JPH02146082A

JPH02146082A - 磁気ディスプレーシステム

Info

Publication number: JPH02146082A
Application number: JP63300346A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Nakanishi; 中西　真行
Original assignee: NIPPON KAPUSERU PROD KK
Current assignee: NIPPON KAPUSERU PROD KK
Priority date: 1988-11-28
Filing date: 1988-11-28
Publication date: 1990-06-05
Anticipated expiration: 2014-03-24
Also published as: JP2873825B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、マイクロカプセル内で光吸収性磁性粉と、
光反Ｉｔ性非磁性微粉の上下の位３を転換することによ
って入射光を吸収または反射させて両者の間の明昭のコ
ントラスト像を形成する磁気ディスプレーシステムに関
する。

［従来の技術］磁気ディスプレーシステムに類する従来の技術には透明
プラスチックシートの全面に、−辺および深さ各２１程
度のハニカム状の窪みを設けるように成型して、そのハ
ニカム状の窪みのなかに白色顔料液体と磁性粉を注入し
、注入物が外部に漏れないように透明シートによって密
封してなる磁気ディスプレーシステムがある。これは磁
気ディスプレー板の裏面の一端より他端に棒状の永久磁
石をディスプレー面全面（こ亘）て移動することによっ
てハニカム状の各窪みのなかの磁性粉をディスプレー板
の裏面に沈めて、表面には白色１！Ｉ＄４の白色を示す
ようにして、白色にしたディスプレー面の表面にペン状
棒磁石の先端部を接触させて、接触部分の磁性粉を表面
に移動して像を形成するシステムである。

他の磁気ディスプレーシステムとして、本願出願人が出
願した磁気ディスプレーシステム（特願ｅ召６２−３０
５０８１号）がある、このシステムは、磁性粉を封入し
たマイクロカプセルを非磁性体基板に塗布したディスプ
レーと、文字や像形成の手段として永久磁石を用いてい
る。

［発明が解決しようとする課題］上記従来の磁気システムのうち前者にあっては、ハニカ
ムルームのなかの磁性粉を裏面より表面に移動させて像
を形成するため、形成する線像はハニカムルームのサイ
ズ以下に細くすることは不可能であるとか、ハニカムル
ームを設けるための成型と白色顔料液体と磁性粉を封入
憲封する工程は容易でないことや、ハニカムルームを大
型の黒板サイズに成型することが技術的にほとんど不可
能なこと、ざらにはそのような大きなサイズの全面に設
けるハニカムルームのなかに白色顔料液体と磁性粉を注
入、密封することはこれまた技術的に至龍であること、
また逆に上記の構造のためのポケットサイズのように小
ざなサイズのディスプレーにすることも容易でないこと
などから、その用途は狭い節回に限られている。このよ
うに、ハニカムルームのなかの磁性粉全量を裏面から表
面に移動して偉を形成するためシャープな像を形成でき
ないこと、また像を形成したあとディスプレー板を垂百
に立てておくとハニカムルームのなかの磁性粉がハニカ
ムルームの底部に沈んでしまうこと、ディスプレー板を
大小自由サイズにすることが雛しいなどの問題がある。

また後者即ち本出願人の出願した特願昭６２−３０５０
８１号の磁気ディスプレーシステムは、前者のプラスチ
ック成型によるハニカムルームに磁性粉と白色顔料を密
封したディスプレーシステムと比較すると、形成できる
文字や画像の質が曝めで優れていること、また僅かな磁
束密度によって磁性粉の極性配向を転換できること、ざ
らには大小自由なサイズのディスプレーが容易に得られ
ることなどの点ではるかに進歩している。しかしながら
、このシステムに用いる磁性粉は！！！直配向時の光吸
収と水平配向時の光反射のコントラストを強くする必要
上、フェライトや通常の酸化鉄のように大量生産されて
いる磁性粉より表面に光沢が得られるニッケル等の合金
磁性粉で、而も極性が得られ易いフレーク状（長辺を有
する扁平形状）の磁性粉が要求されるため、高コストと
なってしまうといった問題がある。

本発明は上記の２つの磁気ディスプレーシステムのもつ
間ｌ１ｌＩを解消することを解決課題としている。

［課ＷＡを解決するための手段］本発明は上記課題を解決するために、非磁性体基板に、
油状液体中にそれぞれ分散または薯解した光吸収性の優
れた表面特性を有する磁性粉と光反射性の優れた特性を
有する非磁性金粉を封入したマイクロカプセル塗布層を
施す構造を有するディスプレーと、そのディスプレーに
塗布されているマイクロカプセル塗布層の全面に亘って
マイクロカプセル内の光吸収性磁性粉をディスプレーの
裏面側に吸引移動させ、その結果として光反射性の非磁
性微粉をディスプレーの表面側に移動させる手段として
、および前記によってディスプレーの裏面側に吸引移動
した光吸収性磁性粉を局部的に表面側に吸引移動させて
その部分の光反射性非磁性微粉の位置を反転させること
によって文字や像を形成させる手段として永久磁石を用
いた磁気装置よりなる構成とした。

また、ディスプレーのマイクロカプセル塗布層の全面に
亘ってマイクロカプセル内の光吸収性磁性粉をディスプ
レーの裏面側に吸引移動させる磁気装置として、多極着
磁した永久磁石を用いた。

また、ディスプレー面に文字や像を形成するためにディ
スプレー面局部のマイクロカプセル内の磁性粉をディス
プレー面表面に吸引移動させる磁気装置として、長さ方
向に着磁した棒状の永久磁石を用いた。

［作　用］光吸収性の表面特性をもつ磁性粉と光反射性の高い非磁
性微粉を分散液とともに封入したマイクロカプセルをデ
ィスプレーに塗布し、このディスプレーの裏面の一端よ
つ他端に、例えばフェライトを混練したプラスチックを
巾が数センチの細長いシート状に成形して、晶さ方向に
多極着磁した磁気装置を着磁ピッチと直角の方向に移動
すると、マイクロカプセル内の磁性粉はディスプレーの
裏面側に吸引移動し、逆にマイクロカプセル内の非磁性
微粉はディスプレーの表面側に移動する結果、ディスプ
レーの表面全域は非磁性微粉の反射色を示す。

次に全面に反射色を示しているディスプレー面の表面の
任意の部分に、例えばペン状の長さ方向（こ２極着磁し
た永久磁石の先端を接触させることによって、その接触
部分のマイクロカプセル内の磁性粉はディスプレー表面
側に吸引移動し、またその部分の非磁性微粉は裏面側に
移動することによって、ディスプレー面表面に磁性粉の
光吸収によって黒色の文字や像を形成する。また文字や
像の消去をするときは、ディスプレーの裏面を前述の多
唾着磁した磁気装置を再度一端よつ他端に移動させるこ
とによって文字や像は消去されディスプレーの表面は全
面的に非磁性微粉の反射色を示す。

［実施例］以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図において、１はディスプレーであり、このディス
プレー１は非磁性体基板２の裏面全面に、光吸収性のあ
る磁性粉１０と光反射性のある顔料または染料からなる
非磁性微粉１１を封入したマイクロカプセル３を塗布し
てマイクロカプセル塗布層４を設け、さらにマイクロカ
プセル３が摩擦圧によって装填することを防止するため
の透明保護層５を設けた構造となっている。非磁性体基
板２は、透明な非磁性体であればその材質および形状を
問わないが、実施例では透明なシート状の非磁性体基板
２を用いた。

第２図は上記ディスプレー１を支持体６の表面に設置し
た図を示す。

次に光吸収性のある磁性粉１０と光反射性のある顔料ま
たは染料からなる非磁性微粉１１を封入したマイクロカ
プセル３について詳述する。

第５図でマイクロカプセル３の拡大図を示している。光
吸収性の優れた磁性粉１０として、平均粒径３〜５ミク
Ｏンの黒色酸化鉄粉（Ｆｅｄ）を用いた。また、光反射
性の優れた顔料また（よ染料からなる非磁性微粉１１と
して白色酸化チタシを用いた。

次にその磁性粉１０及び非磁性微粉１１をマグナフラッ
クスオイルに重量比でそれぞれ２０％と１０％の割合で
分散した。

次にｐＨ６の等電点を有するゼラチン濃度１１％の水Ｂ
液中にアラビアゴム：ＩＡ度１１％の水Ｂ液を加えて攪
拌してマイクロカプセル皮膜用の重合物質の水２液系を
つくり、５０°ＣＩ＋：昇温して水酸化ナトリウム濃度
２１％の水ｓ液を加えて、系のｐＨを９に講！ＩＴる。

この重合物質の水Ｚ’ｌ！ｉの系に磁性粉１０と非磁性
微粉１１の分散液を加えて、系中において分散液滴が４
０〜１ｏ○ミクロンになるまで攪拌する。

更にＯＨを４．０まで徐々に下げて磁性粉１０と非磁性
微粉１１の分散液の界面にゼラチン／アラビアゴムの１
厚液を析出させ、のちに系の温度を下げて析出濃厚膜を
ゲル化してゲルタールアルデヒド２５％の水ｚ液を加え
て皮膜を硬化して磁性粉１０と非磁性微粉１１を封入し
たマイクロカプセル３を得た。

上記の方法て得られたマイクロカプセル３は、マイクロ
カプセル３を約２０％を含むスラリーとして得られる。

このスラリー中の水分を１／２に減らし、ポリビニルア
ルコール１０％の水溶液を同量加えてマイクロカプセル
３の塗布液を得た。

上記塗布液を、１００ミクロンの摩ざのポリエチレンテ
レフタレートシートからなる非磁性体基板２にブレード
コーターによって約１６０ミクロンのウェット厚みに塗
布してディスプレー１のシートを得た。

第２図はディスプレー１の裏面に塗布したマイクロカプ
セル塗布層４にある個々のマイクロカプセル３内の磁性
粉１ｏをディスプレー１の全面に亘って、その裏面側に
吸引移動させる磁気装置７を支持体６にａ着した図であ
る。この磁気１ｍ７として帯状に長い永久磁石８が用い
られており、この磁気装置７をスライダーとして、ディ
スプレー１の面の裏面の一端より他端にスライド移動さ
せることによって、マイクロカプセル３内の磁性粉１０
をディスプレー１の面の裏面に吸引移動することができ
る。

この磁気製Ｍ７に用いる永久磁石８はマイクロカプセル
３内の磁性粉１０を吸引移動させることが目的であるの
で、第３図に示すように帯状に形成されている。またこ
の磁気装置７は表面磁束密度が１００ガウス程度以上の
永久磁石であれば何でもよいが、本実施例ではその永久
磁石８として多種着磁のゴム磁石を用いた。この多唾着
磁の永久磁石８は次のようにして製造される。

長軸２〜４ミクロンの異方形バリウムフェライト８０％
、加硫ゴム２０％を、昆練し、押出機によって約１ミリ
の厚みのシートに成形し、磁界配向装藁によってバリウ
ムフェライトの異方性粒子の長軸を磁化方向に配向させ
たのち、多極性磁器によって肋和磁気を加えてシートの
両面に約３ミリピツチで磁束密度１００ガウスに着磁し
たゴム磁石をつくった。そのゴム磁石を着磁方向に平行
して、約２０ミリの巾に断裁して本実施例の永久磁石８
ｖ！つくった。

第４図はディスプレー１の面の裏面の一端よつ他端の方
向に多極ｅ磁した帯状の永久磁石８からなる磁気製Ｎ７
をスライド移動したときに、マイクロカプセル３内の磁
性粉１０が下部に、また非磁性微粉１１が上部に移動す
る状態を示すものであり、第５１２１は透明皮膜９のマ
イクロカプセル３内で磁性粉１０が下部にまた非磁性微
粉１１が上部に移動した状態を示す拡大図である。

このように、マイクロカプセル３内の磁性粉１０が下部
に、また非磁性微粉１１が上部に移動した状態にあるデ
ィスプレー１を表面からみると、入射光を非磁性微粉１
１が反射することによってディスプレー１の面全面が白
色を示す。

１６図は、文字１画イ象を示すディスプレー１の面に文
字１画像を形成するための磁気ｖ＆＠７を示すものであ
り、ホルダー１２に２極着磁した棒状永久磁石８を装着
した構成となっている。

菓７図は、全面が白色に反射しているディスプレー１の
非磁性体基板２の表面から、前記ホルダー１２に装着し
た２極着磁の棒状永久磁石８の先端を接触移動させて文
字やその他の像を描くと、その部分のマイクロカプセル
３の内部の磁性粉１０は上部に、また非磁性微粉１１が
下部に移動する状態を示すものであり、Ｍ８図は透明皮
膜９のマイクロカプセル３内で磁性＄９１０が上部に、
非磁性微粉１１が下部に移動した状態を示す拡大図であ
る。

このようにマイクロカプセル３内の磁性粉１０が上部に
移動した部分をディスプレー１の表面からみると、入射
光は磁性粉１０によって吸収されて黒色を示す。即ち、
′Ｍ４図に示す操作により、ディスプレー１の表面（こ
白色酸化チタンがうなる非磁性黴ｙＪａ＋による白色反
射を与えたのち、その同じ表面を第６図に示す操作によ
って部分的に磁性粉１０（こよる黒色吸収色に転換させ
ることによって文字や像を表示することができる。

［発明の効果コ以上のように本発明は、光嗟収性に優れたｆｌｆｉ性粉
と、それと対称的な光反射性に優れた非磁１微粉の２物
質をマイクロカプセルに封入し、而もこれら２物貨がマ
イクロカプセル内で位置転換できるようにオイル中に分
散してなるマイクロ力ブセルをディスプレー素子として
用い、ディスプレー素子を非磁性体基板に塗布してディ
スプレーとなし、ざらに外部より通出な方法で磁場を与
えることによってマイクロカプセル内で２物質の位１転
換を、まずディスプレー面全面に行い、次にその位置を
部分的に逆転することによって文字１画像を表示する磁
気ディスプレーシステムであるから、従来の同１１１ｉ
ｆｆ気ディスプレーシステムと比べて次に挙げるように
著しく優れた効果がある。

（１）文字１画像を形成する粒径が数１０ミクロンのオ
ーダーであるためシャープな文字１画像を表示できる。

（２）マイクロカプセル（こ封入する光唱収性磁性粉と
、光反射性非磁性微粉の選択節回が広いため、市販大量
生産されているものを利用して低コスト化を図ることも
てきるし、またそれぞれ両者の表面に色素吸着すること
によって表示カラーの選択が可能となる。

（３）ディスプレー基板として用いる非磁性体基板も透
明樹脂成型または押出し製品、無機質硝子、ブチラール
保護硝子、ファイバー硝子等と選択節回が広い。

（４）ディスプレーのサイズ（よマイクロカプセルｆｆ
ｉ！設方法によって自由に選択でき、また基板に断裁で
きる素材を選ぶことによって：Ｉ設復自由に任意のサイ
ズに断裁可能となる。従ってディスプレーのサイズは屋
外用大型サイズからポケット収納用カードサイズまで自
由に選択できる。

（５）従来のディスプレーに比較して使用素材、特に像
形成のための磁性粉と非磁性微粉はいずれも署しく強い
耐光性を有しているので、苛酷な環境で使用できるディ
スプレーシステムとなる。

（６）ホワイトボードに水ｉ！塗料で書き込む従来のシ
ステムで問題になっている水性Ｊ！ｌ料の乾燥微粉によ
る大気の汚染がなく、半導体チップの生産や精πＪ！装
に要求されるクリーンルームて使用できる完全クリーン
ディスプレーシステムとして使用できる。

【図面の簡単な説明】

′Ｍ１図は本発明のディスプレーの構造例を示す説明図
、Ｍ２図はディスプレー全面に亘ってマイクロカプセル
内の磁性粉をマイクロカプセルの下部、即ちディスプレ
ー面の裏面（ご吸引移動させる磁気装置を装着した状態
を示す説明図、第３図はＭ２図に示す磁気装置の拡大斜
視図、第４図はディスプレー全面に亘ってマイクロカプ
セル内の磁性粉がマイクロカプセルの下部即ちディスプ
レー裏面に吸引移動した状態を示す説明図、第５図はそ
のマイクロカプセルの拡大図、篤６図はディスプレー面
に文字９画像を形成するための磁気装置を示す説明図、
第７図はディスプレー面に文字１画像を形成するときの
、マイクロカプセル内の磁性粉と非磁性体微粉の位ｌ逆
転を示す説明図、第８図はそのマイクロカプセルの拡大
図である。７・・・るｉ気装置　　８・・・永久磁石９・・・透明
皮ｌｌｌ３１０・・・磁性粉１１・・・非磁性微粉１２・・・ホルダー

Claims

【特許請求の範囲】

（１）非磁性体基板に、油状液体中にそれぞれ分散また
は溶解した光吸収性の優れた表面特性を有する磁性粉と
光反射性の優れた特性を有する非磁性微粉を封入したマ
イクロカプセル塗布層を施す構造を有するディスプレー
と、そのディスプレーに塗布されているマイクロカプセ
ル塗布層の全面に亘ってマイクロカプセル内の光吸収性
磁性粉をディスプレーの裏面側に吸引移動させ、その結
果として光反射性の非磁性微粉をディスプレーの表面側
に移動させる手段として、および前記によってディスプ
レーの裏面側に吸引移動した光吸収性磁性粉を局部的に
表面側に吸引移動させてその部分の光反射性非磁性微粉
の位置を反転させることによって文字や像を形成させる
手段として永久磁石を用いた磁気装置よりなることを特
徴とする磁気ディスプレーシステム。
（２）ディスプレーのマイクロカプセル塗布層の全面に
亘ってマイクロカプセル内の光吸収性磁性粉をディスプ
レーの裏面側に吸引移動させる磁気装置として、多極着
磁した永久磁石を用いる請求項（１）記載の磁気ディス
プレーシステム。
（３）ディスプレー面に文字や像を形成するためにディ
スプレー面局部のマイクロカプセル内の磁性粉をディス
プレー面表面に吸引移動させる磁気装置として、長さ方
向に着磁した棒状の永久磁石を用いる請求項（１）記載
の磁気ディスプレーシステム。