JPH0216670B2 - - Google Patents
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- JPH0216670B2 JPH0216670B2 JP56130421A JP13042181A JPH0216670B2 JP H0216670 B2 JPH0216670 B2 JP H0216670B2 JP 56130421 A JP56130421 A JP 56130421A JP 13042181 A JP13042181 A JP 13042181A JP H0216670 B2 JPH0216670 B2 JP H0216670B2
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- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 5
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P6/00—Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
- H02P6/34—Modelling or simulation for control purposes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、モータ可動部の位置に応じて多相の
コイルへの給電を制御するブラシレス直流モータ
等に使用されるモータ駆動回路に関するものであ
る。
コイルへの給電を制御するブラシレス直流モータ
等に使用されるモータ駆動回路に関するものであ
る。
ブラシレス直流モータは、トルクリツプルが小
さく、ブラシによるノイズがなく、長寿命である
ことから各種の音響機器に応用されている。この
ようなブラシレス直流モータにおいては、位置検
出信号に応動して小信号を切換、制御した後に増
幅して多相のコイルへの供給電力を制御してい
る。
さく、ブラシによるノイズがなく、長寿命である
ことから各種の音響機器に応用されている。この
ようなブラシレス直流モータにおいては、位置検
出信号に応動して小信号を切換、制御した後に増
幅して多相のコイルへの供給電力を制御してい
る。
そのために、信号の切換後の増幅回路において
その増幅度に相間のバラツキがあると、供給電力
(電流・電圧)の変動を生じ発生トルクのリツプ
ルを生じるために好ましくない。特に、トランジ
スタを使用する場合には相間のトランジスタ間で
のhFEバラツキがあり問題となつていた。
その増幅度に相間のバラツキがあると、供給電力
(電流・電圧)の変動を生じ発生トルクのリツプ
ルを生じるために好ましくない。特に、トランジ
スタを使用する場合には相間のトランジスタ間で
のhFEバラツキがあり問題となつていた。
このような欠点をなくすために、特公昭50−
12766号公報では、各相のコイルに給電される電
流の合成値を検出して検出電流が指令信号に対応
した値となるように帰還ループを構成することに
よつて、各相間の増幅度のバラツキを補正する方
法をとつている。これにより、各相のコイルへの
供給電流は確実に指令信号に対応した値となり、
各相間でのバラツキは著しく小さくなり、モータ
性能は向上する。
12766号公報では、各相のコイルに給電される電
流の合成値を検出して検出電流が指令信号に対応
した値となるように帰還ループを構成することに
よつて、各相間の増幅度のバラツキを補正する方
法をとつている。これにより、各相のコイルへの
供給電流は確実に指令信号に対応した値となり、
各相間でのバラツキは著しく小さくなり、モータ
性能は向上する。
しかし、このような帰還ループを構成すると、
高周波領域における位相まわりに伴つて発振を生
じることがあり、問題になつていた。特に各相の
コイルへの供給電流に応じて帰還ループのゲイン
が変動し、大電流領域において発振しやすくなつ
ていた。
高周波領域における位相まわりに伴つて発振を生
じることがあり、問題になつていた。特に各相の
コイルへの供給電流に応じて帰還ループのゲイン
が変動し、大電流領域において発振しやすくなつ
ていた。
本発明は、そのような点を考虜して、上述のご
とき帰還ループを有しながらもその位相補償を確
実かつ安定に行なうモータ駆動回路を提供するも
のである。
とき帰還ループを有しながらもその位相補償を確
実かつ安定に行なうモータ駆動回路を提供するも
のである。
以下本発明の構成を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す電気結線図で
ある。第1図において、11はロータに取り付け
られた界磁マグネツト、12,13,14はマグ
ネツト11の磁束と鎖交する3相のコイル、1
5,16,17はマグネツト11の磁束によりロ
ータの回転位置を検出するホール素子、18はロ
ータの回転速度に対応した電圧を得る速度・電圧
変換器(速度検出方法および電圧への変換方法は
周知の技術を用いる)、20は電圧・電流変換器
であり、速度・電圧変換器18と電圧・電流変換
器20により指令信号発生器を構成している。ま
た、図示の破線で囲まれた部分101はホール素
子15,16,17の出力信号に応動して3相の
コイル12,13,14への通電を制御する分
配・給電気、102は3相のコイル12,13,
14への合成の供給電流値を検出する電流検出
器、103は電流検出器102の出力信号と電
圧・電流変換器20の出力信号を比較してその両
者に応じた出力信号を得る比較器、104は2本
の定電流源出力を有する定電流供給器である。ま
た100は比較器103、分配・給電器101お
よび電流検出器102によつて構成される帰還ル
ープの位相補償用のコンデンサであり、電流検出
器102の出力端と比較器103の出力端の間に
直接に(または抵抗介して)接続されている。
ある。第1図において、11はロータに取り付け
られた界磁マグネツト、12,13,14はマグ
ネツト11の磁束と鎖交する3相のコイル、1
5,16,17はマグネツト11の磁束によりロ
ータの回転位置を検出するホール素子、18はロ
ータの回転速度に対応した電圧を得る速度・電圧
変換器(速度検出方法および電圧への変換方法は
周知の技術を用いる)、20は電圧・電流変換器
であり、速度・電圧変換器18と電圧・電流変換
器20により指令信号発生器を構成している。ま
た、図示の破線で囲まれた部分101はホール素
子15,16,17の出力信号に応動して3相の
コイル12,13,14への通電を制御する分
配・給電気、102は3相のコイル12,13,
14への合成の供給電流値を検出する電流検出
器、103は電流検出器102の出力信号と電
圧・電流変換器20の出力信号を比較してその両
者に応じた出力信号を得る比較器、104は2本
の定電流源出力を有する定電流供給器である。ま
た100は比較器103、分配・給電器101お
よび電流検出器102によつて構成される帰還ル
ープの位相補償用のコンデンサであり、電流検出
器102の出力端と比較器103の出力端の間に
直接に(または抵抗介して)接続されている。
次に、その動作について説明する。周知の構成
の速度・電圧変換器18によりロータの回転速度
に対応した電圧信号19を得る。信号19は電
圧・電流変換器20に入力され、直流電圧源21
の電圧値Erと比較されてその両者の差に応じた電
流Ipが流出される。
の速度・電圧変換器18によりロータの回転速度
に対応した電圧信号19を得る。信号19は電
圧・電流変換器20に入力され、直流電圧源21
の電圧値Erと比較されてその両者の差に応じた電
流Ipが流出される。
第2図に電圧・電流変換器20の構成を示す。
これは、定電流源205、ダーソントン接続され
た差動増幅器(トランジスタ202,203,2
07,208、抵抗201,204,206,2
09)、第1のカレントミラー回路(トランジス
タ210,211)とベース接地トランジスタ2
13およびそのベース抵抗212、第2のカレン
トミラー回路(トランジスタ214,215、抵
抗216,217)よつて構成され、電圧信号1
9がErより小さくなると、その差に応じた電流Ip
をトランジスタ215が流出している。
これは、定電流源205、ダーソントン接続され
た差動増幅器(トランジスタ202,203,2
07,208、抵抗201,204,206,2
09)、第1のカレントミラー回路(トランジス
タ210,211)とベース接地トランジスタ2
13およびそのベース抵抗212、第2のカレン
トミラー回路(トランジスタ214,215、抵
抗216,217)よつて構成され、電圧信号1
9がErより小さくなると、その差に応じた電流Ip
をトランジスタ215が流出している。
また、電圧信号19がErより大きくなると(こ
の状態は速度が規定値よりも速い時または給電停
止時に相当する)、トランジスタ215の出力電
流Ipは零となる。
の状態は速度が規定値よりも速い時または給電停
止時に相当する)、トランジスタ215の出力電
流Ipは零となる。
電圧・電流変換器20の出力電流Ipは比較器1
03の抵抗22,23に供給され、その両端に電
圧降下を発生する。これはトランジスタ25のベ
ース電圧となり、その増減に応じて3相のコイル
12,13,14への合成供給電流は増減し、抵
抗22,23の電圧降下と抵抗26,60の電圧
降下が等しくなるように動作する。
03の抵抗22,23に供給され、その両端に電
圧降下を発生する。これはトランジスタ25のベ
ース電圧となり、その増減に応じて3相のコイル
12,13,14への合成供給電流は増減し、抵
抗22,23の電圧降下と抵抗26,60の電圧
降下が等しくなるように動作する。
これについて説明する。電流Ipが増加するとト
ランジスタ25のベース電圧が大きくなり、ベー
ス・エミツタ間電圧が増加し、エミツタ電流、コ
レクタ電流が増加し、分配・給電器101への供
給電流iが大きくなる。分配・給電器101は、
増幅器110、差動形分配器111、拡脹形増幅
器112,113,114および駆動トランジス
タ115,116,117により構成されている
(増幅器110は単純にカレントミラー回路にお
きかえても良い)。
ランジスタ25のベース電圧が大きくなり、ベー
ス・エミツタ間電圧が増加し、エミツタ電流、コ
レクタ電流が増加し、分配・給電器101への供
給電流iが大きくなる。分配・給電器101は、
増幅器110、差動形分配器111、拡脹形増幅
器112,113,114および駆動トランジス
タ115,116,117により構成されている
(増幅器110は単純にカレントミラー回路にお
きかえても良い)。
比較器103の出力電流は分配・給電器101
の増幅器110により増幅されて、差動分配器1
11のトランジスタ34,35,36の共通エミ
ツタ電流として供給される。トランジスタ34,
35,36の各ベース端子にはホール素子15,
16,17の出力信号が印加されており、そのベ
ース電圧に応じて共通エミツタ電流を各コレクタ
電流に分配している。その結果、ベース電圧の最
も低いトランジスタに最も大きなコレクタ電流が
流れ、他のトランジスタのコレクタ電流は相対的
にかなり小さな値(ほとんど零)となる。また、
ロータの回転に伴つてホール素子15,16,1
7の出力電圧がなだらかに変化するため、活性と
なるトランジスタもなだらかに切換わつてゆく。
の増幅器110により増幅されて、差動分配器1
11のトランジスタ34,35,36の共通エミ
ツタ電流として供給される。トランジスタ34,
35,36の各ベース端子にはホール素子15,
16,17の出力信号が印加されており、そのベ
ース電圧に応じて共通エミツタ電流を各コレクタ
電流に分配している。その結果、ベース電圧の最
も低いトランジスタに最も大きなコレクタ電流が
流れ、他のトランジスタのコレクタ電流は相対的
にかなり小さな値(ほとんど零)となる。また、
ロータの回転に伴つてホール素子15,16,1
7の出力電圧がなだらかに変化するため、活性と
なるトランジスタもなだらかに切換わつてゆく。
差動形分配器111のトランジスタ34,3
5,36の各コレクタ電流は、それぞれ拡張形増
幅器112,113,114にて増幅された後
に、駆動トランジスタ115,116,117の
ベース電流として供給され、電流増幅されて各相
のコイル12,13,14に供給される。
5,36の各コレクタ電流は、それぞれ拡張形増
幅器112,113,114にて増幅された後
に、駆動トランジスタ115,116,117の
ベース電流として供給され、電流増幅されて各相
のコイル12,13,14に供給される。
拡張形増幅器112は2個のトランジスタ3
7,38と抵抗39により構成され、トランジス
タ37と38のベースを共通接続し、トランジス
タ37をダイオード接続してそのエミツタを抵抗
39を介してトランジスタ38のエミツタに接続
している。これにより、拡張形増幅器112の電
流増幅度は入力電流(トランジスタ37への供給
電流)に応じて大幅に変化し、小電流レベルでは
ほぼ一定であるが、大電流レベルではその電流値
に応じて指数関数的に大きくなる特性を有してい
る。(第3図参照)。他の増幅器113,114も
同じ特性を有している。
7,38と抵抗39により構成され、トランジス
タ37と38のベースを共通接続し、トランジス
タ37をダイオード接続してそのエミツタを抵抗
39を介してトランジスタ38のエミツタに接続
している。これにより、拡張形増幅器112の電
流増幅度は入力電流(トランジスタ37への供給
電流)に応じて大幅に変化し、小電流レベルでは
ほぼ一定であるが、大電流レベルではその電流値
に応じて指数関数的に大きくなる特性を有してい
る。(第3図参照)。他の増幅器113,114も
同じ特性を有している。
3相のコイル12,13,14への合成の給電
電流は電流検出器102の抵抗60の電圧降下と
して検出され、比較器103に入力されて抵抗2
6を介してトランジスタ25のエミツタに供給さ
れる。その結果、比較器103、分配・給電器1
01および電流検出器102によつて帰還ループ
が構成され、増幅器112,113,114およ
び駆動トランジスタ115,116,117の増
幅度のバラツキによる変動を小さくして、各相の
コイルへの給電電流が指令電流Ipに対応した値と
なるようにしている。
電流は電流検出器102の抵抗60の電圧降下と
して検出され、比較器103に入力されて抵抗2
6を介してトランジスタ25のエミツタに供給さ
れる。その結果、比較器103、分配・給電器1
01および電流検出器102によつて帰還ループ
が構成され、増幅器112,113,114およ
び駆動トランジスタ115,116,117の増
幅度のバラツキによる変動を小さくして、各相の
コイルへの給電電流が指令電流Ipに対応した値と
なるようにしている。
これについてさらに説明する。トランジスタ2
5のベース電圧を考えると次式が成立する。
5のベース電圧を考えると次式が成立する。
VBE24+(R22+R23)Ip+R23I2=VBE25
+(R26+R60)(I3+i)+R60Ia ………(1)
ここで、VBE24はトランジスタ24のベース・
エミツタ間順方向電圧、VBE25はトランジスタ2
5のベース・エミツタ間順方向電圧、R22,R23,
R26,R60は抵抗22,23,26,60の抵抗
値、Ipは指令電流、I2,I3は定電流値、iは分
配・給電器の入力電流、Iaは3相のコイルへの供
給電流である。定電流供給器104の出力電流
I2,I3は、 VBE24+R23I2≦VBE25+(R26+R60)I3………(2) i≪I3 ………(3) に選定されている。従つて、 Ia≒(R22+R23/R60)・Ip ………(4) となり、3相のコイルへの供給電流Iaは指令電流
Ipに比例する。
エミツタ間順方向電圧、VBE25はトランジスタ2
5のベース・エミツタ間順方向電圧、R22,R23,
R26,R60は抵抗22,23,26,60の抵抗
値、Ipは指令電流、I2,I3は定電流値、iは分
配・給電器の入力電流、Iaは3相のコイルへの供
給電流である。定電流供給器104の出力電流
I2,I3は、 VBE24+R23I2≦VBE25+(R26+R60)I3………(2) i≪I3 ………(3) に選定されている。従つて、 Ia≒(R22+R23/R60)・Ip ………(4) となり、3相のコイルへの供給電流Iaは指令電流
Ipに比例する。
このように、比較器103のトランジスタ25
のコレクタ側に定電流I3を流すならば、トランジ
スタ25は常に能動領域において動作するために
ほぼ線形増幅器として考えて良く、帰還ループの
動作が安定となる。また、上記のI3によつてトラ
ンジスタ25のエミツタ側回路に生じるVBE電圧
と抵抗26,60の電圧降下を補償してIaがIpに
完全に比例するように、上記(2)式が成立するよう
な定電流I2を抵抗23とダイオード接続されたト
ランジスタ24の直列回路に供給している。これ
により、Ipの変化がそのまま各相のコイルへの供
給電流の変化となる(オフセツトがなくなる)。
のコレクタ側に定電流I3を流すならば、トランジ
スタ25は常に能動領域において動作するために
ほぼ線形増幅器として考えて良く、帰還ループの
動作が安定となる。また、上記のI3によつてトラ
ンジスタ25のエミツタ側回路に生じるVBE電圧
と抵抗26,60の電圧降下を補償してIaがIpに
完全に比例するように、上記(2)式が成立するよう
な定電流I2を抵抗23とダイオード接続されたト
ランジスタ24の直列回路に供給している。これ
により、Ipの変化がそのまま各相のコイルへの供
給電流の変化となる(オフセツトがなくなる)。
また、(2)式より両辺共にVBE電圧と抵抗の電圧
降下の和であるから、VBE24とVBE25R23と(R26+
R60)、さらにI2とI3の温度特性はそれぞれ相殺さ
れている。
降下の和であるから、VBE24とVBE25R23と(R26+
R60)、さらにI2とI3の温度特性はそれぞれ相殺さ
れている。
また、各相のコイル12,13,14に並列に
接続されたコンデンサ46,48,50および抵
抗47,49,50は電流の切換えに伴うスパイ
ク電圧を低減している。
接続されたコンデンサ46,48,50および抵
抗47,49,50は電流の切換えに伴うスパイ
ク電圧を低減している。
次に前述の帰還ループの位相補償について、第
4図を参照して説明する。第4図は第1図に示さ
れる帰還ループのゲインを示した図である。第4
図において、aは比較器103のゲイン、bは分
配・給電器101の増幅器110のゲインc1,
c2,c3はそれぞれ拡張形増幅器112,113,
114のゲイン、d1,d2,d3は駆動トランジスタ
115,116,117のhFEである。また差動
形分配器111は単にスイツチで示した。帰還ル
ープのループゲインは、 T(S)=a・bcidiR60/1+(SC100)・(bcidiR60
)………(5) となる。ここでi=1、2、3であり、分配器1
11の状態に対応してかわる。帰還ループの安定
性はループゲインが1となる角周波数ω0におけ
る位相特性によつて判定され、一般に、ω0が小
さい程安定度を大きくとれる。一方、ω0が小さ
いと帰還のかかる周波数範囲が狭くなり好ましく
ない。このような理由からω0の設定の自由度が
広く、かつ各部分のバラツキに対して十分に安定
(変化しない)なことが望ましい。また、コンデ
ンサ100の容量値は小さい程、実装面積が小さ
くなり好ましい。
4図を参照して説明する。第4図は第1図に示さ
れる帰還ループのゲインを示した図である。第4
図において、aは比較器103のゲイン、bは分
配・給電器101の増幅器110のゲインc1,
c2,c3はそれぞれ拡張形増幅器112,113,
114のゲイン、d1,d2,d3は駆動トランジスタ
115,116,117のhFEである。また差動
形分配器111は単にスイツチで示した。帰還ル
ープのループゲインは、 T(S)=a・bcidiR60/1+(SC100)・(bcidiR60
)………(5) となる。ここでi=1、2、3であり、分配器1
11の状態に対応してかわる。帰還ループの安定
性はループゲインが1となる角周波数ω0におけ
る位相特性によつて判定され、一般に、ω0が小
さい程安定度を大きくとれる。一方、ω0が小さ
いと帰還のかかる周波数範囲が狭くなり好ましく
ない。このような理由からω0の設定の自由度が
広く、かつ各部分のバラツキに対して十分に安定
(変化しない)なことが望ましい。また、コンデ
ンサ100の容量値は小さい程、実装面積が小さ
くなり好ましい。
(5)式において、|T(S)|s=j〓0=1とおき、
(ω0C100bcidiR60)2≫1となることを考虜してω0に
ついて解くと ω0≒a/C100 ………(6) となる。ここで、aは電流検出器102の出力側
からみた比較器103のゲインであり、第1図の
ごとき構成では a=1/R26+rd25 ………(7) となる。ここに、rd25はトランジスタ25の動的
エミツタ抵抗であり、R26>rd25に選定されてい
る。これは、トランジスタ25のコレクタに常に
I3の電流を流しているために、そのエミツタ側に
もI3が流れているからである。I3=ImAとすれば
rd25=26Ωとなり、R26が100Ω以上であれば無視
でき、比較器103のゲインはトランジスタ25
のhFEやエミツタ電流の変動に無関係に一定とな
る。
(ω0C100bcidiR60)2≫1となることを考虜してω0に
ついて解くと ω0≒a/C100 ………(6) となる。ここで、aは電流検出器102の出力側
からみた比較器103のゲインであり、第1図の
ごとき構成では a=1/R26+rd25 ………(7) となる。ここに、rd25はトランジスタ25の動的
エミツタ抵抗であり、R26>rd25に選定されてい
る。これは、トランジスタ25のコレクタに常に
I3の電流を流しているために、そのエミツタ側に
もI3が流れているからである。I3=ImAとすれば
rd25=26Ωとなり、R26が100Ω以上であれば無視
でき、比較器103のゲインはトランジスタ25
のhFEやエミツタ電流の変動に無関係に一定とな
る。
(6)、(7)式より、ループゲインが1となる角周波
数ω0は抵抗26とコンデンサ100の値によつて定
まることがわかる。すなわち、その値ω0は他の
回路部分ゲイン(分配・給電器101の各部のゲ
インb,c1,c2,c3,d1,d2,d3および電流検出
器102の抵抗値R60に無関係に一定となる。従
つて、これらのゲインの量産時でのバラツキや各
期間でのバラツキや供給電流Iaに応じて増幅器1
12,113,114が変化する場合においても
安定・確実な位相補償が可能となる。
数ω0は抵抗26とコンデンサ100の値によつて定
まることがわかる。すなわち、その値ω0は他の
回路部分ゲイン(分配・給電器101の各部のゲ
インb,c1,c2,c3,d1,d2,d3および電流検出
器102の抵抗値R60に無関係に一定となる。従
つて、これらのゲインの量産時でのバラツキや各
期間でのバラツキや供給電流Iaに応じて増幅器1
12,113,114が変化する場合においても
安定・確実な位相補償が可能となる。
さらに、抵抗26の抵抗値R26を大きくするこ
とによりコンデンサ100の容量値C100をかなり
小さくすることができる。なお、コンデンサ10
0に抵抗値の低い低抗を直列に接続しても、その
抗果を得ることができる(ただし、ない方が良
い)。
とによりコンデンサ100の容量値C100をかなり
小さくすることができる。なお、コンデンサ10
0に抵抗値の低い低抗を直列に接続しても、その
抗果を得ることができる(ただし、ない方が良
い)。
なお、前述の実施例では、回転形のモータにつ
いて説明したが、直進形のモーターであつても良
い。また、3相に限らず、一般に、多相のモータ
駆動回路が構成できる。さらに、比較器103、
分配・給電器101および検出器102の構成は
前述の実施例に限定されるものではない。その他
本発明の主旨を変えずして種々の変形が可能であ
る。
いて説明したが、直進形のモーターであつても良
い。また、3相に限らず、一般に、多相のモータ
駆動回路が構成できる。さらに、比較器103、
分配・給電器101および検出器102の構成は
前述の実施例に限定されるものではない。その他
本発明の主旨を変えずして種々の変形が可能であ
る。
以上本発明のモータ駆動回路は、多相のコイル
への給電状態を指令信号に対応させる帰還ループ
を有しながらも、その位相補償を安定かつ確実な
ものとなしており、各相のコイルへの供給状態が
変化しても帰還ループは安定に動作する。従つて
本発明に基づいて、音響機器用ブラシレス直流モ
ータの駆動回路を構成するならば、性能の安定し
たモータ駆動回路が得られる。
への給電状態を指令信号に対応させる帰還ループ
を有しながらも、その位相補償を安定かつ確実な
ものとなしており、各相のコイルへの供給状態が
変化しても帰還ループは安定に動作する。従つて
本発明に基づいて、音響機器用ブラシレス直流モ
ータの駆動回路を構成するならば、性能の安定し
たモータ駆動回路が得られる。
第1図は本発明の実施例を表わす電気回路図、
第2図は電圧・電流変換器の具体的な構成を示す
電気回路図、第3図は増幅器の電流増幅度特性
図、第4図は本発明の効果を説明するゲイン・ブ
ロツク図である。 11……界磁マグネツト、12,13,14…
…コイル、15,16,17……ホール素子、1
8……速度電圧変換器、20……電圧・電流変換
器、100……位相補償用コンデンサ、101…
…分配・給電器、102……電流検出器、103
……比較器、104……定電流供給器、110…
…増幅器、111……差動形分配器、112,1
13,114……増幅器、115,116,11
7……駆動トランジスタ。
第2図は電圧・電流変換器の具体的な構成を示す
電気回路図、第3図は増幅器の電流増幅度特性
図、第4図は本発明の効果を説明するゲイン・ブ
ロツク図である。 11……界磁マグネツト、12,13,14…
…コイル、15,16,17……ホール素子、1
8……速度電圧変換器、20……電圧・電流変換
器、100……位相補償用コンデンサ、101…
…分配・給電器、102……電流検出器、103
……比較器、104……定電流供給器、110…
…増幅器、111……差動形分配器、112,1
13,114……増幅器、115,116,11
7……駆動トランジスタ。
Claims (1)
- 1 多相のコイルへの給電を制御する分配・給電
器と、前記多相のコイルへの給電状態に対応した
信号を得る検出器と、前記多相のコイルへの給電
を指令する指令信号発生器と、ベース端子側に前
記指令信号発生器の出力端が接続され、エミツタ
端子側に前記検出器の一方の端子が接続された比
較用のトランジスタを有し、前記指令信号発生器
と前記検出器の出力信号の両者に応じた出力信号
を前記比較用のトランジスタのコレクタ端子側か
ら前記分配・給電器に供給する比較器と、前記比
較器、分配・給電器および検出器によつて構成さ
れる帰還ループの位相補償用のコンデンサと、少
なくとも2個の定電流出力端子を有する定電流供
給器を具備し、前記比較器は前記比較用のトラン
ジスタのベース端子側と前記検出器の他端の間に
抵抗とダイオード接続されたトランジスタの直列
回路を有し、前記比較用のトランジスタのコレク
タ端子側に前記定電流供給器の第1の定電流出力
端子が接続され、前記抵抗と前記ダイオード接続
されたトランジスタの直列回路に設けた接続端に
前記定電流供給器の第2の定電流出力端子が接続
されたことを特徴とするモータ駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56130421A JPS5833985A (ja) | 1981-08-19 | 1981-08-19 | モ−タ駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56130421A JPS5833985A (ja) | 1981-08-19 | 1981-08-19 | モ−タ駆動回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5833985A JPS5833985A (ja) | 1983-02-28 |
JPH0216670B2 true JPH0216670B2 (ja) | 1990-04-17 |
Family
ID=15033842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56130421A Granted JPS5833985A (ja) | 1981-08-19 | 1981-08-19 | モ−タ駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5833985A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS601700U (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-08 | 三菱重工業株式会社 | 補助操船装置付き船舶の操舵制御装置 |
-
1981
- 1981-08-19 JP JP56130421A patent/JPS5833985A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5833985A (ja) | 1983-02-28 |
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