図に示すようにシール性が悪くなり流体
Ｂが外へ漏れてしまうという不都合があった。なお、流
体Ｂの部品内への流入を必要としない場合でも、把持可
能部分がチューブの大きさに比べて小さいときには確実
につかみにくいという欠点もあった。

また、第３０図ないし第３３図に示す従来例では、チュ
ーブ１０１を膨張させたとき、部品３００に接触する面
と反対側の膨張面Ｃの個所で大きな歪が発生し、Ｃ個所
を起点としてラインＤに沿ってチューブ１０１がパンク
するおそれがあった。

チューブ１０１を自由に膨張させたとき第３４図右の図
のようにふくらむが、部品３００を押えたときには第３
４図右の図に示すようにΔｄだけＣ個所における径が大
きくなり、歪も許容値を越えてしまう。

そこで、この発明は、チューブの大きさに比べて把持可
能な部分が小さいときでも確実に部品等をつかむことが
でき、部品等へ流体を注入する場合でもシール性を保ち
つつしっかりとつかむことができ、さらには膨張面の一
部で部品等をしっかりと押えておくことのできる部品等
のつかみ装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、この発明は、チューブの膨
張を所望の範囲内に規制する膨張規制部材をチューブが
膨張するスペース内の一部に設けたものである。

〔作用〕

この発明では、チューブが膨張するスペース内の一部に
位置するように膨張規制部材を設けであるため、チュー
ブにシール性をもたせるに足る圧力をもって流体を注入
した場合、部品等に接触するチューブの膨張面は部品と
のシール性が良好となり、部品等に接触しないチューブ
の膨張面は膨張規制部材により所定以上の膨張を規制さ
れるた・めに、部品等はチューブによりしっかりとつか
まれると共にシール性も良好となる。また、部品を押え
ておくような用い方をする場合にも、部品に接触する面
と反対の面に膨張規制部材を設けておくことでパンクの
おそれを回避でき、耐久性も向上することとなる。

〔実施例〕

以下にこの発明の好適な実施例を図面を参照にして説明
する。

第１図において、基体１の両端に両端が開口した筒状の
チューブ２の両端を取付け、この時チユーブ２の膨張面
は基体１の内側になる。基体１にはチューブ２内へエア
ー等の流体Ａを注入するための通路３を形成しである。

又、チューブ２の両端の取付けはかしめリング４．５に
より行なわれる。基体１の鍔状ＲＩＡに前述した通路３
は形成してあり、この鍔状部ＩＡにチューブ２の膨張を
規制するための膨張規制部材６を取付けである。

第２図は、第１図に示す第１実施例のっがみ装置で部品
ｌＯをつかんだ状態を示し、この部品１゜の内径と膨張
規制部材６の内径とほぼ同一に設定した。この部品１０
はフランジ１１を有しているため、チューブ２で把持可
能な部分はきわめて短くなっている。第１図に示すよう
なつかみ装置における鍔状部ＩＡを容器７に密閉して取
付け、容器７内に流入してくる流体Ｂを部品１０内へ流
入させるようになっている。膨張規制部材６の上端と部
品ＩＯの下端との隙間Δｔはゼロであることが好ましい
が、若干量いていても差し支えない。

第２図に示す如く部品１０をつかむには、流体Ａを所定
の圧力でチューブ２内へ注入し、チューブ２と部品ｌＯ
との間のシール性を充分に確保する。

この時、膨張規制部材６の存在により部品１０に接触し
ないチューブ２の膨張面は部品ｌＯ内での通路を塞ぐこ
となく、流体Ｂを部品１０内へ流入させることができる
。

第３図（ａ）　　・　（ｂ）に示す第２実施例は、膨張
規制部材６を基体ｌの鍔状部ＩＡから容易に着脱できる
ように構成したものを示し、膨張規制部材６に膨頭部６
Ａを形成し、この膨頭部６Ａが圧入される凹所ＩＢを鍔
状部ＩＡに形成したものである。

第４図に示す第３実施例は、膨張規制部材６を容器７側
に取付けた例を示し、流体Ｂを通過させるためにこの膨
張規制部材６の数個所に孔６Ｂを形成しである。

第５図に示す第４実施例も膨張規制部材６を容器７内に
取付けた例を示し、その取付は個所が異なるものである
。さらに、第６図に示す第５実施例も容器７に膨張規制
部材６を取付けたものを示し、その取付は個所が異なる
ものである。

上述したいづれの実施例も、チューブ２が内側に膨張す
る例を示し、かつ部品内へ流体Ｂを流入させる場合を示
したがチューブ２が外側に膨張する場合にも、膨張規制
部材６を設け、把持可能な部分が短い部品を確実につか
むことを可能にすることができる。また、必ずしも部品
内へ流体Ｂを注入する場合のみならず、把持可能な部分
が短い部品についてはこの発明の適用が可能である。

第７図（ａ）　　・　（ｂ）に示す第６実施例は、膨張
規制部材６をチューブ２へ挿入しただけのものであり、
この点が基体１の鍔状部ＩＡや容器７に取付けた前述の
実施例とは異なる。膨張規制部材６としてパイプを用い
、このパイプの外径を流体へを注入する前のチューブ２
の内径よりも少し大きくし、チューブ２ヘパイブを挿入
後、パイプが落ちないようになっている。このような装
置でチューブ２へ流体へを注入してチューブ２を膨張さ
せると、第７図（ｂ）に示すように膨張規制部材６であ
るパイプは下方にｌだけ引き込まれる。したがって、パ
イプに動きを規制されないチューブ２の上部は、たるみ
がなくなり円形に膨張してつかむべき部品等をしっかり
とつかめる。

膨張規制部材６であるパイプが流体Ａ注入時に下方に引
き込まれるのは、第８図に示すように、ｄＩ　：チュー
ブ２の最小径 ｄ２　：チューブ２上邪の有効径 ｄ、：チューブ２下部の有効径 とすると、これらの間には、 ｄＩ＜ｄｉ＜ｄａ の関係が成立し、上方及び下方に作用する力をそれぞれ
ＦＵ、Ｆ、とすると、 π Ｆｕ＝　　　　（ｄｚ’　　ｄ＋’）　　・Ｐ（圧力）
Ｆｏ＝　　　　（ａ３２−ｃｉ、”）・Ｐ（圧力）とな
り、Ｆ、＞Ｆ、であるからパイプは下方に引き込まれる
こととなる。

第９図に示す第７実施例は、第６実施例に示す膨張規制
部材６に７ランジ６Ｃを設けたものを示す。

第１０図に示す第８実施例は、容器７に外気流通口１２
を設け、流体Ｂの圧力が高くなってチューブ２が膨張し
にくくなるのを防止したものである。第１１図に示す第
９実施例も同様の機能を有するものであり、膨張規制部
材６が下方に引き込まれるときに弾性材１３が容器７の
内底面に密着して流体Ｂの外気流通口１２への流入を防
止するようになっている。

第１２図に示す第１Ｏ実施例は、膨張規制部材６にホー
ス取付部６Ｄを形成し、この取付部６Ｄに流体Ｂを注入
するためのホース１４を取付けるようになっている。

第１３図に示す第１１実施例は、チューブ２の中央個所
のみがより多く膨張するようにチューブ２の上下に膨張
規制部材６を設けたものであり、第１４図に示すような
部品１０をつかむのに適している。

第１５図以下に示す第１２実施例は、チューブ２を外方
へ膨張させ、膨張面の一部で部品１０′を押え、押えら
れた部品１０′を検査用プルーブ３０１で検査するよう
にしたものである。膨張規制部材６は基体１が取付けら
れる部材８に取付けてあり、部品１０’に接触しないチ
ューブ２の膨張面を取囲むように設けである。第１５図
ないし第１８図で使用される膨張規制部材６は、第１９
図に示すように中空円筒体の一部を切除した形状をなし
、切り欠かかれた部分は第２０図（ａ）、（ｂ）に示す
ように丸みを帯びさせることによりチューブ２の破損を
防止するようになっている。

第２１図に示すものは、架台９に膨張規制部材６を取付
け、膨張規制部材６の形状も変えたものを示す。

第２２図ないし第２４図に示すものは、第１２実施例で
使用する膨張規制部材６をブレス成形したプレス部材６
Ｅをプレート６Ｇに溶接したものから構成した。プレス
部材６Ｅの開口縁６Ｆを曲面形状にしてチューブ２の破
損防止を図っている。

このような膨張規制部材６は基体１を部材８に取付ける
ときに一緒に部材８へ取付けることができる。

〔効果〕

以上説明したように、この発明によれば、チューブの膨
張を所望の範囲内に規制する膨張規制部材をチューブが
膨張するスペース内の一部に設けたので、チューブ膨張
面の略全体でつかむことのできない部品、換言すれば把
持可能な部分が短い部品であっても、部品を確実につか
むことができる。また、部品内へ流体を流入させるよう
なものであっても、チューブ内へ充分な圧力で流体を注
入してチューブと部品との接触個所のシール性を高めた
場合であっても、部品に接触しない膨張部分が接触して
部品内への流入通路を塞ぐようなことがなく、シール性
を保ちかつ確実に部品をつかんだ上で流体を部品内へ流
入させることができる。

さらに、チューブの膨張面の一部で部品等を押える場合
でも、部品接触面と反対の膨張面に膨張規制部材を設け
てあれば、チューブの歪を許容値内に押え、パンクを防
止でき、耐久性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示す断面図、第２図は
第１実施例の使用例を示す断面図、第３図（ａ）は第２
実施例を示す断面図、第３図（ｂ）は部分的拡大断面図
、第４図は第３実施例を示す使用状態の断面図、第５図
は第４実施例を示す使用状態の断面図、第６図は第５実
施例を示す使用状態の断面図、第７図（ａ）　　　（ｂ
）は第６実施例を示す断面図、第８図は第６実施例にお
ける流体注入時の説明のための断面図、第９図は第７実
施例を示す断面図、第１０図は第８実施例を示す断面図
、第１１図は第９実施例を示す断面図、第１２図は第１
０実施例を示す断面図、第１３図は第１１実施例を示す
断面図、第１４図は第１１実施例の装置でつかむのに適
した部品の断面図、第１５図ないし第１８図は第１２実
施例を示すチューブ膨張前の側面図と正面図並びにチュ
ーブ膨張後の側面図と正面図、第１９図は第１２実施例
で使用する膨張規制部材の斜視図、第２０図（ａ）、（
ｂ）は第１９図Ｅで示す個所の拡大正面図、第２１図は
第１２実施例の変形例を示す側面図、第２２図及び第２
３図は第１２実施例の変形を示す側面図及び正面図、第
２４図は第２２図で使用される膨張規制部材の斜視図、
第２５図は従来のつかみ装置の使用状態を示す断面図、
第２６図は人工透析用血液フィルターの乾燥装置を示す
概略図、第２７図は第２６図におけるフィルターつがみ
個所の正面図、第２８図及び第２９図は従来装置の欠点
を説明するための断面図、第３０図は他の従来例を示す
チューブ膨張前の側面図、第３１図は第３０図の正面図
、第３２図はチューブ膨張後の側面図、第３３図は第３
２図の正面図、第３４図はチューブに歪が生ずる説明図
である。 ｌ　・・・基　体、 ・・・チューブ、 ・・・膨張規制部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基体にエアー等の流体の注入により膨張可能な両端
   開口の筒状のチューブ両端を密封して取付け、チューブ
   と基体との密封された空間へ流体を注入してチューブの
   膨張面で部品等をつかむようにした部品等のつかみ装置
   において、 チューブの膨張を所望の範囲内に規制する膨張規制部材
   をチューブが膨張するスペース内の一部に設けたことを
   特徴とする部品等のつかみ装置。