JPH02162031A - 繊維強化樹脂板よりなる構造材およびそれを使用した構造体 - Google Patents

繊維強化樹脂板よりなる構造材およびそれを使用した構造体

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JPH02162031A
JPH02162031A JP31644388A JP31644388A JPH02162031A JP H02162031 A JPH02162031 A JP H02162031A JP 31644388 A JP31644388 A JP 31644388A JP 31644388 A JP31644388 A JP 31644388A JP H02162031 A JPH02162031 A JP H02162031A
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fiber
resin
plate
reinforced resin
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JP31644388A
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Inventor
Kanjirou Hanayama
花山 官次郎
Yoshisuke Hanasato
花里 好祐
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繊維強化樹脂板よりなる構造材に関し、特に
−辺または一表面にリブが形成された構造材に関するも
のであり、さらにそれを使用した構造体に関するもので
ある。
〔従来の技術〕 繊維強化樹脂よりなる構造材は種々なるものが知られて
いる。かかる構造材において代表的なものとしてガラス
繊維を強化材として熱硬化性樹脂をマトリックスとする
FRP、あるいはBMC,SMCがあり、これを用いて
なる成形体が実用に供されている。
しかしながら、上記の如き繊維強化樹脂よりなる構造材
は含有されている繊維は織布であるものもあるが、多く
は連続繊維束であるロービング繊維を切断したチョツプ
ドストランドが採用されている。したがって、繊維は連
続性がなく、しかも不均質となり易く、故に構造材とし
て充分な強度を維持し得ないという問題点がある。さら
に、熱硬化性樹脂が透明性を有し、且つ繊維との屈折率
が近似していても、樹脂の繊維に対する含浸が充分でな
いことから不透明な構造体となる。特に、構造材として
後加工、例えば折曲加工などが困難であり、組立、施工
時に任意な形状となし得ないという問題点もある。
一方、ガラス繊維を強化材として熱可塑性樹脂をマトリ
ックスとするFRTPからなる構造材も構造体に実用化
されている。ところが、かかる構造材もガラス繊維より
なるチョツプドストランド、あるいはヤーンのネット状
織物などが用いられるが、何れも樹脂の含浸は充分では
なく、その結果、構造材として例えば板状体においても
透明性を有するには至っていない。而して、連続繊維と
して、前記のようなロービング繊維に熱可塑性樹脂の重
合体を含むエマルジョンを含浸して乾燥せしめ、次いで
加熱するとともに圧縮して薄板状にするシートの製造方
法が特公昭47−13218号公報によって公知となっ
ている。また、熱可塑性樹脂を溶融状態で押出しヘッド
から張力を加えた連続繊維束中に流入させる溶融押出し
法によって得られる樹脂含有リボン状体とその製造方法
が特開昭61−40113号公報に開示されていて、熱
可塑性樹脂板との積層による繊維強化樹脂板よりなる構
造材への応用の可能性はある。
【発明の解決しようとする課題〕
前記特公昭47−13218号公報のシートは繊維が一
定方向に引き揃えられてられてなるが、単にロービング
繊維の表面に熱可塑性樹脂が付着されているという程度
のものであり、これを構造材として、例えば板状体に成
形する際の加熱圧縮工程において樹脂の剥離、脱落を生
じ、しかも樹脂の繊維間への含浸付着の不足とあいまっ
て、均質な樹脂層を有し特に気泡の残存しない透明性を
有する板状体を得ることは困難である。また、前記の特
開昭61−40113号公報の樹脂含有リボン状体もそ
の製造に際して溶融された樹脂の高い粘性により繊維束
中での流動抵抗の不均一性および繊維表面の極性などが
原因となって繊維間への樹脂の流入および濡れは必ずし
も充分でなく、これを用いた樹脂板との積層による繊維
強化樹脂板は透明性を有することな(、機械的強度など
の物性も劣るものであった。
したがって、従来の技術によって得られる熱可塑性樹脂
をマトリックスとした繊維強化樹脂板は透明性に劣り、
しかも機械的強度が低く、構造材としての使用には適応
し難かった。
かかる現状において、本発明は従来の技術が有していた
前述の如き問題点を解決すべくなされたものであり、そ
の目的とするところは、熱可塑性樹脂をマトリックスと
する繊維強化樹脂板よりなる構造材において、特に透明
性を有し、施工性9機械的強度、さらには装飾性その他
の特性に優れる少なくとも一辺にリブが形成された繊維
強化樹脂板よりなる構造材およびそれを使用した構造体
を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は連続繊維束に熱可塑性樹脂エマルジョン
を含浸させ解束展開して得られる繊維強化樹脂テープを
熱可塑性樹脂板上に複数配列し積層成形してなる平板状
の繊維強化樹脂板の少なくとも一辺にリブが形成された
繊維強化樹脂板よりなる構造材、また、同様の平板状の
樹脂板の少なくとも一面にリブが形成された繊維強化樹
脂板よりなる構造材、さらに同様の繊維強化樹脂板が折
曲加工されてなり、且つ該樹脂板の央なくとも一辺にリ
ブが形成されたL字状の繊維強化樹脂板よりなる構造材
を提供するものである。
さらには本発明は上記の構造材を使用したリブを接合部
として結合して組立てられた構造体を提供するものであ
る。
本発明において、連続繊維束に熱可塑性樹脂エマルジョ
ンを含浸させ解束展開して得られる繊維強化樹脂テープ
は本出願人によって出願された特願昭62−15647
7号および特願昭63−13696号に記載の製造方法
に準拠して得られるものであって、厚さ0.1〜0.2
 ml11.幅/厚さの比が25〜200よりなるもの
である。而して、該テープは、複数の繊維(フィラメン
ト)が集束されてなる連続繊維束として、ロービング繊
維を熱可塑性樹脂エマルジョンさらに必要によって耐候
性改良剤として紫外線吸収剤と熱安定剤とを含む調製溶
液に含浸させるとともに直ちに該ロービング繊維を解束
展開または、それらを同時に行ない、次いで乾燥、加熱
せしめることによって製造されるものである。
ここで、本発明に使用される繊維強化樹脂テープ(以下
、樹脂含浸テープと言う)におけるロービング繊維は透
明性を有する樹脂板を得るという目的からして、ガラス
繊維あるいは石英繊維からなるのが好ましく、ガラス繊
維からなるロービングとして例えば、径が約2mmのも
のはガラス繊維(フィラメント)の径約12μmのもの
が3000本程度集束されてなるものであり、通常品と
して市販されていて、かかるロービング繊維の使用が好
適である。
また、ロービング繊維に含浸される熱可塑性樹脂エマル
ジョンはラテックスを調製したものであり、また、粒径
5μm以下の微粒を水に分散させてなる水性懸濁液とし
て調製されたものを用いることもできる。該熱可塑性樹
脂は透明性を有するものが好ましく、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル、エチレ
ン、プロピレン、含フツ素系単量体等の単独重合体、更
に他の共重合可能な単量体と共に重合して得られる共重
合体などが例示される。これらのうち特に塩化ビニル単
独の重合体、あるいは塩化ビニルの性質を低下させるこ
とのない程度の量の他の単量体との重合による共重合体
であるのが好適である。
エマルジョンは樹脂などの固形分濃度を40〜60重量
%含有するように調製するのが好適である。さらに必要
により耐候性改良剤としての紫外線吸収剤と熱安定剤が
樹脂に対して0.2〜1重量重量重含る。ここで紫外線
吸収剤は従来公知ないし周知のベンゾフェノン系、ベン
ゾトリアゾール系のものが、また、熱安定剤としては、
その代表的なものである有機スズ化合物が用いられる。
かかる耐候性改良剤は有機溶媒に溶解させ、しかる後、
表面活性剤とともに水により水性懸濁液として加える。
本発明に用いられる樹脂含浸テープはロービング繊維に
上記の如く調製されたエマルジョンを含浸させて、直ち
にロービング繊維に適度な張力を加えて、解束展開する
、または含浸と解束展開を同時に行なうことによって平
面状に延べ広げられ、繊維は長さ方向に引き揃えられて
、乾燥、加熱され、樹脂含浸テープとされる。かかる解
束展開において、ロービング繊維内の空気が押出される
とともに樹脂が浸透し、空気と樹脂の置換が充分に行な
われ、その結果として、樹脂の含浸量が例えば、イグニ
ッション・ロス(Ig 1oss)として40%にまで
達し、極めて多くなる。これ故に樹脂板の基材として用
いられて、透明性を有する樹脂板を与えることになる。
本発明における繊維強化樹脂板は、上記の樹脂含浸テー
プを熱可塑性樹脂板上に複数本配列して基材とする。配
列の形態は、特定の形態とすることを要しない。例えば
樹脂含浸テープを織物状として用いることもできるが、
熱可塑性樹脂板上に樹脂含浸テープを長さ方向に所望の
一定間隔を保って複数本を並列に載置して配列すること
が一例として挙げられる。また、樹脂含浸テープの上記
のような載置において、長さ方向に密に複数本を並列に
、あるいは縦、横方向にその複数本を所定の一定間隔に
または密に配列して基材としての形態とされてもよい。
一方、樹脂含浸テープを、その表面に載置して配列する
熱可塑性樹脂板は透明性を有するものであれば、色調、
材質などは問わないが、積層性、密着性などの点におい
て、樹脂含浸テープに含浸されていると同種の熱可塑性
樹脂よりなる樹脂板であることが好ましく、樹脂含浸テ
ープの樹脂が塩化ビニル樹脂であるとすれば塩化ビニル
樹脂板であるのが好適である。かかる熱可塑性樹脂板の
厚さは構造材としての用途に鑑みて適度のものを選択す
ることが必要である。また、樹脂含浸テープを熱可塑性
樹脂板によってサンドウィッチ状に積層したり、樹脂板
を多層に積層して積層板としたものであってもよい。
繊維強化樹脂板を得るための成形法は本出願人によって
出願された特願昭62−312144号の記載に準拠し
て、通常の樹脂板等の積層生殺である多段プレス法、連
続方式としてのベルトプレス法、押出し法あるいはカレ
ンダー法などの直接圧潰による積層法が採用される。か
かる積層法における積層条件はそれぞれにおける好適な
条件によって行なわれる。
上記の成形法における工程において、熱可塑性樹脂板の
表面を加工したり、平板から曲面加工、波形加工された
ものであってもよい、また、熱可塑性樹脂板および樹脂
含浸テープとが交互に多層に積層された多層積層成形板
、さらに樹脂含浸テープの配列を任意としたり、熱可塑
性樹脂板が適度に着色された色柄もの、または模様の付
されたもの、さらには色柄と模様が付されたものなどを
用いて、装飾性の高められた構造材とすることもできる
本発明の構造材の一つは繊維強化樹脂板の少なくとも一
辺にリブが形成されてなることに特徴があり、それ故に
施工性、その他の特性に優れた構造材となる。
リブの形成された平板状の繊維強化樹脂板よりなる構造
材として、リブの形態は特に限定されることな(、構造
材としての使用における構造体の形状あるいは施工性な
どに応じて任意な形態とすることができる。而して、最
も単純な構造材の形態の例を第1図に示すが樹脂板lの
一辺の辺端に樹脂板に対して直角にリブ2を形成したL
字形のものである。また、構造材として普通の形態のも
のとしては第2図に示すように樹脂板3の相対する両辺
の辺端に直角に同一方向にリブ4.5を形成したコ字形
のものがあり、これに対して第3図に示すように樹脂板
6の相対する両辺の辺端に直角に方向を逆にしたリブ7
.8を形成した1形のものもある。これらのリブ形成角
度は樹脂板に対しいずれも直角であるが、これに限定さ
れることな(所望の任意の角度としてよい。それらの例
として第4図に示すように樹脂板9の相対する両辺の辺
端に樹脂板に対して45度に同一方向にリブ10.11
を形成した口形のもの、第5図に示すように樹脂板12
の相対する両辺の辺端に樹脂板に対して45度に方向を
逆にリブ13.14を形成したe形のもの、第6図に示
すように樹脂板15の相対する両辺の辺端に樹脂板に対
して135度に同一方向にリブ16.17を形成したL
J形のもの、第7図に示すように樹脂板18の相対する
両辺の辺端に樹脂板に対して135度に方向を逆にした
リブ19.20を形成したものなどが挙げられる。
上記例示の構造材はもとより、樹脂板へのリブの形成方
法は繊維強化樹脂板が熱可塑性を有することを利用して
、例えば樹脂板のリブ形成部を部分加熱し、これによっ
て可塑化された樹脂板に応力を加えて折曲げる折曲加工
法によって平板状の樹脂板の少なくとも一辺の辺端にリ
ブを一体的に形成することができる。この際の折曲加工
は手動、自動いずれであってもよく、特に型締めを採用
して室温状態にて急速に折曲げを行なうのが好ましい、
また、他の方法として、例えば平板状の樹脂板の少なく
とも一辺の辺端に同種の材料よりなるリブ部材を当接し
、その接合面を熱融着する熱融着加工法、あるいは接合
部を熱溶融性溶接材によって溶接する溶接加工法、さら
には接合面を接着剤で接着する接着加工法などを採用す
ることもできる。
本発明の構造材は上記の如き樹脂板の少なくとも一辺に
リブを形成したものに限らず、樹脂板の一表面の任意の
点にリブの形成された平板状の繊維強化樹脂板よりなる
構造材も含まれる。かかる構造材の例を第8図に示すが
、樹脂板21の一表面に樹脂板に対して直角に同一方向
にリブ22.23を形成したπ型のものであり、! 樹脂板の補強効果をより確実なものとする。而して、リ
ブは2箇所のみに限定されるものではなく、また、他の
面に形成したり、角度を変化させてもよいことは勿論で
ある。ここで、リブの形成方法は、この場合リブ部材な
熱溶着、溶接、接着などによって形成することになる。
さらに、本発明の構造材の一つは繊維強化樹脂板が折曲
加工されてなり、その樹脂板の少なくとも一辺にリブが
形成されてなることに特徴がある。樹脂板の折曲加工は
前述の平板状の樹脂板の少なくとも一辺にリブを形成す
る際の折曲加工法と同様の方法によって容易に行なうこ
とができる。折曲加工はその位置、折曲数、角度など任
意に決定されるが、構造材としての使用という点からし
て最も適当なのは任意の箇所で一箇所直角に折曲げられ
たL字形のものであり、その辺端にリブが形成される。
またリブの形態は前記の平板状の樹脂板の場合と全(同
様であり、特に限定されない。而して、その構造材の形
態として樹脂板をL字形に折曲加工されたものの例を第
9図〜第12図に示す。第9図においては折曲加工され
ている樹脂板24の相対する両辺の辺端に樹脂板に対し
て直角に内方向としてリブ25.26を形成したもの、
第1θ図は折曲加工されている樹脂板27の相対する両
辺の辺端に樹脂板に対して直角に内外逆方向として28
゜29を形成したもの、第11図は折曲加工されている
樹脂板30の相対する両辺の辺端に樹脂板に対して直角
に外方向としてリブ31.32を形成したもの、第12
図は折曲加工されている樹脂板33の相対する両辺の辺
端に樹脂板に対して直角に内外逆方向としてリブ34.
35を形成したものである。
かかる構造材におけるリブの形成法は前記の平板状の樹
脂板に対するリブの形成加工法を採用することができる
本発明のリブが形成されてなる構造材は、予め繊維強化
樹脂板に前記のリブ形成加工法によってリブが形成され
たものとする他に、樹脂板を構造材としてそのまま用い
て所望の構造体とする組立による施工に際して、その組
立施工時にリブを形成することができる。また、本発明
の構造材において樹脂板の少なくとも一辺にリブが形成
されたものに、さらに樹脂板の表面の任意の箇所にリブ
が形成されてもよいことは勿論である。
本発明の構造材はリブを接合部として組み立てることに
より構造体とされ、例えば樹脂板に直角にリブが形成さ
れた最も単純な形状であるL字形のものはアングルとし
ての用途において構造体の組立に有用である。特に、本
発明の構造材の組立による構造体としては、構造材の複
数枚を用いて双方のリブ面を当接し、これを任意な手段
で接合することによって構造体とすることができる。平
板状の繊維強化樹脂板よりなり、両辺の辺端に樹脂板に
直角に同一方向にリブが形成された第2図に示すような
コ字形の構造材を使用して組立てた構造体の例として連
続平板状構造体の例を第13図、第14図に示す。第1
3図においては構造材36.37の樹脂板面を同一面に
揃えて配列し組立てたものであり、第14図においては
構造材38.39の樹脂板面を交互に逆配列して組立て
たものである。かかる構造材の配列は特に限定されるこ
となく任意に配列することができる。また、他の構造体
の例として同様の構造材の1枚を用いて両辺のリブ面を
合致するように構造材の樹脂板を加熱して可塑化し円筒
状に巻回し、双方のリブな任意な手段によって接合する
ことによって第15図に示すようなリブが外向きの円筒
状構造体とすることができる。また巻回し方向を逆とし
てリブが内向きの円筒状構造体ともなしつる。
さらに、平板状の繊維強化樹脂板よりなり、両辺の辺端
に樹脂板に対して135度に同一方向にリブが形成され
た第6図に示すようなしJ形の構造材よりなる構造体の
例として、その構造材を4枚使用しリブを接合すること
によって第16図に示すような角柱状構造体が組立てら
れる。同様に、両辺の辺端に樹脂板に対して45度に同
一方向にリブが形成された第4図に示すような口形の構
造体よりなる構造体の例として、その構造材を4枚使用
しリブな接合することによって第17図に示すような角
柱状構造体が得られる。また、樹脂板に対して直角、4
5度。
135度などの角度にリブが形成された樹脂板を適宜組
合せることによって任意の角面な有する構造体を組立て
ることが可能であり、さらに所望形状の構造体を組立て
るために構造材に形成されるリブの樹脂板に対する角度
を任意に設定することができて、これらは上記の例示構
造体に限定されるものではない。
繊維強化樹脂板が折曲加工され、その両辺の辺端にリブ
が形成された構造材よりなる横遺体として、例えばリブ
が樹脂板に対して直角に内方向に形成された第9図に示
すような構造材よりなる構造体を第18図に示す。この
構造体においては構造材を4枚使用してリブを接合して
組立てられた角柱状構造体として示しているが、他の形
態の構造材との組合せによって任意の構造体として組立
てることもできる。また、上記と同様の構造材として第
1θ図〜第12図に示すようなリブの形成された構造材
を用いることによっても角柱状構造体を組立てることも
できる。
[実施例] 樹脂含浸テープ(1)の作成 固形分濃度45重量%の塩化ビニル樹脂ラテックスにキ
シレンを添加してエマルジョンを調製し、このエマルジ
ョンにガラス繊維ロービングを含浸すると同時に解束展
開し、乾燥、加熱して、厚さ約0.2mm、幅約10m
m、樹脂含量約40%の樹脂含浸テープを得た。
樹脂含浸テープ(2)の作成 樹脂含浸テープ(1)の作成における塩化ビニルエマル
ジョンに代えて、メタクリル酸メチルを乳化重合して得
られた重合体(固形分48%)を含むラテックスを乳化
剤によって調製したエマルジョンを用いた他は樹脂含浸
テープ(1)の作成と同様にして、厚さ約0.2mm、
幅約10mm、樹脂含量約40%の樹脂含浸テープを得
た。
実施例1 樹脂含浸テープ(1)の作成によって得られたテープを
熱可塑性樹脂板として、厚さ約1.21Bmの無色透明
な塩化ビニル樹脂板の上に、縦、横それぞれ10mm間
隔を保って直交配列し、さらにその上に同様の塩化ビニ
ル樹脂板を載置して多段プレス(90kg/cm”、1
80℃×50分)によって1200 m+sX 120
0 mmX厚さ約2.4mmの繊維強化樹脂板を得た。
この樹脂板の一辺な辺端より約40 mm点を直管状赤
外線加熱器を用いて5分間部分加熱し、直ちに手動プレ
ス(シングルエキセントリック)に移動して、室温にて
金型内で約25秒間加圧し、樹脂板に対して直角に折曲
げられた幅約35mmのりブを形成した。続いて樹脂板
のリブの形成された対辺にも同様にしてリブを形成し、
第2図に示すような形成の繊維強化樹脂板よりなる構造
材を得た。
このようにして相対する2辺にリブの形成された構造材
について、機械的強度として、リブ形成の折曲げ部より
樹脂板の中央に向って10m+n点に2 kg−sの落
球エネルギーを与える落球試験を行なったが、径約5m
ff1の衝撃痕が認められるのみで破壊するには至らな
かった。また、リブと樹脂板とを引開くような引裂力を
リブに加えてリブ折曲部強度を求めたが、若干の撓みを
生ずるのみで実用強度として充分な値であると推測され
る20・kg/cab”においても破壊することはなか
った。
実施例2 樹脂含浸テープ(2)の作成によって得られたテープを
厚さ約1.5mmのポリメチルメタクリレート板の上に
実施例1と同様に直交配列し、さらにその上にポリメチ
ルメタクリレート板を載置し、実施例1と同様にして厚
さ約3 mmの繊維強化樹脂板を得た。
この樹脂板を用いて、実施例1と同様にしでリブを形成
し、リブの形成された構造材の機械的強度測定としての
落球試験を行なったが、衝撃痕が認められるのみであり
、また、リブ折曲部強度を求めたが20kg/cm″に
ても破壊するには至らなかった。
比較例1 金属線強化塩化ビニル樹脂板であって、厚さは約0.7
mm、金属線は直径的0.2nu++で、最大径約15
11111の亀甲状である該樹脂板について、実施例1
と同様に辺端より to mm点に対し落球試験を行な
ったところ、衝撃点を中心として最長100 ma+に
至る範囲で細か(破断した。
比較例2 ガラス繊維強化塩化ビニル樹脂板としてチョツプドスト
ランドを強化材としてなる厚さ約2 mmの該不透明樹
脂板について、実施例1と同様に辺端より 10 mm
点に対し、落球試験を行なったところ、衝撃点を中心に
最大30 amに至る範囲で放射状クラックが発生した
実施例3〜7 実施例1におけるリブの形成において、樹脂板に対する
リブの角度を45度、135度とし、さらに両辺のリブ
の方向を変化させて第1表(第3図〜第7図)に示すよ
うにした他は実施例1と同様にしてリブの形成された構
造材を得た。
この得られた構造材について実施例1と同様に落球試験
を行ない、さらにリブ折曲部強度を求めた。その結果を
第1表に示す。
第1表 実施例8 実施例1にて得られた1200 mmX  1200 
mmX厚さ約2.4mmの繊維強化樹脂板のほぼ中央点
を直管状赤外線加熱器を用いて7分間集中加熱し、直ち
に手動プレスに移動し、室温にて加圧して、直角に折曲
げた0次いで、この辺端より約40 mm点を同様に加
熱、加圧して内方向に折曲げられた幅約35 mmのり
ブを形成した。さらにこの対辺にも同様にしてリブを形
成して、第9図に示すような構造体を得た。
この得られた構造体について、機械的強度としての落球
試験を2辺について実施例1と同様に行ない、さらに、
樹脂板の折曲げ部に引開くような引裂力を加えて強度を
求めた。その結果、落球試験においては衝撃痕が認めら
れるのみで破壊することはなく、引裂力は20kg/a
m”において可成りの撓みを生じたが破壊するまでには
至らなかった。
実施例9〜11 実施例8におけるリブの形成において、樹脂板に対する
リブの形態を変化させて第2表(第1O図〜第12図)
に示すようにした他は実施例9と同様にしてリブの形成
された構造材を得た。
この得られた構造材について実施例1と同様に2辺につ
いて落球試験を行ない、さらに実施例8と同様に樹脂板
の折曲げ部強度を求めた。
その結果を第2表に示す。
第2表 実施例12 実施例1にて得られた第2図に示すような形状の繊維強
化樹脂板よりなる構造材の2枚を用いて樹脂板面を同一
面に揃えて配列し、双方のリブ面を当接し、この部分を
塩化ビニル樹脂製熱溶着材(溶接棒状)を用いてポット
ジェット機にて熱風溶接し、リブ間を溶着して接合し、
第13図に示すような連続平板状構造体を得た。
この構造体のリブの強度測定として、接合されたリブ部
に引張力が加わるように引張試験を行なった。その結果
、引張力30kg/cm″にてもリブに変化は認められ
ず、破壊するに至らなかった。また、この構造体を両リ
ブ部より30mm点にて支持して水平に保持し、接合さ
れたリブ部の中央に砂袋(5kg/個)により荷重を加
えて荷重試験を行なったが、撓みは生ずるものの35k
gにても破壊することはな(、特にリブ部に変化はなか
った。
実施例13 実施例1にて得られた第2図に示すような形状の繊維強
化樹脂板よりなる構造材を用いて、樹脂板面をホットジ
ェット機にて加熱し可塑化しつつ両辺のリブ面が合致す
るように円筒状に巻回し、リブ間を実施例12と同様に
して溶接し接合して第15図に示すような円筒状構造体
を得た。
この構造体の機械的強度として構造体を固定し、その円
筒部のほぼ中央の外面より荷重な加えて荷重強度を測定
したところ撓みを生じたが30kg/ cm”にても破
壊することはなく、特にリブ部には変化は認められなか
った。
実施例14 実施例6にて得られた第6図に示すような形状の繊維強
化樹脂板よりなる構造材の4枚を用いて、それぞれのリ
ブ面が合致するように保持して、リブ間を実施例12と
同様にして溶接し接合して第16図に示すような角柱状
構造体を得た。
この構造体の機械的強度として角柱部の一面のほぼ中央
の外面より荷重を加えて荷重強度を測定したところ、撓
みを生じたが、 30kg/cm”にても破壊すること
はなかった。
実施例15 実施例8にて得られた第9図に示すような形状の繊維強
化樹脂板よりなる構造材の4枚を用いて、それぞれのリ
ブ面が合致するように保持して、リブ間を実施例12と
同様にして溶接し接合して第18図に示すような角柱状
構造体を得た。
この構造体の機械的強度として角柱部のほぼ中央に位置
するリブ接合部に外面より荷重を加えて荷重強度を測定
したところ45kg/cm”に充分耐える強度を有して
いた。
実施例16 実施例1における繊維強化樹脂板の作成において樹脂含
浸テープを直交配列する塩化ビニル樹脂板およびその上
に載置する塩化ビニル樹脂板を淡黄色に着色されたもの
を用いた他は実施例1と同様にして繊維強化樹脂板を得
た。
次にこの着色された樹脂板を実施例1と同様にして第2
図に示すようなリブの形成された構造材を得て、落球試
験および荷重強度を求めたが、実施例1と全く同様な結
果となった。
[発明の効果] 本発明の繊維強化樹脂板よりなる構造材は、樹脂板が熱
可塑性樹脂よりなることがら熱加工が容易であり、した
がってリブの形成はもとより優れた加工性を有し、これ
が構造体の組立施工においても極めて有利であるという
特徴を有している。特に繊維強化樹脂板において透明性
を有するという特異的性質を有し、さらに色柄、模様な
どを付けて装飾性を高めることが可能であり、しかも繊
維強化されていることから強度が高(、構造材としての
使用において構造体への組立や施工が容易であるなどの
優れた効果が認められる。
また、本発明の構造材を使用することによって、任意な
構造体の組立、施工が可能であり、しかも構造体は構造
材の有する特徴が維持されるとともに、強度も極めて高
いという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における平板状の繊維強化樹脂板の一
辺にリブが形成された構造材の斜視図、第2図〜第7図
は同樹脂板の両辺にリブが形成された構造材の斜視図、
第8図は同樹脂板の表面にリブが形成された構造材の斜
視図、第9図〜第12図は折曲加工されたL字状の繊維
強化樹脂板の両辺にリブが形成された構造材の斜視図、
第13図〜第14図は連続平板状構造体の斜視図、第1
5図は円筒状構造体の斜視図、第16図〜第18図は角
柱状構造体の斜視図である。 図において2,4,5,7,8,10,11゜13、1
4.16.17.19.20.22゜23、25.26
.28.29.31.32゜34、35はリブ、3B、
 37.38.39゜40、41.42.43は構造材
を示している。 第 1 図 を 第 Z 図 第3 図 袷 図 柘 乙 図 第 ワ 1図 椿 尉 第 図 陥 ε 図 第 図 第 図 め 1凹 第141史 第 図 毛 lム 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、連続繊維束に熱可塑性樹脂エマルジョンを含浸させ
    解束展開して得られる繊維強化樹脂テープを熱可塑性樹
    脂板上に複数配列し積層成形してなる平板状の繊維強化
    樹脂板の少なくとも一辺にリブが形成された繊維強化樹
    脂板よりなる構造材。 2、熱可塑性樹脂板が透明性を有し、無地または色柄、
    模様が付されてなる請求項1記載の構造材。 3、繊維強化樹脂板の少なくとも一辺の辺端にリブが折
    曲加工によって一体形成されてなる請求項1記載の構造
    材。 4、請求項1記載の平板状の繊維強化樹脂板よりなる構
    造材のリブを接合部として接合して組立てられた構造体
    。 5、請求項4記載の構造体が構造材を円筒状に巻回して
    なる円筒状構造体。 6、請求項4記載の構造体が構造材の少なくとも2枚を
    樹脂板の面を同一方向として、連続平板状に配列してな
    る連続平板状構造体。 7、請求項4記載の構造体が構造材の少なくとも2枚を
    樹脂板の面を異方向に交えて不連続板状に配列してなる
    不連続板状構造体。 8、請求項4記載の構造体が構造材の少なくとも4枚を
    角柱状に配列してなる角柱状構造体。 9、連続繊維束に熱可塑性樹脂エマルジョンを含浸させ
    解束展開して得られる繊維強化樹脂テープを熱可塑性樹
    脂板上に複数配列し積層成形してなる平板状の繊維強化
    樹脂板の少なくとも一表面にリブが形成された繊維強化
    樹脂板よりなる構造材。 10、繊維強化樹脂板の少なくとも一表面にリブが溶着
    加工または接着加工によって形成されてなる請求項9記
    載の構造材。 11、連続繊維束に熱可塑性樹脂エマルジョンを含浸さ
    せ解束展開して得られる繊維強化樹脂テープを熱可塑性
    樹脂板上に複数配列し積層成形してなる繊維強化樹脂板
    が折曲加工されてなり、且つ該樹脂板の少なくとも一辺
    にリブが形成されたL字状の繊維強化樹脂板よりなる構
    造材。 12、請求項11記載のL字状の繊維強化樹脂板よりな
    る構造材のリブを接合部として接合して組立てられた構
    造体。 13、請求項12の構造体が構造材の少なくとも4枚を
    角柱状に配列してなる角柱状構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08169087A (ja) * 1994-12-19 1996-07-02 Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd 連続繊維強化熱可塑性樹脂積層板
JP2005296494A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Nanbu Plastics Co Ltd パチンコ機用機枠
JP2014055258A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd プレス成形用熱可塑性樹脂系繊維強化複合材料とその製造方法

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