JPH02145842A - 熱接着性不織シート - Google Patents

熱接着性不織シート

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Publication number
JPH02145842A
JPH02145842A JP63296967A JP29696788A JPH02145842A JP H02145842 A JPH02145842 A JP H02145842A JP 63296967 A JP63296967 A JP 63296967A JP 29696788 A JP29696788 A JP 29696788A JP H02145842 A JPH02145842 A JP H02145842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene
component
polyethylene terephthalate
sheath
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP63296967A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Iwata
岩田 喜登
Fumihiro Isozaki
磯崎 文博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02145842A publication Critical patent/JPH02145842A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱により自己融着させて袋状やその他の形状に
加工して使用する熱接着性長繊維不織シートに関するも
のである。
(従来の技術) 従来から不織布を用いて袋状の加工その他を行う際に接
着剤の使用や縫製工程を伴なわない方法として自己融着
による熱接着法が知られている。
これは不織布を構成している繊維成分の融点に近い熱を
加えることにより、不織布を構成する繊維を一部溶融さ
せて接着するものである。この方法は熱可塑性を示す繊
維からなる不織布であればどのようなものでも利用でき
る方法であり、このため特に熱接着工程を予測して作ら
れた不織布というものは存在していない。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように従来熱による自己接着工程を予測して作ら
れた不織シートが存在しなかったので。
実際に熱接着を行う際にはその接着条件に細心の注意を
払う必要があった。
つまり接着加工温度が高すぎる場合には、■接着部分以
外の部分溶解が生じて非接着部分と接着部分との境界の
部分が著しく弱くなる。■熱接着工程で使用する器具に
繊維の溶融物が付着する。
■接着部分が必要以上に溶解して接着部分に穴があくか
又は製品が接着部分から切断してしまう。
というような不都合が生じる。
逆に接着加工温度が低すぎる場合は、全く接着しないか
接着力が著しく弱いということになる。
本発明の目的は特に細心の注意を払わなくても容易に熱
接着させることができ、かつ極めて強い熱接着力を示す
不織シートを提・供することにある。
(課題を解決するための垂設) すなわち本発明は長繊維からなる不織ウェブが部分的に
熱圧接されて安定な形状を保っている不織シートであり
、該シートを構成する長繊維がポリプロピレンとポリエ
チレンテレフタレートからなり、該ポリプロピレンが該
ポリエチレンテレフタレートの表面を全面的に覆ってい
る2成分芯鞘構造をもち、芯成分であるポリエチレンテ
レフタレートに対する鞘成分であるポリプロピレンの重
量比が0.2〜3.0であることを特徴とする熱接着性
不織シートを要旨とするものである。
以下本発明について詳しく述べる。
本発明で用いられるポリプロピレンは5通常工業的に利
用されているポリプロピレンであり、メルトインデック
ス値で1〜40g/10分のものはその可紡性と不織布
にした時の風合等の点から特に好ましい。
また本発明で用いられるポリエチレンテレフタレートは
通常市販又は工業的に利用されているポリエチレンテレ
フタレートのうち特に繊維用として市販され、利用され
ているものであればよく、具体的には固有粘度が0.5
0〜1.20の範囲のものが好ましい。
本発明における繊維の2成分芯鞘構造は芯であるポリエ
チレンテレフタレートの表面を鞘であるポリプロピレン
が全面にわたって覆っているような構造であればよく、
断面形状でいえば一般的な中心を共有する同心円状のも
のの他に、芯成分が偏心しているものや芯と鞘とも円形
以外の異形断面のものでもよい。
芯成分に対する鞘成分の重量比を0.2〜3.0と限定
したのは、この比が0.2未満の場合は接着成分となる
ポリプロピレンの量が不足し熱接着した時に充分な接着
部の強力が得られず、ま゛た重量比が3.0を超える場
合には不織布自体の強力を担っている芯成分の量が不足
するためシート自体の強力が弱くなってしまうという理
由による。
本発明においてこの2成分芯鞘構造をもつ連続フィラメ
ントの繊維径については何ら制限されるものではないが
1通常不織布として利用されている繊維径が好ましく、
繊度で表せば1.0〜10デニールが望ましい。
このような2成分芯鞘構造をもつ連続フィラメントは従
来公知の複合紡糸装置を用いて製造することができる。
また、この連続フィラメントを不織ウェブにするには従
来公知の一般的な方法1例えば空気圧を利用して繊維を
延伸しつつ一般的に使用されている開繊装置を利用して
開繊した後。
移動する網状体の上に堆積しつつ移送するというような
方法が用いられる。また、該不織ウェブを部分的に熱圧
接する方法としては加熱された彫刻ロールによるエンボ
リングが一般的である。この際の熱圧接温度は鞘成分の
ポリプロピレンの融点以上であると熱圧接ロール等にシ
ートが融着し。
また、熱圧接点以外の連続フィラメントの鞘成分も一部
溶融し、芯成分のポリエステルの表面を完全に覆わなく
なってしまうので、上記融点以下の温度で部分的に熱圧
接することが望ましい。
(作 用) 本発明で得られた不織シートはそれを構成する連続フィ
ラメントが2成分芯鞘構造をもち、かつ。
鞘成分のポリプロピレンが芯成分のポリエチレンテレフ
タレートに比べて約100℃低い融点を示すので、不織
布を加工して使用する際、芯成分のポリエチレンテレフ
タレートの融点に比べてかなり低い温度で熱接着するこ
とができる。このとき熱接着に際して鞘成分のポリプロ
ピレンが完全に溶解しても芯成分のポリエチレンテレフ
タレートは何ら影響をうけることなく繊維形状を保って
いることができるので、従来の単成分フィラメントから
成る不織布のように非接着部分と接着部分の境界で切れ
るようなことはない。また、前述のように芯成分と鞘成
分の融点差が大きいために、熱接着に際し鞘成分のポリ
プロピレンが充分に融着する温度であれば熱接着ができ
るために最適熱接着温度の範囲が広く、従来の単一成分
からなる不織シートのように微妙な温度管理を行うこと
なく、従来の単一成分からなる不織布より強固に熱接着
することができるという特徴を有している。
(実施例) 実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、不織布の剥離強力の評価としては熱接着した試料
の両端を定速伸長型引張試験機を用いてつかみ間隔10
口と100%/分の伸長率の条件で引張った時の伸度一
応力曲線の最大応力を測定した。
また、ポリプロピレンの融点はパーキンエルマー社製D
SC−2型の示差走査熱量計を用い、昇温速度20℃/
分で測定し、ポリエチレンテレフタレートの固有粘度は
フェノールと四塩化エタンとの等重量混合溶媒を用い、
濃度0.5 g / 100m1.温度20℃の条件で
測定した。
実施例1 固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレートを芯
成分とし、ASTM−D−1238(E)法によるメル
トインデクス値が5.0g/10分であるポリプロピレ
ンを鞘成分とする2成分芯鞘構造で。
単糸繊度が3.0デニール、芯成分に対する鞘成分の重
量比が1.0であるフィラメントを紡糸し、空気圧で延
伸し、開繊した後、移動する多孔質帯状体上に堆積しウ
ェブ化した。このウェブを140℃に加熱した彫刻ロー
ルと同じ<140℃に加熱したフラットロールからなる
エンボス装置により部分的に熱圧接し、最終的に目付が
40 g / rdである不織シートを得た。
比較例1 実施例1と同じポリエチレンテレフタレートを紡糸し、
実施例1と同じ装置で延伸、開繊、堆積し。
不織ウェブを得た。これを実施例1と同じエンボス装置
で、それぞれのロールを240℃に加熱して部分的に熱
圧接し、目付が40g/mである不織シートを得た。
これらの実施例1と比較例1の不織布の熱接着性を評価
する目的で種々の条件で熱接着テストを行った。熱接着
条件と接着性の評価結果を第1表。
第2表に示した。
熱接着性のテストはシートの巻取方向に長<100m×
3IIJの長方形に切り出したもの2枚を重ね。
片端より3cffIの所を表面がポリテトラフルオロエ
チレン樹脂でコートされた幅3鰭の加熱ヒータで1秒間
熱圧着した。この時の圧接時の圧力は1.2kg/cf
flであった。
第1表  本発明実施例1 第2表  比較例1 (以下、余白) 第1表と第2表から明らかなように1本発明によれば熱
接着温度が低い温度で接着させることができ、その熱接
着温度の管理範囲が広い、逆に比較例にあるように従来
の単成分からなる不織シートは熱接着温度が高くせねば
接着させることができないし、その熱接着温度の管理範
囲が狭い。熱接着後の接着性の評価結果においても本発
明による実施例1の場合には剥離強力が高く、更に剥離
状況もすぐれていることが示されている。
(発明の効果) 本発明によれば、2成分芯鞘構造でありながら芯成分の
ポリエチレンテレフタレートと鞘成分のポリプロピレン
とで約100℃の融点差を有するため、ポリエチレンテ
レフタレートの融点よりかなり低温で芯成分には何ら影
響しないで熱接着できる。このような低温でも鞘成分が
完全に溶融しているので従来の単成分フィラメントから
なる不織布のように接着部分の境界で切れることもな(
優れた接着性を示す。また、最適熱接着温度幅が広範囲
であるので、該温度管理を容易に行うことができ、より
強固に熱接着が可能な不織シートを得ることができる。
また、鞘成分にポリプロピレンを使用しているため、シ
ート及び熱接着部は150℃の高温にも耐えるすぐれた
ものになる。
特許出願人    二二亭力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)長繊維からなる不織ウエブが部分的に熱圧接され
    て安定な形状を保つている不織シートであり,該シート
    を構成する長繊維がポリプロピレンとポリエチレンテレ
    フタレートからなり,該ポリプロピレンが該ポリエチレ
    ンテレフタレートの表面を全面的に覆っている2成分芯
    鞘構造をもち,芯成分であるポリエチレンテレフタレー
    トに対する鞘成分であるポリプロピレンの重量比が0.
    2〜3.0であることを特徴とする熱接着性不織シート
JP63296967A 1988-11-24 1988-11-24 熱接着性不織シート Pending JPH02145842A (ja)

Priority Applications (1)

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JP63296967A JPH02145842A (ja) 1988-11-24 1988-11-24 熱接着性不織シート

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JP63296967A JPH02145842A (ja) 1988-11-24 1988-11-24 熱接着性不織シート

Publications (1)

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JPH02145842A true JPH02145842A (ja) 1990-06-05

Family

ID=17840519

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JP63296967A Pending JPH02145842A (ja) 1988-11-24 1988-11-24 熱接着性不織シート

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JP (1) JPH02145842A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5753330A (en) * 1994-12-22 1998-05-19 Chisso Corporation Cylindrically shaped product
KR100829087B1 (ko) * 2003-11-18 2008-05-16 주식회사 코오롱 의류 건조기용 스펀본드 장섬유 부직포 및 그 제조방법

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