JPH02144107A - 油濾過器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば内燃機関、油圧回路等で使用する油濾
過器に関する。

〔従来の技術〕

例えば自動車用内燃機関においては、機関に供給する潤
滑油から金属片、カーボンスラッジ等の不純物等を除去
するために油濾過器を使用している。このような、油濾
過器としては、例えば濾過器本体内に筒状のフィルター
エレメントを配設し、このフィルターエレメントの外側
から内側に油を通過させることによって油を濾過するも
のがある。

また、このような油濾過器においては、濾過した曲内に
含まれていてもよい不純物の最大粒径に応じた濾過精度
のフィルターエレメントを使用し。

例えば自動車用内燃機関で使用する場合には、濾過精度
が５０μｍ程度のものが使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した油濾過器においては、フィルターエレメントが
本体内部に固着されているために、摩耗した金属微粒子
、スラッジ、イオン等の不純物によってフィルターエレ
メントに目詰まりが生じた場合、フィルターエレメント
だけでなく充分使用できる本体も一緒に廃棄しなければ
ならず、ランニングコストが高くなるという問題がある
。

しかも、機関の円滑油に含まれる不純物の粒径は千差万
別であるが、上述した油濾過器は一種類のフィルターエ
レメントにて濾過しているために、フィルターエレメン
トの目詰まりが生じ易いという不都合がある。

本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、濾
過器本体の寿命を長くし、しかもフィルターエレメント
交換時のコストを廉価にすることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本発明は、第１フィルターエレ
メントの内側に該第１フィルターエレメントの濾過能力
よりも高い濾過精度を有する第２フィルターエレメント
を着脱自在に配設した。

〔作　用〕

油中に含まれる不純物の内の大きな径の不純物は第１フ
ィルターエレメントにて濾過され、小さな径の不純物は
第２フィルターエレメントにて濾過されるので、フィル
ターエレメントの目詰まりが少なくなり、しかも相対的
に目詰まりの生じ易い第２フィルターエレメントは着脱
自在であって交換可能であるので、濾過器本体の寿命が
長くなり、しかもフィルターエレメント交換時のコスト
が廉価になる。

〔実施′例〕

以下１本発明の実施例について添付図面を参照して説明
する。

第１図は本発明を実施した油濾過器の断面図、第２図は
同油濾過器の要部拡大断面図、第３図、第４図及び第５
図は同油濾過器の第２フィルターエレメントの正面図、
側面図及び一部破断斜視図である。

この油濾過器１は、例えば０．４〜０．８ｍｍの薄肉冷
間圧延鋼板製の濾過器本体２内に、第１フィルターエレ
メント３を装着し、この第１フィルターエレメント３の
内側には第１フィルターエレメント３の濾過精度よりも
高い濾過精度を有する第２フィルターエレメント４を着
脱自在に装着し、第１フィルターエレメント３と濾過器
本体２との間で外側室６を、第１フィルターエレメント
３と第２フィルターエレメント４との間で中間室７を、
第２フィルターエレメント４内に内側室８をそれぞれ形
成し、更に内側室８に通じる油吐出口９を形成している
。また、濾過器本体２の底板１１には油孔１２を形成し
、この油孔１２の外側及び内側にはシール材１３．１４
をそれぞれ装着している。

第１フィルターエレメント３は、例えばろ紙等からなる
筒状のフィルターエレメント濾過層１５の内周側を補強
筒１６等で補強し、この補強筒１６には多数の油孔１７
を形成し、更に下端部には内周面に螺子溝を形成した締
結部１８を設けている。そして、濾過器本体２の底板１
１の中央部には外周面及び内周面に螺子溝を形成した螺
子部１８を立設し、この螺子部１日の外周面に第１フィ
ルターエレメント３の締結部１８を螺着して。

濾過器本体２に第１フィルターエレメント３を固定して
いる。

また、第２フィルターエレメント４は、第３図乃至第５
図に示すように、筒状のフィルターエレメント濾過層２
１の内周側を補強筒２２で補強し、この補強筒２２には
多数の油孔２３を形成し、更にフィルターエレメント濾
過層２１の先端部にはクツション材２４を装着し、また
フィルターエレメント濾過層２１の後端部には螺子部材
２５を嵌着して、この螺子部材２５の外周面には螺子溝
２６を形成し、内部には油吐出口８を兼ねる六角穴２７
を形成している。

そして、濾過器本体２の螺子部１８の内周面に第２フィ
ルターエレメント４の螺子部材２５を螺着して、濾過器
本体２に第２フィルターエレメント４を着脱自在に取付
けている。

この第２フィルターエレメント４のフィルターエレメン
ト濾過層２１の材質としては、多孔質セラミック、多孔
質架橋ポリマー、紡糸された長繊維・短繊維の集合体の
撚糸・中空糸及び多孔性中空糸から選択される繊維状高
分子基材などが挙げられ、その中でも多孔質セラミック
が適当であるが、これに限定されるものではない。

また、第１フィルターエレメント３及び第２フィルター
エレメント４の各濾過精度は、第１フィルターエレメン
ト３の濾過精度よりも第２フィルターエレメント４の濾
過精度の方が高いという関係にあるが１例えば自動車用
内燃機関で使用する場合には、第１フィルターエレメン
ト３の絶対濾過精度は５０μｍ（これに限定されるもの
ではない）で、第２フィルターエレメント４の絶対濾過
精度は仕様等に応じて適宜第１フィルターエレメント３
の濾過能力よりも高い濾過精度に設定すればよい。

そして、この油濾過器１は、エンジンブロック３５に形
成した螺子部３日の外周面に濾過器本体２の螺子部１９
を螺着して取付け、このときのシール材１３．１４にて
エンジンブロック３５の外面との間をシールし、またエ
ンジンブロック３５内には油濾過器１の油吐出ｒ：ＪＳ
に通じる油吐出口３７及び油濾過器１の油孔１２に通じ
る油流入口３日を形成している。

次に、以上のように構成したこの油濾過器の作用につい
て説明する。

先ず、エンジンブロック３５の油流入口３Ｂから第１図
矢印方向に送り出される油は、油濾過器１ｙ）の油孔１
２から外側室６内に流入し、第１フィルターエレメント
３を通過して中間室７に流入し、このとき油中の不純物
の内の比較的大きな不純物が第１フィルターエレメント
３にて濾過され、中間室７に入った油は更に第２フィル
ターエレメント４を通過して内側室８に流入し、このと
き油中の不純物の内の比咬的小さな不純物が第２フィル
ターエレメント４にて濾過される。

そして、内側室８に流入した濾過後の油は、油濾過器１
の油吐出口Ｓからエンジンブロック３５の油吐出口３Ｂ
に第１図矢印方向に送り込まれる。

このように、油中に含まれる不純物の内の大きな径の不
純物は第１フィルターエレメント３にて濾過され、小さ
な怪の不純物は第２フィルターエレメント４にて濾過さ
れるので、特に第１フィルターエレメント３の目詰まり
が少なくなる。

そして、第２フィルターエレメント４に目詰まりを生じ
て濾過精度が低下したときには、油濾過器１をエンジン
ブロック３５から外した後、第２フィルターエレメント
４の六角穴２７に例えば六角レンチ等を差し込んで回す
ことにより、濾過器本体２から目詰まりを生じた第２フ
ィルターエレメント４を取外し、その後新しい第２フイ
ルターニレメン１〜４を再度濾過器本体２内に取付ける
ことによって、濾過精度を回復することができ、濾過器
本体２を長く使用することができる。

このように、本発明を実施した油濾過器は、第１フィル
ターエレメントの内側に、第１フィルターエレメントの
濾過能力よりも高い濾過精度を有する第２フィルターエ
レメントを着脱自在に配設したので、濾過器本体の寿命
が長くなり、しかもフィルターエレメント交換時のコス
トが廉価になる。

また、第２フィルターエレメントを交換することによっ
て、油濾過器の濾過能力を簡単に変更することができ、
濾過精度を上げたいときには高い濾過精度の第２フィル
ターエレメントを装着し、濾過精度が低くてもよいとき
には低い′ｌｌｉ過精度のフィルターエレメントを装着
すればよい。

なお、上記実施例においては１本発明を内燃機関で使用
する油の油濾過器に実施した例について述べたが、これ
に限るものではなく、油圧回路その他の油の濾過に使用
することができる。

また、上記実施例においては、第２フィルターエレメン
トは螺着によって着脱自在に取付けるようにしているが
、濾過器本体側に条溝を形成して、各条溝の端部を繋ぐ
係止溝を形成し、第２フィルターエレメントの外周部に
はその条溝に対応する突部を形成して、第２フィルター
エレメントを挿通後回転させることによって係止される
ようにすることもできる。

更に、上記実施例においては、第２フィルターエレメン
トを濾過器本体の油吐出口より着脱自在に配置した例に
ついて述べたが、例えば−上記実施例の濾過器本体の上
部に開口及び開閉蓋等を設けて、そのに部開口から着脱
するようにすることもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、第１フィルターエ
レメントの内側に該第１フイルター二しメントの濾過能
力よりも高い濾過精度を有する第２フィルターエレメン
トを着脱自在に配設したので、フィルターエレメントの
目詰まりが少なくなり、しかも相対的に目詰まりの生じ
易い第２フィルターエレメントは交換可能であるので、
濾過器本体の寿命が長くなり、しかもフィルターエレメ
ント交換時のコストが廉価になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した油濾過器の断面図、第２図は
同油濾過器の要部拡大断面図、第３１’ｊｉ！、第４図
及び第５図は同油濾過器の第２フィルターエレメントの
正面図、側面図及び一部破断斜視図である。 尚１図面中、１は油濾過器、２は油濾過器本体。 ３は第１フィルターエレメント、４は第２フィルターエ
レメント、３５はエンジンブロックである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　濾過器本体内にフィルターエレメントを配置し、該
   フィルターエレメントの外側より内側に油を通過せしめ
   て濾過する油濾過器において、第１フィルターエレメン
   トの内側に該第１フィルターエレメントの濾過能力より
   も高い濾過精度を有する第２フィルターエレメントを着
   脱自在に配設したことを特徴とする油濾過器。 ２　第２フィルターエレメントはセラミックスにて形成
   した請求項１記載の油濾過器。