JPH02162360A - 加熱定着方法及び該定着用カプセルトナー - Google Patents

加熱定着方法及び該定着用カプセルトナー

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JPH02162360A
JPH02162360A JP63316140A JP31614088A JPH02162360A JP H02162360 A JPH02162360 A JP H02162360A JP 63316140 A JP63316140 A JP 63316140A JP 31614088 A JP31614088 A JP 31614088A JP H02162360 A JPH02162360 A JP H02162360A
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fixing
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resin
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JP63316140A
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Hiroaki Kawakami
宏明 川上
Takashige Kasuya
貴重 粕谷
Yasuhide Goseki
康秀 後関
Satoshi Matsunaga
聡 松永
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Canon Inc
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    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • G03G9/09307Encapsulated toner particles specified by the shell material
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電印刷、磁気記録などにおける
、トナーにより形成された顕画像を記録材に定着させる
定着方法および該定着方法に用いられるトナーに関する
[従来の技術] 従来、トナーの顕画像を記録材に定着する方法としては
、所定の温度に維持された加熱ローラーと弾性層を有し
て該加熱ローラーに圧接する加圧ローラーとによって、
未定着のトナー顕画像を保持した記録材を挟持搬送しつ
つ加熱する熱ロール定着方式が多用されている。
またUSP 3,578,797号明細書に記載された
、所謂ベルト定着方式が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上述の従来多用されてきた熱ロール定着で
は、 (1)熱ローラーが所定温度に達するまでの画像形成作
動禁止の時間、所謂ウェイト時間がある。
(2)記録材の通過あるいは他の外的要因で加熱ローラ
ーの温度が変動することによる定着不良および加熱ロー
ラーへのトナーの転移、所謂オフセット現象を防止する
ために、加熱ローラーを最適な温度に維持する必要があ
り、このためには加熱ローラーあるいは加熱体の熱容量
を大きくしなければならず、これには大きな電力を要す
る。
(3)ローラーが低温度であるため、記録材が加熱ロー
ラーを通過排出される際は、記録材および記録材上のト
ナーが緩慢に冷却されるため、トナーの粘着性が高い状
態となり、ローラーの曲率とも相まって、オフセ・ント
あるいは記録材を巻き込むことによる、紙づまりを生ず
ることがある。
(4)高温の加熱ローラーが直接手に触れる構成となり
安全性に問題があったり、保護部材が必要であったりす
る。また、USP 3,578,797号記載のベルト
定着方式においても、前述の熱ロール定着の問題点(1
)、(2)は根本的に解決されていない。
本発明の目的は、上述の如き問題点を解決したウェイト
時間が実質的にないあるいは、極めて短時間であり、か
つ低消費電力でオフセット現象が発生せず記録材へのト
ナー画像の定着も良好である新規な加熱定着方法を提供
するものである。
また、本発明の目的は、本発明中で提供される加熱定着
方法において好ましく用いられる加熱定着用トナーを提
供するものである。
更に本発明の別の目的は高温の回転ローラーを使用しな
いことで、耐熱性特殊軸受けを必要としない加熱定着方
法を提供するものである。
更に本発明の別の目的は、高温体に直接手を触れること
のない定着装置構成を有することで、安全性に優れたあ
るいは保護部材を必要としない加熱定着方法を提供する
ものである。
[課題を解決するための手段] 本出願人が先に提案した特願昭82−147884にお
いては、パルス状に通電発熱させた低熱容量の発熱体に
よって、移動する耐熱性シートを介してトナー顕画像を
加熱し、記録材へ定着させる定着装置によって、ウェイ
ト時間が短かく低消費電力の画像形成装置が提案されて
いる。また同様に本出願人が先に提案した特願昭83−
12088においては、トナーの顕画像を耐熱性シート
を介して記録材へ加熱定着する定着装置において、該耐
熱性シートが耐熱層と離型層あるいは低抵抗層を有する
ことで、オフセット現象を有効に防止する定着装置が提
案されている。
しかしながら、優れたトナー顕画像の記録材への定着性
、オフセットの防止等を達成しつつ、ウェイト時間が短
かく、低消費電力である定着方法を実現するためには、
上述の如き定着装置に加えて、トナーの特性に負うとこ
ろが大きい。
前記目的を達成する本発明は、樹脂および着色材料を主
成分とする芯粒子を結着樹脂を殻材として被覆したカプ
セルトナーを用い、該トナーの顕画像を記録材に加熱定
着する方法において、a)該殻材結着樹脂が、芳香族ビ
ニル系モノマー、アクリル酸エステル類モノマー、メタ
クリル酸エステル類モノマーから選ばれる一種以上の千
ノで−から成る重合体であり、該結着樹脂はTHF不溶
分を結着樹脂を基準として10〜90重量%含有し、か
つゲルパーミェイションクロマトグラフィー(GPC)
によって測定されたクロマトグラムが分子量103〜2
 X 104及び分子量3 X 104〜1×107の
それぞれの分子量領域に少なくとも一つのピークを有す
ることを特徴とするカプセルトナーを用い、 b)固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し且
つフィルムを介して記録材を該加熱体に密着させる加圧
部材とにより、記録材に該トナーの顕画像を加熱定着す
ることを特徴とする加熱定着方法に関する。
更に、固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し
且つフィルムを介して記録材を該加熱体に密着させる加
圧部材とにより、記録材にトナーの顕画像を加熱定着す
る定着方法に使用されるトナーにおいて、該トナーは樹
脂および着色材料を主成分とする芯粒子を結着樹脂を殻
材として被覆したカプセルトナーであって、該殻材結着
樹脂が、芳香族ビニル系モノマー、アクリル酸エステル
類モノマー、メタクリル酸エステル類モノマーから選ば
れる一種以上のモノマーから成る重合体であり、該結着
樹脂はTHF不溶分を結着樹脂を基準として10〜90
重量%含有し、かつゲルパーミェイションクロマトグラ
フィー(GPC)によって測定されたクロマトグラムが
分子量103〜2 X 104及び分子量3×104l
〜1×107のそれぞれの分子量領域に少なくとも一つ
のピークを有することを特徴とする加熱定着用カプセル
トナーに関する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の加熱定着方法の構成上の特徴の一つは、カプセ
ルトナーの殻材結着樹脂の合成過程において、第1段階
目に合成される低重合度重合体のGpCクロマトグラム
による分子量が103〜2×104に少なくとも1つの
ピークを有し、さらに2段階目の重合過程により生成さ
れた最終生成物である殻材結着樹脂が3 X 104〜
I X 107 に少なくとも1つのGPCクロマトグ
ラムのピークを有することで、該殻材結着樹脂が103
〜2 X 104および3×104〜1×107の各々
の領域に少なくとも1つのピークを有することであり、
さらには同時にTHF不溶分を結着樹脂を基準として1
0〜90重量%含有することにある。
殻材結着樹脂の主成分が分子量103〜2 X 104
及び3 X 10”〜1×107の領域に各々ピークを
少なくとも1つ有するのみの重合体を用いたカプセルト
ナーを使用した場合、加熱定着過程での定着部材へのオ
フセット、記録材へのトナーの浸み込み、裏移り等、定
着画像の画質を劣化させる原因となり、すべての特性を
満足させられるトナーにはなりにくい。
一方、殻材結着樹脂の主成分がTHF不溶分を結着樹脂
を基準として10〜90重量%含有する重合体を用いた
トナーを本発明の加熱定着方法に適用する場合には、加
熱定着過程での定着部材へのオフセット、記録材へのト
ナーの浸み込み、裏移り等を防止するには効果は認めら
れる。しかし、一般的にTHF不溶分を含有する重合体
を結着樹脂に用いたトナーでは加熱定着するために比較
的多くのエネルギーが必要となり、それは本発明の加熱
定着方法でも例外ではない。定着温度を高める場合には
、加熱体と加圧部材の中間に位置するフィルムの耐久性
を損なう恐れがあり、定着時間を長くとるために記録材
の搬送速度を下げる場合には画像形成動作の速度を規制
することとなり、加熱体との密着時間を長くとるために
定着ニップを広げる場合には、加圧部材からの圧力を増
大させる必要があるために、加熱体と加圧部材の中間に
位置するフィルムの機械的強度の面から見た耐久性が問
題となる。
また、上述した問題点を解決するために上記重合体を各
々別個に用意した上で機械的に混合しただけでは充分に
均一な状態にある結着樹脂を得ることは困難である。こ
のような混合の不均一性はトナーのブロッキング、定着
性、オフセット性の低下さらには現像性や他の特性の低
下を招く。
ゆえに、本発明の定着方法に用いるトナーとしては、芳
香族ビニル系モノマー、アクリル酸エステル類モノマー
及びメタクリル酸エステル類モノマーから選ばれる一種
以上のモノマーから成る重合体を結着樹脂として含有し
、該結着樹脂はTHF不溶分を結着樹脂を基準として1
0〜90重量%含有しゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィー(cpc)によって測定されたクロマトグラム
が分子量103〜2 X 104及び分子量3 X 1
0’〜I X 107のそれぞれの分子量領域に少なく
とも−っのピークを有する重合体を殻材とするカプセル
トナーを用いることにより、前記欠点を克服した加熱定
着方法が達成される。
上記重合体の製造にあたっては、塊状重合法、溶液重合
法及び懸濁重合法等一般的な合成法を適用することがで
きる。
また、上記重合体において樹脂合成過程の第1段階目に
生成する低重合度重合体と2段階目に合成され最終生成
物となる当該発明に使用される結着樹脂とは組成が必ず
しも同一である必要はないが、モノマーの主成分が同一
であることが好ましい。
本発明において、cpc  (ゲルパーミェーションク
ロマトグラフィ)によるクロマトグラムのピク又は/お
よびショルダーの分子量は次の条件で測定される。
すなわち、40°Cのヒートチャンバー中でカラムを安
定化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTH
F  (テトラヒドロフラン)を毎分1IIipの流速
で流し、試料濃度として0.05〜0.6重量%に調整
した樹脂のT)IF試料溶液を50〜200.p注入し
て測定する。試料の分子量測定にあたっては、試料の有
する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料に
より作製された検量線の対数値とカウント数との関係か
ら算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試料とし
ては、例えば、Pressure Chemical 
Co、製或いは、東洋ツーダニ業社製の分子量が6X1
02.2.1×103. 4X103゜1.75X 1
04 5.IX 104 1.IX 105 3.9X
 1058、EI X 105,2 X 106.4.
48 X 106のものを用い、少なくとも10点程度
の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。また
、検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
なお、カラムとしては103〜4 X 107の分子量
領域を適確に測定するために、市販のポリスチレンゲル
カラムを複数組合せるのが良く、例えば、Waters
社製のp−styragel 500.103.104
,105゜106の組合せや、昭和電工社製のShod
exKF−90Mや、KF−901,902,903,
904,905,908の組合せ、あるいは東洋曹達製
のTSKgel G100OH。
G2000H,G2500H,G3000H,G400
0H,G5000H。
G3000H,G700OH,CMHのうちの任意の組
合せが好ましい。
本発明でのTHF不溶分とは、樹脂組成物中のTHF溶
媒に対して不溶性となったポリマー成分(実質的に架橋
ポリマー)の重量割合を示し、架橋成分を含む樹脂組成
物の架橋の程度を示すパラメーターとして使うことがで
きる。THF不溶分とは、以下のように測定された値を
もって定義する。
すなわち、樹脂サンプル0.5〜1.0gを秤量しくi
lilg)、円筒濾紙(例えば東洋濾紙酸No、8BR
)に入れてソックスレー抽出器にかけ、溶媒としてTH
F 100〜200mpを用いて6時間抽出し、溶媒に
よって抽出された可溶成分をエバポレートした後、10
0°Cで数時間真空乾燥し、THF可溶樹脂成分量を秤
量する(W2g)。
Wl −W2 THF不溶分(%)−X100 Wl 本発明に適用されるカプセルトナーの殻材結着樹脂の主
成分を構成するモノマーとしては、例えば、スチレン、
α−メチルスチレン、p−クロルスチレンなどのスチレ
ン及びその置換体、アクリル酸、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酩ドデシ
ル、アクリル酩オクチル、アクリル酩フェニル、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のよう
な二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体
、例えばマレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体、例えば塩化ビニル、酢
酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル
類、例えばビニルメチルケトン、ビニルエキシルケトン
などのようなビニルケトン類、例えばビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ルなどのようなビニルエーテル類、ブタジェン等のビニ
ル性単量体が単独もしくは2種以上用いられる。
これらの中から本発明中で規定している結着樹脂の分子
量分布の特性を満たすような材料設計が比較的容易であ
る点、安価である点などからスチレンを主成分とするス
チレン系共重合体が好ましく用いられる。
本発明に使用されるトナー中には上記結着樹脂成分の他
に、該結着樹脂成分の含有量より少ない割合で以下の化
合物を含有させてもよい。例えばシリコーン樹脂、スチ
レン−ブタジェン樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、
ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ロ
ジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂
肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素
化パラフィン、パラフィンワックスなどである。
本発明に使用するカプセルトナーにおいては、必要なら
ば、芯材、殻材のいずれかあるいは両方に離型性物質を
含有させて用いることができる。
そのような離型剤の例としてはポリフッ化エチレン、フ
ッ素樹脂、フッ素化炭素油、シリコンオイル、低分子量
ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等があげられる
。含有量は芯材中あるいは殻材中に含まれるかで使用量
は異なるが、通常トナーに対し0.1〜50重量%使用
することが好ましく、より好ましくは0.5〜20重量
%使用することがより好ましい。
本発明の加熱定着方法に用いられるトナーは、カプセル
型トナーである。一般にカプセル型トナーは、樹脂、着
色剤等を含有する芯材を殻材で被覆した形態をとってお
り、均一な殻材被覆により流動性や帯電特性にすぐれて
いる。また殻材で保護されているため、ブロッキング性
、保存性にすぐれ、より低温で軟化する物質を芯材に含
有yせることが可能であり、定着性が向上し、さらには
実質的な定着温度を下げることが可能である。
本発明のカプセルトナー芯材に用いる樹脂材料としては
、種々の公知の樹脂から単独又は混合、あるいは反応さ
せて用いることができる。たとえばポリスチレン及びそ
の置換体の単重合体:スチレン−アクリル酸エステル共
重合体、スチレンメタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジェ
ン共重合体、スチレン−インプレン共重合体、スチレン
−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレン
系共重合体ニアクリル樹脂、メタクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリエステル樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂
、などが例示される。
更には、ワックス類(密ろう、カルナバワックス、マイ
クロクリスタリンワックスなど)、高級脂肪酸(ステア
リン酸、パルミチン酸、ラウリン酸など)、高級脂肪酸
金属塩(ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉛、
ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛など)、高級脂肪酸
誘導体(メチルヒドロキシステアレート、グリセロール
モノヒドロキシステアレートなど)、ポリオレフィン(
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化
ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリ4弗化エチレン
など)、オレフィン共重合体(エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂など)
、ゴム類(インブチレンゴム、ニトリルゴム、塩化ゴム
など)、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、クマロン
−インデン樹脂、メチルビニルエーテルー無水マレイン
酸共重合体、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノー
ル変性テルペン樹脂、などがあり、これらの中から単独
または混合、あるいは反応させて用いることができる。
また、本発明のカプセルトナーの芯材中には一般に、着
色剤として各種の染、顔料が含まれる。
このような染、顔料としては、例えば、カーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、ランプ黒、スーダンブラックSN
、ファースト−エローG、ベンジジン・二ロー、ピグメ
ント・エロー、インドファースト・オレンジ、イルガジ
ン・レッド、バラニトロアニリン・レッド、トルイジン
・レッド、カーミンFB、パーマネント・ボルドーFR
R、ピグメント・オレンジR、リソール・レッド2G、
レーキ・レッドC、ローダミンFB、ローダミンBレー
キ、メチル・バイオレッドBレーキ、フタロシアニンブ
ルー、ピグメントブルー、プリリャント・グリーンB、
フタロシアニングリーン、オイルイエローcc、サボン
・ファースト二ロ一〇〇G 、カヤセラ)Y8133.
カヤセットYG、スミプラスト・工o−CG、fホンフ
ァーストオレンジRR、オイル。
スカーレット、スミプラストオレンジG、オラゾール・
ブラウンB、ザボンファーストスカーレットCG、アイ
ゼンスピロン・レッド・BEH、オイルピンクOPなど
が適用できる。
さらにトナーを磁性トナーとして用いるために、芯材中
に磁性粉を含有せしめても良い。このような磁性粉とし
ては、磁場の中に置かれて磁化される物質が用いられ、
鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属の粉末、もし
くはマグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金
や化合物がある。この磁性粉の含有量はトナー重量に対
して15〜70重量%が良い。
本発明のカプセルトナーの芯材は、」−記成分を、例え
ばロールミルなどにより溶融混練し、ジェットミルなど
により粉砕し、必要に応じて風力分級器により分級する
ことにより得られる。更には、溶融混練した後スプレー
法、懸濁造粒法、静電霧化方法などにより造粒し、必要
に応じて分級することにより、体積平均粒径が20角以
下の微粒子として調整される。
これらの芯粒子をカプセル化する方法としては公知のカ
プセル化技術を利用することができる。例えば、機械的
衝撃力を利用し、殻材を芯材表面に固定化する乾式カプ
セル方法や、スプレードライ法、コアセルベーション法
、相分離法などが好適に使用できるほか、1n−sit
u重合法、米国特許第3,338,991号明細書、同
第3,328,848号明細書、同第3.502.58
2号明細書に記載されている方法なども使用できる。
本発明のカプセルトナーは場合によってはコロイダルシ
リカ等の流動性向上剤、あるいは滑剤、研摩剤、電荷調
整剤などを混合した後に現像剤として用いることもでき
る。
また2成分現像剤として用いる場合には鉄粉キャリア、
フェライトキャリア、またはこれらをシリコン樹脂、ア
クリル樹脂等でコートしたキャリア、あるいは樹脂中に
磁性体を分散したキャリア等と混合した後に現像剤とし
て用いる。
次に本発明の定着方法について説明する。
先ず、本発明の画像形成装置の一例の概略構造を第1図
に基づいて説明する。1はガラス等の透明部材よりなる
原稿載置台で、矢印a方向に往復動して原稿を走査する
。原稿載置台の直下には短焦点小径結像素子アレイ2が
配されていて、原稿載置台上に置かれた原稿像は照明ラ
ンプ3によって照射され、その反射光像は上記アレイ2
によって感光ドラム4上にスリット露光される。なおこ
の感光ドラムは矢印す方向に回転する。また5は帯電器
であり、例えば酸化亜鉛感光層あるいは有機半導体感光
層等を被覆された感光ドラム4上に一様に帯電を行なう
。この帯電器5により一様に帯電されたドラム4は、素
子アレイ2によって画像露光が行なわれた静電画像が形
成される。
この静電潜像は、現像器6により加熱で軟化溶融する樹
脂等より成るトナーを用いて顕像化される。一方、カセ
ットS内に収納されているシートPは、給送ローラ7と
感光ドラム4上の画像と同期するようタイミングをとっ
て上下方向で圧接して回転される対の搬送ローラ8によ
って、ドラム4上に送り込まれる。そして、転写放電器
9によって、感光ドラム4上に形成されているトナー像
は、シートP上に転写される。その後、公知の分離手段
によってドラム4から分離されたシートPは、搬送ガイ
ド10によって定着装置11に導かれ加熱定着処理され
た後にトレイ12上に排出される。なお、トナー像を転
写後、ドラム4上の残留トナーはクリーナ13によって
除去される。
第2(a)図に本発明の定着装置11の拡大図を示す。
20は装置に固定支持された低熱容量線状加熱体であっ
て、−例として厚み1.0mm 、巾10mm、長手長
240mmのアルミナ基板21に抵抗材料22を巾1.
0mmに塗工したもので長手方向両端より通電される。
通電はDC: 100Vの周期20m5ecのパルス状
波形で検温素子23によりコントロールされた所望の温
度、エネルギー放出量に応じたパルスを、そのパルス巾
を変化させて与える。略パルス巾は0.5m5ec〜5
 m5ecとなる。低熱容量線状加熱体20において検
温素子23で検出された温度がT】の場合、抵抗材料2
2に対向するフィルム24の表面温度T2はT1よりも
約10〜30°C低い。またフィルム24がトナ一定着
面より剥離する部分におけるフィルム表面温度T3は前
記温度T2とほぼ等しい温度である。
この様にエネルギー、温度制御された加熱体20に当接
して図中矢印方向に定着フィルム24は移動する。この
定着フィルムの一例として、厚み20p、mの耐熱フィ
ルム、例えばポリイミド、ポリエーテルイミド、PES
、 PFAに少なくとも画像当接面側にPTFE、 P
AF等のフッ素樹脂に導電材を漂加した離型層を10g
mコートしたエンドレスフィルムである。一般的には総
厚100により好ましくは40p未満、フィルム駆動は
駆動ローラー25と従動ローラー26による駆動とテン
ションにより矢印方向にシワなく移動する。
27はシリコンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を有す
る加圧ローラーで、総圧4〜20kgでフィルムを介し
て加熱体を加圧しフィルムと圧接回転する。
転写材28上の未定着トナー29は、入口ガイド30に
より定着部に導かれ、上述の加熱により定着像を得るも
のである。
以上はエンドレスベルトで説明したが第2(b)図の如
く、シート送り出し軸31及び巻取り軸32を使用し、
定着フィルムは右端のフィルム24であっても良い。
また画像形成装置としては複写機、プリンター、FAX
等のトナーを用いて画像を形成する装置全ての定着装置
に適応するものである。
本発明の加熱定着方法において、使用されるトナーは、
DSCを用い10°Cから200°C迄の測定範囲で測
定した結果、最初に現われる吸熱ピークの極大値が40
°Cから120°Cを示すトナーが好ましく、特に55
°Cから100°Cの特性を示すトナーがより好ましい
更に、フィルムをトナ一定着面より、はく離する時の温
度が前記吸熱温度よりも高い温度であることが好ましく
、更に好ましくは、前記吸熱温度よりも30°C以上(
より好ましくは40〜150℃)高い条件ではく離させ
ることが好ましい。
本発明での吸熱ピークの極大値を測定する方法としては
、ASTM D−3418−82に準拠し算出する。具
体的には、トナーを10〜15mg採取し窒素雰囲気下
で室温から200°Cまで昇温速度10°C/midで
加熱せしめた後、200°Cに10分間保持せしめ、次
に急冷することで、予めトナーの前処理を行なった後、
再び10°Cに10分間保持せしめ、10°O/win
の昇温速度で200°C迄加熱し測定する。一般的には
、第4図に示すデーターが得られ、最初に現われる吸熱
ピークの極大値を本発明において吸熱温度(To)と定
義する。
次に固定化する方法について述べる。トナーにおいては
芯材の破砕片や壁材が遊離したり、−旦付着せしめた壁
材が微量でも再遊離することは好ましくないので、確実
に固定化されることが好ましい。粉砕機の構成で、その
粉砕工程部分での粉体の滞留時間を長くする改造を施し
、かつ芯材が粉砕されない範囲の衝撃力と、融着の発生
しない範囲の温度コントロールを行うことが重要である
。−例として、回転するブレードまたはハンマーとライ
ナーの間で衝撃を与えかつリサイクル機構を有する粉砕
機(第3−1図を参照)が有効である。ブレードまたは
ハンマーの先端部の周速としては、30〜130IIl
/5eC1好ましくは30〜100m/SeCで固定化
を行い、温度は芯材と壁材の物性により異なるが10’
C〜100’C!、好ましくは20〜90°C1さらに
好ましくは30°C〜70°Cがよい。衝撃を加える部
分の滞留時間は0.2秒間〜12秒間が好ましい。
ピンミルの場合は粉体濃度を濃くする必要があるが、第
3−1図のタイプの機械では、遠心力により処理される
粉体がライナー近傍に集められるのでラチチュードはひ
ろい。
第3−1図及び第3−2図に示す装置は、回転軸301
、ロータ3021分散羽根3039回転片(ブレード)
 304 、仕切円板305.ケーシング306゜ライ
ナー307.衝撃部308.入ロ室309.出ロ室31
0、リターン路311.製品取出弁312.原料投入弁
313.ブロワ−314,及びジャケット315からな
る。
より詳細に第3−1図を参照しながら説明する。
壁材粒子を有する芯材粒子は導入口312から投入され
入口室309を通り、回転する分散羽根303にそって
回転するブレード304とライナー307の間の衝撃部
308を通り、出口室310を通り、リターン路311
及びブロワ−314を通り再び同回路を循環する。
第3−2図において、回転片(ブレード)304とライ
ナー307との間隙aが最小間隙であり、回転片304
の幅すに対応する空間が衝撃部である。
ピンミル間もしくはブレード又はハンマーとライナーと
の間の間隙は、0.5〜5mm程度が好ましく、さらに
好ましくはin+m〜3mmの場合によい結果が得られ
ている。ピンミルにおいてはピン間の最小間隙が0.5
〜5mmであり且つ最大間隙が5〜10mm以下、好ま
しくは5mm以下にすることでよい結果が得られる。
以上のようにして得られるトナーの中には壁材粒子どう
しの凝集物や5ル以下の微粒の芯材と壁材の付着物を少
量ながら発生する。このため、これらのものが、画像に
おけるカブリや白すしの原因や多数枚耐久中における画
像潤度の低下を誘弓して許容できない場合が、感光体や
複写機とのマツチングによっては起こる場合もある。固
定化後に更に分級工程をもうけ微粉及び粗粉の除去を行
うと、更に良好な画像品質が得られる。この分級工程と
しては種々の方式のいずれも効果があるが、特に分散能
力のある回転翼を使用する遠心力分級機タイプの機械や
固定壁型遠心力分級機が使用可能である。特にコアンダ
効果を用いたコアンダブロックを有する分級機(US 
PatentNo、4,132.1334明細書参照)
で好ましい効果が得られる。
(以下余白) [実施例] 以下に本発明の実施例、比較例で使用される結着樹脂の
合成例とその樹脂を殻材結着樹脂としたカプセルトナー
の製造例を挙げ説明するが、何ら本発明を限定するもの
ではない。部数は重量部を意味する。
(合成例1) 上記モノマー組成物を室温でトルエン400部に溶解、
混合する。次に上記トルエン混合溶液を攪拌下85°C
まで加熱し12時間重合反応を行い反応を終了した。ト
ルエンを留去することによって目的とする重合体を得た
得られた重合体の分子量をGPCにより測定したところ
Mw= 1.9 X 10’ 、Mw/Mn = 2.
21テあった。
上記、低重合度重合体40部を下記上ツマー組成物に溶
解し、混合溶液とした。
上記混合溶液にポリビニルアルコール部分ケン化物0.
1部を溶解した脱気水250部を加え懸濁分散液とした
水15部を入れ窒素置換した反応器に上記懸濁分散液を
添加し、反応温度90°Cで10時間懸濁重合反応させ
た。
反応終了後に炉別し、充分に水洗し脱水・乾燥すること
により、目的とするスチレン−アクリル酸ブチル共重合
体組成物を得た。
上記重合体の分子量をGPCにより測定したところ分子
量1.5 X105に相当する点に新たな分布のピーク
を有することを確認した。
また、THF不溶分は55重量%であった。
(合成例2) 上記千ツマー組成物をクメン還流下(148〜156°
C)で重合を完了し、クメンを除去した。
得られたスチレン重合体の分子量は、Mw=1.1×1
0’ 、 Mw/Mn = 2.21であった。
上記スチレン重合体40部を下記モノマー混合物に溶解
混合とした。
上記混合物にポリビニルアルコール部分ケン化物0.1
部を溶解した水230部を加え懸濁分散液とした。
反応温度85°Cで  時間反応させた。反応終了後、
炉別、脱水、乾燥し、スチレン−アクリル酸2−エチル
ヘキシル共重合体の組成物を得た。
上記重合体の分子量をGPCにより測定したところ分子
量3.I X105に相当する新たな分布ピークを有す
ることを確認した。
また、THF不溶分は77重量%であった。
(サンプルA) (サンプルB) 上記成分をロールミルを用いて溶融混練し、冷却後カッ
ターミルで粗粉砕し、更にジェットミルにより微粉砕し
た。次いでこの微粉末を風力分級機を用いて分級を行な
い、平均粒径10.2μmの芯材を得た。
上記成分を同様に混練、粉砕し、風力分級機を用い平均
粒径1.Ogmの殻材樹脂微粉を得た。
上記芯材100部に対し、殻材樹脂微粉35部をヘンシ
ェルミキサーにて混合し、次いで第3−1図に示す乾式
カプセル装置を用い、循環処理時間6分間、攪拌羽根の
周速fi1m/sec 、雰囲気温度35°C1最短間
隙2.5mmの条件でカプセル化を行った。
得られたカプセルトナー100部にコロイダルシリカ0
.5部を外添混合して、サンプルAを得た。
上記成分をサンプルAと同様な方法により平均粒径1.
Opmの殻材樹脂微粉末を得た。
サンプルAと同一芯材粒子を用い、上記殻材樹脂を用い
サンプルAと同様にカプセル化を行った。
ここで得られたカプセルトナー100部にコロイダルシ
リカ0.4部を外添混合して、サンプルBとした。
(サンプルC) 上記成分をサンプルAと同様、混練、粉砕、分級を行い
平均粒径10.3gmの芯材粒子を得た。
次いでサンプルAの殻材樹脂を用いて同様にカプセル化
を行った。
ここで得られたカプセルトナー100部に対しコロイダ
ルシリカ0.6部を外添混合して、サンプルCを得た。
サンプル010部に対して樹脂コートフェライトキャリ
100部を混合して二成分現像剤とした。
次にサンプルA−C及び第2図(a)に示す加熱定着装
置を用いて定着試験を行った。さらにブロッキング性試
験も行なった。
〈実施例1〉 この定着装置において加熱体の表面温度は170°C1
加熱部の抵抗材料の消費電力は150 W、加圧ローラ
ーの総圧は7kg、加圧ローラーとフィルムのニップは
3mm、定着処理速度(p、s、)100mm/see
に設定し、耐熱シートとしては、記録材との接触面にP
TFEに導電性物質を添加した低抵抗の離型層を有する
厚さ20)hmのポリイミドフィルムを使用した。
この時の加熱体の表面温度170’C!に達するまでに
要した時間は、約1.5sec、であった。
サンプルAを市販の複写機Canon NP1215 
(キャノン四部)の定着器をとり除いた改良機に適用し
未定着画像を得た。
この未定着画像を第2図(a)に示す様な外部定着機を
用い上記条件にて定着試験を行なった。
転写材としては市販のキヤノンニュードライヘー バー
 (キャノン販売社製) 54g/m2を用いた。
定着試験は、得られた定着画像中の20mmφのベタ黒
部を50g/cm2の荷重をかけたシルボン紙で摺擦し
、摺擦前後の画像濃度低下率(%)で表わした。画像濃
度の測定にはマクベス反射濃度計を用いた。さらに耐オ
フセット性を見るために改造機から取出した未定着画像
を連続して該外部定着試験機を通過させ、定着フィルム
及び対向ローラーの汚れ、画像のオフセットによる抜け
、転写材の画像上への汚れおよび転写材の裏側汚れなど
を見て判断した。
その結果、定着性は初期および200枚通紙後もほぼ変
らず1〜6%(平均2.3%)と良好であった。また耐
オフセット性は10,000枚の未定着画像通紙後にお
いても転写紙」二の汚れはもちろん、転写紙の裏側汚れ
も全く見られなかった。さらには連続通紙後、定着装置
のフィルム及び対向ローラー表面を観察したところ、ト
ナーの付着はほとんどなかった。
さらには、槽内温度45℃(一定)にしたオーブン中に
、ポリプロピレン製の100ccカツプ中にこのトナー
10gを入れたものを1日間放置し、ブロッキング性を
見たところ、トナー塊の発生はなく、良好であった・ く比較例1〉 本加熱定着装置と、加熱ローラ一定着装置との比較をす
るために次のようなテストを試みた。熱ローラ一定着用
の外部定着装置を用意した。該熱ローラ一定着器は上ロ
ーラーと下ローラーの2木のロールより成り、上ローラ
ー表面はテフロンであり、その中心部にヒーターを配し
たものであり、下ローラーにはシリコンゴムを用いてい
る。
ざらにニップ巾は3mmである。ローラー間の総圧は7
kgであった。
該熱ローラーの中心部に消費電力150Wのヒーターを
取付はロール回転下昇温させたところ、5分後でもその
表面温度は160°Cにしか上昇せず定着試験は実行で
きなかった。そこでヒーターを900Wのものに変更し
、定着ローラーの表面温度が170°C以上に保持可能
とした。この時に熱ロラー表面温度が室温から170°
Cにまで上昇するまでの時間は23秒でありさらに温度
調節により一定温度に保持されるために若干の時間を要
した。すなわち、熱ロール定着においてはきわめて大き
な消費電力が必要であり、ウェイトタイムはとり除くこ
とができないものである。
定着試験は、この900Wのヒーターを配した熱ロール
外部定着試験機を用い、定着ローラーのオイル塗布機構
およびクリーニング機構をとりはずした状態にて行なっ
た。定着処理速度は100mm/secと実施例1と同
じスピードにて行なった。
その結果、定着性は初期および200枚後で濃度低下率
が3〜11%(平均5.2%)と実施例1に比べやや劣
る結果となり、200枚通紙時においては、すでにオフ
セット現象による画像上の抜けが見られ、1900枚時
において転写紙に裏側汚れが発生した。さらに連続通紙
後ローラー表面を観察するとトナーが相当量付着してい
た。
〈実施例2〉 実施例1において定着処理速度を150mm/secに
変えて定着試験を行なった。ただし加熱体の表面温度は
175°Cになるように設定した。この時、加熱体の表
面温度が175°Cに達するまでに要した時間は約1.
8sec、であった。定着試験の結果をTable、 
1に示した。Table、 1に表わされるように良好
な結果を示した。
く比較例2〉 比較例1で用いた熱ロールによる外部定着試験機を使用
し、実施例2との比較のために定着処理速度150mm
/seeに変え、さらにローラー表面温度を175°C
に設定した。この時ローラー表面温度が175°Cに達
するまでに要した時間は約25sec、プラス若干時間
であった。
結果をTable、 1に示した。Table、 1に
表わされるように定着性およびオフセット性において劣
る結果となった。
〈実施例3〉 トナーサンプルBを用いて実施例1と同様の方法にて定
着試験およびトナーのブロッキングテストを行なった。
テスト条件およびテスト結果をTable、 1にまと
めて示す。
く比較例3〉 トナーサンプルBを用いて比較例1と同様の方法にて定
着試験を行なった。テスト条件およびテスト結果をTa
ble、 1にまとめて示す。
〈実施例4〉 トナーサンプルCを用いて実施例1と同様の方法にて定
着試験およびトナーのブロッキングテストを行なった。
テスト条件およびテスト結果をTable、 1にまと
めて示す。
く比較例4〉 トナーサンプルCを用いて比較例1と同様の方法にて定
着試験を行なった。テスト条件およびテスト結果をTa
ble、 1にまとめて示す。
本発明の実施例に示したトナーサンプルのDSCによる
吸熱温度(To)及び加熱体温度(T1)、フィルム表
面温度(T2) 、剥離時のフィルム表面温度(T3)
をTable、2に示す。
(以下余白) able めの定着装置の概略的断面図を示し、第2(b)図は、
本発明の別な態様の定着方法を実施するだめの定着装置
の概略的断面図を示す。第3−1図は芯粒子に粒子を固
定化するための装置の一例を概略的に示した図であり、
第3−2図は第3−1図の装置の部分拡大図である。第
4図は、トナーの吸熱ピークを示すグラフである。
T1:加熱体温度 T2.フィルム表面温度 T3;剥離時のフィルム表面温度 [発明の効果] 以上説明したように本発明の加熱定着方法により、少な
い消費電力で、オフセットがなく、定着性の良好な画像
が得られた。
【図面の簡単な説明】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)樹脂および着色材料を主成分とする芯粒子を結着
    樹脂を殻材として被覆したカプセルトナーを用い、該ト
    ナーの顕画像を記録材に加熱定着する方法において、 a)該殻材結着樹脂が、芳香族ビニル系モノマー、アク
    リル酸エステル類モノマー、メタクリル酸エステル類モ
    ノマーから選ばれる一種以上のモノマーから成る重合体
    であり、該結着樹脂はTHF不溶分を結着樹脂を基準と
    して10〜90重量%含有し、かつゲルパーミェイショ
    ンクロマトグラフィー(GPC)によって測定されたク
    ロマトグラムが分子量10^3〜2×10^4及び分子
    量3×10^4〜1×10^7のそれぞれの分子量領域
    に少なくとも一つのピークを有することを特徴とするカ
    プセルトナーを用い、 b)固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し且
    つフィルムを介して記録材を該加熱体に密着させる加圧
    部材とにより、記録材に該トナーの顕画像を加熱定着す
    ることを特徴とする加熱定着方法。
  2. (2)固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し
    且つフィルムを介して記録材を該加熱体に密着させる加
    圧部材とにより、記録材にトナーの顕画像を加熱定着す
    る定着方法に使用されるトナーにおいて、該トナーは樹
    脂および着色材料を主成分とする芯粒子を結着樹脂を殻
    材として被覆したカプセルトナーであって、該殻材結着
    樹脂が、芳香族ビニル系モノマー、アクリル酸エステル
    類モノマー、メタクリル酸エステル類モノマーから選ば
    れる一種以上のモノマーから成る重合体であり、該結着
    樹脂はTHF不溶分を結着樹脂を基準として10〜90
    重量%含有し、かつゲルパーミェイションクロマトグラ
    フィー(GPC)によって測定されたクロマトグラムが
    分子量10^3〜2×10^4及び分子量3×10^4
    〜1×10^7のそれぞれの分子量領域に少なくとも一
    つのピークを有することを特徴とする加熱定着用カプセ
    ルトナー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5436104A (en) * 1991-06-29 1995-07-25 Kao Corporation Method of forming fixed images using heated belt
US6153910A (en) * 1994-06-22 2000-11-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device with nitrogen implanted channel region
EP1091258A4 (en) * 1998-05-12 2004-06-23 Nippon Zeon Co POLYMERIZABLE TONER AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME

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