JPH02161470A

JPH02161470A - 静電荷像現像用トナーの製造法

Info

Publication number: JPH02161470A
Application number: JP63315084A
Authority: JP
Inventors: Chiaki Suzuki; 千秋鈴木; Koichi Kumashiro; 熊代　耕一; Masahito Shinoki; 篠木　昌仁; Ryuichi Kimura; 隆一木村; Takayoshi Aoki; 孝義青木
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1988-12-15
Filing date: 1988-12-15
Publication date: 1990-06-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、電子写真法、静電記録法等において用いる静
電荷像現像用トナーの製造法に関し、詳しくは、正帯電
用の帯電制御剤を含有するトナーの製造法に関する。

（従来の技術）電子写真法においては、セレンを初めとする光導電性物
質を感光体として用い、種々の方法により電気的潜像を
形成し、この潜像に磁気ブラシ現像法などによりトナー
を付着させ、顕像化する方式が一般に採用されている。

そこで用いられる現像用トナーは、種々の摩擦帯電法に
より、現像される静電潜像の極性に応じた正又は負の電
荷を保有することになる。

ところで、現像用トナーの帯電性能は、トナーの主成分
である熱可塑性樹脂により、ある程度確保することがで
きるが、十分でない。トナーの帯電性が低いときには、
かぶり等の画像特性上の欠点や短寿命などの問題を生ず
る。そこで、トナーに帯電制御剤を添加することにより
、上記の問題を解決している。

（発明が解決しようとする課題）正電荷を付与する帯電制御剤として、ニグロシン系染料
を挙げることができるが、黒褐色であるために黒色のト
ナー組成物には適しているが、カラーのトナー組成物に
は使用することができない。無色の正電荷用帯電制御剤
としては、第４級アンモニウム塩類を挙げることができ
る（例えば、特開昭４９−５１９５１号公報）。しかし
、第４級アンモニウム塩類は水可溶性であるために、ト
ナー中に均一に分散させることが困難である。そして、
帯電制御剤の不均一分散は、帯電を不均一にし、帯Ｔｉ
量減衰を著しく大きくする。

そこで、本発明は、上記の問題点を解消し、第４級アン
モニウム塩型帯電制御剤を結着樹脂中に均一に分散させ
ることにより、帯電量分布が狭く、帯電の経時安定性に
優れ、環境安定性の高い現像用トナーの製造法を提供し
ようとするものである。

（課題を解決するための手段）本発明は、結着樹脂、着色剤及び第４級アンモニウム塩
型帯電制御剤を混合分散処理する静電荷像現像用トナー
を製造する方法において、第４級アンモニウム塩及び／
又は結着樹脂を予め溶剤に溶解した後、必要に応じて結
着樹脂又は第４級アンモニウム塩を添加して撹拌混合し
、次いで、上記溶剤を除去してから、着色剤等を添加し
て溶融混練し、粉砕し、分級することを特徴とする静電
荷像現像用トナーの製造方法である。

（作用）本発明は、着色剤、ワックス、無機系磁性粉等の分散阻
害因子となる添加剤とは別に、予め、第４級アンモニウ
ム塩及び／又は結着樹脂を溶剤に溶解し、必要に応じて
結着樹脂又は第４級アンモニウム塩を加えて撹拌混合す
ることにより、結着樹脂に対して分散性の悪い第４級ア
ンモニウム塩を十分に均一分散させることができる。こ
のようにして得た結着樹脂に１記の添加剤を加えて溶融
混練し、冷却後、粉砕分級することにより、静電荷像現
像用トナーを得ることができる。

なお、結着樹脂を溶液重合で製造する場合には、脱溶剤
せずに、第４級アンモニウム塩を加えて分散処理してか
ら溶剤を除く方法、又は、第４級アンモニウム塩を別の
溶剤に溶解してから添加して分散処理し、その後溶剤を
除く方法と、重合させた後、溶剤を除いてから、第４級
アンモニウム塩及び／又は結着樹脂を溶剤に溶解し、残
部の結着樹脂又は第４級アンモニウム塩を添加して分散
処理し、その後溶剤を除く方法とがある。両者を異なる
溶剤に溶解して混合するときには、溶剤の相溶性を考慮
する必要がある。

この静電荷像現像用トナーは、帯電制御剤を十分に均一
分散しているところから、トナー粒子相互間において摩
擦帯電量にばらつきがなくなり、帯電ｆｆ１分布を狭く
することができるので、非常に安定した正の帯電性を確
保することができる。また、電荷交換性に優れているた
めに、新たなトナーが追加されても電荷減衰を生ずるこ
ともなく、長期にわたり安定した帯電性を確保すること
ができ、連続複写においても、カブリや機内汚染を抑制
することができる。さらに、温度や湿度等の環境変化に
対しても、帯電制御機能の低下が少ないので、安定して
現像操作を行うことができる。その中でも、現像用トナ
ー中の第４級アンモニウム塩の分散径を０．５μ鴫以下
にするときには、帯電の経時安定性及び環境安定性を大
幅に改善することができた。

なお、本発明で用いる第４級アンモニウム塩型帯電制御
剤としては、次の一般式（Ｊ　）（ＩＩ　）及び（Ｉｌ
ｌ）で表される化合物に代表されるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。

本発明に用いられる一般式（（）で示される化合物の具
体例を示す。

Ｒ，〜Ｒ，コーＣｔｌＨｆｌｌ）１Ｘ：ＣＩ− ：　　Ｃ１ｆ３ＳＯ。

：　　（１／２）Ｓｏ。

Ｒ：　−ＣａＨ，、、。

Ｘ：ＣＩ− Ｒ：　−Ｃ，Ｈｌｌｌ、。

Ｘ　：　Ｃ１１，ＳＯ。

また、本発明に用いられる一般式０）で示される化合物
の具体例を次に示す。

また、本発明に用いられる一般式（Ｉｌｌ）で示される
化合物の具体例を次に示す。

さらにまた、上記の一般式以外の化合物で、本発明に使
用することのできる。化合物を例示する。

第４級アンモニウム塩の配合比は、特に限定されるもの
ではないが、結着樹脂１００重量部に対して０．１〜３
．０重量部の割合で添加することが好ましい。

本発明の現像用トナーに用いられる結着樹脂トシては、
スチレン、クロルスチレン、ビニルスチレン等のスチレ
ン類；エチレン、プロピレン、ブチレン、インブチレン
等のモノオレフィン類；酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、安息青酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類
；アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等の
α−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類；ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルルブチルエー
テル等のビニルエーテル類：ビニルメチルケトン、ビニ
ルへ牛シルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビ
ニルケトン類などの単独重合体或は共重合体を例示する
ことができ、特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチ
レン、スチレン−アクリル酸アルキルＪＪ［合体、スチ
レン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アク
リロニド・リル共ｆｆ！　合体、スチレン−ブタジェン
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエ
チレン、ポリプロピレンを挙げることができる。更に、
ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン、ワック
ス類を挙げることができる。

本発明の現像用トナーに用いる結着樹脂は、上記の樹脂
に限定されるものではなく、本発明の目的に沿うもので
あればいずれの樹脂でも使用することができる。

なお、本発明では、第４級アンモニウム塩を分散させた
結着樹脂を用いて現像用トナーを形成するが、トナー中
の第４級アンモニウム塩の分散径は、０．５μ園以下で
あることが好ましい。

この分散径は、トナーの製造法の最後の工程である粉砕
前のトナー混練物を約２μｍの厚さに切り、偏光顕微鏡
（Ｎｉｋｏｎ　ＸＴＰ−ｆｌ）で観察し、同写真撮影装
ｍ　（Ｎｊｋｏｎ　Ｍｉｃｒｏ　Ｆｌｅｘ　ＵＦＸ−１
）を用いて偏光モードで撮影し、偏光写真の解析によっ
て知ることができる。

次に、本発明で使用可能な溶剤を例示すると、四塩化炭
素、水、メタノール、アセトン、トリクロルエチレン、
エタノール、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸アミル、クロロホルム、プロピルアルコール、メチル
エチルケトン、ブタノール、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサノン、エチルエーテル、シクロへ牛
すノール、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、シクロ
ヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルスルホ牛シ
ト等を挙げることができる。しかし、本発明はこれらに
限定されるものではない。また、溶剤は、単独で使用す
る場合と他の溶剤と混合して用いる場合がある。混合し
て用いる場合は、相互の溶解性を考慮して選択する必要
がある。

また、本発明の現像用トナーで使用することのできる着
色剤としては、カーボンブラック、アニリンブルー　カ
ルコイルブルー　クロムイエロー　ウルトラマリンブル
ー　デュポンオイルレッド、キノリンイエロー　メチレ
ンブルークロリド、フタロシアニンブルー　マラカイト
グリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガ
ル等を代表的なものとして例示することができる。

さらに、必要に応じてクリーニング助剤、流動性促進剤
、磁性材料などの種々の添加剤を加えることができる。

本発明に係る静電荷像現像用トナーは、磁性材料を内包
する磁性トナーやカプセルトナーにも適用することがで
きる。このトナー平均粒径は、約３０μ−以下、好まし
くは３〜２０μ曽のものが適している。

（実施例）以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する
。しかし、本発明はこれらの実施例になんら制限を受け
るものではない。

笈亀五１例示化合物１２を２重量部クロロホルム溶剤に溶解させ
、スチレン−ブチルアクリレート共重合体（８０／２０
）　１００重量部を加え、数時間十分に撹拌混合した後
、加温減圧により溶剤を除去することにより、処理ずみ
結着樹脂を得た。この結着樹脂１００ｆｆｌ　ｍ部に対
してカーボングラ。ツク（キャボノト社製す−ガル３３
０）１０重量部及び低分子量ポリプロピレン（三洋化成
社製ビスコール６６０Ｐ）５重ｆｆ１ｉを添加して、バ
ンバリーミキサ−により溶融混練し、冷却後、ジェット
ミルにより微粉砕を行い、さらに、分級機で分級して平
均粒径１１μｌのトナーを得た。

一方、キャリアはスチレン−ブチルアクリレート共重合
体と磁性粉とを溶融混練し、粉砕し、分級することによ
り得た。

このキャリア９０重量部と前記トナー１０重１部とを混
合して現像用組成物を調製した。

宋ｌ形実施例１の例示化合物１−２の代わりに例示化合物ｆｆ
−１を用い、ジメチルホルムアミド溶剤に溶解し、その
後は実施例１と同様の条件の下でトナーを得て、同じキ
ャリアと混合して現像剤組成物を調製した。

寥施例３実施例１の例示化合物１−２の代わりに例示化合物トｌ
を用い、イソプロピル溶剤に溶解し、スチレン−ブチル
アクリレート共重合体はキシレン溶剤に溶解し、両者を
十分に混合し、その後は実施例１と同様の条件の下でト
ナーを得て、同じキャリアと混合して現像剤組成物を調
製した。

塩ＭＮ↓ スチレン−ブチルアクリレート共重合体（８０７２０）
　１００重量部に対してカーボンブラ・ツク（キャボッ
ト社製す−ガル３３０）１０重量部、低分子量ポリプロ
ピレン（三洋化成社製ビスコール６６０Ｐ）５重重部及
び例示化合物１−２を２重量部添加して、バンバリーミ
キサ−で溶融混練し、冷却後、ジェットミルにより微粉
砕を行い、さらに、分級機で分級して平均粒径１１μｍ
のトナーを得た。キャリアは実施例Ｉと同じものを用い
、同様にして現像剤組成物を調製した。

現木！４− 比較例Ｉの例示化合物１−２の代わりに例示化合物トｌ
を用いて、同様の条件の下でトナーを得て、同じキャリ
アと混合して現像剤組成物を調製した。

坂漸−声ｌ−剣比較例１の例示化合物１−２の代わりに例示化合物トｌ
を用いて、同様の条件の下でトナーを得て、同じキャリ
アと混合して現像剤組成物を調製した。

各実施例及び比較例の評価結果を下記第１表に示した。

この表から明らかなように、実施例は比較例に比べて第
４級アンモニウム塩をトナー中に微細に、かつ、均一に
分散させることができ、その結果、得られた現像用トナ
ーの帯電ｍはブレンド初期に比べて経時的安定性及び環
境安定性に優れており、現像剤の寿命が大幅に延長した
ことが分かる。

（発明の効果）本発明は、上記の構成を採用することにより、無色で正
の帯電性を示す第４級アンモニウム塩型帯電制御剤を現
像用トナー中に均一に分散させることができ、その結果
、帯？！ｆｆｉ分布が狭く、非常に安定した正の帯電性
と優れた電荷交換性を有し、経時安定性及び環境安定性
の優れた現像用トナーを製造できるようになった。

Claims

【特許請求の範囲】

結着樹脂、着色剤及び第４級アンモニウム塩型帯電制御
剤を混合分散処理する静電荷像現像用トナーを製造する
方法において、第４級アンモニウム塩及び／又は結着樹
脂を予め溶剤に溶解した後、必要に応じて結着樹脂又は
第４級アンモニウム塩を添加して撹拌混合し、次いで、
上記溶剤を除去してから、着色剤等を添加して溶融混練
し、粉砕し、分級することを特徴とする静電荷像現像用
トナーの製造方法。