JPH02149658A - ばね性の優れた高強度熱処理鋼帯の製造方法 - Google Patents

ばね性の優れた高強度熱処理鋼帯の製造方法

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JPH02149658A
JPH02149658A JP30217388A JP30217388A JPH02149658A JP H02149658 A JPH02149658 A JP H02149658A JP 30217388 A JP30217388 A JP 30217388A JP 30217388 A JP30217388 A JP 30217388A JP H02149658 A JPH02149658 A JP H02149658A
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Japan
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steel strip
concentration
carburizing
center
treatment
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JP30217388A
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Hirohisa Ohama
大浜 煕久
Kenichi Shinoda
研一 篠田
Tomoyoshi Iwao
岩尾 知義
Koji Fujimoto
藤本 光次
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、浸炭処理により表層部分の炭素量を高めた後
調質熱処理をすることにより、ばね限界値(kbo、 
+)が180 kgf/mm”以上を発現するばね性の
すぐれた高強度熱処理鋼帯を製造する方法に関する。
(従来の技術) 従来の高強度熱処理鋼帯は、高炭素のみがき帯鋼をオー
ステンパー処理するか、あるいは焼入れ焼もどし処理す
ることにより製造される。前者は熱処理後の組織がベー
ナイトのため靭性は良好であるが0.2%耐力が低く、
このためばね限界値も低くなり、自動車部品、薄物ばね
、或いはぜんまい等のばね性が要求される用途には一般
に適さない。
一方、後者の焼入れ焼もどし材は0.2%耐力も高く、
しかも高強度が得られるので、高い疲労強度やばね性が
要求される用途に数多く使用されている。しかし、最近
の自動車部品や精密機械部品などは軽量化の指向が強く
、これに使用される部品は小形化のため高品質化が要求
される。
このようなことから、薄板でしかも高いぼね限界値や疲
労強度が要求されるばね用材料においては、従来の製造
方法に従う高炭素みがき帯鋼の焼入鋼帯(例えばSK5
など)では、ばね限界値や疲労強度に限界があり、製品
の小形化に対応できないものが多くなりつつある。
〈発明の目的〉 本発明は前記のような問題の解決を目的としたものであ
り、従来の焼入炉もどし材では得られない特性をもつば
ね性の優れた高強度熱処理鋼帯の製造方法を提供しよう
とするものである。
〈発明の要旨〉 本発明に従うばね性の優れた高強度熱処理鋼帯の製造法
は。
C:0.01〜0.80%。
Si:0.01〜0.20%。
Mn : 0.20〜1.0%。
を含有し、場合によってはさらに0.02〜1.0%の
Ni、 0.02〜1.0%のCrまたは0.02〜0
.6%のMoの1種または2種以上を含有し、必要に応
じてさらに0.02〜0.30%の■または0.02〜
0.30%のNbの1種または2種とを含有し、残部が
Feおよび不可避的不純物からなる炭素鋼の冷間圧延鋼
帯を常法に従って製造し。
この冷間圧延鋼帯を、浸炭処理後における表面(7) 
CflA度カ0.70〜1.10 %、 +ffi厚中
心(7)Cfi度が0.40%以上であり、且つ表面と
中心のC濃度差が0.20%以上になるように浸炭処理
し。
次いでこの浸炭処理鋼帯を調質熱処理することを特徴と
する。
すなわち本発明は、適切な鋼成分の選定と特定条件下で
の浸炭処理によって、美麗冷延鋼帯の表面の炭素量を板
厚中心部より高めたうえ調質熱処理を行なうことによっ
て2表面の圧縮残留応力を高め、これによってばね限界
値や疲労強度の高い高強度熱処理鋼帯を製造するのであ
り、既存の焼入炉もどし材にはない優れた特性を有する
ばね材料、とくに板厚1.Q■以下の薄板ばねやぜんま
いばねに適した材料を提供するものである。なお。
浸炭処理に供する本発明の冷延鋼帯は美麗な表面に仕上
げておき、これによって浸炭処理時の粒界酸化や素材表
面粗さによる応力負荷時の切欠感受性を可及的低くする
ようにすることが肝要である。
浸炭処理後に行なう調質熱処理は焼入れ焼もどし処理を
採用するのがよい。
〈発明の詳述〉 本発明に係るばね性の優れた高強度熱処理鋼帯の製造条
件について以下に詳述する。
先ず使用する素材鋼の化学成分値(重量%)について説
明する。
C:素材のC量は浸炭処理後のCfA度分布に影響する
。C量が低いほど浸炭後の表層と中心部のC濃度差が大
きくなり、焼入焼もどし後の表面の圧縮残留応力が高く
なって、高いぼね限界値が得られる。C量を0.01%
未満に低下させてもその効果が特に向上するわけでもな
く、かえって溶製時に脱ガス処理を必要として製造コス
トが高くなるのでCiの下限値を0.01%とする。他
方C量が高くなると短時間の浸炭処理で高い中心部硬さ
は得られるが、C量が0.8%を越えると浸炭処理後の
表層とのC濃度差0.2%を確保することができず2表
面の圧縮残留応力を高めるという本発明の特徴が発現し
ない。したがって、C量の上限を0、8%とする。
St : Siは酸素との親和力が強いため、Si量が
高くなると浸炭処理中、特にガス浸炭中に粒界酸化が生
じやすく、表面欠陥となって疲労強度を低めるのでSi
量はできる限り低い方が良<Si量の上限は0.20%
とする。
Mn : Mnは素材の焼入性を確保するために添加し
、Mn量が0.20%未満では焼入性が不足し、調質熱
処理後に中心部硬さHV450以上を確保することが困
難になる。一方、最大板厚1.0Mの調帯を焼入れるに
は、Mn量を1,0%を越えて添加しても、得られる中
心部硬さに変化はなく、その効果は飽和するのでMnf
iは0.15〜1.0%の範囲とする。
Ni:Niは調質熱処理後の靭性を改善するために添加
し、その添加量が0.02%未満ではその効果はなく、
1.0%を越えて添加してもその効果は飽和するととも
に製造コストが高くなるので、Ni1iは0.05〜1
.0%の範囲とするのがよい。
Cr : Crは焼入性向上元素で素材の焼入性を確保
するために添加し、Cr量が0.02%未満ではその効
果が得られなく、1.0%を越えて添加しても得られる
焼入硬さの増加はなく、その効果は飽和する。一方、 
CrはCとの親和力が強いので1%を越えて添加すると
浸炭時の表層部のclが非常に高くなり、焼入れ時残留
オーステナイトが生成し、焼もどし後に高いぼね限界値
が得られなくなる。
したがってCr量は0.02〜1.0%の範囲とするの
がよい。
Mo : Moは酸素との親和力が弱く、かつ焼入性向
上元素でもあるので、浸炭時の粒界酸化を抑制して焼入
性を確保するのに最も好ましい元素の一つである。Mo
量が0.02%未満では焼入性に対し効果がなく、0.
6%を越えて添加しても得られる焼入硬さの増加はなく
その効果は飽和するとともに高価な元素のため製造コス
トが高(なるので、M。
量は0.02〜0.6%の範囲とする。
■またはNb:■またはNbを添加したさいに生成する
炭化物は高温まで安定しているため、浸炭処理中のオー
ステナイト結晶粒が微細となり、この効果を通して調質
熱処理後の0.2%耐力、ばね限界値が高くなる。V、
Nbのいずれか1種の添加量が0.02%未満ではオー
ステナイト結晶粒の微細化効果がなく0.30%を越え
て添加してもその効果は飽和するのでV、Nbの添加量
はばね限界値が向上する0、02〜0.30%の範囲と
する。
このように成分調整した鋼を溶製し、そのスラブを通常
の圧延条件で熱間圧延し、その熱延板を酸洗したあと通
常の圧延条件で冷間圧延して好ましくは1.0 mm以
下の冷延鋼帯として仕上げる。゛次いでこの冷延鋼帯を
鋼帯状態で浸炭処理する。そのさいの浸炭条件を前記の
ように規制する理由は次のとおりである。
浸炭条件:浸炭処理によって生ずる厚み方向のC濃度分
布は、表面の圧縮残留応力を介してばね限界値や疲労強
度に大きく影響を与える。浸炭処理後の表層のCMが0
.7%未満であると、調質熱処理後の表面硬さが低く、
180kgf/+m”以上のばね限界値が得られない。
また浸炭処理後の表層のC量が1.1%を越えると、調
質熱処理時における焼入れ時に残留オーステナイトが生
成し、焼もどし後の耐力が低くなり、やはり180 k
gf/mm”以上のばね限界値が得られなくなる。した
がって浸炭処理は鋼帯の表面Ciiが0.7〜1.1%
となるように行なう。
他方、前記の表層C量を確保した上で、調帯厚み中心部
のC量が0.4%以上となるように浸炭処理することが
必要である。中心部のclが0.4%未満では調質熱処
理後の中心部硬さHv450が得られず、180kgf
/mm”以上のばね限界値が得られない。
さらに表層と中心部のC濃度差が0.2%未満では、調
質熱処理後の表面の圧縮残留応力値が通常のSK5焼入
鋼帯のそれと同等程度となり、従来材に比べて圧縮残留
応力値を高めるためには表層と中心部のce濃度差が0
.2%以上存在することが必要である。
このようにして、鋼帯の表面C量が0.7〜1.1%、
中心部のC量が0.4%以上、そして表層と中心部のc
濃度差が0.2%以上という三条性を満足したC濃度分
布を浸炭処理によって形成したときに、本発明で目的と
する十分なばね限界値180kgf/mm”以上が達成
される。なお、浸炭処理はガス浸炭、ガス浸炭窒化ある
いは液体浸炭のいずれの方法を採用してもよい。
調質熱処理:浸炭処理により前記したC濃度分布が得ら
れても、C量に見合った硬さ、特に中心部硬さを得るこ
とが必要であり、このために調質熱処理を行なう。調質
熱処理してもその中心部硬さがHv450未満では18
0 kgf/mm”以上のばね限界値が得られない。調
質熱処理としては、この条件を達成しやすい焼入れ焼戻
し処理を採用するのがよい。この焼入れ焼戻し処理は、
浸炭処理とは別ラインで行うことも可能であるが、浸炭
直後に行うことがコスト、品質上からも好ましい。
浸炭温度から直接的に焼入れを行なうことも有利である
。焼戻し温度は一般に550 ’Cを越えると軟化が進
むため、550°C未満とすることが好ましい。
以下に本発明法の代表的な実施例を挙げて2本発明鋼の
特性を示す。
〈実施例1〉 第1表に示す化学成分(重量%)の鋼を転炉または転炉
−説ガス設備(溶製No、 2のみ)を使用して溶製し
、連続鋳造によって約10トンのスラブとし、これを通
常の圧延条件で熱間圧延を行なって板厚2.0 mmの
熱延板を製造し、引続き酸洗後、冷間圧延によって板厚
0.9 mmに仕上げた。冷延鋼帯の仕上げ面の粗さは
、いずれも0.35〜0.41μlllR2の範囲であ
った。
このうち比較鋼のNαl (SK5相当)は通常の焼入
れ焼もどし処理により製造したビッカース硬さIfv5
65の焼入れ鋼帯である。
Nα2〜Nα8の名調は連続式のガス浸炭炉を用い、雰
囲気中のカーボンポテンシャル(C,P)を0.95%
にコントロールしくRXガス+ブタンガス)900°C
の温度で、通算90分の浸炭処理を行ない、冷却帯で冷
却後巻取りを行なった。浸炭後の各コイルを引続き、連
続式の焼入れ焼もどし炉で加熱温度880°C1焼もど
し温度300 ’Cで熱処理し焼入鋼帯を製造した。
得られた鋼帯の機械的性質、ばね限界値、X線回折によ
る残留応力の測定値などを第2表に示した。また、第3
表にX線マイクロアナライザーによる板断面のC濃度分
析を行った結果を示した。
これらの結果から次のことが明らかである。
(イ)  比較鋼Nα1のSK5焼入焼もどし処理材は
引張強さ195.4 kgf/mm2、ばね限界値17
5.6kgf/mm2である。
また、溶製Nα2の比較鋼はMn量が本発明の範囲以下
である。このため焼入性が低く、浸炭・調質熱処理後の
中心部硬さがHV410と低い。
したがって引張強さ133.6 kgf/mm2、ばね
限界値151.4 kgf/mm”と、従来の焼入焼も
どし材に比べても低く、特性値の改善は認められない。
(0)次に溶製Nα3および4はMn量を本発明範囲内
で変化させた例、溶製Nα6および7はC量を本発明範
囲内で変化させた例である。いずれも引張強さ181〜
198 kgf/mm”で比較較Na 1と同程度の強
度レベルを示すが、表面の圧縮残留応力が高く、ばね限
界値が184〜192kgf/ml11!と高くなって
いる。従って本発明法によってばね性の良好な熱処理鋼
帯が得られたことがわかる。
(ハ)比較鋼の溶製隨5はMn1lが本発明範囲より高
い例であるが、得られるばね限界値は溶製Nα4と同じ
191 kgf/mm”で、本発明範囲より多(Mnを
添加してもその効果は認められない。
さらに、溶製Nα8はC量が本発明範囲より多い例であ
るが、第3表に示す浸炭・調質熱処理後の断面のC濃度
分布に示すように本サンプルは表面と中心部のC濃度差
が0.14%と本発明範囲の0.2%以上に比べ少くな
っており、このため表面の圧縮残留応力値が低く、また
このために、ばね限界値は比較鋼のNo、 1とほぼ同
じ水準でばね特性の改善は認められない。
(wt%) 〈実施例2〉 第4表に示す化学成分の鋼を転炉により溶製し、連続鋳
造によって約10トンのスラブとし、これを通常の圧延
条件で熱間圧延を行ない、板厚2.0鵬の熱延板を製造
し、引続き酸洗後冷間圧延によって板厚0.9 rmに
仕上げた。
冷間圧延鋼帯の仕上げ面の粗さはいずれも0.36〜0
.40μlllR2の範囲であった。
阻9〜16の名調は連続式のガス浸炭炉を用い、雰囲気
中のC0Pを0.90%にコントロールしくRXガス+
ブタンガス)、900°Cの温度で通算90分の浸炭処
理を行ない、その後直接油冷して焼入れし、焼入れ槽に
続く焼もどし炉で、300°Cの温度で焼もどし、熱処
理鋼帯を製造した。
得られた特性値を第5表に示した。
溶製に9および10は浸炭時の粒界酸化挙動に及ぼすS
i量の影響を見たもので、溶製Nα10の比較鋼は本発
明範囲よりも高い5ifiの例である。第1図はNα9
について、第2図はNα10についての断面写真である
。第1〜2図に見られるように、Si量が本発明の範囲
のNα9では粒界酸化の発生は認められないのに対し、
漱10では表面に粒界酸化が認められる。また第5表に
見られるように、これら両サンプルの引張強さ、ばね限
界値はほぼ同水準であるが、第6表にその結果を示した
ように両振り曲げ疲労試験による疲労強度は、比較鋼の
溶製No、10のサンプルは本発明の溶製Nα9のサン
プルに比べ約7.5 kgf/mmz低下している。す
なわち粒界酸化層が切欠き効果を示し疲労特性を低下さ
せていることが認められる。
溶製Nα11は基本成分にNiを添加した例、溶製Nα
12はCrを添加した例、溶製Nα13はMoを添加し
た例、溶製Nα14はCr、 Moをそれぞれ添加した
例である。
これらの浸炭・調質熱処理したサンプルはいずれも中心
部硬さがHV500以上を有し、表面の圧縮残留応力も
49kgf/ms”以上を有し、この結果ばね限界値は
184〜187 kgf/mm”と従来の焼入れ焼もど
し処理した比較fiNo、1に比べて、いずれも高いぼ
ね限界値を示している。
さらに溶製Nα15はさらにNbを、溶製Nα16は■
をそれぞれ添加した例である。
これらの浸炭・調質熱処理したサンプルは、同一処理条
件溶製No、11〜14の本発明鋼のサンプルよりもさ
らに引張強さと表面の圧縮残留応力が高く、この結果、
ばね限界値は200 kgf/mm”以上とさらに高い
値が得られた。
第 表 〈実施例3〉 第4表に示す溶製NCL16の鋼を用い、通常の圧延条
件で熱間圧延を行ない板厚2.0 mmの熱延板を製造
し、引続き酸洗後、冷間圧延によって板厚0、9 mm
に仕上げた。冷間圧延鋼帯の仕上げ粗さは0、38 μ
mR,であった。
この鋼帯を連続式のガス浸炭炉を用い、雰囲気中のc、
pを0.65%にコントロールし、900°Cの温度で
通算90分の浸炭処理を行ない、その後直接油冷して焼
入れ、焼入れ槽に続く焼もどし炉で300°Cの温度で
焼もどして熱処理鋼帯を製造した。
得られた特性値を実施例2の溶製N1116の結果(試
験NCJ、A)とともに第7表に示した。
試験No、Bは浸炭処理中のc、pが0.65%と低い
ため浸炭処理後の表面C量は0.62%と本発明範囲よ
りも低く、また中心部のC量も0.26%と低いため、
焼入れ焼もどし後の中心部硬さがHv450より低く、
ばね限界値も150 kgf/nun”と低い値しか得
られない。
以上の実施例結果に示されるとおり、本発明によれば、
ばね限界値が180 kgf/mm2以上を有するばね
性のすぐれた高強度熱処理鋼帯が得られ、その製品は自
動車部品、精密機械部品などの薄物のばね、ぜんまい部
品として好適に利用され得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例における溶製Nα9の本発明例について
ガス浸炭時の粒界酸化の状態を調べるために逼った鋼板
断面の金属組織を示す金属顕微鏡写真(X400倍)、
第2図は溶製Nα10について同様の金属組織を示す金
属顕微鏡写真(X400倍)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)C:0.01〜0.80%、 Si:0.01〜0.20%、 Mn:0.20〜1.0%、 を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる炭
    素鋼の冷間圧延鋼帯を常法に従って製造し、この冷間圧
    延鋼帯を、浸炭処理後における表面のC濃度が0.70
    〜1.10%、板厚中心のC濃度が0.40%以上であ
    り、且つ表面と中心のC濃度差が0.20%以上になる
    ように浸炭処理し、次いでこの浸炭処理鋼帯を調質熱処
    理することからなる、ばね性の優れた高強度熱処理鋼帯
    の製造方法。
  2. (2)C:0.01〜0.80%。 Si:0.01〜0.20%、 Mn:0.20〜1.0%、 を含有し、さらに0.02〜1.0%のNi、0.02
    〜1.0%のCr、0.02〜0.6%のMoの1種ま
    たは2種以上を含有し、残部が不可避的不純物からなる
    鋼の冷間圧延鋼帯を常法に従って製造し、この冷間圧延
    鋼帯を、浸炭処理後における表面のC濃度が0.70〜
    1.10%、板厚中心のC濃度が0.40%以上であり
    、且つ表面と中心のC濃度差が0.20%以上になる条
    件下で浸炭処理し、次いでこの浸炭処理鋼帯を調質熱処
    理することからなる、ばね性の優れた高強度熱処理鋼帯
    の製造方法。
  3. (3)C:0.01〜0.80%、 Si:0.01〜0.20%。 Mn:0.20〜1.0%、 を含有し、さらに0.02〜1.0%のNi、0.02
    〜1.0%のCr、0.02〜0.6%のMoの1種ま
    たは2種以上と、0.02〜0.30%のV、0.02
    〜0.30%のNbの1種または2種とを含有し、残部
    が不可避的不純物からなる綱の冷間圧延鋼帯を常法に従
    って製造し、 この冷間圧延鋼帯を、浸炭処理後における表面のC濃度
    が0.70〜1.10%、板厚中心のC濃度が0.40
    %以上であり、且つ表面と中心のC濃度差が0.20%
    以上になる条件下で浸炭処理し、次いでこの浸炭処理鋼
    帯を調質熱処理することからなる、ばね性の優れた高強
    度熱処理鋼帯の製造方法。
  4. (4)調質熱処理が焼入れ焼もどし処理である請求項1
    、2または3に記載のばね性に優れた高強度熱処理鋼帯
    の製造方法。
  5. (5)調質熱処理は、鋼帯の中心部硬さがHv450と
    なる条件で行なう請求項4に記載のばね性に優れた高強
    度熱処理鋼帯の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106359A (ja) * 2007-10-04 2008-05-08 Air Water Inc ステンレス鋼ばね

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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