JPH0214175Y2 - - Google Patents

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JPH0214175Y2
JPH0214175Y2 JP5149084U JP5149084U JPH0214175Y2 JP H0214175 Y2 JPH0214175 Y2 JP H0214175Y2 JP 5149084 U JP5149084 U JP 5149084U JP 5149084 U JP5149084 U JP 5149084U JP H0214175 Y2 JPH0214175 Y2 JP H0214175Y2
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JP
Japan
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coil
winding
groove
core
frequency
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JP5149084U
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はコアにコイルを巻回して高周波領域で
使用す高周波線輪に関するものである。
(従来技術) 40MHz〜1.3GHz程度の高周波領域に於て信号
を分配する場合、第1図に示す如き分配器を用い
るのが一般的である。同図に於て、L1,L2は例
えば4ターンの巻線がコアに巻回された第1およ
び第2のコイルであつて、第1のコイルL1では
巻数比1:3の位置より、第2のコイルL2では
巻数比1:1の位置より夫々中間タツプが出され
ている。この中間タツプを共通接続した端子eに
微少容量のコンデンサCを介して接地し、第2の
コイルL2の両端に200Ω程度の抵抗Rを接続すれ
ば、第1のコイルL1の入力インピーダンス75Ω
に供給された信号は、第2のコイルL2の端子c
と地気との間、および端子dと地気との間に夫々
75Ωの出力インピーダンスで2分配して取出すこ
とができる。
この様な分配器に用いられる高周波線輪は、従
来、第2図あるいは第3図に示すようなものが一
般的であつた。第2図に示す高周波線輪は、2対
の透孔11を備えたコア1を用い、対をなす透孔
11相互の間に夫々コイル2を巻回したものであ
る。この各コイル2の所定の位置からは夫々中間
タツプが取り出されており、この中間タツプは共
通に接続されている。
また、第3図に示す高周波線輪は、1対の透孔
31を備えたコア3を用い、この透孔31の相互
の間にコイル4が巻回されたもので、このコイル
4の所定の位置からは中間タツプが取り出されて
いる。第1図に示す分配器には、このような高周
波線輪が2個、中間タツプを共通に接続して用い
られている。
ここで、これらの高周波線輪に用いられるコア
は小さなものであつて、これにあけられた直径2
mm程度の小さな透孔にコイルを巻く作業は手間の
かかる繁雑なものであり、さらに自動機を用いて
の巻線作業は不可能なものであつた。
(考案の目的) 本考案はこの点に着目してなされたものであ
り、巻線作業を容易なものとするとともに、自動
機を用いての巻線をも可能とした高周波線輪の提
供を目的とするものである。
(考案の構成) そのため、本考案の高周波線輪では、円柱形状
をなし、外周面にコイルの線径よりやや広い幅で
所定の深さに刻設された巻線溝、およびこの巻線
溝より端面へ、コイルの線径よりやや広い幅で連
通する割り溝を備えたコアと、前記巻線溝内に1
列にうず巻状に巻回され、巻始めが前記割り溝よ
り引出されているコイルとで構成されており、こ
れによつて前述の目的を達成せんとするものであ
る。
(実施例) 次に本考案の実施の一例を図面を参照しながら
説明する。
第4図は実施例に係る高周波線輪の一実施例の
正面図、第5図はその−線断面図である。こ
れら両図面に於て、5はコア、6は1次コイル、
7は2次コイルである。
コア5は第6図にその外観形状の詳細を示す如
く略円柱形状をなしており、本実施例に於ては、
例えば直径8mm、長さ5.7mm程度のフエライトコ
アが用いられている。そして、このコア5の外周
面には、環状の巻線溝51が2条刻設されてい
る。この巻線溝51は、その幅が両コイル6,7
の線径よりやや広い値に設定されている。例え
ば、両コイル6,7に直径0.32mmの線材が用いら
れている場合には、この巻線溝51の幅は0.35mm
程度に設定される。また、その深さは、この巻線
溝51内に所定の巻数1次のコイル6あるいは2
次コイル7が収容できる程度の値、例えば3mm程
度に設定される。
また、この巻線溝51の各々からはコア5の両
端面へ割り溝52が連通している。この割り溝5
2は夫々コア5の外周面に開口しており、その端
部52aは前記巻線溝51の底面に一致してい
る。この割り溝52の幅は両コイル6,7の線径
よりやや広い値に設定されており、そのゆとりは
前記巻線溝51の場合より若干大きくとられてい
る。例えば両コイル6,7の線径が前述の0.32mm
であれば、この割り溝52の幅は0.5mm程度に設
定される。
1次コイル6および2次コイル7は、その線径
と巻線溝51の溝幅とのかねあいによつて、各巻
線溝51内に夫々1列に重ねられたうず巻状の巻
線となる。また、これら両コイル6,7の巻始
め、巻終り、中間タツプ等は割り溝52より外部
へ導出される。
このような構造の高周波線輪の巻線作業は次の
ように行なわれる。
1次コイル6は、先ずコア5の一方の巻線溝5
1に割り溝52より線材が1本導入される。次い
で、コア5が1回転させられて、割り溝52より
中間タツプ62が導出される。その後さらにコア
5が3回転させられて、巻終り63が仮止め後外
部へ導出される。これで1次コイル6の巻線が終
る。2次コイル7は、コア5の他方の割り溝5に
2本の線材が一緒り導入される。次いでコア5が
2回転させられ巻終り72および82が仮止め後
外部へ導出される。これで巻線作業は完了する。
この様に巻線された高周波線輪を分配器として
用いる場合には、両コイル6,7は次のように結
線される。先ず1次コイル6の中間タツプ62と
2次コイル7の一方の巻終り72と他方の巻始め
81とを共通接続して端子eとする。そして、1
次コイル6の巻始め61を端子a、巻終り63を
端子bとし、2次コイル7の一方の巻始め71を
端子c、他方の巻終り82を端子dとする。
その後、端子eに微少容量のコンデンサCを接
続(このコンデンサCは省略することもできる)
し、端子c−d間に200Ω程度の抵抗Rを接続す
ると、端子a−b間に供給された信号は、端子c
−地気間および端子d−地気間に夫々分配され
る。
以上、実施例に基いて詳細に説明したが、本考
案はこれにのみ限定されるものでないことはいう
までもない。例えば、コアとして、巻線溝を1条
しか備えておらず、割り溝がこの巻線溝よりコア
の一方の端面にのみ連通している形式のものに、
1つのコイルを巻回したものであつても良い。こ
の様な高周波線輪で分配器を形成するには第3図
に示されるものと同様に2つの高周波線輪を適宜
組合せることで実現できる。また、コアの材質、
寸法、あるいはコイルの線種、線径、巻数、中間
タツプの有無等、その用途に合せて種々のバリエ
ーシヨンを含むものである。
さらに、このようにして形成された高周波線輪
のうち、中間タツプを有するものは、巻始めと中
間タツプとの間に入力信号を印加すれば、巻終り
と中間タツプとの間に出力信号を得ることができ
る。即ち、変成器としての使用も可能なものであ
り、従つて、本明細書中で使用されている線輪と
いう単語には変成器の概念も含まれるものであ
る。
このような高周波線輪は各端子部分をガラス等
を用いて固定すれば取扱い易いものとなる。ま
た、この高周波線輪を所定の位置に接続ピンが植
設されたハウジング内に収容、接続すれば取扱い
にはより便利なものとなり、プリント配線板への
自動取付けも可能となる。
(考案の効果) 本考案は以上の如く構成され、コイルが円柱形
状のコアの外周面に刻設された巻線溝内に1列に
うず巻状に巻回されるものであるため、巻線作業
は極めて容易なものとなり、自動機を用いての巻
線も可能となる。また、その巻線溝の幅はコイル
の線径よりやや広い程度のものであるため、磁気
抵抗の増加による特性の劣化は比較的少ないもの
であり、第2図、第3図に示す従来のもの等に比
較してもそれほど損色のない特性を得ることがで
きる。また、このような高周波線輪には経時的な
特性の劣化を防止する目的で防湿処理が行なわれ
るのが一般的であるが、この防湿処理剤中にフエ
ライト等の磁性体粉末を混入して閉磁路化するこ
とによつてその特性を大幅に改善することができ
る。また、巻線溝の幅よりやや細い線材でコイル
が巻かれるため、極めて均一な巻線となり、高周
波線輪としての諸特性はバラツキの極めて少ない
ものとなる。従つて、品質管理上の効果も絶大な
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は分配器の結線の一例を示す回路図、第
2図および第3図は従来の分配器で用いられてい
た高周波線輪の一例を示す斜視図、第4図は本考
案の一実施例の正面図、第5図はその−線断
面図、第6図はこれに用いられるコアの外観を示
す斜視図である。 5……コア、51……巻線溝、52……割り
溝、6……1次コイル、7……2次コイル、6
1,71,81……巻始め、62……中間タツ
プ、63,72,82……巻終り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円柱形状をなし、外周面にコイルの線径よりや
    や広い幅で、所定の深さに刻設された巻線溝、お
    よびこの巻線溝より端面へ、コイルの線径よりや
    や広い幅で連通する割り溝を有するコアと、前記
    巻線溝内に1列にうず巻状に巻回され、巻始めが
    前記割り溝より引出されているコイルとを備えて
    成る高周波線輪。
JP5149084U 1984-04-10 1984-04-10 高周波線輪 Granted JPS60163711U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5149084U JPS60163711U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 高周波線輪

Applications Claiming Priority (1)

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JP5149084U JPS60163711U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 高周波線輪

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Publication Number Publication Date
JPS60163711U JPS60163711U (ja) 1985-10-30
JPH0214175Y2 true JPH0214175Y2 (ja) 1990-04-18

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ID=30570586

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JP5149084U Granted JPS60163711U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 高周波線輪

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JPS60163711U (ja) 1985-10-30

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