JPH02154034A - 改良されたエアージェットルーム用筬 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は補助ノズル併用型で改良されたエアージェット
ルーム川流に関する。更に詳しくは、高速化した場合の
圧気消費量削減・安定製織・経品位向上機能をもつ変形
筬に関するものである。

（従来の技術） 本発明でいう補助ノズル併用型エアージェットルームと
は、第１図に示す、上あご部Ａと下あご部Ｂ、及び奥部
Ｃで形成されている流調１が、第２図に示す如く、筬長
手方向に、同ピツチ・同高さで平行配列されている筬と
、その筬の下あご部Ｂの前方長手方向に任意の距離をも
って補助ノズル２が、複数本配置されているものである
。

また、この筬には、第３図に示す流調ｌの上あご部Ａ、
下あご部Ｂと奥部Ｃで囲まれる溝部Ｇがあり、これは、
緯糸を搬送させる為のガイドに機能を有し、かつ、第２
図に示す様に、溝部Ｃに向けられたメインノズル３及び
補助ノズル２から噴射された圧気流を保持する為の機能
を有するものである。

以上の如く構成されたエアージェットルームの緯入れ方
法は、経糸Ｗの開口と同時に、緯糸Ｆがメインノズル３
から溝部Ｇ内に噴射される。次に溝部Ｇに挿入された緯
糸は、隣接する数本の補助ノズル２の圧気噴射口りから
溝部Ｇに噴射された圧気流群に次々と受は渡され、織物
幅方向に飛走して、緯入れされる。

また、近年、このエアージェットルームの織機回転数を
より高速化しようという要求が高まっている。例えば、
実開昭６３−８９９８６号公報には流刑背面へ流れ出る
気流を増大させ、最高流速を奥部側に近づけることによ
って緯入れの安定化を狙う目的で流刑背面に欠如部を作
り、背面を薄くした変形筬が開示されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記筬や従来筬を使用し、織機回転数を高速化すること
は、必然的にノズル噴射圧を高くしなければならなくな
る。その結果、この圧力を高くすることによって、筬背
面への圧気流のもれが増大する為、高速化に応じた筬の
溝部内の効果的な気流を形成させることが困難となり、
圧気消費量が増大し、生産コストを高（するばかりでな
く、緯糸飛走が著しく不安定となってくる。

また、織機高速化に伴ない筬打ちによって筬が強い衝撃
を受けると同時に、流刑に目よれが生じる。即ち、織物
経密度斑が発生し、織物の経品位が低下してくるといっ
た問題も生じてくる。

これらの対策方法として、ノズル噴射タイミングや補助
ノズル配列ピッチ、その噴射口径等が検討されたが、い
ずれにしても圧気使用量削減効果や緯入れ性向上効果に
つながらなかった。

また、流刑の目よれ対策として、流刑の厚みを大きくす
ることは、必然的に筬の空間率を小さくすることになり
、それが結果的に経糸のシゴキを大きくすることになり
、逆に織物経品位を低下させてしまう。本発明は、かか
る問題点を解消し、総合的に高速化のメリットを充分に
得ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記、本発明の目的を達成するための要旨は次のとおり
である。

補助ノズル併用型エアージェットルーム用の変形筬にお
いて、筬羽溝奥部の厚み（４２）が下記式を満足するこ
とを特徴とするエアージェットルム用流 ５≦ｌ≦１０（ｍｍ） 以下、本発明の詳細な説明する。

本発明でいう筬羽溝奥部の厚み（ｊ２）とは、第４図に
示す筬背面に対して平行で流湯奥部と接する直線にと、
筬背面との距離であり、筋部Ｇと筬背面の隔たりである
。ｌを前記、条件範囲に規定することによって流刑が造
り出す細い間隙が長くなり、空気流に対する抵抗が増大
するため、筬背面への圧気流のもれが減少する。その結
果、高速化に伴って必要以上に圧気が筬背面にもれるこ
とを防ぎ、溝部Ｇ内に効果的な気流が形成できるため、
圧気消費量の削減が可能になる。また、流刑の強度増加
で、流刑の目よれや、経糸のゆるみがなくなり、経品位
が向上する効果も得られる。

しかし、！が１０ｍ＋ｎを越えると経糸と接触する流刑
面積が大きくなる為、毛羽が発生し、織物の品質が低下
する。また、ｌが５　ｍｍ未満では、本発明の効果は得
られない。従って、効果を得・るには、２を５ｍ≦ｌ≦
１０騰にすることが必要である。

尚、本発明の作用をより効果的にする為に、流刑を構成
する部分で、流湯奥部（Ｃ）の厚み２以外の寸法、形状
は適宜変更しうるものである。

（実施例） 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。

第１図及び第２図に示す緯入れ方法により、第４図に示
す奥部の厚み！を第１表に示す如く、２〜１２胴の変形
筬を用い、織機回転数６００　ｒｐｍ、８００ｒｐｍに
ついて、下記製織条件で製織した。

その結果を第１表に示す。

〈製織条件〉 織　　物： 経糸−キュプラ糊付系５０デニール／ ４５フィラメント 緯糸・−キュプラ７５デニール１５４フイラメント 経密度：　５０．３本／　ｃｔｎ 緯密度：３２．６本／ｃｍ 製品規格：　１２２　ｃｍ幅、平織 尚、製織性評価は、２４時間織機稼働させ、そこで発生
した単位織物長さ当りの平均線部個数及び２４時間１台
当りの織機停台回数と、１時間当りの圧気消費量を測定
し評価した。

経品位は良好（Ｗｏ）、やや良い（Ｗ＋）、やや悪い（
Ｗ２）、悪い（Ｗ、）の４段階に区別し、評価を行った
。

第１表に示す総合評価の判別規準としては、製織時にお
ける線部、停台回数が各々１個／Ｉ１１以下、１回／台
・日収下であり、かつ織機回転数を６０Ｏｒｐｍから８
０Ｏｒｐｍにすることでその圧気消費量の増加が４Ｎｎ
ｆ／Ｈｒ　　・台以内の条件を満足するもの、さらに経
品位が良好なことである。上記、条件を満たすものを○
、不十分なものを×とした。

第１表において、ｌが本発明の範囲内である６〜１０唾
では、本発明の要件を充分溝たしており、良好である。

他の条件では、圧気使用量の増加や、経糸の毛羽の発生
があり、本発明の目的に達していない。ｌが１２ｍｍで
の織機回転数　８０−Ｏｒｐｍは製織不可能であった。

以下余白 （発明の効果） 本発明によれば、実施例に示すように、圧気使用量の削
減、経品位の向上といった効果が得られる。このような
筬を用いることによって、高品質の織物を製織し、経済
的にも優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、補助ノズル併用型エアージェットルームを構
成する変形筬、補助ノズルの説明図、及び緯入れ方法の
説明図である。第２図は、緯入れ方法を説明するためｒ
−ビの上からの断面図である。第３図は、変形筬溝部Ｇ
の説明図である。 第４図は、筋溝奥部の接線にと筬背面の距離ｌの説明図
である。 １・−変形流刑、２−・補助ノズル、３〜・−メインノ
ズル、Ａ−・上あご部、Ｂ−・−下あご部、Ｃ−・奥部
、Ｄ−ｍ−補助ノズル圧気噴射口、Ｇ−緯糸飛走案内溝
部、ｋ　−筬背面に平行な接線に、Ｆ・−緯糸、Ｗ経糸 特許出願人　旭化成工業株式会社 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 補助ノズル併用型エアージェットルーム用の変形筬にお
   いて、筬羽溝奥部の厚み（ｌ）が下記式を満足すること
   を特徴とするエアージェットルーム用筬 ５≦ｌ≦１０（ｍｍ）