JPH0215009Y2 - - Google Patents

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JPH0215009Y2
JPH0215009Y2 JP1983092858U JP9285883U JPH0215009Y2 JP H0215009 Y2 JPH0215009 Y2 JP H0215009Y2 JP 1983092858 U JP1983092858 U JP 1983092858U JP 9285883 U JP9285883 U JP 9285883U JP H0215009 Y2 JPH0215009 Y2 JP H0215009Y2
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JP
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hydraulic
pump
hydraulic oil
main pump
power steering
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JP1983092858U
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JPS60279U (ja
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【考案の詳細な説明】 (技術分野) この考案は車両のパーステアリング装置の改良
に関する。
(背景技術) 一般的に、パワーステアリング装置はエンジン
に同期して駆動される油圧ポンプにより、作動油
がハンドル操作を感知して切換わる切換弁を介し
パワーステアリングの油圧アクチユエータに供給
され、パワーアシストするようになつている。
ところで、このような装置においては油圧ポン
プが何らかの原因で故障し、吐出量が減少する
と、急激にアシスト力が低下し、ハンドル操作力
が重くなつて、特に車輪の換向抵抗の大きい低速
走行時に思わぬ問題を招く恐れがある。
尚、車輪の換向抵抗は車速とともに変化し、高
速走行時ほど抵抗が減少する傾向があるため、パ
ワーステアリングの油圧アクチユエータに供給す
る油量を車速に応じて減少させて、高速安定性を
改善するようにした車速感応型のパワーステアリ
ング装置が、例えば実開昭58−155805号公報に開
示されている。
(考案の目的) この考案は上述の問題点に着目し、パワーステ
アリングの油圧アクチユエータに作動油を供給す
る油圧ポンプ(メインポンプ)のほかに、同じく
油圧アクチユエータに、メインポンプの吐出量が
所定値以下の時に作動油を供給するエマジエンシ
ポンプを設けることにより、上記問題点を解消す
ることを目的とする。
(考案の構成) 上記目的を達成するためにこの考案では、パワ
ーステアリングの油圧アクチユエータに作動油を
供給するメインポンプと、同じくパワーステアリ
ングの油圧アクチユエータに作動油を供給するエ
マジエンシポンプとを並列的に設ける一方、エマ
ジエンシポンプとパワーステアリングの油圧アク
チユエータとを結ぶ油圧通路の途中に、各ポジシ
ヨンA,B,Cについて前記メインポンプからの
作動油をオリフイスを介して油圧アクチユエータ
への供給ポートに流す切換バルブを介装し、かつ
前記ポジシヨンAはエマジエンシポンプからの作
動油の全量をリザーバタンクに戻し、ポジシヨン
Bは同じく一部をリザーバタンクに、一部を前記
供給ポートにそれぞれ流し、ポジシヨンCは同じ
く全量を供給ポートに流すように各々構成すると
ともに、この切換バルブを前記オリフイスの前後
差圧に基づいて駆動し、該前後差圧が減少するに
つれてポジシヨンAからポジシヨンCへと順次的
に切り換えるようにした。
上記構成においては、メインポンプが正常に働
いているときは切換バルブはポジシヨンAの位置
にあつてメインポンプからの作動油のみを油圧ア
クチユエータに供給し、エマジエンシポンプから
の作動油はその全量がリザーバタンクに戻され
る。この状態からメインポンプの油圧がある程度
低下すると、切換バルブはこのときの油圧の低下
に伴う前後差圧の減少によりポジシヨンAからポ
ジシヨンBへと切り換わり、これにより油圧アク
チユエータに対してはメインポンプとエマジエン
シポンプの双方から作動油が供給されることにな
る。さらにメインポンプの吐出油圧が低下する
と、切換バルブはポジシヨンCへと切り換わり、
このとき油圧アクチユエータにはエマジエンシポ
ンプとメインポンプの双方からの作動油の全量が
供給される。このようにして、メインポンプの吐
出油圧に応じて漸進的にエマジエンシポンプの吐
出作動油が油圧アクチユエータへと供給される。
(実施例) 1はメインポンプ、メインポンプ1はエンジン
に同期して駆動され、リザーバタンク2の作動油
を図外の切換バルブ(ハンドル操作を感知して切
換わる)を介しパワーステアリングの油圧アクチ
ユエータに供給する。
そして、油圧アクチユエータとメインポンプ1
を結ぶ油圧通路の、ハンドル操作を感知して切換
わる切換バルブの下流に切換バルブ3が介装され
る。
切換バルブ3は、この場合、3つのバルブポジ
シヨンA〜Cから構成され、前後の差圧(P1
P2)が小さくなるにしたがつて、バルブポジシ
ヨンA〜Cへと順次切換わるようになつている。
各バルブポジシヨンA〜Cにはメインポンプポ
ート4と供給ポート5を結ぶ通路の途中に上記の
差圧(P1−P2)を発生させるオリフイス6が形
成されると共に、エマジエンシポンプポート7と
供給ポート5を結ぶ通路にチエツクバルブ8(供
給ポート5側への油の流れのみ許容する)が介装
される。
そして、バルブポジシヨンAではエマジエンシ
ポンプポート7からの作動油の全量がバイパスポ
ート10を介しリザーバタンク2に戻され、バル
ブポジシヨンBでは同じ作動油の一部がバイパス
ポート10を介し戻されるのに対し、バルブポジ
シヨンCではエマジエンシポンプポート7からの
作動油の全量が、バイパスポート10を介しリザ
ーバタンク2に戻されることなく、供給ポート5
に送られるようになつている。
9はエマジエンシポンプで、この場合、エマジ
エンシポンプ9は車軸17に同期して駆動され、
リザーバタンク2の作動油を上記切換バルブ3の
エマジエンシポンプポト7に圧送する。
尚、エマジエンシポンプ9の駆動に伴つて、リ
ザーバタンク2からの作動油はチエツクバルブ1
1を介しポンプ9の吸込ポート12に吸込まれ、
吐出ポート13から押し出されて、チエツクバル
ブ14を経て切換バルブ3側に圧送されるが、車
軸17が逆回転しポンプ9の吸込ポート12と吐
出ポート13が反対になつても、チエツクバルブ
15、ポンプ9、チエツクバルブ16と経て(こ
の時、チエツクバルブ11と14は逆流を防止す
る)切換バルブ3側に作動油が送れるようになつ
ている。
ところで、メインポンプ1はエンジンに同期し
て駆動され、したがつてエンジン回転数に比例し
て吐出量が増加する。
切換バルブの前後の差圧(P1−P2)はメイン
ポンプ1の吐出量が増えるにしたがつて大きくな
るが、差圧(P1−P2)が所定値以下の時には切
換バルブ3はバルブポジシヨンCで、油圧通路を
接続する。
この時メインポンプ1からの作動油に加え、エ
マジエンシポンプ9からの作動油が、パワーステ
アリングの油圧アクチユエータに供給される。
メインポンプ1の吐出量が増えて、差圧(P1
−P2)が所定値以上になると、図示の状態から
切換バルブ3が左方向に移動し、バルブポジシヨ
ンBで油圧通路を接続する。
この場合、エマジエンシポンプ9からの作動油
の一部はバイパスポート10を介しリザーバタン
ク2に戻されるが、残りの作動油はメインポンプ
1からの作動油と合流し、供給ポート5を介して
油圧アクチユエータに供給される。
更に、差圧(P1−P2)が大きくなると、切換
バルブ3は更に1段階左行し、バルブポジシヨン
Aで油圧通路を接続する。
この時には、エマジエンシポンプ9からの作動
油は全部がバイパスポート10を介してリザーバ
タンク2に戻され、油圧アクチユエータにはメイ
ンポンプ1からの作動油のみが供給されるように
なつている。
したがつて、メインポンプ1が何らかの原因で
故障し、その吐出量が減少しても、差圧(P1
P2)が所定値以下になると、既述のように切換
バルブ3が切換わつて、エマジエンシポンプ9か
らの作動油を油圧アクチユエータに供給するた
め、油圧アクチユエータのアシスト力が急激に低
下しハンドル操作力が極端に重くなることはな
く、走行の安全性が向上する。
その上、換向抵抗の大きい低速走行域(エンジ
ン回転数が小さく、メインポンプの吐出量が少な
い)に切換バルブ3がバルブポジシヨンCに切換
わるように所定値を設定すると、メインポンプ1
からの作動油に加えてエマジエンシポンプ9から
の作動油が油圧アクチユエータに供給されアシス
ト力を増大させるため、ハンドル操作力を軽くす
る、つまり操作フイーリングの向上が図れる。
尚、メインポンプ1及びエマジエンシポンプ9
の駆動手段としてモータを採用しても良い。
(考案の効果) 以上の通り、この考案によれば、メインポンプ
のほかにエマジエンシポンプを設け、メインポン
プの吐出量が所定値以下の時にエマジエンシポン
プからの作動油をパワーステアリングの油圧アク
チユエータに供給するようにしたので、メインポ
ンプが故障しても、急激にハンドル操作力が重く
なることはなく、走行の安全性が向上するという
効果が得られる。
特に、この考案では切換バルブにA,B,Cの
3つのポジシヨンを設け、各ポジシヨンをメイン
ポンプの吐出圧に応じて順次的に切り換えるよう
にしたので、急激な油圧変化の無い、的確なハン
ドル操作力を実現できるという利点がある。な
お、前記切り換えはバルブに設けたオリフイスの
前後差圧に基づいて行うようにしたので、その切
換をメインポンプの吐出圧力変化に対して応答よ
く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示す概略構成図であ
る。 1……メインポンプ、3……切換バルブ、9…
…エマジエンシポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パワーステアリングの油圧アクチユエータに作
    動油を供給するメインポンプと、同じくパワース
    テアリングの油圧アクチユエータに作動油を供給
    するエマジエンシポンプとを並列的に設ける一
    方、エマジエンシポンプとパワーステアリングの
    油圧アクチユエータとを結ぶ油圧通路の途中に、
    各ポジシヨンA,B,Cについて前記メインポン
    プからの作動油をオリフイスを介して前記油圧ア
    クチユエータへの供給ポートに流す切換バルブを
    介装し、かつ前記ポジシヨンAはエマジエンシポ
    ンプからの作動油の全量をリザーバタンクに戻
    し、ポジシヨンBは同じく一部をリザーバタンク
    に、一部を前記供給ポートにそれぞれ流し、ポジ
    シヨンCは同じく全量を供給ポートに流すように
    各々構成するとともに、この切換バルブを前記オ
    リフイスの前後差圧に基づいて駆動し、該前後差
    圧が減少するにつれてポジシヨンAからポジシヨ
    ンCへと順次的に切り換えるようにしたことを特
    徴とするパワーステアリング装置。
JP9285883U 1983-06-17 1983-06-17 パワ−ステアリング装置 Granted JPS60279U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9285883U JPS60279U (ja) 1983-06-17 1983-06-17 パワ−ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9285883U JPS60279U (ja) 1983-06-17 1983-06-17 パワ−ステアリング装置

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Publication Number Publication Date
JPS60279U JPS60279U (ja) 1985-01-05
JPH0215009Y2 true JPH0215009Y2 (ja) 1990-04-23

Family

ID=30223278

Family Applications (1)

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JP9285883U Granted JPS60279U (ja) 1983-06-17 1983-06-17 パワ−ステアリング装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4762195A (en) * 1987-09-02 1988-08-09 Dana Corporation Hydraulic steering system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51122227A (en) * 1975-04-07 1976-10-26 Tyrone Hydraulics Emergency hydraulic system
JPS5264730A (en) * 1975-11-21 1977-05-28 Furukawa Kogyo Kk Emergency hydraulic steering system for vehicle
JPS5428734U (ja) * 1977-07-29 1979-02-24
JPS5425997A (en) * 1977-07-28 1979-02-27 Bayer Ag Preparation of dihydroxy polyurethane

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Publication number Publication date
JPS60279U (ja) 1985-01-05

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