JPH02165936A - ラジアルタイヤの二次成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、自動車用ラジアルタイヤの二次成形装置に
関するものである。

（従来の技術） 自動車用のラジアルタイヤは、−次成形機で作られた円
筒状の一次カーカスを二次成形機でトロイダル状に変形
し、その表面にベル１へおよびトレッドキャップを貼付
けて作られる。そして、このような成形を行なうための
二次成形装置として、トランスファタイプおよびベルト
リングタイプの２型式が知られている。

すなわち、トランスファタイプは、上記円筒状の一次カ
ーカスをトロイダル状に変形するためのシェーピングド
ラムを片持状に支持し、その軸線延長上に上記のベルト
およびトレッドキャップを無端状に貼合せて積層するた
めのベルト成形ドラムを設置し、このベルト成形ドラム
の前後上方にベルト供給用のベルトサービサおよびトレ
ッドキャップ供給用のトレッドサービサを設け、上記シ
ェーピングドラムとベルト成形ドラムとの間に、Ｅ記の
ベルトおよび１へレッドキャップの積層体を搬送するた
めのトランスファリングを摺動自在に設け、ベルト成形
ドラム上で複数枚のベルトおよびトレッドキャップを無
端状に貼合せ、得られたリング状の積層体をトランスフ
ァリングでベルト成形ドラムからシェーピングドラムま
で搬送し、次いで、シェーピングドラム上の一次カーカ
スをトロイダル状に変形してその表面を上記リング状の
積層体の内面に圧接し、しかるのちトランスファリング
を拡径して上記積層体を解放し、もとに戻し、更にステ
ッチローラで上記積層体の内面を一次カーカスの外面に
圧着して成形するものである。

また、ベルトリングタイプは、上記と同様のシェーピン
グドラムの軸線方向両側にベルトリングをそれぞれ摺動
自在に設け、上記シェーピングドラムに円筒状の一次カ
ーカスを取付けたのち、上記両側のベルトリングを近接
させてこのベルトリングで上記シェーピングドラム上の
一次カーカスを囲み、次いでこの一次カーカスをトロイ
ダル状に変形し、その頂部を上記両側のベルトリングの
近接部の隙間から覗かせ、しかるのち両側のベルトリン
グにまたがって複数枚のベルトおよびトレッドキャップ
を順に、かつ無端状に積層し、これらをステッチローラ
で圧着し、更に両側のベルトリングをもとの待機位置に
戻したのち、上記のステッチローラを再駆動してベルト
およびトレッドキャップの積層体内面を一次カーカスの
外表面に圧着し成形するものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来のトランスファタイヤの二次成形装
置は、ベルト成形ドラム上でベルトおよびトレッドキャ
ップを積層し、この積層体をトランスファリングでシェ
ーピングドラムまで搬送して一次カーカスと重ねるもの
であるから、トランスファリングで搬送するのに伴い、
上記−火力−カスに対して上記のベルトおよびトレッド
キャップの位置ずれが生じ、ｉ１品タイヤのユニフオミ
ティが低下するという問題があった。

また、従来のベルトリングタイプの二次成形装置は、ベ
ルトおよびトレッドキャップの成形をシェーピングドラ
ムの位置で行なうので、ベルトおよびトレッドキャップ
の搬送に伴う位置ずれが生じない反面、ベルトリングの
内面にトロイダル状−次カーカスが接し、外面にベルト
が積層された状態でベルトリングを抜くので、このベル
トリングの抜取りに伴う摩擦によってベルトがずれ、ま
た−次カーカスのトロイダル変形を小さくしてこのトロ
イダル変形によるベルトリングの拡径を抑制すると、ベ
ルトリング抜取り後のステッチ作業に長時間を要し、ト
ランスファタイプに比べて生産性が低くなるという問題
があった。

この発明は、従来のベルトリングタイプの二次成形機の
長所を生かし、その欠点を解消するものであり、ベルト
およびトレッドのリング状積層体を搬送したり、ベルト
リングを抜いたりする必要がなく、−次カーカスのトロ
イダル変形を従来のトランスファタイプと同程度に大き
くしてステッチ時間を短縮することができる新型式の二
次成形装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明のラジアルタイヤの二次成形装置は、第１図に
示すように１円筒状の一次カーカスＡをトロイダル状に
変形するためのシェーピングドラム３を片持状に支持し
、このシェーピングドラム３の軸線延長上にラジアルタ
イヤのベルトおよびトレッドキャップをそれぞれ無端状
に貼合せて積層するための直径が拡大・縮小可能なベル
ト成形ドラム９を上記軸線方向に摺動自在に設け、上記
シェーピングドラム３のヘッドストック１側に上記ベル
ト成形ドラム９上のベルトおよびトレッドキャップを外
側から着脱自在に抱持するためのホールドリング１１を
上記軸線方向に摺動自在に設け、上記のベルト成形ドラ
ム９にベルトを供給するためのベルトサービサ１２およ
びトレッドキャップを供給するためのトレッドサービサ
１３をそれぞれ上記シェーピングドラム３に向けて設け
たことを特徴とする。

この発明で使用するシェーピングドラム３は、従来のト
ランスファタイプの二次成形装置用のものと同様に、ヘ
ッドストック１から水平に突出する主軸２の先端部に片
持状に取付けられたものであり、左右のフランジ３ａ、
３ｂにまたがって一次カーカスＡを装着し、上記左右の
フランジ３ａ、３ｂをその中間点へ移動して間隔を狭く
しながらフランジ３ａ、３ｂ間に加圧空気を送って上記
−次カーカスＡをトロイダル状に変形するようになって
いる。また、ベルト成形ドラム９は、上記シェーピング
ドラム３の軸線方向に摺動自在である点以外は従来と同
様に形成されており、半径方向に摺動可能な複数個のセ
グメントでドラムが形成され、このセグメントの摺動に
よってドラム径が変化するものである。また、ホールド
リング１１は、従来のトランスファタイプの装置に使用
されているトランスファリングと実質的に同じ構造を有
しており、従来のトランスファリングがシェーピングド
ラム３とベルト成形ドラム９との間を摺動するのに対し
、シェーピングドラム３とヘッドストック１との間、す
なわち従来の反対側で摺動する点が相違する。また、ベ
ルトサービサ１２およびトレッドサービサ１３は、従来
のトランスファタイプではベルト成形ドラム９の位置に
設けられるのに対し、この発明ではシェーピングドラム
３に面して設けられる。

（作用） シェーピングドラム３に一次カーカスＡを取付けたのち
、ベルト成形ドラム９をシェーピングドラム３の位置ま
で移動し、このベルト成形ドラム３上にベルトサービサ
１２からベルトを、またトレッドサービサ１３からトレ
ッドキャップをそれぞれ供給してこれらを無端状に貼合
せる。次いで、ホールドリング１１をシェーピングドラ
ム１の位置まで移動し、このホールドリング１１にベル
トおよびトレッドキャップのリング状積層体を外側から
抱持させ、しかるのちベルト成形ドラム９の直径を縮小
してベルト成形ドラム９を上記リング状積層体から分離
する。そして、この分離後、シェーピングドラム３上の
一次カーカスＡをトロイダル状に変形し、その外表面を
リング状積層体の内面に圧接させ、しかるのちホールド
リング１１による抱持を解放してホールドリング１１を
もとの待機位置にもどし、続いてステッチローラ（図示
されていない）な圧接させて上記リング状積層体をトロ
イダル状の一次カーカスに貼付け、二次成形を終了する
。

（実施例） 第１図および第２図に示すように、シェーピングドラム
用ヘッドストック１に片持状に支持された主軸２の先端
側に２枚のフランジ３ａ、３ｂを取付けてシェーピング
ドラム３が構成される。このシェーピングドラム３の下
方に下部フレーム４を介して２本のレール５が上記主軸
２と平行に敷設され、このレール５上にドラムベース６
が摺動自在に乗せられ、このドラムベース６が回転ねじ
シャフト（図示されていない）等の送り手段によって図
示の待機位置とシェーピングドラム３との間を往復する
ようになっている。そして、このドラムベース６上に片
持状に支持されモータ７で駆動される水平軸８にベルト
成形ドラム９が取付けられる。一方、ヘッドストック１
側のレール５上にリング用ベース１０が摺動自在に乗せ
られ、走行チェーン（図示されていない）等の送り手段
に連結されて図示の待機位置とシェーピングドラム３と
の間を往復するように構成され、このリング用ベース１
０上にホールドリング１１が設けらる。

そして、シェーピングドラム３の前後上方にベルトサー
ビサ１２およびトレッドサービサ１３がそれぞれ設けら
れる。

上記ベルト成形ドラム９の一例が第３図に示される。す
なわち、上記水平軸８の自由端にボス２１ａを介して多
数本のアーム２１が放射状に固定され、このアーム２１
のシェーピングドラム３側表面にガイドレール２２（第
４図参照）が固定され、反対側に上記のボス２１ａと同
心状にリング状突起２１ｂが形成されている。上記のガ
イドレール２２に摺動板２３がスライダ２４を介して摺
動自在に取付けられる。この摺動板２３は、シェーピン
グドラム３側に延びる第１アーム２３ａと反対側に延び
る第２アーム２３ｂとを有し、この第２アーム２３ｂに
上記放射状のアーム２１およびガイドレール２２の挿通
される角孔２３ｃが穿設され、第２アーム２３ｂの先端
側に流体シリンダ２５が半径方向に向けて固定され、そ
のピストンロッド２５ａの水平軸８側端部が上記のリン
グ状突起２１ｂに連結される。一方、第１アーム２３ａ
の先端にベルト成形ドラム９のセグメント９ａが固定さ
れ、各摺動板２３が半径方向ストロークの内方端に位置
したとき、全数のセグメント９ａが互いに接して円筒を
形成するようになっている。なお、ベルト成形ドラム９
の拡径時の直径は、流体シリンダ２５のピストンロッド
２５ａの外向き突出端に固定されるストッパ２６の厚み
によって調節される。

ホールドリング１１は、第５図および第６図に示すよう
に、その外周に等間隔に並ぶ多数個の流体シリンダ３１
を備えており、そのピストンロッド３１♂および流体シ
リンダ３１の両側に位置する摺動ロッド３２．３２がそ
れぞれホールドリング１１を摺動自在に貫通し、上記ピ
ストンロッド３１ａおよび摺動ロッド３２．３２の各突
出端がホールド用セグメント３３に固定される。そして
、上記ピストンロッド３１ａの外向き突出端にホールド
用セグメント３３の摺動量を制御するためのストッパ３
４が固定される。

上記の構造において、第２図に示すように、シェーピン
グドラム３に円筒状−次カーカスＡが装着されたのち、
待機位置の拡径状態のベルト成形ドラム９がシェーピン
グドラム３の位置に移される。そして、第７図に示すよ
うに、ベルトサービサ１２からベルトＢが、またトレッ
ドサービサ１３からトレッドキャップＣがそれぞれ供給
され、ベルト成形ドラム９上で無端状に貼合され、積層
される。

次いで、ヘッドストック１側の待機位置のホールドリン
グ１１がシェーピングドラム３の位置に移され、第８図
に示すように、拡径状態のホールド用セグメント３３が
トレッドキャップＣの外周を囲む、しかるのち、ホール
ドリング１１の流体シリンダ３１のピストンロッド３１
ａが中心側に押出され、第９図に示すように、ホールド
用セグメント３３がトレッドキャップＣの外周に接して
トレッドキャップＣおよびベルトＢのリング状積層体を
抱持し、この抱持後、ベルト成形ドラム９の流体シリン
ダ２５のピストンロッド２５ａが引込められてベルト成
形ドラム９が縮径され、ベルト成形ドラム９がベルトＢ
の内面から分離され、ベルト成形ドラム９がもとの待機
位置にもどされる。

上記ベルト成形ドラム９の離脱後、シェーピングドラム
３の２枚のフランジ３ａ、３ｂと一次カーカスＡとで囲
まれた空間に加圧空気を送りながら２枚のフランジ３ａ
、３ｂの間隔を狭めることにより（第１０図参照）、−
次カーカスＡがトロイダル状に変形され、ベルトＢの内
面にトロイダル状−次カーカスＡの周面が圧接される。

そして、ホールドリング１１の流体シリンダ３１のピス
トンロッド３１ａを引込めてホールド用セグメント３３
を拡径し、ホールドリング１１をもとの待機位置にもど
したのち、ステッチローラ（図示されていない）をトレ
ッドキャップＣに圧接しながら主軸２を回転してトロイ
ダル状−次カーカスＡ、ベルトＢおよびトレッドキャッ
プＣを一体に貼合せ、第１１図に示すようにプリンタイ
ヤＧを得る。

上記の実施例において、ベルト成形ドラム９の流体シリ
ンダ２５を設ける代りにベルト成形ドラム９の内側に円
筒状支持体を設け、この円筒状支持体の周囲にセグメン
ト９ａに対応するブラダを配置し、このブラダの膨張・
収縮によってセグメント９ａを半径方向に摺動させても
よいが、実施例の方がセグメント９ａの内側空間が広く
なるので、セグメント９ａの摺動ストローク量を大きく
とり易く、またストローク量の調節をストッパ２６の厚
みを変えることによって容易に行なうことができる。ま
た、ホールドリング１１の外側の流体シリンダ３１の代
りに内側にブラダを設けてもよい。

（発明の効果） シェーピングドラムの位置にベルト成形ドラムを移動し
、この位置でベルトおよびトレッドキャップを貼合せ、
積層し、得られた積層体を移動することなく、ホールド
リングを移動してベルト成形ドラムから上記の積層体を
ホールドリングに移し替え、更に積層体の内側でシェー
ピングドラム上の一部カーカスをトロイダル状に変形し
、その外周を上記積層体の内面に圧接させるようにした
ものであり、ベルトおよびトレッドキャップがシェーピ
ングドラムの軸方向に移動することが全くないので、従
来のトランスファタイプに見られる移動に伴なう位置ず
れの生じることがなく、製品タイヤのユニフオミテイが
向上する。しかも、従来のトランスファタイプと同様に
、ベルト成形ドラム上でベルトおよびトレッドキャップ
を成形するので、−次カーカスのトロイダル変形をトラ
ンスファタイプと同程度に大きくすることができ、ステ
ッチ作業を従来のベルトリングタイプに比べて短縮し、
生産性を向上することができる。すなわち、従来のトラ
ンスファタイプおよびベルトリングタイプの特長を生か
し、欠点を解消することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の平面図、第２図は第１図の
要部の正面図、第３図はベルト成形ドラムの要部の一部
破砕正面図、第４図は第３図の■−■線断面図、第５図
はホールドリングの側面図、第６図は第５図のＶｌ−Ｖ
Ｉ線断面図、第７図ないし第１１図は運転状態を説明す
るシェーピングドラム部の正面図である。 Ａニー次カーカス、Ｂ：ベルト、Ｃニドレッドキャップ
、１：ヘッドストック、２：主軸、３：シェーピングド
ラム、５：レール、６：ドラムベース、９：ベルト成形
ドラム、１０：リング用ベース、１にホールドリング。 特許出願人　　東洋ゴム工業株式会社 代理人　弁理士　　吉　１）了　同 第１図 第４図 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒状の一次カーカスをトロイダル状に変形する
   ためのシェーピングドラムを片持状に支持し、このシェ
   ーピングドラムの軸線延長上にラジアルタイヤのベルト
   およびトレッドキャップをそれぞれ無端状に貼合せて積
   層するための直径が拡大・縮小可能なベルト成形ドラム
   を上記軸線方向に摺動自在に設け、上記シェーピングド
   ラムのヘッドストック側に上記ベルト成形ドラム上のベ
   ルトおよびトレッドキャップを外側から着脱自在に抱持
   するためのホールドリングを上記軸線方向に摺動自在に
   設け、上記のベルト成形ドラムにベルトを供給するため
   のベルトサービサおよびトレッドキャップを供給するた
   めのトレッドサービサをそれぞれ上記シェーピングドラ
   ムに向けて設けたことを特徴とするラジアルタイヤの二
   次成形装置。