JPH02141666A - エンドトキシンの不活化方法 - Google Patents

エンドトキシンの不活化方法

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JPH02141666A
JPH02141666A JP29695288A JP29695288A JPH02141666A JP H02141666 A JPH02141666 A JP H02141666A JP 29695288 A JP29695288 A JP 29695288A JP 29695288 A JP29695288 A JP 29695288A JP H02141666 A JPH02141666 A JP H02141666A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] 本発明は、被検試料中のエンドトキシン(以下、ETと
略記する。)を選択的に不活化してカブトガニの血球成
分(Amoebocyte  Lysate)抽出液(
以下、AL温溶液略記する。)と反応しないようにする
(以下、不活化と略記する。)方法、及びこの方法によ
り処理を行った被検試料中に含まれるET以外のAL温
溶液反応してゲル化反応を生じせしめる物質(以下、ゲ
ル化物質と略記する。
)の測定方法に関する。
[発明の背景] AL温溶液、主にダラム陰性菌の細胞表層中に存在する
リボ多糖であり、発熱物質(Pyrogen)の一種と
しても知られるETと反応してゲル化する性質を持つこ
とは広く知られており、この現象を利用した、所謂リム
ルステストがその簡便性、費用が安価な点等から、ET
の測定法として広く利用されている。
しかしながら、とのAL温溶液ET以外のゲル化物質5
例えばカルボキシメチル化したβ−1,3−グルカンと
も反応することが見出され[Kakinumaet a
l、、Biochem、Biophys、Re5ear
ch  Com+aunication e月■工fi
、434−439(1981)コ、その現象は、AL溶
液中に存磁するβ−1,3−グルカン(以下、OLと略
記する。)と反応して凝固反応を惹起する因子(以下、
GL感受性因子と略記する。)がOL又はその誘導体(
以下、GLDと略記する。)と反応することにより惹起
されることが明らかにされた[岩永ら2日本細菌学雑誌
、揶山陸、781−803(1983)] 。
そのため、現在市販されているリムルステストの大部分
は、ETのみならずOL又はGLDとも反応してゲル化
し、この測定法では試料中に存在しているのがETであ
るのかOL又は/及びGLDであるのか、或はこれらの
混合物であるのかを判定することは難しい。
このような問題点を解決すべく、AL温溶液らETに特
異的な試薬、或はGL又は/及びGLDに特異的な試薬
をafaする方法が報告されている(特開昭58−13
516号公報、特開昭59−27828号公報)しかし
ながら、これらに開示された方法は、何れもAL温溶液
ゲル濾過法或はヘパリン、デキストラン硫酸を結合させ
た担体を用いたクロマトグラフィ等によって処理し、凝
固酵素前駆体の分画、GL感受性因子の分画及びETと
反応してゲル化反応を惹起する因子(以下、ET感受性
因子と略記する。)の分画に分離するという極めて煩雑
な操作を要する方法である。そのため、この操作を行う
ための専用装置等が必要であり、しかも、最終的にET
、若しくはGL又は/及びGLDに特異的な試薬を得る
には各分画を改めて適宜混合しなければならないという
欠点を有していた。
[発明の目的コ 本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、被
検試料中のETを選択的に且つ簡便に不活化する方法、
及びこのような処理を行った被検試料(以下、処理済試
料と略記する。)中のET以外のゲル化物質を測定する
方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] 本発明は、被検試料を加熱処理することにより行うこと
を特徴とする、被検試料中のETの不活化方法、及び処
理済試料とAL温溶液を反応させ、その際に生ずるゲル
化反応に基づく変化を測定することにより行うことを特
徴とする、被検試料中に含まれるET以外のゲル化物質
の測定方法である。
即ち、本発明者は、ET、GL、GLD等と反応してゲ
ル化反応を生じるAL温溶液用いてのゲル化物質の特異
的測定方法につき研究の途上、被検試料を加熱処理する
と、被検試料中のETは不活化されAL温溶液反応し得
なくなるが、ET以外のゲル化物質は不活化されず、A
L温溶液反応することを見出し1本発明を完成するに至
った。
本発明を実施するには1例えば以下の如く行えばよい。
即ち、先ず、要すれば注射用蒸留水等で希釈した被検試
料を加熱処理することにより、被検試料中のETを選択
的に不活化する。このようにして得られた処理済試料を
AL温溶液反応させ、その結果生じるゲル化反応に基づ
く変化を測定することにより、被検試料中のET以外の
ゲル化物質を測定する。
本発明の不活化方法に於いて、被検試料の加熱処理の加
熱温度としては、60℃以上であれば特に制限されない
が、例えば水浴を使用する場合には通常70〜100℃
1例えばオートクレーブを使用する場合には通常70〜
140℃の範囲で選択されるが、温度コントロールが容
易なことから100℃付近(沸謄水の温度付近)が好ま
しく利用される。また、加熱時間としては、加熱温度と
被検試料中のET量により変化するが、加熱温度が10
0℃付近の場合通常60分以上が選択される。更に具体
的には、例えば被検試料中にETが8〜l0ELI/m
l程度含まれている場合には、加熱温度100℃付近で
120分程度の加熱時間が適当である。
一方、本発明の不活化方法に於いて、被検試料が例えば
血漿、血清等の蛋白含量の多いものの場合には、通常の
加熱処理ではETの不活化が起こらない場合がある。こ
の原因は定かではないが、おそらく被検試料中のある種
の成分とETとが何らかの相互作用を起こし、その結果
ETの熱に対する安定性が向上するためではないかと考
えられる。このよ・うな場合は被検試料に、例えばメタ
ノール、エタノール、n−プロパツール、イソプロパツ
ール、n−ブタノール、 5ee−ブタノール、 te
rt−ブタノール、ジオキサン、アセトン、アセトニト
リル等の水溶性の有機溶媒を適宜共存させた状態で加熱
処理を行えばよい、それにより前記した如き被検試料の
場合に於いてもETを選択的に効率良く不活化すること
ができる。このことも本発明者が初めて見出した意外な
事実である。
共存させる有機溶媒の量は、被検試料中のある種の成分
とETとの相互作用を妨害し得る量であれば特に限定さ
れないが、通常被検試料1諷1に対して、0.5〜3.
0mlの割合で、より好ましくは0.8〜1.5+1の
割合で添加される。
但し、ETの不活化処理を、このように有機溶媒を添加
して行った場合には、その有機溶媒の処理済試料中の残
留量が多いと、引き続き行うゲル化物質の測定に於いて
、この残存有機溶媒がAL温溶液ゲル化物質との反応を
妨害する場合があるので注意が必要である。このような
可能性がある場合には、予め加熱時間を延長して有機溶
媒をある程度蒸発させたり、ロータリーエバポレーター
等を利用する等して処理済試料から有機溶媒を除去する
ことが望ましい。
尚、被検試料を加熱処理するすることにより好ましから
ざる共存物質を除去する分路P例えば血漿中に含まれる
、AL温溶液ETとの反応阻害物質を加熱により不活化
する方法が従来から知られている(M、S、Coope
rstock at al、、Po5sible pa
thogenic  role  of  endot
oxin  in  Rey’s  syndrome
、 Lancet、 1: p1272−1274.1
975等)、この方法は、注射用蒸留水で3倍希釈した
被検試料を100℃で10分間加熱するというものであ
るが、この処理によってはETは不活化されないと言う
前提に立った上で初めて可能となっている方法である。
従って、同様な方法で単に加熱時間を長くしただけで、
ゲル化物営の中でETのみが不活化されて。
ET以外のゲル化物質は不活化されないという現象が生
じることは、当業者と言えども到底予測がつかなかった
本発明の測定方法に於いて使用できるAL温溶液しては
、通常のETの測定に使用できるものでOL又はGLD
とも反応してゲル化反応が生じるものであれば特に限定
されることなく使用することができるが1例えば、 A
CC(ASSOCIA丁ES 0FCAPE C0D)
社、ヘマケム社、MAB社、マリンクロット社、帝国臓
器(株)社等によって製造された市販のAL温溶液凍結
乾燥品から調製されたものを用いてもよいし、リムルス
(Limulus)属、タキプレウス(Tachypl
eus)属或はカルシノスコルピウス(Carcino
scorpius)属に属するカブトガニの血球から抽
出されたもので、ET、OL又はGLDとの反応により
ゲル化反応が生じるものであれば、特に限定されること
なく挙げられる。
本発明のET以外のゲル化物質の測定方法は。
AL温溶液反応させる被検試料を、予め加熱処理してお
く以外には、AL温溶液用いた自体公知のET1!定法
に準じてこれを行えばよく、使用されるその他の試薬等
も自体公知のET?lI!I定法に於いて用いられる試
薬に準じて、適宜選択して用いればよい。AL温溶液用
いた自体公知のET測定法としては、例えばAL温溶液
試料を混合した後、適当な温度で一定時間インキユベー
トし、凝固によるゲル生成の有無を調べるゲル化転倒法
、凝固に伴って生ずる濁度を測定する比濁法、凝固に伴
って生ずる濁度が一定の値に達するまでの時間を測定す
る比濁時間分析法、AL温溶液成分とETとの反応に伴
って活性化されるプロテアーゼの活性を合成基質を用い
て測定する合成基質法等が挙げられるが、本発明の適用
範囲はこれらに限定されるものではなく、AL温溶液E
Tとの反応を利用した測定方法であれば、何れにも適用
可能である。
本発明の測定方法に於いて、AL温溶液処理済試料とを
反応させる際のpHとしては、AL溶液中のET以外の
ゲル化物質と反応して凝固反応を起こす因子が失活しな
いpHであれば何れにてもよいが1通常6〜8の範囲が
好ましく用いられる。
尚、処理済試料のPHによる影響を回避して、常にこの
PH範囲内で測定が行えるようにするためには、反応時
にトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris
)やグツド緩衝剤(Goods’Buffer)等の通
常生化学の分野で広く用いられる緩衝剤を共存させてお
くことが望ましい、また、AL温溶液処理済試料とを反
応させる際の温度としては、AL溶液中のET以外のゲ
ル化物質と反応して凝固反応を起こす因子が失活しない
温度であればよいが、通常、0〜40℃、より好ましく
は25〜40℃が用いられる。
本発明の測定方法は1例えばトキシノメータET−20
1(和光純薬工業(株)製)、LAL−5000(AC
C社製)等の比濁時間分析法専用装置を利用して実施す
ることもできるし1分光光度計等のその他の光学的原理
を利用した測定装置を用いても同様に実施できる。
本発明の方法により測定できるゲル化物質としては、例
えばGL及びGLDが挙げられ、これらGL及びGLD
としては、GLをその構成成分として含む多糖類であれ
ば特に限定されることなく挙げられるが、例えば各種細
菌類(例えば、Alcali(enes属、 Lam1
naria属、 Agrobacterium属等)、
酵母類(例えば、Saccharomyces属等)、
キノコ類(例えば、シイタケ、スエヒロタケ、カワラタ
ケ等)等の細胞壁から得られる天然の多糖、具体的には
例えば、カードラン、パキマン、スクレロタン、レンチ
ナン、シゾフイラン、コリオラン等。
或は、藻類(例えば、褐藻、ユーグレナ、ケイ藻等)の
貯蔵性多糖、具体的には例えばラミナラン。
パラミロン等、或は又これらに常法、例えば大有機化学
第19巻、第7版、70〜101頁、小竹無二雄監修、
昭和42年5月10日、朝食書店; A、E、C1ar
keら、 PhytochemistryJ、175−
188(1967);T、5asakiら、 Euro
p、J、Cancer、li、211−215(196
7)等に記載された方法に準じてカルボキメチル基、カ
ルボキシルエチル基、メチル基、ヒドロキシエチル基。
ヒドロキシプロピル基、スルホプロピル基等を導入して
得られる誘導体等が挙げられる。
また、本発明の測定方法により、処理済試料中のGL又
は/及びOLDを測定した場合、GLの由来やGLDに
導入された置換基の種類や個数等によりAL温溶液の反
応性が異なる場合も有り得る。そのため、本発明の方法
によりGL又は/及びGLDを測定する場合には、特定
のGL又はGLDを基準物質とし、その基準物質に換算
した濃度として被検試料中に含まれるGL又は/及びG
LD濃度を示すことが望ましい。
本発明の測定方法を利用して、例えば血漿中のET以外
のゲル化物質を測定した場合、細菌感染症の種類の判別
、例えば敗血症と真菌症の判別が可能となる。また、血
中のETの濃度としては、正常値が10pg/m1前後
、ET血症の場合でも最高数1100p/mlと言われ
ている。従って、上記のような判別を行うために血漿中
のETU外のゲル化物質の測定を行う場合、血漿の加熱
処理は、I B/ml程度のETを不活化し得る条件で
行えばよいと考えられる。
以下に参考例、実験例及び実施例を挙げ、本発明を更に
詳細に説明するが1本発明はこれらにより何ら限定され
るものではない。
[実施例] 参考例1.カルボキシメチル化カードランの調製カード
ラン(和光純薬工業(株)IIIK)60gにトルエン
540m1とエタノール60m1を加え、これに50%
水酸化ナトリウム水溶液81gを滴下した後、50℃に
加熱し、1時間攪拌した。これに、モノクロル酢酸35
gをトルエン:エタノール=9=1の混合溶媒100m
1に溶解したものを加え、更に50℃で1時間攪拌した
。この反応液に更に水酸化ナトリウム水溶液とモノクロ
ル酢酸溶液を加える前記の操作を、2度繰り返した後、
冷却し、−晩装置した。これを、90%メタノール 1
1中に流し込み、生じた沈殿を濾取し、乾燥して142
gの粗結晶を得た。得られた粗結晶を1420m1の蒸
留水に溶解し、この溶液のpHを希塩酸を用いて8に調
整した。
これに、メタノール12.781を、攪拌下に滴下し、
生じた沈殿を濾取し、90%メタノール500m1で洗
浄後、乾燥し、目的のカルボキシメチル化カードラン(
以下、CMOLと略記する。)を得た。
実施例1゜ (試薬) ・ET溶液 エンドトキシン(デイフコ社製、E、coli 011
1:84株由来のリボ多11)を注射用蒸留水を用いて
溶解し、これを適宜希釈したものを使用した。
・OL温溶 液Tを含まないカードラン(和光純薬工業(株)製)を
、ETを含まない50mM NaOH水溶液に5mg/
mlとなるように溶解した後、注射用蒸留水で適宜希釈
したものを用いた。
・AL温溶 液ムルス属のカブトガニ由来のAL温溶液凍結乾燥品(
以下、LALと略記する。和光線薬工業(株)製、ゲル
化感度: 0.03 El/ml、5+nl用。)をE
Tを含まない0.1M Tris−塩酸緩衝液(pH7
,3) 5II11に溶解して得たり、AL温溶液使用
した。
(検体) 上記のET溶液、OL温溶液び注射用蒸留水を用いて、
  lng/ml ET溶液、5on(/ml G L
溶液及び、E T : l ng/ml及びG L :
 50ng/mlを含む溶液を調製して検体とした。
(操作法) 検体0..1*lに注射用蒸留水0.9*lを混合し、
沸騰水浴中に所定時間放置した後、氷冷し、注射用蒸留
水で全量1+alにメスアップしたものを処理済試料と
して、トキシンメーターET−201,(和光純薬工業
(株)W4)を用いて、常法に従い以下の手順で測定を
行った。
0.1*lのLAL溶液に0.1*lの処理済試料を加
え、攪拌後、37℃保温下に、透過光量比(%)(LA
L溶液と検体との混合直後の透過光量を100%とした
場合の、所定時間に於ける透過光量の相対値、)が5%
減少するまでの時間(以下、Tgと略記する。)を測定
した。
(結果) 結果を、表1に示す。
表1 表1の結果から明らかな如く、検体中のETは約100
℃、60分間の加熱処理で殆ど不活化されGLの測定へ
の影響は殆どなくなっているが、OLは約100℃、1
20分間の加熱処理でも不活化されずにLAL溶液と反
応することが判る。
実験例1.血漿中のETへの加熱処理による影響(試薬
) 実施例1と同じものを使用した。
(検体) Long/mlのET溶液0.1*lと新鮮な正常人血
漿0.9*lとを混合したものを検体とした。
(操作法) 検体0.1a+1を注射用蒸留水0 、9*lと混合し
、沸騰水浴中に所定時間放置した後、氷冷し、注射用蒸
留水で全量1+alにメスアップしたものを処理済試料
として、トキシンメーターET−201を用いて、実施
例1と同様の操作法により測定を行った。
また、対照として、処理済試料の代りに、1 ng/m
lのET溶液を用いて同様の操作を行いT g (+I
Iを求めた。
(結果) 結果を、表2に示す。
以下余白 表2 ノール(99,5%)を0.1ml添加し、それ以外は
前記と同様の操作を行ってTg値を測定した。
結果を表3に示す。
表3 表2の結果から明らかな如く、血漿中のETは単に加熱
処理するだけでは不活化されないことが判る。また、新
鮮人血漿中にはETとLAL溶液とのゲル化反応を阻害
する物質が存在し、この物質は沸騰水浴中で10分間加
熱処理することにより不活化され・ることも判る。
そこで1次に、加熱処理をする際に、更にエタ表3の結
果から明らかな如く、エタノールを共存させて加熱処理
を行った場合、120分後には血漿中のETが不活化さ
れたことが判る。
実験例2.血漿中のET以外のゲル化物質の測定(試薬
) LAL溶液は実施例1と同じものを使用した。
・CMGL溶液 参考例1で得られたCMGLを注射用蒸留水に所定濃度
となるように溶解したものをCMOL溶液とした。
(検体) 所定濃度のCMGL溶液0.1■lと新鮮な正常人血漿
0.9+1とを混合したものを検体とした。
(操作法) 検体0.111を注射用蒸留水0.9+*1と混合し沸
騰水浴中で10分間放置したもの(第1#)、及び検体
0.1■l、注射用蒸留水0.9■l及びエタノール0
.1■lを混合し沸騰水浴中で120分間放置したもの
(第2群)を、各々氷冷し、注射用蒸留水で全1klI
llにメスアップしたものを処理済試料として、トキシ
ノメーターET−201を用いて、実施例1と同様の操
作法により測定を行った。
尚、処理済試料の代りに、検体0.1■lと注射用蒸留
水0.9■lとを混合しただけのもの(第31#)につ
いても同様に測定を行った。
また、対照として、処理済試料の代りに、所定濃度のC
MOL溶液と注射用蒸留水0.9■lとを混合しただけ
のものを用いて同様の操作を行いTg値を求めた。
(結果) 結果を、表4に示す。
表4 表4の結果から明らかな如く、エタノールを共存させて
加熱処理を行った場合でも、CMGLは不活化されない
ことが判る。
また1表4の結果から新鮮人血漿中にはCMGLとLA
L溶液とのゲル化反応を阻害する物質が存在し、この物
質は沸騰水浴中で10分間加熱処理することにより不活
化されることも判る。
実験例3.血漿中のETの不活化 (試薬) 実施例1と同じものを使用した。
(検体) 所定濃度のET溶液0.1mlと新鮮な正常人血漿0 
、9+alとを混合したものを検体とした。
(操作法) 検体0.1mlを注射用蒸留水0.9mlと混合し沸騰
水浴中で10分間放置したもの(第1群)、及び検体0
.1ml、注射用蒸留水0.9ml及びエタノール0.
1mlを混合し沸騰水浴中で120分間放置したもの(
第2#)を、各々水冷し、注射用蒸留水で全量1+al
にメスアップしたものを処理済試料として、トキシノメ
ーターET−201を用いて、実施例1と同様の操作法
により測定を行った。
(結果) 結果を、表5に示す。
表5 表5の結果から明らかな如く、約10%のエタノール共
存下の加熱処理により、血漿中のET量として1 ng
/+*lまでは不活化できることが判る。
実施例2.血漿中のETの不活化とET以外のゲル化物
質の測定 (試薬) ET溶液及びLAL溶液については実施例1と同じもの
を、CMGL溶液については実験例2と同じものを使用
した。
(検体) 所定濃度のCMOL溶液0.1mlと新鮮な正常人血1
JlO,8a+1とに、10ng/mlのET溶液若し
くは注射用蒸留水の0.1mlを加えて混合したものを
検体とした。
(操作法) 検体0.1ml、注射用蒸留水0.9+1及びエタノー
ル0.1mlを混合し沸騰水浴中で120分間放置した
ものを、氷冷し、注射用蒸留水で全量1+wlにメスア
ップしたものを処理済試料として、トキシノメーターE
T−201を用いて、実施例1と同様の操作法により測
定を行った。
(結果) 結果を1表6に示す。
以下余白 表6 表6の結果から明らかな如く、本発明の測定方法によれ
ば、血漿中のET以外のゲル化物質を簡便に且つ効率良
く測定し得ることが判る。
参考例2.血漿中のET以外のゲル化物質濃度と感染症
との関連性の検討 (試薬) 実施例1と同じものを使用した。
(検体) 新鮮人血111120検体を検体とした。
(操作法) 検体0.1+ml、注射用蒸留水0 、9ml及びエタ
ノール0.1mlを混合し沸謄水浴中で120分間放置
したものを、氷冷し、注射用蒸留水で全量1mlにメス
アップしたものを処理済試料として、トキシンメーター
ET−201を用いて、実施例1と同様の操作法により
測定を行った。
また、所定濃度のGL溶液を用いて、GLII度とTg
値との検量線を作成し、この検量線を用いて検体中のE
T以外のゲル化物質濃度をGLに換算して測定した。
(結果) 血漿中のゲル化物質濃度と感染症との相関関係を、第1
図に示す。
この結果から明らかな如く、血漿中のET以外のゲル化
物質は真菌症で有為に増加することが判る。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明は、被検試料中に存在するAL
溶液と反応してゲル化反応を起こす物質のうち、ETの
みを選択的に且つ簡便に不活化し得る方法、及び被検試
料中のET以外のゲル化物質の測定方法を提供するもの
であり、従来の方法では判別及び定量の難しかった、試
料中に共存するETとET以外のゲル化物質のうち−E
T以外のゲル化物質の定量を簡便に且つ精度良く行える
点に甚だ顕著な効果を奏するものであり、斯業に貢献す
るところ大なる発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例2により得られた、血漿中のET以外の
ゲル化物質濃度と感染症との相関関係を示すものであり
、横軸の正常人又は各感染症患者の血漿中のET以外の
ゲル化物質濃度(pg/ml)を縦軸に沿ってプロット
したものである。 特許出願人 和光純薬工業株式会社 手続補正書 第1図 1、事件の表示 昭和63年 特許願第296952号 2、発明の名称 エンドトキシンの不活化方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 〒 541 住所 大阪府大阪市中央区道峰町三丁目1番2号r平成
元年2年13日住居表示変更」 5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄。 6、補正の内容 (1)明細書11頁6行目に記載のrGoods’ B
ufferJをrGood’s BufferJと補正
する。 (2)明細書12頁5行目に記載のrLaminari
a属」を削除する。 (3)明細書12頁7行目から8行目にかけて記載の「
カワラタケ等)」の後に「、カビ類(例えば、Aspe
rgillus属等)」を挿入する。 以上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被検試料を加熱処理することにより行うことを特
    徴とする、被検試料中のエンドトキシンの不活化方法。
  2. (2)60℃以上で少なくとも60分加熱処理する請求
    項1に記載の不活化方法。
  3. (3)加熱処理を行う際に水溶性の有機溶媒を共存させ
    る、請求項1又は2に記載の不活化方法。
  4. (4)請求項1、2又は3の方法により処理を行つた被
    検試料とカブトガニ血球成分抽出液とを反応させ、その
    際に生ずるゲル化反応に基づく変化を測定することによ
    り行うことを特徴とする、被検試料中に含まれるエンド
    トキシン以外のゲル化物質の測定方法。
  5. (5)試料中に含まれる、エンドトキシン以外のゲル化
    物質がβ−1,3−グルカン又は/及びその誘導体であ
    る、請求項4に記載の測定方法。
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