JPH02159564A - 分割型サンプルターンテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生化学自動分析装置その他の分析用サンプル
カップをセットする分割型サンプルターンテーブルに関
する。

〔従来の技術〕

第５図は生化学自動分析装置に用いられているターンテ
ーブルの従来例を示す図であり、３１は把手、３２はタ
ーンテーブル、３３はサンプルカップを示す。

血清等の化学分析を行う生化学自動分析装置では、採血
管を例えばまず遠心分離器にかけて血清を分離し、これ
をサンプルカップに入れる。そして、第５図に示すよう
なターンテーブル３２にこのサンプルカップ３３をセッ
トし、ターンテーブル３２を回転させながら順次与サン
プルの検査項目に応じてピペットでサンプルカップ３３
から必要量のサンプルを吸って、所定の分析を行うよう
にしている。

なお、上記のようなターンテーブルは、一般には４０〜
６０のサンプルカップをセットできるものが使用されて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のようなターンテーブルを用いた生化学自動分析装
置において、作業効率を高めるためには、セットサンプ
ル数を多くした方がよいが、セットサンプル数を多くし
ようとすると、テーブルを大きくしなければならない。

他方、動作中にターンテーブルのセットサンプルを交換
すると、検査終了サンプルと未検査サンプルとが混在す
ることになり、その把握、管理が煩雑になるという問題
がある。そのため、全てのサンプルの検査が終了しない
と、テーブルの取り外しをしないようにしている。

したがって、緊急の検査を必要とする事態が生じた場合
であっても、ターンテーブルのセットサンプルについて
全ての検査が終了しないと、或いはその都度検査を中断
させないと、新たなサンプルの検査ができないため、緊
急の検査に充分な対応ができないという問題がある。

そこで、テーブルを小さ（し、サンプル数を少なくして
緊急の検査に対応できるようにする、緊急検査用として
別ボートを設ける等の対策が考えられる。しかし、前者
の場合には、頻繁にサンプル交換が必要になり、作業が
煩雑になるとともにそのだめの時間が多くなるので、検
査効率も低下するという問題がある。また、後者の場合
には、別ボートを設ける分通常の検査ポートが削減され
ることになる。

本発明は、上記の課題を解決するものであって、セット
サンプルの交換が自由にでき、サンプル数を多くしても
緊急の検査にも充分な対応が可能な分割型サンプルター
ンテーブルを提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのために本発明は、サンプルカップをセットするター
ンテーブルにおいて、サンプルカップのホルダ部を分割
し個別に着脱できるようにしたことを特徴とするもので
あり、さらには、分割したホルダ部に対応して表示手段
と着脱状態を検出するセンサーを備え、また、サンプル
カップのＩＤ情報を読み取る手段を備えたことを特徴と
するものである。

〔作用〕

本発明の分割型サンプルターンテーブルでは、サンプル
カップのホルダ部を分割し個別に着脱できるようにした
ので、分割されたホルダ部単位で交換が自由にでき、緊
急の検査には、ホルダ部単位で途中に割り込ませること
ができる。また、追加の検査も、検査を中断することな
く検査終了したホルダ部を新たなサンプルカップのホル
ダ部と交換することにより支障なく続行させることがで
きる。

〔実施例〕

以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。

第１図は本発明に係る分割型サンプルターンテーブルの
１実施例を示す外観図、第２図は第１図に示す分割型サ
ンプルターンテーブルの断面図である。図中、■はサン
プルホルダ、２はフレーム、３は上部回転テーブル、４
は把手、５はサンプルＩＤ読み取り機、６はサンプルピ
ペット、７は固定ビン、８は把持孔、９は表示ランプ、
ｌＯは脚、１１はサンプルカップ、１２は下部回転テー
ブル、１３はシャフト、１４はモータ回転軸、１５はモ
ータ、１６はリミットスイッチ、１７はベース、１８は
サンプルＩＤ情報を示す。

第１図において、サンプルホルダｌは、サンプルカップ
１．　ｌをホルトするものであり、６分割されている。

そして、上部回転テーブル３に固定ビン７をガイドにし
て固定し、上部回転テーブル３と一体となって回転する
。把持孔８は、サンプルホルダ１を持ち運びするききに
指を差し込む孔であり、ここに指や把持具を差し込んで
サンプルホルダ１を上部回転テーブル３に固定したり、
外したりする。したがって、６分割されたそれぞれのサ
ンプルホルダ１は、個別に着脱が可能になっている。

サンプルピペット６は、サンプルカップ１１に対して特
定の位置でアクセス可能になっている。

サンプルＩＤ読み取り機５は、このサンプルピペット６
の位置から幾つか隣のサンプルカップ１１に貼り付けら
れたサンプルＩＤ情報１８を読み取るものであり、フレ
ーム２の下側に取り付けられている。そして、通常、サ
ンプルホルダ１は、サンプルＩＤ読み取り機５でサンプ
ルＩＤ情報が読み取られてから次々とサンプルピペット
６の下へ送られてゆき、サンプリングされる。サンプル
ＩＤ情報１８は、バーコードやメモリチップ等の記録手
段に書き込まれたサンプル毎の検査情報その他の情報で
あり、サンプルカップ１１がサンプルホルダ１にセット
される前にサンプルカップ１１に貼り付けられる。

また、サンプルホルダｌの周りを囲むフレーム２には、
サンプルＩＤ読み取り機５の他に、表示ランプ９が取り
付けられる。この表示ランプ９は、分割されたサンプル
ホルダ１に対応して配置され、そのホルダのサンプルカ
ップ１１全てが検査終了したか否かを表示するものであ
る。例えば検査終了したサンプルホルダ１の位置にある
表示ランプ９は点灯にし、未検査のサンプルカップ１１
を持つサンプルホルダ１の位置にある表示ランプ９は消
灯にすると、検査が終了して交換が可能なサンプルホル
ダ１は、点灯した表示ランプ９によって認識できる。し
たがって、サンプルピペット６の下にあるサンプルホル
ダ１に対応する位置には表示ランプ９がないため、サン
プルホルダ１が６分割の場合には、５個の表示ランプ９
が取り付けられることになる。

リミットスイッチ１６は、サンプルホルダｌの着脱状態
を検出するセンサーであり、このリミットスイッチ１６
のオン／オフを監視することによって電気的にサンプル
ホルダ１の着脱状態を監視できるようにしている。

分割型サンプルターンテーブルの回転は、第２図の断面
図に示すようにベース１７上に取り付けられたモータ１
５により駆動される。そのため、モータ回転軸１４とシ
ャフト１３が着脱自在に嵌合され、このシャツ）１３に
上部回転テーブル３及び下部回転テーブル１２が固定さ
れている。したがって、シャツ）１３の先端に取り付け
られている把手４を持ち上げることによって、サンプル
ホルダｌとともに回転部全体を取り外すことができる。

次にサンプルＩＤ読み取り機５、表示ランプ９、モータ
エ５、リミットスイッチ１６の信号処理システムについ
て説明する。

第３図は本発明に係る分割型サンプルターンテーブルの
電気信号を処理するシステムの構成例を示す図、第４図
はサンプルカップ管理テーブルの例を示す図である。

第３図において、データ処理制御部２３は、分析装置に
接続されて分析情報を把握し、モータドライバ２４を通
してモータ１５を制御することによって、各サンプルホ
ルダｌの位置を把握するとともに、各サンプルカップ１
１の検査終了情報、サンプルカップ１１のサンプルＩＤ
情報、サンプルホルダ１の着脱情報を把握し、モータド
ライバ２４、表示ランプドライバ２５を制御するもので
ある。バーコード読み取りセンサ５′は、サンプルＩＤ
読み取り機としてバーコードを読み取るようにしたもの
であり、バーコード解読部２１は、このバーコード読み
取りセンサ５′で読み取ったバーコードを解読してサン
プルＩＤ情報をデータ処理制御部２３に送るものである
。また、カセットテーブル交換検出部２２は、リミット
スイッチ１６Ａ〜１６Ｅのオン／オフを監視し、サンプ
ルホルダ１の着脱情報をデータ処理制御部２３に送るも
のである。

次に、データ処理制御部２３によるモータ１５の制御及
び表示ランプ９八〜９Ｅの点滅制御を説明する。データ
処理制御部２３は、例えば第４図に示すようなポインタ
２６．２７、サンプルカップ管理テーブル２８を持つこ
とによってモータ１５の制御、表示ランプ９Δ〜９Ｅの
オン／オフを制御する。いま、分割型サンプルターンテ
ーブルが、０〜４８のサンプルカップからなり、８個の
サンプルカップを１つのサンプルホルダでホルトするよ
うに構成されている場合、データ処理制御部２３は、０
〜４８のサンプルカップの位置や検査状態等の情報をモ
ータ１５の制御情報を基にポインタ２６．２７、サンプ
ルカップ管理テーブル２８を更新処理することにより把
握することができる。すなわち、第４図に示すサンプル
カップ管理テーブル２８において、サンプルカップＮα
の情報（イ）、検査終了カップか未検査カップかの情報
（ロ）、検査項目の情報（ハ）、表示ランプの情報（ニ
）、ランプのオン／オフ情報（ホ）である。このテーブ
ルに対して、ポインタ２６は、バーコード読み取りセン
サ５′による読み取り位置をポイントし、ポインタ２７
は、サンプルピペット６によるアクセス位置をポイント
するものである。

そこで、データ処理制御部２３は、サンプルカップ１個
に相当するピッチのモータ回転信号を送出すると、ポイ
ンタ２６．２７を更新するとともに、表示ランプの情報
（ニ）を更新する必要があるか否かを判断して、更新す
る必要がある場合には更新し、ポインタ２６のポイント
するＮαの検査項目を分析装置に転送する。また、サン
プルＩＤ情報が人力すると、ポインタ２７０ポイントす
る検査項目の情報（ハ）を設定する。そして、あるステ
ップ送り出される間に分析装置で分析が終了し、データ
が正常か否かの判定が行われ、分析装置から正常検査終
了の通知があると、その通知のあったＮ（Ｌの情報（ロ
）を検査終了（ｒｏｂ）にするが、正常に検査終了せず
再検査の通知があった場合には、その魔のサンプルカッ
プがサンプルピペットの下にくるまでターンテーブルを
逆回転させ、サンプルの残りを再検査用として使用する
。

そして、ランプのオン／オフ情報（ホ）は、情報（ロ）
の全てが検査終了（ｒｏｂ）であればオンにする。

また、カセットテーブル交換検出部２２からサンプルホ
ルダの着脱情報を人力した場合には、そのサンプルホル
ダに属するサンプルカップＮαの情報（ロ）を全て未検
査（ｒｌＪ）にする。このとき検査項目の情報（ハ）も
クリアする。その結果、情報（ロ）が全て検査終了（ｒ
ＯＪ）から未検査（ｒｌＪ）に変化するので、ランプの
オン／オフ情報（ホ）は、オンからオフに変える。

なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。上記の実施例では、生化
学自動分析装置に適用したが、他の分析装置に用いるサ
ンプルターンテーブルにも同様に適用できることは勿論
である。また、サンプルホルダ内にセットできるサンプ
ル数は、各ホルダについて全てが同じでなくてもよいし
、１個でもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明か、ら明らかなように、本発明によれば、サ
ンプルの分割供給、分割取り外しができるようになった
ので、全ての検査が完了しなくても、空きスペースへの
随時供給が可能になり、鮮度の高いサンプルで分析でき
る。そして、各ホルダに対しては、検査終了か未検査か
を表示ランプで表示するので、その表示を確認してホル
ダを置換すれば、置換作業の誤りもなくなり、操作性を
向上させることができる。しかも、緊急の分析が必要な
場合でも、既にセットされている未検査のサンプルとの
置換が容易であるので、緊急検査用に別ボートを用意す
る必要もなくなる。

また、サンプルピペットがサンプル吸引中でも、他のホ
ルダは何等干渉しない位置にあるので、着脱が可能にな
り、自動動作を中断することなく他のホルダを置換する
ことができる。さらに、分割したホルダを回転テーブル
に固定するので、従来と同様、回転テーブルのシャフト
の先端に取り付けた把手を使うことにより回転テーブル
毎に全サンプルの供給、回収ができ、緊急割り込み検査
、迅速検査体制に適合した装置を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る分割型サンプルターンテーブルの
１実施例を示す外観図、第２図は第１図に示す分割型サ
ンプルターンテーブルの断面図、第３図は本発明に係る
分割型サンプルターンテーブルの電気信号を処理するシ
ステムの構成例を示す図、第４図はサンプルカップ管理
テーブルの例を示す図、第５図は生化学自動分析装置に
用いられているターンテーブルの従来例を示す図である
。 ｌ・・・サンプルホルダ、２・・・フレーム、３・・・
上部回転テーブル、４・・・把手、５・・・サンプルカ
ップみ取り機、６・・・サンプルピペット、７・・・固
定ビン、８・・・把持孔、９・・・表示ランプ、１０・
・・脚、１１・・・サンプルカップ、１２・・・下部回
転テーブル、１３・・・シャフト、 １４・・・モータ回転軸、 １５・・・モータ、 １６・・・リミットスイッチ、 １７・・・ベース、 １８・・・ サンプルＩＤ情報。 出 願 人 日本電子株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）サンプルカップをセットするターンテーブルにお
   いて、サンプルカップのホルダ部を分割し個別に着脱で
   きるようにしたことを特徴とする分割型サンプルターン
   テーブル。
2. （２）分割したホルダ部に対応して表示手段と着脱状態
   を検出するセンサーを備えたことを特徴とする請求項１
   記載の分割型サンプルターンテーブル。
3. （３）サンプルカップのＩＤ情報を読み取る手段を備え
   たことを特徴とする請求項１記載の分割型サンプルター
   ンテーブル。