JPH02162039A - 容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野］ この発明は食料品用容器、特に内部の食料品を包装し、
貯蔵したのちに、マイクロ波放射線によって加熱するこ
とができる容器に関するものである。

〔従来の技術〕

マイクロ波放射線によって食料品を加熱すれば、極めて
容易にかつ迅速にあらかじめ調理された食料品を再加熱
して、暖がい食料品を食べることができ、また生の食品
を調理することができる。このため、小さくたとえば一
人前に分配され、マイクロ波オーブンで再加熱または調
理することができるように包装されたコンビニエンス・
ツース（ｃｏｎｖｅｎｉｅｎｃｅ　ｆｏｏｄｓ）が広く
販売されている。

コンビニエンス・ツースに使用される包装には多くの種
類があるが、消費前の食品の保存方法は包装の種類によ
って決定される。このため、防腐剤を添加せず、冷凍し
ないで新鮮さを保つ要求が増加しているので、微生物の
成長が妨げられる状態を保持するような包装用の物質の
開発が行われている。この目的のために、酸素障壁とし
ての性質を有する重合体が使用されており、包装の内部
には封止する前に二酸化炭素等の不活性ガスを導入する
。

〔発明が解決しようとする課題］ しかし、最近提案された酸素障壁としての性質を有する
包装用の重合物質、特に透明な重合物質は、マイクロ波
オーブンで食品を加熱するときなどに、耐熱性が良好で
はない。

この発明は上述の課題を解決するためになされたもので
、酸素障壁としての性質を有し、しかもマイクロ波を照
射することができ、かつ透明である食料品用容器を提供
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段］ この目的を達成するため、この発明においては、熱封止
することができ、透明で、剛性を有し、熱成形すること
ができ、マイクロ波を照射しうる食料品用容器において
、重合体からなる中央の酸素障壁層、上記酸素障壁層の
一面に設けられたポリオレフィン層および上記酸素障壁
層の他面に設けられかつ食料品に照射したマイクロ波に
よる熱に耐えうる重合体からなる剛性付与重合体層を有
する重合体シートを熱成形する。

〔作用〕

熱成形された重合体シートの酸素障壁層は容器自体にこ
れを提供し、たとえばスーパーマーケットの冷却キャビ
ネットなどに食料品を貯蔵するときには、この発明の容
器を封止部材によって封止し、内部にガスが封入された
包装とすれば、包装された食料品の寿命を長くすること
ができる。

〔実施例１ この発明の容器に使用される剛性付与重合体は、重合体
シートが十分な剛性を有し、貯蔵の間容器を積み重ねる
ことができるように、選ぶ必要がある。望ましくは、積
み重ねる容器の数、容器の寸法、容器の中に収納される
食品の重量によって剛性の程度を決定すべきである。容
器の形状をした剛性付与重合体の化学的性質および厚さ
は合成された容器の剛性を決定する。熱成形可能で、容
器にマイクロ波が照射されたときに所定の耐熱性を有す
る剛性付与重合体として使用する重合体の例としては、
ポリカーボネート、メチルペンテン重合体が挙げられる
。剛性付与重合体の層は熱成形する前の重合体シートの
厚さの１５〜３０％、望ましくは２５％の厚さを有する
。そして、一般に５０〜１２０−１望ましくは９０戸の
厚さにすれば、適当な剛性を得ることができるが、必要
ならばもっと厚い層またはもっと薄い層を使用してもよ
い。

この発明の容器の酸素障壁層としては望ましくはエチレ
ンとビニルアルコールとの共重合体を用いる。この層の
厚さは酸素障壁の程度特にシートが熱成形されたのちの
酸素障壁の程度によって決定される。熱成形される前の
厚さが１０〜２５Ｐのエチレンとビニルアルコールとの
共重合体を有するシートは熱成形の後においても新鮮な
肉製品の貯蔵に十分な酸素障壁としての性質を得ること
ができる。

ポリオレフィン層は容器にある程度の剛性を与えるよう
に選択すべきである。ポリオレフィン層は容器を熱封止
可能にするから、食料品が入れられた容器内に所定のガ
スを封入することができる。

一般に、ポリオレフィンはエチレン、プロピレン、１−
ブテンの少なくとも１つから誘導されるユニットを含む
重合体から少なくとも１つ選択し、高同族体たとえば１
−ヘキセン、１−オクテンの少なくとも１つから誘導さ
れるユニットを含めてもよい。使用されるポリオレフィ
ンの例としてはポリプロピレンを含み、アルケン共重合
体を混合してもよい。もし、ポリオレフィン層が適当な
熱封止の性質を与えることができないときには、さらに
熱封止層をポリオレフィン層に設けてもよい。

もし、熱封止層を使用するときには、熱封止層の材料を
周知の物質たとえば上記のオレフィンの少なくとも２つ
の共重合体から選択することができる。

ポリオレフィン層の主要機能は通常熱封止表面を与える
ことであり、剛性付与層、酸素障壁層の価格はポリオレ
フィン層の価格よりも一般に高価であるから、ポリオレ
フィン層の厚さは剛性付与層、酸素障壁層の厚さよりも
重要ではない。

この発明の容器を成形するのに使用する重合体シート全
体の厚さは任意に定めることができるが、一般に１５０
〜４５０−たとえば３５０ｐにする。もし、重合体シー
トが薄すぎるときには、剛性が不十分であり、重合体シ
ートが厚すぎるときには不経済である。

この発明の容器を製造するのに使用する重合体シートは
種々の重合体とそれらの間の接着結合層との共有押出し
成形によって容易に成形される。

その後、重合体シートは所定の形状に熱成形される。熱
成形は周知の方法によってなされる。

熱成形は低価格で極めて種々の形状の容器を製造するこ
とができるから、熱成形は重合体シートを成形するのに
好ましい方法である。この発明の容器の典型的な形状は
立ち上がった縁を有し、酸素障壁層が熱封止される表面
を有する皿状である。

しかし、他の形状にしてもよい。

この発明に係る容器の特に好ましい実施例は、エチレン
とビニルアルコールとの共重合体（たとえば厚さ２０．
）からなる酸素障壁層と、酸素障壁層の一面に設けられ
たポリカーボネート（たとえば厚さ９０４）、好ましく
はジェネラル　エレクトリック社から商標ｒ　Ｌｅｘａ
ｎ　Ｊで販売されているポリカーボネートからなる剛性
付与層と、酸素障壁層の他面に設けられたポリエチレン
層とからなり、従来の接着結合層を介して各層が共有押
出し成形によって接着された重合層を、熱成形して製造
する。重合体シートの全体の厚さはたとえば３５０−で
ある。

この発明に係る容器は、重合体シートの全体の厚さの１
５％の厚さを有するポリカーボネートからなる剛性付与
層を有し、ポリエチレンは１１０℃以上の温度では一般
にやわらかくなるににもかかわらず、容器は１１０℃以
上の温度でも寸法が安定している。ポリエチレンが約１
２０℃で溶融し、エチレンとビニルアルコールとの共重
合体が約１６０℃で溶融するにもかかわらず、このよう
な重合体シートは、意外に広い温度範囲たとえば１２０
〜２００℃の範囲において十分に熱成形を行なうことが
できる。熱成形の後の重合体シートは、多数の重合体か
らなり、重合体の屈折率が異なるにもかかわらず、透明
度が大きい。

熟成形された容器に包装すべき食料品を入れ、食料品の
貯蔵のためのガスを容器に導入したのち、容器を封止部
材で封止する。ガスの導入と封止の方法は周知の方法か
ら選ぶことができる。

封止部材は容器自体と同様に透明で酸素障壁を有するか
ら、封止された容器は包装された食料品の寿命を長くす
ることができる雰囲気を保持することができる。しかし
、封止部材はまたマイクロ波を照射しうることが望まし
い。封止部材を成形する物質は、透明で酸素障壁を有す
るが包装された食料品へのマイクロ波に耐ええない多層
フィルムを用いることができる。しかし、容器に用いら
れる重合体層からなる封止部材が望ましいが、必ずしも
同一である必要はない。封止部材の剛性は容器自体の剛
性より小さくてよいから、原則として封止部材の厚さは
容器の厚さより小さい。しかし、必要ならば封止部材の
厚さを容器の厚さと同様にし、または容器の厚さより厚
くしてもよい。

容器内の食料品がマイクロ波エネルギーによって加熱さ
れる前に封止された容器を容易に開けることができるよ
うに、封止部材が容器から剥がれるようにするのが望ま
しい。このようにすれば、容器内の食料品の加熱を容易
に行なうことができ、マイクロ波エネルギーによって加
熱される間食料品が部分的に覆われていることが望まし
い。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明に係る容器においては、
酸素障壁としての性質を有するから、食料品の寿命を長
くすることができ、またマイクロ波を照射することがで
きるから、食料品をマイクロ波オーブンで容易に加熱す
ることができ、かつ透明である。このように、この発明
の効果は顕著である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱封止することができ、透明で、剛性を有し、熱成
   形することができ、マイクロ波を照射しうる食料品用容
   器において、重合体からなる中央の酸素障壁層、上記酸
   素障壁層の一面に設けられたポリオレフィン層および上
   記酸素障壁層の他面に設けられかつ食料品に照射したマ
   イクロ波による熱に耐えうる重合体からなる剛性付与重
   合体層を有する重合体シートを熱成形したことを特徴と
   する容器。 ２、上記ポリオレフィンがエチレン、プロピレン、１−
   ブテンの少なくとも１つから誘導されるユニットからな
   る重合体の少なくとも１つからなることを特徴とする請
   求項第１項記載の容器。 ３、上記酸素障壁層がエチレンとビニルアルコールとの
   共重合体からなることを特徴とする請求項第１項または
   第２項記載の容器。 ４、上記剛性付与重合体がポリカーボネートまたはメチ
   ルペンテン重合体からなることを特徴とする請求項第１
   項、第２項または第３項記載の容器。 ５、上記剛性付与重合体の厚さが５０〜１２０μｍであ
   ることを特徴とする請求項第１項〜第４項のいずれかに
   記載の容器。 ６、熱成形前の上記酸素障壁層の厚さが１０〜２５μｍ
   であることを特徴とする請求項第１項〜第５項のいずれ
   かに記載の容器。 ７、酸素障壁としての性質を有する透明な封止部材によ
   って封止されていることを特徴とする請求項第１項〜第
   ６項のいずれかに記載の容器。 ８、上記封止部材が請求項第１項記載の重合体シートか
   らなることを特徴とする請求項第７項記載の容器。 ９、封止部材を容器からはがしうることを特徴とする請
   求項第７項または第８項記載の容器。 １０、食料品が封入されたことを特徴とする請求項第１
   項〜第９項のいずれかに記載の容器。