JPH02160231A - 写真用ロールフィルムのスプール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真用ロールフィルムを構成するスプールの改
良に関する。

〔従来の技術〕

１２０サイズの写真用ロールフィルムは第１図及び第７
図に示すように遮光紙３と写真フィルム１２が、接着紙
１３によって接着されスプール１に重ね巻きされており
、又図示はしてないが２２０サイズの写真用ロールフィ
ルムは写真フィルムの両端部がリーダー及びトレーラと
呼ばれる遮光紙に接合され、スプールに巻きつけられて
いる。そしていずれにしても巻き終わりの端末部７は第
３図及び第４図に６で示す線で裏側に折りまげられその
上に第２図に示すような封緘４ａを第１図に示すような
帯状に１巻以上巻いて熱溶融接着剤５によって貼付は解
は止めにしていた。

このようなロールフィルムをカメラに装填するときは前
記封緘４ａを破りそのロールフィルムの巻芯にある第５
図に示すようなスプールをカメラのフィルムスドック部
へ装着し、解かれた遮光紙先端部をカメラの巻き取り部
に装着された前記巻芯のスプールと同寸法のスプールの
スリット孔１１に挿入する。そして第６図に示すように
前記遮光紙の折れ線６が該スリット内に入口からＱまで
入りきりこれ以上挿入できない状態にする。そしてこの
状態でカメラに望ましい設計目標として与えられた０、
２ｋｇ〜０．３ｋｇの引出し荷重を生ずる程度の駆動力
によって巻き取りを開始しｌ駒ずつ撮影するごとに順次
フィルムの巻き取りを行っている。

そして、撮影が終了し、巻き取り終わったブロニフィル
ムはカメラから取出されその末端に解け止めの封緘４ｂ
を貼り付けて現像処理にまわされる。

ここで巻き取りはカメラのノブによって撮影者によって
手動で行われることもあるし、又、カメラ内蔵の電動機
によって行われることもある。しかしそのトルクはほぼ
一定に調整され、−収約にカメ゛うの望ましい目標とし
てフィルムに対して、０．２ｋｇ〜０．３ｋｇの引き出
し荷重が生ずるように設計されている。

又、遮光紙先端をスプールのスリットに挿入して最初に
巻き上げるときには該先端がスリットからはずれないよ
うに遮光紙を手でスプールに押しつけるようにして、２
〜３回転巻き取ってから定常の巻き取りを行うようにし
ていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述のように、遮光紙先端をカメラに装着された巻き取
りスプールのスリットに挿入したまま巻き取りを開始す
ると該遮光紙先端がスリットから外れ巻き取れないとい
うことがしばしばある。これを防止するために最初の２
〜３巻きは人が指などで解は止めのための補助動作を行
いながら装填作業を行わねばならなかった。

このような操作はカメラや感光材料を取り扱ったり普及
させたりする上で極めて好ましくない。

本発明はこのような課題を解決して簡単確実で安心して
カメラへの装填が完了できるようなスプールを提供する
ことを目的にする。

〔課題を解決するための手段〕

この目的は、巻軸に遮光紙先端挿入用の少なくとも１つ
のスリットを有し、該スリット面と巻き軸表面との間の
エツジ角を８０″以下３５″以上としたことを特徴とす
る写真用ロールフィルムのスプールによって達成される
。

〔作用及び実施例〕

第５図に示すようなスプールｌＯのスリット１１に遮光
紙先端部が第６図及び第８図に示すように挿入されてス
プール１０の回転トルクが与えられて遮光紙３に引出力
が付加されたときの挙動をビデオ撮影によって解析した
がその経過の要部を示すと第９図のようになる。

即ち図の（１）は挿入された直後を示し、遮光紙先端１
４はスリット１１の外に突出し折線６はスリット上面に
接触し該先端１４と折線６の中間の遮光紙の部分はロー
ルフィルムの巻かれたままになった状態によって生ずる
巻きぐせと材質によって弾性をもったカールを形成し、
そのカールの凸面の一部はスリット下面に、凹部の一部
はスリット上面のエツジ部に接触して平衡を保たれてい
る。

ここで一定の引出し力Ｔを遮光紙に付加し、そのＴを除
々に増加させると前記カールの凸面はスリット下面に接
触しながら図の（２）、（３）に示すように移動し図の
（４）に示すような状態になり、前述のようなカール凸
面のスリット下面への接触ははずれ引出し力に対する係
止力は遮光紙端部の一部とスリット１１の上部エツジへ
の接触圧及びスリット１１の下部エツジへの接触圧によ
って生ずる遮光紙とスプール間の摩擦抵抗によって保た
れる。

そして上記接触圧は遮光紙の巻きぐせによる弾性力によ
って発生する。

以後、更に図の（４）、（５）、（６）で示すように遮
光紙はスリットの上部エツジ及び下部エツジに押圧され
て引出し力に対して定常状態の係止力を維持して行く。

そして図の（６）に示すように進み先端１４がスリット
上部エツジに一致す°るようになる。

以後遮光紙先端部はスリット上面部に全面接触し図の（
７）、（８）、（９）、（１０）に示すように推移し図
の（１１）の状態で上面への接触はほとんど先端１４の
部分のみとなる。これを過ぎて更に引出し力を加えると
図の（１２）のような状態になり先端１４の部分のみの
スリット１１への接触が消え係止が完全に外れて遮光紙
はスプールから抜けきってしまう。

このような挙動を示す遮光紙とスプールの係止力の大小
関係は前述のようにＱ寸法の大小にも大きく関係し遮光
紙先端部のカールによる弾性抵抗及びそれに、遮光紙ス
プール間の摩擦係数を乗じた摩擦抵抗に関係する。

一方、前記挙動説明において（２）、（３）、（４’）
の状態は折れ目（折れ線）６がスリット上縁から外れた
後の挙動を表しており、折れ線６のスブールスリット入
口からの突出量ｋが係止力に大きく影響する。

これについての実験結果を第９−Ａ図に示す。

即ち、スプール遮光紙間摩擦係数μを０．４、遮光紙の
弾性係数を９００ｋｇ／ｍｍ’としたとき、遮光紙の突
出量にと係止力即ち、抜は荷重との関係を示しである。

これは突出量ｋが大きい程抜は荷重が小さいことを示し
ている。

又、前記突出量は第１０図及び第１１図に示すようにス
リット間隙が同寸法である場合スプールスリットのエツ
ジ角Ｐが小さい程、遮光紙の折れ目６の折れ角θが小さ
くなり、遮光紙の突出量にも小さくなるという結果を得
た。

したがって、本出願人は今般スプールのスリットのエツ
ジ角ρを小さくして、係止力を増加させうろことを見出
しそれを実現するためにいくつかの実施例を製作したの
でそれについて説明する。

第１の実施例は、第１２−　Ａ図の上面図及び第１２−
Ｂ図の正面図、第１２−Ｃ図の断面図に示すようにスリ
ットを上下に２つ即ち、スリット１１Ａ、１１Ｂを設け
た。そして第１２図に示すように各スリット１１Ａ、Ｉ
ＩＢのエツジａ　、ｂ　、ｃ　、ｄのエツジ角Ｐは小さ
くなり、遮光線先端の折れ角θがこのエツジ角にならう
ように巻きつかせるようにした場合、遮光紙の折れ目６
の突出量は今までのスプールにくらべて小さくすること
ができた。これについては第１Ｏ図及び第１１図によっ
てすでに概要を説明しである。このようなスプールを採
用することにより、遮光紙とスプールの係止力は大きく
向上した。

第２の実施例を第１３図の斜視図及びその各断面図であ
る第１３−Ａ図、第１３−　Ｂ図、第１３−Ｃ図の断面
図によって説明する。

スプールフランジ２１の内側に隣接して円筒軸部２２、
中央部にスリット軸部２４があり、それらの接続軸部２
３が同芯に配設され、スプールが形成されている。円筒
軸部は円筒面２２Ａを有しており、スリット軸部２４に
はスリットＩＩＤがあけられ、軸の外側はそがれて、外
面２４Ａのような状態になっている。そしてエツジ部２
４Ｂは鋭く鋭角ρにおとされている。接続部２３にはス
リットはあけられておらず２３Ａの面で塞がれている。

このようにして遮光紙先端７の折れ線６はエツジ部２４
Ｂの鋭いエツジ角により大きな抜は荷重即ち係止力を得
てスプールに巻きつき巻きとられていく。その際遮光紙
先端部７が巻きつく過程ではスプールのスリット部２４
、接続軸部２３の部分が次第に遮光紙で覆われ遮光紙の
正常幅の部分が巻きつきだすと、円筒軸部が覆われ始め
定常の円弧状に巻かれ始め以後円滑な正常巻き取りが続
きフィルム１２がまかれ始めるのは更にあとになり、フ
ィルムにプレッシャーやキズの原因になる変形外力など
の影響を与えることはなくなる。しかも巻き取り初期に
おけるスプールと遮光紙の係止力はスプールスリットの
エツジ角が小さくなることにより大きく向上する。

尚、スリット軸部の外面２４Ａは、第１４図のように１
面だけ設け、これを方向規正と兼用にして使用すること
も可能である。

また、第３の実施例はスリット軸部を第１５図に示すよ
うに楕円的形状にしてエツジ角Ｐを小さくしたものであ
り、第４の実施例は第１６図に示すようにスプールスリ
ットの内部を広くして、エツジ角Ｐを小さく鋭くしたも
のである。そしていずれも安定した高い係止力を示して
いる。

〔発明の効果〕

本発明によって１２０．２２０．６２０のような写真用
ロールフィルムの遮光紙先端がスプールのスリットに挿
入されて巻き取られるときに該先端がスリットから抜け
て巻き取り不良、巻き取り不能になるような障害は全く
皆無になり、良質の写真がだれにでも簡単に安心して撮
れるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図はプロｍ；フィルムの斜視図。 第２図は封緘の平面図。 第３図はプロｍ＝フィルムの封緘をとって遮光紙先端を
のばしほどきかけた状態の平面図。 第４図はプロｍ＝フィルムの封緘をとってほどきかけた
ままの自然の状態の側面図。 第５図はスプールの平面図。 第６図はプロｍ＝フィルムの遮光紙先端を巻き取りスプ
ールのスリットに挿入した状態の側面図。 第７図はプローニフィルムを長間してその構成を示す平
面図。 第８図は第６図の平面図。 第９図は遮光紙先端をスプールスリットに挿入し遮光紙
に引出力を付加したときの遮光紙が抜けるまでの挙動図
。 第９−Ａ図は遮光紙の突出量と抜は荷重の関係を表すグ
ラフ。 第１０図は従来のスプールと遮光紙とのエツジ角と突出
量の関係を示す断面図。 第１１図は本発明の１実施例のスプールと遮光紙とのエ
ツジ角と突出量の関係を示す断面図。 第１２−Ａ図は本発明の第１の実施例の上面図。 第１２−Ｂ図は本発明の第１の実施例の正面図。 第１２−Ｃ図は本発明の第１の実施例の断面図。 第１３図は本発明の第２の実施例の斜視断面図。 第１３−　ＡｒＭ、　第１３−　Ｂ１１ｆｆ１．　第１
３−　Ｃｌ５Ｕハソｔｔソれ第１３図のＣ−Ｃ’　、Ｂ
−Ｂ　’　、Ａ−Ａ　’断面図。 第１４図、第１５図、第１６図は第２の実施例の変形の
ものの断面図。 １、ＩＱ・・・スプール ６・・・折れ線（折れ目） １１、ｌｌＡ、ＩＩＢ・・・スリット １２・・・フィルム １４・・・遮光紙先端 ２２・・・円筒軸部 ２３・・・接続軸部 ２４Ａ・・・外面 ρ・・・エツジ角

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 巻軸に遮光紙先端挿入用の少なくとも１つのスリットを
   有し、該スリット面と巻き軸表面との間のエッジ角を８
   ０゜以下３５゜以上としたことを特徴とする写真用ロー
   ルフィルムのスプール。