JP3715479B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体試料などの血液や尿等の分析を行う自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生体試料を分析する自動分析装置には、図10に示すように、試料を試験管に入れ、その試験管をラックにセットするラック専用タイプの自動分析装置27と、図11に示すように、試験管をディスクにセットするディスクタイプの自動分析装置28の2種類の装置がある。
【0003】
また、分注ポジションに尿カップを一個だけ置いて分析する自動分析装置がある。
【0004】
なお、ディスクタイプの自動分析装置の例としては、特開昭59−67442号公報に記載された「自動試料採取装置」がある。この公報に記載されたものは、ターンテーブルの周縁に切り欠きが設けられ、この切り欠きと駆動アセンブリとの係合状態に応じてターンテーブルの回転軸から異なる半径にある2つの位置のいずれか一方を採択して、採択した円周上の試料を採取するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、ディスクタイプ又はラックタイプの自動分析装置を購入したユーザは、後にラックタイプ又はディスクタイプの自動分析装置にしようとすると、装置を一式買い換えなければならない。または、サンプラーユニット一式を買い換えなければならず、試料の分析に要する費用が高価となると言う問題があった。
【0006】
また、上述したように、現在では、尿カップを一個だけ置いて分析する自動分析装置は存在するが、複数の尿カップをテーブル等に配置して分析できる自動分析装置があれば便利である。
【0007】
さらに、ラック専用タイプの自動分析装置においては、再検査しようとすると、検査が終了したラックは、検査中とは異なる位置に移動されてしまうため、再検査する検体を探すためには、分析終了したラックの中からどのラックのどのポジションにある試験管に収容された検体かを探さなければならず、その動作等が半ざる煩雑であった。
【0008】
このため、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプを相互に互換可能であり、かつ、再検査が容易に実行できる自動分析装置の実現が望まれていた。
【0009】
本発明の目的は、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプを相互に互換可能であり、かつ、再検査が容易に実行できる自動分析装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
(1)サンプル分注手段により、サンプルを収容した試料容器からサンプルを吸引し、サンプル分注位置に分注して、サンプルを分析する自動分析装置において、複数の試料容器が、それぞれの配置形式で配置される複数種のサンプルディスクと、上記複数種のサンプルディスクのうちのいずれか一つのサンプルディスクを選択するディスク選択手段と、上記ディスク選択手段により選択されたディスクの種別を識別し、識別したディスクの種類毎によって定まる試料容器間の距離間隔に基づいて、上記サンプル分注手段の動作を制御する動作制御手段とを備える。
【0011】
(2)好ましくは、上記(1)において、上記複数種のサンプルディスクのうちの一種類のサンプルディスクは、複数の試料容器を収容するラックが所定配置位置に複数個配列されるサンプルディスクであり、このサンプルディスクの外周位置には、各ラックに貼付されたラック識別用バーコードを読み取るバーコードリーダを備え、上記動作制御手段は、バーコードリーダにより読み取られたバーコードに従って、優先するラックに収容された試料容器のサンプルから分析を開始する。
【0012】
(3)また、好ましくは、上記(1)において、上記複数種のサンプルディスクは、その中央部に緊急検体又は追加検体の配置位置を有し、この緊急検体配置位置に緊急検体が配置されたことを検知する検知手段を備え、この検知手段が緊急検体配置位置に検体が配置されたことを検知すると、上記動作制御手段は、緊急検体を優先して吸引分注するように、サンプル分注手段の動作を制御する。
【0013】
(4)また、好ましくは、上記(1)において、上記複数種のサンプルディスクのうちの一種類のサンプルディスクは、複数の試料容器を収容するラックが所定配置位置に複数個配列されるサンプルディスクであり、所定の分注位置に配置されたラックをサンプルディスクから取り出すラック取り出し手段を備えるとともに、上記取り出されたラックに収容された試料容器に貼付された検体IDを読み取る読み取り手段を備える。
【0014】
(5)また、好ましくは、上記(1)において、上記複数の試料容器のサンプルディスクにおける配置位置は、サンプルの分析開始時と終了時とで一致している。
【0015】
選択されたサンプルディスクの種別に応じて定まるサンプル容器間の距離間隔に合致して分注ノズルが動作するように制御する構成したので、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプを相互に互換可能な自動分析装置を実現することができる。
また、分析開始時と終了時とで試験管等の試料容器の配置位置が変化しないように構成したので再検査が容易に実行可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である自動分析装置1の概略構成図である。この一実施形態である自動分析装置は、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプを相互に互換可能な自動分析装置であり、複数のラックを配置できるタイプを選択した場合の例を図1に示す。そして、この図1に示した例においては、複数のラックは、ラック格納ディスク11に配置されており、ラックをラック格納ディスク11の外に取り出さないで試料を分注する。
【0017】
図1において、ユーザは、測定する検体数量分だけの試料を別々のサンプル格納試験管12に入れる。試料の入ったサンプル格納試験管12をラック13に一本一本セットし、5本セットしたら別のラック13に他のサンプル格納試験管12をセットする。試験管12のセットを終えたラック13をラック格納ディスク11にセットする。
【0018】
ラック格納ディスク11に複数のラック13をセット(配置)した状態は、図1に示すように、複数のラック13は、ディスク11の回転中心である緊急検体測定位置20を中心として、放射状に配列されている(この例では、15個のラック13が配列されている)。
【0019】
検体のセット、つまり、ラック13内への試験管12のセットを終えたユーザは、次に、測定に必要な試験紙5が試験紙格納カセット4に充分有るかどうか入出力表示器2にて確認する。そして、測定に必要な試験紙5が試験紙格納カセット4に充分に無い場合には、試験紙5の入っている新しいカセット4を古いカセット4と交換する。
【0020】
また、使用済み試験紙格納箱10が使用済みの試験紙5で一杯になっていないかどうかを確認し、一杯であれば使用済みの試験紙5を廃棄して、使用済み試験紙格納箱10を元の場所にセットし直す。
【0021】
以上の準備を終えたユーザは、入出力表示器2から測定に必要なデータを入力し(シーケンスナンバ、古いデータのクリア、試験紙格納カセット4の交換有無等)、入出力表示器2に有るスタートキーを押して測定を開始させる。
【0022】
入出力表示器2のスタートキーが押されると、CPU18は、ディスク制御機構19へ指令を出し、ラック格納ディスク11の指定されたラック13をサンプル分注位置21まで回転させ、停止指令を出してディスク11を停止させる。
【0023】
また、CPU18は、サンプルピペッティング機構7に対しても制御を行い、ピペッティング機構7に備えられているサンプルノズル6と一緒にピペッティング機構7をサンプル分注位置21のラック13内のポジションaの上方位置まで水平移動させる。そして、サンプルノズル6を上記ポジションaに向けて下降し、その位置の試験管12から検体を吸引する。
【0024】
次に、サンプルノズル6をポジションaから上昇させ、試験紙への分注ポジション(図示した試験紙5の位置)までサンプルノズル6を戻す動作をさせる。それと同時に、CPU18は、カセット機構3にも指令を出し、試験紙格納カセット4から試験紙5を一枚送り出させる。
【0025】
送り出された試験紙5は、試験紙搬送機構8によって試験紙へのサンプル分注位置へ送られる。そして、検体を吸引したサンプルノズル6は、試験紙5上に貼られてある複数の試薬パッドに検体を必要量だけ分注しながら水平方向に移動する。
【0026】
つまり、図2に示すように、試験紙5には複数の試薬パッド5a〜5jが添付されている。そして、図2の(A)に示すように、サンプルノズル6は、試験パッド5aの上方に移動され、図2の(B)に示すように、試薬パッド5aに向かって下降し、試薬パッド5aに検体を必要量だけ分注する。その後、図2の(C)に示すように、サンプルノズル6は、試薬パッド5aの上方に移動される。
【0027】
次に、図2の(D)に示すように、サンプルノズル6は、試薬パッド5aの上方位置から試薬パッド5bの上方位置に移動され、試薬パッド5bに向かって下降する。そして、図2の(E)に示すように、サンプルノズル6は、試薬パッド5bに検体を必要量だけ分注する。その後、図2の(F)に示すように、サンプルノズル6は、試薬パッド5bの上方に移動される。
【0028】
以降、試薬パッド5d〜5iに対して同様にして、検体を必要量だけ分注し、最後に、図2の(G)〜(I)に示すように、サンプルノズル6は、試薬パッド5jに対して検体を必要量だけ分注して、この試験パッド5jの上方に移動する。
【0029】
試験紙5の各試薬パッド5a〜5jに検体を分注した後、サンプルノズル6内に残った検体は、洗浄漕17にて吐出され、この洗浄漕17においてサンプルノズル6の洗浄が同時に行われる。また、検体が分注された試験紙5は、試験紙搬送機構8によって次のポジションに移動される。
【0030】
同様に、サンプル分注ポジション21のラック13の次の試験管12内の検体についてもサンプルノズル6により吸引され、試験紙5に分注される。
つまり、サンプルピペッティング機構7をサンプル分注位置21のポジションbまで水平移動させ、サンプルノズル6をこのポジションbに下降させて、検体を吸引して試験紙5への分注ポジションまで戻る。そして、次の検体の為の試験紙5が試験紙格納カセット4からカセット機構3によって押し出され、試験紙搬送機構8によって、試験紙5へのサンプル分注位置へ送られる。次に、上述したと同様にして、サンプルノズル6から試験紙5上の試薬パッドに検体が分注される。
【0031】
このような連続動作をしながら一番最初の試験紙5が、ちょうど反応時間のタイミングになった時に、測定機構部9の下に来るように、試験紙搬送機構8にて動作制御するようCPU18から指令するようにプログラムされている。
【0032】
試験紙搬送機構8によって送られてきた試験紙5は、測定機構部9によって測定され、CPU18により演算され、測定結果が入出力表示器2に表示され、ユーザに知らされる。
【0033】
サンプル分注位置21で、a〜eの5ポジション分だけの分注が終了すると、CPU18は1ラック分ディスク11を回転するようにディスク制御機構19に指令を出し回転させる。
このように、次から次へと連続して一般検体を測定することが出来る。
【0034】
このような一般検体を測定中に、緊急検体をコップに入れたまま緊急検体側定位置20にセットすると、緊急検体測定位置20に設けられたセンサを監視しているCPU18が、緊急検体の有無を判断し、緊急検体測定に必要な画面を入出力表示器2に自動的に表示し、ユーザに知らしめる。
【0035】
ユーザは緊急検体の依頼を入出力表示器2から依頼すると、CPU18が入出力表示器2からその情報を受け、サンプルピペッティング機構7を緊急検体側定位置20へ移動させ、一般検体と同様に、緊急検体用コップから検体を吸引し、試験紙5に分注する。緊急検体の測定結果は、一般検体か緊急検体か区別できるようにシーケンスナンバで分かるように区別される。
【0036】
この場合、緊急検体用コップは、回転するディスク11でもその位置が移動しない中央部の緊急検体測定位置20に配置されるので、ピペッティングの位置制御も容易であり、緊急時に速やかに検体の吸引分注を行うことができる。
【0037】
このような機構系を持つ尿自動分析装置1において、例えばラック格納ディスク11を、図3に示すような試験管専用ディスク11A、図4に示すような尿コップ専用ディスク11B等と入れ替えできるような構造、対応可能なプログラムになっており、どのディスクが現在取り付けてあるか入出力表示器2から指定することで容易に実現できる(後述する)。
【0038】
図3に示した試験管専用ディスク11Aにおいては、試験管12を5つ直列に並べたものが15組あり、これらは、ディスク11Aの回転中心である緊急検体測定位置20を中心として、放射状に配列されている。
【0039】
また、図4に示した尿コップ専用ディスク11Bにおいては、ディスク11Bの周縁近傍に、8個の尿コップ15が等間隔で配置されている。この尿コップ専用ディスク11Bにあっても、その中央部に緊急検体測定位置20が設けられているものである。
【0040】
図5は、ラック格納ディスク11を使用し、ラックをディスク11の外に取出して試料を分注するタイプの装置の概略図である。この装置の特長は、各ラック13に貼ってあるラックナンバー識別用バーコードラベル22とサンプル格納試験管12に貼ってある検体ID用バーコードラベル23とを読むことが出来るところである。
【0041】
つまり、バーコードラベル22、23を読むことにより、一般検体用、緊急検体用、キャリブレーション用、コントロール用ラックなのかを識別することが出来る。また、一般検体用・緊急検体用と識別しないでも、測定したいラック番号を入出力表示器2から又はホストと呼ばれる上位コンピュータからあらかじめ登録しておくだけでその順番に測定することも出来る。
【0042】
つまり、ラックを優先つけて測定したり、ある検体の測定データをもう一度測定したい場合、その検体を乗せてあるラック13を再度測定する、いわゆる再検することも出来る大きな特徴を持っている。
【0043】
次に、その機構について説明する。測定原理等は概ね図1の例と同様であるので異なる部分についてのみ説明する。
CPU18がディスク制御機構19に指令を行なうことによりラック格納ディスク11を回転させ、これから分析するラック13をラック取出し位置26迄回転させ停止させる。また、CPU18はラック取出し機構14に対しても指令を行い、ラック取り出し位置26に停止したディスク11上のラック13をディスク11上から引き出させる。
【0044】
そして、ディスク11の外周位置に配置されたバーコードリーダ15にて、引き出されたラック13のサンプル格納試験管12に貼られたバーコードラベル23を読取り、その検体の分析依頼が有るかどうかをCPU18が判断する。依頼が有れば、その検体を分注位置16までラック取出し機構14が移動させる。なお、このラック取り出し機構14は、チャック等の機構により構成され、このチャックによりラック13を挟み、分注位置16まで移動させる。
【0045】
また、CPU18は、サンプルピペッティング機構7に対しても動作制御を行い、ピペッティング機構7に備えられているサンプルノズル6と一緒にピペッティング機構7をサンプル分注位置16まで水平移動させる。そして、サンプルノズル6を下降させ、試験管12から検体を吸引し、サンプルノズル6を上昇させて試験紙5への分注ポジションまでサンプルノズル6を戻す動作をさせる。それと同時に、CPU18は、カセット機構3にも指令を出し試験紙格納カセット4から試験紙5を一枚送り出す。
【0046】
送り出された試験紙5は、試験紙搬送機構8によって試験紙5へのサンプル分注位置へ送られる。そして、検体を吸引したサンプルノズル6は試験紙5上に貼られてある試薬パッドに検体を必要量だけ分注しながら水平方向に移動する。サンプルノズル6内に残った検体は、洗浄漕17にて吐出されサンプルノズル6の洗浄が同時に行われる。
検体を分注された試験紙5は、試験紙搬送機構8によって次のポジションに移動される。
【0047】
同様に、次の検体についても、CPU18がラック送り出し機構14に対し、ラック13を1検体分ディスク11側へ送り込みながらバーコードリーダ15にて検体IDを読む。
【0048】
このように、5ポジション分の検体のディスク11への送り込み終わると、CPU18はディスク制御機構19に指令を出し、ディスク11を1ラック分回転させる。
このように、ディスク11を回転した時にバーコードリーダ15がラック用バーコードラベル22を読み、ラック取出し機構14がラック13を取り出す。そして、ラック13が分注位置16へ送り出された時に、ラック用バーコードラベルを読み出したと同様に、バーコードリーダ15が試験管12に貼ってある検体用バーコードラベル23を読み、分析するかしないかをCPU18が判断しながら他の機構系を制御する。
【0049】
24は緊急検体設置位置であり、緊急検体設置位置24は、ディスク11の周縁部近辺であって、ラック13と13との間に設定されている。そして、緊急検体を測定する場合には、緊急検体設置位置24が指示しているディスク11上の試験管セット位置に、検体の入った試験管12をセットすると、CPU18が緊急検体がセットされたことを認識する。緊急検体がセットされたことを認識したCPU18は、入出力表示器2に緊急検体依頼画面を表示し、ユーザに緊急検体依頼登録を促す。
【0050】
次に、ユーザは入出力表示器2から緊急検体依頼を行うと、CPU18は、緊急検体を受け付けたと判断し、ディスク11を緊急検体側定位置20まで回転させる。そして、CPU18は、現在測定している一般検体の測定終了後、サンプルピペッティング機構7を緊急検体側定位置20まで移動させ、緊急検体をサンプルノズル6に吸引させる。
【0051】
サンプルピペッティング機構7が緊急検体を吸引し終わり、試験紙5へ分注するために試験紙5の方向に移動し始めると、測定を終了した緊急検体は、元の緊急検体設置位置24まで戻される。
このようにして、緊急検体測定を容易に行うことが出来る。
【0052】
次に、再検査について説明する。
あるラック13上に有るある検体をもう一度測定したい場合、そのラック13をもう一度分注位置13に対応するまで回転させ、ラック取出し機構14が、そのラック13のある検体を分注位置13まで取出し、分析することで容易に再検査を行うことが出来る。図10に示すようなラック専用タイプの自動分析装置では、終了したラックの中から再検するラックを探すという煩わしさが有った。
【0053】
つまり、ディスクタイプの自動分析装置では、テーブル上に試験管等が所定の位置に配置されており、この位置は分析開始と終了とで互い一致しており、検体の再検査しようとする場合には、その再検査しようとする検体の位置が容易に判別することができる。
【0054】
これに対して、ラック専用タイプの自動分析装置の場合では、分析開始と終了とラック位置が異なるため、再検査しようとした検体を探すときには、分析終了したラックの中からどのラックのどのポジションの検体が再検査する検体なのかを探し出すのが煩わしかった。
一方、図5に示した装置1の場合には、そのような煩わしさが無い。
【0055】
次に、図6、図7、図8、図9を使って入出力表示器2の表示画面の表示の流れを説明する。
図6は、入出力表示器2に表示される画面の遷移図、図7は装置の動作と表示する画面と関係を示すフローチャートである。また、図8はパラメータ設定画面であり、このパラメータ設定画面により、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプのいずれかを選択する。また、図9は、装置の動作時に表示する画面の詳細図である。
【0056】
まず、表示画面には、図8に示すパラメータ設定画面が表示される。そして、オペレータ(ユーザー)は、パラメータ設定画面により、使用ディスクが、ラックディスクか、試験管用のディスクか、尿カップ用のディスクかを選択する。CPU18は、選択したタイプのディスクに応じた制御動作を準備する。つまり、ラック格納ディスクを選択した場合には、このラック格納ディスクに配置される各ラックの位置、ラックに収容される試験管の位置の関係が予め記憶されており、この位置関係に従って、CPU18が検体の吸引や分注動作を制御する。
【0057】
同様に、試験管用のディスク又は尿カップ用のディスクを選択した場合には、この試験管用のディスクに配置される各試験管の位置の関係、あるいは尿カップ用ディスクに配置される各尿カップの位置の関係が予め記憶されており、この位置関係に従って、CPU18が検体の吸引や分注動作を制御する。
【0058】
言い換えれば、CPU18は、選択されたサンプルディスクの種別に応じて定まるサンプル容器間の距離間隔に合致して分注ノズル6が動作するように制御する。
【0059】
また、このパラメータ設定画面にて、ラックIDを使用するか否か、検体IDを使用するか否かを設定する。
【0060】
次に、図7のステップ100において、オペレーション画面No.1(図9の(A))かメニュー画面No.2(図9の(B))が表示されている。次に、ステップ101において、緊急検体の検知がなされたか否かを判断し、検知がなされていない場合には、ステップ102にて通常の画面とする。
【0061】
つまり、ステップ102においては、一般検体の測定であるため、一般項目選択画面No.4(図9の(E))にて依頼項目を選択し、スタート条件画面No.3(図9の(D))にてスタートシーケンス番号などの入力を行なった後に、スタートキーを押し測定を開始する。測定中は、通常オペレーションモニタと呼ばれる画面No.1が表示されている。
【0062】
ステップ101において、緊急検体の検知がなされた場合には、ステップ103に進み、緊急項目依頼画面No.5(図9の(C))を呼び出して表示する。ここで、緊急項目依頼画面No.5の呼び出しは、ユーザが行うこととすると、装置を熟知したユーザでないとなかなかその画面を呼び出すことが出来ない。
【0063】
そこで、本発明の実施形態においては、緊急検体設置位置にセンサを設け、そのセンサをCPU18が絶えず監視しており、そのセンサが緊急検体位置に緊急検体が設置されたことを検知すると、画面を自動的に緊急項目依頼画面に切り替える。そうすることによってユーザに誤った操作をさせることが無くなる。
【0064】
次に、ステップ104において、緊急項目依頼画面にて必要な項目をオペレータが画面を通じて入力し、確認キーを押した後に、スタートキーを押す。続いて、ステップ105において、オペレーションモニタ画面を表示する。そして、測定が実行される。
【0065】
以上のように、本発明の一実施形態によれば、複数の試料容器が、それぞれの配置形式で配置される複数種のサンプルディスクが備えられ、オペレータが、パラメータ設定画面により、使用ディスクが、ラックディスクか、試験管用のディスクか、尿カップ用のディスクかを選択すると、CPU18は、選択したタイプのディスクに応じた制御動作を行うように構成するとともに、分析開始時と終了時とで試験管等の試料容器の配置位置は変化しないように構成したので、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプを相互に互換可能であり、かつ、再検査が容易に実行できる自動分析装置を実現することができる。
【0066】
また、本発明の一実施形態によれば、緊急検体設置位置をディスクの回転中心位置としたので、この位置は移動が無く、位置の検知が容易であり、緊急検体の測定に早急に対応可能となる。
【0067】
なお、上述した一実施形態においては、ディスク上の試験管等の配置を放射状としたが、放射状ではなく、はすば状、つまり、ディスクの半径方向に対して所定角度傾斜させて試験管列を配置してもよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、選択されたサンプルディスクの種別に応じて定まるサンプル容器間の距離間隔に合致して分注ノズルが動作するように制御する構成するとともに、分析開始時と終了時とで試験管等の試料容器の配置位置が変化しないように構成したので、複数のラックを配置できるタイプ、複数の試験管を配置できるタイプ、複数の尿カップを配置できるタイプを相互に互換可能であり、かつ、再検査を容易に実行可能な自動分析装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である自動分析装置の概略構成図である。
【図2】試験紙への分注動作の説明図である。
【図3】試験管専用ディスクの概略図である。
【図4】尿カップをセットできるディスクの概略図である。
【図5】ラックとディスクを使用し、ラックをディスクの外に取出して試料を分注する装置の例の概略構成図である。
【図6】入出力表示器に表示される画面の遷移図である。
【図7】装置の動作と表示する画面と関係を示すフローチャートである。
【図8】パラメータ設定画面の一例を示す図である。
【図9】 装置の動作時に表示する画面の詳細図である。
【図10】ラック専用タイプの自動分析装置の概略図である。
【図11】ディスクタイプの自動分析装置の概略図である。
【符号の説明】
1 自動分析装置
2 入出力表示器
3 カセット機構
4 試験紙格納カセット
5 試験紙
6 サンプルノズル
7 サンプルピペッティング機構
8 試験紙搬送機構
9 測定機構部
10 使用済試験紙格納箱
11 ラック格納ディスク
11A 試験管専用ディスク
11B 尿コップ専用ディスク
12 サンプル格納試験管
13 ラック
14 ラック取出し機構
15 バーコードリーダ
16 分注位置
17 洗浄漕
18 CPU
19 ディスク制御機構
20 緊急検体測定位置
21 サンプル分注位置
22 ラック用バーコードラベル
23 検体用バーコードラベル
24 緊急検体設置位置
25 尿コップ
26 ラック取り出し位置

Claims (5)

  1. サンプル分注手段により、サンプルを収容した試料容器からサンプルを吸引し、サンプル分注位置に分注して、サンプルを分析する自動分析装置において、
    複数の試料容器が、それぞれの配置形式で配置される複数種のサンプルディスクと、
    上記複数種のサンプルディスクのうちのいずれか一つのサンプルディスクを選択するディスク選択手段と、
    上記ディスク選択手段により選択されたディスクの種別を識別し、識別したディスクの種類毎によって定まる試料容器間の距離間隔に基づいて、上記サンプル分注手段の動作を制御する動作制御手段と、
    を備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、上記複数種のサンプルディスクのうちの一種類のサンプルディスクは、複数の試料容器を収容するラックが所定配置位置に複数個配列されるサンプルディスクであり、このサンプルディスクの外周位置には、各ラックに貼付されたラック識別用バーコードを読み取るバーコードリーダを備え、上記動作制御手段は、バーコードリーダにより読み取られたバーコードに従って、優先するラックに収容された試料容器のサンプルから分析を開始することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1記載の自動分析装置において、上記複数種のサンプルディスクは、その中央部に緊急検体又は追加検体の配置位置を有し、この緊急検体配置位置に緊急検体が配置されたことを検知する検知手段を備え、この検知手段が緊急検体配置位置に検体が配置されたことを検知すると、上記動作制御手段は、緊急検体を優先して吸引分注するように、サンプル分注手段の動作を制御することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1記載の自動分析装置において、上記複数種のサンプルディスクのうちの一種類のサンプルディスクは、複数の試料容器を収容するラックが所定配置位置に複数個配列されるサンプルディスクであり、所定の分注位置に配置されたラックをサンプルディスクから取り出すラック取り出し手段を備えるとともに、上記取り出されたラックに収容された試料容器に貼付された検体IDを読み取る読み取り手段を備えることを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1記載の自動分析装置において、上記複数の試料容器のサンプルディスクにおける配置位置は、サンプルの分析開始時と終了時とで一致していることを特徴とする自動分析装置。
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