JPH02145100A - 音場形成装置 - Google Patents

音場形成装置

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JPH02145100A
JPH02145100A JP63299260A JP29926088A JPH02145100A JP H02145100 A JPH02145100 A JP H02145100A JP 63299260 A JP63299260 A JP 63299260A JP 29926088 A JP29926088 A JP 29926088A JP H02145100 A JPH02145100 A JP H02145100A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
産業上の利用分野 発明の概要 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 G−1構成及び各部の動作(第1図、第2図)G−2音
場形成動作(第1図、第3図、第4図) H発明の効果 八 産業上の利用分野 本発明は、ステレオ音声信号もしくはモノラル音声信号
に基づいてスピーカから再生音を発する音場形成装置に
関する。
B 発明の概要 本発明は、左チャンネル信号と右チャンネル信号を含む
ステレオ音声信号、もしくは、モノラル音声信号に基づ
いて複数個のスピーカから再生音を発生させる音場形成
装置において、音声信号である左信号と右信号とが供給
され、それらについての差信号もしくは和信号を遅延さ
せて、少なくとも、第1の遅延時間だけ遅延された第1
の左用遅延信号と第1の遅延時間より長い第2の遅延時
間だけ遅延された第2の左用遅延信号とを含む左用遅延
信号群、及び、少なくとも、第3の遅延時間だけ遅延さ
れた第1の春用遅延信号と第3の遅延時間より長い第4
の遅延時間だけ遅延された第2の春用遅延信号とを含む
台用遅延信号群を、第1の遅延時間及び第3の遅延時間
の夫々が22〜30m秒とされるとともに第2の遅延時
間及び第4の遅延時間の夫々が300m秒以内とされ、
かつ、第1の遅延時間と第3の遅延時間との間の差、及
び、第2の遅延時間と第4の遅延時間との間の差が夫々
500μ秒以下とされ、しかも、第1の左用遅延信号と
第1の春用遅延信号とが180〜270°の相互位相差
を有するものとされるとともに、第2の左用遅延信号と
第2の春用遅延信号とが180〜270’の相互位相差
を有するものとされる状態で形成し、左用遅延信号群の
和がとられて得られる左用付加信号と台用遅延信号群の
和がとられて得られる台用付加信号とを、夫々、左信号
及び右信号に加算して補正左信号及び補正右信号を得、
それらを夫々第1及び第2のスピーカに供給するように
なすことにより、リスナーの後方に配されるスピーカを
要さず、リスナーの前方に配された少なくとも2個のス
ピーカを用いることによって、リスナーに対してのサラ
ウンド効果を伴うステレオ音場を形成できるようにした
ものである。
C従来の技術 複数のスピーカからステレオ音声信号に基づいた再生音
を得るようにしてなされるステレオ音声再生の分野にお
いて、原音場における音源についての方向感が保存され
、かつ、例えば、映画館。
音楽ホール等において得られる如くの臨場感と音の広が
りとを得ることができることになる、サラウンド効果を
伴うステレオ音場形成を行うことが提案されている。こ
のようなサラウンド効果を伴うステレオ音場形成は、従
来、リスナーに対する左右前方位置に1対の前方スピー
カが配されて、夫々に、ステレオ音声信号を構成する左
チヤンネル信号成分及び右チヤンネル信号成分、あるい
は、左チヤンネル信号成分に若干の左右チャンネル信号
成分の差成分が加えられたもの及び右チヤンネル信号成
分に若干の左右チャンネル信号成分の差成分が加えられ
たものが供給されて、各前方スピーカから再生音が得ら
れるようにされるとともに、リスナーに対する左右後方
位置にも1対の後方スピーカが配され、夫々に、左右チ
ャンネル信号成分の差成分を遅延させたもの、もしくは
、左右チャンネル信号成分の差成分を遅延させたものに
若千の左チヤンネル信号成分及び右チヤンネル信号成分
が加えられたものが供給されて、各後方スピーカから再
生音が得られるようにして行われる。
斯かるサラウンド効果を伴うステレオ音場形成がなされ
る場合には、例えば、各家庭においても臨場感に富んだ
ステレオ音声を楽しむことが可能とされる。
D 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述の如くにしてサラウンド効果を伴う
ステレオ音場形成がなされるにあたっては、リスナーに
対する左右前方位置に1対の前方スピーカが配されるこ
とのみならず、リスナーに対する左右後方位置に1対の
後方スピーカが配されることが要求され、従って、通常
のステレオ音場が形成される場合に比して、スピーカの
数及びスピーカに対する駆動回路の数等の増加がまねか
れることになり、ステレオ音声再生システムが、その構
成が複雑なものとなるとともに、高価なものとなってし
まう。さらに、1対の前方スピーカからの音量と1対の
後方スピーカからの音量とが適正なバランス状態におか
れないもとでは、充分なサラウンド効果が得られず、そ
れゆえ、例えば、リスナーに、1対の前方スピーカから
の音量と1対の後方スピーカからの音量とについてのバ
ランス調整を適正に行うことが要求され、リスナーが煩
わしさを覚えることになってしまう。
斯かる点に鑑み、本発明は、ステレオ音声信号の左チヤ
ンネル信号成分及び右チヤンネル信号成分として、もし
くは、同一のモノラル音声信号として供給される左信号
と右信号とに基づいて複数個のスピーカから再生音を発
生させ、それによって音場形成を行うにあたり、リスナ
ーの後方位置に配されるスピーカを必要とせず、リスナ
ーの前方位置に配された少なくとも2個のスピーカを用
いることによって、リスナーに対しての適切なサラウン
ド効果を伴うステレオ音場を形成できるようにされた音
場形成装置を提供することを目的とする。
E 課題を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係る音場形成装置は
、いずれも音声信号とされる左信号及び右信号が夫々供
給される一対の入力端子と、左信号及び右信号の一方か
ら他方を減算して得られる差信号、もしくは、左信号及
び右信号の一方に他方を加算して得られる和信号を形成
する演算部と、演算部から得られる差信号もしくは和信
号に対する遅延処理を行って、左用付加信号と右側付加
信号とを得る遅延処理手段と、左用付加信号を左信号に
加算して補正左信号を得る第1の加算手段と、右側付加
信号を右信号に加算して補正右信号を得る第2の加算手
段と、補正左信号及び補正右信号が夫々選択的に供給さ
れる第1及び第2のスピーカとを備えて構成され、遅延
処理手段が、演算部からの差信号もしくは和信号を遅延
させて、少なくとも第1の遅延時間だけ遅延された第1
の左用遅延信号と第1の遅延時間より長い第2の遅延時
間だけ遅延された第2の左用遅延信号とを含む左用遅延
信号群、及び、少なくとも第3の遅延時間だけ遅延され
た第1の春用遅延信号と第3の遅延時間より長い第4の
遅延時間だけ遅延された第2の春用遅延信号とを含む台
用遅延信号群を、第1の遅延時間及び第3の遅延時間の
夫々が20〜30m秒とされるとともに第2の遅延時間
及び第4の遅延時間の夫々が300m秒以内とされ、か
つ、第1の遅延時間と第3の遅延時間との間の差、及び
、第2の遅延時間と第4の遅延時間との間の差が夫り5
00μ秒以下とされ、しかも、第1の左用遅延信号と第
1の春用遅延信号とが180〜270°の相互位相差を
有するものとされるとともに、第2の左用遅延信号と第
2の春用遅延信号とが180〜270°の相互位相差を
有するものとされる状態で形成し、左用遅延信号群の和
をとることにより左用付加信号を得、かつ、台用遅延信
号群の和をとることにより右側付加信号を得るものとさ
れる。
F作用 このようにされる本発明に係る音場形成装置においては
、第1及び第2のスピーカがリスナーに対する左右前方
位置に配され、それらに第1及び第2の加算手段から得
られる補正左信号及び補正右信号が夫々供給されて、再
生音が発せられるようにされることにより、リスナーに
対してのサラウンド効果を伴うステレオ音場が形成され
る。従って、本発明に係る音場形成装置によれば、リス
ナーに対する後方位置に配されるスピーカを要すことな
く、リスナーに対する前方位置に配された少なくとも2
個のスピーカのみを用いて、リスナーに対してのサラウ
ンド効果を伴うステレオ音場を形成できることになる。
また、サラウンド効果を伴うステレオ音場の形成にあた
って、スピーカの数及びスピーカに対する駆動回路の数
等の増加がまねかれず、さらに、例えば、リスナーが、
前方及び後方スピーカの夫々からの音量についてのバラ
ンス調整を適正に行うという煩わしさから開放されるこ
とになる。
G 実施例 G−1構成及び各部の動作(第1図、第2図)第1図は
、本発明に係る音場形成装置の一例の要部を示す。
この例においては、ステレオ音声信号の左チヤンネル信
号成分及び右チヤンネル信号成分、もしくは、同一のモ
ノラル音声信号とされる左信号り及び右信号Rが夫々供
給される一対の入力端子11及び12が設けられており
、これら入力端子11及び12からの左信号り及び右信
号Rは、アナログ/ディジタル変換部(A/D変換部)
13においてディジタル化され、A/D変換部13から
は、左信号りに基づくディジタル左信号TLと右信号R
に基づくディジタル右信号TRとが得られる。ディジタ
ル左信号TL及びディジタル右信号TRは演算部14に
供給され、演算部14は、後述されるモード選択部から
の制御信号Saに応じて、ディジタル左信号TL及びデ
ィジタル右信号TRの一方から他方を減算する演算、例
えば、ディジタル左信号TLからディジタル右信号TR
を減算する演算、あるいは、ディジタル左信号TLとデ
ィジタル右信号TRとを加算する演算を行い、ディジタ
ル左信号TLからディジタル右信号TRが減算されて得
られる差信号E (=TL−TR)、もしくは、ディジ
タル左信号TLにディジタル右信号TRが加算されて得
られる和信号F (=TL+TR)を送出する。そして
、演算部14からの差信号Eもしくは和信号Fは、帯域
制限部15において、例えば、80〜600Hzの周波
数帯域に制限された後、前置遅延部16により遅延され
て、主遅延部17に供給される。
主遅延部17には、増幅器18a、18b、18c、1
8d及び18eが夫々接続された5個の遅延出力端子と
、増幅器19a、19b、19c。
19d及び19eが夫々接続されたさらに5個の遅延出
力端子とが設けられている。そして、演算部14から供
給される差信号Eもしくは和信号Fは、各遅延出力端子
に夫々所定の時間だけ遅延されて現れるものとされ、そ
れらが増幅器18a〜18e及び19a〜19eによっ
て夫々増幅されて、増幅器18a〜18eの出力側には
、夫々、左用遅延信号DLI、DL2.DL3.DL4
及びDL5が得られ、また、増幅器19a〜19eの出
力側には、夫々、台用遅延信号DRI、DR2、DR3
,DR4及びDR5が得られる。
左用遅延信号DL1〜DL5は、第2図に示される如く
に、左用遅延信号DL1が、前置遅延部16における遅
延作用と主遅延部17内での遅延作用により、差信号E
もしくは和信号Fに対して、例え多ヨ、約25m秒だけ
遅延されるとともに、差信号Eもしくは和信号Fと諮問
等のレベルを有するものとされ、左用遅延信号DL2が
、主遅延部17内での遅延作用により、左用遅延信号D
LLに対して、例えば、約43m秒だけ遅延されるとと
もに、左用遅延信号DLIのレベルの略1/2のレベル
を有するものとされ、左用遅延信号DL3が、主遅延部
17内での遅延作用により、左用遅延信号DLIに対し
て、例えば、約67m秒だけ遅延されるとともに、左用
遅延信号DL2のレベルより小なるレベルを有するもの
とされ、左用遅延信号DL4が、主遅延部I7内での遅
延作用により、左用遅延信号DLIに対して、例えば、
約80m秒だけ遅延されるとともに、左用遅延信号DL
3のレベルより小なるレベルを有するものとされ、さら
に、左用遅延信号DL5が、主遅延部17内での遅延作
用により、左用遅延信号DLIに対して、例えば、約1
00m秒だけ遅延されるとともに、左用遅延信号DL4
のレベルより小なるレベルを有するものとされる。
同様に、台用遅延信号DRI〜DR5も、台用遅延信号
DR1が、前置遅延部16における遅延作用と主遅延部
17内での遅延作用により、差信号Eもしくは和信号F
に対して、例えば、約25m秒だけ遅延されるとともに
、差信号Eもしくは和信号Fと路間等のレベルを有する
ものとされ。
台用遅延信号DR2が、主遅延部17内での遅延作用に
より、台用遅延信号DPIに対して、例えば、約43m
秒だけ遅延されるとともに、台用遅延信号DPIのレベ
ルの略1/2のレベルを存するものとされ、台用遅延信
号DR3が、主遅延部17内での遅延作用により、台用
遅延信号DPIに対して、例えば、約67m秒だけ遅延
されるとともに、台用遅延信号DR2のレベルより小な
るレベルを有するものとされ、台用遅延信号DR4が、
主遅延部17内での遅延作用により、台用遅延信号DP
Iに対して、例えば、約80m秒だけ遅延されるととも
に、台用遅延信号DR3のレベルより小なるレベルを有
するものとされ、さらに、台用遅延信号DR5が、主遅
延部17内での遅延作用により、台用遅延信号DRIに
対して、例えば。
約100m秒だけ遅延されるとともに、台用遅延信号D
R4のレベルより小なるレベルを有するものとされる。
また、斯かる左用遅延信号DLI〜DL5と台用遅延信
号DRI〜DR5とは、相互に対応する左用遅延信号D
LLと台用遅延信号DPIとの間。
左用遅延信号DL2と台用遅延信号DR2との間。
左用遅延信号DL、3と台用遅延信号DR3との間。
左用遅延信号DL4と台用遅延信号DR4との間、及び
、左用遅延信号DL5と台用遅延信号DR5との間の夫
々における遅延時間差が、例えば、500μ秒以下であ
って、位相差が、例えば、180〜270’ となるも
のとされる。
そして、加算器20a、20b、20c及び20dによ
り左用遅延信号DLI−DL5の和がとられて、加算器
20dから、左用遅延信号DLI〜DL5の総和に相当
する左用総和遅延信号TDLが得られ、また、加算器2
1a、21b、21C及び21dにより台用遅延信号D
RI〜DR5の和がとられて、加算器21dから、台用
遅延信号DRI〜DR5の総和に相当する台用総和遅延
信号TDRが得られて、それらがディジタル/アナログ
変換部(D/A変換部)22に供給されてアナログ化さ
れる。D/A変換部22からは、主遅延部17に差信号
Eが供給されたとき、左用総和遅延信号TDLに基づく
左用付加信号Leと台用総和遅延信号TDRに基づく台
用付加信号Reとが得られ、また、主遅延部17に和信
号Fが供給されたとき、左用総和遅延信号TDLに基づ
く左用付加信号Lfと台用総和遅延信号TDRに基づく
台用付加信号Rfとが得られる。即ち、D/A変換部2
2から得られる左用付加信号Le及び台用付加信号Re
は、差信号Eが、前置遅延部16、主遅延部17.増幅
器18a〜18e、及び、加算器20a〜20dにより
遅延処理された後アナログ化されることにより形成され
るもの、及び、前置遅延部16.主遅延部17.増幅器
19a〜19e、及び、加算器21a〜21dにより遅
延処理された後アナログ化されることにより形成される
んのとなり、また、D/A変換部22から得られる左用
付加信号Lf及び台用付加信号Rfは、和信号Fが、前
置遅延部16.主遅延部17.増幅器18a〜18e、
及び、加算器20a〜20dにより遅延処理された後ア
ナログ化されることにより形成されるもの、及び、前置
遅延部16゜主遅延部17.増幅器19a〜19e、及
び、加算器21a〜21dにより遅延処理された後アナ
ログ化されることにより形成されるものとなる。
左用付加信号LeもしくはLfは、加算部23において
、入力端子11からの左信号りに加算され、加算部23
から補正左信号L+LeもしくはL十L fが得られ、
一方、右用付加信号ReもしくはRfは、加算部24に
おいて、入力端子I2からの右信号Rに加算され、加算
部24から補正右信号R+ReもしくはRfRfが得ら
れる。そして、入力端子11からの左信号りと加算部2
3からの補正左信号L+LeもしくはL+L fとが、
スイッチ25により選択的に取り出されて、出力処理部
27に供給され、また、入力端子12からの右信号Rと
加算部24からの補正右信号R+ReもしくはRfRf
とが、スイッチ26により選択的に取り出されて、出力
処理部28に供給される。スイッチ25及び26は、ス
イッチ25が左信号りを取り出すときスイッチ26が右
信号Rを取り出し、スイッチ25が補正左信号L+Le
もしくはL+L fを取り出すときスイッチ26が補正
右信号R十ReもしくはRfRfを取り出すように連動
するものとされており、後述されるモード選択部からの
制御信号sbによって制御される。
出力処理部27は、スイッチ25からの左信号り又は補
正左信号L+LeもしくはL+Lfに基づいてスピーカ
29を駆動して放音させ、また、出力処理部2日は、ス
イッチ26からの右信号R又は補正右信号R+Reもし
くはRfRfに基づいてスピーカ30を駆動して放音さ
せる。
さらに、第1図に示される例においては、上述のモード
選択部31が備えられており、モード選択部31には、
オフ操作部(OFF)32.入力端子11及び12に供
給される左信号り及び右信号Rが、夫々、ステレオ音声
信号の左チヤンネル信号成分及び右チヤンネル信号成分
とされて、ステレオ音場形成モードがとられるとき操作
されるステレオ・サラウンド用操作部(ST  5UR
)33、及び、入力端子11及び12に供給される左信
号り及び右信号Rが、夫々、同一のモノラル音声信号と
されて、モノラル音場形成モードがとられるとき操作さ
れるモノラル・サラウンド用操作部(MONO5UR)
34が設けられている。
そして、オフ操作部32が操作されるとき、制御信号S
aは送出されず、従って、演算部14が非作動状態とさ
れ、また、制御信号sbが、例えば、低レベルをもって
送出されて、スイッチ25及び26が夫々左信号り及び
右信号Rを取り出す状態とされる。ステレオ・サラウン
ド用操作部33が操作されるときには、制御信号Saが
、例えば、高レベルをもって送出されて、演算部14が
差信号Eを送出する状態とされ、また、制御信号sbが
、例えば、高レベルをもって送出されて、スイッチ25
及び26が夫々補正左信号L+Le及び補正右信号R+
Reを取り出す状態とされる。さらに、モノラル・サラ
ウンド用操作部34が操作されるときには、制御信号S
aが、例えば、低レベルをもって送出されて、演算部I
4が和信号Fを送出する状態とされ、また、制御信号s
bが、高レベルをもって送出されて、スイッチ25及び
26が夫々補正左信号L+L f及び補正右信号R+R
fを取り出す状態とされる。
G−2音場形成動作(第1図、第3図、第4図) 上述の如くの第1図に示される例による音場形成動作が
行われる際には、先ず、スピーカ29及び30がリスナ
ーに対して左右前方となる位置に夫々配置される。
そして、入力端子11及び12に供給される左信号り及
び右信号Rが、夫々、ステレオ音声信号の左チヤンネル
信号成分及び右チヤンネル信号成分とされたもとで、モ
ード選択部31におけるステレオ・サラウンド用操作部
33が操作されると、モード選択部31から送出される
制御信号Sa及びSJ)によって、演算部14が差信号
Eを送出する状態とされるとともに、スイッチ25及び
26が夫々補正左信号L+Le及び補正右信号R十Re
を取り出す状態とされる。従って、斯がる場合には、ス
ピーカ29が、ステレオ音声信号の左チヤンネル信号成
分(左信号L)に、その左チヤンネル信号成分からステ
レオ音声信号の右チヤンネル信号成分が減算されて得ら
れた信号(差信号E)が、前置遅延部16.主遅延部1
7.増幅器18ax18e、及び、加算器20a 〜2
0dにより遅延処理された後アナログ化されることによ
り形成される信号成分(左用付加信号Le)が加算され
て得られる信号により駆動され、また、スピーカ30が
、ステレオ音声信号の右チヤンネル信号成分(右信号R
)に、左チヤンネル信号成分から右チヤンネル信号成分
が減算されて得られた信号(差信号E)が、前置遅延部
16.主週延部17、増幅器19a〜19e、及び、加
算器21a〜21dにより遅延処理された後アナログ化
されることにより形成される信号成分(台用付加信号R
e)が加算されて得られる信号により駆動されることに
なる。
斯かる場合、上述の如くに、差信号Eの周波数帯域が8
0〜600Hzに制限され、また、主遅延部17から増
幅器18a〜18e及び19a〜19eを通じて夫々得
られる左用遅延信号DLI〜DL5及び台用遅延信号D
RI〜DR5が、上述の如くの諸条件を満たすものとさ
れることにより、スピーカ29及び30からの放音に基
づいて、良好なサラウンド効果を伴ったステレオ音場が
形成されることが確認されている。
このサラウンド効果を伴うステレオ音場が形成されるこ
との確認は、例えば、第3図に示される如くに、リスナ
ーPの左右前方位置に夫々配されたスピーカ29及び3
0が、中心線間隔を900mmとするものとされ、また
、スピーカ29及び30の夫々の前面部を含む仮想面と
リスナーPとの間隔が1000〜2000mmとされた
もとでなされた。斯かる確認にあたっては、先ず、左用
遅延信号DLI〜DL5及び台用遅延信号DRI〜DJ
’?5が80〜600Hzの周波数帯域にあり、また、
左用遅延信号DLIとそれに対応する台用遅延信号DP
Iとの相互位相差、左用遅延信号DL2とそれに対応す
る台用遅延信号DR2との相互位相差、左用遅延信号D
L3とそれに対応する台用遅延信号DR3との相互位相
差、左用遅延信号DL4とそれに対応する台用遅延信号
DR4との相互位相差、及び、左用遅延信号DL5とそ
れに対応する台用遅延信号DR5との相互位相差の夫々
が180〜2706であるとき、音源の後方定位が生じ
てサラウンド効果が得られることが確認された。
そして、例えば、左用遅延信号DLLとそれに対応する
台用遅延信号DPIとについての周波数fと相互位相差
Qとの関係は、横軸に周波数fがとられ、縦軸に相互位
相差Qがとられてあわらされる第3図のグラフにおいて
曲線Ca、Cb、Cc、Cd、Ce、Cf及びCgで示
される如くとなり、曲線Ca −Cgは、左用遅延信号
DLIと台用遅延信号DPIとの間の遅延時間差が、1
000μ秒、500μ秒、300μ秒、200μ秒。
150μ秒、100μ秒及び50μ秒の場合である。こ
れよりして、左用遅延信号DLIと台用遅延信号DRI
との間の遅延時間差が500μ秒以下であれば、相互位
相差Qが180〜270°となる周波数帯域が、80〜
600Hzの周波数帯域Bgの全体に渡ることになる。
斯かる関係は、左用遅延信号DL2と台用遅延信号DR
2,左用遅延信号DL3と台用遅延信号DR3,左用遅
延信号DL4と台用遅延信号DR4、及び、左用遅延信
号DL5と台用遅延信号DR5との関係においても同様
であり、従って、左用遅延信号DLLと台用遅延信号D
RIとの間、左用遅延信号DL2と台用遅延信号DR2
との間、左用遅延信号DL3と台用遅延信号DR3との
間、左用遅延信号DL4と台用遅延信号DR4との間、
及び、左用遅延信号DL5と台用遅延信号DR5との間
の夫々の相互遅延時間差は500μ秒以下とされること
が望まれることになる。
また、左用遅延信号DLI及び台用遅延信号DR1ρ夫
々の差信号Eに対する遅延時間が、20m秒未満では音
場の拡がり感が充分に得られず、また、30m秒を越え
ると残響音に不自然さが感じられることが確認された。
さらに、左用遅延信号DL2.DL3.DL4及びDL
5、及び、台用遅延信号DR2,DR3,DR4及びD
R5については、上述の如くの遅延時間とされるもとて
良好なサラウンド効果が得られた。なお、差信号Eから
左用遅延信号DL5及び台用遅延信号DR5の夫々まで
の遅延時間は300m秒以内とされるのが望ましいこと
も確認されており、さらに、左用付加信号Le及び台用
付加信号Reを形成するにあたっての左用遅延信号及び
春用遅延信号の数については、左用遅延信号DLL及び
DL2、及び、春用遅延信号DRI及びDR2があれば
、サラウンド効果を伴ったステレオ音場の形成の要求を
満たせることが確認されている。
また、入力端子11及び12に供給される左信号り及び
右信号が、夫々、ステレオ音声 信号の左チヤンネル信
号成分及び右チヤンネル信号成分とされたもとで、モー
ド選択部31におけるオフ操作部32が操作されると、
演算部14が非作動状態とされるとともに、スイッチ2
5及び26が夫々左信号り及び右信号Rを取り出す状態
とされ、従って、スピーカ29がステレオ音声信号の左
チヤンネル信号成分(左信号L)により駆動され、また
、スピーカ30がステレオ音声信号の右チヤンネル信号
成分(右信号R)に駆動されて、それによるスピーカ2
9及び30からの放音に基づいて、通常のステレオ音場
が形成される。
さらに、入力端子11及び12に供給される左信号り及
び右信号Rが、夫々、同一のモノラル音声信号とされた
もとで、モード選択部31におけるモノラル・サラウン
ド用操作部34が操作されると、モード選択部31から
送出される制御信号Sa及びsbによって、演算部14
が相信号Fを送出する状態とされるとともに、スイッチ
25及び26が夫々補正左信号L+L f及び補正右信
号R+Rfを取り出す状態とされる。従って、斯がる場
合には、スピーカ29が、モノラル音声信号(左(3号
L)に、レベル増大されたモノラル信号(和信号F)が
、前置遅延部16.主遅延部17゜増幅器18a〜18
e、及び、加算器20a〜20dにより遅延処理された
後アナログ化されることにより形成される信号成分(左
用付加信号Lr)が加算されて得られる信号により駆動
され、また、スピーカ30が、モノラル音声信号(右信
号R)に、レベル増大されたモノラル信号(和信号F)
が、前置遅延部16.主遅延部17.増幅器19a−1
9e、及び、加算器21a 〜21dにより遅延処理さ
れた後アナログ化されることにより形成される信号成分
(右用付加信号Rf)が加算されて得られる信号により
駆動され、それによるスピーカ29及び30からの放音
に基づいて、モノラル・サラウンド音場が形成されるこ
とになる。
そして、入力端子11及び12に供給される左信号り及
び右信号Rが、夫々、同一のモノラル音声信号とされた
もとで、モード選択部31におけるオフ操作部32が操
作されると、演算部14が非作動状態とされるとともに
、スイッチ25及び26が夫々左信号り及び右信号Rを
取り出す状態とされ、従って、スピーカ29及び3oの
夫々がモノラル音声信号によって駆動されることになり
、モノラル音場が形成される。
H発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る音場形成装
置によれば、ステレオ音声信号の左チヤンネル信号成分
及び右チヤンネル信号成分として、もしくは、同一のモ
ノラル音声信号として供給される左信号と右信号とに基
づいて複数個のスピーカから再生音を発生させ、それに
よって音場形成を行うにあたり、リスナーに対する後方
位置に配されるスピーカを要すことなく、リスナーに対
する前方位置に配された少なくとも2個のスピーカのみ
を用いて、リスナーに対しての適切なサラウンド効果を
伴うステレオ音場を形成できることになる。また、サラ
ウンド効果を伴うステレオ音場の形成に際し、通常のス
テレオ音場が形成される場合)こ比して、スピーカの数
及びスピーカに対する駆動回路の数等の増加がまねかれ
ず、さらに、例えば、リスナーが、前方及び後方スピー
カの夫々からの音量についてのバランス調整を適正に行
うことの煩わしさから解放されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る音場形成装置の一例の要部を示す
ブロック構成図、第2図は第1図に示される例における
遅延処理部の説明に供される図、第3図及び第4図は第
1図に示される例の動作説明に供される図である。 図中、11及び12は入力端子、13はA/D変換部、
14は演算部、15は帯域制限部、16は前置遅延部、
17は主遅延部、20a〜20d及び21a 〜21d
は加算器、22はD/A変換部、23及び24は加算部
、25及び26はスイッチ、29及び30はスピーカ、
31はモード選択部である。 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 いずれも音声信号である左信号及び右信号が夫々供給さ
    れる一対の入力端子と、 上記左信号及び右信号の一方から他方を減算して得られ
    る差信号、もしくは、上記左信号及び右信号の一方に他
    方を加算して得られる和信号を形成する演算部と、 該演算部から得られる上記差信号もしくは和信号を遅延
    させて、少なくとも、第1の遅延時間だけ遅延された第
    1の左用遅延信号と上記第1の遅延時間より長い第2の
    遅延時間だけ遅延された第2の左用遅延信号とを含む左
    用遅延信号群、及び、少なくとも、第3の遅延時間だけ
    遅延された第1の右用遅延信号と上記第3の遅延時間よ
    り長い第4の遅延時間だけ遅延された第2の右用遅延信
    号とを含む右用遅延信号群を、上記第1の遅延時間及び
    第3の遅延時間の夫々が20〜30m秒とされるととも
    に上記第2の遅延時間及び第4の遅延時間の夫々が30
    0m秒以内とされ、かつ、上記第1の遅延時間と第3の
    遅延時間との間の差、及び、上記第2の遅延時間と第4
    の遅延時間との間の差が夫々500μ秒以下とされ、し
    かも、上記第1の左用遅延信号と第1の右用遅延信号と
    が180〜270゜の相互位相差を有するものとされる
    とともに、上記第2の左用遅延信号と第2の右用遅延信
    号とが180〜270゜の相互位相差を有するものとさ
    れる状態で形成し、上記左用遅延信号群の和がとられて
    得られる左用付加信号と上記右用遅延信号群の和がとら
    れて得られる右用付加信号とを送出する遅延処理手段と
    、 上記左用付加信号を上記左信号に加算して補正左信号を
    得る第1の加算手段と、 上記右用付加信号を上記右信号に加算して補正右信号を
    得る第2の加算手段と、 上記補正左信号及び補正右信号が夫々選択的に供給され
    る第1及び第2のスピーカと、 を備えて構成される音場形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05260597A (ja) * 1992-03-09 1993-10-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音場信号再生装置
US5381482A (en) * 1992-01-30 1995-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Sound field controller

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JPS5742299A (en) * 1980-08-27 1982-03-09 Toshiba Corp Sound image extension and playback device

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