JPH02161462A - 加熱定着方法及び該定着用トナー - Google Patents

加熱定着方法及び該定着用トナー

Info

Publication number
JPH02161462A
JPH02161462A JP63316766A JP31676688A JPH02161462A JP H02161462 A JPH02161462 A JP H02161462A JP 63316766 A JP63316766 A JP 63316766A JP 31676688 A JP31676688 A JP 31676688A JP H02161462 A JPH02161462 A JP H02161462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
recording material
fixing
molecular weight
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63316766A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yoshida
聡 吉田
Shinji Doi
信治 土井
Satoshi Matsunaga
聡 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP63316766A priority Critical patent/JPH02161462A/ja
Publication of JPH02161462A publication Critical patent/JPH02161462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08702Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08795Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their chemical properties, e.g. acidity, molecular weight, sensitivity to reactants

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真、静電印刷、磁気記録などにおける、
トナーで形成された顕画像を、記録材に定着させる定着
方法および該定着方法に用いられるトナーに関する。
〔従来の技術〕
従来、トナーの顕画像を記録材に定着する方法としては
、所定の温度に維持された加熱ローラーと弾性層を有し
て該加熱ローラーに圧接する加圧ローラーとによって、
未定着のトナー顕画像を保持した記録材を挟持搬送しつ
つ加熱する熱ロール定着方式が多用されている。
又、USP3,578,797号記載のベルト定着方式
%式% 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述の従来多用されてきた熱ロール定着
では、 (1)熱ローラーが所定温度に達するまでの画像形成作
動禁止の時間、所謂ウェイト時間がある。
(2)記録材の通過あるいは他の外的要因で加熱ローラ
ーの温度が変動することによる定着不良および加熱ロー
ラーへのトナーの転移所謂オフセット現象を防止するた
めに加熱ローラーを最適な温度に維持する必要があり、
このためには加熱ローラーあるいは加熱体の熱容量を太
き(しなければならず、これには大きな電力を要すると
共に画像形成装置内の機内昇温の原因ともなる。
(3)ローラーが定温度であるため、記録材が加熱ロー
ラーを通過排出される際は、記録材および記録材上のト
ナーが緩慢に冷却されるため、トナーの粘着性が高い状
態となり、ローラーの曲率とも相まってオフセットある
いは記録材を巻き込むことによる紙づまりを生ずること
がある。
(4)高温の加熱ローラーが直接手に触れる構成となり
安全性に問題があったり、保護部材が必要であったりす
る。
また、USP3,578,797号記載のベルト定着方
式においても前述の熱ロール定着の問題点(1)。
(2)は根本的に解決されていない。
本出願人が先に提案した特願昭62−147884号に
おいては、パルス状に通電発熱させた低熱容量の発熱体
によって移動する耐熱性シートを介してトナー顕画像を
加熱し、記録材へ定着させる定着装置によってウェイト
時間が短く低消費電力の画像形成装置が提案されている
。また、同様に本出願人が先に提案した特願昭63−1
2069号においては、トナーの顕画像を耐熱性シート
を介して記録材へ加熱定着する定着装置において、該耐
熱性シートが耐熱層と離型層あるいは低抵抗層を有する
ことで、オフセット現象を有効に防止する定着装置が提
案されている。
しかしながら、優れたトナー顕画像の記録材への定着性
、オフセットの防止等を達成しつつ、ウェイト時間が短
く低消費電力である定着方法を実現するためには、上述
の如き定着装置に加えて、トナーの特性に負うところが
大きい。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上述の如き問題点を解決したウェイト
時間が実質的にないあるいは極めて短時間であり、かつ
低消費電力でオフセット現象が発生せず記録材へのトナ
ー画像の定着も良好である新規な加熱定着方法を提供す
るものである。
また、本発明の目的は、本発明中で提供される加熱定着
方法において好ましく用いられる加熱定着用トナーを提
供するものである。
更に本発明の別の目的は、高温の回転ローラーを使用し
ないことで、耐熱性特殊軸受けを必要としない加熱定着
方法を提供するものである。
更に本発明の別の目的は、高温体に直接手を触れること
のない定着装置構成を有することで、安全性に優れたあ
るいは保護部材を必要としない加熱定着方法を提供する
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、結着樹脂の主成分がα、β−不飽和
エチレン系モノマーの一種以上から成る重合体であり、
該重合体の一種は、GPCクロマトグラムにおけるピー
ク位置に対応する分子量が105〜8 X 105であ
り、かつ少なくとも他の一種はGPCクロマトグラムに
おけるピーク位置に対応する分子量が105〜105で
あり、該トナーの顕画像を、記録材に固定支持された加
熱体と、該加熱体と対向圧接しかつフィルムを介して該
記録材を該加熱体に密着させる加圧部材とにより加熱定
着することで、前述の従来の定着方法における問題点が
解決された定着方法を提案している。
〔発明の概要〕
本発明は、記録材にトナーの顕画像を加熱定着する方法
において、該トナーの結着樹脂は、α、β−不飽和エチ
レン系モノマーの少なくとも一種以上から形成された重
合体を主成分とし、該重合体の一種は、GPCクロマト
グラムにおけるピーク位置に対応する分子量が103〜
8 X 105であり、かつ少なくとも他の一種はGP
Cクロマトグラムにおけるピーク位置に対応する分子量
がlO6〜105であり、該トナーの顕画像を記録材に
固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し、かつ
フィルムを介して該記録材を該加熱体に密着させる加圧
部材とにより加熱定着することを特徴とする加熱定着方
法に関する。
また、本発明は、記録材にトナーの顕画像を固定支持さ
れた加熱体と、該加熱体に対向圧接しかつフィルムを介
して該記録材を該加熱体に密着させる加圧部材とにより
、加熱定着する定着方法に使用されるトナーにおいて、
該トナーの結着樹脂は、α、β−不飽和エチレン系ポリ
マーの一種以上から形成された重合体を主成分とし、該
重合体の一種は、GPCクロマトグラムにおけるピーク
位置に対応する分子量が103〜8 X 105であり
、かつ少な(とも他の一種はGPCクロマトグラムにお
けるピーク位置に対応する分子量が105〜105であ
ることを特徴とする加熱定着用トナーに関する。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の加熱定着方法の構成上の1つの特徴は、GPC
クロマトグラムにおけるピーク位置に対応する分子量が
los〜8×104であるα、β−不飽和エチレン系モ
ノマーの一種以上から形成された重合体を結着樹脂とし
て含有するトナーを用いることである。このような重合
体がトナーの結着樹脂に含有されることでより低消費電
力でトナーを記録材に加熱定着することができる。GP
Cクロマトグラムにおけるピーク位置に対応する分子量
が103以下である重合体を結着樹脂として含有するト
ナーでは、加熱定着工程でトナーの過剰溶融により、記
録材へのトナーの浸み込み・裏うつりゃ、溶融したトナ
ーの広がりによる画像ニジミの原因となる。
また、分子量が8×104以上であると、トナーを記録
材に加熱定着させるために高いエネルギーが必要となる
しかしながら、上述の如(GPCクロマトグラムにおけ
るピーク位置に対応する分子量が103〜8 X 10
5であるα、β−不飽和エチレン系モノマーの一種以上
から成る重合体のみを結着樹脂として用いたトナーでは
、画像形成装置内でトナーが受ける機械的・熱的酷使に
対する耐久性が十分でな(、凝集するかケークじやすく
、光導電体等に融着することも考えられる。またこのよ
うなトナーは環境の温度変化によって、その流動特性及
び摩擦帯電特性が不良となることが多い。このため得ら
れるトナー画像の濃度が変化し、或いは背景濃度が増大
し、得られる画像の品質を低下させる。更にトナーが高
温下に長時間放置される場合には、これらに加えてトナ
ーのブロッキングを生じ易(なる。
本発明の別の特徴は、上述のような問題を解決した耐久
性・耐衝撃性に優れ、環境変化によっても凝集しにくい
トナーを得るために、GPCクロマトグラムにおけるピ
ーク位置に対応する分子量が105〜107である、α
、β−不飽和エチレンモノマーの一種以上からなる重合
体を結着樹脂の成分として含有するトナーを用いること
である。上述のピーク位置に対応する分子量が105以
下である場合には、耐久性・耐衝撃性の向上、環境変化
による流動性悪化を防止する等の効果が期待できない。
また分子量が107以上である場合は、トナーの製造工
程における粉砕コストが上昇する、或いはトナーを加熱
定着するためにより多くのエネルギーが必要となる。
本発明において、加熱定着に多(のエネルギーを得るた
めに、定着温度を高める場合は、加熱体に密着している
フィルムの耐熱性をより高めなければならない困難があ
る。また定着時間を長くするために定着ニップを広げる
ことで対処しようとする場合においては、加圧部材から
の圧力を増大させることとなるため、加圧部材によって
加熱体に押圧されるフィルムの機械的強度の面での耐久
性が問題となり、定着時間を長くするために記録材の搬
送速度を下げる場合には、画像形成動作の速度を規制す
ることとなる。
本発明において、GPC(ゲルパーミェーションクロマ
トグラフィ)によるクロマトグラムのピーク又は/及び
ショルダーの分子量は次の条件で測定される。
すなわち、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定
化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHF
 (テトラヒドロフラン)を毎分1mj7の流速で流し
、試料濃度として0.05〜0.6重量%に調整した樹
脂のTHF試料溶液を50〜200μl注入して測定す
る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子
量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作製
された検量線の対数値とカウント数との関係から算出し
た。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例
えば、Pressure  Chemical  Co
、製或いは、東洋ツーダニ業社製の分子量が6X103
、 2.1X103、 4X103。
1.75X105、 5.lX105、  1.lXl
0’、 3.9XlO’。
8.6X105、 2X105、 4.48×104の
ものを用い、少な(ともlO点程度の標準ポリスチレン
試料を用いるのが適当である。また、検出器にはRI(
屈折率)検出器を用いる。
なお、カラムとしては105〜4X105の分子量領域
を適確に測定するために、市販のポリスチレンゲルカラ
ムを複数組合せるのが良く、例えば、W a t e 
r s社製のμmstyragel  500. 10
3、  105、  105。
105の組み合せや、昭和電工社製の5hodex  
KF−80Mや、KF−801,802,803,80
4,805゜806の組合せ、あるいは東洋曹達型のT
SKgel’G100OH,G2000H,G2500
H,G3000H。
G4000H,G5000H,G6000H,G700
0H。
GMHのうちの任意の組合せが好ましい。
本発明に適用されるトナーの結着樹脂の主成分を構成す
るα、β−不飽和エチレン系モノマーとしては、例えば
、スチレン、α−メチルスチレン、p−クロルスチレン
などのスチレン及びその置換体、アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸アクチル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル
、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルア
ミド等のような二重結合を有するモノカルボン酸もしく
はその置換体、例えばマレイン酸、マレイン酸ブチル、
マレイン酸メチル、マレイン酸ジメチルなどのような二
重結合を有するジカルボン酸及びその置換体、例えば塩
化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビ
ニルエステル類、例えばビニルメチルケトン、ビニルエ
キシルケトンなどのようなビニルケトン類、例えばビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなどのようなビニルエーテル類等のビニ
ル単量体が単独もしくは2種以上用いられる。
これらの中から本発明中で規定している結着樹脂の分子
量、分布の特性を満たすような材料設計が比較的容易で
ある点、安価である点などから、ポリスチレンあるいは
スチレンを主成分とす名スチレン系共重合体が好ましく
用いられる。
本発明に使用されるトナー中には上記結着樹脂成分の他
に、該結着樹脂成分の含有量より少ない割合で以下の化
合物を含有させてもよい。例えばスチレン−ブタジェン
樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化
パラフィン、バラフイワックスなどである。
また、本発明に使用されるトナー中には必要に応じて各
種離型剤を含有させても良い。例えばポリフッ化エチレ
ン、フッ素樹脂、フッ素化炭素部、シリコーンオイル、
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等がト
ナーに対して0.1−10重量%の添加量で用いられる
使用するトナーが磁性微粒子を含有する磁性トナーとし
て用いられる場合には磁性微粒子としては磁性を示すか
磁化可能な材料であればよく、例えば鉄、マンガン、ニ
ッケル、コバルト、クロムなどの金属、マグネタイト、
ヘマタイト、各種フェライト、マンガン合金、その他の
強磁性合金などがあり、これらを平均粒径的0,05〜
5μの微粉末としたものが使用できる。磁性トナー中に
含有させる磁性微粒子の量は、磁性トナー総重量の15
〜70重量%(より好ましくは25〜45重量%)が良
い。
また本発明で使用するトナーには着色・荷電制御等の目
的で種々の物質を添加することができる。
例えば、カーボンブラック、鉄黒、グラファイト、ニグ
ロシン、モノアーゾ染料の金属錯体、群青、フタロシア
ニンブルー、ハンザイエロー、ベンジンイエロー、キナ
クリドン各種レーキ顔料などである。
あるいはまた、流動性向上剤としてコロイダルシリカ等
をトナー中に10〜40重量%含有させてもよい。もち
ろんこの流動性向上剤はトナーの外部に混合して用いて
もよく、そのときの添加量は0.2〜5重量%(対トナ
ー重量)である。
本発明の加熱定着方法において使用されるトナーは、D
SCを用い10℃から200℃迄の測定範囲で測定した
結果、最初に現われる吸熱ピークの極大値が40℃から
120℃を示すトナーが好ましく、特に55℃から10
0℃の特性を示すトナーがより好ましい。
更に、フィルムをトナ一定着面よりはく離する時の温度
が前記吸熱温度よりも高い温度であることが好ましく、
更に好ましくは、前記吸熱温度よりも30℃以上(より
好ましくは40〜140℃)高い条件ではく離させるこ
とが好ましい。
本発明での吸熱ピークの極大値を測定する方法としては
、ASTM  D−3418−82に準拠し算出する。
具体的には、トナーを10〜15 m g採取し窒素雰
囲気下で室温から200℃迄昇温速度lO℃/ m i
 nで加熱せしめた後、200℃に10分間保持せしめ
、次に急冷することで、予めトナーの前処理を行った後
、戻び10℃に10分間保持せしめ10°C/ m i
 nの昇温速度で200℃迄加熱し測定する。一般的に
は第1図に示すデーターが得られ、最初に現われる吸熱
ピークの極大値を本発明において吸熱温度(To)と定
規する。
本発明において加熱体は従来の熱ロールに比べてその熱
容量が小さく、線状の加熱部を有するもので、加熱部の
最高温度は100〜300℃であることが好ましい。
また、加熱体と加圧部材の間に位置するフィルムは、厚
さ1〜100μmの耐熱性のシートであることが好まし
く、これら耐熱性シートとしては、耐熱性の高い、ポリ
エステル、PET (ポリエチレンテレフタレート)、
PFA (テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体)、PTFE (ポリテト
ラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリアミドなどの
ポリマーシートの他、アルミニウムなどの金属シート及
び、金属シートとポリマーシートから構成されたラミネ
ートシートが用いられる。
より好ましいフィルムの構成としては、これら耐熱性シ
ートが離型層及び/又は低抵抗層を有していることであ
る。
以下、添付図面に基づいて本発明の好ましい実施態様を
説明するが、これは本発明をなんら限定するものではな
い。
第2(a)図に、本実施例の定着装置の構造図を示す。
(11)は装置に固定支持された低熱容量線状加熱体で
あって、−例として厚み1.Omm、巾10mm。
長手長240mmのアルミナ基板(12)に抵抗材料(
13)を中1.0mmに塗工したもので長手方向両端よ
り通電される。通電はpcioovの周期20 m s
 e cのパルス状波形で検温素子(14)によりコン
トロールされた所望の温度、エネルギー放出量に応じた
パルスをそのパルス巾を変化させて与える。略パルス巾
は0.5m5ec〜5 ms e cとなる。この様に
エネルギー、温度制御された加熱体(11)に当接して
、図中矢印方向に定着フィルム(15)は移動する。こ
の定着フィルムの一例として厚み20μmの耐熱フィル
ム、例えばポリイミド、ポリエーテルイミド、PES、
PFAに少なくとも画像当接面側にPTFE、PAF等
のフッ素樹脂に導電材を添加した離型層を10μmコー
トしたエンドレスフィルムである。一般的には総厚10
0μより好ましくは40μ未満。フィルム駆動は駆動ロ
ーラー(16)と従動ローラー(17)による駆動とテ
ンションにより矢印方向にシワなく移動する。
(18)はシリコンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を
有する加圧ローラーで総圧4〜20Kgでフィルムを介
して加熱体を加圧しフィルムと圧接回転する。転写材(
19)上の未定着トナー(20)は入口ガイド(21)
により定着部に導かれ、上述の加熱により定着像を得る
ものである。
以上はエンドレスベルトで説明したが第2(b)図の如
く、シート送り出し軸(24)及び巻取り軸(27)を
使用し、定着フィルムは有端のフィルムであっても良い
また画像形成装置としては複写機、プリンターFax等
のトナーを用いて画像を形成する装置全ての定着装置に
適応するものである。
低熱容量線状加熱体(11)において検温素子(14)
で検出された温度がT1の場合、抵抗材料(13)に対
向するフィルム(15)の表面温度T2はT。
よりも約10〜30℃低い。またフィルム(15)がト
ナ一定着面より剥離する部分におけるフィルム表面温゛
度T3は前記温度T2とほぼ等しい温度である。
本発明に使用されるトナーの結着樹脂として、以下のよ
うな樹脂を使用した。
〔実施例1〕 樹脂a  90重量部と樹脂f  10重量部とからな
るGPCによる分子量分布曲線において、3,000と
約400,000に極大値を有する重合体混合物100
重量部、磁性粉(磁性酸化鉄)60重量部、ニグロシン
染料2重量部を2軸混練押出し機によって、溶融混練し
た後、冷却し、気流式粉砕機で粉砕、風力分級機により
分級し、平均粒径約12μmの黒色微粉末を得た。この
黒色微粉末100重量部に対して、疎水性シリカ粉末を
0.5重量%添加供給してトナーAを得た。このトナー
AのT o = 72℃であった。
このトナーAを市販の複写機Canon  NP−i2
15(キャノン社製)に適用し、トナーの未定着画像が
形成された記録材を取り出し、これを第2(a)図にあ
る定着装置に適用した。
この定着装置において、加熱体の検温素子表面温度T1
は200℃、加熱部の抵抗材料の消費電力は150 W
 、加圧ローラーの総圧は15Kg1加圧ローラーとフ
ィルムのニップは3mm、定着処理速度は100 mm
 / secに設定し、耐熱シートとしては記録材との
接触面にPTFEに導電性物質を添加した低抵抗の離型
層を有する厚さ20μmのポリイミドフィルムを使用し
た。この時、加熱体の検温素子表面温度T、が200℃
に達するまでに要した時間は約2秒であった。また温度
T2は188℃、温度T3は186℃であった。記録材
としては市販の複写機用紙キヤノンニュードライベーハ
ー(キャノン販売社)(54g/i)を用いた。得られ
たトナー画像はオフセット現象もなく鮮明で良好な画像
であり、定着性も良好であった。
またこのトナーAを45℃の恒温下に24時間放置した
ところトナー流動性の悪化は見られず、前述同様に市販
の複写機Canon  NP−1215(キャノン社製
)に適用したところ説明で良好な画像が得られた。
〔比較例1〕 トナーの結着樹脂として樹脂a (GPCの分子量分布
曲線において分子量3,000に極大値を有する。)の
み100重量部を用いる以外は害施例1と同様にしてト
ナーBを得た。
このトナーBを実施例1と同様にして評価したところ、
得られた画像は、トナーの過剰溶融のためと考えられる
ライン画像のつぶれが若干みられたもののほぼ良好な画
像であった。またトナー画像の定着性も良好であった。
しかしながら、45℃、24時間放置後では、トナーB
の流動性は著しく低下しており、一部はケーキングして
いた。またこれを用いて得られたトナーの未定着画像は
、画像濃度が著しく低下しており、摩擦帯電特性が太き
(劣化していることがわかる。
〔比較例2〕 定着装置として、市販の複写機Canon  NP−1
215(キャノン社製)の定着装置を取りはずして用い
た以外は、実施例1と同様にしてトナーAを用いて評価
を行った。
この定着装置は内部に900Wの加熱体を有する熱ロー
ル方式の定着装置であり、熱ローラーの表面温度を16
0℃、180℃、200℃のそれぞれに設定した場合に
ついて評価を行った。熱ローラーの表面温度が設定温度
に達するまでに要した時間は設定温度160℃で約60
秒、180℃で約80秒、200℃で約100秒であっ
た。
得られた画像は160℃では定着不良でかつトナー画像
の下層部分が十分に加熱されず、上層部分のみが粘着性
を有して熱ローラーへ転移する所謂低温オフセット現象
により画像の一部が抜けていた。
180℃ではほぼ良好な画像が得られたが、熱ロールか
らの記録材の紙の排出時は、紙が熱ロールに巻きつき気
味で、200℃では紙が熱ローラーに完全に巻きついて
紙づまりを起こした。
〔実施例2〕 樹脂b  so重量部と樹脂e  20重量部とから成
るGPCによる分子量分布曲線において、分子量8.5
00と125,000に極大値を有する重合体混合物1
00重量部とカーボンブラック5重量部、含金染料2重
量部から実施例1と同様にしてトナーCを得たのち、ト
ナーc  100gに対しキャリア鉄粉(商品名EFV
250/400 日本鉄粉社製)1,000gとを混合
し2成分現像剤C′を調製した。又、トナーCのT。=
75℃であった。この2成分現像剤C′を市販の複写機
Canon  NP−1215(キャノン社製)の改造
機(感光体をセレンドラムへ、帯電条件の変更、定着器
を実施例1で用いたものと同様の構成を有する定着装置
へ変更したもの)に適用して連続1,000枚の複写を
行った。
この時のウェイトタイムは約5秒で、温度T2は173
℃、温度T3は171℃であり、得られた画像は初期か
ら1,000枚目に至るまで鮮明で良好な画像であり、
定着性にも優れていた。更に、この間オフセット現象も
ほとんど見られなかった。また連続1,000枚通紙時
に複写機の機内昇温を測定したところ、外気温+5℃で
、非常に機内昇温か低いレベルに押さえられていた。
またこのトナーCを45℃で24時間放置した後、前述
同様にキャリア鉄粉と混合し、二成分現像剤を調整し、
これを画出し評価したところ、放置前と変らぬ鮮明で良
好な画像が得られた。
〔比較例3〕 実施例2の改造された複写機において定着装置が熱ロー
ル定着方式の定着装置である以外は同様にして二成分現
像剤C′を適用した画出し評価を行った。
この時、ウェイトタイムは約90秒であった。
得られた画像は初期よりおおむね良好であったが、70
0枚目、900枚目近辺で、2度にわたって熱ロールへ
の転写材の巻きつきによる紙づまりを起こし、1,00
0枚目では画像濃度が低下していた。
連続1,000枚複写時に、実施例2と同様に複写機内
の機内昇温を測定したところ、外気温+15℃とかなり
の昇温が見られ、i、ooo枚複写後の現像器内のトナ
ーは、実施例2に比べて流動性が悪化しており、これが
1.000枚目の画像濃度の低下の原因と考えられる。
〔実施例3〕 樹脂b  70重量部と樹脂g  30重量部とから成
るGPCによる分子量分布曲線において、分子量8.5
00と1.750,000に極大値を有する重合体混合
物100重量部とカーボンブラック3重量部と含金染料
3重量部とから、実施例2と同様にして2成分現像剤り
を調整した。
この2成分現像剤りを実施例2と同じ改造複写機に適用
し連続50枚の画出し評価を行った。キャリアと混合す
る前のトナーのT。=68℃であった。
得られた画像は鮮明で良好なものであった。
定着性は1枚目から50枚に至るまで良好であった。
又、加熱体の検温素子表面温度T、が200℃に達する
までの時間及び温度T2.T3は実施例2とほぼ同等で
あった。
〔比較例4〕 実施例3で用いた2成分現像剤りを、比較例3で用いた
のと同じ改造複写機に適用し、実施例3同様に連続50
枚の画出しを行った。
得られた画像は実施例3とほぼ同等の良好な画像であっ
たが、10枚目以降の定着性が劣っていた。
〔実施例4〕 樹脂c  60重量部と樹脂e  40重量部とから成
るGPCによる分子量分布曲線において、分子量73.
000と125,000に極大値を有する重合体混合物
100重量部と磁性粉(磁性酸化鉄)50重量部、含金
染料2重量部とから、実施例1と同様にしてl成分磁性
トナーEを得た。このトナーEのT。=72℃であった
このトナーEを実施例2で用いたのと同様の改造複写機
に適用して実施例3と同様に連続50枚の画出しを行っ
た。得られた画像は、鮮明で良好な画像で定着性も優れ
ていた。
又、加熱体の検温素子表面温度T1が200℃に達する
までの時間及び温度T2.T3は実施例2とほぼ同等で
あった。
〔比較例5〕 比較例3で用いられた改造複写機を用いる以外は、実施
例4と同様にトナーEを用いて連続50枚の画出しを行
った。
得られた画像は実施例4とほぼ同等の良好な画像であっ
たが、定着性は実施例4よりも劣っていた。
〔発明の効果〕
本発明は、α、β−不飽和エチレン系モノマーの少な(
とも一種以上から成る重合体を結着樹脂の主成分とし、
該重合体の一種はGPCクロマトグラムにおけるピーク
位置に対応する分子量が103〜8 X l O’であ
り、かつ少なくとも他の一種は、GPCクロマトグラム
におけるピーク位置に対応する分子量が105〜105
であるトナーの顕画像を固定支持された加熱体と、該加
熱体に対向圧接しかつフィルムを介して記録材を該加熱
体に密着させる加圧部材とにより該記録材に加熱定着す
ることを特徴とする加熱定着方法によって、低消費電力
でウェイトタイムの極めて短くクイックスタートの可能
な、かつ定着性が良好で、耐オフセット性に優れ紙づま
りが少なく、安全性をも考慮された定着方法を提供する
ものである。
また本発明は、記録材にトナーの顕画像を、固定支持さ
れた加熱体と、該加熱体に対向圧接しかつフィルムを介
して該記録材を該加熱体に密着させる加圧部材とにより
加熱定着する方法に使用されるトナーにおいて、該トナ
ーの結着樹脂は、α、β−不飽和エチレン系ポリマーの
一種以上から成る重合体を主成分とし、該重合体の一種
はGPCクロマトグラムにおけるピーチ位置に対応する
分子量が103〜8 X 105であり、かつ少な(と
も他の一種はGPCクロマトグラムにおけるピーク位置
に対応する分子量が105〜105であることで、定着
性が良好で、耐オフセット性に優れ、機械的・熱的耐久
性に優れ画像形成装置内でトナーが受ける様々な力によ
っても流動性・摩擦帯電性の劣化が起こりに((、かつ
にじみ・裏移り等のない鮮鋭で良好な画像が得られるト
ナーを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面中、第1図は、トナーの吸熱ピークを示すグラ
フである。 第2(a)図は、本発明の定着方法を実施するための定
着装置の概略的断面図を示し、第2(b)図は、本発明
の別な態様の定着方法を実施するための定着装置の概略
的断面図を示す。 11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・加熱体1
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミナ基
板13・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抵抗材
料14・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・検温素子定着フィ
ルム 駆動ローラー 従動ローラー 加圧ローラー 記録材 未定着トナー顕画像 入口ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録材に、トナーの顕画像を加熱定着する方法に
    おいて、該トナーの結着樹脂は、α、β−不飽和エチレ
    ン系モノマーの少なくとも一種以上から形成された重合
    体を主成分とし、該重合体の一種は、GPCクロマトグ
    ラムにおけるピーク位置に対応する分子量が10^3〜
    8×10^4であり、かつ少なくとも他の一種はGPC
    クロマトグラムにおけるピーク位置に対応する分子量が
    10^5〜10^7であり、該トナーの顕画像を、記録
    材に固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接しか
    つフィルムを介して該記録材を該加熱体に密着させる加
    圧部材とにより加熱定着することを特徴とする加熱定着
    方法。
  2. (2)記録材に、トナーの顕画像を固定支持された加熱
    体と、該加熱体に対向圧接しかつフィルムを介して該記
    録材を該加熱体に密着させる加圧部材とにより、加熱定
    着する定着方法に使用されるトナーにおいて、該トナー
    の結着樹脂は、α、β−不飽和エチレン系ポリマーの一
    種以上から成る重合体を主成分とし、該重合体の一種は
    、GPCクロマトグラムにおけるピーク位置に対応する
    分子量が10^3〜8×10^4であり、かつ少なくと
    も他の一種はGPCクロマトグラムにおけるピーク位置
    に対応する分子量が10^5〜10^7であることを特
    徴とする加熱定着用トナー。
JP63316766A 1988-12-14 1988-12-14 加熱定着方法及び該定着用トナー Pending JPH02161462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63316766A JPH02161462A (ja) 1988-12-14 1988-12-14 加熱定着方法及び該定着用トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63316766A JPH02161462A (ja) 1988-12-14 1988-12-14 加熱定着方法及び該定着用トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02161462A true JPH02161462A (ja) 1990-06-21

Family

ID=18080689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63316766A Pending JPH02161462A (ja) 1988-12-14 1988-12-14 加熱定着方法及び該定着用トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02161462A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0683106A (ja) * 1992-08-31 1994-03-25 Tomoegawa Paper Co Ltd 非磁性一成分トナーおよび非磁性一成分現像方法
US6403275B1 (en) 1999-08-31 2002-06-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic toner, and image forming method and apparatus using the toner

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0683106A (ja) * 1992-08-31 1994-03-25 Tomoegawa Paper Co Ltd 非磁性一成分トナーおよび非磁性一成分現像方法
US6403275B1 (en) 1999-08-31 2002-06-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic toner, and image forming method and apparatus using the toner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2899181B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び加熱定着方法
JP2987791B2 (ja) 非磁性一成分系トナー及び加熱定着方法
JPH03122660A (ja) 加熱定着方法及び加熱定着用トナー
JPH02161462A (ja) 加熱定着方法及び該定着用トナー
JP2774536B2 (ja) 加熱定着方法及び加熱定着用トナー
JP3870447B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及びトナー画像定着方法
JP3200414B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び加熱定着方法
JPH0812459B2 (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用カプセルトナー
JPH02161466A (ja) 加熱定着方法及び該定着用トナー
JPH0816804B2 (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用トナー
JP2821156B2 (ja) 加熱定着方法及び加熱定着用トナー
JP2981802B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3584178B2 (ja) 加熱定着方法
JPH02161463A (ja) 加熱定着方法及び該定着用トナー
JPH0451156A (ja) 加熱定着方法及びトナー
JPH02161452A (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用カプセルトナー
JPH02161453A (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用カプセルトナー
JPH02160254A (ja) 加熱定着方法及び該定着用トナー
JPH02162360A (ja) 加熱定着方法及び該定着用カプセルトナー
JPH02161465A (ja) 加熱定着方法及び該定着用トナー
JPH02162354A (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用カプセルトナー
JPH0812458B2 (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用カプセルトナー
JP2774537B2 (ja) 加熱定着方法及び加熱定着用トナー
JP2932184B2 (ja) 加熱定着方法及び該方法に使用される加熱定着用カプセルトナー
JPH05100468A (ja) 加熱定着用現像剤及び加熱定着方法