JPH0215315Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0215315Y2 JPH0215315Y2 JP10455884U JP10455884U JPH0215315Y2 JP H0215315 Y2 JPH0215315 Y2 JP H0215315Y2 JP 10455884 U JP10455884 U JP 10455884U JP 10455884 U JP10455884 U JP 10455884U JP H0215315 Y2 JPH0215315 Y2 JP H0215315Y2
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- JP
- Japan
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- spacer
- foil
- capacitor element
- groove
- electrolytic capacitor
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- Expired
Links
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 25
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 24
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 5
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 5
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[考案の技術分野]
この考案はアルミ箔を電極箔とし、スペーサと
ともに巻回してコンデンサ素子とした電解コンデ
ンサに関する。
ともに巻回してコンデンサ素子とした電解コンデ
ンサに関する。
[考案の技術的背景とその問題点]
従来、アルミ箔からなる電極箔とスペーサとを
巻回してコンデンサ素子とした電解コンデンサ
は、陽極箔と陰極箔との間にコンデンサ紙などの
スペーサを介在させ、これらを巻回してコンデン
サ素子を構成していた。しかし、使用されている
スペーサは表面に凹凸がなく平らなクラフト紙や
マニラ紙が用いられ、このためコンデンサ素子に
駆動用電解液を含浸する場合、コンデンサ素子を
収容した含浸釜を減圧して含浸しないと、電解液
がコンデンサ素子内部まで浸透しない場合があ
り、含浸液量が不十分となる場合があつた。コン
デンサ素子に電解液が十分に浸透しない場合は、
特にtanδが悪化するという問題点がある。この対
策として特開昭59−32121号公報記載のようにス
ペーサの幅方向に溝を設け電解液の含浸性を改良
したものが知られている。しかし、この技術は単
に溝を設けたスペーサを用い、含浸性を向上させ
ることを主旨としており、コンデンサ素子構成上
や特性上の問題点には何ら言及されていない。ま
た、この場合含浸時間、量が改善されるものの
tanδのロツト内バラツキが大きいものとして問題
視されている。
巻回してコンデンサ素子とした電解コンデンサ
は、陽極箔と陰極箔との間にコンデンサ紙などの
スペーサを介在させ、これらを巻回してコンデン
サ素子を構成していた。しかし、使用されている
スペーサは表面に凹凸がなく平らなクラフト紙や
マニラ紙が用いられ、このためコンデンサ素子に
駆動用電解液を含浸する場合、コンデンサ素子を
収容した含浸釜を減圧して含浸しないと、電解液
がコンデンサ素子内部まで浸透しない場合があ
り、含浸液量が不十分となる場合があつた。コン
デンサ素子に電解液が十分に浸透しない場合は、
特にtanδが悪化するという問題点がある。この対
策として特開昭59−32121号公報記載のようにス
ペーサの幅方向に溝を設け電解液の含浸性を改良
したものが知られている。しかし、この技術は単
に溝を設けたスペーサを用い、含浸性を向上させ
ることを主旨としており、コンデンサ素子構成上
や特性上の問題点には何ら言及されていない。ま
た、この場合含浸時間、量が改善されるものの
tanδのロツト内バラツキが大きいものとして問題
視されている。
[考案の目的]
この考案は幅方向の溝を設けたスペーサと電極
箔とを巻回したコンデンサ素子の構造と特性との
関係について追及し、コンデンサ素子に対する電
解液の含浸性の向上とtanδ特性の優れた電解コン
デンサを得ることを目的としたものである。
箔とを巻回したコンデンサ素子の構造と特性との
関係について追及し、コンデンサ素子に対する電
解液の含浸性の向上とtanδ特性の優れた電解コン
デンサを得ることを目的としたものである。
[考案の概要]
この考案になる電解コンデンサは、アルミ箔か
らなる陽極箔および陰極箔と、該陽極箔と陰極箔
間に介在させたスペーサとを巻回してコンデンサ
素子とした電解コンデンサにおいて、前記スペー
サがその片面に幅方向の溝を設けてあり、該溝を
設けた片面を前記陽極箔に接するよう配置したこ
とを特徴とするものである。
らなる陽極箔および陰極箔と、該陽極箔と陰極箔
間に介在させたスペーサとを巻回してコンデンサ
素子とした電解コンデンサにおいて、前記スペー
サがその片面に幅方向の溝を設けてあり、該溝を
設けた片面を前記陽極箔に接するよう配置したこ
とを特徴とするものである。
[考案の実施例]
第2図に示すようなマニラ紙からなるスペーサ
1の片面に幅方向の溝2を設けた。スペーサ1の
幅は7mm×厚さ50μm、溝2は深さ25μm×幅
30μmで、溝2の間隔は0.33μmである。第1図に
示すようにこのスペーサ1を介して幅5mmのアル
ミ箔からなる陽極箔3と陰極箔4を巻回してコン
デンサ素子5を構成するが、スペーサ1の溝2を
設けた片面を陽極箔3に接するよう配置する。し
たがつて該陽極箔3はスペーサ1の溝2を設けた
片面で挾み込まれ陰極箔4にはスペーサ1の平滑
な面のみが接する。このようにスペーサ1、陽極
箔3、陰極箔4を介して巻回したのち、駆動用電
解液を含浸するなど所定の工程を経て作成した定
格10V−100μF(ケース5mmφ×11mmL)の電解
コンデンサ各20個についてtanδを測定した結果を
第3図に示す。
1の片面に幅方向の溝2を設けた。スペーサ1の
幅は7mm×厚さ50μm、溝2は深さ25μm×幅
30μmで、溝2の間隔は0.33μmである。第1図に
示すようにこのスペーサ1を介して幅5mmのアル
ミ箔からなる陽極箔3と陰極箔4を巻回してコン
デンサ素子5を構成するが、スペーサ1の溝2を
設けた片面を陽極箔3に接するよう配置する。し
たがつて該陽極箔3はスペーサ1の溝2を設けた
片面で挾み込まれ陰極箔4にはスペーサ1の平滑
な面のみが接する。このようにスペーサ1、陽極
箔3、陰極箔4を介して巻回したのち、駆動用電
解液を含浸するなど所定の工程を経て作成した定
格10V−100μF(ケース5mmφ×11mmL)の電解
コンデンサ各20個についてtanδを測定した結果を
第3図に示す。
なお参考例としてスペーサ1の溝2を設けた片
面を陰極箔に接するよう配置した場合のtanδを第
4図に、また従来例の両面とも平滑な面を有する
スペーサを使用した場合のtanδを第5図に示し
た。この結果から明らかなように本考案になる電
解コンデンサでは駆動用電解液がスペーサ1に設
けた溝2によつて生じる毛管現象によつて容易に
含浸できるとともに保持されるので陽極箔3に形
成されたエツチングピツトへ浸透しやすくなり、
結果としてtanδ特性を改善することができた。
面を陰極箔に接するよう配置した場合のtanδを第
4図に、また従来例の両面とも平滑な面を有する
スペーサを使用した場合のtanδを第5図に示し
た。この結果から明らかなように本考案になる電
解コンデンサでは駆動用電解液がスペーサ1に設
けた溝2によつて生じる毛管現象によつて容易に
含浸できるとともに保持されるので陽極箔3に形
成されたエツチングピツトへ浸透しやすくなり、
結果としてtanδ特性を改善することができた。
[考案の効果]
この考案になる電解コンデンサでは、スペーサ
1に設けた溝2によつて駆動用電解液の含浸およ
び保持が容易で、かつ保持量も多くなるので、
tanδ特性を向上させることができる。
1に設けた溝2によつて駆動用電解液の含浸およ
び保持が容易で、かつ保持量も多くなるので、
tanδ特性を向上させることができる。
第1図は本考案になる電解コンデンサ素子の構
成を説明するための斜視図、第2図は本考案に使
用するスペーサの斜視図、第3図〜第5図はtanδ
特性を示す分布図であり第3図は本発明、第4図
は参考例、第5図は従来例を示す分布図である。 1……スペーサ、2……溝、3……陽極箔、4
……陰極箔、5……コンデンサ素子。
成を説明するための斜視図、第2図は本考案に使
用するスペーサの斜視図、第3図〜第5図はtanδ
特性を示す分布図であり第3図は本発明、第4図
は参考例、第5図は従来例を示す分布図である。 1……スペーサ、2……溝、3……陽極箔、4
……陰極箔、5……コンデンサ素子。
Claims (1)
- アルミ箔からなる陽極箔および陰極箔と、該陽
極箔と陰極箔間に介在させたスペーサとを巻回し
てコンデンサ素子とした電解コンデンサにおい
て、前記スペーサがその片面に幅方向の溝を設け
てあり、該溝を設けた片面を前記陽極箔に接する
よう配置したことを特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10455884U JPS6120031U (ja) | 1984-07-10 | 1984-07-10 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10455884U JPS6120031U (ja) | 1984-07-10 | 1984-07-10 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6120031U JPS6120031U (ja) | 1986-02-05 |
JPH0215315Y2 true JPH0215315Y2 (ja) | 1990-04-25 |
Family
ID=30663897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10455884U Granted JPS6120031U (ja) | 1984-07-10 | 1984-07-10 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6120031U (ja) |
-
1984
- 1984-07-10 JP JP10455884U patent/JPS6120031U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6120031U (ja) | 1986-02-05 |
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