JPH0215206Y2 - - Google Patents

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JPH0215206Y2
JPH0215206Y2 JP1985066907U JP6690785U JPH0215206Y2 JP H0215206 Y2 JPH0215206 Y2 JP H0215206Y2 JP 1985066907 U JP1985066907 U JP 1985066907U JP 6690785 U JP6690785 U JP 6690785U JP H0215206 Y2 JPH0215206 Y2 JP H0215206Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は車輌用の前照灯に係り、特に、サブフ
イラメントから発した光によつて好適なすれ違い
用の配光パターンが得られるように改良した車輌
用前照灯に関するものである。
〔考案の背景〕
同一仕様の前照灯において、通常走行用とすれ
違い走行用との二つの照射パターンに切替操作で
きるようにするため、一般に、メインフイラメン
トとサブフイラメントとを備えた光源バルブが用
いられる。
第7図は、上に述べた構造の光源バルブを備え
ると共に、サブフイラメントの少なくとも下方を
覆う遮光板を備えた光源バルブを回転放物面状反
射鏡の焦点近傍に設置し、かつ、回転放物面状反
射鏡の前面開口部を覆つてレンズを配設した従来
形車輌用前照灯の一例を模式的に描いた説明図で
ある。
回転放物面状の反射鏡1の前面開口部を覆つて
レンズ2が取付けられている。Z−Z′は光軸、H
−H′は水平軸、V−Vは鉛直軸である。
説明の便宜上、左、右の呼称に関しては、照射
方向矢印Z方向に見て右側を右と呼び、左側を左
と呼ぶことにする。
前記回転放物面状反射鏡1の焦点付近に光源バ
ルブのメインフイラメント3が配置され、その前
寄りにサブフイラメント4が配置される。5は上
記サブフイラメント4の下方を覆う形に設けられ
た遮光板である。
上記の基本的な構造(第7図)において、レン
ズ2を取り外した状態を考えると、回転放物面状
反射鏡1の焦点付近に位置するメインフイラメン
ト3から出た光束は、該回転放物面状反射鏡1で
反射されると矢印Z方向に水平な光束となる。
サブフイラメント4は焦点近傍に設けられてい
るが、該焦点よりも若干前方に位置しているた
め、該サブフイラメント4から出た光束は光軸矢
印Zと平行にならない。即ち、矢印イの如く反射
鏡1の上半部に入射したサブフイラメントの光は
矢印ロの如く反射され、矢印Zよりも下方に振れ
た方向に投光される。
同様に、矢印ハの如く反射鏡1の右半部に入射
したサブフイラメント4の光は矢印ニの如く左方
に振れて反射され、矢印ホの如く左半部に入射し
たサブフイラメント4の光は矢印ヘの如く右方に
振れて反射される。
前記のサブフイラメント4は、すれ違い時のビ
ームを形成する為のものであるから、反射鏡1の
下半部に入射する光を遮光板5で遮つてあり、上
向きに振れた反射光を生じない。
第7図について上に述べた矢印イ〜矢印ヘ方向
の光路は、レンズ2を取りはずした場合における
説明であるが、これらの光束の内で反射光矢印
ロ,同ニ,同ヘは、レンズ2を通るときに調光さ
れて所望の配光パターンとなる。
本例のレンズ2は、左側通行用に構成されたも
のであつて、プリズム部分A,同B,同Cが設け
られている。
プリズム部分Aは、右向きの、即ち対向車線側
を照射する方向の光束矢印ヘを水平にカツトし
て、第8図に示す配光ゾーンA′を形成して対向
車に眩惑を与えないようにする。
プリズム部分Bは、左向きの、即ち走行車線側
を照射する方向の光束矢印ニを斜めにカツトして
第8図に示す配光ズーンB′を形成する。
プリズム部分Cは、下向き方向の光束を左右に
拡散せしめて第8図に示す配光ゾーンC′を形成す
る。
第7図に模式的に示したレンズ2について、具
体的なプリズム配設の一例を第9図に示す。
第9図に示したプリズム部分Aは第7図につい
て説明した水平カツト部Aに対応する。
第9図に示したプリズム部分B1,B2は第7図
について説明した斜カツト部Bに対応し、詳しく
はプリズム部分B1は15゜の傾斜で斜めにカツトす
る部分、プリズム部B2はホツトゾーンを形成す
る部分である。
第9図に示したC1,C2,C3は第7図について
説明した左右拡散部Cに対応し、詳しくはC1
拡散角度の小さい部分、C2は拡散角度が中等度
の部分、C3は拡散角度の大きい部分である。こ
のように構成することにより第8図に示した配光
ゾーンCの区域内で、中央付近の照度が大きくな
るように照度分布を調整している。
第10図は第9図に示したレンズによつて形成
される投射光束の配光パターンを示し、A′,B′,
C′は前記(第8図)配光ゾーンA′,B′,C′が総
合された配光ゾーンである。
上記のような配光パターンを有する従来の前照
灯を用いて走行路前方を照射すると、第10図に
Sとして示した個所付近に位置する対向車に対し
て眩惑を与えないという効果が有る。しかし、交
差点において矢印Tで示したように進入してくる
他車を照らし出せないという不具合がある。この
ため第10図に実線で示した配光ゾーンA′,B′,
C′の1部を(詳しくは、対向車線側の端付近を)
仮想線で示したD′の如く、若干上方へ張り出す
ことが望まれる。
上に述べたように、対向車線側の端付近におい
て配光ゾーンを水平線よりも上方に張り出させる
ための技術として、例えば実公昭59−13685号が
公知である。
上記の公知技術は、第9図に示したプリズム
A,B1,B2,C1,C2,C3、即ち第10図におけ
る配光ゾーンA′,B′,C′を形成するためのプリ
ズム部分の何れか1部に改良を加えて、同図の
D′部分に配光したものである。このため、本来
の配光ゾーンA′,B′,C′の光量は、その1部を
D′に振り向けられて減少する。また、通常走行
ビームの配光パターンに影響を与えて悪くする。
更に、前記のプリズム部分A,B1,B2,C1,C2
C3の何れかの1部を特殊な形状のプリズムにす
るため、加工が難かしくなつて、歩留りが低下す
る。
〔考案の目的〕
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、
すれ違いビームの光量を減少させたり、通常走行
ビームの配光を悪くしたりする虞れが無く、しか
もプリズムレンズの加工成形を困難ならしめる虞
れ無しに、すれ違い走行ビームの配光パターンを
改善した車輌用前照灯を提供しようとするもので
ある。
〔考案の概要〕
上記の目的を達成するため、本考案は、メイン
フイラメントとサブフイラメントとを備えると共
に上記サブフイラメントの下方を覆う遮光板を備
えた光源バルブを回転放物面状反射鏡の焦点近傍
に設置し、かつ、上記回転放物面状反射鏡の前面
開口部を覆つてレンズを配設した車輌用の前照灯
において、前記サブフイラメントの下方を覆つて
いる遮光板の自己車線寄りの斜下方に透孔を設
け、かつ、サブフイラメントから発して上記の透
孔を通つた光が前記反射鏡で前記のレンズに入射
するすれ違い用プリズムの下方区域に対向車線の
端付近において水平線よりも上方に配光するプリ
ズムを設けたことを特徴とする。
〔考案の実施例〕
次に、本考案の1実施例を第1図乃至第3図に
ついて説明する。
第2図は本実施例に用いた光源バルブの斜視図
で、3はメインフイラメント、4はサブフイラメ
ントである。5′は、本考案を適用して構成した
遮光板で、サブフイラメント4の下方を覆つてお
り、その後方寄りの斜下方に透孔5aを設ける。
詳しくは、自己車線側寄り(左側通行用の前照灯
にあつては左方寄り)に該透孔5aを設ける。
上記の透光5aを設けていない従来形前照灯の
光源バルブにおいては、図示の如く矢印ホの如
く、上下方向に関してほぼ水平の光しか出射でき
なかつたが、前記の透孔5aを設けたため矢印ト
の如く斜下方寄りの光を出射できるようになる。
第1図は本例の前照灯を模式的に描いた説明図
である。この前照灯の前方に垂直なスクリーン6
を置いて照射すると、プリズム部分A,B,Cで
調光された光束により、破線で示した配光ゾーン
A′,B′,C′が形成される。これは第10図につ
いて説明した配光ゾーンA′,B′,C′に対応する
ものである。この場合、サブフイラメント4から
矢印ホの如くほぼ水平に出射した光は、遮光板
5′の上縁すれすれに通過し、反射鏡1で矢印ヘ
の方向に反射して、プリズム部分Aで調光され、
前記配光ゾーンA′,B′,C′の対向車線側の端部
(右端部)の上縁a′を形成する。
本実施例の遮光板5′は、第2図に示したよう
に矢印ト方向に下方寄りの光の出射を許容する透
孔5a(第2図)を設けているので、この光矢印
トは反射鏡1で矢印チの如く反射され、スクリー
ン6上の区域D′を照射する。
上記の矢印チの光がレンズ2′を通過する部分
にプリズムDを設けて、前記の配光ゾーンD′の
形状や光量分布を調整する。
第3図は本実施例における配光パターンを示す
図表で、従来例における第8図に対応する図であ
る。本第3図が第8図(従来例)と異なるところ
は、配光ゾーンD′が増加していることである。
前述の作用、効果から明らかなように、この配
光ゾーンD′は遮光板5の透孔5a(第2図)から
導き出した光束によるものであつて、配光ゾーン
A′,B′,C′を形成すべき光束の1部を振り向け
たものではない。従つて、本来のすれ違い配光パ
ターンの光量を減少させたり、通常走行用ビーム
の配光パターンに悪影響を及ぼしたりする虞れが
無い。
また、本実施例のプリズムレンズ2′は、第1
図に示したごとく、プリズム部分A,B,Cに手
を加えることなく、プリズム部分Dを追加しただ
けであつて、特殊プリズムを用いていない。従つ
てその加工成形を困難ならしめたり、歩留りを低
下させたりする虞れが無い。
第4図は前記と異なる実施例の光源バルブを示
し、前例の光源バルブ(第2図)に比して異なる
所は、遮光板5″に設けた前述の透光5aの他に、
更に透孔5bを設けて、矢印リの如くほぼ後下方
に向かる光の通過を許容している点である。
第5図は本例における模式図である。前例の模
式図(第1図)に比して異なるところは、前記の
矢印リ方向の光が反射鏡1によつて矢印ヌの如く
反射され、プリズム部分Eで調光されて若干左向
き(自己車線寄り)かつ下向きに屈折せしめら
れ、配光ゾーンA′,B′,C′の中に更に照度の高
いゾーンE′を形成する点である。この配光ゾーン
E′は、光軸方向矢印Zに比して僅かに自己車線寄
りに、かつ、僅かに下寄りに設定してあるので、
対向車に眩惑を与えることなく、自己車の前方を
明かるく照明する。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の前照灯によれ
ば、すれ違いビームの光量を減少させたり、通常
走行ビームの配光を悪くしたりする虞れが無く、
しかもプリズムレンズの加工成形を困難ならしめ
る虞れ無しに、すれ違い走行ビームの配光パター
ンを改善し得るという優れた実用的効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の1実施例を示し、
第1図は光路を付記した模式図、第2図は光源バ
ルブの斜視図、第3図は配光パターンを示す図表
である。第4図乃至第6図は上記と異なる実施例
を示し、第4図は光源バルブの斜視図、第5図は
光路を付記した模式図、第6図は配光パターンを
示す図表である。第7図乃至第10図は従来の前
照灯の1例を示し、第7図は光路を付記した模式
図、第8図は配光パターンを示す図表、第9図は
レンズの正面図、第10図は問題点の説明図であ
る。 1……回転放物面状の反射鏡、2,2′……レ
ンズ、3……メインフイラメント、4……サブフ
イラメント、5,5′,5″……遮光板、5a,5
b……透孔、6……スクリーン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メインフイラメントとサブフイラメントとを備
    えると共に上記サブフイラメントの下方を覆う遮
    光板を備えた光源バルブを回転放物面状反射鏡の
    焦点近傍に設置し、かつ、上記回転放物面状反射
    鏡の前面開口部を覆つてレンズを配設した車輌用
    の前照灯において、前記サブフイラメントの下方
    を覆つている遮光板の自己車線寄りの斜下方に透
    孔を設け、かつ、サブフイラメントから発して上
    記の透孔を通つた光が前記反射鏡で前記のレンズ
    に入射するすれ違い用プリズムの下方区域に対向
    車線の端付近において水平線よりも上方に配光す
    るプリズムを設けたことを特徴とする車輌用の前
    照灯。
JP1985066907U 1985-05-08 1985-05-08 Expired JPH0215206Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985066907U JPH0215206Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

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JP1985066907U JPH0215206Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

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Publication Number Publication Date
JPS61183001U JPS61183001U (ja) 1986-11-14
JPH0215206Y2 true JPH0215206Y2 (ja) 1990-04-24

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ID=30600235

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JP1985066907U Expired JPH0215206Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101517313B (zh) * 2006-09-13 2012-04-04 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于机动车辆的灯

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5669702A (en) * 1979-11-10 1981-06-11 Nissan Motor Head light for vehicle
JPS575202A (en) * 1980-06-10 1982-01-12 Koito Mfg Co Ltd Headlamp for vehicle
JPS5913685U (ja) * 1982-07-17 1984-01-27 オリオン機械株式会社 真空ポンプの消音器

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